JP2001197816A - 走行式作業機及び作業装置 - Google Patents

走行式作業機及び作業装置

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JP2001197816A
JP2001197816A JP2000192436A JP2000192436A JP2001197816A JP 2001197816 A JP2001197816 A JP 2001197816A JP 2000192436 A JP2000192436 A JP 2000192436A JP 2000192436 A JP2000192436 A JP 2000192436A JP 2001197816 A JP2001197816 A JP 2001197816A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行機体の走行位置に対する作業位置を適宜
に選択して、作業環境に応じた作業を効率よく行うこと
ができる走行式作業機を提供する。 【解決手段】 走行機体2と、該走行機体2の左右幅W
の範囲を越えて左右方向外方へ位置調節自在な作業部材
6と、該作業部材6を駆動する原動機24と、を備えて
いる。前記走行機体2の走行位置に対する作業位置を適
宜に選択できるので、作業環境に応じた作業を効率よく
行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体を進行さ
せながら作業を行う走行式作業機および該走行式作業機
を構成する作業装置に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の解決課
題は、走行機体の走行位置に対する作業位置を適宜に選
択して、作業環境に応じた作業を効率よく行うことがで
きる走行式作業機および作業装置を提供することであ
る。
【0003】本発明の第二の解決課題は、平面における
作業だけでなく、互いに隣接する平面と斜面とに対する
作業を同時に効率良く行うことができる、走行式作業機
および作業装置を提供することである。
【0004】本発明の第三の解決課題は、走行機体に取
り付けられた作業装置に当接する障害物があってもその
まま進行できる、走行式作業機および作業装置を提供す
ることである。
【0005】本発明の第四の解決課題は、さらに、格納
時や運搬時等における取り扱い性の良好な走行式作業機
および作業装置を提供することである。
【0006】本発明の第五の解決課題は、地面の起伏へ
の多様な追従性を有する、走行式作業機および作業装置
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に記載の本発明に係る走行式作業機は、走
行機体と、該走行機体の左右幅の範囲を越えて左右方向
外方へ位置調節自在な作業部材と、該作業部材を駆動す
る原動機と、を備えたものである。
【0008】本発明によれば、前記走行機体に対する前
記作業部材の位置を前記走行機体の左右幅の範囲を越え
て左右方向外方へ適宜に調節することにより、前記走行
機体の走行位置に対する作業位置を適宜に選択できるの
で、作業環境に応じた作業を効率よく行うことができ
る。
【0009】請求項2に記載の本発明に係る走行式作業
機は、請求項1に記載のものにおいて、前記作業部材
を、地面の起伏に追従して上下揺動自在とせしめたもの
である。このようにすれば、前記地面に対して常に均一
な作業が行えるほか、平面における作業だけでなく、互
いに隣接する平面と斜面とに対する作業を同時に効率良
く行うこともできる。
【0010】請求項3に記載の本発明に係る走行式作業
機は、請求項1または2に記載のものにおいて、前記作
業部材を、前記走行機体の進行によって障害物に当接し
た時に前記走行機体の進行方向後方へ退避揺動可能とせ
しめたものである。このようにすれば、前記走行機体の
前記左右幅の外側に位置する前記作業部材が、前記走行
機体の進行によって前記障害物に衝突しても、前記作業
部材や前記走行機体等が破損する等の問題がない。
【0011】請求項4に記載の本発明に係る走行式作業
機は、請求項1,2または3に記載のものにおいて、前
記作業部材を上方へ揺動せしめて、前記走行機体の前記
左右幅の範囲内に収納自在にせしめたものである。この
ようにすれば、作業機全体の横幅を、前記走行機体の横
幅にまで縮小させることができるので、前記走行式作業
機を必要に応じてコンパクトにすることができ、運搬時
や格納時等の取り扱い性が良い。
【0012】請求項5に記載の本発明に係る走行式作業
機は、請求項1,2,3または4に記載のものにおい
て、前記原動機を前記走行機体側に備え、前記原動機の
駆動力を前記作業部材へと伝達するフレキシブル伝動軸
を取り外し自在にせしめたものである。このようにすれ
ば、前記走行機体の前記左右幅の範囲を越えて位置する
前記作業部材への駆動力の伝達機構が簡素化できるほ
か、前記フレキシブル伝動軸を取り外せば、前記作業部
材の前記走行機体の横幅の範囲内への収納を、無理なく
行うことができて、好適である。
【0013】請求項6に記載の本発明に係る走行式作業
機は、請求項3または4に記載のものにおいて、前記走
行機体側に配置された前記原動機の駆動力を前記作業部
材へと伝達するフレキシブル伝動軸と、前記作業部材の
退避揺動時に該作業部材と一体となって揺動する作業部
材カバーと、前記作業部材の駆動軸を回転自在に支持す
る駆動軸ハウジングと、を備え、前記走行機体の進行方
向後方への前記作業部材の退避揺動時に、前記フレキシ
ブル伝動軸の剛性によって前記作業部材カバーに対する
前記駆動軸ハウジングの角度位置が自在に変更されるよ
うに、前記作業部材カバーに対して前記駆動軸ハウジン
グを相対回動自在に取着せしめたものである。
【0014】請求項6に記載の本発明によれば、前記作
業部材が、前記走行機体の進行方向後方へ退避揺動する
時、前記作業部材カバーも一体となって揺動する。この
時、前記駆動軸ハウジングと前記作業部材カバーとの間
が相対回動自在とされているので、前記フレキシブル伝
動軸の剛性によって、前記作業部材カバーに対する前記
駆動軸ハウジングの角度位置が、前記フレキシブル伝動
軸に無理な力が掛からない適切なものに自然に変更され
る。よって、前記作業部材の退避揺動前後を通じて、前
記フレキシブル伝動軸による駆動力の伝達効率が良く、
該フレキシブル伝動軸を形成するインナーシャフトとア
ウターチューブとの間の発熱も少なくなり、好適であ
る。
【0015】請求項7に記載の本発明に係る走行式作業
機は、請求項3または4に記載のものにおいて、前記走
行機体側に配置された前記原動機の駆動力を前記作業部
材へと伝達するフレキシブル伝動軸の入力側端部と、該
入力側端部へ前記原動機の駆動力を入力する入力縦軸
と、の間に、一対のかさ歯車を介装して、前記フレキシ
ブル伝動軸を水平方向に引き出したものである。このよ
うにすれば、前記フレキシブル伝動軸が、低い姿勢で前
記作業部材側へと延び出すことになるので、前記フレキ
シブル伝動軸が走行作業の邪魔になりにくくなり、一層
好適である。
【0016】請求項8に記載の本発明に係る走行式作業
機は、請求項7に記載のものにおいて、前記入力縦軸
と、前記フレキシブル伝動軸の前記入力側端部と、を回
転自在に支持するギアボックスを、前記入力縦軸の軸線
回りで角度位置変更自在に保持するギアボックス保持手
段を備えたものである。
【0017】この場合、該ギアボックス保持手段の操作
によって、前記ギアボックスの前記入力縦軸の軸線回り
における角度位置を自在に変更することができ、これに
より、前記フレキシブル伝動軸の引き出し角度を自在に
変更することができる。よって、前記走行機体に対する
前記作業部材の左右方向の位置を新たな位置へと変更し
た時に、前記フレキシブル伝動軸に無理が掛からない最
適な角度位置となるように、前記ギアボックスの角度位
置を調節することによって、前記走行機体に対して前記
作業部材がどのような左右位置にある場合でも、前記フ
