JP2001199681A - 荷揚げ装置 - Google Patents

荷揚げ装置

Info

Publication number
JP2001199681A
JP2001199681A JP2000007597A JP2000007597A JP2001199681A JP 2001199681 A JP2001199681 A JP 2001199681A JP 2000007597 A JP2000007597 A JP 2000007597A JP 2000007597 A JP2000007597 A JP 2000007597A JP 2001199681 A JP2001199681 A JP 2001199681A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
arm
unloading device
swing arm
winding device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000007597A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Watamori
四郎 渡守
Katsuyuki Hoshino
克之 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hory Corp
Original Assignee
Hory Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hory Corp filed Critical Hory Corp
Priority to JP2000007597A priority Critical patent/JP2001199681A/ja
Publication of JP2001199681A publication Critical patent/JP2001199681A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体の設置条件又は構造物への取付条件の
自由度が大きくて荷物の積み卸し作業を簡単に行うこと
ができる荷揚げ装置を提供する。 【解決手段】 移動体又は構造物の一部に取り付けられ
る軸体2を有し、該軸体2に枢着され略水平面内で旋回
可能な第1旋回アーム3を設け、該第1旋回アーム3の
自由端に枢着され略水平面内で旋回可能な第2旋回アー
ム5を設け、該第2旋回アームの自由端に巻取り装置7
を設けた荷揚げ装置であって、前記第1旋回アーム3と
前記第2旋回アーム5とを重ね合わせた不使用時に、前
記第1又は第2旋回アーム3,5のいずれか長い方の全
長内に収まるように前記巻取り装置7を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種の荷物、例
えば農作物、水産物や工業製品等の積み卸しを行う荷揚
げ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種の装置については、例え
ば出願人が先に出願した特願平11−223478号の
明細書に記載したものがある。
【0003】これは、自走車両又は台車のような移動体
若しくは構造物の梁等に取付て使用する荷揚げ装置であ
って、荷物に引掛けられる吊り治具と、該吊り治具を吊
り下げるロープと、該ロープを巻き取る巻取り装置とを
有し、該巻取り装置を駆動させるスイッチを前記巻取り
装置を前記吊り治具に設けたものであって、より具体的
には、前記巻取り装置が略水平面内で旋回可能に設けら
れた支持アームにスライド自在に支持されているもので
ある。
【0004】この装置によれば、作業者は吊り治具を荷
物に引っ掛けた後、吊り治具に設けたスイッチを操作す
ることにより、ロープを巻取り装置で巻き取り、荷物を
吊り上げると共に、支持アームを旋回させながら巻取り
装置をスライドさせることにより、荷物を所定の位置ま
で搬送するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、移動体が傾斜地に停止して
いるような場合には、巻取り装置がその自重により勝手
に支持アーム内をスライドしてしまうことがあり、巻取
り装置の位置合わせに手間取ることがあった。
【0006】そして、このような巻取り装置の自重によ
る勝手な動きを押さえようとして、新たに停留手段を付
加すると、その手段を使用するための操作の手間が増え
るといった問題があった。
