JP4177636B2 - 荷受台昇降装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、貨物自動車の後部又は側部に装着され、荷物の積載や荷下ろしに用いられる荷受台昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
貨物自動車に装着される荷受台昇降装置は、油圧等の動力を付与されるアームにより昇降可能な荷受台によって、荷箱の荷物の積み降ろしを行うものである。かかる荷受台昇降装置は、使用時以外は車体の下部に格納されており、使用時には展開される。
本出願人は、前記アームの長さを確保しつつコンパクトに格納するためのアーム構造として、車体に設けられた支点を中心として回動可能な一対の基部アームを含む基部リンク機構と、基部アームの回動端側にそれぞれ軸着された一対の先端部アームを含み、基部リンク機構に対して折り畳み可能であり、先端部側で荷受台を支持する先端部リンク機構を備えたものを提案している(特許文献1参照)。
このアーム構造によれば、基部アーム及び先端部アームにより、全体として所定のアームの長さが確保され、また、格納時には、先端部リンク機構が基部リンク機構に対して折り畳まれてコンパクトになり、折り畳まれた状態で基部アームを上昇させることで荷受台の格納状態となる。この格納状態は、基部アームを上下に回動駆動する油圧シリンダを作動停止することによって保持される。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−274246号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1の荷受台昇降装置では、車両の走行中の振動等により油圧シリンダ内で油漏れが生じると、下方へ徐々に回動して、格納された状態の荷受け台が下がってくる。
かかる問題に対して、本出願人は、先の出願である特願2001−308859号において、格納状態におけるアームの下方回動を規制するストッパ装置を設けることを提案している。しかし、これは、アーム下方回動を規制するための操作が必要であり、当該規制操作を忘れると、ストッパ装置は働くことができない。
【0005】
かかる事情に鑑み、本発明における課題は、格納状態におけるアームの下方回動を確実に防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、荷受台を折り畳んだ状態にして、アームを上方回動することによって、格納状態となる荷受台昇降装置において、前記アームが格納状態における位置から下方回動するのを規制するストッパと、前記ストッパが当接することにより前記アームの下方回動を規制する当接位置と、前記ストッパから離反して前記アームの回動を許容する非当接位置とに変位可能に設けられた被当接部材と、前記被当接部材を前記当接位置と非当接位置とに手動切換するための切換操作部と、を備え、前記被当接部材には、前記アーム又は前記荷受台に当接して、前記被当接部材を前記非当接位置から前記当接位置に復帰させる復帰用当接部材が設けられ、前記復帰用当接部材は、折り畳まれた前記荷受台が格納状態となるように前記アームを上方回動させることによって、前記切換操作部の操作が行われなくとも、前記上方回動動作している前記アーム又は前記荷受台に当接して、前記被当接部材を前記非当接位置から前記当接位置に復帰させることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、被当接部材が当接位置にあるときには、ストッパと被当接部材とが当接してアームの下方回動が規制される。そして、アームを上方回動させて格納状態にすれば、非当接位置にあった被当接部材が自動的に当接位置に変位するため、切換操作部で被当接部材を当接位置に切換操作をしなくとも、自動的にアーム下方回動規制が行われる。したがって、操作忘れによるアーム下方回動を確実に防止できる。
【0008】
