JP2003037921A - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JP2003037921A
JP2003037921A JP2001225873A JP2001225873A JP2003037921A JP 2003037921 A JP2003037921 A JP 2003037921A JP 2001225873 A JP2001225873 A JP 2001225873A JP 2001225873 A JP2001225873 A JP 2001225873A JP 2003037921 A JP2003037921 A JP 2003037921A
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bus bar
vertical bus
fuse
vertical
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JP2001225873A
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English (en)
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Yoshihisa Shimada
義久 島田
Masayoshi Nakamura
昌芳 中村
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで小型化を図ることができる電気接
続箱を提供する。 【解決手段】 本体ケース12内には縦バスバー16群
が収容されている。縦バスバー16群は、本体ケース1
2の内奥面に対して垂直に配置されている。本体ケース
12には、複数のヒューズ35からなるヒューズ列71
a,71bが配設されている。ヒューズ列71a,71
bは、縦バスバー16群の延びる方向と交差する方向に
配設されている。互いに隣り合うヒューズ列71a,7
1bは、ヒューズ列71a,71bが延びる方向に沿っ
て互いにずらして配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車等に
搭載される電気接続箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、この種の電気接続箱では、自動車
に搭載される車両用負荷機器の急増に伴い、電気的回路
構成が複雑化するとともに高密度化する傾向にある。電
気回路は、バッテリーに接続される電源側回路と、車両
用負荷機器に接続される出力側回路とを備えている。従
来、電源側回路及び出力側回路はいずれも平バスバーに
よって構成されている。この平バスバーは、電気接続箱
の本体ケース内に収容されたものであって、合成樹脂製
の絶縁板を介して積層されている。
【0003】ところが、平バスバーは一枚の金属板をプ
レス装置で打ち抜いたものであることから、平バスバー
が回路の複雑化及び高密度化により大型化すれば、プレ
ス装置に用いる金型の大型化を招くばかりか、設備投資
額も高くなる。また、金型が大型化すれば、それを設置
するためのスペースも確保する必要があり、平バスバー
を生産する場所が限定されることとなる。更に、自動車
の仕様の違いによって電源側回路及び出力側回路を変更
あるいは追加するには、平バスバーを成形するための金
型を新たに設備投資する必要がある。電源側回路及び出
力側回路の変更が小規模なものであっても、金型をモデ
ィファイすることは、コスト的に容易なことではない。
【0004】そこで、上述した問題を解消するために、
電源側回路及び出力側回路を平バスバーで形成するので
はなく、本体ケースの内奥面に対して垂直かつ互いに平
行に配置した縦バスバー群で形成することが考えられ
る。各縦バスバーは、帯状素材を所定の長さに切断する
ことで得ることができる。そのため、電源側回路及び出
力側回路をプレス装置を用いずに形成することができ
る。従って、電源側回路及び出力側回路をいずれも縦バ
スバー群で構成すれば、金型をモディファイすることが
ない、金型の設備投資が必要ないといった利点を得るこ
とができる。
【0005】しかしながら、電源側回路及び出力側回路
を全て縦バスバー群で構成すると、以下に示す別の問題
を生む。即ち、縦バスバーは、平バスバーのように絶縁
板を介して何層も積層する構成を採用することができな
い。このことから、電源側回路は、出力側回路と比較し