【0007】そこで、この発明は、移動体の設置条件又
は構造物への取付条件の自由度が大きくて荷物の積み卸
し作業を簡単に行うことができる荷揚げ装置を提供する
ことを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、移動体又は構造物の一
部に取り付けられる軸体を有し、該軸体に枢着され略水
平面内で旋回可能な第1旋回アームを設け、該第1旋回
アームの自由端に枢着され略水平面内で旋回可能な第2
旋回アームを設け、該第2旋回アームの自由端に巻取り
装置を設けた荷揚げ装置であって、前記第1旋回アーム
と前記第2旋回アームとを重ね合わせた不使用時に、前
記第1又は第2旋回アームのいずれか長い方の全長内に
収まるように前記巻取り装置を配置したことを特徴とし
ている。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の構成に加え、前記巻取り装置を駆動させるスイッチ
を、前記巻取り装置の先端に設けた荷物を引掛けられる
吊り治具に取り付けたことを特徴としている。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の構成に加え、前記軸体は該軸体の軸心方向に長
さが調整できるものとし、前記荷揚げ装置の重量の前記
軸体に働くスラスト荷重に抗し、該スラスト荷重と釣り
合う反対方向の支持力を付勢する付勢手段を設けたこと
を特徴としている。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか一つに記載の構成に加え、前記軸体は、固定
軸と該固定軸に対してスライド自在とした可動軸とで構
成し前記固定軸と前記可動軸との位置関係を調整できる
ものとし、前記固定軸と前記第1旋回アームとの間に補
強部材を設けると共に、該補強部材はその軸心方向にそ
の長さが変えらようにしたことを特徴としている。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
に記載のいずれか一つの構成に加え、上端に前記軸体が
挿入できる軸受部を設けた支柱と該支柱を直立に支持す
る枠体とからなる自立枠の前記軸受部に、前記軸体を挿
入すると共に、前記枠体の幅を調整できるようにしたこ
とを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態の構成につ
いて、図1乃至図5によって説明する。
【0014】[発明の実施の形態1]図1及び図2は、
この発明の実施の形態1に係る荷揚げ装置を車両の荷台
に備え付けた状態を示した斜視図である。
【0015】図1は、この発明の実施の形態1に係る荷
揚げ装置の使用時の状態を示し、図2は、同実施の形態
1に係る荷揚げ装置の不使用時の状態を示している。
【0016】実施の形態1に係る荷揚げ装置1は、垂直
に延びる軸体2を中心に略水平面内を旋回可能な第1旋
回アーム3を有している。
【0017】軸体2は、第1旋回アーム3の一端に第1
旋回アームの軸心と直交するように固定されている。第
1旋回アーム3の軸体2が固定されている反対側の端部
には、軸体2の軸心と平行な軸心を有する旋回軸4が固
定されている。
【0018】軸体2と旋回軸4とは、その方向が互いに
反対を向いており、図示した実施の形態1にあっては、
軸体2が下向きに延びており、旋回軸4が上向きに延び
ている。
【0019】第1旋回アーム3の旋回軸4には、略水平
面内で旋回可能な第2旋回アーム5が枢着されている。
【0020】第2旋回アーム5は、第1旋回アーム3の
長さの約2倍の長さを有し、その一端の下側には第1旋
回アーム3の旋回軸4に取り付けられる旋回軸受6が第
2旋回アーム5の軸心とほぼ直交させて設けられてい
る。第2旋回アーム5の他端(自由端)の下側には、巻
取り装置7が固定されている。
【0021】巻取り装置7の本体8には、ワイヤ9を巻
き取るための巻取りドラム(図示せず)と、この巻取り
ドラムに回転力を与えるモータ(図示せず)が組み込ま
れている。モータは、図示しない外部のバッテリから電
気の供給を受けている。
【0022】巻取り装置7の本体8の下側には、ワイヤ
9の巻取り過ぎを防止するための制限体12を取り付け
ており、この制限体12に、ワイヤ9の先端部に設けた
荷物を引っ掛けるための吊り治具13が接触したら巻取
りドラムの回転が停止するようにモータを制御してい
る。
【0023】制限体12は、帯状の鋼材を折り曲げて矩
形の環状に形成し、その環状の空間を握り拳位の大きさ
とすることで、この制限体12を掴めるようにし、巻取
