JPS6217829B2

JPS6217829B2 -

Info

Publication number: JPS6217829B2
Application number: JP54059103A
Authority: JP
Inventors: Tomohisa Kaneko
Original assignee: Yazaki Corp
Current assignee: Yazaki Corp
Priority date: 1979-05-16
Filing date: 1979-05-16
Publication date: 1987-04-20
Also published as: JPS55151775A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、配線板の内部回路を外部回路と接
続する配線板用接続装置に関し、配線板とその回
路に対する接続端子金具およびコネクタハウジン
グの取付、組立を容易にしたものである。

配線板は、メータ、表示ランプ等の電気部品を
内装する配電函或は計器ボツクスに取付け、外部
回路の接続手段として多用され、一般に次のよう
な構成を有する。

即ち、絶縁基板上に多数の銅箔等よりなる回路
を配設し、この回路の先端或は中間部に接続ピン
を突設すると共に、これらを集約的に配列して電
極群を構成し、この電極群に直接外部コネクタを
挿着するか、電極群を囲繞する枠体を設け、この
枠体に外部コネクタを嵌合して外部回路と接続す
るやり方である。

上記構成によると、配線板には接続ピンが突設
されているため、保存中或は外部コネクタの挿着
時において、接続ピンが曲つたり破損する危険が
ある。

また、回路に接続ピンを１本づつ嵌挿してハン
ダ付等により接続するため、煩しい作業を要する
等の欠点があつた。

この発明は上記した点に着目して為されたもの
で、配線板への取付、組立が容易で、しかも配線
板の回路に外部回路接続用の接続ピンを突出させ
ることなく、多数の端子金具を一挙に接続するこ
との出来る配線板用接続装置を提供することを目
的とする。

以下この発明を図面に基いて説明すると、第１
図において、Ａは端子金具であり、基板部１の一
端に外部回路接続用の雄端子２、他端に接続片３
を立設して成る。接続片３は配線板の回路に接続
するためのもので、その巾ｄは基板部１の巾d′よ
り大にすると共に、先端に水平片部３ａを介して
ピン３ｂが突設してある。

Ｂは端子金具Ａを収容するハウジングであり、
その左右側壁５，５′の中間に開口部６，６を設
け、この開口部６に面するハウジングの底壁７に
上方にのびるロツキングアーム８を突設する。

ロツキングアーム８には縦長の係止孔８ａを開
設すると共に、先端をハウジングの上端縁より突
出させ、外側面にテーパー部８b₁を形成したロツ
ク用の鍔８ｂを設ける。

一方、ハウジングＢの内部に複数の端子収容部
９を設ける。端子収容部９は、ハウジングＢの前
後側壁４，４′の内面の適宜間隔を存して凹設し
た複数の立溝４ａと、底壁７に凹設した水平溝７
ａによつて構成する。

そして、立溝４ａの溝壁４a₁にはその溝底に沿
つて挿入溝４a₂を設け、この挿入溝４a₂に端子金
具Ａの接続片３を嵌挿し得るようにすると共に、
立溝４ａの上端に、接続片３の水平片部３ａに対
する段部４a₃を凹設する。

ＣはハウジングＢに収容される端子金具Ａの押
え板であり、端子収容部９に対応する複数の端子
挿通孔１０およびハウジングＢの底壁７のネジ穴
（図示省略）と整合する取付穴１１，１１を設け
てなり、前記基板部１を押え板Ｃと底壁７間で挾
持し、端子金具Ａの抜出しを防止する。

Ｄは配線板であり、絶縁基板１２に複数の回路
１３が配設されている。

この絶縁基板１２に前記ハウジングＢに対する
嵌合口１４を開設する。嵌合口１４には、その左
右の内縁１４ｂに前記ロツキングアーム８の進入
する開口部１５を開設する。

而して、回路１３の先端は嵌合口１４の長手方
向の内縁１４ａ，１４ａに臨んで延設し、前記ハ
ウジングＢの端子収容部９に対応して配列すると
共に、先端に形成したラウンド１３ａには絶縁基
板１２と連通して前記端子金具Ａのピン３ｂに対
するピン挿通孔１３ｂを穿設する。

