JP4172989B2 - 荷受台昇降装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、貨物自動車の後部又は側部に装着され、荷物の積載や荷下ろしに用いられる荷受台昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
貨物自動車に装着される荷受台昇降装置は、油圧シリンダの動力が付与されるアームにより昇降可能な荷受台によって、荷箱の荷物の積み降ろしを行うものである。かかる荷受台昇降装置は、使用時以外は車体の下部に格納されており、使用時には展開される。
本出願人は、アームの長さを確保しつつコンパクトに格納するためのアーム構造として、車体に設けられた支持部材の支点を中心として回動可能な一対の基部アームを含む基部リンク機構と、基部アームの回動端側にそれぞれ軸着された一対の先端部アームを含み、基部リンク機構に対して折り畳み可能であり、先端部側で荷受台を支持する先端部リンク機構を備えたものを提案している。(特許文献1参照)。
このアーム構造によれば、基部アーム及び先端部アームにより、全体として所定のアームの長さが確保され、また、格納時には、先端部リンク機構が基部リンク機構に対して折り畳まれてコンパクトになり、折り畳まれた状態で基部アームを上昇させることで荷受台の格納状態となる。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−274246号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、特許文献1の基部アームは油圧シリンダによって駆動され(特許文献1の段落0007参照)、この油圧シリンダ配置は、荷受台昇降装置の一層のコンパクト化を図る上で重要である。すなわち、格納状態では装置がコンパクトになるため、装置を構成する部材同士の干渉が生じやすくなり、特に油圧シリンダの配置が問題となる。
例えば、格納状態における当該油圧シリンダと荷受台との干渉を避けようとすると、格納状態において荷受台が油圧シリンダよりも後方位置となるように配置することが考えられる。しかし、この場合、格納状態における前後長さが大きくなり、装置コンパクト化の妨げとなる。なお、このような配置の油圧シリンダは、本出願人による先の出願である特願2001−308861号(図4)において示されている。
【0005】
一方、荷受台の左右横幅を小さくして、荷受台の左右側方に油圧シリンダを配置すれば、荷受台をより前方に格納できるためコンパクトになるが、荷受台が幅狭になってしまう。また、荷受台の左右横幅を小さくすることなく、荷受台の左右側方に油圧シリンダを配置すると、荷受台昇降装置の左右方向長さが大きくなり、装置コンパクト化が妨げられる。
【0006】
そこで、本発明は、荷受台昇降装置のコンパクト化を可能とする新たなシリンダ配置を有する荷受台昇降装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車体側に取り付けられる支持フレームと、
当該支持フレームに設けられた支点を中心として回動可能な左右一対の基部アームと、
前記各基部アームの回動端側に回動可能にそれぞれ設けられ、先端軸部が荷受台をそれぞれ軸支し、前記先端軸部が前記支点側へ向かうように回動して前記基部アームに対して折り畳み可能である先端部アームと、
前記基部アームを上下方向に回動駆動する昇降シリンダと、を備え、
前記昇降シリンダは、前記基部アームの内部に配置されており、
前記支持フレームは、車体側への取付け位置よりも左右外側方に延設された延長部と、前記延長部から下方に延びるとともに前記基部アームを支持する側面部とを有し、且つ
前記側面部は、前記基部アームよりも左右外側方に配置されていることを特徴とする(請求項1)。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、昇降シリンダが前記基部アームの内部に配置されているため、昇降シリンダと荷受台との干渉を考慮する必要がない。したがって、荷受台を幅狭とすることなく、装置のコンパクト化が可能である。
【0009】
