JP2001186632A - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JP2001186632A
JP2001186632A JP36790799A JP36790799A JP2001186632A JP 2001186632 A JP2001186632 A JP 2001186632A JP 36790799 A JP36790799 A JP 36790799A JP 36790799 A JP36790799 A JP 36790799A JP 2001186632 A JP2001186632 A JP 2001186632A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電装品の追加・変更に伴うヒューズの追加や
接続電源の変更などの要求があった場合にバスバーの設
計を変更しなくても容易にヒューズの追加や接続電源の
変更をすることができるようにする。 【解決手段】 周囲に複数の外部接続端子25を形成
し、バッテリから該各外部接続端子25に対し個別に電
源を供給できるように配線してなるプリント配線基盤2
1と、前記プリント配線基盤21に帯状板部材28で構
成され、一端にバッテリ電源に接続される電源入力端子
31を設けるとともに、複数のタブ29が形成され該タ
ブ29毎に分断できるように構成してなる連鎖バスバー
27を設け、前記プリント配線基盤21を収納し、開口
部42から該プリント配線基盤21の外部接続端子25
に電線用コネクタを脱着可能に構成する上部カバー22
及び下部カバー23と、前記連鎖バスバー27の電源入
力端子31が前記上部カバー22の電源入力コネクタ3
8に、前記連鎖バスバー27のタブ29及び外部接続端
子25に接続される端子26が前記上部カバー22のヒ
ューズキャビティ37に突出するように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の電装品に
電源供給用として使用される電気接続箱に係り、特に、
電源供給回路の変更があったときに回路基板の回路設計
を変更せずに容易に変更することのできるプリント基板
電気接続箱用電源バスバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用バッテリから各電装品
に配電するに当たっては、各電装品を自動車用バッテリ
に直接接続することはせず、各電装品の保護、メンテナ
ンスのし易さから、電気接続箱と称する配電ボックスに
自動車用バッテリから電源を供給し、この電気接続箱か
らワイヤーハーネス等の配電線を通して各電装品に配電
する方法が採られている。
【0003】このような自動車の各電装品への配電を行
う従来の分岐接続箱は、図8〜図10に示す如き構成を
有している。すなわち、バスバー構造を内装した分岐接
続箱1には、上面に複数のコネクタハウジング2及びヒ
ューズキャビティ3が形成されている。そして、この分
岐接続箱1は、コネクタハウジング2及びヒューズキャ
ビティ3の底面にバスバー4のタブ5の挿通孔6が形成
された上部ケース7と、下面にコネクタハウジング8が
形成された下部ケース9とを備え、この上部ケース7と
下部ケース9との間にバスバー4が挟持されている。
【0004】また、下部ケース9には、バスバー4の収
納溝10が形成されており、この収納溝10にはバスバ
ー4の下方のタブ5に対応する箇所に挿通孔11が形成
されている。この挿通孔11は、バスバー4の位置保持
手段を構成しており、コネクタハウジング8は、下方の
タブ5への図示しないコネクタの下方からの装着手段を
構成している。また、前記収納溝10の一方の端部近く
には、バスバー4のクランク部12を収容する凹部13
が形成されている。
【0005】縦型の複数のバスバー4の上下方向の側縁
は、それぞれ所要の箇所が延長されてタブ5が形成され
ている。そして、この複数のバスバー4の隣接するバス
バー4の一方の端部は、タブ5と交叉する方向に折り曲
げられた連結板14で連結されている。そして、この連
結板14には、そのほぼ中間にクランク部12が形成さ
れている。
【0006】そして、一対のバスバー4、4は、両外測
