JP2001166608A - 中間転写ベルトの製造方法及び中間転写ベルト並びに該中間転写ベルトを用いた画像形成装置 - Google Patents

中間転写ベルトの製造方法及び中間転写ベルト並びに該中間転写ベルトを用いた画像形成装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い位置検出精度を確保することができる高
品質かつ低コストな中間転写ベルトの製造方法及び中間
転写ベルト、並びに、該中間転写ベルトを用いた画像形
成装置を提供すること。 【解決手段】 回転する筒状型30の内周面上に、中間
転写ベルト10の原材料としての液状材料40を供給
し、遠心成型法により無端状ベルトからなる中間転写ベ
ルト10を形成する際に、筒状型30の内周面に設けた
突起部材31によって、該中間転写ベルト10の回転位
置を検出するための少なくとも1個以上の位置検出用穴
23を同時に形成する。これにより、位置検出用穴23
が常に一定した位置に形成され、位置検出用穴23の形
成位置にバラツキが生じることがなくなるので、高い位
置検出精度を確保することができる中間転写ベルト10
が得られる。また、位置検出用穴23の形成によって、
廃棄物となる穴あけカスが発生することもなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の電子写真方式により画像形成を行
う画像形成装置に用いられる中間転写ベルトの製造方法
及び中間転写ベルト、並びに、該中間転写ベルトを用い
た画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の画像形成装置では、通
常、第1の像担持体としての感光体上に、帯電器及び露
光装置等からなる潜像形成手段により原稿画像の静電潜
像を形成し、該静電潜像を現像装置によりトナー像とし
て可視像化(現像)している。そして、該トナー像を、
転写チャージャや転写ローラなどの転写手段により、第
2の像担持体としての転写材上に転写した後、該転写材
上に転写されたトナー像を、加熱ローラと圧着ローラな
どからなる定着装置により定着してプリント画像を得て
いる。
【0003】また、フルカラー画像を形成する方法とし
て、次のような画像形成方法が知られている。 (1)、複数に色分解された原稿画像の各色毎の静電潜
像を潜像形成手段により感光体上に順次形成し、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーを個別
に収容した各現像装置により該静電潜像を各色毎に順次
現像する。そして、転写材を転写ドラムなどの転写材担
持体に保持させた状態で、該感光体上に現像されたイエ
ロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像を
転写手段により該転写材に順次重ね合わせながら転写す
る。その後、該転写材を転写材担持体から剥離させ、該
転写材上に転写されたトナー像を定着装置により定着し
てフルカラー画像を得る。 (2)、上記感光体上に現像された各色のトナー像を、
上記(1)の方法のように、転写材担持体上に保持した
転写材に直接転写するのではなく、例えば、特開平5−
11562号公報に開示されるように、感光体上に現像
された各色のトナー像を、一旦、該感光体と同期して回
転する中間転写体上に、一次転写手段により順次重ね合
わせて一次転写する。そして、該中間転写体の回転に同
期して搬送される転写材に、該中間転写体上に一次転写
された各色トナー像を、二次転写手段により一括して二
次転写する。その後、該転写材上に転写された各色トナ
ー像を、定着装置により定着してフルカラー画像を得
る。
【0004】上記(2)のように、中間転写体を用いて
フルカラー画像を形成する画像形成装置においては、上
記(1)の画像形成方法のように転写材を転写材担持体
に保持させる必要がない。従って、この中間転写体を用
いた画像形成装置は、薄紙(40g/m2)や厚紙(2
00g/m2)、はがき、封筒など、様々な種類の転写
材を使用することが可能であり、転写材の汎用性が高い
という利点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のよう
な、中間転写体を用いた画像形成装置においては、転写
材の汎用性が高いという利点を有する反面、未だ解決す
べき次のような問題点がある。すなわち、近年、カラー
複写機、カラーレーザプリンタといったカラー電子写真
装置の市場における稼働率の上昇に伴って、ユーザから
の高画質化への要求も高まりつつある。しかし、従来の
中間転写体は、一般的に、押し出し成型法によって製造