また、前記支持フレームは、車体側への取付け位置よりも左右外側方に延設された延長部と、前記延長部から下方に延びるとともに前記基部アームを支持する側面部とを有し、且つ前記側面部は、前記基部アームよりも左右外側方に配置されているので、格納状態における荷受台と側面部との干渉を避けることができ、荷受台をより前方に配置しても、荷受台の横幅を長くすることができる。
【0010】
また、本発明は、車体側に取り付けられる支持フレームと、
当該支持フレームに設けられた支点を中心として回動可能な左右一対の基部アームと、
前記各基部アームの回動端側に回動可能にそれぞれ設けられ、先端軸部が荷受台をそれぞれ軸支し、前記先端軸部が前記支点側へ向かうように回動して前記基部アームに対して折り畳み可能である先端部アームと、
前記基部アームを上下方向に回動駆動する昇降シリンダと、を備え、
前記昇降シリンダは、前記基部アームの内部に配置されており、且つ
前記先端部アームが前記基部アームに対して折り畳まれた状態のときに、前記荷受台に転がり接触して当該荷受台が前記支持フレームに接触しないようにする回転当接部材が前記支点に回転自在に軸支されていることを特徴とする(請求項2)。
請求項2記載の発明によれば、昇降シリンダが前記基部アームの内部に配置されているため、昇降シリンダと荷受台との干渉を考慮する必要がない。したがって、荷受台を幅狭とすることなく、装置のコンパクト化が可能である。
また、先端部アームが折り畳まれた状態のときに、荷受台が支持フレームに接触するほどに荷受台を前方に配置しても、回転当接部材が設けられているため、荷受台と支持フレームとの接触を回避できる。しかも、回転当接部材は、回転自在に設けられて荷受台に転がり接触するため、荷受台が接触しても当該荷受台はスムーズに移動することができる。また、回転当接部材は支点に軸支されているため、回転当接部材を軸支する部材を別途設ける必要がなく、コストを低減できる。
請求項1記載の発明において、前記先端部アームが前記基部アームに対して折り畳まれた状態のときに、前記荷受台に転がり接触して当該荷受台が前記支持フレームに接触しないようにする回転当接部材が前記支点に回転自在に軸支されているのが好ましい。先端部アームが折り畳まれた状態のときに、荷受台が支持フレームに接触するほどに荷受台を前方に配置しても、回転当接部材が設けられているため、荷受台と支持フレームとの接触を回避できる。しかも、回転当接部材は、回転自在に設けられて荷受台に転がり接触するため、荷受台が接触しても当該荷受台はスムーズに移動することができる。また、回転当接部材は支点に軸支されているため、回転当接部材を軸支する部材を別途設ける必要がなく、コストを低減できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態による荷受台昇降装置について図面を参照して説明する。荷受台昇降装置1は、荷受台18がアーム4,8,13,16によって昇降するものであり、当該アームを支持するとともに車体101に取り付けられる支持フレーム2を備えている。支持フレーム2は、車体101に取り付けるためのブラケット2Aと、アームを支持するためのアーム支持部材2Bとを有している。
【0012】
ブラケット2Aは、車体101の後輪103よりも後方に配置され、シャーシ104の両側面に装着できるように左右一対備えられており(図1参照)、これらのブラケット2Aは、図示しないボルト等によって車体101に固定されている。アーム支持部材2Bも、ブラケット2A同様、左右一対備えられており、左右のブラケット2Aにそれぞれ固定されている。なお、ブラケット2Aとアーム支持部材2Bとはボルト2C等によって連結されているが、ブラケット2Aとアーム支持部材2Bとを一体的に形成してもよい。アーム支持部材2Bは、ブラケット2Aの左右外側に張り出して配置されている。このアーム支持部材2Bは、ブラケット2Aの位置から左右方向外側方に延びる延長部2B−1と、延長部2B−1の左右方向外端から下方に延びる側面部2B−2とを有している。
さらに、支持フレーム2は、左右のアーム支持部材2Bを連結する連結部材2Dを備えており、この連結部材2Dは、車体101の下方位置でアーム支持部材2Bの側面部2B−2の間を繋ぐように設けられており、支持フレーム2全体の強度を高めている。
