JPS6011584Y2 - 電気接続装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として車両に設備されるジヨイントボックス
即ち電気接続装置に関するものである。

この種の電気接続装置としての従来例は、第１図に示す
如く、多数本のバスバーａと、この多数本のバスバーの
配列を保持する絶縁板すと、上記バスバーａ及び絶縁板
すを収容し、かつ前記バスバーａの端部を端子として外
部へ突出保持せしめている外枠Ｃとの組合せで構成され
ているものであるが、かかる構造の電気接続装置は各種
形状に折曲形成された多数本のバスバーを用意する必要
があることから、この各種形状のバスバーを形成するた
めに多工程を要するものであり、また多くのバスバーを
絶縁板上に配列組付けるに多大なる手間がかかり、コス
ト高となることは勿論のこと、量産性にも欠けるもので
あった。

本考案はかかる欠点を解消するためになされたもので、
プリント配線板と中継端子との組合せによって、その目
的と遠戚せしめんとするものである。

以下に本考案を第２図乃至第６図に基いて詳細に説明す
る。

電気接続装置１は、合成樹脂製の筐体２を有し、この筐
体２は身部３ど蓋部４とで構成されており、この身部３
内には複数枚、本実施例では３枚のプリント配線板５が
上下に隔設されている。

この各プリント配線板５には配線パターン６が形成され
、相互のプリント配線板５の所望配線パターン６はフラ
ットケーブル７によって接続される。

８は前記蓋部４に穿設した端子差込孔で、この端子差込
孔８の表側には後述する中継端子のガイド枠９が突設さ
れており、また端子差込孔８の裏側には中継端子の取付
枠１０が形成されている。

１１はその取付枠１０内に装着される中継端子であるが
、この中継端子１１は第５図で明示したように、その上
端部には雌型の接触部１２を形成しまたその下端部には
弾性舌片１３が形成されており、更にその弾性舌片１３
には接点１４が取付けられ、前記接触部１２の背部には
ランス１５が切り起し形成されているものである。

かくの如く形成されている中継端子１１を取付枠１０内
への装着するには、その中継端子１１を取付枠９の下方
から、その内部に差し込んで行なう。

この差し込みが完了する時点でランス１５が取付枠１０
の口縁に形成した突起１６に係止し、更に接触部１２の
上側口縁は端子差込孔８の口縁に形成した突起１７に当
接して中継端子１１は端子差込孔８内に装着保持される
ものである。

そして端子差送乳８内に装着保持された中継端子１１に
はヒユーズ１８が差し込まれるようになっている。

前記身部３の側板には電気コネクタ１９が差し込まれる
コネクタ差込孔２０が設けられ、この差込孔２０内には
前記配線板５に突起された突部２１が嵌入されるように
形成されている。

この突部２１には配線パターン６が伸びていて電気コネ
クタ１９と接触される接触部６′が形成されている。

即ち第６図に示すように、差込孔２０に電気コネクタ１
９が差込まれると、その収容ケース２４内に収容された
接続端子２２が接触部６′に接触されるものである。

２３は身部３に一本に教戒された取付枠であって、その
取付枠２３の内部は差込孔２０に連なっていて電気コネ
クタ１９を収容するようになっている。

２５は電気コネクタ１９に形成サレるランス、２６はレ
バー、２７はレバー２６に突設せしめた係合部であって
、この係合部２７は、！気コネクタ１９をコネクタ差込
孔２０内に嵌入した時に取付枠２３の口縁に形成した突
起２８と係止されるようになっている。

２９はリード線である。

以上が本実施例の構造であるが、次にその作用について
述べると、筺体２の身部３内にプリント配線板５をセッ
トし、次いで蓋部４の各端子差込孔８内には前記した手
順で中継端子１１を嵌着せしめる。

かくして中継端子１１を取付けた蓋部４を、プリント配
線板５を取付けた身部３上に被着すると、各中継端子１
１の接点１４がプリント配線板５の配線パターン６上に
接触されるために、この蓋部４の中継端子１１に例えば
ヒユーズ１Ｂを差込めば、そのヒユーズ１８は中継端子
１１を介して配線パターン６ど電気的に接触される。

また身部３のコネクタ差込孔２０内に電気コネクタ１９
を挿入すれば、配線パターン６の接触部６′をリード線
２９とは電気的に接続され電気接続装置として使用でき
るものである。

従ってこの電気接続装置によれば、その組立作業性が容
易であり、しかも従来のバスバーにかえ、プリント配線
板を使用することでコストの安い電気接続装置が提供き
るものである。

以上のように本考案は、筐体２の身部３内に、蓋部４と
ほぼ平行にプリント配線板５を収容装着し、前記蓋部４
に端子差込孔８を設け、該端子差込孔８内に、弾性舌片
１３が下端部に設けられた中継端子１１を抜き出ないよ
うに装着し前記身部３を前記蓋部４で閉鎖して前記弾性
舌片１３を前記プリント配線板５の配線パターン６に接
触させ、前記中継端子１１に外部端子１８を差込み接続
するようにしてなる電気接続装置であるから、プリント
配線板５上の配線パターン６と外部端子１８との電気的
接続が中継端子１１を介してきわめて精度が高くなされ
、信頼性の高い電気接続装置が提供できる。

また本考案による電気接続装置は構造が簡単であること
から組立作業性が向上し、その上コストダウンが計れる
等その実益は大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電気接続装置を示した部分斜視図、第２
図は本考案よりなる電気接続装置の１例を示した一部切
欠斜視図、第３図は■−■線に沿った断面図、第４図は
ＴＶ−ＴＶ線に沿った断面図、第５図は同上の中継端子
の斜視図、第６図は■−■線に沿った断面図である。 １・・・・・・電気接続装置、２・・・・・・筐体、３
・・・・・・身部、４・・・・・・蓋部、５・・・・・
・プリント配線板、６・・・・・・配線パターン、６′
・・・・・・接触部、７・・・・・・フラットケーブル
、８・・・・・・端子差込孔、９・・・・・・ガイド枠
、１０・・・・・・端子取付枠、１１・・・・・・中継
端子、１２・・・・・・接触部、１３・・・・・・弾性
舌片、１４・・・・・・接点、１５・・・・・・ランス
、１６・・・・・・突起、１７・・・・・・突起、１８
・・・・・・ヒユーズ、１９・・・・・・電気コネクタ
、２０・・・・・・コネクタ差込孔、２１・・・・・・
突部、２２・・・・・・接続端子、２３・・・・・・取
付枠、２４・・・・・・収容ケース、２５・・・・・・
ランス、２６・・・・・・レバー ２７・・・・・・係
合部、２８・・・・・・突起、２９・・・・・・リード
線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筐体２の身部３内に、蓋部４とほぼ平行にプリント配線
   板５を収容装着し、前記蓋部４に端子差込孔８を設け、
   該端子差込孔８内に、弾性舌片１３が下端部に設けられ
   た中継端子１１を抜は出ないように装着し、前記身部３
   を前記蓋部４で閉鎖して前記弾性舌片１３を前記プリン
   ト配線板５の配線パターン６に接触させ、前記中継端子
   １１に外部端子１８を差込み接続するようにしてなる電
   気接続装置。