縁の延長線Xa(図9参照)に沿って互いに対向するよ
うに配置されており、この一対のバスバー4、4に交叉
するように連結板14が折り曲げられている、そして、
連結板14の一側は、バスバー4の外測縁の延長線Xa
を延長した線Yaで下方に折り曲げ、更に線Yaの位置
から下方に下がった線Zaの位置で水平方向に折り曲げ
られている。そして、連結板14は、線Zaの位置から
P1の間隔を置いた線Zbの位置で垂直方向に曲げて連
結板14を立ち上げ、線Zbの位置から上方に上がり、
折り曲げ線Yaと同一の高さ位置に当たる線Ybの位置
で水平方向に折り曲げられ、クランク部12が形成され
ている。15は電線16との接続手段を構成するスロッ
トである。
【0007】このように構成されているバスバー4は、
金属板より図3に示すように一体にプレスで抜かれて形
成される。このようにプレスで抜かれて形成されたバス
バー4は、各折り曲げ線から所望の形状に折り曲げられ
て、クランク部12が形成されるとともに、一対のバス
バー4、4が互いに対向するように折り曲げられる。そ
して、下部ケース9の収容溝10にバスバー4を装着す
るとともに、タブ5を前記収容溝10の挿通孔11に挿
通し、さらにバスバー4のクランク部12を凹部13に
収容する。
【0008】さらに、上部ケース7の図示しない挿通孔
にバスバー4の上方のタブ5を挿通しながら、上部ケー
ス7と下部ケース9とを嵌着して、分岐接続箱1の組み
立てを終了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような電気接続箱
は、自動車の電装品に電源を供給するための電源供給用
のもので、供給する電装品に対してどの経路で電源を供
給するか設計の段階であらかじめ決められている。この
ため、車種、車両のグレイド等の相異から搭載する電装
品の追加・変更に伴うヒューズの追加や接続電源の変更
などの要求があった場合、バスバーの変更を必要とし、
バスバーを変更するには金型の変更が必要で、規模によ
ってはかなりの修正費用・リードタイムを要してしま
い、大幅なコストアップを招いてしまうという問題を有
している。
【0010】本発明の目的は、電装品の追加・変更に伴
うヒューズの追加や接続電源の変更などの要求があった
場合にバスバーの設計を変更しなくても容易にヒューズ
の追加や接続電源の変更をすることができるようにする
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
おける電気接続箱は、周囲に複数の外部接続端子を形成
し、バッテリから該各外部接続端子に対し個別に電源を
供給できるように配線してなるプリント配線基盤と、こ
のプリント配線基盤に帯状板部材で構成され、一端にバ
ッテリ電源に接続される電源入力端子を設けるととも
に、複数のタブが形成され該タブ毎に分断できるように
構成してなる連鎖バスバーを設け、このプリント配線基
盤を収納し、開口部から該プリント配線基盤の外部接続
端子に電線用コネクタを脱着可能に構成する上部カバー
及び下部カバーと、連鎖バスバーの電源入力端子が上部
カバーの電源入力コネクタに、この連鎖バスバーのタブ
及び外部接続端子に接続される端子が上部カバーのヒュ
ーズキャビティに突出するように形成したものである。
このように構成することにより、請求項1に記載の発明
によると、電装品の追加・変更に伴うヒューズの追加や
接続電源の変更などの要求があった場合にバスバーの設
計を変更しなくても容易にヒューズの追加や接続電源の
変更をすることができる。
【0012】請求項2に記載の発明における電気接続箱
は、プリント配線基盤を、多層に形成したものである。
このように構成することにより、請求項2に記載の発明
によると、プリント配線基盤内で外部接続端子に接続す
る配線を行うことができる。
【0013】請求項3に記載の発明における電気接続箱
は、ヒューズキャビティを、(+)B電源、ACC電
源、IG電源別に分けて形成したものである。このよう
に構成することにより、請求項3に記載の発明による
と、外部から観察して(+)B電源、ACC電源、IG
電源のいずれの付加が多いか一見して判るようにするこ
とができる。
【0014】請求項4に記載の発明における電気接続箱
