JP4335657B2 - 基枠傾動装置 - Google Patents

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本発明は、ワゴン車やライトバン等の自動車ルーフ面に梯子やスキーなどの機材や運搬物を搭載するためのルーフラックや、屋根裏部屋などに格納される移動梯子等の基枠部材を進退させて安全に作業することのできる基枠傾動装置に関する。
従来、梯子やラックなどの基枠部材を備えた傾動装置として、車両用のルーフラックなどの基枠部材に適用されたものなどが知られている。かかるルーフラックとして、例えば、車両等のルーフに支持体を介して取付けられるリップ溝形の一対のレールと、同一対のレールに係合した複数対のキャスターを有する台車と、同台車の一端にヒンジ継手で接続された積載部分とを備え、同積載部分は前記台車が一端方向に位置する前記レールの一方側に移動して予め設けられた停止個所に停止したとき前記一端と前記車両の位置する地上との間に亘って配置される長さを有し、前記一対のレールは前記台車と前記積載部分とを収納可能な長さを有するように構成されたスライド式梯子等重量物積載装置があった。(特許文献1参照)
また、同じくルーフラックとして、例えば、車両のルーフ上面に配設した左右一対の固定レールに沿って移動できる荷台枠を有し、この荷台枠の中央に近い中間部に枢支した左右一対のローラが前記レールの端部ストッパに内接するまで引き出した荷台枠を、前記車両の外部で各ローラを支点としてシーソ傾動可能に配設するとともに、この荷台枠の手前下向き傾動動作を緩和するための一方向性弾性ダンパを荷台枠に備えたものがあった。(特許文献2参照)
さらに、基枠傾動装置を備えたものの例として、天井に形成された略四角形の開口の一側縁部に蓋板が揺動開閉自在に枢着され、蓋板の上面側に格納及び伸長自在に梯子ユニットが取付けられ、梯子ユニットにおいて天井側に位置する固定梯子に対して床側に位置する可動梯子を天井床方向に伸縮自在に連結した天井収納梯子であって、伸長された梯子ユニットの傾斜角度を調整する調整用伸長ロッド機構が梯子ユニットと天井側部分とに亘って架設され、この調整用伸長ロッド機構に床上に起立する人が操作することができる調整用操作部が設けられているものがあった。(特許文献3参照)
実開平1−94153号公報 特開2002−36963号公報 実開平6−20900号公報
ところが、前記従来の技術のものは、単にヒンジ継手で連結したもの(特許文献1参照)であったり、ダンパを備えたもの(特許文献2参照)であったり、あるいは、ガススプリングと梯子傾斜調整用の伸長ロッド機構を備えたもの(特許文献3参照)であったりするにすぎず以下のような課題があった。
特許文献1に記載のものでは、その端部が接地されたルーフラックを傾動させて車両のルーフ上に戻す際にルーフラックを押し込むようにして所定の搭載位置に配置せねばならず使い勝手が悪く設定作業の確実性や操作性に欠ける。また、ルーフラック上の台車に長尺物や重量物を積載した状態でこれを引き出して傾動させる際には、ルーフラックの重量を下方で直接支えながら傾動させるため、ルーフラックを掴む持ち手を替えたり無理な姿勢を強いられたりするという課題があった。
特許文献2に記載のものでは、ダンパによる力と荷台枠及び積載物との重さとを調整しても荷台枠の傾動動作が不安定になって荷台枠が急に跳ね上がったり、降下したりして急激に動き出すおそれがあり作業安全性に欠ける場合があるという課題があった。
特許文献3に記載のものでは、梯子が接地する高さに応じてガススプリングによる反発力を調整し、さらに梯子の使用角度に設定後、梯子が上に跳ね上がるのを防止する調整用伸長機構などが必要となる。さらに、かかる調整用伸長機構を取付けるにしても、前記ガススプリングの力や梯子重量、梯子長さに応じた微調整が必要で面倒である。しかも、かかる調整用伸長機構は人が梯子を昇降する際に邪魔になりやすく、使い勝手が悪くなるという課題があった。