り装置7を振り回す際の操作部としての役目を兼ねてい
る。
【0024】ワイヤ9の先端には、ワイヤ9の捻れを防
止する撚り戻し14が組み込まれた吊りリング15が取
り付けられており、この撚り戻し14の作用によってそ
の下に設けられている吊り治具13がワイヤ9の軸心回
りに自由に回動できるようになっている。
【0025】吊り下げる部材としてワイヤ9を使用する
場合には、使用中にワイヤ9の捻れや巻取りドラムへの
偏りが発生して作業に支障を来す場合があり得るので、
必要に応じて、帯状のベルトを採用するようにしてもよ
い。
【0026】吊りリング15の下端には、撚り戻し14
を介してアーム軸受16が設けられている。アーム軸受
16には、ボルトとナットにて、それぞれが弓形をした
一対の治具アーム19,19の上端部19aを重ね合わ
せて、回動自在に連結されている。これにより一対の治
具アーム19,19は、その上端部を中心にして回動し
て開閉自在とされ、この両者の間に連結されたコイルス
プリング20により、閉じる方向に付勢されている。
【0027】これら一対の治具アーム19,19の下端
には、アタッチメントとしての引掛け部材10が着脱自
在に設けられている。引掛け部材10の先端には、折曲
げ部11が形成され、この折曲げ部11によってコンテ
ナ等の荷物に係合できるようになっている。
【0028】また、これら一対の治具アーム19,19
のほぼ中央には、取手21が設けられており、いずれか
一方の取手21の近傍には、モータの正転逆転及び電源
を切るための切替スイッチ22が設けられている。切替
スイッチ22は、カールコード23を介して巻取り装置
7に接続されている。
【0029】次に、実施の形態1に係る荷揚げ装置1の
支持部材の構成について説明する。
【0030】荷揚げ装置1の支持部材は、取り付ける相
手側の状態によって異なるが、実施の形態1では、相手
側が軽トラック等の車両24の荷台25である場合を示
している。
【0031】この場合には、軸体2が挿入できる軸受部
26を上端に設けた中空の支柱27によって荷揚げ装置
1を支えるものとし、この支柱27は、枠体28によっ
て直立に支持され、支柱27と枠体28からなる剛性を
有する自立枠29を構成するようにしている。
【0032】そして、自立枠29の下面には、ベースプ
レート30が固定されている。自立枠29は、車両24
の荷台25の最前部へ設置し、ベースプレート30をボ
ルト・ナットで荷台25へ固定している。
【0033】荷台25は、車両24の種類によってその
大きさが異なるため、荷台25の幅に合わせて枠体28
の幅が変えられるように、例えば図示したようなスライ
ド可能な二重管の構造による長さ調整手段31を設ける
とよい。
【0034】枠体28の上辺部材32には、支柱27の
上端に設けた軸受部26が突設されており、この軸受部
26の右側には第1旋回アーム3を位置決めして係止す
る第1ガイド部材33が、左側には巻取り装置7の本体
8の下側に取り付けられている制限体12を位置決めし
て係止する第2ガイド部材34が、それぞれ突設されて
いる。
【0035】次に、実施の形態1に係る荷揚げ装置1の
軸体2とこれに関連する部材の構成を、図3に従って説
明する。
【0036】軸体2は、自立枠29の支柱27の端部に
設けた軸受部26の端面11に接触し、この軸体2の軸
心を中心として回動自在な中空状の固定軸35と、この
固定軸35に対して上下にスライド自在とした可動軸3
6とで構成され、固定軸35と可動軸36との位置関係
を調整できるようにしている。
【0037】つまり、軸受部26の内径は支柱の27の
内径と同じ寸法として、可動軸36が軸受部26とこれ
に連なる支柱27の中を上下に自由にスライドできるも
のとしている。
【0038】可動軸36には、可動軸36を軸受部26
より最も長く引き伸ばした状態で、固定軸35に対する
可動軸36の位置が固定されるように、予め固定軸35
の長さ方向の中央位置に使用時ピン貫通孔37を設けて
いる。そして、これに対応させた可動軸36の所定位置
にピン貫通孔38を設け、鎖17で支柱27に繋がれて
いる固定ピン18を使用時ピン貫通孔37とピン貫通孔
38とに挿通させることで使用時の位置決めをしてい
る。
【0039】他方、可動軸36を軸受部26側へ最も押
し込んだ状態(図3の2点鎖線で示した状態)で、支柱
27に対する可動軸36の位置が固定されるように、支
柱27の長さ方向のほぼ中央に不使用時ピン貫通孔39
を設け、固定ピン18を不使用時ピン貫通孔39とピン
貫通孔38とに挿通させることで不使用時の位置決めを