また、他の本発明は、アームの上方回動によって荷受台が格納状態となる荷受台昇降装置において、前記アームが格納状態における位置から下方回動するのを規制するストッパと、前記ストッパが当接することにより前記アームの下方回動を規制する当接位置と、前記ストッパから離反して前記アームの回動を許容する非当接位置とに変位可能に設けられた被当接部材と、前記被当接部材を前記当接位置と非当接位置とに手動切換するための切換操作部と、を備え、 前記アームは、支点を中心として車体に対して回動可能な基部アームと、前記基部アームの回動端側に回動可能に設けられて展開状態から折り畳み状態へ向けて回動可能であって先端部側で荷受台を支持する先端部アームと、を有し、前記先端部アームを折り畳んだ状態で前記基部アームを上方回動させることで前記格納状態となるよう構成され、前記ストッパは、前記基部アームに設けられ、前記被当接部材は、前記先端部アームを折り畳んだ状態での前記基部アームの上方回動に伴う前記先端部アーム又は前記荷受台の移動によって、前記非当接位置から前記当接位置に変位するよう設けられていることを特徴とする。
【0009】
この場合、基部アームを上方回動させることによって、先端部アーム又は荷受台の移動により被当接部材が当接位置に変位し、切換操作部で被当接部材を当接位置に切換操作をしなくとも、自動的にアーム下方回動規制が行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態による荷受台昇降装置について図面を参照して説明する。図1及び図2はそれぞれ、貨物自動車の車体101の後部における荷箱102の下方に取り付けた荷受台昇降装置1を示す背面図及び側面図である。図2において、後輪103より後方の、シャーシ104の両側面の各々には、ブラケット2Aが取り付けられ、これに支持部材2Bが取り付けられている。荷受台昇降装置1は、この支持部材2Bを介して車体101に取り付けられている。図2に示す荷受台昇降装置1は、車体101の下部に格納された走行時の状態である。そして、使用時には、図2の状態からアームが下方回動して図3の状態となり、さらに荷受台が図4、図5、図6の順に示すように車体101の後方に引き出されて展開される。
【0011】
上記荷受台昇降装置1のアームは、基部アーム(基部下アーム4,基部上アーム8)と先端部アーム(先端部下アーム13,先端部上アーム16)とを備えた2段構造のアームを有している。また、アームは、装置1の左舷側と右舷側の両方に備わっている。
【0012】
基部下アーム4は、回動基端部である左端部に設けられたピン5を支点としてこれを中心に所定範囲で回動可能であり、このピン5は、支持部材2Bに支持されており、基部下アーム4はピン5を支点として車体101に対して回動することになる。また、基部下アーム4の回動端部である右端部は、作用点としてのピン6を介して基部連結部材7と接続されている。
【0013】
基部上アーム8は、回動基端部である左端部に設けられたピン9を支点としてこれを中心に所定範囲で回動可能であり、このピン9は、支持部材2Bに支持されており、基部上アーム8も、車体101に対して回動することになる。また、基部上アーム8の回動端部である右端部は、作用点としてのピン10を介して基部連結部材7と接続されている。
【0014】
ここで、上記ピン9及び5を上下一対の支点A及びBとし、ピン10及び6を支点A及びBにそれぞれ対応する作用点C及びDとすると、上記基部下アーム4、基部連結部材7、及び基部上アーム8からなる基部アームは、A,B,C及びDを4頂点とする基部リンク機構を構成している。
【0015】
上記基部下アーム4には、駆動装置としての油圧シリンダ30が設けられている。この油圧シリンダ30は、支持部材2Bと基部下アーム4との間に接続され、伸縮によって、支点Bを中心として、基部下アーム4を支持部材2Bに対して上下方向に回動駆動する。油圧の供給により基部下アーム4が回動すると、基部上アーム8もこれに従って回動する。なお、油圧シリンダは基部上アーム8側に設けてもよい。
【0016】