てレイアウトが複雑であるため、各縦バスバーの配置が
複雑となり、縦バスバーを立体的に交差させなければな
らない。要するに、電源側回路に縦バスバー群を用いれ
ば、その配置スペースが大きくなり、縦バスバー群を用
いた電気接続箱が平バスバーを用いた電気接続箱よりも
大きくなる。その問題を解決するために、電源側回路を
平バスバーで形成し、出力側回路を縦バスバー群で形成
した構成が用いられるようになっている。
【0006】また、図10に示すように、電気接続箱5
1を構成する本体ケース54には、複数のヒューズ52
からなる電気部品列53が設けられている。電気部品列
53は、縦バスバー61群の延びる方向と交差する方向
に沿って配設されている。各ヒューズ52は、少なくと
も縦バスバー61に接続されるようになっている。
【0007】ところが、ヒューズ52は、車両用負荷機
器の急増に伴い増加する傾向にあるため、電気部品列5
3が長くなってしまい、本体ケース54が電気部品列5
3の延びる方向に大きくなってしまう。その問題を解決
するためには、電気部品列53を複数列(図10におい
て2列)の電気部品列53a,53bに分けて配設する
必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電気部
品列53を複数列配設した場合、電気部品列53bのヒ
ューズ52に接続される縦バスバー61を配策するため
には、他の電気部品列53aのヒューズ52に接続され
る縦バスバー61との干渉を避けなければならない。具
体的には、約半数の縦バスバー61をクランク状に折曲
形成しなければならない。その結果、縦バスバー61の
加工コストが掛かってしまい、全体が高コスト化すると
いう問題がある。
【0009】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、低コストで小型化を図ることがで
きる電気接続箱を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、本体ケース内に、前
記本体ケースの内奥面に対して平行に配置される平バス
バーと、前記本体ケースの内奥面に対して垂直にかつ互
いに平行に配置される縦バスバー群とを収容するととも
に、前記本体ケースに、少なくとも前記縦バスバーに接
続される複数の電気部品からなる電気部品列を複数列か
つ前記縦バスバー群の延びる方向と交差する方向に沿っ
て配設した電気接続箱であって、互いに隣り合う前記電
気部品列を同電気部品列が延びる方向に沿って互いにず
らして配置したことを要旨とする。
【0011】本発明においては、本体ケース内には縦バ
スバー群が収容されている。縦バスバーは単純な形状に
形成できるため、その配置スペースが小さくなり、電気
接続箱が小さくなる。また、本体ケース内には平バスバ
ーが収容されている。平バスバーをレイアウトが複雑な
回路に用いれば、平バスバーの配索が複雑になっても回
路は比較的コンパクトになるため、その配置スペースが
小さくなり、電気接続箱が小さくなる。
【0012】また、電気部品列が複数列配設されている
ため、電気部品列を構成する電気部品の数が多くなって
も、本体ケースが電気部品列の延びる方向に大きくなる
のを防止できる。しかも、互いに隣り合う電気部品列
が、電気部品列が延びる方向に沿って互いにずらされて
いる。そのため、縦バスバーを折曲しなくても、その縦
バスバーが他の電気部品列の電気部品に接続される縦バ
スバーに干渉するのが避けられる。ゆえに、ストレート
な形の縦バスバーを使用できるため、縦バスバーの加工
コストを低減できる。従って、低コストで電気接続箱の
小型化を図ることができる。
【0013】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記電気部品列が延びる方向におい
て隣り合う前記電気部品同士の間隔を、前記縦バスバー
の厚さよりも大きくするとともに、前記電気部品の幅よ
りも小さくしたことを要旨とする。
【0014】本発明においては、隣り合う電気部品同士
の間隔が縦バスバーの厚さよりも大きいため、縦バスバ
ーが、他の電気部品列の電気部品に接続される縦バスバ
ーに干渉するのを回避できる。また、隣り合う電気部品
同士の間隔が電気部品の幅よりも小さいため、本体ケー
スが電気部品列の延びる方向に大きくならない。従っ
て、電気接続箱をより確実に小型化できる。
【0015】ここで、「隣り合う電気部品同士の間隔」