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたもので、基枠部材をその収納位置から作業位置に安定かつ確実に傾動させることができ、急に動き出すようなおそれがなく操作性と作業安全性に優れるとともに、複雑でメンテナンスの必要な調整機構を要せず経済性にも優れた基枠傾動装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の基枠傾動装置は、梯子やラックとなる略矩形状に形成された基枠部材と、前記基枠部材をその面方向に沿って摺動自在に保持するスライド受部と、前記スライド受部に設けられた回動軸を軸支する基枠部材格納部と、前記スライド受部を前記基枠部材格納部の基枠格納位置に付勢する付勢手段と、前記スライド受部の所定回動角度でこのスライド受部の回動を規制する回動規制手段と、を有し、さらに、前記回動規制手段が前記スライド受部の前記回動軸に固定して回動されるカム部と、前記基枠部材格納部に配置されその先端が前記カム部に当接され所定の回動角度で前記スライド受部の回動を係止させるローラ部と、を有し、しかも、前記基枠部材格納部に配置される前記カム部又は/及びローラ部の取付け位置を設定して前記基枠部材が引き出された作業位置となる回動角度を調整する回動角度設定手段を有するように構成されている。
)本発明の基枠傾動装置は、前記(1)おいて、前記スライド受部を前記基枠部材の格納位置に付勢する付勢手段がその弾性力を調整する弾性調整手段を備えて構成されている。
)本発明の基枠傾動装置は、前記(1)〜()において、前記基枠部材格納部が自動車のルーフや建物の天井裏部に固定して設置されるように構成される。
請求項1記載の発明によれば、梯子やラックとなる略矩形状に形成された基枠部材と、前記基枠部材をその面方向に沿って摺動自在に保持するスライド受部と、前記スライド受部に設けられた回動軸を軸支する基枠部材格納部と、前記スライド受部を前記基枠部材格納部の基枠格納位置に付勢する付勢手段と、前記スライド受部の所定回動角度でこのスライド受部の回動を規制する回動規制手段と、を有するので、回動規制手段を用いて基枠部材をその収納位置から作業位置に安定かつ確実に傾動させることができるとともに、作業位置で保持可能となり、しかも、その後収納位置へ戻す場合に要する力が軽減でき、操作性と作業安全性に優れている。
さらに、前記回動規制手段が前記スライド受部の前記回動軸に固定して回動されるカム部と、前記基枠部材格納部に配置されその先端が前記カム部に当接され所定の回動角度で前記スライド受部の回動を係止させるローラ部と、を有するので、ダンパ機構などの複雑でメンテナンスの必要な調整機構などを要せずメンテナンス性に優れたカム部とローラ部とで構成される基枠傾動装置を安価に提供することができる。
しかも、前記基枠部材格納部に配置される前記カム部又は/及びローラ部の取付け位置を設定して前記基枠部材が引き出された作業位置となる回動角度を調整する回動角度設定手段を設けることができ、スライド移動式のルーフラックに適用される車種などに応じて係止回動角度をその都度調整でき、その汎用性に優れている。
請求項記載の発明によれば、前記スライド受部を前記基枠部材の格納位置に付勢する付勢手段がその弾性力を調整する弾性調整手段を備えることもできるので、基枠部材に積載されるものの種類や、操作者などに応じて適宜その操作性を調整して、基枠部材を無理なくかつ安全にハンドリングすることができる。
請求項記載の発明によれば、前記基枠部材格納部が自動車のルーフや建物の天井裏部に固定して設置されるので、ルーフラックとなる基枠部材に重量物を積載していても、自動車のルーフや天井裏部に固定された基枠部材格納部から基枠部材を後方へスライドさせて下方へ傾動させ、基枠部材の先端を接地させた状態で収納物の取扱いができ、しかも、カム部及びローラ部を備えているためスライド受部の回動操作を確実にでき、安全な作業が行える。さらに、従来のようにガススプリングやダンパなどの複雑な構造の調整機構を要しないので、操作性と安全性に優れた車両用ルーフラックをきわめて安価に提供することができる。
本発明の実施形態に係る基枠傾動装置は、梯子やラックとなる略矩形状に形成された基枠部材と、前記基枠部材をその面方向に沿って摺動自在に保持するスライド受部と、前記スライド受部に設けられた回動軸を軸支する基枠部材格納部と、前記スライド受部を前記基枠部材格納部の基枠格納位置に付勢する付勢手段と、前記スライド受部の所定回動角度でこのスライド受部の回動を規制する回動規制手段と、を有して構成される。
すなわち、基枠傾動装置は、基枠部材をスライド保持するスライド受部を基枠部材格納部の格納位置に付勢する付勢手段と、スライド受部の回動位置など規定するための回動規制手段を備えるので、基枠部材をその収納位置から作業位置に安定かつ確実に傾動させることができる。特に、前記回動規制手段により、作業位置で基枠部材を保持させることができるので作業性が良く、しかも、その後収納位置へ戻す場合には前記付勢手段によって基枠部材の引き上げに要する力が軽減できることから、操作性と作業安全性に極めて優れている。さらに、複雑でメンテナンスの必要な調整機構などを必要としないので経済性にも優れている。