【0013】
図2に示す荷受台昇降装置1は、アーム4,8,13,16と荷受台18とが折り畳まれてコンパクトになって車体101の下部に格納された状態となっている。そして、荷受台使用時には、図2の状態から、図3、図4、図5、図6の順に示すようにアーム及び荷受台が車体101の後方に引き出されて展開される。
【0014】
次に、上記荷受台昇降装置1のアームの構造を説明する。なお、荷受台昇降装置1のアームは、左右両側に一対備えられており、図2〜図6は左舷側のアームのみ示しているが、右舷側にも左右対称な構成であるアームを備えている。
荷受台昇降装置1は、基本的に、基部アーム(基部下アーム4,基部上アーム8)と先端部アーム(先端部下アーム13,先端部上アーム16)とを備えた2段構造のアームを有している。
【0015】
図7に示すように、基部下アーム4は、2枚の長尺板材4a,4bを左右方向に所定間隔をおいて平行に面対向させて構成されており、回動基端部である左端部に設けられたピン5を支点としてこれを中心に所定範囲で回動可能である。このピン5は、支持フレーム2を構成する連結部材2Dに設けられた一対のピン支持部材2E,2Eによって回動自在に支持されている。また、基部下アーム4の回動端部である右端部は、作用点としてのピン6を介して基部連結部材7と接続されている。基部下アーム4の回動基端部であるピン5の左右方向内側端には、荷受台18と当接する回転当接部材23が設けられている。この回転当接部材23は、支点Bであるピン5を回転軸として回転自在に設けられており、荷受台18に対して転がり接触する。ここでは、ピン5が、基部下アーム4の回転軸と回転当接部材23の回転軸とを兼用しており、部材点数の減少が図られている。
【0016】
基部上アーム8は、2枚の長尺板材8a,8bを左右方向に所定間隔をおいて平行に面対向させて構成されており、回動基端部である左端部に設けられたピン9を支点としてこれを中心に所定範囲で回動可能である。このピン9は、側面部2B−2と、連結部材2Dに設けられたピン支持部材2Fとによって回動自在に支持されている。また、基部上アーム8の回動端部である右端部は、作用点としてのピン10を介して基部連結部材7と接続されている。ここで、上記ピン9及び5を上下一対の支点A及びBとし、ピン10及び6を支点A及びBにそれぞれ対応する作用点C及びDとすると、上記基部下アーム4、基部連結部材7、及び基部上アーム8からなる基部アームは、A,B,C及びDを4頂点とする基部リンク機構を構成している。
【0017】
上記基部下アーム4には、基部アーム4,8を昇降駆動するための昇降シリンダ(油圧シリンダ)30が設けられている。この昇降シリンダ30は、支持部材2Bと基部下アーム4との間に接続され、伸縮動作によって、支点Bを中心として、基部下アーム4を支持フレーム2に対して上下方向に回動駆動する。また、基部下アーム4が回動すると、これに伴って基部上アーム8も回動する。
昇降シリンダ30は、基部下アーム4の内部に位置するように、基部下アーム4を構成する一対の長尺板材4a,4bの間に配置されている。また、昇降シリンダ30は、その長手方向(伸縮方向)と、基部下アーム4の長手方向が略一致するように配置されている。
【0018】
昇降シリンダ30の長手方向一端部は、軸部(シリンダ回動支点)31まわりに回動自在に基部下アーム4の長手方向中途部に取り付けられており、基部下アーム4に対して相対回動可能である。また、昇降シリンダ30の長手方向他端部は、ピン支持部材2E,2Eによって支持されたピン(シリンダ回動支点)32まわりに回動自在に取り付けられており、支持フレーム2に対して回動可能である。
なお、図2に示すように、支持フレーム2側のシリンダ回動支点であるピン32は、基部下アーム4の回動支点であるピン5よりも下方に位置している。このため、基部下アーム4は、昇降シリンダ30を避けるように、ピン5近傍において上方に屈曲形成されている。
【0019】