レキシブル伝動軸による駆動力の伝達効率が低下するこ
とがなく、該フレキシブル伝動軸に過度の発熱も生じな
い等の利点がある。
【0018】請求項9に記載の本発明に係る走行式作業
機は、請求項8に記載のものにおいて、前記ギアボック
スが、前記入力縦軸を回転自在に支持する外周形状が円
柱状の入力軸収容部を備え、前記ギアボックス保持手段
が、前記入力軸収容部を包囲して保持する包囲部材を備
えたものである。このようにすれば、前記入力軸収容部
の外周形状が円柱状であるので、前記包囲部材によっ
て、前記ギアボックスの角度位置を無段階に調節でき
て、好適である。
【0019】請求項10に記載の本発明に係る走行式作
業機は、請求項9に記載のものにおいて、前記包囲部材
による前記入力軸収容部の保持力の操作手段として、手
締めねじを備えたものである。このようにすれば、前記
ギアボックスの角度位置の変更操作に工具が不要とな
り、前記ギアボックスの角度位置の変更作業が容易とな
る利点がある。
【0020】請求項11に記載の本発明に係る走行式作
業機は、請求項1に記載のものにおいて、前記走行機体
に対する前記作業部材の上下動を許容する平行リンク機
構と、該平行リンク機構を形成する作業部材側縦リンク
にその水平軸線を中心として相対回動自在に保持された
回動水平軸と、該回動水平軸に固着された腕と、該腕の
先端部に設けられて地面に接触する接地部材と、前記作
業部材側縦リンクと前記腕との間に配設されて前記作業
部材側縦リンクを所定の地上高に保持せしめる釣り合い
ばねと、を備え、前記作業部材を前記回動水平軸に保持
せしめたものである。
【0021】請求項11に記載の本発明によれば、前記
平行リンク機構を備えているので、前記走行機体に対し
て前記作業部材が自由に上下動することができる。よっ
て、前記走行機体と前記作業部材のそれぞれが、地面の
起伏に自在に追従することができ、走行式作業機全体と
しての走行安定性が良好となる。
【0022】また、前記作業部材は、前記回動水平軸に
保持されているので、前記地面の起伏に追従して、前記
回動水平軸の前記水平軸線を中心として上下に揺動する
ことができる。よって、前記作業部材の前記地面への追
従性が一層良好となる。
【0023】さらに、請求項11に記載の本発明によれ
ば、前記腕を固着した前記回動水平軸が、前記作業部材
側縦リンクにその水平軸線を中心として相対回動自在に
保持されているので、前記走行機体と、前記腕と、の間
の相対角度の変化が許容され、しかも、前記釣り合いば
ねの張力によって、前記作業部材側縦リンクが所定の地
上高に保持される。したがって、例えば、前記走行式作
業機を、踏み板を使ってトラックに載せる場合等、前記
走行式作業機を水平面と傾斜面とに渡って進行させる場
合でも、全く不都合がない。
【0024】請求項12に記載の本発明に係る走行式作
業機は、請求項11に記載のものにおいて、前記回動水
平軸と前記作業部材との間に、前記作業部材を地面の起
伏に追従して上下揺動自在とせしめる上下揺動連結部を
備えたものである。このようにすれば、前記地面に対し
て常に均一な作業が行えるほか、平面における作業だけ
でなく、互いに隣接する平面と斜面とに対する作業を同
時に効率良く行うこともできる。
【0025】請求項13に記載の本発明に係る走行式作
業機は、請求項11または12に記載のものにおいて、
前記回動水平軸と前記作業部材との間に、前記作業部材
を、前記走行機体の進行によって障害物に当接した時に
前記走行機体の進行方向後方へ退避揺動可能とせしめる
退避揺動連結部を備えたものである。このようにすれ
ば、前記走行機体の前記左右幅の外側に位置する前記作
業部材が、前記走行機体の進行によって前記障害物に衝
突しても、前記作業部材や前記走行機体等が破損する等
の問題がない。
【0026】請求項14に記載の本発明に係る作業装置
は、原動機を有する走行機体に取り付けて使用される作
業装置であって、前記走行機体への取付部と、前記走行
機体への取付状態において該走行機体の左右幅の範囲を
越えて左右方向外方へ位置調節自在な作業部材と、前記
原動機の駆動力を前記作業部材へと伝達する駆動力伝達
部材と、を備えたものであり、請求項1に記載の本発明
と同様の作用効果を奏する。
【0027】請求項15に記載の本発明に係る作業装置
は、請求項14に記載のものにおいて、前記作業部材
を、地面の起伏に追従して上下揺動自在とせしめる上下
揺動枢支軸を備えたものであり、請求項2に記載の本発
明と同様の作用効果を奏する。
【0028】請求項16に記載の本発明に係る作業装置
は、請求項14または15に記載のものにおいて、前記
作業部材を、前記走行機体の進行によって障害物に当接
した時に前記走行機体の進行方向後方へ退避揺動可能と
せしめる退避揺動枢支軸を備えたものであり、請求項3
に記載の本発明と同様の作用効果を奏する。
【0029】請求項17に記載の本発明に係る作業装置
は、請求項14,15または16に記載のものにおい
て、前記作業部材を上方へ揺動せしめて、前記走行機体
の前記左右幅の範囲内に収納自在にせしめたものであ
り、請求項4に記載の本発明と同様の作用効果を奏す
る。
【0030】請求項18に記載の本発明に係る作業装置
は、請求項14,15,16または17に記載のものに
おいて、前記駆動力伝達部材がフレキシブル伝動軸であ
り、該フレキシブル伝動軸を取り外し自在にせしめたも
のであり、請求項5に記載の本発明と同様の作用効果を
奏する。
【0031】請求項19に記載の本発明に係る作業装置
は、請求項16または17に記載のものにおいて、前記
駆動力伝達部材がフレキシブル伝動軸であり、前記作業
部材の退避揺動時に該作業部材と一体となって揺動する
作業部材カバーと、前記作業部材の駆動軸を回転自在に
支持する駆動軸ハウジングと、を備え、前記走行機体の
進行方向後方への前記作業部材の退避揺動時に、前記フ
レキシブル伝動軸の剛性によって前記作業部材カバーに
対する前記駆動軸ハウジングの角度位置が自在に変更さ
れるように、前記作業部材カバーに対して前記駆動軸ハ
ウジングを相対回動自在に取着せしめたものであり、請
求項6に記載の本発明と同様の作用効果を奏する。
【0032】請求項20に記載の本発明に係る作業装置
は、請求項16または17に記載のものにおいて、前記
駆動力伝達部材がフレキシブル伝動軸であり、該フレキ
シブル伝動軸の入力側端部と、該入力側端部へ前記原動
機の駆動力を入力する入力縦軸と、の間に、一対のかさ
歯車を介装して、前記フレキシブル伝動軸を水平方向に
引き出したものであり、請求項7に記載の本発明と同様
の作用効果を奏する。
【0033】請求項21に記載の本発明に係る作業装置
は、請求項20に記載のものにおいて、前記入力縦軸
と、前記フレキシブル伝動軸の前記入力側端部と、を回
転自在に支持するギアボックスを、前記入力縦軸の軸線
回りで角度位置変更自在に保持するギアボックス保持手
段を備えたものであり、請求項8に記載の本発明と同様
の作用効果を奏する。
【0034】請求項22に記載の本発明に係る作業装置
は、請求項21に記載のものにおいて、前記ギアボック
スが、前記入力縦軸を回転自在に支持する外周形状が円
柱状の入力軸収容部を備え、前記ギアボックス保持手段
が、前記入力軸収容部を包囲して保持する包囲部材を備
えたものであり、請求項9に記載の本発明と同様の作用
効果を奏する。
【0035】請求項23に記載の本発明に係る作業装置
は、請求項22に記載のものにおいて、前記包囲部材に
よる前記入力軸収容部の保持力の操作手段として、手締
めねじを備えたものであり、請求項10に記載の本発明
と同様の作用効果を奏する。
【0036】請求項24に記載の本発明に係る作業装置
は、請求項14に記載のものにおいて、前記走行機体に
対する前記作業部材の上下動を許容する平行リンク機構
と、該平行リンク機構を形成する作業部材側縦リンクに
その水平軸線を中心として相対回動自在に保持された回
動水平軸と、該回動水平軸に固着された腕と、該腕の先
端部に設けられて地面に接触する接地部材と、前記作業
