JP5889558B2 - 車両用長尺物積載装置及び車両用長尺物積載装置を搭載した消防車 - Google Patents
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Description
特に特許文献1から特許文献4に示す装置は、ダンパー機構を備えることで、長尺物の積載を容易にしたものである。
また、既に保有して使用中の梯子を利用したいという要望が多く、これらに応じるためには、設計時に梯子の各種寸法を把握する必要があるが、梯子の種類は多数存在するだけでなく、わずかな寸法誤差によっても車両用長尺物積載装置を新規設計したり、作り直さなければならないといった問題も生じている。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の車両用長尺物積載装置において、前記ヘッドスライダーには、前記前方保持部及び前記後方保持部が、前記メインレールの長手方向に対して所定角度傾斜可能な回動部を有することを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用長尺物積載装置において、前記メインレールには、前記ヘッドスライダーよりも車両前方側に長尺物ホールドを備え、前記長尺物ホールドが、前記ヘッドスライダーが当接するヘッドスライダー停止部と、前記ヘッドスライダー停止部の上方に配置される長尺物規制部とを有することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項3に記載の車両用長尺物積載装置において、前記長尺物ホールドには、前記長尺物規制部の高さを変更可能な高さ調整部を有することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両用長尺物積載装置において、前記メインレールには、前記長尺物の長さに応じて固定位置を変更する長尺物長さ量調整部材を備え、前記長尺物長さ量調整部材によって前記長尺物ホールドの移動を規制することを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項3から請求項5のいずれかに記載の車両用長尺物積載装置において、前記前方保持部を一対の部材で構成し、一対の前記前方保持部を連動部で連結し、前記ヘッドスライダー停止部を、一対の前記前方保持部の間に配置し、前記連動部が前記ヘッドスライダー停止部に当接することを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の車両用長尺物積載装置において、前記メインレールには、引き出し長さに応じて固定位置を変更するスライド量調整部材を備え、前記ダンパーには、前記スライド量調整部材と当接するストッパーを設けたことを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の車両用長尺物積載装置において、前記メインレールの両側部に、一対のガイドレールを備え、一対の前記ガイドレールを、連結材によって前記メインレールに連結し、前記ガイドレールと前記連結材との連結部に、一対の前記ガイドレールの間隔を変更するレール幅調整部を設けたことを特徴とする。
請求項9記載の本発明の消防車は、請求項1から請求項8のいずれかに記載の車両用長尺物積載装置を搭載した消防車であって、前記ダンパーを前記車両の後部に配置し、前記メインレールが前記車両の後方に引き出せることを特徴とする。
図1は本実施例による車両用長尺物積載装置を搭載した消防車の上面図、図2は同消防車の側面図、図3は同消防車の背面図である。
本実施例による消防車(車両)1は、乗車キャビン2と荷台3とからなり、荷台3のルーフ上に車両用長尺物積載装置4が配置されている。
車両用長尺物積載装置4は、梯子(長尺物)を積載するメインレール10と、荷台3のルーフ上に配置され、メインレール10をスライドさせるとともに傾斜させるダンパー40と、ルーフ上に配置され、メインレール10を載置するとともにスライドさせる移動手段30とを備えている。ここで、移動手段30としては、本実施例ではローラーを用いているが、ローラーの代わりにスライダーを用いることもできる。
メインレール10の一端には、メインレール10を引き出すための操作部11が設けられている。操作部11は、消防車1のリア面に垂下させている。
図4は同消防車においてメインレールを引き出した状態を示す使用説明図、図5は同消防車においてメインレールを傾斜させた状態を示す使用説明図である。
図4に示すように、ルーフ上に配置されたメインレール10は、操作部11を引っ張ることで、ダンパー40及び移動手段30に対してスライドする。
そして、図5に示すように、メインレール10を引き出した状態で、メインレール10をダンパー40と共に傾斜させることで、メインレール10の一端を下方に位置させることができる。