は、周囲に各電装品に電源を供給する電線を接続する複
数の外部接続端子を形成し、バッテリから前記各外部接
続端子に対し個別に電源を供給できるように配線したプ
リント配線基盤と、このプリント配線基盤の外部接続端
子のそれぞれに対応して接続される端子を設けるととも
に、このプリント配線基盤に帯状板部材で構成され一端
にバッテリ電源を接続する電源入力端子が形成されると
ともに複数のタブが形成された連鎖バスバーを設け、こ
のプリント配線基盤を上部カバーと下部カバーとによっ
て構成されるケース内に上部カバーと下部カバーの開口
部から、このプリント配線基盤の外部接続端子に電線用
コネクタを着脱できるように、かつ連鎖バスバーの電源
入力端子が上部カバーの電源入力コネクタに、連鎖バス
バーのタブ及び外部接続端子に接続される端子が上部カ
バーのヒューズキャビティに突出するように収納して構
成したものである。このように構成することにより、請
求項4に記載の発明によると、電装品の追加・変更に伴
うヒューズの追加や接続電源の変更などの要求があった
場合にバスバーの設計を変更しなくても容易にヒューズ
の追加や接続電源の変更をすることができる。
【0015】請求項5に記載の発明における電気接続箱
は、プリント配線基盤の外部接続端子に接続される端子
を、電源供給群毎に集合させて設けたものである。この
ように構成することにより、請求項5に記載の発明によ
ると、連鎖バスバーを電源供給群毎に集合させて1個で
構成することができる。
【0016】請求項6に記載の発明における電気接続箱
は、上部カバーには、プリント配線基盤を介して各電装
品に供給する供給電源を複数の電源供給群に分割し、そ
れぞれの電源供給群毎に電源入力コネクタを設けたもの
である。このように構成することにより、請求項6に記
載の発明によると、電源入力コネクタ毎のメンテナンス
を行うことができる。
【0017】請求項7に記載の発明における電気接続箱
は、連鎖バスバーのタブと外部接続端子に接続される端
子を、ヒューズで接続して導通させるようにしたもので
ある。このように構成することにより、請求項7に記載
の発明によると、電源を各電装品に容易に供給すること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電気接続箱の
実施の形態について説明する。図1〜図4には、本発明
に係る電気接続箱の一実施の形態が示されている。
【0019】図1において、分岐接続箱20は、プリン
ト配線基盤21と、このプリント配線基盤21を収納す
るケースを構成する上部カバー22と下部カバー23と
によって構成されている。プリント配線基盤21は、図
2に示す如き構成を有している。すなわち、プリント配
線基盤21は、プリント配線が行われる基板24が複数
枚(例えば、3枚)積層されて構成されている。このよ
うに基板24を複数枚積層することにより必要な配線回
路を基板24に形成することができる。
【0020】この基板24を複数枚積層して形成される
プリント配線基盤21の外周には、各電装品に電源を供
給する電線を接続する外部接続端子25が、電源供給群
毎にまとまって形成されている。この電源供給群は、各
電装品に供給する電源経路のことで、(+)B電源、A
CC電源、IG電源に分かれている。この(+)B電源
は、バッテリ電源から電装品に直接供給される電源経路
である。また、ACC電源は、アクセサリースイッチを
投入したときに電装品に供給される電源経路、すなわ
ち、キースイッチをアクセサリー位置にセットしたとき
にアクセサリースイッチを介して電装品に供給される電
源経路である。さらに、IG電源は、イグニッションス
イッチをオンしエンジンをスタートさせたときに電装品
に供給される電源経路、すなわち、キースイッチをイグ
ニッション位置にセットしたときにイグニッションスイ
ッチを介して電装品に供給される電源経路である。
【0021】この外部接続端子25のそれぞれに接続配
線される接続回路は、設計された回路数(例えば、
(+)B電源用が7回路、ACC電源用が6回路、IG
電源用が8回路)より予め多く(例えば、(+)B電源
用が10回路、ACC電源用が10回路、IG電源用が
10回路)設けておく。そして、この外部接続端子25