基枠傾動装置は、車両のルーフラックや建物の屋根裏などへ収納可能な移動梯子などの用途に適用することができる。傾動引出装置の主要部はアルミやアルミ合金、ステンレススチールなどを素材として必要な強度と剛性を有して形成される。
基枠部材は、建物の天井裏や車両のルーフなどに昇降するための作業梯子や、運搬物や収納物が積まれるラックなどとして機能する全体が略矩形状の部材である。
スライド受部は、基枠部材を摺動自在に保持するとともに全体がその回動軸を介して傾動して、スライド移動する基枠部材の回動させる機能を有している。
基枠部材格納部は、建物の天井裏部や車両のルーフに固定具などを介して固定され、前記基枠部材をその収容位置に格納するとともに、基枠部材を支持するスライド受部を介して回動させるようにしている。
回動規制手段は、スライド受部の所定回動角度でこのスライド受部の回動を規制するための機構であり、カムとローラの組みあわせによるカム機構によるものや、ラック歯車などとリンクとを組みあわせて構成したラックリンク機構のものなどが含まれる。これによって、スライド受部をその所定角度毎に係止させたり、その終端作業位置で確実に停止させたりして、基枠傾動装置における操作性と安全性を確実なものにしている。
付勢手段は回動されるスライド受部と基枠部材格納部との間や回動軸に配設され、スライド受部をその格納位置に付勢するように機能する。このような付勢手段としては、ねじりバネや、コイルバネなどのような弾性体を好適に用いることができるほか、例えば、ガスダンパなどを用いてスライド受部に固定された回動軸を一側方向へ付勢するようなものも適用できる。
なお、前記付勢手段により付加される回動軸の付勢力もしくは弾性力を制御するための弾性調整手段を設けることもできる。すなわち、この弾性調整手段により、動かそうとする基枠部材から手を放しても基枠部材が急に回転するようなことがなく安全であり、付勢手段の付勢力によって回転操作を楽に行え、作業者の負担軽減が可能となる。
また、付勢手段及び弾性調整手段を回動軸上に直線的に配置することで、傾動引出装置をコンパクト化することができるとともに、同装置の設置や取付けが容易となる。
さらに、付勢手段及び弾性補助手段を回動軸に取付ける場合は、上記回動軸に互いに一定間隔をあけて一対の付勢手段を取付け、両付勢手段の間に弾性補助手段を取付けることができる。かかる配置とすることで、両手段の機能をバランスよく作用させることができ、しかも、意匠的にも良好となり見栄えがよくなる。
さらに、付勢手段の付勢力を弾性調整手段によって調整自在となるように構成することもできる。
例えば、付勢手段を構成する弾性体の撓み量で付勢力を調整可能とし、撓み量をねじ込み方式などで調整可能とするとともに、ねじ込み量と撓み量とを対応させた目盛などを設けておけば、簡単な操作で目視による付勢力調整が容易に行える。
また、弾性調整手段は、回動軸の回転を抑制する摩擦機構により構成することができる。このような摩擦機構としては、ブレーキドラムとシューとの組み合わせやブレーキディスクとパッドとの組み合わせなどが考えられ、いずれにしても、ブレーキ装置として信頼性が高く様々な分野で実績があり、かつ安価に製造可能である。
上記弾性調整手段は、その摩擦力調整を自在にできるように構成することが好ましい。この場合、シューとドラム、パッドとディスクとの接触量を変化させて摩擦力を調整することができ、シューやパッドと、ドラムやディスクとのを偏倚量と摩擦量とを対応させた目盛などを設けておくとよい。この場合も、目視によって摩擦力を容易に調整することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながらさらに具体的に説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る基枠傾動装置が適用される車両の使用状態を示す説明図、図2は同基枠傾動装置の平面図、図3は同正面図、図4は同側面図、図5はその要部の平面図、図6は同正面図、図7は同側面図、図8は同要部の拡大図である。
図1〜図4において、10は実施の形態1に係る基枠傾動装置10、11は作業梯子や運搬物を配置するためのラックなどとして機能するように形成された略矩形状の基枠部材、12は基枠部材11をその面方向に沿って摺動自在に保持するためのスライド受部、13はスライド受部12に設けられた回動軸12aを軸支すると共に自動車CのルーフRに支持部材13aを介して取付けられる基枠部材格納部、14はスライド受部12を基枠部材格納部13の基枠格納位置に付勢するためのスプリング14aなどを備えた付勢手段である。
