JP2010137712A - 荷受台昇降装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 クロスメンバ11に受け部材47を固定し、基部荷受台5aに受け部材47に係脱可能なロックピン46を固定する。受け部材47には係脱操作を行うための操作レバー48を取り付け、荷受台5を格納位置まで移動させたとき、操作レバー48を手動操作することによりロックピン46を受け部材47に係合させる。
【選択図】 図2
Description
この荷受台昇降装置の場合、荷受台は荷箱の下方に格納されるので、荷受台を格納した状態で荷箱の後部扉を開閉する際に、後部扉が荷受台と干渉するのを防止することができる。
しかしながら、上記特許文献1の荷受台昇降装置にあっては、荷受台を格納した状態で貨物自動車を走行させている際に、油圧駆動装置に油漏れが生じると、荷受台を格納位置に支持する力が弱まり、アームが下方回動して荷受台が落下するという問題があった。
そこで、上記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、格納位置にある荷受台が落下するのを防止することができる荷受台昇降装置を提供することを目的とする。
この場合、荷受台を車体側または支持基部に固定することができるため、車両の走行中の振動により、格納位置にある荷受台が車体側または支持基部に対してばたつくのを防止することができる。
この場合、被係合部材が、荷受台昇降装置側に取り付けられているため、荷受台昇降装置を車体に組み付ける際に、被係合部材を別途車体側に組み付ける必要がなく、組み付け作業を効率良く行うことができる。
この場合、荷受台を格納する際に行われるアームの回動動作によって、係合部材を被係合部材と係合可能な位置まで移動させることができるので、係合作業を効率良く行うことができる。
この場合、係合部材と被係合部材との係脱操作を、車幅方向の一方側から操作することができるので、この係脱操作を容易に行うことができる。
この場合、荷箱の後方から見て、格納状態および昇降中の荷受台と一対の灯火器とが重なり合うことはないので、車両の走行中はもちろん、荷受台を用いた作業中においても、通行人等が灯火器を荷箱の後方から容易に視認することができる。
図1は、本発明の荷受台昇降装置を装備した貨物自動車の側面図である。図2は、上記貨物自動車の走行状態を示す側面図である。
図1において、貨物自動車1の左右一対の車体2上には荷箱3が搭載されており、この車体2の後部には荷受台昇降装置4が取り付けられている。この荷受台昇降装置4の荷受台5を、地面と荷箱3の床面3aとの間で昇降させることにより荷物を積み降ろしすることができる。また、図2に示すように、荷受台5を荷箱3の後部下方の格納位置に折り畳んだ状態で格納することができ、この状態で貨物自動車1を走行させることができる。
さらに、上記チルトリンク14には、上記上アーム16と下アーム18を上下回動させる油圧式の昇降シリンダ(昇降駆動装置)20のピストンロッド側端部がピン21により取り付けられており、この昇降シリンダ20のシリンダチューブ側端部はピン22により上アーム16の先部に取り付けられている。
なお、上記取付ブラケット6,7、支持フレーム8、クロスメンバ11、外側支持ブラケット15および内側支持ブラケット16は、荷受台昇降装置4の支持基部23を構成している。
また、上記最上昇位置の状態から昇降シリンダ20を収縮作動させることにより、上アーム16および下アーム18がピン17およびピン19を中心として下方回動し、荷受台5は水平状態を保持しながら下降する。荷受台5を地面まで下降させると、チルトリンク14がピン15を中心に反時計回り方向に回動するとともに荷受台5の先端部が傾斜し、図1の一点鎖線で示すように荷受台5の先端部が接地した最下降位置の状態になる。
これにより、格納時には基部荷受台5a上に先部荷受台5bが折り畳まれるとともに、この状態で上アーム16上に基部荷受台5aが折り畳まれる。また、使用時には基部荷受台5aが上アーム16に対して展開されるとともに、先部荷受台5bが基部荷受台5aに対して展開され、基部荷受台5aから先部荷受台5bへ連続した荷受面が構成される。
上記フック34は、図5(b)に示すように、回転軸36の一端に固定されており、この回転軸36は、基部荷受台5aの底面の左側面近傍に固定されたベースプレート37に溶接されている筒状のスリーブ38に回転可能に挿通されている。また、回転軸36の中間部にはトーションスプリング39が外挿されている。