のそれぞれに接続配線された接続回路の先端には、外部
接続端子25へ電源を供給するためにバッテリー電源を
受け取る端子26が接続されている。この端子26は、
タブ状に形成され、互いに接触しないように電源供給群
毎に複数個を一列に縦型に配設してある。
【0022】また、プリント配線基盤21には、連鎖バ
スバー27が設けられている。この連鎖バスバー27
は、厚さが0.6〜1.2mmの帯状に形成された帯状
板部材28を用いて形成されており、大電流の通電がで
きるようになっている。この帯状板部材28によって形
成される連鎖バスバー27には、複数のタブ29が形成
されており、このタブ29の中心には、それぞれスリッ
ト30が設けられており、このタブ29の1つ1つが電
源供給用の端子を形成している。また、この連鎖バスバ
ー27の一端には、バッテリ電源を接続するタブ状の電
源入力端子31が設けられている。このタブ29と電源
入力端子31とは、一体に成型されており、電気的に導
通を有している。
【0023】そして、この連鎖バスバー27のプリント
配線基盤21への取付は、連鎖バスバー27の下部に脚
部を設け、ハンダ付けするか、またはスルーホールへの
圧入によって行うようになっている。
【0024】このようにプリント配線基盤21に取付け
られる連鎖バスバー27は、図3に示す如く成形され
る。すなわち、連鎖バスバー27は、厚さが0.6〜
1.2mmの帯状に形成された帯状板部材28にタブ2
9を複数個(図3では、10個)形成し、所定距離を置
いてタブ状の電源入力端子31を形成する。この連鎖バ
スバー27は、タブ29、電源入力端子31を1スパン
として連続的に帯状に形成される。そして、このタブ2
9と電源入力端子31の形成は、1スパン毎に帯状板部
材28を打ち抜くことによって行っている。
【0025】この図3に示す如く成形される連鎖バスバ
ー27は、外部接続端子25のそれぞれに接続配線され
た接続回路の先端に接続される端子26への電源供給用
の端子を構成している。すなわち、連鎖バスバー27
は、タブ29、電源入力端子31の1スパンが電源供給
用の端子を構成している。したがって、連鎖バスバー2
7は、バッテリ電源から電装品に直接供給される電源経
路である(+)B電源用、アクセサリースイッチを介し
て電装品に供給される電源経路であるACC電源用、イ
グニッションスイッチを介して電装品に供給される電源
経路であるIG電源用のそれぞれについて、1つずつ設
けられている。
【0026】この図3に示す如く成形される連設された
連鎖バスバー27は、1スパン毎に切離部32で分割す
ることによって個々の連鎖バスバー27を形成すること
ができる。また、この連鎖バスバー27は、タブ29毎
に分割することができるようになっており、(+)B電
源用として必要なタブ数(例えば、7個)、ACC電源
用として必要なタブ数(例えば、6個)、IG電源用と
して必要なタブ数(例えば、8個)に不要なタブ29を
連鎖バスバー27から切離部33で切り離して形成する
ことができる。また、この連鎖バスバー27は、タブ2
9毎に分割することができるようになっているため、こ
のタブ29を連鎖バスバー27から切離部34で分割す
ることによって、外部接続端子25のそれぞれに接続配
線された接続回路の先端に接続される端子26を構成す
ることができる。したがって、連鎖バスバー27から切
離部34で分割した際に生じるタブ29は、下流側の外
部接続端子25のそれぞれに接続配線された接続回路の
先端に接続される端子26として使用することができ
る。
【0027】この連鎖バスバー27のタブ29の下部に
形成される突起35は、外部接続端子25のそれぞれに
接続配線された接続回路の先端に接続される端子26と
して用いる際に、接続回路の先端に接続するためのもの
である。したがって、(+)B電源用、ACC電源用、
IG電源用のそれぞれのバスバーとして用いる場合は、
接続用の脚部36を残し、残りの突起35を切り取って
用いる。
【0028】この連鎖バスバー27と外部接続端子25
に接続される端子26とは、プリント配線基盤21に互
いに所定距離を置いて対向して設けられている。そし
て、この連鎖バスバー27のタブ29と外部接続端子2
