JP2004150018A - 回動装置、及び同回動装置を備えた傾動装置 - Google Patents

回動装置、及び同回動装置を備えた傾動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】安全でかつ安価な回動装置、及び同回動装置を備えた傾動装置を提供すること。
【解決手段】回動体の一側方向への回動動作を付勢する回動付勢手段と、当該回動体の他側方向への回動動作時に、前記回動付勢手段の付勢力を減少させる回動補助手段と、を具備する構成とした。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、回動装置、及び同回動装置を備えた傾動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、回動装置を備えた傾動装置として、車両用のルーフラックが知られており、かかるルーフラックの一つとして、例えば、車両等のルーフに支持体を介して取付けられるリップ溝形の一対のレールと、同一対のレールに係合した複数対のキャスターを有する台車と、同台車の一端にヒンジ継手で接続された積載部分とを備え、同積載部分は前記台車が一端方向に位置する前記レールの一方側に移動して予め設けられた停止個所に停止したとき前記一端と前記車両の位置する地上との間に亘って配置される長さを有し、前記一対のレールは前記台車と前記積載部分とを収納可能な長さを有するように構成されたスライド式梯子等重量物積載装置があった。(例えば、特許文献1参照。)
また、同じくルーフラックとして、例えば、車両のルーフ上面に配設した左右一対の固定レールに沿って移動できる荷台枠を有し、この荷台枠の中央に近い中間部に枢支した左右一対のローラが前記レールの端部ストッパに内接するまで引き出した荷台枠を、前記車両の外部で各ローラを支点としてシーソ傾動可能に配設するとともに、この荷台枠の手前下向き傾動動作を緩和するための一方向性弾性ダンパを荷台枠に備えたものがあった。(例えば、特許文献2参照。)
さらに、回動装置を備えた傾動装置の一例として天井収納梯子がある。
【0003】
例えば、天井に形成された略四角形の開口の一側縁部に蓋板が揺動開閉自在に枢着され、蓋板の上面側に格納及び伸長自在に梯子ユニットが取付けられ、梯子ユニットにおいて天井側に位置する固定梯子に対して床側に位置する可動梯子を天井床方向に伸縮自在に連結した天井収納梯子であって、伸長された梯子ユニットの傾斜角度を調整する調整用伸長ロッド機構が梯子ユニットと天井側部分とに亘って架設され、この調整用伸長ロッド機構に床上に起立する人が操作することができる調整用操作部が設けられているものがあった。(例えば、特許文献3参照。)
【0004】
【特許文献1】
実開平1−94153号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2002−36963号公報
【0006】
【特許文献3】
実開平6−20900号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来の回動装置は、単にヒンジ継手で連結したものであったり(特許文献1参照)、ダンパを備えたもの(特許文献2参照)であったり、あるいは、ガススプリングと梯子傾斜調整用の伸長ロッド機構を備えたもの(特許文献3参照)であった。
【0008】
すなわち、特許文献1に記載の発明では、ルーフラック上の台車に長尺物や重量物を積載した状態でこれを引き出す場合、下方で人力で支えながら回転させねばならず、このとき、人は手を持ち替えたりする必要が生じ、作業が面倒であった。また、反対にルーフラック上に台車を引き上げ格納する場合は、重量が直接人にかかるのでかなりの重労働となっていた。
【0009】
また、特許文献2に記載の発明では、ダンパを備えているために、ダンパの力と荷台枠及び積載物との重さとがマッチすれば荷台枠の傾動動作は作業者の負担なく安定して行えるが、ダンパの力が小さい場合、積荷の重量によっては荷台枠が急に降りたりするおそれがあり危険である。
【0010】
他方、積載物が軽すぎてダンパの力が強すぎる場合、荷台枠を傾動させた後に積載物を取り除くと、荷台枠がダンパの力で急に跳ね上がるおそれもあり、やはり危険であるために、特許文献2に記載のルーフラックでは、荷台枠を傾動させたときに、ルーフラック側と結合用フックを介して連結して跳ね上がりを防止せざるを得ないものとなっている。しかも、ダンパは一方向性のものを使用しているために、荷台枠への積載物毎にダンパ調整が必要となって面倒であった。
【0011】
また、特許文献3に記載の発明では、梯子を天井部に取付ける際に、梯子が接地するまでの高さ(傾斜角度)に応じて、ガススプリングによる反発力を調整する必要がある。