された樹脂ベルト(中間転写ベルト)が多く用いられて
いる。このような押し出し成型法によって製造された中
間転写ベルトは、そのベルト周方向における抵抗値にバ
ラツキが原因と思われる転写ムラ発生していた。
【0006】上記中間転写ベルトの抵抗値のベルト周方
向におけるバラツキは、次のようなことが発生原因であ
ると推定される。すなわち、上記押し出し成型法におい
ては、押し出し成型装置の型の隙間に、溶融された樹脂
材料が、複数設けられたノズルにより射出される。そし
て、該ノズルにより射出された樹脂材料が、該型によっ
て押し出される。この型によって押し出される際に、該
樹脂材料が受ける周方向の圧力に差が生じることがあ
る。この結果、カーボンブラック等の導電性フィラーの
導電状態が変化して、ベルト周方向における抵抗値にバ
ラツキが発生するものと思われる。
【0007】このため、このような押し出し成型法によ
って製造された中間転写ベルトを用いた画像形成装置で
は、該中間転写ベルトの画像搬送方向(回転方向)にお
ける抵抗値のバラツキが原因と思われる転写ムラが発生
していた。なお、ディッピング法や射出成型法により作
成された中間転写ベルトにおいても、導電性フィラーの
分散状態に偏りが生じることによって、ベルトの抵抗値
にバラツキが発生していた。
【0008】一方、上記中間転写ベルトには、一次転写
される各色トナー像の位置ズレ(画像の色ズレ)を防止
するために、通常、その回転位置を検出して各色トナー
像の転写開始タイミングを一致させるための位置検出マ
ークが設けられている。例えば、従来の画像形成装置で
は、該中間転写ベルトの裏面または表面に反射テープを
貼り付け、この反射テープを位置検出マークとして光反
射型のマークセンサにより検出する方法が取られてい
る。
【0009】この位置検出マークは、上記中間転写ベル
ト上に複数色のトナー像を順次重ね合わせて一次転写す
る際の基準となる。従って、この位置検出マークの貼り
付け時の貼付位置精度が低い場合には、該中間転写ベル
ト上に重ね合わされた画像に色ズレが生じて、転写材に
二次転写されるフルカラー画像の画像品質を低下させる
原因となる。
【0010】また、上記位置検出マークとしての反射テ
ープを、その裏面または表面に貼り付けるようにした中
間転写ベルトでは、別部材としての反射テープや該反射
テープを貼り付けるための機材及び加工の手間が必要と
なり、その製造コストが高くなる不具合があった。
【0011】更に、上記反射テープが貼付された中間転
写ベルトを用いる画像形成装置においては、該中間転写
ベルトが繰り返し回転されることにより、該反射テープ
が剥がれたりめくれたりすることがある。このため、こ
のような画像形成装置では、該反射テープの剥がれやめ
くれによって、該中間転写ベルトの正確な回転位置の検
出ができなくなり、一次転写不良が発生して画像形成が
できなくなることがあった。
【0012】また、上記位置検出マークとして反射テー
プを用いた場合には、反射テープの貼り付け位置にバラ
ツキが生じ易く、中間転写ベルトの位置検出不良の発生
を招来させていた。
【0013】一方、上述のような反射テープを中間転写
ベルトに貼付することなく、該中間転写ベルトの位置検
出を行う方法として、例えば、図2に示すように、中間
転写ベルト10の端部にスリット状の位置検出用穴23
を設け、この位置検出用穴23を位置検出マークとして
光透過型のマークセンサ24により検出する方法が知ら
れている(特開平5−158314号公報)。
【0014】しかし、この位置検出マークとしてのスリ
ット状の位置検出用穴23は、通常、中間転写ベルト1
0を無端ベルト状に成形した後に、該中間転写ベルト1
0の端部に穴あけ加工して形成されている。従って、こ
の中間転写ベルト10では、該位置検出用穴23の穴あ
け加工時に、該位置検出用穴23の穴あけ位置にバラツ
キが生じ易い。このため、このような位置検出用穴23
を位置検出マークとした中間転写ベルト10において
も、前述の反射テープを位置検出マークとして用いた中
間転写ベルトの場合と同様、その回転位置の検出不良が
発生し易かった。また、このように、無端ベルト状に成
形した後の中間転写ベルト10に位置検出用穴23を穴
あけ加工した場合には、廃棄物となる穴あけカスが発生
することになる。
【0015】ここで、上記中間転写ベルト10の回転位
置の検出不良は、上記位置検出用穴23が複数設けられ
ている場合に特に発生し易い。すなわち、図2に示すよ
うに、中間転写ベルト10に複数の位置検出用穴23が
設けられている場合には、各位置検出用穴23のピッチ
pに応じたタイミングで、マークセンサ24から3つの
検知信号が順次出力される。そして、このマークセンサ
24からの検知信号に基づいて、中間転写ベルト10の