とは、隣り合う各電気部品の外側面において、互いに向
かい合う面同士の間隔を言うものとする。請求項3に記
載の発明では、請求項1または請求項2に記載の発明に
おいて、前記電気部品はヒューズであり、そのヒューズ
に設けられる複数の端子を前記縦バスバーが延びる方向
に沿って配設するとともに、前記端子を、前記端子を挟
持する第1挟持部と前記縦バスバーを挟持する第2挟持
部とを備える中継端子を介して前記縦バスバーに接続し
たことを要旨とする。
【0016】本発明においては、端子と縦バスバーとが
離間していても、両者を中継端子によって確実に接続で
きる。ゆえに、ヒューズと縦バスバーとの接続が容易に
なる。また、第1挟持部が端子を挟持するとともに、第
2挟持部が縦バスバーを挟持するため、端子及び縦バス
バーの加工コストを低減できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した車両の
室内に搭載される自動車用電気接続箱の一実施形態につ
いて、図面を参照して説明する。
【0018】図1〜図4に示すように、電気接続箱とし
てのジャンクションブロック11は合成樹脂製の本体ケ
ース12を備え、その本体ケース12は、ロアケース1
4とアッパーケース15とから構成されている。ロアケ
ース14は上面が開口され、アッパーケース15は下面
が開口されている。アッパーケース15の外周縁には複
数の係止孔15aが形成され、この係止孔15aにロア
ケース14の外周縁に形成された係止突部14aが着脱
可能に係合されている。この係合によって、ロアケース
14とアッパーケース15とが嵌合した状態に保持され
る。
【0019】図4に示すように、ロアケース14内には
バスバー積層体25が収容されている。バスバー積層体
25は、本体ケース12内のアッパーケース15側に配
設されている。バスバー積層体25は、合成樹脂からな
る複数の絶縁板26と平バスバー27とを交互に積層す
ることにより構成されている。平バスバー27とは、ア
ッパーケース15及びロアケース14の底面に対して平
行に配置されたバスバーを指す。平バスバー27は、一
枚の金属板材をプレス装置で打ち抜いたものであって、
その端部にはタブ28が直角に折曲されている。タブ2
8は、アッパーケース15の上面から外方へ突出されて
いる。タブ28の先端部には図示しない挿入口が設けら
れている。
【0020】図4に示すように、前記バスバー積層体2
5の下方におけるロアケース14内には縦バスバー16
が複数収容されている。各縦バスバー16は、本体ケー
ス12内のロアケース14側に配設されている。各縦バ
スバー16は、アッパーケース15及びロアケース14
の底面に対し垂直に配置されている。各縦バスバー16
は互いに平行に配置されている。各縦バスバー16は、
それらのうち殆どが一方向に沿って一定の間隔をおいて
配列されている。具体的にいうと、縦バスバー16は、
ロアケース14の長手方向に沿って延設されている。
尚、本実施形態では、これら縦バスバー16として、銅
製の帯状素材を所定の長さに切断して得られるフレキシ
ブルバスバーを用いている。
【0021】また、縦バスバー16の上下方向において
本体ケース12の上下両面に位置する箇所には、それぞ
れ縦バスバー用コネクタ挿入口17が形成されている。
これら縦バスバー用コネクタ挿入口17は、本体ケース
12の厚さ方向において平バスバー27が配設されてい
ない部分に集中配置されている。アッパーケース15側
の縦バスバー用コネクタ挿入口17とロアケース14側
の縦バスバー用コネクタ挿入口17とは、本体ケース1
2の厚さ方向において対峙している。これら縦バスバー
用コネクタ挿入口17は、本体ケース12の幅方向に沿
って延びる細長い形状となっている。各縦バスバー用コ
ネクタ挿入口17は全て同一の幅となるように形成され
ている。各縦バスバー用コネクタ挿入口17の長手方向
における両端部外側面には、嵌合突起17aがそれぞれ
突設されている。
【0022】図4に示すように、各縦バスバー用コネク
タ挿入口17には、縦バスバー用コネクタ18が着脱可
能に挿入されている。具体的には、縦バスバー用コネク
タ18は、アッパーケース15側に設けられた縦バスバ
ー用コネクタ挿入口17に挿入されるとともに、ロアケ
ース14側に設けられた縦バスバー用コネクタ挿入口1
7に挿入されている。アッパーケース15側の縦バスバ
ー用コネクタ挿入口17から挿入された縦バスバー用コ
ネクタ18及びロアケース14側の縦バスバー用コネク