先端部下アーム13は、ピン6によって基部下アーム4に軸着され、図6の位置から反時計回り方向に所定範囲で回動可能に取り付けられている。この先端部下アーム13は、2枚の長尺板材13a,13bを左右方向に所定間隔をおいて平行に面対向させて構成されている。先端部下アーム13の先端軸部である右端部は、作用点としてのピン14を介して先端部連結部材15と接続されている。また、先端部上アーム16は、ピン10によって基部上アーム8に軸着され、所定範囲で反時計回り方向に回動可能である。先端部上アーム16の先端軸部である右端部は、作用点としてのピン17を介して先端部連結部材15と接続されている。ここで、ピン17及び14をそれぞれ作用点E及びFとすると、上記先端部下アーム13、先端部連結部材15、及び先端部上アーム16からなる先端部アームは、C,D,E及びFを4頂点とする平行四辺形からなる先端部リンク機構を構成している。
【0020】
上記基部リンク機構(ABCD)、先端部リンク機構(CDEF)及び、先端部リンク機構によって支持される荷受台18は、図6における実線の位置が昇降最下端であり、二点鎖線で示す荷受台18のうち上側の位置が昇降最上端である。なお、2点鎖線で示す荷受台18のうち下側の位置が昇降中途位置である。
荷受台18の昇降メカニズムについて簡単に説明する。昇降シリンダ30の作動によって、基部下アーム4及び基部上アーム8が図6に示す範囲で回動すると、その回動端側に接続され、かつ、基部上アーム8に対して時計回り方向への回り止めを施されている先端部上アーム16が一体的に回動し、これに追随して先端部下アーム13も回動する。そして、荷受台18は、ストッパ21によって時計回り方向の回り止めが施されているため、先端部上アーム16の回動に伴って、その水平姿勢をほぼ保ったまま昇降する。
【0021】
なお、荷受台18も折り畳み可能な構造であり、メインプレート19と、サブプレート20とによって構成されている。サブプレート20は、メインプレート19に対して図6の位置から反時計回り方向に回動して折り畳み状態となることができる(図5参照)。メインプレート19は、ピン(先端軸部)17を支持点として図示の位置から反時計回り方向に回動可能に取り付けられている。また、メインプレート19に取り付けられたストッパ21は、先端部連結部材15の右端面に当接している。メインプレート19の左端に一体形成されたガイド板22は、荷物を積み降ろしする際に荷箱102の床面と荷受台18との隙間を埋める役目をする。
【0022】
先端部アームを構成する先端部リンク機構(CDEF)は、基部アームを構成する基部リンク機構(ABCD)に対し、ピン(先端軸部)17がピン5又は9に向かうように、反時計回りに回動することにより、図6の展開状態から、図5、図4、図3の順で示されるように、折り畳み可能である。そして、図3の状態から基部アームが上昇駆動されることで荷受台昇降装置1が図2の格納状態となる。
【0023】
格納状態において、基部下アーム4及び先端部下アーム13(以下、基部下アーム及び先端部下アームを総称する場合には「下アーム」という)は、荷受台18の下方に位置し、基部上アーム8及び先端部上アーム16(以下、基部上アーム及び先端部上アームを総称する場合には「上アーム」という)は、荷受台18の左右外側方に位置している。図7に示すように、下アーム4,13は、上アーム8,16よりも左右内側に配置されており、格納状態において下アーム4,13の上方に位置する荷受台18の左右幅は、左右一対の下アームの左右間隔よりも大きく、左右一対の上アームの左右間隔よりも狭くなっている。
また、支持フレーム2の延長部2B−1から下方に延びる側面部2B−2が、上アーム(基部上アーム8)よりも左右外側方に配置されているため、格納状態において荷受台18と左右側面部2B−2の干渉が回避されている。したがって、荷受台18の左右幅は、左右一対の上アーム(基部上アーム8)の間隔と略同程度まで大きく設定することができる。
【0024】
本実施形態では、比較的小型の車両に適した小型の装置1となるように、基部アーム(基部下アーム4,基部上アーム8)が、比較的短く形成されている。このため、図2の格納状態において、先端部アームと荷受台18との回動支点であるピン(先端軸部)17が、基部アームの回動支点であるピン5又は9にかなり近接した前方寄りの位置にあり、ピン17によって支持される荷受台18も前方寄りの位置にある。