回転位置が検出される。従って、中間転写ベルト10の
回転位置の位置検出の良否は、図2に示す各位置検出用
穴23のピッチp、pの精度によって左右されるこ
とになる。
【0016】そこで、上記各位置検出用穴23のピッチ
、pは、通常、例えば、±3mm程度の公差の範
囲に収まるように穴あけすることが求められている。し
かしながら、上記各位置検出用穴23は、上記中間転写
ベルト10の回転方向に沿うように、所定のピッチで順
次穴あけされて形成される。従って、互いに隣接する位
置検出用穴同士のピッチは上記公差の範囲に収まってい
ても、最初に穴あけされた位置検出用穴と、最後に穴あ
けされた位置検出用穴とのピッチが、該公差の積み重ね
によって、上記公差の範囲から外れた値になってしまう
ことがある。
【0017】このため、上記各位置検出用穴23を穴あ
け加工により形成した中間転写ベルト10においては、
各位置検出用穴23のピッチp、pの精度低下によ
って、上記中間転写ベルト10の回転位置の検出不良が
発生する不具合があった。例えば、最初に穴あけされた
位置検出用穴と、最後に穴あけされた位置検出用穴と
が、上記公差の積み重ねによって異常に接近して形成さ
れた場合には、これら2つの位置検出用穴を検知して上
記マークセンサ24から出力される2つの検知信号が、
タイミング的に互いに重なり合った状態となってしまう
場合がある。このような場合には、上記マークセンサ2
4から出力された検知信号により、上記2つの位置検出
用穴のうちのどちらが検知されたかが判断できなくなっ
て、中間転写ベルト10の回転位置を正確に検出できな
くなる。
【0018】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、上記課題を解決し、
画像形成装置、特に、フルカラー画像形成装置に用いら
れる高い位置検出精度を確保することができる高品質か
つ低コストな中間転写ベルトの製造方法及び中間転写ベ
ルト、並びに、該中間転写ベルトを用いた画像形成装置
を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、第1の像担持体上に静電潜像を
形成し、該第1の像担持体上に形成された静電潜像をト
ナー像として可視像化した後、該第1の像担持体と同期
して回転する中間転写ベルト上に、該第1の像担持体上
に可視像化されたトナー像を一次転写し、該中間転写ベ
ルトの回転に同期して搬送される第2の像担持体に、該
中間転写ベルト上に一次転写されたトナー像を二次転写
する画像形成装置に用いられる中間転写ベルトの製造方
法であって、該中間転写ベルトを、回転する筒状型の内
周面上に液状材料を供給して無端状ベルトを成形する遠
心成型法により形成し、且つ、遠心成型法により該中間
転写ベルトを形成する際に、該筒状型の内周面に設けた
突起部材によって、該中間転写ベルトの回転位置を検出
するための少なくとも1個以上の位置検出用穴を同時に
形成することを特徴とするものである。
【0020】この中間転写ベルトの製造方法において
は、回転する筒状型の内周面上に液状材料を供給して無
端状ベルトを成形する遠心成型法により、該中間転写ベ
ルトが形成される。そして、この遠心成型法により該中
間転写ベルトが形成される際に、該筒状型の内周面に設
けた突起部材によって、該中間転写ベルトの回転位置を
検出するための少なくとも1個以上の位置検出用穴が同
時に形成される。このように、この中間転写ベルトの製
造方法では、遠心成型法により該中間転写ベルトが形成
される際に位置検出用穴が同時に形成されるので、該位
置検出用穴が常に一定した位置に形成されるようにな
る。この結果、該位置検出用穴の形成位置にバラツキが
生じることがなくなるので、高い位置検出精度を確保す
ることができる中間転写ベルトが得られる。また、位置
検出用穴の形成によって、廃棄物となる穴あけカスが発
生することもなくなる。さらに、この製造方法では、位
置検出マークとしての位置検出用穴が複数設けられる場
合に、各位置検出用穴のピッチを、極めて正確な値にす
ることができるようになる。
【0021】請求項2の発明は、請求項1の中間転写ベ
ルトの製造方法において、上記突起部材が、上記筒状型
の内周面から回転中心に向かって先細りとなる形状に形
成されていることを特徴とするものである。
【0022】この中間転写ベルトの製造方法において
は、上記突起部材の形状が上記筒状型の内周面から回転
中心に向かって先細りとなる形状を有しているので、遠
心成型法により形成された中間転写ベルトを上記筒状型
から取り出す際の、該突起部材に対する該中間転写ベル
トの型抜け性(脱型性)が向上される。これにより、中