図示するように、本実施の形態に係る基枠傾動装置10は車両用ルーフラックとして用いられ自動車CのルーフR上に取付けられる。
自動車CのルーフRに基枠部材格納部13を固定して配置し、その基枠部材11の基端側に設けた門型ハンドル11aや把手11bなどを掴んで車両後方に基枠部材11をスライド受部12上をスライドさせるとともに、回動軸12aを介して下方へ傾動させ、基枠部材11の先端を接地させて梯子やラックなどへの積荷の積載、取出しを行うことができる。踏桟11cを多段に組んで構成された基枠部材11をルーフR上に格納する場合は、逆に基枠部材11を上方へ押し上げるように傾動させ、水平状態とした後に前方へスライドさせて、運搬物などを基枠部材11上に積載させることができるようになっている。12bはスライド受部12の前後に回動自在に取付けられた輪体である。
付勢手段14は図5〜図8に示すように、そのスプリング14aの一端側をスライド受部12のバネ係止部14bに係止し、その他端側が基枠部材格納部13のバネ係止部14cに係止されており、これによって基枠部材格納部13に回動軸12aを介して回動されるスライド受部12をその収納位置側に所定の弾性力で引きつけて付勢するように配置されている。
図6及び図8の詳細図において、15はスライド受部12の回動軸12aに固定して回動されるカム部、16は基枠部材格納部13に配置されその先端がカム部15に当接され所定の回動角度でスライド受部12の回動を係止させるためのローラ部である。なお、実施の形態1の回動規制手段はカム部15及びローラ部16を有して構成されるようになっている。
カム部15はスライド受部12の回動軸12aに固定して配置されスライド受部12の回動に伴って回動するようになっている。この回動されるカム部15に当接するように圧縮バネ16aで所定の押圧力が付与されたローラ部16が基枠部材格納部13に配置されている。基枠部材格納部13には圧縮バネ16aの押圧力を適宜調整することのできる調整ねじ16bが設けられており、これによって、基枠部材11に搭載される搭載物の重量や、作業者によって異なる操作性など応じて積載作業等を容易に行うことができる。
図9は実施の形態1における回動規制手段の変容例1を示す説明図である
図示するように変容例の回動規制手段17は、スライド受部12の回動軸12aに固定して回動されるラチェット歯車17aと、ラチェット爪17b間の凹部に噛合され先端のボール17cがバネ17dを介して押圧されるプランジャ部17eとを備えている。
ラチェット爪17bはラチェット歯車17aの円周状に所定間隔をおいて配置され、プランジャ部17eのボール17cがラチェット爪17b間の凹部に嵌合することによって、スライド受部12上に載置された基枠部材11を所定の回動角度毎に係止させてすこしずつ移動させる操作することができ、基枠部材11を接地面近くで保持することができる。これによって安全性を高めることができるようにしている。
図10(a)は実施の形態1における回動規制手段の変容例2を示す正面図であり、図10(b)はその側面図である。
変容例2の回動規制手段18は基枠部材11の回動角度を設定可する回動角度設定手段としても機能するものであり、図示するように、スライド受部12の回動軸12aに図示しないピン孔部等を介して連結固定されるシャフト18bと、シャフト18bの軸にフランジ状に垂設されたカム受部18cと、カム受部18cに所定取付け位置で配設されるカム部18dと、カム部18dに当接されるローラ部18eを有したローラ支持部18fとを備えている。
カム部18dは長孔状に形成された位置調整溝18gを複数備えており、これに係合されるボルトなどの係止具18hを締めつけたり緩めたりしてその取り付け位置を移動させることで、スライド受部12がカム部18dとローラ部18eとによって係止されるその係止回動角度を所定位置に調整できるようにしている。
図11(a)は実施の形態1における回動規制手段の変容例3の動作説明図であり、図11(b)はその断面図である。
変容例3の回動規制手段19は図示するように、スライド受部12上をスライド移動する基枠部材11にその両端をそれぞれスプリング部材19a及びリンク機構19bを介して渡設されたラック歯部材19cと、所定の角度でラック歯部材19cのラック歯19dに噛合するように基枠部材格納部13に固定された固定歯部材19eとを備えている。