部材側縦リンクと前記腕との間に配設されて前記作業部
材側縦リンクを所定の地上高に保持せしめる釣り合いば
ねと、を備え、前記作業部材を前記回動水平軸に保持せ
しめたものであり、請求項11に記載の本発明と同様の
作用効果を奏する。
【0037】請求項25に記載の本発明に係る作業装置
は、請求項24に記載のものにおいて、前記回動水平軸
と前記作業部材との間に、該作業部材を地面の起伏に追
従して上下揺動自在とせしめる上下揺動連結部を備えた
ものであり、請求項12に記載の本発明と同様の作用効
果を奏する。
【0038】請求項26に記載の本発明に係る作業装置
は、請求項24または25に記載のものにおいて、前記
回動水平軸と前記作業部材との間に、該作業部材を、前
記走行機体の進行によって障害物に当接した時に前記走
行機体の進行方向後方へ退避揺動可能とせしめる退避揺
動連結部を備えたものであり、請求項13に記載の本発
明と同様の作用効果を奏する。
【0039】請求項27に記載の本発明は、請求項1乃
至13のいずれか一項に記載の走行式作業機または請求
項14乃至26のいずれか一項に記載の作業装置におい
て、前記作業部材を、前記走行機体の進行方向に向かっ
て左右方向に並んだ複数の刈刃とせしめたものである。
このようにすれば、刈取作業幅を広くでき、かつ、前記
各刈刃として小形のものを採用することにより、前記作
業部材の合計重量を可及的に小さくせしめることができ
る。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
好適な実施の形態を説明する。
【0041】図1は、本発明の第一の実施の形態に係る
走行式作業機としての走行式草刈機の平面図、図2は、
同左側面図、図3は、同後面図である。これらの図にお
いて、本実施の形態に係る走行式草刈機1は、既存の乗
用モア2を走行機体として利用し、該乗用モア2の後部
に、本発明の一実施の形態に係る作業装置としての刈刃
装置3を備えている。そして、前記走行式草刈機1は、
前記乗用モア2自体がその機体フレーム4の下部に有す
る、該機体フレーム4の下面と平行な面の草刈りを行う
機体側刈刃5と、前記刈刃装置3の有する作業部材とし
ての刈刃装置側刈刃6と、によって、走行輪4a,4
a,4a,4aに支持されて前進しながら広幅の草刈り
を行う。
【0042】図1に示すように、前記刈刃装置側刈刃6
は、前記乗用モア2の左右幅Wの範囲を越えて、左右方
向外方へ位置調節自在とされている。具体的には、本実
施の形態では、前記刈刃装置側刈刃6は、刈り幅を大き
くせしめるとともに、全体としてできるだけ軽量なもの
とするために、前記乗用モア2の左右方向に沿って並ん
だ小さな複数の水平回転刈刃6a,6b,6cとされ、
該複数の刈刃6a,6b,6cの各々は、前記乗用モア
2の左右方向へと延びる刈刃支持フレーム7に支持され
ている。
【0043】なお、前記刈刃装置側刈刃6の数は、本実
施の形態のものには限定されず、単数でも、二つでも、
四つ以上であってもよい。
【0044】一方、前記乗用モア2の後部には、前記乗
用モアへの取付部8aを一体的に有するとともに前記乗
用モア2の左右方向へと延びる刈刃装置支持レール8
が、ボルト9等の適宜の固着具を用いて取り外し自在に
固着されていて、前記刈刃装置支持レール8には、前記
刈刃支持フレーム7の基端部7aを支持するブロック1
0が、前記刈刃装置支持レール8の長さ方向(左右方
向)へ位置調節自在に固定されている。その固定方法と
して、本実施の形態では、前記刈刃装置支持レール8
に、その長さ方向に沿って複数の取付孔11を設け、前
記ブロック10に設けた取付孔12を前記刈刃装置支持
レール8の前記複数の取付孔11のいずれかに一致させ
て、ボルト13等の固着具で固定するようにしている。
【0045】本実施の形態では、前記刈刃装置側刈刃6
を、前記乗用モア2の前記左右幅Wの範囲を越えて外方
に位置せしめることが可能であるので、前記機体側刈刃
5では刈り取れない、例えば、樹木の幹Tの根元の回り
の草を、前記乗用モア2をそのまま進行させながら刈り
取ることができる。さらに、本実施の形態では、前記刈
刃装置側刈刃6を、前記乗用モア2の左右方向へ位置調
節自在とせしめているので、該乗用モア2の走行位置に
対する刈取作業位置を適宜に選択して、作業環境に応じ
た刈取作業を行うことができる。
【0046】なお、本実施の形態では、前記刈刃装置側
刈刃6を、縦軸回りで回転する水平回転式のものとして
いるが、その他、いわゆるバリカン式のものでも良い。
また、前記刈刃装置側刈刃6を回転式のものとする場
合、円盤状の刈刃としても、短冊状の回転刈刃として
も、ナイロンコード式の刈刃としても良い。
【0047】本実施の形態では、前記刈刃装置側刈刃6
を、地面Gの起伏に追従して上下揺動自在とせしめてい
る。具体的には、一例として、前記刈刃支持フレーム7
を、前記ブロック10側のブロック側フレーム14と、
前記刈刃6側の刈刃側フレーム15と、に分割し、それ
ら同士を、前記乗用モア2の進行方向に沿って水平に延
びる上下揺動枢支軸16を介して、互いに相対回動自在
に連結している。
【0048】前記各刈刃装置側刈刃6a,6b,6c
は、図2および図3に示すように、その下部に、前記地
面G上で前記各刈刃装置側刈刃6a,6b,6cを所定
地上高に支持する支持部材としての刈刃支持カップ17
a,17b,17cを有している。該各刈刃支持カップ
17a,17b,17cは、前記各刈刃装置側刈刃6
a,6b,6cの回転にかかわらず空転自在であり、そ
の滑らかな湾曲下面18で前記地面Gに接触して滑動
し、前記各刈刃装置側刈刃6a,6b,6cを前記地面
G上で常に所定の地上高に保持せしめている。
【0049】図3に示すように、前記乗用モア2が前進
すると、前記各刈刃装置側刈刃6a,6b,6cは、前
記各刈刃支持カップ17a,17b,17cを前記地面
Gに接触させたままで前進しながら、該地面G上の草を
刈り取る。そして、図4に示すように、前記地面Gに起
伏があると、これに追従して、前記上下揺動枢支軸16
を中心として、前記各刈刃支持カップ17a,17b,
17cを介して、前記各刈刃装置側刈刃6a,6b,6
cが同時に上下動する。このため、該各刈刃装置側刈刃
6a,6b,6cが前記地面Gに食い込んでしまう等の
問題がないほか、前記乗用モア2を進行させながら、前
記機体側刈刃5で平面G1の草刈りを行うと同時に、前
記各刈刃装置側刈刃6a,6b,6cで前記平面G1に
連続して延びる傾斜面G2の草刈りを行うことができ
る。例えば、前記樹幹Tの根元等には、盛り土が施され
ていることが多いが、本実施の形態の構成によれば、前
記乗用モア2をそのまま進行させて前記盛り土部の草刈
りも行うことができて、好適である。
【0050】さらに、図3に仮想線で示したように、前
記刈刃側フレーム15は、前記上下揺動枢支軸16を中
心として手動で上方へ大きく揺動させて、起立状態で前
記乗用モア2側へ、図示しないロープ等の適宜の係止具
で、固定できるようになっている。これは、不使用時に
は、前記走行式草刈機1の平面視形状を、前記乗用モア
2の前記左右幅Wの範囲内にまで縮小できるようにし
て、収納時や運搬時等の取り扱い性を良くするためであ
る。
【0051】また、図1に示すように、本実施の形態で
は、前記刈刃装置側刈刃6は、前記刈刃側フレーム7が
前記乗用モア2の進行方向に向かって左右方向へ直角に
延びた通常刈取位置NPから、前記乗用モア2の進行方
向後方へと退避揺動自在とされている。これは、図4に
も示したように、前記刈刃装置側刈刃6が前記乗用モア
2自体の前記左右幅Wの外方に位置する関係上、前記刈
刃装置側刈刃6が前記樹幹Tや杭等の障害物に衝突する
可能性もあるので、その場合に前記樹幹Tが損傷した
り、前記刈刃装置3や前記乗用モア2が破損したりする
のを防止するとともに、前記樹幹Tの根元の間近まで草
刈りを行えるようにするためである。
【0052】具体的には、本実施の形態では、前記刈刃
支持フレーム7の前記ブロック側フレーム14と、前記