図4及び図5では、梯子を図示していないが、図5の状態で梯子をメインレール10から取り外し、又は図5の状態で梯子をメインレール10に装着する。
図6は同車両用長尺物積載装置の斜視図、図7は同車両用長尺物積載装置の上面図、図8は同車両用長尺物積載装置の背面図である。
メインレール10には、梯子の一端を係止する固定具12と、梯子の他端を保持するヘッドスライダー50とを備えている。
固定具12はメインレール10の一端に設け、ヘッドスライダー50はメインレール10に対してスライド可能に設けている。
メインレール10の両側部には、一対のガイドレール13を備えている。一対のガイドレール13は、連結材14によってメインレール10に連結している。
また、メインレール10には長尺物ホールド60を備えている。
図に示すように、メインレール10には、梯子の長さに応じて固定位置を変更する長尺物長さ量調整部材15、引き出し長さに応じて固定位置を変更するスライド量調整部材16を備えている。また、ダンパー40には、スライド量調整部材16と当接するストッパー41を設けている。なお、スライド量調整部材16とストッパー41との間には、弾性材17を備えることが好ましい。
長尺物長さ量調整部材15は、メインレール10に固定されることによって長尺物ホールド60の移動を規制する。
そして、図10に示すように、メインレール10は、弾性材17を介してスライド量調整部材16がストッパー41に当接するまで移動する。
その後、図11に示すように、操作部11を下方に引くことでメインレール10はダンパー40と共に傾斜させることができる。
図11に示す状態で梯子をメインレール10から取り外す。
梯子を積載する場合には、図11の状態でメインレール10に梯子を積載し、その後図10の状態を経由して図9の状態に戻す。
ヘッドスライダー50は、メインレール10に対してスライドするスライディング部51と、梯子の他端を保持する前方保持部52及び後方保持部53と、前方保持部52と後方保持部53との間隔を変更する前後幅調整部54と、前方保持部52及び後方保持部53がスライディング部51に対して所定角度傾斜可能な回動部55を有する。
前方保持部52及び後方保持部53は、いずれも一対の部材で構成している。一対の前方保持部52は連動部56で連結されている。
長尺物ホールド60は、メインレール10に対してスライドするスライディング部61と、ヘッドスライダー50が当接するヘッドスライダー停止部62と、ヘッドスライダー停止部62の上方に配置される長尺物規制部63と、長尺物規制部63の高さを変更可能な高さ調整部64とを有する。
ヘッドスライダー停止部62は、一対の前方保持部52の間に配置されており、連動部56はヘッドスライダー停止部62に当接する。
長尺物長さ量調整部材15は、長尺物ホールド60のスライディング部61の前後で固定している。
図13は梯子の他端をヘッドスライダーに保持させた状態を示す側面図、図14は図13の状態からヘッドスライダーを長尺物ホールド側に移動させた状態を示す側面図、図15は梯子の一端を固定具に係止させた状態を示す側面図である。
図13から図15に示す動作は、図5又は図11に示す状態で行われ、梯子を載置する動作を示している。
梯子70のヘッドスライダー50への保持は、梯子70の他端71を、前方保持部52と後方保持部53との間に挟むことで行う。
前方保持部52と後方保持部53との間隔は、前後幅調整部54によってあらかじめ梯子70の他端71に合わせて調整されている。
梯子70をメインレール10に積載する場合には、ヘッドスライダー50が手元に近い位置にある方が梯子70の他端71をヘッドスライダー50に保持しやすく、その後にヘッドスライダー50をスライドさせることで、梯子70の一端を固定具12の位置に合わせることができる。
従って、図13に示すように、前方保持部52及び後方保持部53が、スライディング部51に対して所定角度傾斜可能な回動部55を有することで、梯子70をメインレール10に対して角度を持たせた状態で、梯子70の他端71をヘッドスライダー50に保持することができる。
そして図14に示すように、ヘッドスライダー50の連動部56がヘッドスライダー停止部62に当接する。
図14の状態で更に梯子70を押し込むと、連動部56はヘッドスライダー停止部62に沿って移動し、回動部55によって前方保持部52及び後方保持部53が回動し、図15に示す状態となる。
この状態では、梯子70はメインレール10に平行な状態となり、梯子70の一端を固定具12に係止することができる。
図15に示すように、梯子70の他端71は、前方保持部52及び後方保持部53によって保持されるとともに、長尺物規制部63によって梯子70の他端71が浮き上がることを規制される。