図6において先端部下アーム13は基部アーム4,8に対して最も展開された状態にあり、ピン6によって基部下アーム4に軸着され、図6の位置から反時計回り方向に所定範囲で回動可能に取り付けられている。先端部下アーム13の先端部である右端部は、作用点としてのピン14を介して先端部連結部材15と接続されている。また、先端部上アーム16は、ピン10によって基部上アーム8に軸着され、所定範囲で反時計回り方向に回動可能である。先端部上アーム16の先端部である右端部は、作用点としてのピン17を介して先端部連結部材15と接続されている。
【0017】
ここで、ピン17及び14をそれぞれ作用点E及びFとすると、上記先端部下アーム13、先端部連結部材15、及び先端部上アーム16からなる先端部アームは、C,D,E及びFを4頂点とする平行四辺形からなる先端部リンク機構を構成している。
【0018】
上記基部リンク機構(ABCD)、先端部リンク機構(CDEF)及び、先端部リンク機構によって支持される荷受台18は、図6における実線の位置が昇降最下端であり、二点鎖線で示す荷受台18のうち上側の位置が昇降最上端である。なお、2点鎖線で示す荷受台18のうち下側の位置が昇降中途位置である。
【0019】
また、先端部リンク機構(CDEF)は、基部リンク機構(ABCD)に対して反時計回り方向に回動することにより、図6の展開状態から、図5、図4、図3の順で示されるように、折り畳み可能である。そして、図3の状態から、油圧シリンダ30の駆動により基部アーム4,8が上方回動することで荷受台昇降装置1が図2の格納状態となる。また、油圧シリンダ30は、基部アーム4,8が図2の位置になるとリミットスイッチ等の格納状態検出部(図示省略)によって作動が停止されて基部アーム4,8をその位置で保持する。一方、展開時には、油圧シリンダ駆動により基部アーム4,8は下方回動して、図2の位置から図3に位置へ下降する。
【0020】
なお、荷受台18も折り畳み可能な構造であり、メインプレート19と、サブプレート20とによって構成されている。サブプレート20は、メインプレート19に対して図6の位置から反時計回り方向に回動して折り畳み状態となることができる(図5参照)。メインプレート19は、ピン17を支持点として図示の位置から反時計回り方向に回動可能に取り付けられている。また、メインプレート19に取り付けられたストッパ21は、先端部連結部材15の右端面に当接している。メインプレート19の左端から一体形成されたガイド板22は、荷物を積み降ろしする際に荷箱102の床面と荷受台18との隙間を埋める役目をする。
【0021】
荷受台18の昇降メカニズムについて簡単に説明する。油圧シリンダ30の作動によって、基部下アーム4及び基部上アーム8が図6に示す範囲で回動すると、その回動端側に接続され、かつ、基部上アーム8に対して時計回り方向への回り止めを施されている先端部上アーム16が一体的に回動し、これに追随して先端部下アーム13も回動する。そして、荷受台18は、ストッパ21によって時計回り方向の回り止めが施されているため、先端部上アーム16の回動に伴って、その水平姿勢をほぼ保ったまま昇降する。
【0022】
図7〜図11は、基部上アーム8の回動支点A近傍を示しており、主として、基部上アーム8が下方回動するのを規制するストッパ60と、当該ストッパ60が当接する被当接部材61を示している。
ストッパ60は、基部上アーム8の回動支点Aまわりに回動自在に設けられて、基部上アーム8と一体的に回動するよう取り付けられている。このストッパ60は、被当接部材61と当接するための平坦な当接面60aを有している。この当接面60aは、基部上アーム8が格納状態となって略水平方向に向いているときに略鉛直方向となるように、基部上アーム8の長手方向に対して直交するように配置されている(図7参照)。
【0023】
被当接部材61は、支持部材2Bに回動自在に設けられた回動軸62を介して支持されており、この回動軸62回りに回動自在とされている。被当接部材61は、ストッパ当接面60aが当接するための被当接部としてストッパボルト61aを備えている。このストッパボルト61aは、被当接部材本体61bからストッパ60へ向かって突出するように螺着されており、螺着位置を調整することにより、被当接部材本体61bからの突出量を調整でき、ひいてはストッパ60との当接位置を調整できる。
【0024】