上記構成により、保持装置33により先部荷受台5bを折り畳み位置に保持させた状態で、基部荷受台5aを上アーム16上にさらに折り畳み、昇降シリンダ20を伸長させて上アーム16の上限ストッパ16eが内側支持ブラケット13に当接するまでアーム27を上方回動させることにより、荷受台5が荷箱3の下方に格納される(図2参照)。
また、クロスメンバ11の左端部の上面には、上記昇降シリンダ20の伸縮動作を操作するための操作スイッチ(昇降操作手段)42を内蔵したスイッチボックス43が支持部材44を介してボルトにより固定されている。さらに、図3に示すように、クロスメンバ11の右端部における車体2に対する外側方への突出長さは、左端部の突出長さと比較して短く形成されているため、クロスメンバ11の車幅方向の全長を短くすることができる。したがって、クロスメンバ11が安価な構成になるとともに、荷受台昇降装置4全体の重量を軽減することができる。
上記ロックピン46は、図5に示すように、基部荷受台5a裏面の左端部の先部にブラケット49を介して突設されており、荷受台5を荷箱3下方に格納された際に上記受け部材47に係合するようになっている。また、ロックピン46は、荷受台5の接地部5cの下端よりも上方位置にあり、荷受台5が最下降位置において地面に接地した際に、ロックピン46が地面と干渉して破損するのを防止している。
受け部材47は、上記支持部材44の上部にボルト50により固定されている支持部47aと、この支持部47aの上面に固定されている左右一対の固定部47bと、この一対の固定部47bにより回動可能に挟持されている回動部47cと、この回動部47cの回動を規制する規制部47dとを有している。図8は図7(a)のA−A断面図である。上記回動部47cの左右両側面には円型の凸部47c1が一体形成されており、この凸部47c1が各固定部47bに一体形成された円型の凹部47b1に嵌め込まれている。これにより、回動部47cは、固定部47bに対して凹部47b1と略同軸心上で回動可能に支持されている。
上記操作レバー48は、その一端部が回動部47cの外周部に固定され、他端部は図3に示すように車両の左舷側に向かって延びるように形成されており、当該左舷側から操作レバー48を操作できるようになっている。
まず、図1に示す最下降位置で展開されている荷受台5を、荷箱3の下方に格納する場合、作業者は車両の左舷側から取手31を握って、先部荷受台5bをピン5dを中心に基部荷受台5a上に折り畳む。その際、保持装置33の係止ピン35がフック34に自動的に係止され、先部荷受台5bは折り畳み状態に保持される。(図10の状態)。この状態から、作業者は取手32を握って基部荷受台5aを先部荷受台5bとともにピン24を中心に反時計回り方向に回動させ、先部荷受台5bの裏面をガイドローラ41に当接させる。これにより、折り畳まれた荷受台5はガイドローラ41に立て掛けられた状態となる(図11の状態)。
その後、アーム27の上方回動途中において、先部荷受台5bの基部が上アーム16に当接することにより、基部荷受台5aは、アーム27(上アーム16)上に折り畳まれた状態となり(図12の状態)、アーム27と一体となって上方へ回動する。これにより、ロックピン46は、図12に示すようにピン17を中心とする円弧状の第二移動軌跡Y上を反時計回り方向に移動する。
さらに、アーム27を上方回動させると、上アーム16の上限ストッパ16eが内側支持ブラケット13に当接し(図1参照)、アーム27の上方回動が規制されるとともに、荷受台5は荷箱3下方の格納位置に格納された状態となる(図2の状態)。また、ロックピン46は上記第二移動軌跡Y上を移動して、受け部材47の両係合溝47b2,47c2に差し込まれた状態となる(図9参照)。
さらに、操作レバー48を回動操作し、回動部47cを非係合位置まで回動させると、係合溝47c2の開口が固定部47bの係合溝47b2の開口と一致する(図9参照)。これにより、ロックピン46は、受け部材47との係合が解除されるとともに、受け部材47から抜き出し可能な状態となる。
ついで、車両の左舷側から操作スイッチ42を操作して昇降シリンダ20を収縮させ、アーム27を下方回動させる。すると、ロックピン46は、第二移動軌跡Y上を時計回り方向に移動し、両係合溝47b2,47c2との係合が解除される(図12の状態)。さらに、アーム27を下方回動させると、先部リンク26が接地するとともに、荷受台5は折り畳み状態でガイドローラ41に立て掛けられた状態となる(図11の状態)。
また、ロック装置45のロックピン46を基部荷受台5aの先部に取り付けるようにしたので、荷受台5を格納させる際に、基部荷受台5aをロックピン46および受け部材47を介して支持基部23に固縛することができるため、車両の走行中の振動により、格納位置にある基部荷受台5aが、上下方向にばたつくのを防止することができる。