5とは、上部カバー22と下部カバー23とによって構
成されるケース内にプリント配線基盤21を収納した際
に、上部カバー22に形成されているヒューズキャビテ
ィ37内に収納されるように配設されている。そして、
この連鎖バスバー27のタブ29と外部接続端子25と
は、ヒューズキャビティ37にヒューズ(図示されてい
ない)を嵌着することによって導通させるようになって
いる。
【0029】また、連鎖バスバー27の電源入力端子3
1は、上部カバー22と下部カバー23とによって構成
されるケース内にプリント配線基盤21を収納した際
に、上部カバー22に形成されている電源入力コネクタ
38内に収納されるようになっている。この電源入力コ
ネクタ38は、連鎖バスバー27の電源入力端子31毎
に上部カバー22に設けられている。この電源入力コネ
クタ38は、バッテリー電源に接続された電線(ワイヤ
ーハーネス)の接続コネクタ(図示されていない)を接
続するようになっている。
【0030】図1、図2中、39はプリント配線基盤2
1に配線された回路に取り付ける電子部品、40はプリ
ント配線基盤21に配線された回路に取り付けられ駆動
制御に用いられるリレー、41は駆動制御に用いられる
電子素子である。
【0031】このように端子26、連鎖バスバー27を
配設し、電子部品39、リレー40、電子素子41を取
り付けたプリント配線基盤21は、上部カバー22と下
部カバー23とによって構成されるケース内に収納さ
れ、図4に示す如く組み立てられ、分岐接続箱20が構
成されている。この上部カバー22と下部カバー23と
によって構成されるケースには、周側部に外部接続端子
25が覗け、この外部接続端子25に電源取出用の電線
(ワイヤーハーネス)の接続されたコネクタが着脱でき
るように開口部42が外部接続端子25に対応して設け
られている。
【0032】このようにして設計されたプリント配線基
盤21において、車種、車両のグレイド等の相異から搭
載する電装品に追加・変更が生じ、その結果、電源供給
経路が変わったり(例えば、(+)B電源用の電源経路
からACC電源用の電源経路に変わったり、IG電源用
の電源経路からACC電源用の電源経路に変わったり、
等)、オプションで追加した電装品に電源の供給を行う
場合には、プリント配線基盤21の回路設計の変更を必
要とせず、供給を受ける電源供給群(例えば、ACC電
源用の電源経路)に対応する外部接続端子25に接続配
線された接続回路の先端に端子26を設け、この新たに
設けた端子26に対向してタブ29を増設した連鎖バス
バー27を設けることで対応することができる。また、
例えば、ACC電源用の電源経路からの電源供給が1回
路減少した場合は、連鎖バスバー27のタブ29を1個
切り取ることで対応することができる。
【0033】いま、電源入力端子31からヒューズを介
して外部接続端子25へ電源を供給するためにバッテリ
ー電源を受け取る端子26に電源を供給する回路が、図
5に示す如き回路構成から、図6に示す如き回路構成に
変更になる場合について説明する。すなわち、図5に示
す如く、例えば、(+)B電源用が8回路、IG電源用
が5回路、ACC電源用が4回路から、図6に示す如
く、例えば、(+)B電源用が6回路、IG電源用が9
回路、ACC電源用が2回路に変更になる。したがっ
て、(+)B電源用は2回路減少、IG電源用は4回路
増加、ACC電源用が2回路減少となる。
【0034】まず、(+)B電源用の配線回路は、予め
設計された外部接続端子25に接続配線された接続回路
の内、図5に示される(+)B電源用の配線回路から2
回路分について端子26を取り除くとともに、タブ29
を5個残して切り取った連鎖バスバー27をプリント配
線基盤21上に端子26に対向して設ける。このとき、
上部カバー22に形成されているヒューズキャビティ3
7については、設計変更をする必要はない。
【0035】また、IG電源用の配線回路は、予め設計
された外部接続端子25に接続配線された接続回路の
内、図5に示されるIG電源用の配線回路に加え2回路
分について端子26を取り付けるとともに、タブ29を
7個残して切り取った連鎖バスバー27をプリント配線
基盤21上に端子26に対向して設ける。このとき、上