している。
【0040】図1に示したように、固定軸35の外周部
には、第1軸受40が一体に固定されており、この第1
軸受40に軸着された伸縮自在な補強部材41の先端
が、第1旋回アーム3の中央部の下面に設けた第2軸受
42に軸着されている。
【0041】第1軸受40に軸着されている中空の主材
43には、この主材43に対してスライド自在な従材4
4が挿入され、従材44の上端が第2軸受42側に軸着
されている。
【0042】主材43の先端部には、支点となる軸45
を介して梃子状の操作レバー46が揺動自在に設けられ
ている。操作レバー46の作用点に当たる箇所には、主
材43の一箇所を貫通し予め従材44の所定位置に明け
られたセット孔(図示せず)に嵌まり込むセットピン4
7が設けられている。操作レバー46の力点部に当たる
操作部48の内面と主材43との間には、セットピン4
7を常時従材44側(内側)に付勢するコイルバネ49
が組み込まれている。
【0043】これにより、可動軸36が軸受部26より
最も長く引き伸ばした状態では、その引き伸ばし動作に
連動して従材が主材43から引き出され、コイルバネ4
9の付勢力の作用により、所定位置でセットピン47が
従材44のセット孔に嵌まってその位置が自動的に固定
されることになる。
【0044】図4は、実施の形態1に係る荷揚げ装置1
の第1旋回アーム3及び第2旋回アーム5の動きを示し
た平面図である。
【0045】固定軸35には、軸体2の回動範囲を規制
する制止片50を突設し、この制止片50と当接するス
トッパー51を軸受部26の外周面に2箇所設けてい
る。
【0046】ストッパー51の配置する箇所は、軸体2
の目的とする回動範囲によって決められるが、実施の形
態1では図4に示したように、平面から見て自立枠29
の上辺部材32と重なる位置に配置させ、第1旋回アー
ム3の回動範囲を荷台25側の約180°内としてい
る。
【0047】図1に示したように、第1旋回アーム3の
旋回軸4近傍の上面には第1ストッパー片52を突設
し、第2旋回アーム5の下面には第1ストッパー片52
と当接する第2ストッパー片53を突設している。
【0048】不使用時には、図2に示したように、第1
旋回アーム3の第1ストッパー片52と第2旋回アーム
5の第2ストッパー片53とが当接し、第1旋回アーム
3と第2旋回アーム5とが平面から見て重ね合わさった
位置関係になる。
【0049】このとき、図2に示したように正面から見
て、第1旋回アーム3の軸体2側に飛び越えている第2
旋回アーム5の自由端までの長さを、自立枠29の幅寸
法B内に収まるようにして、第2旋回アーム5の自由端
の下側に巻取り装置7が軸体2の脇に収まるようになっ
ている。
【0050】支柱27と可動軸36との間には、図3に
示したように、荷揚げ装置1の重量と釣り合い且つその
重量による力を打ち消す反対方向の力を与えることので
きるガスクッション54を備えている。ガスクッション
54は、ガスを封入したシリンダ軸体55とこのシリン
ダ軸体55内を摺動するピストン軸56とが、ガスの膨
張圧力により互いに外側に引き離す方向に付勢されてい
る。したがって、荷揚げ装置1の重量とガスクッション
54の付勢力とが釣り合うように設定することで、僅か
な外力を与えることで可動軸36を上下動させることが
できる。
【0051】ガスクッション54のピストン軸56の下
端部57は、支柱27の下端部近傍に軸58で固定し、
シリンダ軸体55の先端部63は、可動軸36の下端部
近傍の中空部に設けた軸受部品58に当接させている。
【0052】軸受部品58は、深溝型のボールベアリン
グ59の外輪60をはめ込んだ筒体61と、この筒体6
1の内部でボールベアリング59の下に配置させたスペ
ーサ62とから構成されている。筒体61は、プロジェ
クション溶接等の手段により可動軸36の所定位置に固
定している。
【0053】ガスクッション54のシリンダ軸体55の
先端部63は、軸受部品58のボールベアリング59の
内輪64に当接させている。これにより、ガスクッショ
ン54のシリンダ軸体55とピストン軸56の軸心回り
の回動が阻止された状態でも、ボールベアリング59の
外輪60が回動することで、筒体61が回動し可動軸3
6がその軸心回りに回動できることになる。
【0054】また、シリンダ軸体55の外郭と軸受部品
58の筒体61との隙間を埋めるように環状のスペーサ
62が配置されており、軸受部品58とシリンダ軸体5
5とのがたつきが防止されている。
【0055】実施の形態1では、荷揚げ装置1の重量に