ＥはハウジングＢに内嵌される外部コネクタで
あり、ハウジング１７の内部に前記端子収容部９
に対する複数の端子収容室１６が形成され、この
室１６には前記雄端子２の嵌合する雌端子（図示
省略）が挿着されている。

このハウジング１７の左右外周壁１７ａには前
記ロツキングアーム８の係止孔８ａに嵌入するロ
ツク爪１８が突設されている。

次に組立方法について説明する（第２，３
図）。

先ず、ハウジングＢの端子収容部９に端子金具
Ａを装着して固定する。

即ち、端子金具は、その接続片３を挿込溝４a₂
に嵌挿すれば、接続片３および基板部１はそれぞ
れ立溝４ａ、水平溝７ａ内に嵌入する。この上か
ら押え板Ｃを冠着し、その端子挿通孔１０より雄
端子２を貫通突出せしめ、取付穴１１によつてハ
ウジングＢの底壁７に固定すれば、端子金具Ａは
左右へのガタツキ、上方への抜出しが防止され、
安定な状態で保持される。

次いで、ハウジングＢを配線板Ｄに取付ける。

即ち、ハウジングＢを嵌合口１４の下方より挿
入する。ロツキングアーム８は、その鍔８ｂが開
口部１５に当接して内側に傾動するが、開口部１
５より突出するに及んでロツキングアーム８は復
原し、ハウジングＢはロツクされる。この際鍔８
ｂにはテーパー部８b₁が形成してあるので、円滑
に挿入することができる。

同時に、ハウジングＢに装着された端子金具Ａ
のピン３ｂは、ラウンド１３ａのピン挿通孔１３
ｂを貫通し、絶縁基板１２上に突出する。

この配線板Ｄを、公知のオートソルダ法等によ
り処理して、ピン３ｂとラウンド１３ａとを接合
する。

このように、ハウジングＢを配線板Ｄに取付け
ることによつて、多数の端子金具Ａを一挙に回路
１２に接続することが出来る。

最後に、ハウジングＢに外部コネクタＥを嵌合
すれば、ハウジング外周壁１７ａのロツク爪１８
がロツキングアーム８の係止孔８ａに嵌入してロ
ツクされ、配線板Ｄは端子金具Ａを介して外部コ
ネクタＥと接続される。

第４図はこの発明の他の実施態様を示し、端子
金具の固定手段を変えたものである。

即ち、端子金具A′は、前記水平片部３ａを省
き、ピン３ｂを直接に接続片３に突設したもので
ある。

また、ハウジングB′は、その底壁７′に端子金
具A′の雄端子２及び接続片３に対応してそれぞ
れ端子挿通孔７a′および接続片挿通孔７b′を設け
たものである。なお、７c′は押え板C′の取付穴１
１に整合するネジ穴である。

この場合には、ハウジングB′を逆にして底壁７
の外面より端子金具A′を嵌挿し、その上から無
垢の押え板C′をネジ止め固定することにより端
子金具A′のガタツキ及び抜出しを防止すること
ができる。さらに、端子金具A′は押え板C′とハ
ウジングの底壁７′とにより確実に固定されるこ
とから、前記ハウジングＢの立溝４ａ、凹部４a₃
等も省くことができる。

第５図は他の発明の例を示し、端子金具Ａ、ハ
ウジングＢおよび配線板Ｄは前記と同様である
が、端子金具Ａの押え板Ｃを兼用する枠体Ｆによ
つて、端子金具の固定および外部コネクタの挿着
を更に容易にしたものである。

即ち、ＦはハウジングＢに内嵌される有底の枠
体であり、その左右外周壁１９の中央上部に、前
記ロツキングアーム８の係止孔８ａに対するロツ
ク爪２０を設け、上縁部に可撓性のロツキングア
ーム２１を立設する。ロツキングアーム２１は、
外部コネクタをロツクするもので、その上端内側
に鈎部２１ａが突設されている。