ブロック10と、を、上下方向に延びる退避揺動枢支軸
19を介して、互いに相対回動自在に連結している。そ
して、前記刈刃支持フレーム7と、前記ブロック10
と、の間に、前記刈刃支持フレーム7の戻し手段として
の、引張コイルばね20を介装し、該戻しばね20によ
る前記刈刃支持フレーム7の戻し力を、前記刈刃装置側
刈刃6が前記通常刈取位置NPまで戻された時に、前記
ブロック10に形成したストッパ21が、前記ブロック
側フレーム14に衝接することによって、受け止めるよ
うにせしめている。さらに、前記障害物Tと前記刈刃装
置側刈刃6との相互の直接接触を防止するための保護部
材として、前記刈刃装置側刈刃6を覆う刈刃カバー22
の前部の上部に、柔軟なゴムやスポンジ等からなる緩衝
材23を付設している。
【0053】次に、前記各刈刃装置側刈刃6a,6b,
6cの駆動系を説明すると、本実施の形態では、前記乗
用モア2が元々その走行駆動源および前記機体側刈刃5
の駆動源として有する内燃エンジンを原動機24とし
て、前記各刈刃装置側刈刃6a,6b,6cを駆動せし
めるようにしている。
【0054】図1および図2に示すように、前記原動機
24の下向きに延びた出力軸25には、図示しない走行
駆動用伝動装置の他に、機体側刈刃駆動プーリ26と、
刈刃装置側刈刃駆動プーリ27と、が固着されている。
前記機体側刈刃5の回転軸28に固着された機体側刈刃
従動プーリ29は、図示しない適当な構成のクラッチを
介して、前記機体側刈刃駆動プーリ26との間に巻き掛
けられた機体側刈刃駆動ベルト30で駆動される。
【0055】一方、前記刈刃装置3は、それ自身が、例
えば前記刈刃装置支持レール8に固着されたギアボック
ス31を有していて、該ギアボックス31には、刈刃装
置側入力プーリ32が回転自在に支持されている。該入
力プーリ32は、図示しない適当な構成のクラッチを介
して、前記刈刃装置側刈刃駆動プーリ27との間に巻き
掛けられた刈刃装置側刈刃駆動ベルト33で駆動され
る。
【0056】図5は、前記入力プーリ32から前記各刈
刃装置側刈刃6a,6b,6cへの伝動機構の一部を示
す平面図である。同図において、前記ギアボックス31
内で前記入力プーリ32と同軸上に固着された刈刃装置
側駆動歯車34には、前記刈刃装置側刈刃6の数に対応
する数(本実施の形態では三つ)の小歯車として、互い
に同一構成の刈刃装置側従動歯車35a,35b,35
cが噛み合っている。該各刈刃装置側従動歯車35a,
35b,35cの回転軸36a,36b,36cは、そ
れぞれ、駆動力伝達部材としてのフレキシブル伝動軸3
7a,37b,37cを介して、前記各刈刃装置側刈刃
6a,6b,6cに駆動上連結されている。
【0057】前記各フレキシブル伝動軸37a,37
b,37cは、その一端または両端を、前記刈刃装置3
からワンタッチで取り外し自在とされている。このた
め、前記刈刃側フレーム15を、前記上下揺動枢支軸1
6を中心として手動で上方へ大きく揺動させて、起立状
態で前記乗用モア2側へ固定する場合に、前記各フレキ
シブル伝動軸37a,37b,37cを前記刈刃装置3
から取り外しておけば、前記刈刃側フレーム15の折り
畳み作業が容易となるほか、前記走行式草刈機1の運搬
時や収納時等の取り扱い性が一層良好となり、好適であ
る。
【0058】次に、図6乃至図11を参照して、本発明
の第二の実施の形態を説明する。
【0059】図6は、本発明の第二の実施の形態に係る
走行式作業機としての走行式草刈機の要部平面図、図7
は、図6のVII−VII矢視断面図、図8は、図6の
VIII−VIII矢視断面図、図9は、図8中のギア
ボックスの一部切欠拡大図、図10は、図9のX−X矢
視断面図、図11は、図9の伝動機構の一部を示す後面
図である。
【0060】これらの図において、本実施の形態に係る
走行式草刈機50は、前記第一の実施の形態に係るもの
と同様に、既存の乗用モア2を走行機体として利用した
ものであり、該乗用モア2の後部に、本発明の第二の実
施の形態に係る作業装置としての刈刃装置51を備えて
いる。図6乃至図11において、前記第一の実施の形態
における構成要素と同一または均等な構成要素には、そ
れと同一の符号を付してある。
【0061】本実施の形態に係る前記刈刃装置51の特
徴を、前記第一の実施の形態に係るものとの比較で述べ
ると、刈刃装置側刈刃6の地形の変化への追従性を多様
化せしめた点、すなわち、前記刈刃装置側刈刃6を、地
面の多様な起伏へ縦横無尽に追従できるようにせしめた
点にある。
【0062】図6に示すように、前記刈刃装置51は、
前記乗用モア2の左右方向に沿って並んだ複数の水平回
転刈刃6a,6b,6cを備えている。該複数の刈刃6
a,6b,6cは、前記乗用モア2の左右方向へと延び
る刈刃カバー52によって支持されている。
【0063】作業部材としての前記各刈刃装置側刈刃6
a,6b,6cは、図7に示すように、その下部に、地
面G上で前記各刈刃装置側刈刃6a,6b,6cを所定
地上高に支持する支持部材としての刈刃支持カップ17
a,17b,17cを有している。該各刈刃支持カップ
17a,17b,17cは、前記各刈刃装置側刈刃6
a,6b,6cの回転にかかわらず空転自在であり、そ
の滑らかな湾曲下面18で前記地面Gに接触して滑動
し、前記各刈刃装置側刈刃6a,6b,6cを前記地面
G上で常に所定の地上高に保持せしめる。
【0064】図6に示すように、本実施の形態において
も、前記刈刃装置側刈刃6を、前記乗用モア2の前記左
右幅Wの範囲を越えて外方に位置せしめることが可能で
あるので、前記機体側刈刃5(図1参照)では刈り取れ
ない、例えば、樹木の幹Tの根元の回りの草を、前記乗
用モア2をそのまま進行させながら刈り取ることができ
る。さらに、前記刈刃装置側刈刃6は、前記乗用モア2
の左右方向へ位置調節自在とされているので、該乗用モ
ア2の走行位置に対する刈取作業位置を適宜に選択し
て、作業環境に応じた刈取作業を行うことができる。
【0065】前記乗用モア2の後部には、該乗用モア2
への取付部8aを一体的に有するとともに前記乗用モア
2の左右方向へと延びる刈刃装置支持レール8が、ボル
ト9等の適宜の固着具を用いて取り外し自在に固着され
ていて、前記刈刃装置支持レール8には、それ自体が平
行リンク機構53の機体側縦リンクとなるブロック54
が、前記刈刃支持レール8の長さ方向(前記乗用モア2
の左右方向)へ位置調節自在に固定されている。その位
置調節自在な固定方法は、図6では図示を省略している
が、図1に示した前記第一の実施の形態のものと同様の
手段を採用することができる。
【0066】本実施の形態においては、前記刈刃装置5
1は、前記刈刃装置側刈刃6を保持する回動水平軸55
を備えている。該回動水平軸55は、その一端部55a
側(図6の例では、前記乗用モア2の進行方向に向かっ
て右端部側)において、それ自体が前記平行リンク機構
53の刈刃側縦リンクを形成する回動水平軸支持フレー
ム56の上下方向の中央部(図7参照)に、その左右方
向に延びる水平軸線Y−Yを中心として相対回動自在に
支持されている。図7に示すように、前記平行リンク機
構53は、前記ブロック54と前記回動水平軸支持フレ
ーム56との間に、互いに平行な上リンク57と下リン
ク58とを備えている。
【0067】図6及び図7に示すように、前記回動水平
軸55には、前記乗用モア2の後方へ向かって水平に長
く延び出した第一の腕59の基端部(前端部)59aが
固着されていて、前記第一の腕59の先端部(後端部)
59bには、前記地面Gに接触する接地部材として、第
一の遊転輪60が回動自在に支持されている。本実施の
形態では、前記乗用モア2が後進する時の便宜も考慮し
て、前記第一の遊転輪60として、自由に向きを変え得
るキャスタ式車輪を採用している。
【0068】前記回動水平軸支持フレーム56と、前記
第一の遊転輪60を有する前記第一の腕59と、の間に
は、前記回動水平軸支持フレーム56を所定の地上高H
に保持せしめる釣り合いばね61が配設されている。本