部カバー22に形成されているヒューズキャビティ37
については、予めIG電源用の配線回路数(例えば、1
0回路)まで設計されているため、設計変更をする必要
はない。
【0036】さらに、ACC電源用の配線回路は、予め
設計された外部接続端子25に接続配線された接続回路
の内、図5に示されるACC電源用の配線回路から2回
路分について端子26を取り除くとともに、タブ29を
2個残して切り取った連鎖バスバー27をプリント配線
基盤21上に端子26に対向して設ける。このとき、上
部カバー22に形成されているヒューズキャビティ37
については、設計変更をする必要はない。
【0037】次に、同様に、電源入力端子31からヒュ
ーズを介して外部接続端子25へ電源を供給するために
バッテリー電源を受け取る端子26に電源を供給する回
路が、図6に示す如き回路構成から、図7に示す如き回
路構成に変更になる場合について説明する。すなわち、
図6に示す如く、例えば、(+)B電源用が6回路、I
G電源用が9回路、ACC電源用が2回路から、図7に
示す如く、例えば、(+)B電源用が6回路、IG電源
用が6回路、ACC電源用が5回路に変更になる。した
がって、(+)B電源用は増減なし、IG電源用は3回
路減少、ACC電源用が3回路増加となる。
【0038】まず、(+)B電源用の配線回路は増減な
しであるから回路に変化はない。IG電源用の配線回路
は、予め設計された外部接続端子25に接続配線された
接続回路の内、図6に示されるIG電源用の配線回路か
ら1回路分について端子26を取り除くとともに、タブ
29を6個残して切り取った連鎖バスバー27をプリン
ト配線基盤21上に端子26に対向して設ける。このと
き、上部カバー22に形成されているヒューズキャビテ
ィ37については、設計変更をする必要はない。
【0039】さらに、ACC電源用の配線回路は、予め
設計された外部接続端子25に接続配線された接続回路
の内、図6に示されるACC電源用の配線回路に加え3
回路分について端子26を取り付けるとともに、タブ2
9を5個残して切り取った連鎖バスバー27をプリント
配線基盤21上に端子26に対向して設ける。このと
き、上部カバー22に形成されているヒューズキャビテ
ィ37については、予めIG電源用の配線回路数(例え
ば、10回路)まで設計されているため、設計変更をす
る必要はない。
【0040】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0041】請求項1に記載の発明によれば、電装品の
追加・変更に伴うヒューズの追加や接続電源の変更など
の要求があった場合にバスバーの設計を変更しなくても
容易にヒューズの追加や接続電源の変更をすることがで
きる。
【0042】請求項2に記載の発明によれば、プリント
配線基盤内で外部接続端子に接続する配線を行うことが
できる。
【0043】請求項3に記載の発明によれば、外部から
観察して(+)B電源、ACC電源、IG電源のいずれ
の付加が多いか一見して判るようにすることができる。
【0044】請求項4に記載の発明によれば、電装品の
追加・変更に伴うヒューズの追加や接続電源の変更など
の要求があった場合にバスバーの設計を変更しなくても
容易にヒューズの追加や接続電源の変更をすることがで
きる。
【0045】請求項5に記載の発明によれば、連鎖バス
バーを電源供給群毎に集合させて1個で構成することが
できる。
【0046】請求項6に記載の発明によれば、電源入力
コネクタ毎のメンテナンスを行うことができる。
【0047】請求項7に記載の発明によれば、電源を各
電装品に容易に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気接続箱の実施の形態を示す組
立分解斜視図である。
【図2】図1に図示のプリント配線基盤の斜視図であ
る。
【図3】図1に図示の連鎖バスバーの成形状態を示す正
面図である。
【図4】図1に図示の電気接続箱の組立てた状態の全体
斜視図である。
【図5】図1に図示の電気接続箱の電源配線状態を示す
模式図である。
【図6】図1に図示の電気接続箱の他の電源配線状態を
示す模式図である。
【図7】図1に図示の電気接続箱の別な電源配線状態を