よる軸体2の軸心方向に働く負荷力に抗し、この負荷力
と釣り合う反対方向の支持力を付勢する付勢手段とし
て、ガスクッション54を採用したが、同じ作用を果た
すものであれば圧縮スプリングその他の緩衝部材を採用
してもよい。
【0056】また、軸受部品58のボールベアリング5
9についてもこれに限らず、軸体2を回動させた場合
に、軸体2に働くスラスト荷重(荷揚げ装置の重量によ
る軸心方向に働く負荷力)を受けつつも、ガスクッショ
ン54のような付勢手段を一緒に回動(連れ回り)させ
ることがないものであれば、すべり軸受等を採用しても
よい。
【0057】次に、この発明の実施の形態1の作用を説
明する。
【0058】果物や野菜等が収納されているコンテナ6
5を車両24の荷台25に搭載する場合には、作業者
は、まず、両手で治具アーム19,19の取手21を持
って、切替スイッチ22を操作しながら、治具アーム1
9,19を振り回す力を加えて、第1旋回アーム3や第
2旋回アーム5を旋回させて、治具アーム19,19を
コンテナ65の上の位置まで持っていく。
【0059】そして、これら一対の治具アーム19,1
9をコイルスプリング20の付勢力に抗して所定の広さ
まで広げた後、力を解除することにより、コイルスプリ
ング20の付勢力により一対の治具アーム19,19が
閉じていき、引掛け部材10の折曲げ部11がコンテナ
65に引っ掛けられる。
【0060】その後、取手21を持ちながら切替スイッ
チ22を上昇に切り替えて、コンテナ65を吊り上げる
と同時に、作業者は、取手21を持って治具アーム1
9,19に多少力を加えることにより、巻取り装置7が
固定されている第2旋回アーム5の自由端を振り回し
て、第1旋回アーム3や第2旋回アーム5を旋回させ
て、コンテナ65を荷台25の所要位置の上まで運んだ
ら、切替スイッチ22を下降に切り替えて、コンテナ6
5を荷台25の上に降ろす。
【0061】このようにすれば、コンテナ65を小さな
労力で荷台25の任意の位置に簡単に搭載することがで
きる。
【0062】そして、取手21を掴んだ状態で切替スイ
ッチ22を操作できるため、スイッチを切り替える度に
取手21から手を離すことなく、コンテナ65を三次元
的に移動させることができ、コンテナ65を手作業で荷
台25に搭載するような感覚で作業を行うことができる
ため、作業性が極めて良好である。
【0063】切替スイッチ22は上昇、下降、停止の操
作が一つで行えるものとしているため、切替スイッチ2
2を設けた左右いずれかの取手21を掴んで片手で操作
することもでき、体から離した位置に荷下ろしすること
が可能である。そのため、第1旋回アーム3と第2旋回
アームとからなる動作範囲を僅かに越えた範囲であって
も、荷物の積み卸しが可能となるといった利点を生じ
る。
【0064】さらに、引掛け部材10を適宜交換するこ
とにより、コンテナ65以外の荷物の搬送等を行うこと
もできる。
【0065】さらにまた、この荷揚げ装置1を使用しな
いときは、第1旋回アーム3と第2旋回アーム5とを図
2に示したように、折り畳んでおくことができ、収納場
所を取らない。
【0066】荷物の積み卸し作業が終わって、車両4を
移動させるときは、図2に示したように、まず、第1旋
回アーム3と第2旋回アーム5とを折り畳むと共に、固
定軸35の使用時ピン貫通孔37と可動軸36のピン貫
通孔38とから固定ピン18を引き抜く。
【0067】次に、補強部材41の操作レバー46の操
作部49を押し下げると、セットピン48が従材44の
セット孔から引き抜くかれて主材43と従材44との位
置関係が自由となる。
【0068】この状態で、巻取り装置7の制限体12を
掴んで荷揚げ装置1全体を引き下げるようにすると、ガ
スクッション54の作用でゆっくりと可動軸36が支柱
27下方に向かって下降し、固定軸35の上面に第1旋
回アーム3の下面が接触して可動軸36が最下位置の状
態となる。
【0069】このとき、第1旋回アーム3を第1ガイド
部材33へ、制限体12を第2ガイド部材34へ、それ
ぞれ係止できるように導き、最後に、支柱27の不使用
時ピン貫通孔39と可動軸36のピン貫通孔38を合わ
せて、固定ピン18を挿通させて、図2で示したコンパ
クトな状態にする。この状態では、荷揚げ装置1全体の
高さが車両4の運転席の高さより低く、荷揚げ装置1全
体の幅は自立枠29の幅Bよりも小さくなっている。
【0070】実施の形態1では、この発明に係る荷揚げ
装置1を軽トラック等の車両24の荷台25に備え付け
たが、荷揚げ作業を必要とする箇所へ荷揚げ装置1を移