【0012】
そして、ガススプリングを用いているために、梯子の使用角度に設定後、梯子が上に跳ね上がることを防止するためのロック機構として調整用伸長機構などが必要となる。そして、かかる調整用伸長機構を取付けるにしても、前記ガススプリングの力や梯子重量、梯子長さに応じた微調整が必要で面倒である。しかも、かかる調整用伸長機構は、人が梯子を昇降する際に邪魔になるので、使い勝手を悪くしていた。
【0013】
本発明は、上記課題を解決することのできる回動装置、及び同回動装置を備えた傾動装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の本発明では、回動体の一側方向への回動動作を付勢する回動付勢手段と、当該回動体の他側方向への回動動作時に、前記回動付勢手段の付勢力を減少させる回動補助手段と、を具備することとした。
【0015】
また、請求項2記載の本発明では、上記回転体を回動軸に連結し、当該回動軸に回動付勢手段及び回動補助手段を取付けた。
【0016】
また、請求項3記載の本発明では、上記回動軸に、互いに一定間隔をあけて一対の回動付勢手段を取付け、両回動付勢手段の間に回動補助手段を取付けた。
【0017】
また、請求項4記載の本発明では、上記回動付勢手段を、回動体と回動軸との間に介設した弾性体により構成した。
【0018】
また、請求項5記載の本発明では、上記回動付勢手段を、付勢力調整自在に構成した。
【0019】
また、請求項6記載の本発明では、上記回動補助手段を、回動軸の回転を抑制する摩擦機構により構成した。
【0020】
さらに、請求項7記載の本発明では、上記回動補助手段を、摩擦力調整自在に構成した。
【0021】
請求項8記載の本発明では、上記請求項1〜7のいずれか1項に記載の回動装置を備える傾動装置であって、回動体を、車両用ルーフラックとした。
【0022】
また、請求項9記載の本発明では、上記請求項1〜7のいずれか1項に記載の回動装置を備える傾動装置であって、回動体を、屋根裏用昇降階段とした。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明に係る回動装置は、回動体の一側方向への回動動作を付勢する回動付勢手段と、当該回動体の他側方向への回動動作時に、前記回動付勢手段の付勢力を減少させる回動補助手段とを具備するものである。
【0024】
すなわち、回動付勢手段により、回動体の一側方向への回動動作を付勢しているので、回動体を他側方向に回転させて傾動させようとした場合、回転体から手を放しても回転体が他側方向に急に回転することがなく安全であり、さらに、傾動させた直後に前記付勢力によって跳ね上がるおそれを、前記回動補助手段によって防止している。そして、回転体を一側方向へ回転させて元に戻す場合は、前記回動付勢手段の付勢力によって楽に回転操作することができ、作業者の負担軽減が可能となる。
【0025】
この場合の回転付勢手段としては、後述するねじりバネ、コイルバネなどのような弾性体を好適に用いることができるほか、例えば、ガスダンパなどを用いて回転体を一側方向へ付勢することもできる。また、回動補助手段は、摩擦力を用いた構成のものを好適に用いることができる。
【0026】
上記回転体は、回動装置の回動軸に連結することができ、さらに、回動付勢手段及び回動補助手段は、この回動軸に取付けることができる。
【0027】
すなわち、回動付勢手段及び回動補助手段を回動軸上に直線的に配置することで、回動装置をコンパクト化することができるとともに、同回動装置の設置や取付けが容易となる。
【0028】
また、両手段の回動軸への取付けは、上記回動軸に、互いに一定間隔をあけて一対の回動付勢手段を取付け、両回動付勢手段の間に回動補助手段を取付けることができる。かかる配置とすることで、回動軸、並びに同回動軸に連結した回動体に対して、両手段の機能をバランスよく作用させることができ、しかも、意匠的にも良好となり見栄えがよくなる。
【0029】
上記回動付勢手段は弾性体により構成することができ、弾性体としては、ねじりバネ、コイルバネなどを好適に採用することができる。これらは、回動軸に取付けて回動体に付勢力を伝達する構成をとりやすく、そして安価であり、かつ容易に入手でき、しかも、所望する付勢力を得易い。
【0030】
さらに、上記回動付勢手段を、付勢力調整自在に構成することができる。
【0031】
例えば、回動付勢手段の付勢力を、前記弾性体の撓み量で調整可能とし、撓み量をねじ込み方式などで調整可能とするとともに、ねじ込み量と撓み量とを対応させた目盛などを設けておけば、簡単な操作で目視による付勢力調整が容易に行なえる。