示す模式図である。
【図8】従来のバスバーを用いた電気接続箱の組立分解
斜視図である。
【図9】図8に図示の従来のバスバーの分解斜視図であ
る。
【図10】図9に図示の従来のバスバーの正面図であ
る。
【符号の説明】
20………………分岐接続箱 21………………プリント配線基盤 22………………上部カバー 23………………下部カバー 24………………基板 25………………外部接続端子 26………………端子 27………………連鎖バスバー 28………………帯状板部材 29………………タブ 30………………スリット 31………………電源入力端子 32………………切離部 33………………切離部 34………………切離部 35………………突起 36………………脚部 37………………ヒューズキャビティ 38………………電源入力コネクタ 39………………電子部品 40………………リレー 41………………電子素子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲に複数の外部接続端子を形成し、バ
    ッテリから該各外部接続端子に対し個別に電源を供給で
    きるように配線してなるプリント配線基盤と、 前記プリント配線基盤に帯状板部材で構成され、一端に
    バッテリ電源に接続される電源入力端子を設けるととも
    に、複数のタブが形成され該タブ毎に分断できるように
    構成してなる連鎖バスバーを設け、 前記プリント配線基盤を収納し、開口部から該プリント
    配線基盤の外部接続端子に電線用コネクタを脱着可能に
    構成する上部カバー及び下部カバーと、 前記連鎖バスバーの電源入力端子が前記上部カバーの電
    源入力コネクタに、前記連鎖バスバーのタブ及び外部接
    続端子に接続される端子が前記上部カバーのヒューズキ
    ャビティに突出するように形成してなる電気接続箱。
  2. 【請求項2】 上記プリント配線基盤は、多層に形成し
    たものである請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 【請求項3】 上記ヒューズキャビティは、(+)B電
    源、ACC電源、IG電源別に分けて形成したものであ
    る請求項1又は2に記載の電気接続箱。
  4. 【請求項4】 周囲に各電装品に電源を供給する電線を
    接続する複数の外部接続端子を形成し、バッテリから前
    記各外部接続端子に対し個別に電源を供給できるように
    配線したプリント配線基盤と、 前記プリント配線基盤の外部接続端子のそれぞれに対応
    して接続される端子を設けるとともに、 前記プリント配線基盤に帯状板部材で構成され一端にバ
    ッテリ電源を接続する電源入力端子が形成されるととも
    に複数のタブが形成された連鎖バスバーを設け、 前記プリント配線基盤を上部カバーと下部カバーとによ
    って構成されるケース内に前記上部カバーと下部カバー
    の開口部から該プリント配線基盤の外部接続端子に電線
    用コネクタを着脱できるように、かつ前記連鎖バスバー
    の電源入力端子が前記上部カバーの電源入力コネクタ
    に、前記連鎖バスバーのタブ及び外部接続端子に接続さ
    れる端子が前記上部カバーのヒューズキャビティに突出
    するように収納してなる電気接続箱。
  5. 【請求項5】 上記プリント配線基盤の外部接続端子に
    接続される端子は、前記電源供給群毎に集合させて設け
    たものである請求項4に記載の電気接続箱。
  6. 【請求項6】 上記上部カバーには、プリント配線基盤
    を介して各電装品に供給する供給電源を複数の電源供給
    群に分割し、それぞれの電源供給群毎に電源入力コネク
    タを設けたものである請求項4又は5に記載の電気接続
    箱。
  7. 【請求項7】 上記連鎖バスバーのタブと上記外部接続
    端子に接続される端子は、ヒューズで接続して導通させ
    るようにしたものである請求項4、5又は6に記載の電
    気接続箱。
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