JPS5846553Y2 - 配線板用電気接続装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、配線板用電気接続装置に関し、特に配線板を
メータ、表示ランプ等の電気機器を装備する配電函に取
付ける場合において、配線板と外部回路接続用の電気接
続子を内蔵するコネクタとの間の着脱を容易にしたもの
である。

従来の化種接続装置は、第１図イ及び口のような構成を
有す。

即ち、ａは配電函であり、そのベース板すに配線板Ｃを
ネジｄにより固定し、配線板の回路ｅ１゜ｅ２・・・・
・・に突設した接続ピンｆ１．ｆ２・・・或はブスバー
回路ｇｘ、Ｌ・・・・・・の一端を新曲して回路と一体
的に形成した雄端子り、、ｈ２・・・・・・等を集約的
に配列して電極端子群１１或は１２を構成し、この電極
端子群に対する電気接続子を内蔵したコネクタ（図示省
略）を装着して外部回路と接続するものである。

しかし、上記構成によると、配線板とコネクタを接続す
るには配線板の回路に接続ピンを突設するか雄端子を連
成する必要があるが、前者は半田付けや加締圧着等の煩
しい作業を要し、後者は回路構成が複雑となり種々の制
約を受けるため製作が困難であるうえに、コネクタの着
脱に際し、接続ピンや電気接続子がこじれて変形し易い
ため、慎重な作業を要する等の不具合があった。

本考案は上記した点に着目してなされたもので、配電函
等のベース板に相対向する係止枠を突設し、配線板には
この係止枠に対する貫通孔を設けて覆着し、この貫通孔
から突出した係止枠間にコネクタを摺動させて嵌着し、
コネクタに内蔵された電気接続子を配線板の回路と圧接
するようにしたもので、配電函、配線板及びコネクタ相
互間の取付けを簡単にすると共に、配線板の回路に接続
ピンや雄端子を設けることなくその製作を容易にできる
ようにしたものである。

以下本考案の一実施例について図面と共に説明すれは゛
、第２図において、Ａはコネクタハウジングであり、内
部に上下開口せる複数の端子収容室１が形成され、下部
外周壁には鍔５が突設されている。

端子収容室１はハウジングＡの長手方向の前後側壁２，
２に沿って列設され、内部において端子挿通孔３を有す
る中底４によって上下に区画されている。

鍔５はハウジングＡを固定するための挿込み部材であり
、その左右両側において前方にテーパ一部６、後方にス
トッパ用突片７が形成されると共に、上面にロック用の
凹溝８が設けられている。

Ｂは端子収容室１に挿着される電気接続子であって、基
板部９の一端を垂直に折上げて雄端子１０を形成すると
共に、他端を下方に折曲して弾性接触板１１を形成して
なり、雄端子１０の基端部には左右両側にランス１２が
切り起されている。

弾性接触板１１は配線板の回路と接触する電気接触部を
構成するものであり、雄端子１０は之に嵌合される雌端
子を介して外部回路と接続するための端子部を構成する
。

Ｃは配線板であり、絶縁板１３上に銅箔より成る複数の
回路１４Ａ、１４Ｂ・・・・・・及び１４ ａ 、１４
ｂ群が配設され、各回路の一端はスペースＳ内におい
て、前記ハウジングＡの端子収容室１に対応して整然と
配列しである。

１５は表示ランプの取付穴であり、第２図の例では回路
１４Ａ、１４Ｂの他端が取付穴１５の周縁に臨んで延設
され、正負の接点１６．１６を形成している。

而して、絶縁板１３には前記スペースＳの両側に後記す
る係止枠２０に対する貫通孔１７．１７を開設する。

なお、１８はネジ挿通孔である。Ｄは配電函であり、そ
の裏面のベース板１９には、前記ハウジングＡの鍔５を
嵌挿するための枠止枠２０ 、２０が相対向して突設さ
れると共に、前記表示ランプの取付穴１５及びネジ挿通
孔１８に対する穴２５及び２６が穿設されている。

係止枠２０は、断面り字形であり、側板２１の上部に水
平な押え板２２を内側に突設して威り、押え板２２の裏
面には前記鍔５の凹溝８に嵌入する凸条２３を突設する
と共に、押え板２２は上下に僅かに撓む程度の弾性復帰
力を有する如く形成する。

そして、側板２４の基部内側には前記鍔５のテーパー６
に対する傾斜案内片２４を配設する。

次に組立及び作用について説明する。

端子収容室１の下端開口部より電気接続子Ｂを挿入し、
雄端子１０を中底４の端子挿通３に嵌挿すれば、電気接
続子Ｂは、第３図に示す如くに、ランス１２及び基板部
９により中底４に支持されて上下抜出し不能に係止され
る。

一方、配線板Ｃを配電函りのベース板１９に覆着すれば
、係止枠２０．２０は貫通孔１７．１７上に突出する。

次いで、係止枠２０．２０間に電気接続子Ｂを内蔵した
ハウジングＡの鍔５を挿込み固定する。

即ち、鍔５はそのテーパー６及び傾斜案内片２４により
滑らかに係止枠２０に進入し、突条２３が鍔５の先端部
に当接するに及んで押え板２２は僅かに押上げられるが
、更に押し込むことにより、突条２３が凹溝８に嵌入す
ると共に、鍔５のストッパ用突片７が側板２１の後端に
衝合する。

したがって、ハウジングＡは確実に係止される。

なお、鍔５にはテーパー６が形成しであるので、ハウジ
ングＡの逆挿入は防止される。

この際、一方の電気接続子Ｂ（第３図において左側）は
、その弾性接触板１１が絶縁板１３から回路１４Ａに、
また他方の電気接続子Ｂは回路１４ａの一方から他方に
移動して回路と接触するが、回路或は絶縁板上にゴミ等
が付着していても、弾性接触板１１が圧接しつつ移動す
るので、フレッシュな面接触をするので、安定な電気的
接続状態を達成することができる。

以上は絶縁板に銅箔よりなる回路を配設したプリント基
板の例について説明したが、いわゆるＦＰＣ板、ブスバ
ー回路板等の一般の回路板についても広く適用できる。

本考案は以上説明したように、ベース板に突設した一対
の係止枠を配線板の貫通孔より突出させ、この係止枠間
にコネクタハウジングを嵌挿するようにしたので、極め
て簡単に着脱することができる。

また、配線板の回路に従来のような接続ピンや端子を接
続或は連成することを要しないので、その作製が簡単と
なる。

また、配線板の回路と電気接続子との接触は、摺動圧接
しつつ行われるのでフレッシュな面接触となり安定な電
気的接続状態が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図イ及び口は従来例を示す斜視図、第２図は本考案
装置の一実施例を示す分離した状態の斜視図、第３図は
組立て状態を示す要部の断面図である。 Ａ・・・・・・コネクタハウジング、Ｂ・・・・・・電
気接続子、Ｃ・・・・・・配線板、Ｄ・・・・・・配電
函、５・・・・・・鍔、１７・・・・・・貫通孔、２０
・・・・・・係止枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 相対向する係止枠を突設してなるベース板と、このベー
   ス板に取付けられかつ前記係止枠に対する貫通孔を有す
   る配線板と、下部外周に前記係止枠に係合する挿込み部
   材を突設してなるコネクタハウジングとを具備してなる
   ことを特徴とする配線板用電気接続装置。