さらに、先部荷受台5bは、格納時に保持装置33により基部荷受台5aに折り畳まれた状態で保持されるため、基部荷受台5aをロック装置45により支持基部23に固縛することにより、先部荷受台5bも基部荷受台5aを介して支持基部23に固縛することができる。したがって、荷受台5の全体が上下方向にばたつくのを防止することができる。
また、ロック装置45を構成する受け部材47、ロックピン46および操作レバー48はいずれも荷受台昇降装置4側に取り付けられているため、荷受台昇降装置4を車体2に組み付ける際に、ロック装置45を別途車体2に組み付ける必要がなく、組み付け作業を効率良く行うことができる。
また、上記受け部材47の両係合溝47b2,47c2を、アーム27の回動によるロックピン46の第二移動軌跡Y上に配置するようにしたので、荷受台5を格納・展開する際に行われるアーム27の回動動作だけで、ロックピン46を両係合溝47b2,47c2に抜き差しすることができる。したがって、ロック装置45の係脱作業を効率良く行うことができる。
また、荷受台5を左右一対の灯火器10の間に配置するようにしたので、荷箱3の後方から見て、格納状態および昇降中の荷受台5と一対の灯火器10とが重なり合うことはないので、走行中はもちろん、荷受台5を用いた作業中においても、通行人等が灯火器10を荷箱3の後方から容易に視認することができる。
また、上記実施形態では、ロックピン46を基部荷受台5aに固定しているが、先部荷受台5bやアーム27に固定するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、ロック装置45の係合部材をロックピン46とし、被係合部材を受け部材47としているが、係合部材を受け部材47とし、被係合部材をロックピン46とすることも可能である。
また、上記実施形態では、ロック装置45の操作レバー48を車両の左舷側に配置しているが、車両の右舷側に配置するようにしてもよい。この場合、昇降シリンダ20の操作スイッチ42、保持装置33の操作部34b、荷受台5を折り畳み・展開操作するための取手31および32も車両の右舷側に配置すれば、荷受台5の格納作業および展開作業を車両の右舷側で効率良く行うことができる。
また、上記実施形態では、2分割式の荷受台5について説明したが、一枚板で形成された荷受台や、3分割式以上に形成された荷受台であってもよい。また、上記実施形態では、上アーム16を単一体として説明したが、上アーム16を左右一対設けてもよい。
3 荷箱
4 荷受台昇降装置
5 荷受台
10 灯火器
20 昇降シリンダ(昇降駆動装置)
23 支持基部
27 アーム
46 ロックピン(係合部材)
47 受け部材(被係合部材)
48 操作レバー(操作部材)
Y 第二移動軌跡(移動軌跡)
Claims (6)
- 荷箱が搭載されている車体に取り付けられる支持基部と、
前記支持基部に、基端部が上下回動可能に取り付けられているアームと、
前記アームを上下回動させる昇降駆動装置と、
前記アームの先端部に回動可能に取り付けられ、当該アームを下方回動させた状態で当該アームの上方に折り畳み可能であるとともに、折り畳み状態で当該アームを上方回動させることで前記荷箱の下方に格納可能な荷受台と、を備えた荷受台昇降装置において、
前記荷受台または前記アームに取り付けられている係合部材と、
前記車体側または前記支持基部に取り付けられ、前記荷受台を格納させた状態で前記係合部材と係合して当該荷受台を当該車体側または当該支持基部に固定する被係合部材と、
を備えていることを特徴とする荷受台昇降装置。 - 前記係合部材が、前記荷受台に取り付けられている請求項1に記載の荷受台昇降装置。
- 前記被係合部材が、前記支持基部に取り付けられている請求項1または2に記載の荷受台昇降装置。
- 前記被係合部材が、前記アームの回動による前記係合部材の移動軌跡上で当該係合部材と係合する請求項1ないし3に記載の荷受台昇降装置。
- 前記被係合部材と前記係合部材とを手動操作により係脱するための操作部材をさらに備え、
前記操作部材が、前記車体側または前記支持基部の車幅方向の一方側に配置されている請求項1ないし4に記載の荷受台昇降装置。 - 前記荷受台が、前記荷箱の後方から見て、当該荷箱の車幅方向に配置された一対の灯火器の間に配置されている請求項1ないし5に記載の荷受台昇降装置。
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