JPS5910780Y2 - 配線板用電気接続装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、各種メータ、表示ランプ等を取付ける計器ボ
ックスに装着される配線板の回路と外部回路とを電気接
続子を内装したコネクタハウジングを介して接続する配
線板用電気接続装置に関する。

一般にＰＣ板、ＦＰＣ板等の配線板の回路を外部回路と
接続するには、回路に接続ピン或はターミナルを加締め
、ハンダ付等により固定しているが、製造時に煩しい作
業を必要とする。

また、配線板の回路に臨んで貫通孔を設け、この孔に電
気接続子を嵌挿し、その電気接触部を接触させる構造の
ものも提案されているが、接触部分にゴミ等が付着して
いると接触不良を生じ、安定な電気的接続をすることが
できない等の欠点があった。

特に、このような配線板を自動車その他の走行機械に取
付けた場合には、その走行に伴う振動、揺動等により益
々電気的接続状態が不安定となる。

本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、配線板に係
止長孔を開設し、この係止長孔を介してコネクタハウジ
ングを摺動可能に装着し、その係止位置において配線板
の回路と電気接続子とをフレッシュな接触をさせるよう
にし、従って取付操作が簡単で、常に安定な電気的接続
を行うことのできる配線基板用電気接続装置を提供する
ことを目白勺としている。

以下本考案の一実施例を図面と共に説明すれば、Ａは例
えば自動車のインストルメントパネルに取付けられる計
器ボックスであり、前方及び内部に図示しない透明フロ
ントガラス、各種メータが装着されている。

また、裏面のベース板１にはプリント基板取付用穴２及
び後記するハウジングの係止部材に対する係止孔３が設
けられている。

Ｂは前記計器ボックスＡのベース板１に取付けるプリン
ト基板であり、絶縁板４に所望の回路網を構威する回路
群４Ａ，４Ｂ，４Ｃ・・・・・・と４ａ，４ｂ，４Ｃ・
・・・・・が各々その端部が一定のスペースＳに臨んで
整列するように配設されている。

そして、スペースＳの前方両側に横長の係止長孔５、後
方両側にビス挿通孔６が穿設されると共に、回路４Ａ，
４Ｂの前方延設端部間に計器ボックスＡの内部照明用ラ
ンプ（図示省略）取付孔７が設けられている。

なお、８は前記ベース板１の穴２と整合する取付穴であ
る。

Ｃは合戊樹脂材で一体的に形或されるコネクタハウジン
グであり、上下開口せる枠状のノ＼ウジング本体９の下
端外周に鍔部１０を設けて戊る。

このハウジング本体９は、前記回路群４Ａ，４ａ等に対
応する複数の端子挿通孔１１ ａを有する隔壁１１によ
って上下に区画され、内部上方及び下方にはそれぞれ後
述する電気接続子Ｄの端子部１４ａ、電気接触部１４
ｂに対する収容室９ａ及び９ｂが形威されている。

そして、上部の収容室９ａの内壁中央部には、外部コネ
クタ（図示省略）に対する挿入ガイド用の突条９Ｃ及び
ロック用の係止孔９ｄが設けられている。

一方、鍔部１０の裏面前方両側には、前記係止長孔５に
対する断面Ｌ字形の係止部材１２が突設され、後方両側
には、前記ビス挿通孔６に対応するビス挿通孔１３が設
けられている。

電気接続子Ｄは一枚の金属板から一体に形或され、基板
部１４の上方に端子部１４ａ、下方に電気接触部１４ｂ
を設けている。

即ち、端子部１４ ａは外部回路と接続するためのもの
で、基板部１４の一端を垂直に立上げると共に、その下
部において左右両面に突出するランス１４ ａ１，１４
ａ２を切起して形或する。

一方、電気接触部１４ｂは前記プリント基板Ｂの回路群
４Ａ，４２等に接触させるためのもので、基板部１４の
他端を下方に彎曲するように折曲し、弾性を持たせたも
のである。