タ挿入口17から挿入された縦バスバー用コネクタ18
は、本体ケース12の厚さ方向において対峙している。
縦バスバー16の延びる方向において隣り合う縦バスバ
ー用コネクタ18は互いに離間した状態に配設されてい
る。尚、各縦バスバー用コネクタ18の挿入方向は縦バ
スバー16の延びる方向に直交している。
【0023】各コネクタ18は複数の端子収容孔19a
を備えており、それらの内部には接続端子19が収容さ
れている。それら接続端子19の先端は、縦バスバー1
6のアッパーケース15側の端縁またはロアケース14
側の端縁に接続されている。一方、各接続端子19の基
端部は、ワイヤーハーネスを構成するリード線20に圧
着されている。各リード線20は、図示しない自動車の
車両用負荷機器に電気的に接続されている。各コネクタ
18のリード線20は、コネクタ33に接続される電線
よりも細くなっている。具体的に言うと、各コネクタ1
8のリード線20は、導体断面積が1.5mm2以下の
細物である。一方、コネクタ33の電線は、導体断面積
が2mm2以上の太物である。
【0024】ここで、自動車の車両用負荷機器として
は、例えば、パワーウィンドウ、フォグランプ、ヘッド
ライト等が挙げられる。尚、各コネクタ18において、
全ての端子収容孔19aに接続端子19が収容されてい
る訳ではない。これら端子収容孔19aには接続端子1
9が選択的に収容されるようになっている。従って、車
両用負荷機器を変更するようなことがあっても、縦バス
バー16の接続を変更することが可能になり、自動車の
仕様が多少違っていても容易に対応することが可能とな
る。
【0025】図1及び図6に示すように、各コネクタ1
8の長手方向における両端部には、ロック部21がそれ
ぞれ設けられている。各ロック部21には嵌合孔21a
が設けられている。これら嵌合孔21aに前記嵌合突起
17aを嵌合させることにより、各コネクタ18が縦バ
スバー用コネクタ挿入口17に固定される。
【0026】また、各コネクタ18の先端部には、複数
の係合溝22が同コネクタ18の挿入方向に沿って設け
られている。各係合溝22は、コネクタ18の長手方向
に沿って並んでいる。本実施形態では、各係合溝22の
幅は、縦バスバー16の厚さよりもやや小さくなってい
ることが望ましい。
【0027】図4に示すように、各係合溝22には縦バ
スバー16が挟入されるようになっている。その結果、
縦バスバー用コネクタ18が、縦バスバー16のアッパ
ーケース15側の端縁または縦バスバー16のロアケー
ス14側の端縁に接続される。尚、縦バスバー16のア
ッパーケース15側の端縁に接続される縦バスバー用コ
ネクタ18及び縦バスバー16のロアケース14側の端
縁に接続される縦バスバー用コネクタ18は、前記本体
ケース12をその厚さ方向から投影したときに重ならな
いように配設されている。
【0028】図4に示すように、バスバー積層体25に
は、平板を打ち抜いて形成した複数の中継端子40が貫
設されている。バスバー積層体25に対する各中継端子
40のなす角度は直角に設定されている。
【0029】図5に示すように、中継端子40の中央部
には基部41が形成され、同基部41の両側部には、2
つの係止突部44がそれぞれ形成されている。つまり、
本実施形態では、基部41の一側部につき2つの係止突
部44があることから、1つの中継端子40につき合計
4つの係止突部44が設けられている。その結果、中継
端子40の基部41の両側部がジグザグ状になってい
る。そして、中継端子40がバスバー積層体25に圧入
されることにより、その基部41の両側部が絶縁板26
に係合されるようになっている。この係合によって、中
継端子40は、その取付姿勢が適正に保持される。即
ち、バスバー積層体25の両面に対して直交する角度で
中継端子40が保持される。また、基部41の両端部に
は、第1挟持部としての上部挟持部42と第2挟持部と
しての下部挟持部43とがそれぞれ突設されている。両
挟持部42,43は二股状をなしており、それぞれ先端
部に挿入口42a,43aを備えている。挿入口43a
には縦バスバー16が挟入されるようになっている。そ
れにより、中継端子40と縦バスバー16とが電気的に
接続される。
【0030】尚、中継端子40は、バスバー積層体25
に設けられた平バスバー27によって形成される回路と
は電気的に接続されていない。このことから、電気回路
的には中継端子40と平バスバー27とは無関係であ
る。
【0031】図1、図2及び図4に示すように、アッパ