動する手段はこのような自走車両に限らず、台車のよう
な人手によるものでもよく、この発明に係る荷揚げ装置
1は、その他各種移動体に取り付けて使用することがで
きるものである。
【0071】[発明の実施の形態2]次に、この発明の
実施の形態2の構成について説明する。
【0072】図5は、この発明の実施の形態2に係る荷
揚げ装置1を構造物の梁等に固定して使用する場合を示
した正面図である。
【0073】図5に示したように、実施の形態2では、
軸体2を支持する支柱27が天井梁66にブラケット6
7を介して下方に向けて固定されている。支柱27の下
端には、軸体2が回動自在に収められる軸受部26が設
けられている。
【0074】実施の形態2では、第1旋回アーム3の下
側に第1旋回アーム3より僅かに短い第2旋回アーム5
を配置し、第2旋回アーム5の先端に巻取り装置7を固
定している。
【0075】巻取り装置7は、第2旋回アーム5の先端
又は下側のいずれに固定してもよいが、不使用時の収納
面積を小さくするために、第2旋回アーム5の巻取り装
置7まで含めた長さを第2旋回アーム5の全長として、
その全長が第1旋回アーム3の全長内に収まるように設
定されている。
【0076】実施の形態2の構成部材の向きは、実施の
形態1の構成部材の向きと逆になるため、支柱27と可
動軸36との間に設ける、荷揚げ装置1の重量と釣り合
い且つその重量による力を打ち消す反対方向の力を与え
ることのできるガスクッション54は、実施の形態1の
ガスクッション54とは異なり、ガスを封入したシリン
ダ軸体55とこのシリンダ軸体55内を摺動するピスト
ン軸56とが、ガスの膨張圧力により互いに内側に引き
寄せる方向に付勢されている形式のものを採用すること
になる。
【0077】その他の構成については、実施の形態1と
同様であるため説明を省略する。
【0078】次に、この発明の実施の形態2の作用を説
明する。
【0079】実施の形態2に係る荷揚げ装置1の不使用
時には、可動軸36は支柱27の中に押し込まれてお
り、支柱27の不使用時ピン貫通孔39と可動軸36の
ピン貫通孔38とが一致した状態で、固定ピン18が挿
通して位置決めされている。
【0080】このとき、荷揚げ装置1は、図5の2点鎖
線で示した折り畳み状態(図5中の符号68を参照のこ
と)にある。
【0081】そこで、荷揚げ装置1を使用する際には、
まず、支柱27の不使用時ピン貫通孔39から固定ピン
18を引き抜いて、可動軸36と支柱27との固定関係
を解く。次に、巻取り装置7の制限体12を掴んで可動
軸36を引き下げ、固定軸35の使用時ピン貫通孔37
に可動軸36のピン貫通孔38を一致させて固定ピン1
8を挿通することで、固定軸35と可動軸36とを一体
化すると共に所定の下降位置に位置決めする。
【0082】これにより、可動軸36が所定位置で軸受
部26及び支柱27の中で自由に回動できる状態とな
る。そこで、ワイヤ9の先端に取り付けられている吊り
治具13の取手21を掴んで、吊り治具13を目的の場
所の上まで引っ張るようにすると、この動きに従うよう
に第1旋回アーム3と第2旋回アーム5とがそれぞれ軸
受部26と旋回軸4とを中心に旋回して、巻取り装置7
が目的の場所の上に移動する。
【0083】後は、実施の形態1で説明した内容と同じ
操作を行い、荷物の積み卸しを実行すればよい。
【0084】実施の形態2では、倉庫等の建物内で使用
することを想定しているが、設置場所は建物の壁際でも
中央部でもよい。
【0085】天井の低い建物であれば、軸体2を支持す
る支柱27を短くして、可動軸36を一定の高さでのみ
回動できる構成とすればよい。この場合には、固定軸3
5と可動軸36とのスライド機構及び荷揚げ装置1の重
量と釣り合い且つその重量による力を打ち消す反対方向
の力を与えることのできるガスクッション54等の付勢
手段も不要となり、一層構造が簡単なものとなる。
【0086】
【発明の効果】以上説明してきたように、各請求項に記
載された発明によれば、自走車両や台車のような移動体
が多少の傾斜地に設置してある場合でも、巻取り装置が
旋回アームを伝わって勝手に動くようなことはないた
め、移動体の設置条件又は構造物への取付条件の自由度
が増すと共に、荷物を運ぶ経路に追従して第1旋回アー
ムや第2旋回アームが旋回して巻取り装置が目的の場所
へ移動できるため、荷物を小さな労力で簡単に目的の位
置で積み卸しできる荷揚げ装置を提供できる(以下、第
1の効果という)。
【0087】請求項2に記載の発明によれば、第1の効
果に加え、取手を掴んだ状態で切替スイッチを操作でき