【0032】
一方、上記回動補助手段については、回動軸の回転を抑制する摩擦機構により構成することができる。
【0033】
摩擦機構としては、ブレーキドラムとシューとの組み合わせやブレーキディスクとパッドとの組み合わせなどが考えられ、いずれにしても、ブレーキ装置として信頼性が高く様々な分野で実績があり、かつ安価に製造可能である。
【0034】
さらに、上記回動補助手段を、摩擦力調整自在に構成することが好ましい。この場合、シューとドラム、パッドとディスクとの接触量を変化させて摩擦力を調整することができ、シューやパッドと、ドラムやディスクとのを偏倚量と摩擦量とを対応させた目盛などを設けておくとよい。この場合も、目視によって摩擦力を容易に調整することができる。
【0035】
上述してきた回動装置は、傾動させて用いる傾動装置などに好適に適用することができる。
【0036】
例えば、回動体を車両用ルーフラックとすることができる。
【0037】
この場合、車両のルーフ上からラックを後方へスライドさせて下方へ傾動させ、ラックの先端を接地させた状態で積荷の取り扱いができ、逆に、ラックをルーフ上に格納する場合も、ラックを上方へ回動させて前方へスライドさせてやれば容易に格納できる。
【0038】
特に、重量物を積載していても、回動付勢手段及び回動補助手段を備えていることから、ラックが急に降下したり上昇したりするおそれがなく、安全な作業が行なえる。このように、車両用ルーフラックに上述した回動装置を用いることで、作業者の負担を軽減し、かつ安全性を高めることができるとともに、安価に提供することができる。
【0039】
また、上述の回動装置を、例えば屋根裏用昇降階段に適用することもできる。すなわち、回動体を、屋根裏用昇降階段としたもので、この場合も、屋根裏用昇降階段を下方へ傾動させ、同昇降階段の先端を接地させた状態で昇降することができ、しかも、回動付勢手段及び回動補助手段を備えていることから、昇降階段が傾動時に急に降下したり、接地時に急に上昇したりするおそれがなく、安全に取扱える。そして、利便性の高い屋根裏用昇降階段を、きわめて安価に提供することができる。
【0040】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながらより具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係る回動装置を備えた傾動装置としての車両用ルーフラックの使用状態を示す説明図、図2は同車両用ルーフラックの正面図、図3は同平面図、図4は同側面図、図5は要部の平面図、図6は同正面図、図7は荷台の取付状態を示す説明図、図8は回動装置の平面図である。
【0041】
図1に示すように、本実施の形態に係る傾動装置としての車両用ルーフラック(以下「ルーフラックA」とする)は、自動車CのルーフC1上に取付けられており、車両Cの後方に回動体である荷台1をスライドさせるとともに、後に詳述する回動装置2を介して下方へ傾動させ、荷台1の先端を接地させて梯子などの積荷の積載、取り出しを行うことができる。荷台1をルーフC1上に格納する場合は、逆に回動装置2を介して上方へ傾動させ、水平状態とした後に前方へスライドさせればよい。
【0042】
荷台1は矩形枠状に形成されており、自動車CのルーフC1に配設したラック10にスライド自在に取付けられており、前記ラック10は、図1〜図4に示すように、伸長自在とした複数の屈曲取付杆11を介してルーフC1に間隙をあけて取付けられている。図中、11aは前記屈曲取付杆11の伸縮用レバー(図2)、11bは同屈曲取付杆11の先端に設けた装着金具、12は荷台の後部に立設した積荷受板、13は同積荷受板12の下方位置に、斜め下方に伸延させて回転自在に取付けた門形ハンドルであり、同門形ハンドル13は接地具を兼用することができる(図1参照)。また、14は荷台1の前端部に突設した前側積荷受けであり、本実施の形態では、積載する積荷として梯子を想定しているので、配設した前側積荷受け14は図示するような小型の門形としているが、その形状や大きさは適宜設定してよい。
【0043】
また、本実施の形態では荷台1の底板は廃止して、補強部材を兼ねて前記屈曲取付杆11の鞘部材17を掛け渡しているが(図3)、積荷に応じて適宜底板を設けることもできる。
【0044】
荷台1を傾動動作させるための回動装置2は、ラック10の後部に設けた回動装置収納部15内に配設されており、蓋板16で覆われている(図3参照)。
【0045】
以下、回動装置2について詳述する。
【0046】