ラック歯19dはスライド受部12が水平状態のときには固定歯部材19eから離接された状態に保持され、スライド受部12上を基枠部材11がスライド移動できる。この基枠部材11をスライド受部12上の所定位置まで水平移動させ、スライド受部12の回動軸12aを所定角度に回動させることにより、ラック歯19dが所定角度に配設された基枠部材格納部13の固定歯部材19eに噛合されて、全体が所定の係止回動角度で固定されるようになっている。
この基枠部材11を基枠部材格納部13に戻すときには、リンク機構19bのアーム19fを操作して、矢印に示すようにラック歯部材19cを固定歯部材19eから引き上げるようにして離脱させ、基枠部材11を載せたスライド受部12を略水平位置に引き戻す操作を行うことができる。
実施の形態1の基枠傾動装置10は、以上のように複雑でメンテナンスの必要な調整機構などを要せずに構成されメンテナンス性に優れるとともに、付勢手段14やカム部15及びローラ部16からなる基枠部材11の回動規制手段を備えるので、基枠部材11をその収納位置から作業位置に安定かつ確実に傾動させることができ、その操作性と作業安全性に優れている。
さらに、ルーフラックとなる基枠部材に重量物を積載していても、自動車CのルーフRに支持部材13aで固定された基枠部材格納部13から基枠部材11を後方へスライドさせて下方へ傾動させ、基枠部材11の下端を接地させた状態で収納物の取扱いができる。しかも、簡単な構成の回動規制手段を備えているためスライド受部12の回動操作を確実にして、基枠部材11への運搬物などの積み込み、取出し作業を安全かつ効率的に行うことができる。
(実施の形態2)
図12は実施の形態2の基枠傾動装置における基枠部材の開閉状態の説明図である。
図12において、20は実施の形態2の基枠傾動装置、21は付勢手段14であるスプリング14aの基枠部材格納部側の端部が係止されるバネ係止部21aの取付け位置をねじ操作により調整できるようにした弾性調整手段である。なお、実施の形態2において実施の形態1と同様の機能を有するものについては同一の符号を付してその説明を省略する。また、図12において基枠部材11の表示を省略している。
弾性調整手段21はその両端がねじ軸支持具21b、21cを介して基枠部材格納部13の側部に回転自在に渡設される回転ねじ軸21dを備えている。これによって、回転ねじ軸21dの端部に設けた溝などにドライバの先端などを係止させて所定数回転させることにより回転ねじ軸21dを貫通して螺着支持されたバネ係止部21aが回転ねじ軸21d上を移動して、ねじ係止部21aをその所定位置に調整して固定できるようになっている。こうして、図12(a)に示されるスライド受部12の開状態と、図12(b)の閉状態(スライド受部12及び基枠部材11が基枠部材格納部13上に載置される収納状態)との間で基枠部材11を移動操作させる際の付勢手段14の弾性力を調整して使い勝手の良いハンドリング性や安全性を維持させるのを可能にしている。
図13は基枠傾動装置20における回動角度設定方法の説明図である。基枠傾動装置20が適用される車種のサイズや形態の違いなどに応じて基枠部材11が基枠部材格納部13上から引き出されて傾動されその下端部が接地される際に適した係止回動角度θを設定する方法について図面を参照しながら説明する。
基枠部材11を載せたスライド受部12が回動して回動軸12aに固定されたカム部15の動きがローラ部16で係止されて停止する際の係止回動角度θを所定値に設定する場合、図13(a)に示すようにローラ部16を基枠部材格納部13の側面上の所定位置に固定するための略櫛状などの所定形状に形成された回動角度設定手段となる角度調整ライナー22をローラ部16を取付けるローラ取付部材23と基枠部材格納部13との間に介挿させた状態で取付ける。
これによって、図示するようにローラ部16の取付け位置(高さH)を角度調整ライナー22の取付けの有無によりその高さをHa、Hbのように調整して、ローラ部16の位置によって係止されるカム部15の係止回動角度をそれぞれ図12(a)に示すθa、図13(b)に示すθbのような所定角度値に設定することができる。
実施の形態2の基枠傾動装置20は以上のように構成され、基枠部材格納部13に配置されるローラ部16の取付け位置を設定して基枠部材が引き出された作業位置となる回動角度を調整するための角度調整ライナー22などの回動角度設定手段を有するので、スライド移動式のルーフラックに適用される自動車Cの種類などに応じてその係止回動角度を調整することができ、その汎用性に優れている。
さらに、スライド受部12を基枠部材11の格納位置に付勢する付勢手段14がその弾性力を調整するための弾性調整手段21を備えるので、基枠部材11に積載されるものの種類や操作者の体力などに応じて適宜その操作性を調整することを可能にして使い勝手や安全性を高めている。