実施の形態では、図7に示すように、前記回動水平軸支
持フレーム56の下端部56aと、前記第一の腕59の
前後長さ方向中間部と、の間に、前記釣り合いばねとし
て、引張コイルばね61を斜めに張設している。
【0069】図6に示すように、前記回動水平軸55に
は、前記第一の遊転輪60の他に、接地部材としての第
二の遊転輪62も、転動自在に設けられている。該第二
の遊転輪62も、キャスタ式車輪であり、前記回動水平
軸55に前記第一の腕59と平行に延びるように固着さ
れた第二の腕63の先端部に、自由に向きを変え得るよ
うに取着されている。前記第二の遊転輪62は、前記刈
刃装置側刈刃6が、前記地面Gの起伏に対してタイミン
グ良く追従するように、前記刈刃装置側刈刃6の真横に
位置せしめられている。
【0070】図7に示すように、本実施の形態では、前
記平行リンク機構53を設けたことにより、前記回動水
平軸55は、水平状態を保持したままで、前記乗用モア
2に対して上下動することができる。よって、前記回動
水平軸55に保持された前記刈刃装置側刈刃6も、前記
地面Gの起伏の変化に追従して、前記乗用モア2に対し
て上下動することができる。すなわち、前記乗用モア2
と前記刈刃装置側刈刃6が、それぞれ別々に、前記地面
Gの起伏に自在に追従することができるので、前記走行
式草刈機50全体としての走行安定性が良好となる。
【0071】また、前記刈刃装置側刈刃6は、前記回動
水平軸55に保持されているので、前記第二の遊転輪6
2によって前記地面Gの起伏にタイミング良く追従し、
前記回動水平軸55の前記左右水平軸線Y−Yを中心と
して、上下に揺動することができる。よって、前記刈刃
装置側刈刃6の、前記地面Gの起伏に対する追従性が一
層良好となる。
【0072】また、本実施の形態では、前記釣り合いば
ね61を設けているので、前記乗用モア2と、前記地面
Gの前記回動水平軸55に固着された前記第一の腕59
と、の間の相対角度の変化が許容され、該相対角度が、
走行路面の上下屈折等によって一時的に変化しても、該
走行路面が平坦になれば、前記相対角度は元の状態に復
帰する。このため、例えば、前記走行式草刈機50を、
踏み板を使ってトラックに載せたり該トラックから降ろ
したりする場合等、前記走行式草刈機50を水平面と傾
斜面とに渡って進行させる場合でも、全く不都合がな
い。
【0073】すなわち、前記走行式草刈機50を、水平
な前記地面Gとトラックの荷台との間に斜めに架設した
踏み板上を自走させることによって、前記トラックに載
せる場合には、前記乗用モア2の前記前輪4a,4a
が、前記地面Gから前記踏み板上に乗り上がることによ
って、前記乗用モア2の前部が水平状態から持ち上がり
始める。すると、前記機体側縦リンクとしての前記ブロ
ック54が、前記乗用モア2の後方へ向けて傾きながら
下降する。前記ブロック54の前記変位に応じて、図8
に示すように、それまで前記地面Gに対して垂直であっ
た前記刈刃側縦リンクとしての前記回動水平軸支持フレ
ーム56が後方へ傾くことになるので、該回動水平軸支
持フレーム56と前記地面Gとの間の角度θが、直角か
ら徐々に小さくなる。ここで、前記第一の腕59は、前
記回動水平軸支持フレーム56に対して相対回動自在で
あるので、前記角度θの変化は許容され、前記釣り合い
ばね61の張力によって、前記刈刃側縦リンクとしての
前記回動水平軸支持フレーム56が、前記所定の地上高
Hに保持される。
【0074】前記乗用モア2が、前記踏み板上をさらに
前進して、前記乗用モア2のみが前記荷台へ乗り込み、
前記刈刃装置51が前記踏み板上にある状態では、前記
角度θが直角より大きくなる。しかし、前記第一の腕5
9は、前記回動水平軸支持フレーム56に対して相対回
動自在であるので、前記角度θの変化は許容され、前記
釣り合いばね61の張力によって、前記回動水平軸支持
フレーム56が前記所定の地上高Hに保持される。
【0075】図6に示すように、前記回動水平軸55の
他端部55b(前記乗用モア2の進行方向に向かって左
端部)側には、前記刈刃カバー52が保持されている。
該刈刃カバー52と、前記回動水平軸55の前記他端部
55bと、の間には、前記乗用モア2の進行によって、
前記刈刃カバー52が前記樹幹T等の障害物に当接した
時に、前記乗用モア2の進行方向後方へと前記刈刃カバ
ー52を退避揺動可能とせしめる退避揺動連結部64
と、前記刈刃装置側刈刃6の左外端部を、前記地面Gの
起伏に追従して上下揺動自在とせしめる上下揺動連結部
65と、前記刈刃カバー52を前記回動水平軸55と平
行な軸線の回りで傾動自在とせしめる前後傾動連結部6
6と、が介装されている。
【0076】前記三つの連結部64,65,66は、互
いに直交する位置関係にある三つの枢支軸、すなわち、
退避揺動枢支軸67、上下揺動枢支軸68および前後傾
動枢支軸69を含んでいる。具体的には、図6及び図7
に示すように、前記回動水平軸55の前記左端部55b
に、前記退避揺動枢支軸67が、上向きに垂直に固着さ
れ、該退避揺動枢支軸67には、図示しないベアリング
を介して、退避揺動用筒体70が回動可能に装着されて
いる。該退避揺動用筒体70には、前記上下揺動枢支軸
68が、前記乗用モア2の後方へ向けて固着され、前記
上下揺動枢支軸68には、図示しないベアリングを介し
て、上下揺動用筒体71が回動可能に装着されている。
該上下揺動用筒体71には、前記前後傾動枢支軸69
が、前記乗用モア2の左外方へ向けて固着され、前記前
後傾動枢支軸69には、図示しないベアリングを介し
て、前後傾動用筒体72が回動可能に装着されている。
そして、該前後傾動用筒体72には、刈刃カバー支持腕
73が固着され、該刈刃カバー支持腕73には、前記刈
刃カバー52が、前記地面Gに対して水平な状態で固着
されている。
【0077】前記構成において、前記乗用モア2が前進
すると、前記各刈刃装置側刈刃6a,6b,6cは、前
記各刈刃支持カップ17a,17b,17cを前記地面
Gに接触させたままで前進しながら、該地面G上の草を
刈り取る。そして、前記地面Gに起伏があると、これに
追従して、前記上下揺動枢支軸68及び/又は前記前後
傾動枢支軸69を中心として、前記各刈刃支持カップ1
7a,17b,17cを介して、前記各刈刃装置側刈刃
6a,6b,6cが、上下に揺動したり前後に傾動した
りする。このため、該各刈刃装置側刈刃6a,6b,6
cが前記地面Gに食い込んでしまう等の問題がないほ
か、図4に示した前記第一の実施の形態に係るものと同
様に、前記乗用モア2を進行させながら、前記機体側刈
刃5で平面G1の草刈りを行うと同時に、前記各刈刃装
置側刈刃6a,6b,6cで前記平面G1に連続して延
びる傾斜面G2の草刈りを行うことができる。例えば、
前記樹幹Tの根元等には、盛り土が施されていることが
多いが、本実施の形態の構成によれば、前記乗用モア2
をそのまま進行させて前記盛り土部の草刈りも行うこと
ができて、好適である。
【0078】さらに、本実施の形態のものにおいても、
図3に示した前記第一の実施の形態に係るものと同様
に、前記刈刃カバー52を、前記上下揺動枢支軸68を
中心として手動で上方へ大きく揺動させて、起立状態で
前記乗用モア2側へ、図示しないロープ等の適宜の係止
具で、固定できるようになっている。このため、不使用
時に、前記走行式草刈機50の平面視形状を、前記乗用
モア2の前記左右幅Wの範囲内にまで縮小でき、収納時
や運搬時等の取り扱い性を良好なものにせしめることが
できる。
【0079】また、図6に示すように、前記刈刃カバー
52は、前記乗用モア2の前進によって前記樹幹Tや杭
等の障害物に接触した場合には、左右横長の前記刈刃カ
バー52が、前記乗用モア2の進行方向に向かって左右
方向へ延びた通常刈取位置NPから、前記退避揺動枢支
軸67を中心として、前記乗用モア2の進行方向後方へ
と退避揺動する。このため、前記樹幹Tの損傷や、前記
刈刃装置51の損傷が防止されるとともに、前記樹幹T
の根元の間近まで草刈りを行うことができる。
【0080】前記刈刃装置51が前記樹幹Tを通り過ぎ