ーケース15にはコネクタ装着部29が形成されてい
る。コネクタ装着部29内には、前記タブ28及び前記
中継端子40がそれぞれ挿入されている。コネクタ装着
部29にはコネクタ33が装着されている。コネクタ3
3には端子(図示しない)が突設されている。端子は、
タブ28の挿入口に挟入されることにより平バスバー2
7に接続されている。また、タブ28に接続されていな
い端子は、上部挟持部42の挿入口42aに挟入される
ことにより、コネクタ33用の中継端子40に電気的に
接続されている。要するに、この端子は、平バスバー2
7で形成された電気回路を介すのではなく、中継端子4
0を介して縦バスバー16にダイレクトに接続されてい
る。このコネクタ33により、図示しないバッテリーか
ら電力が供給されるようになる。
【0032】また、アッパーケース15にはリレー装着
部30が形成されている。リレー装着部30内には、タ
ブ28及び中継端子40がそれぞれ挿入されている。リ
レー装着部30にはリレー34が装着されている。リレ
ー34には複数本(本実施形態では3本)の端子34a
が突設されている。1つの端子34aは、タブ28の挿
入口に挟入されることにより平バスバー27に接続され
ている。また、他の2つの端子34aは、上部挟持部4
2の挿入口42aに挟入されることにより、リレー34
用の中継端子40に電気的に接続されている。要する
に、これら端子34aは、平バスバー27で形成された
電気回路を介すのではなく、中継端子40を介して縦バ
スバー16にダイレクトに接続されている。因みに、本
実施形態におけるリレー34は、自動車のワイパー装置
に設けられた駆動モーターをオン・オフするためのもの
である。
【0033】図9に示すように、アッパーケース15に
は、部品装着部としてのヒューズ装着部31が複数列
(本実施形態では2列)配設されている。各ヒューズ装
着部31は、略矩形状をなす複数のヒューズ保持部31
aを壁部31bによって接続した構造をなしている。各
ヒューズ装着部31は、本体ケース12の幅方向に沿っ
て延びる細長い形状をなし、前記各縦バスバー用コネク
タ挿入口17と平行に配設されている。各ヒューズ装着
部31は、本体ケース12の厚さ方向において縦バスバ
ー16及び平バスバー27が配設されている部分に集中
配置されている。各ヒューズ装着部31は、縦バスバー
16群の延びる方向と直交する方向に沿って配設されて
いる。両ヒューズ装着部31は、同ヒューズ装着部31
が延びる方向に沿って互いにずらして配置されている。
【0034】図4に示すように、各ヒューズ保持部31
a内には、タブ28及び中継端子40がそれぞれ挿入さ
れている。各ヒューズ保持部31aには、電気部品とし
てのヒューズ35が複数個装着されている。各ヒューズ
35には複数本(本実施形態では2本)の端子35aが
突設されている。一方の端子35aは、タブ28の挿入
口に挟入されることにより平バスバー27に接続されて
いる。また、他方の端子35aは、上部挟持部42の挿
入口42aに挟入されることにより、ヒューズ35用の
中継端子40に電気的に接続されている。要するに、こ
の端子35aは、平バスバー27で形成された電気回路
を介すのではなく、中継端子40を介して縦バスバー1
6にダイレクトに接続されている。各端子35aは、縦
バスバー16が延びる方向に沿って配設されている。
尚、このヒューズ35は、図示しない自動車の車両用負
荷機器の保護を図るためのものである。車両用負荷機器
としては、既に上述したワイパー装置以外に、例えば、
ヘッドライト、ウィンカーランプ等がある。
【0035】図9に示すように、各ヒューズ35は、電
気部品列としてのヒューズ列71を構成している。ヒュ
ーズ列71は、複数列(本実施形態では2列)のヒュー
ズ列71a,71bに分けて配設されている。ヒューズ
列71aは、縦バスバー16に近い方のヒューズ列71
であり、ヒューズ列71bは、縦バスバー16からは遠
い方のヒューズ列71である。ヒューズ列71aは、複
数個(本実施形態では9個)のヒューズ35によって構
成されている。これらのヒューズ35は、ヒューズ列7
1aが延びる方向に沿ってそれぞれ等間隔に配設されて
いる。また、ヒューズ列71bは、複数個(本実施形態
では10個)のヒューズ35によって構成されている。
これらのヒューズ35は、ヒューズ列71bが延びる方
向に沿ってそれぞれ等間隔に配設されている。各ヒュー
ズ列71a,71bは、縦バスバー16群の延びる方向
と直交する方向に沿って配設されている。互いに隣り合