回動装置2は、回動体である荷台1の一側方向、すなわち引き上げ方向への回動動作を付勢する回動付勢手段であるコイルバネ3と、当該荷台1の他側方向、すなわち引き下げ方向への回動動作時に、前記コイルバネ3の付勢力を減少させる回動補助手段であるブレーキ装置4とを具備している。
【0047】
すなわち、図5及び図6に示すように、ラック10の下面に取付けた取付板20上に列状に取付けた軸受金具21を介して回動軸22を回転自在に架設し、同回動軸22に、互いに一定間隔をあけてそれぞれ端部を前記取付板20と荷台1とに係合させた一対のコイルバネ3を取付け、両コイルバネ3の間に前記ブレーキ装置4を取付けている。かかる構成とすることにより、回動軸22に対して、コイルバネ3及びブレーキ装置4の各機能をバランスよく作用させることができる。
【0048】
また、回動軸22は、その両端部を除いて断面視正方形に形成しており、断面視円形の両端には、所定長さ前方へ伸延させた傾動枠23,23の後端部近傍をそれぞれ連結している。23aは軸受けである。
【0049】
また、前記傾動枠23の前端及び後端には、ローラ24を回転自在に取付けている。そして、図7に示すように、前記ローラ24の案内によって取付けた荷台1がスライド可能となるように、荷台1の側部には略L字状に形成したレール部18を形成し、同レール部18によりローラ24を抱くように荷台1を配設している。また、図5及び図8に示すように、傾動枠23,23の前側部には、前記回動軸22と対向状態に補強用連結軸25を架設して、傾動枠23,23で荷台1を支持するに十分な強度をもたせている。
【0050】
したがって、回動軸22の回転に連動して傾動する傾動枠23により荷台1は傾動することになり、さらに、傾動枠23に設けたローラ24によって荷台1は円滑に摺動することになる。しかも、左右の傾動枠23間に、前記した回動軸22、及び同回動軸22に取付けたコイルバネ3、ブレーキ装置4をコンパクトに配設可能となって、意匠的にも良好となり見栄えがよい。
【0051】
上記構成により、コイルバネ3が傾動枠23を介して荷台1の格納方向方向への回動動作を付勢しているので、荷台1を引き出した後、接地方向に回転させて傾動させようとした場合、荷台1から手を放しても当該荷台1が格納方向(上方向)に急に回転することがなく安全であり、また、傾動させた直後に前記コイルバネ3の付勢力によって荷台1が急に跳ね上がるおそれを、前記ブレーキ装置4によって付勢力を減少させることで防止することができる。さらに、傾動させた後に荷台1をルーフC1上に戻す場合は、前記コイルバネ3の付勢力によって楽に回転操作することができ、作業者の負担軽減が可能となる。
【0052】
ここで、回転付勢手段であるコイルバネ3及び回転補助手段であるブレーキ装置4について、さらに説明を加える。
【0053】
図9は図8のI−I線における拡大断面図、図10はコイルバネ3の動作説明図、図11はブレーキ装置4の動作説明図である。
【0054】
図9及び図10に示すように、コイルバネ3は、回動軸22の左右にそれぞれ一対ずつ取付けられており、一端3aを取付板20に形成した係止孔20aに係止するとともに、他端3bを、回動軸22の前方にボルト止めしたプレート26の上縁に係止している。かかるコイルバネ3の付勢力により、回動軸22は常に傾動枠23を水平方向に保持するように力が加えられている。
【0055】
一方、ブレーキ装置4は、図9及び図11に示すように、回動軸22の略中央位置に配設されており、回動軸22にブレーキドラム40を嵌装するとともに、内側にブレーキシュー41を装着した金属帯42を前記ブレーキドラム40に巻回している。そして、前記金属帯42の一端を取付板20にボルト43で固定する一方、他端を摩擦力調整部5の金属帯連結片50に連結固定している(図11参照)。51は固定ボルトである。
【0056】
前記摩擦力調整部5は、前記金属帯連結片50を先端上部側に連結するとともに、後端部に軸挿した調整ボルト52により、先端下部に設けた枢支部を中心に揺動する調整アーム53を備えており、調整ボルト52のねじ込み量に応じて調整アーム53が揺動し、揺動量に応じて金属帯42が伸縮して、ブレーキシュー41のブレーキドラム40に対する緊締力が変化し、摩擦力を調整することが可能となっている。
【0057】
すなわち、本実施の形態では、荷台1を引き出した後に手を放しても当該荷台1が上方向に回動することのないように、コイルバネ3による付勢力に応じて、ブレーキ装置4による摩擦力を調整して適切にマッチングさせることが容易となっている。
【0058】
なお、図中、20bは取付板20に形成したドラム配設孔、54は調整アーム53を枢着した枢支ボルト、55は前記調整アーム53と前記金属帯連結片50とを連結した固定ボルトである。
【0059】