次に使用方法について説明する。

先ず、第２図に示すように、ハウジングＣの下部開口端
より、電気接続子Ｄ１，Ｄ２を隔壁１１の端子挿通孔１
１ａ，ｌｌａに嵌拝する。

電気接続子Ｄ１，Ｄ２は、その端子部１４ａに設けた二
つのランス１４ａ１及び１４ａ２と基板部１４とにより
隔壁１１に扶持固定される。

この電気接続子Ｄ１，Ｄ２を内装したハウジングＣを前
記プリント基板Ｂに装着する。

即ち、スライド溝５に臨んで、鍔部１０下面の係止部材
１２を係入する。

この状態では、電気接続子Ｄ１の電気接触部１４ｂは回
路４Ａの一面に圧接しているが、電気接続子Ｄ２の電気
接触部１４ｂは回路に接触していない。

次いで、ハウジングＣを係止長孔５に沿って矢線Ｅ方向
に摺動させると、係止部材１２が係止長孔５の端縁に衝
合して係止され、要すればプリント基板Ｂとハウジング
Ｃとのビス挿通孔６及び１３が整合するので、ビスナッ
ト等により固定する。

同時に、電気接続子Ｄ１，Ｄ２も矢線Ｅ方向に摺動する
。

そして、電気接続子Ｄ１の電気接触部１４ ｂは回路４
Ａの他の面に、また電気接続子Ｄ２の電気接触部１４
ｂは回路４ａに新たに圧接する。

この際、電気接触部１４ｂはその弾性により回路４Ａ或
は絶縁板４と圧接しつつ摺動するので、その部分にゴミ
等が付着していてもこれを払拭し、フレッシュな面接触
をするので、常に安定な電気的接続を達威することがで
きる。

以上のようにして、ハウジングＣに内装した電気接続子
Ｄ（Ｄ．，Ｄ２・・・・・・）の端子部１４ ａを他の
コネクタ（図示省略）を介して外部回路と接続して、例
えば回路４Ａ，４Ｂ間に通電すれば、取付孔７に装着さ
れる照明ランプを点灯させることができる。

最後に、プリント基板Ｂを計器ボックスＡのベース板１
に面して、ハウジングＣの係止部材１２をその係止孔３
に嵌入するように取付ければ、ハウジングＣ及びプリン
ト基板Ｂを同時に固定することができる。

この場合には、ハウジングＣとプリント基板Ｂ間を固定
する必要がなくなる。

本考案は上記した如くに或るものであるから、配線板の
回路と外部回路とを接続するのに従来のような加締め、
ハンダ付等の煩しい作業を必要とせず、接続時において
電気接続子の電気接触部が回路に圧接しつつ摺動するの
で接触部分のゴミを払拭してフレッシュな接触を得るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す分離した状態の斜視図
、第２図はその使用方法を示す要部の断面図である。 Ａ・・・・・・計器ボックス、Ｂ・・・・・・プリント
基板、Ｃ・・・・・・ハウジング、Ｄ・・・・・・電気
接続子、１・・・・・・ベース板、４ Ａ ，４ Ｂ・
・・・・・４ ａ ，４ ｂ・・・・・・回路、５・・
・・・・係止長孔、９・・・・・・ハウジング本体、１
２・・・・・・係止部材、１４ａ・・・・・・端子部、
１４ｂ・・・・・・電気接触部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 絶縁板に係止長孔を形戊すると共にその表面に回路を設
   けた配線板と、該回路と弾性的に接触する電気接触部を
   有する電気接続子を内蔵すると共に該係止長孔の端縁に
   係合する係止部材を突設したコネクタハウジングから或
   り、該係止部材を該係止長孔に係入させてから該係止長
   孔内を移動させた後に上記端縁と係合させることができ
   、上記移動時において該電気接触部が該回路と圧接しつ
   つ摺動することを特徴とする配線板用電気接続装置。