したがって、格納状態にあっては、基部アーム4,8上方には先端部アーム13,16が(上下方向に一部重なった状態で)位置し、しかも、先端部アーム13,16は、基部アーム4,8の長手方向における大部分の範囲において存在する。さらに格納状態の左右一対の上アーム8,16の内側には荷受台18が存在し、格納状態の左右一対の下アーム4,13の上方には余分な空間がほとんど存在しない状態となっている。
【0025】
ところが、本実施形態では、昇降シリンダ30は、基部下アーム4の内部にあるため、格納状態にある先端部アーム13,16及び荷受台18よりも下方に位置しており、しかも、昇降シリンダ30の支持フレーム2側の回動支点であるピン32が基部アーム4の回動支点5よりも下方にある。このため、基部アーム上方に余分な空間がほとんど無くとも、昇降シリンダ30と、先端部アーム13,16及び荷受台18との干渉が生じないようになっている。
また、昇降シリンダ30は、基部アームの下方において、その長手方向(前後方向)にみて、荷受台18及び先端部アーム13,16と重なる位置にある。換言すると、先端部アームのピン(先端軸部)17が、昇降シリンダ30の基部アーム側の回動支点である軸部31よりも基部アーム回動支点であるピン5又は9寄りに位置している。
【0026】
このように、本実施形態では、格納状態において、昇降シリンダ30と先端部アーム13,16及び荷受台18との干渉を避けつつ、昇降シリンダ30と先端部アーム4,8及び荷受台18とを前後方向に重合配置しているため、格納状態における装置1の前後方向長さを短くすることができた。
【0027】
以上のように構成された荷受台昇降装置1における引出し動作及び格納動作について説明する。荷受台昇降装置1の引出しには、まず、車両を停止してパーキングブレーキを引いた後、図2に示す状態から昇降シリンダ30を駆動して基部アーム4,8を時計回り方向に下降端まで回動させる。格納状態において荷受台18の前端部(ガイド板22)は、支持フレーム2のピン支持部材2Eや、基部下アーム4よりも上方に位置しており、アームか下方回動すると、荷受台18のガイド板22がピン支持部材2E等に接触するおそれがあるが、これを回避するために前記回転当接部材(ガイドローラ)23が設けられており、この回転当接部材23に先に当接することにより、荷受台18とピン支持部材2E等との当接を回避することができる。これに伴い、荷受台18が回転当接部材(ガイドローラ)23に押しのけられるようにして(図3参照)、先端部アーム13,16はピン6及びピン10を中心に展開方向(時計回り方向)へ少し開く。
しかも、荷受台18は前後方向の移動を伴いながら回転当接部材23に接触するが、当該回転当接部材23は回転自在に設けられており、荷受台18に転がり接触するので荷受台18の前後方向移動が円滑に行われる。
【0028】
さらに、操作者が手で荷受台18を後方へ引出す。これにより、先端部アーム13,16がそれぞれピン6及び10を中心に時計回り方向に回動する。この回動中、各ピン10,6,17,14によって構成される平行四辺形CDEFは形を変えながらも、辺CDと辺EFとは互いに平行の関係を維持する。従って、荷受台18は一定の姿勢を維持しながら降下し、床面近くに達する。その後、操作者が手で荷受台18のサブプレート20を起こして回動させ、図6に示すように展開する。
【0029】
次に、荷受台昇降装置1を格納する場合には、図6の実線で示す状態から、操作者がサブプレート20を折り畳み、折り畳まれた荷受台18を持ち上げ、図3の状態に戻す。このときも、荷受台18のガイド板22が回転当接部材23に当接してピン支持部材2E等との接触が防止される。ここで、昇降シリンダ30を駆動し、基部アーム4,8を反時計回りに上昇回動させる。これにより、荷受台18は、図2に示す状態となり、車体101の下部に格納される。
【0030】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、昇降シリンダ30は、基部上アーム8の内部に設けても良い。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、昇降シリンダが前記基部アームの内部に配置されているため、昇降シリンダと荷受台との干渉を考慮することなく、装置のコンパクト化が可能である。