うヒューズ列71a,71bは、同ヒューズ列71a,
71bが延びる方向に沿って互いにずらして配置されて
いる。ヒューズ列71bを構成するヒューズ35がヒュ
ーズ列71aを構成するヒューズ35からずれる量は、
各ヒューズ35間のピッチの半分の長さに等しくなって
いる。よって、各ヒューズ列71a,71bを構成する
ヒューズ35は、千鳥状に配設される。各ヒューズ列7
1a,71bが延びる方向において隣り合うヒューズ3
5同士の間隔は、縦バスバー16の厚さよりも大きくな
っている。また、互いに隣り合うヒューズ列71a,7
1bを構成するヒューズ35同士を各ヒューズ列71
a,71bの幅方向(図9に示す矢印A1方向)に投影
したときに、それらヒューズ35同士が重なる部分の長
さは、ヒューズ35の幅よりも小さくなっている。換言
すると、各ヒューズ列71a,71bが延びる方向にお
いて隣り合うヒューズ35同士の間隔は、ヒューズ35
の幅よりも小さくなっている。そして、ヒューズ列71
aにおいて隣り合うヒューズ35同士の間隔及びヒュー
ズ列71bにおいて隣り合うヒューズ35同士の間隔
は、互いに同一の大きさになっている。
【0036】次に、このジャンクションブロック11の
回路構成について説明する。図7及び図8に示すよう
に、ジャンクションブロック11の回路構成としては、
特定の電気部品であるリレー34及びヒューズ35を境
界にして、電源側回路47と出力側回路48とに分ける
ことができる。電源側回路47は、バッテリーに接続さ
れるものであって、平バスバー27によって形成されて
いる。一方、出力側回路48は、ワイパー装置等の車両
用負荷機器に接続されるものであって、縦バスバー16
群によって形成されている。
【0037】電源側回路47を平バスバー27で構成し
た理由は次のことによる。即ち、電源側回路47は、出
力側回路48よりもレイアウトが複雑である。そのた
め、平バスバー27を用いれば、それを何層も積層する
ことが可能であるため、平バスバー27の配線スペース
をできる限り小さくすることが可能になるためである。
【0038】これに対して、出力側回路48を縦バスバ
ー16で構成した理由は次のことによる。出力側回路4
8は、電源側回路47のようにコネクタ33の端子、リ
レー34の端子34a及びヒューズ35の端子35aに
接続する必要がない。そのため、出力側回路48を、平
バスバー27のように複数層積層することによって三次
元的に構成する必要がない。ゆえに、出力側回路48が
電源側回路47よりも比較的単純なレイアウトとなるか
らである。それに加え、縦バスバー16を用いれば、前
記本体ケース12に設けた縦バスバー用コネクタ挿入口
17に、配線経路が異なる縦バスバー用コネクタ18を
自在に交換することが可能となるからである。即ち、自
動車の仕様の違いによって車両用負荷機器が追加あるい
は変更になっても、容易に対応することが可能となる。
また、出力側回路48を縦バスバー16で構成すれば、
出力側回路48を構成するために大型のプレス装置を用
いる必要がなくなるからである。従って、出力側回路4
8を縦バスバー16で構成すれば、出力側回路48にお
いて金型の設備投資が必要ないといった利点を得ること
ができる。
【0039】従って、本実施形態によれば以下のような
効果を得ることができる。 (1)縦バスバー16群は出力側回路48に用いられて
いる。これら縦バスバー16は、平バスバー27のよう
なタブ28を持たず、単純な形状に形成できるため、そ
の配置スペースが小さくなる。ゆえに、出力側回路48
に平バスバー27を用いた場合に比べてジャンクション
ブロック11が小さくなる。また、平バスバー27は、
出力側回路48と比較してレイアウトが複雑な電源側回
路47に用いられている。電源側回路47が平バスバー
27で構成される場合、平バスバー27の配索が複雑に
なっても回路は比較的コンパクトになるため、その配置
スペースが小さくなる。ゆえに、電源側回路47に縦バ
スバー16を用いた場合に比べてジャンクションブロッ
ク11が小さくなる。
【0040】また、本体ケース12には2列のヒューズ
列71a,71bが配設されている。そのため、ヒュー
ズ列71を構成するヒューズ35の数が多くなっても、
ヒューズ列71を1列だけ配設した場合のように、本体
ケース12がヒューズ列71の延びる方向に大きくなる
のを防止できる。しかも、互いに隣り合うヒューズ列7
1a,71bが、ヒューズ列71a,71bが延びる方