るため、スイッチを切り替える度に取手から手を離すこ
となく、荷物を三次元的に移動させることができる。し
たがって、荷物を手作業で積み卸ししているような感覚
で作業を行うことができるため、作業性が極めて良好で
ある。
【0088】請求項3に記載の発明によれば、第1の効
果に加え、この発明に係る荷揚げ装置全体を引き下げた
り引き上げたりする際に、荷揚げ装置の重量に釣り合う
付勢手段の作用で軽くしかもゆっくりとした動作を実現
できるため、安全な荷物の積み卸し作業を実現すること
ができる。
【0089】請求項4に記載の発明によれば、第1の効
果に加え、旋回アームの補強部材を備えたことで、より
重量のある荷物を扱うことができる。
【0090】請求項5に記載の発明によれば、第1の効
果に加え、荷揚げ装置の支持部材である自立枠の幅を調
整することができるため、荷台の大きさのことなる車両
に設置した場合であっても、荷台のスペースを有効に使
用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施の形態1に係る荷揚げ
装置の使用状態を示した斜視図である。
【図2】図2は、同実施の形態1に係る荷揚げ装置の不
使用時を示した斜視図である。
【図3】図3は、同実施の形態1に係る荷揚げ装置の軸
体の構造を示した一部断面の正面図である。
【図4】図4は、同実施の形態1に係る荷揚げ装置を車
両に取り付けた状態を示した平面から見た説明図であ
る。
【図5】図5は、この発明に係る荷揚げ装置を構造物に
取り付けた実施の形態2の使用状態の正面図である。
【符号の説明】
1 荷揚げ装置 2 軸体 3 第1旋回アーム 4 旋回軸 5 第2旋回アーム 6 旋回軸受 7 巻取り装置 8 本体 9 ワイヤ 13 吊り治具 26 軸受部 27 支柱 29 自立枠

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体又は構造物の一部に取り付けられ
    る軸体を有し、該軸体に枢着され略水平面内で旋回可能
    な第1旋回アームを設け、該第1旋回アームの自由端に
    枢着され略水平面内で旋回可能な第2旋回アームを設
    け、該第2旋回アームの自由端に巻取り装置を設けた荷
    揚げ装置であって、前記第1旋回アームと前記第2旋回
    アームとを重ね合わせた不使用時に、前記第1又は第2
    旋回アームのいずれか長い方の全長内に収まるように前
    記巻取り装置を配置したことを特徴とする荷揚げ装置。
  2. 【請求項2】 前記巻取り装置を駆動させるスイッチ
    を、前記巻取り装置の先端に設けた荷物を引掛けられる
    吊り治具に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載
    の荷揚げ装置。
  3. 【請求項3】 前記軸体は該軸体の軸心方向に長さが調
    整できるものとし、前記荷揚げ装置の重量の前記軸体に
    働くスラスト荷重に抗し、該スラスト荷重と釣り合う反
    対方向の支持力を付勢する付勢手段を設けたことを特徴
    とする請求項1又は2に記載の荷揚げ装置。
  4. 【請求項4】 前記軸体は、固定軸と該固定軸に対して
    スライド自在とした可動軸とで構成し前記固定軸と前記
    可動軸との位置関係を調整できるものとし、前記固定軸
    と前記第1旋回アームとの間に補強部材を設けると共
    に、該補強部材はその軸心方向にその長さが変えらよう
    にしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つ
    に記載の荷揚げ装置。
  5. 【請求項5】 上端に前記軸体が挿入できる軸受部を設
    けた支柱と該支柱を直立に支持する枠体とからなる自立
    枠の前記軸受部に、前記軸体を挿入すると共に、前記枠
    体の幅を調整できるようにしたことを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれか一つに記載の荷揚げ装置。
JP2000007597A 2000-01-17 2000-01-17 荷揚げ装置 Pending JP2001199681A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000007597A JP2001199681A (ja) 2000-01-17 2000-01-17 荷揚げ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000007597A JP2001199681A (ja) 2000-01-17 2000-01-17 荷揚げ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001199681A true JP2001199681A (ja) 2001-07-24