被当接部材61が図7の実線で示す位置(図2の位置)にあるときには、ストッパ当接面60aがストッパボルト61aに当接し、基部上アーム8は、下方(時計回り)回動が規制される。すなわち、被当接部材61は図7の実線で示す位置にあるときには、「当接位置」にあることになる。一方、被当接部材61が回動軸62まわりに上方(時計回り)に回動して図7の2点鎖線で示す位置(図3〜図6の位置)にあるときには、ストッパボルト61aはストッパ60から離反した位置となり、ストッパ当接面60aはストッパボルト61aに当接しない。したがって、基部上アーム8の下方(時計回り)回動が許容される。すなわち、被当接部材61は図7の2点鎖線で示す位置にあるときには、「非当接位置」にあることになる。
【0025】
図8に示すように、回動軸62は、支持部材2Bの外側にも延設されており、支持部材2B外側に延設された回動軸62には、被当接部材61を回動操作するための切換操作部としてレバー体63が取り付けられている。また、このレバー体63の先端部63aには、左右方向に摺動自在に摺動杆64が支持されており、この摺動杆64の長手方向両端のうち、先端部上アーム16側の一端には復帰用当接部材70が設けられ、他端には手で握り易いように球状の操作体64aが設けられている。
前記復帰用当接部材70は、アームが上昇して格納状態となる際に、先端部上アーム16の支点17(E)に当接してレバー体63を押し上げるためのものである。この復帰用当接部材70は、スプリング71によって先端部上アーム16側へ向けて付勢されている。このスプリング71は、当該復帰用当接部材70とレバー体先端部63aとの間において摺動杆64の外周側で同軸状に設けられている。復帰用当接部材70は、スプリング71によって支点17(E)に対して当接可能な位置に張り出しているが、スプリング付勢力に抗して復帰用当接部材70(並びに摺動杆64及び操作体64a)を摺動させて支点17(E)に当接しない位置にまで退避させることができる。
【0026】
被当接部材61が当接位置にあるときに、レバー体63を図7の矢印X方向(時計回り)に操作すると、被当接部材61は回動軸62まわりに矢印Y方向(時計回り)に回動して上方に退避して「非当接位置」に変位する。すなわち、レバー体63は被当接部材61を当接位置から非当接位置に変位させることができる変位操作部として機能する。なお、ストッパ60及び被当接部材61は、左右のアームの双方に備えられているのに対し、変位操作部63は、左右一方側だけに設けられている。すなわち、左右の被当接部材61は図示しない連結シャフトを介して連動して回動するように連結されており、左右一方側だけに設けられた変位操作部63を操作することで、両方の被当接部材61の変位切換を簡単に行うことができる。
【0027】
被当接部材61は、当接位置及び非当接位置の両位置を保持できるように、スプリング(付勢部)65によって付勢されている。スプリング65は、支持部材2B側に取り付けられた第1スプリング支持ピン66と、回動軸62に対して偏心して配置された第2スプリング支持ピン67とによって長手方向両端が支持されており、回動軸62(被当接部材61)の回動に伴って両スプリング支持ピン66,67間の距離が変化するよう構成されている。さらに、両スプリング支持ピン66,67は、両者間の距離が、被当接部材61の当接位置と非当接位置の中間位置で最大となるように配置されている。したがって、スプリング65は、当接位置と非当接位置の中間位置で最も伸びて蓄勢されたデッドポイントとなり、被当接部材61が当該デッドポイントからわずかでも当接位置側に回動するとばね収縮力により強制的に当接位置まで回動され、逆に被当接部材61が当該デッドポイントからわずかでも非当接位置側に回動するとばね収縮力により強制的に非当接位置まで回動される(図9参照)。
【0028】
なお、被当接部材61が当接位置になると、レバー体63が支持部材2B側に設けられた第1回動規制部材(回動規制ピン)68に当接してそれ以上の上方回動が阻止され、第1回動規制部材68による規制とスプリング65による付勢力(収縮力)によって被当接部材61は当接位置に保持される。