以上説明してきたように、上記構成の回動装置2をルーフラックAに適用することで、荷台1を自動車Cの後方へスライドさせて下方へ傾動させる際に、積荷が重量物であっても、荷台1が急に下方へ回動することがなく、しかも、荷台1を接地させた際に、急激な反発力によって上方回動することも防止でき、安全かつ容易な作業が行える。
【0060】
図12及び図13に示したものは、回動付勢手段と回動補助手段の変形例であり、いずれも簡単な操作で目視による力調整が行えるようにしたものである。
【0061】
すなわち、図12に示すように、回動付勢手段は、コイルバネ3の先端を取付板20に係止するのではなく、付勢力調整ボルト35を螺合した駒36に係止して、付勢力調整ボルト35のねじ込み量によって前記駒36を上下移動させてコイルバネ3の撓み量を可変としている。しかも、駒36の移動量を目視できるように、目盛り37を設けた目盛り板38を取付板20から突設している。
【0062】
一方、図13に示すように、回動補助手段については、前述した調整ボルト52に代えて、面取りして表面に目盛り57を設け、下端部を枢支した調整ボルト軸56を用いている。そして、同調整ボルト軸56に回転鍔58を螺合して、同回転鍔58の下端面を調整アーム53に当接させ、目盛り57によって摩擦力を確認しながら回転鍔58を回して調整することができる。59は調整ボルト軸56の枢支ピンである。
【0063】
かかる構成を適用することにより、荷台1に対する付勢力、並びにこの付勢力を抑制する摩擦力の制御調整が目視により簡単に行うことができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、回動装置2を適用した傾動装置を車両用ルーフラックAとして説明したが、傾動装置として屋根裏用昇降階段Bとすることもできる。
【0064】
すなわち、図14に示すように、天井6の裏側面に回動装置2を配設して、同回動装置2に伸縮梯子7を連結している。この伸縮梯子7は、天井6の一部をなす蓋体8にリンク80を介して連結している。81は蓋体8に設けた開閉用ハンドル、Gは床面である。
【0065】
このように、回動装置2を屋根裏用昇降階段Bに適用した場合でも、伸縮梯子7の傾動動作させて接地方向に回転させた場合、伸縮梯子7から手を放しても当該伸縮梯子7が格納方向(上方向)に急に回転することがなく安全であり、また、前記ブレーキ装置4によって、伸縮梯子7を接地させた直後に前記回動装置2のコイルバネ3の付勢力によって急に跳ね上がることもなく、さらに、傾動させた伸縮梯子7を屋根裏に戻す場合についても、前記コイルバネ3の付勢力によって楽に回転操作して収納することができるので、屋根裏用昇降階段Bの使い勝手が向上する。
【0066】
以上、各実施の形態を通して傾動装置について説明したが、回動装置が備える回動付勢手段、回動補助手段としては、上述してきた構成に限定されるものではなく、また、傾動装置としても、車両用ルーフラックA、屋根裏用昇降階段Bに限定されるものではない。
【0067】
【発明の効果】
本発明は上記のような形態で実施されるもので、以下の効果を奏する。
【0068】
(1)請求項1記載の本発明では、回動体の一側方向への回動動作を付勢する回動付勢手段と、当該回動体の他側方向への回動動作時に、前記回動付勢手段の付勢力を減少させる回動補助手段と、を具備することとしたので、回動体を他側方向に回転させて傾動させようとした場合、回転体から手を放しても回転体が他側方向に急に回転することがなく安全であり、さらに、傾動させた直後に前記付勢力によって跳ね上がるおそれを、前記回動補助手段によって防止でき、しかも、回転体を一側方向へ回転させて元に戻す場合は、前記回動付勢手段の付勢力によって楽に回転操作することができ、作業者の負担軽減が可能となる。
【0069】
(2)請求項2記載の本発明では、上記回転体を回動軸に連結し、当該回動軸に回動付勢手段及び回動補助手段を取付けたので、回動装置をコンパクト化することができるとともに、同回動装置の設置や取付けが容易となる。
【0070】
(3)請求項3記載の本発明では、上記回動軸に、互いに一定間隔をあけて一対の回動付勢手段を取付け、両回動付勢手段の間に回動補助手段を取付けたために、回動付勢手段及び回動補助手段の両機能をバランスよく作用させることができ、しかも、意匠的にも良好となり見栄えがよくなる。
【0071】
(4)請求項4記載の本発明では、上記回動付勢手段を、回動体と回動軸との間に介設した弾性体により構成した。したがって、例えばコイルバネなどを利用すれば入手が簡単で、かつ安価に製作できるとともに、所望する付勢力を得やすい。
【0072】
(5)請求項5記載の本発明では、上記回動付勢手段を、付勢力調整自在に構成したので、簡単な操作で目視による付勢力調整が容易に行なえ、使い勝手が向上する。