Family

ID=18535969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000007597A Pending JP2001199681A (ja) 2000-01-17 2000-01-17 荷揚げ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001199681A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007322033A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Fuji Heavy Ind Ltd 作業機械および作業機械の制御方法
JP2012017206A (ja) * 2010-07-09 2012-01-26 Sankyu Inc 荷役作業支援装置
JP2015150834A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 東洋機械金属株式会社 射出成形機
JP2019127378A (ja) * 2018-01-25 2019-08-01 株式会社 日興工機 移動式ジブクレーン

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007322033A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Fuji Heavy Ind Ltd 作業機械および作業機械の制御方法
JP2012017206A (ja) * 2010-07-09 2012-01-26 Sankyu Inc 荷役作業支援装置
JP2015150834A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 東洋機械金属株式会社 射出成形機
JP2019127378A (ja) * 2018-01-25 2019-08-01 株式会社 日興工機 移動式ジブクレーン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9388029B2 (en) Tank handling apparatus for use lifting, supporting and manipulating cylindrical tanks
JP4250165B2 (ja) 昇降装置付車両及び昇降装置
JP2011094403A (ja) はしご昇降装置
JP2001199681A (ja) 荷揚げ装置
US20110064550A1 (en) Remote Hopper Release
JPH06126664A (ja) 荷重取扱装置
JP2643212B2 (ja) クレーン用吊ビーム
JP4734050B2 (ja) 高所作業車
US20030170104A1 (en) Vehicle boom assembly and method
JPH0656396A (ja) 粒状物を収容する袋のリフト装置
JP2004168439A (ja) クレーン装置
JP2010137712A (ja) 荷受台昇降装置
JPH0815997B2 (ja) 水平に保持される各種機構,装置類の取付フレーム
JP2004150018A (ja) 回動装置、及び同回動装置を備えた傾動装置
JPH0225707Y2 (ja)
JPH072305Y2 (ja) サイロ搬送車
JP2533806Y2 (ja) 荷受台昇降装置
JP3043647B2 (ja) 穀粒運搬車における穀粒袋のダンプ装置
JPH08108940A (ja) トラック用電柱掴持昇降装置
JPH048026Y2 (ja)
JPS6343160Y2 (ja)
JPH072306Y2 (ja) 荷役車両のコンテナ積卸装置
JP2507731Y2 (ja) コンバインの籾袋搬出装置
JPS63279940A (ja) 大型タイヤ運搬車両
JP2022114350A (ja) 作物収穫車両

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040413