ガイドレール13には、連結材14と接続されるガイドレール接合部13aを備えている。このガイドレール接合部13aには、図1に示すようにレール側連結孔13bが設けられている。
一方、連結材14には、連結材側連結孔14aが設けられている。
そして、レール側連結孔13bと連結材側連結孔14aとを締結部材14bで締結することで、ガイドレール13と連結材14とを連結する。
ここで、ガイドレール接合部13a、連結材側連結孔14a、及び締結部材14bによって、一対のガイドレール13の間隔を変更するレール幅調整部を構成している。
なお、本実施例では、連結材側連結孔14aを長孔としたものを示したが、ガイドレール接合部13a及び連結材側連結孔14aの少なくとも一方を長孔とすることでレール幅調整部を構成することができる。
10 メインレール
12 固定具
13 ガイドレール
13a ガイドレール接合部
14 連結材
14a 連結材側連結孔
15 長尺物長さ量調整部材
16 スライド量調整部材
30 移動手段
40 ダンパー
41 ストッパー
50 ヘッドスライダー
51 スライディング部
52 前方保持部
53 後方保持部
54 前後幅調整部
55 回動部
56 連動部
60 長尺物ホールド
61 スライディング部
62 ヘッドスライダー停止部
63 長尺物規制部
64 高さ調整部
70 梯子
71 他端
Claims (9)
- 梯子等の長尺物を積載するメインレールと、
車両のルーフ上に配置され、前記メインレールをスライドさせるとともに傾斜させるダンパーと、
前記ルーフ上に配置され、前記メインレールを載置するとともにスライドさせる移動手段を備えた車両用長尺物積載装置であって、
前記メインレールには、
前記長尺物の一端を係止する固定具と、
前記長尺物の他端を保持するヘッドスライダーと
を備え、
前記固定具を、前記メインレールの車両後方側となる一端に設け、
前記ヘッドスライダーを、前記固定具よりも車両前方側でかつ前記メインレールに対してスライド可能に設け、
前記ヘッドスライダーが、
前記メインレールに対してスライドするスライディング部と、
前記長尺物の他端を保持する前方保持部及び前記前方保持部よりも車両後方側に設けた後方保持部と、
前記前方保持部と前記後方保持部との間隔を変更する前後幅調整部と
を有することを特徴とする車両用長尺物積載装置。 - 前記ヘッドスライダーには、前記前方保持部及び前記後方保持部が、前記メインレールの長手方向に対して所定角度傾斜可能な回動部を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用長尺物積載装置。
- 前記メインレールには、前記ヘッドスライダーよりも車両前方側に長尺物ホールドを備え、
前記長尺物ホールドが、
前記ヘッドスライダーが当接するヘッドスライダー停止部と、
前記ヘッドスライダー停止部の上方に配置される長尺物規制部と
を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用長尺物積載装置。 - 前記長尺物ホールドには、前記長尺物規制部の高さを変更可能な高さ調整部を有することを特徴とする請求項3に記載の車両用長尺物積載装置。
- 前記メインレールには、前記長尺物の長さに応じて固定位置を変更する長尺物長さ量調整部材を備え、
前記長尺物長さ量調整部材によって前記長尺物ホールドの移動を規制することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両用長尺物積載装置。 - 前記前方保持部を一対の部材で構成し、
一対の前記前方保持部を連動部で連結し、
前記ヘッドスライダー停止部を、一対の前記前方保持部の間に配置し、
前記連動部が前記ヘッドスライダー停止部に当接することを特徴とする請求項3から請求項5のいずれかに記載の車両用長尺物積載装置。 - 前記メインレールには、引き出し長さに応じて固定位置を変更するスライド量調整部材を備え、
前記ダンパーには、前記スライド量調整部材と当接するストッパーを設けたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の車両用長尺物積載装置。 - 前記メインレールの両側部に、一対のガイドレールを備え、
一対の前記ガイドレールを、連結材によって前記メインレールに連結し、
前記ガイドレールと前記連結材との連結部に、一対の前記ガイドレールの間隔を変更するレール幅調整部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の車両用長尺物積載装置。 - 請求項1から請求項8のいずれかに記載の車両用長尺物積載装置を搭載した消防車であって、
前記ダンパーを前記車両の後部に配置し、前記メインレールが前記車両の後方に引き出せることを特徴とする消防車。
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