ると、前記回動水平軸55と前記退避揺動用筒体70と
の間に張設された、刈刃カバー戻し手段としての刈刃カ
バー戻し用引張コイルばね74によって、前記刈刃カバ
ー52が前記通常刈取位置NPへと自動的に復帰する。
前記刈刃カバー52は、前記刈刃カバー戻し用引張コイ
ルばね74の引張付勢力と、前記回動水平軸55に形成
されて前記退避揺動用筒体70に衝接するストッパ75
と、によって、常時は前記通常刈取位置NPに保持され
ている。
【0081】なお、図6及び図7に示すように、本実施
の形態においても、前記樹幹T等の障害物と前記刈刃カ
バー52との相互の直接接触を防止するための保護部材
として、前記第一の実施の形態のものと同様に、前記刈
刃カバー52の前部の上部に、柔軟なゴムやスポンジ等
からなる緩衝材23を付設している。
【0082】次に、前記各刈刃装置側刈刃6a,6b,
6cの駆動系を説明する。本実施の形態においても、前
記各刈刃装置側刈刃6a,6b,6cは、前記乗用モア
2が元々その走行駆動源および前記機体側刈刃5の駆動
源として有する内燃エンジンを原動機24として、駆動
されるようになっている。
【0083】図6および図8に示すように、前記刈刃装
置51は、それ自身が、例えば、前記刈刃装置支持レー
ル8に固着されたギアボックス76を有している。該ギ
アボックス76は、その一部切欠拡大図である図9に示
すように、前記原動機24から出力される駆動力を前記
刈刃装置側刈刃6へと入力するための入力縦軸77と、
該入力縦軸77と直交する位置関係にある刈刃駆動水平
軸78と、を、回転自在に支持している。前記入力縦軸
77の下端部77aは、前記ギアボックス76から下向
きに突出していて、前記下端部77aには、刈刃装置側
入力プーリ32が固着されている。該入力プーリ32
は、前記第一の実施の形態に係るものと同様に、図示し
ないベルトテンション式等の適当な構成のクラッチを介
して、刈刃装置側刈刃駆動プーリ27との間に巻き掛け
られた刈刃装置側刈刃駆動ベルト33で駆動される。
【0084】前記入力縦軸77と、前記刈刃駆動水平軸
78とは、一対のかさ歯車79,80を介して、駆動上
互いに連結されている。前記刈刃駆動水平軸78上に固
着された刈刃駆動歯車81には、前記ギアボックス76
の内部を前記刈刃装置51の後方(図9のA矢視方向)
から概略的に示した図11に示すように、前記刈刃装置
側刈刃6の数に対応する数(本実施の形態では三つ)の
小歯車として、互いに同一構成の従動歯車82a,82
b,82cが噛み合っている。該各従動歯車82a,8
2b,82cの水平方向に延びる回転軸83a,83
b,83cは、前記ギアボックス76に回転自在に支持
されていて、前記回転軸83a,83b,83cには、
それぞれ、駆動力伝達部材としてのフレキシブル伝動軸
37a,37b,37cの入力側端部84a,84b,
84cが、ワンタッチで着脱自在に連結されている。そ
の結果、前記各フレキシブル伝動軸37a,37b,3
7cは、前記ギアボックス76から水平方向に引き出さ
れて、前記各刈刃装置側刈刃6a,6b,6cへと延び
ている。したがって、前記各フレキシブル伝動軸37
a,37b,37cが、前記ギアボックス76から低い
姿勢で前記各刈刃装置側刈刃6a,6b,6cへと延び
出すことになるので、前記各フレキシブル伝動軸37
a,37b,37cが、樹木の、草刈走行路に張り出し
た下枝に引っ掛かる等の問題がほとんどない。
【0085】本実施の形態では、図9および図10に示
すように、前記ギアボックス76の、前記入力縦軸77
を回転自在に支持する入力軸収容部85は、その外周形
状が円柱状とされていて、その外周を、ギアボックス保
持手段としての包囲部材86で包囲して保持されてい
る。該包囲部材86は、図10に示すように、前記刈刃
装置支持レール8にその一端部87aが固着された、半
円弧状の第一の半体87と、該第一の半体87に対して
ねじ止めされて該第一の半体87に対して前記ギアボッ
クス76の前記入力軸収容部85を押圧保持せしめる、
半円弧状の第二の半体88と、前記第一および第二の半
体87,88による前記入力軸収容部85の保持力の操
作手段としての手締めねじ89(図示例では、蝶ナッ
ト)を備えている。
【0086】前記構成によれば、前記手締めねじ89を
ボルト90から緩めることによって、前記ギアボックス
76の、前記入力縦軸77の軸線回りにおける角度位置
を自在に変更することができ、これにより、前記フレキ
シブル伝動軸37a,37b,37cの引き出し方向を
自在に変更することができる。具体的には、前記乗用モ
ア2に対する前記刈刃装置側刈刃6の左右位置を新たな
位置へと変更した場合には、前記フレキシブル伝動軸3
7a,37b,37cに無理が掛からない最適な角度位
置となるように、前記包囲部材86を操作して、前記ギ
アボックス76の角度位置を調節する。このようにすれ
ば、前記乗用モア2に対して前記刈刃装置側刈刃6がど
のような左右位置にある場合でも、前記フレキシブル伝
動軸37a,37b,37cによる駆動力の伝達効率が
低下することがなく、該フレキシブル伝動軸37a,3
7b,37cを形成するインナーシャフトとアウターチ
ューブとの間に過度の発熱も生じない等の利点がある。
【0087】特に、本実施の形態では、前記ギアボック
ス76の前記入力軸収容部85は、その外周形状が円柱
状とされているので、前記包囲部材86によって、前記
ギアボックス76の角度位置を無段階に調節でき、一層
好適である。
【0088】さらに、本実施の形態では、前記包囲部材
86による前記ギアボックス76の押圧保持及びその解
除を、前記手締めねじ89で操作するようにせしめてい
るので、前記ギアボックス76の角度位置の変更操作に
ねじ回し等の工具が不要となり、前記ギアボックス76
の角度位置の変更作業が容易となる利点がある。
【0089】図7に示すように、前記各フレキシブル伝
動軸37a,37b,37cの出力側端部91a,91
b,91cは、刈刃駆動軸ハウジング92に回転自在に
支持された刈刃駆動軸93に駆動上連結されている。前
記刈刃駆動軸ハウジング92は、前記刈刃カバー52に
対して、前記刈刃駆動軸93を中心として相対回動自在
に取着されている。
【0090】本実施の形態では、前記刈刃駆動軸ハウジ
ング92を、上から前記刈刃カバー52に重合する上側
ハウジング94と、下から前記刈刃カバー52に重合す
る下側ハウジング95と、に分割している。前記上側ハ
ウジング94からは、前記フレキシブル伝動軸37a,
37b,37cの前記出力側端部91a,91b,91
cに駆動上連結されたスプライン軸96が、下向きに突
出している。一方、前記下側ハウジング95に回動自在
に支持された前記刈刃駆動軸93の上端部には、前記ス
プライン軸96と相対回動不能に嵌まり合うボス部97
が一体形成されている。
【0091】前記刈刃カバー52の上板部52aには、
円形の、ハウジング回動孔98が形成されている。前記
上側ハウジング94と、前記下側ハウジング95は、前
記ハウジング回動孔98より径大のフランジ部99,1
00をそれぞれ備えていて、一方の前記下側ハウジング
95の前記フランジ部100の上面には、前記ハウジン
グ回動孔98に相対回動自在に適合する突出部101が
形成されている。該突出部101の突出高さ、すなわ
ち、該突出部101を形成することによって前記下側ハ
ウジング95の前記フランジ部100の上面の周囲に相
対的に形成された段部102の深さは、前記刈刃カバー
52の前記上板部52aの厚みよりごくわずかに大きい
寸法とされている。
【0092】前記上側ハウジング94と前記下側ハウジ
ング95は、前記刈刃カバー52の前記上板部52aを
上下から挟むようにして重ね合わされ、前記フランジ部
99,100同士を、ボルト103及びナット104等
の適宜の固着具で互いに結合せしめられる。その結果、
前記フランジ部99,100同士の間には、前記ハウジ
ング回動孔98の周縁部が相対回動自在に嵌り込む刈刃
カバー受入れ溝105が形成されることになり、これに