また、被当接部材61が非当接位置になると、レバー体63が支持部材2B側に設けられた第2回動規制部材(回動規制ピン)69に当接してそれ以上の下方回動が阻止され、第2回動規制部材69による規制とスプリング65による付勢力(収縮力)によって被当接部材61は非当接位置に保持される。
【0029】
下降したアームを上昇させて格納状態にする際には、先端部上アーム16の支点17(E)が前記復帰用当接部材70に当接してレバー体63を押し上げる(図10参照)。なお、復帰用当接部材70は、レバー体63の先端部63aに設けられているため、比較的小さい力でレバー体63を押し上げることができる。
【0030】
レバー体63が押し上げられて付勢部65のデッドポイントを超えると、レバー体63は付勢部65の付勢力によって強制的に第1回動規制ピン68の位置まで上昇し、被係合部材61は当接位置で保持される。したがって、格納状態とした後に、切換操作部であるレバー体63を操作しなくとも、被当接部材61は当接位置となりアームの下方回動が規制される。このため、車両走行中等において油圧シリンダに油漏れ等が生じても、アームが下方回動することがなく、図2の状態が維持される。しかも、格納状態とする際に、切換操作部63を操作しなくとも、アーム上昇動作に連動して被当接部材61が当接位置に自動復帰するため、操作忘れによるアーム下方回動を確実に防止できる。
【0031】
なお、荷受台18の使用時には、手動操作によってレバー体63を図11の矢印X方向に下方回動させる。当該下方回動は、手動操作で復帰用当接部材70をスプリング71の付勢力に抗して外側に移動させて、先端部上アーム16の支点17(E)との干渉を避けた状態で、操作体64を操作することで行う。レバー体63の下方回動操作後は、前記復帰用当接部材70は、スプリング71の付勢力によって支点17(E)の外側端面に当接する(図8及び図11の70’の位置)。その後、アームが下方回動して支点17(E)も下方移動すると、前記復帰用当接部材70は、スプリング71によって支点17(E)が当接可能な位置(図8及び図11の70の位置)に自動復帰し、格納の際に支点17(E)が復帰用当接部材70に当接することが保証され、レバー体63の押し上げを確実に行うことができる。
レバー体63の前記下方回動によってレバー体63は第2回動規制ピン69に当接し、レバー体63は、この状態で保持され、被当接部材61が非当接位置に保持される。
以上の操作によってアームが下方回動自在な状態となり、油圧シリンダ30を作動させてアーム(基部下アーム4)が図3の状態となるように下方回動させることができる。続いて、図4〜図6のように先端部アーム13,16及び荷受台18を展開して、荷受台18を昇降させることができる。荷受台18の昇降の際にはアーム(基部上アーム8)の上下回動が生じるが、このとき被当接部材61は非当接位置にあり、基部上アーム8の上下回動を許容する。
【0032】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、基部上アーム8にストッパ60を設け、支持部材2B側に被当接部材61を設けたが、このような配置に限らず、ストッパ60を支持部材2B側に設け、被当接部材61を基部上アーム8に設けても良い。また、ストッパ60又は被当接部材61を基部下アーム4に設けても良い。
さらに、上記実施形態では、先端部上アーム16の支点17Eが復帰用当接部材70に当接したが、基部アーム4,8・先端部アーム13,16のその他の部分・又は荷受台18のいずれかが復帰用当接部材70に当接してもよい。また、復帰用当接部材70はレバー体63に設けたが、被当接部材61に直接的又は他の部材を介して間接的に取り付けても良い。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、被当接部材が当接位置にあるときには、ストッパと被当接部材とが当接してアームの下方回動が規制される。そして、アームを上方回動させて格納状態にすれば、非当接位置にあった被当接部材が自動的に当接位置に変位するため、切換操作部で被当接部材を当接位置に切換操作をしなくとも、自動的にアーム下方回動規制が行われる。したがって、操作忘れによるアーム下方回動を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による荷受台昇降装置が、貨物自動車の車体後部における荷箱の下方に取り付けられた状態の背面図である。