【0073】
(6)請求項6記載の本発明では、上記回動補助手段を、回動軸の回転を抑制する摩擦機構により構成した。したがって、例えばブレーキドラムとシューとの組み合わせやブレーキディスクとパッドとの組み合わせなどで構成すれば、いずれもブレーキ装置などで実績があり、かつ安価に製造することができる。
【0074】
(7)請求項7記載の本発明では、上記回動補助手段を、摩擦力調整自在に構成したので、目視によって摩擦力を容易に調整することができ、使い勝手が向上する。
【0075】
(8)請求項8記載の本発明では、上記請求項1〜7のいずれか1項に記載の回動装置を備える傾動装置であって、回動体を、車両用ルーフラックとした。したがって、ルーフラックに重量物を積載していても、車両のルーフ上からラックを後方へスライドさせて下方へ傾動させ、ラックの先端を接地させた状態で積荷の取り扱いができ、しかも、回動付勢手段及び回動補助手段を備えていることから、ラックが急に降下したり上昇したりするおそれがなく、安全な作業が行なえる。そして、利便性の高い車両用ルーフラックを、きわめて安価に提供することができる。
【0076】
(9)請求項9記載の本発明では、上記請求項1〜7のいずれか1項に記載の回動装置を備える傾動装置であって、回動体を、屋根裏用昇降階段とした。したがって、昇降階段を下方へ傾動させ、同昇降階段の先端を接地させた状態で昇降することができ、しかも、回動付勢手段及び回動補助手段を備えていることから、昇降階段が傾動時に急に降下したり、接地時に急に上昇したりするおそれがなく、安全に取扱える。そして、利便性の高い屋根裏用昇降階段を、きわめて安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る回動装置を備えた傾動装置としての車両用ルーフラックの使用状態を示す説明図である。
【図2】同車両用ルーフラックの正面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】同側面図である。
【図5】要部の平面図である。
【図6】同要部の正面図である。
【図7】荷台の取付状態を示す説明図である。
【図8】回動装置の平面図である。
【図9】図8のI−I線における拡大断面図である。
【図10】コイルバネの動作説明図である。
【図11】ブレーキ装置の動作説明図である。
【図12】回動付勢手段の変形例を示す説明図である。
【図13】回動補助手段の変形例を示す説明図である。
【図14】第2実施例に係る傾動装置としての屋根裏用昇降階段の説明図である。
【符号の説明】
A 車両用ルーフラック
B 屋根裏用昇降階段
C 車両
1 荷台
2 回動装置
3 コイルバネ(回動付勢手段)
4 ブレーキ装置(回動補助手段)
10 ラック

Claims (9)

  1. 回動体の一側方向への回動動作を付勢する回動付勢手段と、当該回動体の他側方向への回動動作時に、前記回動付勢手段の付勢力を減少させる回動補助手段と、を具備することを特徴とする回動装置。
  2. 回転体を回動軸に連結し、当該回動軸に回動付勢手段及び回動補助手段を取付けたことを特徴とする請求項1記載の回動装置。
  3. 回動軸に、互いに一定間隔をあけて一対の回動付勢手段を取付け、両回動付勢手段の間に回動補助手段を取付けたことを特徴とする請求項2記載の回動装置。
  4. 回動付勢手段を、回動体と回動軸との間に介設した弾性体により構成したことを特徴とする請求項2又は3に記載の回動装置。
  5. 回動付勢手段を、付勢力調整自在に構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の回動装置。
  6. 回動補助手段を、回動軸の回転を抑制する摩擦機構により構成したことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の回動装置。
  7. 回動補助手段を、摩擦力調整自在に構成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の回動装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の回動装置を備える傾動装置であって、回動体を、車両用ルーフラックとしたことを特徴とする傾動装置。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の回動装置を備える傾動装置であって、回動体を、屋根裏用昇降階段としたことを特徴とする傾動装置。
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