よって、前記刈刃カバー52に対して前記刈刃駆動軸ハ
ウジング92が相対回動することができる。
【0093】前記構成によれば、前記刈刃カバー52
が、前記各刈刃装置側刈刃6a,6b,6cを伴って前
記乗用モア2の進行方向後方へ退避揺動する時、前記各
フレキシブル伝動軸37a,37b,37cの剛性によ
って、前記刈刃カバー52に対する前記駆動軸ハウジン
グ92の角度位置が、前記各フレキシブル伝動軸37
a,37b,37cに無理な力が掛からない適切なもの
に自然に変更される。よって、前記刈刃装置側刈刃6の
退避揺動前後を通じて、前記各フレキシブル伝動軸37
a,37b,37cによる駆動力の伝達効率が良く、該
フレキシブル伝動軸37a,37b,37cを形成する
インナーシャフトとアウターチューブとの間の発熱も少
なくなり、好適である。
【0094】なお、本実施の形態のものにおいても、前
記各フレキシブル伝動軸37a,37b,37cは、そ
の一端部または両端部を、前記刈刃装置51から周知の
構成のカップリング(図示せず)を介してワンタッチで
取り外し自在とされている。このため、前記刈刃カバー
52を、前記上下揺動枢支軸68を中心として手動で上
方へ大きく揺動させて、起立状態で前記乗用モア2側へ
固定する場合に、前記各フレキシブル伝動軸37a,3
7b,37cを前記刈刃装置51から取り外しておけ
ば、前記刈刃カバー52の折り畳み収納作業が容易とな
るほか、前記走行式草刈機50の運搬時や収納時等の取
り扱い性が一層良好となり、好適である。
【0095】以上に述べた前記第一及び第二の実施の形
態に係る前記刈刃装置3,51は、いずれも、乗用式走
行機体のほか、原動機を搭載した歩行操作式機体に取り
付けて使用することもできる。
【0096】また、前記第一及び第二の実施の形態で
は、本発明に係る作業装置として、刈刃装置を例に挙げ
て説明したが、その他の作業装置として、例えば、ロー
タリ式等の耕耘装置についても、本発明を適用すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る走行式草刈機の平
面図である。
【図2】図1に示した草刈機の左側面図である。
【図3】図1に示した草刈機の後面図である。
【図4】図1に示した草刈機で平面と斜面とを同時に草
刈りしている状態を示す後面図である。
【図5】図1に示した草刈機における刈刃装置側入力プ
ーリから各刈刃装置側刈刃への伝動機構の一部を示す平
面図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態に係る走行式作業機
としての走行式草刈機の要部平面図である。
【図7】図6のVII−VII矢視断面図である。
【図8】図6のVIII−VIII矢視断面図である。
【図9】図8中のギアボックスの一部切欠拡大図であ
る。
【図10】図9のX−X矢視断面図である。
【図11】図9の伝動機構の一部を示す後面図である。
【符号の説明】
2 走行機体(乗用モア) 3 作業装置(刈刃装置) 6(6a,6b,6c) 作業部材(刈刃) 8a 取付部 16 上下揺動枢支軸 19 退避揺動枢支軸 24 原動機(内燃エンジン) 37a,37b,37c 駆動力伝達部材(フレキシブ
ル伝動軸) 51 作業装置(刈刃装置) 52 作業部材カバー(刈刃カバー) 53 平行リンク機構 55 回動水平軸 56 作業部材側縦リンク(回動水平軸支持フレーム) 59 腕 59b 腕の先端部 60 接地部材(遊転輪) 61 釣り合いばね 64 退避揺動連結部 65 上下揺動連結部 67 退避揺動枢支軸 68 上下揺動枢支軸 76 ギアボックス 77 入力縦軸 79,80 かさ歯車 84a,84b,84c フレキシブル伝動軸の入力側
端部 85 入力軸収容部 86 ギアボックス保持手段(包囲部材) 89 手締めねじ 92 駆動軸ハウジング 93 作業部材駆動軸(刈刃駆動軸) G 地面 H 所定の地上高 T 障害物(樹幹) W 走行機体の左右幅 Y−Y 回動水平軸の水平軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01D 34/66 A01D 34/66 A Z 34/76 34/76 E Fターム(参考) 2B041 AA13 AB05 AC20 CA03 CA17 DA06 DB02 2B083 AA02 BA16 BA18 BA20 DA02 EA02 EA03 EA09 EA18 HA03 HA32

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体(2)と、該走行機体(2)の
    左右幅(W)の範囲を越えて左右方向外方へ位置調節自
    在な作業部材(6)と、該作業部材(6)を駆動する原
    動機(24)と、を備えてなる、走行式作業機。
  2. 【請求項2】 前記作業部材(6)を、地面(G)の起
    伏に追従して上下揺動自在とせしめてなる、請求項1に
    記載の走行式作業機。
  3. 【請求項3】 前記作業部材(6)を、前記走行機体
    (2)の進行によって障害物(T)に当接した時に前記
    走行機体(2)の進行方向後方へ退避揺動可能とせしめ
    てなる、請求項1または2に記載の走行式作業機。
  4. 【請求項4】 前記作業部材(6)を上方へ揺動せしめ
    て、前記走行機体(2)の前記左右幅(W)の範囲内に
    収納自在にせしめてなる、請求項1,2または3に記載
    の走行式作業機。
  5. 【請求項5】 前記原動機(24)を前記走行機体
    (2)側に備え、前記原動機(24)の駆動力を前記作
    業部材(6)へと伝達するフレキシブル伝動軸(37
    a,37b,37c)を取り外し自在にせしめてなる、
    請求項1,2,3または4に記載の走行式作業機。
  6. 【請求項6】 前記走行機体(2)側に配置された前記
    原動機(24)の駆動力を前記作業部材(6)へと伝達
    するフレキシブル伝動軸(37a,37b,37c)
    と、前記作業部材(6)の退避揺動時に該作業部材
    (6)と一体となって揺動する作業部材カバー(52)
    と、前記作業部材(6)の駆動軸(93)を回転自在に
    支持する駆動軸ハウジング(92)と、を備え、前記走
    行機体(2)の進行方向後方への前記作業部材(6)の
    退避揺動時に、前記フレキシブル伝動軸(37a,37
    b,37c)の剛性によって前記作業部材カバー(5
    2)に対する前記駆動軸ハウジング(92)の角度位置
    が自在に変更されるように、前記作業部材カバー(5
    2)に対して前記駆動軸ハウジング(92)を相対回動
    自在に取着せしめてなる、請求項3または4に記載の走
    行式作業機。
  7. 【請求項7】 前記走行機体(2)側に配置された前記
    原動機(24)の駆動力を前記作業部材(6)へと伝達
    するフレキシブル伝動軸(37a,37b,37c)の
    入力側端部(84a,84b,84c)と、該入力側端
    部(84a,84b,84c)へ前記原動機(24)の
    駆動力を入力する入力縦軸(77)と、の間に、一対の
    かさ歯車(80,79)を介装して、前記フレキシブル
    伝動軸(37a,37b,37c)を水平方向に引き出
    してなる、請求項3または4に記載の走行式作業機。
  8. 【請求項8】 前記入力縦軸(77)と、前記フレキシ
    ブル伝動軸(37a,37b,37c)の前記入力側端
    部(84a,84b,84c)と、を支持するギアボッ
    クス(76)を、前記入力縦軸(77)の軸線回りで角
    度位置変更自在に保持するギアボックス保持手段(8
    6)を備えてなる、請求項7に記載の走行式作業機。
  9. 【請求項9】 前記ギアボックス(76)は、前記入力
    縦軸(77)を回転自在に支持する外周形状が円柱状の
    入力軸収容部(85)を備え、前記ギアボックス保持手