【図2】上記荷受台昇降装置の側面図であり、車体に格納された状態を示している。
【図3】上記荷受台昇降装置の側面図であり、先端部アームが基部アームに折り畳まれた状態で基部アームが下降した状態(又は図4の状態から先端部アームがさらに回動した折り畳み状態)を示している。
【図4】上記荷受台昇降装置の側面図であり、図3の状態から先端部アームが展開状態へ向けて回動し(又は図5の状態から先端部アームが折り畳み状態へ向けて回動し)、先端部アームが起立した状態を示している。
【図5】上記荷受台昇降装置の側面図であり、図4の状態からさらに先端部アームが展開状態へ向けて回動した状態(又は図6の状態から荷受台が折り畳まれ、先端部アームが折り畳み状態へ向けて回動した状態)を示している。
【図6】上記荷受台昇降装置の側面図であり、先端部アーム及び荷受台が展開され、荷受台の昇降する状態を示している。
【図7】ストッパ部と被当接部材を示す側面図である。
【図8】ストッパ部と被当接部材を示す平面図である。
【図9】被当接部材の拡大図である。
【図10】被当接部材が当接位置に自動復帰する状態を示す側面図である。
【図11】格納状態においてレバー体を操作したときの復帰用当接部材の位置を示す側面図である。
【符号の説明】
1 荷受台昇降装置
4 基部下アーム(アーム;基部アーム)
8 基部上アーム(アーム;基部アーム)
13 先端部下アーム(アーム;先端部アーム)
16 先端部上アーム(アーム;先端部アーム
18 荷受台
60 ストッパ
61 被当接部材
63 レバー体(切換操作部)
Claims (2)
- 荷受台を折り畳んだ状態にして、アームを上方回動することによって、格納状態となる荷受台昇降装置において、
前記アームが格納状態における位置から下方回動するのを規制するストッパと、
前記ストッパが当接することにより前記アームの下方回動を規制する当接位置と、前記ストッパから離反して前記アームの回動を許容する非当接位置とに変位可能に設けられた被当接部材と、
前記被当接部材を前記当接位置と非当接位置とに手動切換するための切換操作部と、を備え、
前記被当接部材には、前記アーム又は前記荷受台に当接して、前記被当接部材を前記非当接位置から前記当接位置に復帰させる復帰用当接部材が設けられ、
前記復帰用当接部材は、折り畳まれた前記荷受台が格納状態となるように前記アームを上方回動させることによって、前記切換操作部の操作が行われなくとも、前記上方回動動作している前記アーム又は前記荷受台に当接して、前記被当接部材を前記非当接位置から前記当接位置に復帰させることを特徴とする荷受台昇降装置。 - アームの上方回動によって荷受台が格納状態となる荷受台昇降装置において、
前記アームが格納状態における位置から下方回動するのを規制するストッパと、
前記ストッパが当接することにより前記アームの下方回動を規制する当接位置と、前記ストッパから離反して前記アームの回動を許容する非当接位置とに変位可能に設けられた被当接部材と、
前記被当接部材を前記当接位置と非当接位置とに手動切換するための切換操作部と、を備え、
前記アームは、支点を中心として車体に対して回動可能な基部アームと、前記基部アームの回動端側に回動可能に設けられて展開状態から折り畳み状態へ向けて回動可能であって先端部側で荷受台を支持する先端部アームと、を有し、前記先端部アームを折り畳んだ状態で前記基部アームを上方回動させることで前記格納状態となるよう構成され、
前記ストッパは、前記基部アームに設けられ、
前記被当接部材は、前記先端部アームを折り畳んだ状態での前記基部アームの上方回動に伴う前記先端部アーム又は前記荷受台の移動によって、前記非当接位置から前記当接位置に変位するよう設けられていることを特徴とする荷受台昇降装置。
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