向に沿って互いにずらされている。そのため、ヒューズ
列71bのヒューズ35に接続される縦バスバー16を
折曲しなくても、その縦バスバー16が他のヒューズ列
71aのヒューズ35に接続される縦バスバー16に干
渉するのが避けられる。即ち、ストレートな形の縦バス
バー16を使用できるため、縦バスバー16の加工コス
トを低減できる。従って、低コストでジャンクションブ
ロック11の小型化を図ることができる。
【0041】(2)隣り合うヒューズ35同士の間隔が
縦バスバー16の厚さよりも大きいため、ヒューズ列7
1bのヒューズ35に接続される縦バスバー16が、他
のヒューズ列71aのヒューズ35に接続される縦バス
バー16に干渉するのを回避できる。また、隣り合うヒ
ューズ35同士の間隔がヒューズ35の幅よりも小さい
ため、本体ケース12がヒューズ列71a,71bの延
びる方向に大きくならない。従って、ジャンクションブ
ロック11をより確実に小型化できる。
【0042】(3)端子35aは、中継端子40を介し
て縦バスバー16に接続されている。そのため、本実施
形態のように、端子35aと縦バスバー16とが離間し
ていても、両者を中継端子40によって確実に接続でき
る。ゆえに、ヒューズ35と縦バスバー16との接続が
容易になる。また、上部挟持部42が端子35aを挟持
するとともに、下部挟持部43が縦バスバー16を挟持
するため、端子35a及び縦バスバー16を単純な形状
に形成できる。ゆえに、端子35a及び縦バスバー16
の加工コストを低減できる。
【0043】(4)各ヒューズ35は、本体ケース12
の厚さ方向において縦バスバー16及び平バスバー27
が配設されている部分に集中配置されている。そのた
め、ヒューズ35を電源側回路47にダイレクトに接続
することができる。また、ヒューズ35を単純な構成
(中継端子40)で出力側回路48に接続することがで
きる。
【0044】(5)縦バスバー16は、金属製の帯状素
材を所定の長さに切断するだけで得られるため、縦バス
バー16の配策が容易になる。ゆえに、出力側回路48
の構成が容易になる。
【0045】(6)本体ケース12がアッパーケース1
5及びロアケース14に分けられているため、平バスバ
ー27と絶縁板26とからなるバスバー積層体25を本
体ケース12内に容易に収容できる。
【0046】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・前記実施形態において、ヒューズ列71a,71bが
延びる方向において隣り合うヒューズ35同士の間隔
を、ヒューズ35の幅と同一の大きさにしてもよいし、
ヒューズ35の幅よりも大きくしてもよい。
【0047】・ヒューズ列71は3列以上あってもよ
い。 ・前記実施形態では、各ヒューズ列71a,71bは、
縦バスバー16群の延びる方向と直交する方向に沿って
配設されていた。しかし、各ヒューズ列71a,71b
を、縦バスバー16群の延びる方向に対して斜めに配設
してもよい。
【0048】・ヒューズ列71a,71bの配置に特徴
部分を有する前記実施形態の構成を、電気接続箱として
のジャンクションブロック11に適用するだけでなく、
ヒューズ35が搭載されるヒューズブロック等に適用し
てもよい。また、この構成に用いられる電気部品はヒュ
ーズ35に限られるものではなく、リレー等であっても
よい。
【0049】次に、上記実施形態及び別例によって把握
される技術的思想を以下に列挙する。 (1)請求項1〜3のいずれか一項において、前記各電
気部品は、前記本体ケースの厚さ方向において前記縦バ
スバー及び前記平バスバーが配設されている部分に集中
配置されていることを特徴とする電気接続箱。
【0050】(2)請求項1〜3、技術的思想(1)の
いずれか一項において、前記縦バスバーは、金属製の帯
状素材を所定の長さに切断することで得られるフレキシ
ブルバスバーであることを特徴とする電気接続箱。
【0051】(3)本体ケース内に、前記本体ケースの
内奥面に対して平行に配置される平バスバーと、前記本
体ケースの内奥面に対して垂直にかつ互いに平行に配置
される縦バスバー群とを収容するとともに、前記本体ケ
ースに、少なくとも前記縦バスバーに接続される複数の
電気部品が装着される部品装着部を複数列かつ前記縦バ
スバー群の延びる方向と交差する方向に沿って配設した
電気接続箱であって、互いに隣り合う前記部品装着部を
同部品装着部が延びる方向に沿って互いにずらして配置