    段は、前記入力軸収容部(85)を包囲して保持する包
    囲部材(86)である、請求項8に記載の走行式作業
    機。
  10. 【請求項10】 前記包囲部材(86)による前記入力
    軸収容部(85)の保持力の操作手段として、手締めね
    じ(89)を備えてなる、請求項9に記載の走行式作業
    機。
  11. 【請求項11】 前記走行機体(2)に対する前記作業
    部材(6)の上下動を許容する平行リンク機構(53)
    と、該平行リンク機構(53)を形成する作業部材側縦
    リンク(56)にその水平軸線(Y−Y)を中心として
    相対回動自在に保持された回動水平軸(55)と、該回
    動水平軸(55)に固着された腕(59)と、該腕(5
    9)の先端部(59b)に設けられて地面(G)に接触
    する接地部材(60)と、前記作業部材側縦リンク(5
    6)と前記腕(59)との間に配設されて前記作業部材
    側縦リンク(56)を所定の地上高(H)に保持せしめ
    る釣り合いばね(61)と、を備え、前記作業部材
    (6)を前記回動水平軸(55)に保持せしめてなる、
    請求項1に記載の走行式作業機。
  12. 【請求項12】 前記回動水平軸(55)と前記作業部
    材(6)との間に、前記作業部材(6)を地面(G)の
    起伏に追従して上下揺動自在とせしめる上下揺動連結部
    (65)を備えてなる、請求項11に記載の走行式作業
    機。
  13. 【請求項13】 前記回動水平軸(55)と前記作業部
    材(6)との間に、該作業部材(6)を、前記走行機体
    (2)の進行によって障害物(T)に当接した時に前記
    走行機体(2)の進行方向後方へ退避揺動可能とせしめ
    る退避揺動連結部(64)を備えてなる、請求項11ま
    たは12に記載の走行式作業機。
  14. 【請求項14】 原動機(24)を有する走行機体
    (2)に取り付けて使用される作業装置(3)であっ
    て、前記走行機体(2)への取付部(8a)と、前記走
    行機体(2)への取付状態において該走行機体(2)の
    左右幅(W)の範囲を越えて左右方向外方へ位置調節自
    在な作業部材(6)と、前記原動機(24)の駆動力を
    前記作業部材(6)へと伝達する駆動力伝達部材(37
    a,37b,37c)と、を備えてなる、作業装置。
  15. 【請求項15】 前記作業部材(6)を、地面(G)の
    起伏に追従して上下揺動自在とせしめる上下揺動枢支軸
    (16,68)を備えてなる、請求項14に記載の作業
    装置。
  16. 【請求項16】 前記作業部材(6)を、前記走行機体
    (2)の進行によって障害物(T)に当接した時に前記
    走行機体(2)の進行方向後方へ退避揺動可能とせしめ
    る退避揺動枢支軸(19,67)を備えてなる、請求項
    14または15に記載の作業装置。
  17. 【請求項17】 前記作業部材(6)を上方へ揺動せし
    めて、前記走行機体(2)の前記左右幅(W)の範囲内
    に収納自在にせしめてなる、請求項14,15または1
    6に記載の作業装置。
  18. 【請求項18】 前記駆動力伝達部材がフレキシブル伝
    動軸(37a,37b,37c)であり、該フレキシブ
    ル伝動軸(37a,37b,37c)を取り外し自在に
    せしめてなる、請求項14,15,16または17に記
    載の作業装置。
  19. 【請求項19】 前記駆動力伝達部材がフレキシブル伝
    動軸(37a,37b,37c)であり、前記作業部材
    (6)の退避揺動時に該作業部材(6)と一体となって
    揺動する作業部材カバー(52)と、前記作業部材
    (6)の駆動軸(93)を回転自在に支持する駆動軸ハ
    ウジング(92)と、を備え、前記走行機体(2)の進
    行方向後方への前記作業部材(6)の退避揺動時に、前
    記フレキシブル伝動軸(37a,37b,37c)の剛
    性によって前記作業部材カバー(52)に対する前記駆
    動軸ハウジング(92)の角度位置が自在に変更される
    ように、前記作業部材カバー(52)に対して前記駆動
    軸ハウジング(92)を相対回動自在に取着せしめてな
    る、請求項16または17に記載の作業装置。
  20. 【請求項20】 前記駆動力伝達部材がフレキシブル伝
    動軸(37a,37b,37c)であり、該フレキシブ
    ル伝動軸(37a,37b,37c)の入力側端部(8
    4a,84b,84c)と、該入力側端部(84a,8
    4b,84c)へ前記原動機(24)の駆動力を入力す
    る入力縦軸(77)と、の間に、一対のかさ歯車(8
    0,79)を介装して、前記フレキシブル伝動軸(37
    a,37b,37c)を水平方向に引き出してなる、請
    求項16または17に記載の作業装置。
  21. 【請求項21】 前記入力縦軸(77)と、前記フレキ
    シブル伝動軸(37a,37b,37c)の前記入力側
    端部(84a,84b,84c)と、を支持するギアボ
    ックス(76)を、前記入力縦軸(77)の軸線回りで
    角度位置変更自在に保持するギアボックス保持手段(8
    6)を備えてなる、請求項20に記載の作業装置。
  22. 【請求項22】 前記ギアボックス(76)は、前記入
    力縦軸(77)を回転自在に支持する外周形状が円柱状
    の入力軸収容部(85)を備え、前記ギアボックス保持
    手段は、前記入力軸収容部(85)を包囲して保持する
    包囲部材(86)である、請求項21に記載の作業装
    置。
  23. 【請求項23】 前記包囲部材(86)による前記入力
    軸収容部(85)の保持力の操作手段として、手締めね
    じ(89)を備えてなる、請求項22に記載の作業装
    置。
  24. 【請求項24】 前記走行機体(2)に対する前記作業
    部材(6)の上下動を許容する平行リンク機構(53)
    と、該平行リンク機構(53)を形成する作業部材側縦
    リンク(56)にその水平軸線(Y−Y)を中心として
    相対回動自在に保持された回動水平軸(55)と、該回
    動水平軸(55)に固着された腕(59)と、該腕(5
    9)の先端部(59b)に設けられて地面(G)に接触
    する接地部材(60)と、前記作業部材側縦リンク(5
    6)と前記腕(59)との間に配設されて前記作業部材
    側縦リンク(56)を所定の地上高(H)に保持せしめ
    る釣り合いばね(61)と、を備え、前記作業部材
    (6)を前記回動水平軸(55)に保持せしめてなる、
    請求項14に記載の作業装置。
  25. 【請求項25】 前記回動水平軸(55)と前記作業部
    材(6)との間に、該作業部材(6)を地面(G)の起
    伏に追従して上下揺動自在とせしめる上下揺動連結部
    (65)を備えてなる、請求項24に記載の作業装置。
  26. 【請求項26】 前記回動水平軸(55)と前記作業部
    材(6)との間に、該作業部材(6)を、前記走行機体
    (2)の進行によって障害物(T)に当接した時に前記
    走行機体(2)の進行方向後方へ退避揺動可能とせしめ
    る退避揺動連結部(64)を備えてなる、請求項24ま
    たは25に記載の作業装置。
  27. 【請求項27】 前記作業部材が、前記走行機体(2)
    の進行方向に向かって左右方向に並んだ複数の刈刃(6
    a,6b,6c)である、請求項1乃至13のいずれか
    一項に記載の走行式作業機または請求項14乃至26の
    いずれか一項に記載の作業装置。
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