また、支持フレームの側面部が基部アームよりも左右外側方に配置されている場合には、格納状態における荷受台と側面部との干渉を避けることができ、荷受台をより前方に配置しても、荷受台の横幅を長くすることができる。
また、荷受台の回転当接部材を基部アームの支点に軸支させた場合には、回転当接部材を軸支する部材を別途設ける必要がなく、コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による荷受台昇降装置が、貨物自動車の車体後部における荷箱の下方に取り付けられた状態の背面図である。
【図2】上記荷受台昇降装置の側面図であり、車体に格納された状態を示している。
【図3】上記荷受台昇降装置の側面図であり、先端部アームが基部アームに折り畳まれた状態で基部アームが下降した状態(又は図4の状態から先端部アームがさらに回動した折り畳み状態)を示している。
【図4】上記荷受台昇降装置の側面図であり、図3の状態から先端部アームが展開状態へ向けて回動し(又は図5の状態から先端部アームが折り畳み状態へ向けて回動し)、先端部アームが起立した状態を示している。
【図5】上記荷受台昇降装置の側面図であり、図4の状態からさらに先端部アームが展開状態へ向けて回動した状態(又は図6の状態から荷受台が折り畳まれ、先端部アームが折り畳み状態へ向けて回動した状態)を示している。
【図6】上記荷受台昇降装置の側面図であり、先端部アーム及び荷受台が展開され、荷受台の昇降する状態を示している。
【図7】左舷側アーム周辺の平面図である。
【符号の説明】
1 荷受台昇降装置
2 支持フレーム
2B―1 延長部
2B−2 側面部
4 基部下アーム(基部アーム)
5 ピン(支点)
6 ピン(回動端)
8 基部上アーム(基部アーム)
10 ピン(回動端)
13 先端部下アーム(先端部アーム)
16 先端部上アーム(先端部アーム)
17 ピン(先端軸部)
18 荷受台
23 回転当接部材
30 昇降シリンダ
Claims (3)
- 車体側に取り付けられる支持フレーム2と、
当該支持フレーム2に設けられた支点を中心として回動可能な左右一対の基部アーム4、8と、
前記各基部アーム4、8の回動端側に回動可能にそれぞれ設けられ、先端軸部17が荷受台をそれぞれ軸支し、前記先端軸部17が前記支点側へ向かうように回動して前記基部アーム4、8に対して折り畳み可能である先端部アーム13、16と、
前記基部アーム4、8を上下方向に回動駆動する昇降シリンダ30と、を備え、
前記昇降シリンダ30は、前記基部アーム4、8の内部に配置されており、
前記支持フレーム2は、車体側への取付け位置よりも左右外側方に延設された延長部2B−1と、前記延長部2B−1から下方に延びるとともに前記基部アーム4、8を支持する側面部2B−2とを有し、且つ
前記側面部2B−2は、前記基部アーム4、8よりも左右外側方に配置されていることを特徴とする荷受台昇降装置。 - 車体側に取り付けられる支持フレーム2と、
当該支持フレーム2に設けられた支点を中心として回動可能な左右一対の基部アーム4,8と、
前記各基部アーム4、8の回動端側に回動可能にそれぞれ設けられ、先端軸部17が荷受台をそれぞれ軸支し、前記先端軸部17が前記支点側へ向かうように回動して前記基部アーム4、8に対して折り畳み可能である先端部アーム13、16と、
前記基部アーム4、8を上下方向に回動駆動する昇降シリンダ30と、を備え、
前記昇降シリンダ30は、前記基部アーム4、8の内部に配置されており、且つ
前記先端部アーム13、16が前記基部アーム4、8に対して折り畳まれた状態のときに、前記荷受台に転がり接触して当該荷受台が前記支持フレーム2に接触しないようにする回転当接部材23が前記支点に回転自在に軸支されていることを特徴とする荷受台昇降装置。 - 前記先端部アーム13、16が前記基部アーム4、8に対して折り畳まれた状態のときに、前記荷受台に転がり接触して当該荷受台が前記支持フレーム2に接触しないようにする回転当接部材23が前記支点に回転自在に軸支されていることを特徴とする請求項1記載の荷受台昇降装置。
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