(実施の形態3)
図14は実施の形態3に係る基枠傾動装置における弾性調整手段を備えた付勢手段の説明図である。
図14において、30は実施の形態3の基枠傾動装置、31はスライド受部12の所定位置に設けられたチェーン係止部、32はチェーン係止部31にその一端側が係止されるチェーン、33はチェーン32の他端側32aが巻き回され基枠部材格納部13の側面上に固定配置されたチェーン係止用ローラ、34はチェーン32の他端側32aを接続を牽引して付勢する引っ張りバネ、35は基枠部材格納部13に配設され引っ張りバネ34の基端取付け位置を調整するねじ機構などを備えた弾性調整手段である。
なお、実施の形態3において実施の形態1と同様の機能を有するものについては同一の符号を付してその説明を省略する。また図14において基枠部材11を省略して示している。
実施の形態3の基枠傾動装置30では、基枠部材11を載せて傾動するスライド受部12をその収納位置に付勢するための付勢手段がチェーン32と引っ張りバネ34、チェーン係止用ローラ33を有して構成されるとともに、付勢手段の弾性力を調整するための弾性調整手段35を有している。このチェーン32やチェーン係止用ローラ33を介してスライド受部12に所定の付勢力を付加できるとともに、引っ張りバネ34を基枠部材格納部13に内蔵させることにより、その配置をコンパクトにしたり、そのデザイン性などの幅を拡げたりすることが可能となり、基枠傾動装置30における汎用性をさらに高めることができる。
本発明は、ワゴン車やライトバン等の自動車ルーフ面に梯子やスキーなどの機材や運搬物を搭載するためのルーフラックや、屋根裏部屋などに格納される梯子等の基枠傾動装置の分野に適用することができ、基枠部材をその収納位置から作業位置に安定かつ確実に傾動させることができ、その操作性と作業安全性に優れた基枠傾動装置を提供できる。さらに、複雑でメンテナンスの必要な調整機構などを要せず経済性にも優れている。
実施の形態1の基枠傾動装置の使用状態を示す説明図である。 同基枠傾動装置の平面図である。 同正面図である。 同側面図である。 同要部の平面図である。 同要部の正面図である。 同要部の側面図である。 同要部の拡大図である。 同回動規制手段の変容例1を示す説明図である 基枠傾動装置における回動角度を設定可能とした回動規制手段の変容例2を示す説明図である。 同回動規制手段の変容例3を示す説明図である。 実施の形態2の基枠傾動装置における使用状態の説明図である。 同基枠傾動装置における回動角度設定方法の説明図である。 実施の形態3の基枠傾動装置の付勢手段の説明図である。
符号の説明
10 実施の形態1に係る基枠傾動装置
11 基枠部材
11a 門型ハンドル
11b 把手
11c 踏桟
12 スライド受部
12a 回動軸
12b 輪体
13 基枠部材格納部
13a 支持部材
14 付勢手段
14a スプリング
14b バネ係止部
14c バネ係止部
15 カム部
16 ローラ部
16a 圧縮バネ
16b 調整ねじ

Claims (3)

  1. 梯子やラックとなる略矩形状に形成された基枠部材と、前記基枠部材をその面方向に沿って摺動自在に保持するスライド受部と、前記スライド受部に設けられた回動軸を軸支する基枠部材格納部と、前記スライド受部を前記基枠部材格納部の基枠格納位置に付勢する付勢手段と、前記スライド受部の所定回動角度でこのスライド受部の回動を規制する回動規制手段と、を有し、
    さらに、前記回動規制手段は、前記スライド受部の前記回動軸に固定して回動されるカム部と、前記基枠部材格納部に配置されその先端が前記カム部に当接され所定の回動角度で前記スライド受部の回動を係止させるローラ部と、を有し、
    しかも、前記基枠部材格納部に配置される前記カム部又は/及びローラ部の取付け位置を設定して前記基枠部材が引き出された作業位置となる回動角度を調整する回動角度設定手段を有することを特徴とする基枠傾動装置。
  2. 前記スライド受部を前記基枠部材の格納位置に付勢する付勢手段がその弾性力を調整する弾性調整手段を備えていることを特徴とする請求項に記載の基枠傾動装置。
  3. 前記基枠部材格納部が自動車のルーフや建物の天井裏部に固定して設置されることを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載の基枠傾動装置。
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