したことを特徴とする電気接続箱。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、低コストで電気接続箱の小型化を図るこ
とができる。
【0053】請求項2に記載の発明によれば、電気接続
箱をより確実に小型化できる。請求項3に記載の発明に
よれば、ヒューズと縦バスバーとの接続が容易になる。
また、端子及び縦バスバーの加工コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態におけるジャンクションブロック
の全体斜視図。
【図2】 ジャンクションブロックの上面図。
【図3】 ジャンクションブロックの下面図。
【図4】 図2の4−4線断面図。
【図5】 中継端子の全体斜視図。
【図6】 縦バスバー用コネクタの全体斜視図。
【図7】 電源側回路及び出力側回路を示す概略図。
【図8】 縦バスバーの配置を示す概略図。
【図9】 ヒューズの配置図。
【図10】 従来技術におけるヒューズの配置図。
【符号の説明】
11…電気接続箱としてのジャンクションブロック、1
2…本体ケース、16…縦バスバー、27…平バスバ
ー、35…電気部品としてのヒューズ、35a…端子、
40…中継端子、42…第1挟持部としての上部挟持
部、43…第2挟持部としての下部挟持部、71,71
a,71b…電気部品列としてのヒューズ列。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G361 BA02 BA03 BB01 BB03 BC01 5G502 AA01 BA02 BC06 BD06 CC03 CC16 CC25 FF09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体ケース内に、前記本体ケースの内奥面
    に対して平行に配置される平バスバーと、前記本体ケー
    スの内奥面に対して垂直にかつ互いに平行に配置される
    縦バスバー群とを収容するとともに、前記本体ケース
    に、少なくとも前記縦バスバーに接続される複数の電気
    部品からなる電気部品列を複数列かつ前記縦バスバー群
    の延びる方向と交差する方向に沿って配設した電気接続
    箱であって、 互いに隣り合う前記電気部品列を同電気部品列が延びる
    方向に沿って互いにずらして配置したことを特徴とする
    電気接続箱。
  2. 【請求項2】前記電気部品列が延びる方向において隣り
    合う前記電気部品同士の間隔を、前記縦バスバーの厚さ
    よりも大きくするとともに、前記電気部品の幅よりも小
    さくしたことを特徴とする請求項1に記載の電気接続
    箱。
  3. 【請求項3】前記電気部品はヒューズであり、そのヒュ
    ーズに設けられる複数の端子を前記縦バスバーが延びる
    方向に沿って配設するとともに、前記端子を、前記端子
    を挟持する第1挟持部と前記縦バスバーを挟持する第2
    挟持部とを備える中継端子を介して前記縦バスバーに接
    続したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の電気接続箱。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008022687A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Furukawa Electric Co Ltd:The 電気接続ユニット及び電気接続箱
KR100830698B1 (ko) * 2006-10-31 2008-05-20 한국단자공업 주식회사 멀티퓨즈를 구비한 퓨즈박스
JP2008295154A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Fujikura Ltd 電気接続構造
JP2014175119A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Nec Engineering Ltd コネクタ

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KR100830698B1 (ko) * 2006-10-31 2008-05-20 한국단자공업 주식회사 멀티퓨즈를 구비한 퓨즈박스
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