また、枠体Ｆの内部において、その底壁２２に
は前記ハウジングＢの端子収容部９に対応して複
数の端子挿通孔２３を穿設すると共に、長手方向
の側壁２４の内面に一対の案内壁２５，２５を突
設する。

E′は外部コネクタであり、前記外部コネクタ
Ｅと同様に、内部に複数の端子収容室２６、左右
外周壁２７に前記鈎部２１ａに対する係合突起２
８が形成され、更に長手方向の外周壁２９には前
記案内壁２５，２５に対するスライド溝３０，３
０が凹設され、コネクタE′の嵌合時におけるガ
タツキ及び逆嵌合を防止する。

この構成によれば、端子金具ＡをハウジングＢ
に挿着し、これを配線板Ｄに取付ける作業は第２
図及び第３図と同様であるが、枠体Ｆをハウジン
グＢに嵌挿すれば、外周壁１９のロツク爪２０が
ハウジングＢの係止孔８ａに嵌入してロツクさ
れ、同時に端子金具Ａの雄端子２が底壁２２の端
子挿通孔２３を貫通して枠体Ｆ内部に突出する。
即ち、端子金具Ａは枠体Ｆを嵌合するという簡単
な操作で上部への抜出しを防止し、確実に固定す
ることができる。

次いで、枠体Ｆに外部コネクタE′を嵌合すれ
ば、そのロツキングアーム２１により両者はロツ
クされ、配線の振動等に対してもその結合状態を
確保することができる他、案内壁２５およびスラ
イド溝３０によつて逆嵌合やガタツキを防止する
ことができる。

以上はハウジングＢの端子収容部９において、
挿込み溝４a₂、段部４a₃および水平溝７ａを設け
た例について説明したが、立溝４ａが接続片３に
比べて充分深く、隣合う端子金具を隔絶して左右
へのガタツキを防止できれば省略して差支えな
い。

また、枠体Ｆについても、外部コネクタに対す
るロツキングアーム２１や案内壁２５を省略する
ことができる。

この発明は以上説明したように、基板部の一端
に外部回路接続用の雄端子を立設し、他端に配線
板の回路と接続する接続片を立設してなる端子金
具を設け、この端子金具を装着したハウジングを
配線板の嵌合口に嵌着することにより、配線板の
回路と多数の端子金具とを一挙に接続し得るよう
にしたので、その組立は極めて簡単である。

また、端子金具は上記ハウジング内に収容さ
れ、配線板上に突出することがなく、従来の接続
ピンのように、曲つたり破損するおそれは全くな
い。

更に、ハウジングには有底の枠体を内嵌し、こ
の枠体の底壁に端子挿通孔を設け、この端子挿通
孔を介してハウジングと枠体間に端子金具を挾持
するようにしたので、端子金具の上下方向への抜
出しを防止すると共に、外部回路との接続も簡単
に出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明装置の分離した状態の斜視
図、第２図はその組立状態の要部の縦断剖図、第
３図は第２図の−線に沿う断面図、第４図は
他の実施態様を示す要部の斜視図、第５図はこの
発明装置の他の一例を示す要部の斜視図である。Ａ……端子金具、Ｂ……ハウジング、Ｃ……押
え板、Ｄ……配線板、Ｅ，E′……外部コネク
タ、Ｆ……枠体、３……接続片、１０，２３……
端子挿通孔。

Claims

【特許請求の範囲】１嵌合口を開設した配線板と、基板部の一端に
外路回路接続用の雄端子を立設し、他端に前記嵌
合口の内縁に向けて配設された回路に貫通接続す
る接続片を立設してなる端子金具と、この端子金
具を収容し前記嵌合口に嵌着されるハウジングと
を備えることを特徴とする配線板用接続装置。２嵌合口を開設した配線板と、基板部の一端に
外部回路接続用の雄端子を立設し、他端に前記嵌
合口の内縁に向けて配設された回路に貫通接続す
る接続片を立設してなる端子金具と、この端子金
具を収容し前記嵌合口に嵌着されるハウジング
と、このハウジングに内嵌され底壁に前記雄端子
に対する端子挿通孔を有する有底の枠体とを備え
ることを特徴とする配線板用接続装置。