間転写ベルトの筒状型からの脱型作業が容易化され、且
つ、脱型時における位置検出用穴の損傷が回避される。
【0023】請求項3の発明は、請求項1又は2の中間
転写ベルトの製造方法において、先端部に凹部又は貫通
孔が形成されていることを特徴とするものである。
【0024】この中間転写ベルトの製造方法において
は、上記突起部材の先端部に凹部又は貫通孔が形成され
ているので、該突起部材の先端部に付着した液状材料
が、遠心成形時の遠心力によって該突起部材を伝わって
突起部材の根元部に堆積し難くなる。これにより、成形
された中間転写ベルトの厚みにバラツキが生じたり、中
間転写ベルトの筒状型からの脱型時に、位置検出用穴に
破れが発生したりすることを防止することが可能にな
る。この結果、回転時における動作が安定した長寿命な
中間転写ベルトが得られる。ここで、突起部材の先端部
に凹部を形成する場合には、該凹部をより深く形成する
ことが好ましい。これにより、該突起部材の先端部に付
着した液状材料を該凹部内に確実に貯留させることが可
能となり、突起部材の根元部への液状材料の堆積を確実
に防止できるようになる。また、突起部材の先端部に貫
通孔を形成した場合には、該突起部材の先端部に付着し
た液状材料を筒状型の外部に排出させることができるの
で、突起部材の根元部への液状材料の堆積を、より確実
に防止できるようになる。
【0025】請求項4の発明は、請求項1、2又は3の
中間転写ベルトの製造方法において、上記突起部材の断
面形状が、円形、長円形、楕円形、正方形もしくは長方
形のいずれかの形状に形成されていることを特徴とする
ものである。
【0026】この中間転写ベルトの製造方法において
は、位置検出用穴の開口形状が、上記突起部材の断面形
状に対応した、円形、長円形、楕円形、正方形もしくは
長方形のいずれかの形状に形成される。ここで、位置検
出用穴の開口形状に角部があると、該角部への応力集中
による亀裂の発生によって中間転写ベルトの耐久性が低
下する虞がある。従って、該位置検出用穴の開口形状と
しては、応力集中が生じにくい円形、長円形、楕円形な
どが特に好ましい。
【0027】請求項5の発明は、請求項1、2、3又は
4の中間転写ベルトの製造方法において、上記突起部材
の断面形状が、長円形、楕円形もしくは長方形のいずれ
かの形状に形成され、且つ、該断面形状の長手方向が上
記中間転写ベルトの幅方向と同一方向に形成されている
ことを特徴とするものである。
【0028】この種の無端状ベルトからなる中間転写ベ
ルトは、いかなる蛇行規制方法をとっても、その回転時
に幅方向への蛇行(ベルトの偏り)が少なからず発生す
る。このため、この種の中間転写ベルトでは、その回転
時の蛇行によって、その位置検出用穴の位置が、中間転
写ベルトの幅方向、つまり、回転時の蛇行によって中間
転写ベルトが偏る方向に偏倚し、該位置検出用穴を検出
するマークセンサの検知光路から外れて、マークセンサ
による位置検出用穴の検出不良が発生する虞がある。こ
の中間転写ベルトの製造方法においては、位置検出用穴
の開口形状が、上記突起部材の断面形状に対応した、長
円形、楕円形もしくは長方形のいずれかの形状に形成さ
れ、且つ、該開口形状の長手方向が上記中間転写ベルト
の幅方向と同一方向となるように形成される。これによ
り、該中間転写ベルトが蛇行して、位置検出用穴の位置
が中間転写ベルトの幅方向に偏倚しても、該位置検出用
穴がマークセンサの検知光路から外れ難くなり、マーク
センサによる位置検出用穴の検出不良を防止することが
可能となる。
【0029】請求項6の発明は、請求項1、2、3、4
又は5の中間転写ベルトの製造方法において、上記中間
転写ベルトの成形を行なう際に、上記突起部材に離型剤
を塗布しておくことを特徴とするものである。
【0030】この中間転写ベルトの製造方法において
は、上記中間転写ベルト10の成形が行なわれる際に、
上記突起部材に離型剤が塗布されているので、該突起部
材に対する中間転写ベルトの型抜け性(脱型性)が更に
向上される。
【0031】請求項7の発明は、請求項1、2、3、
4、5又は6の中間転写ベルトの製造方法において、上
記筒状型によって最初に表層を成形し最後に基層を成形
して、上記中間転写ベルトを少なくとも表層と基層とか
らなる多層構造に形成することを特徴とするものであ
る。
【0032】上記中間転写ベルトの表面、つまり、感光
体から一次転写されたトナー像の担持面は、一次転写時
におけるトナー像の転写中抜けを防止するために、該感
光体の表面に対して確実に密着するような柔軟性(伸縮
性)のある材料で構成されていることが重要となる。こ
れに対し、該中間転写ベルトの背面、つまり、該中間転
写ベルトを張架回転させるための張架ローラ(駆動ロー
ラや従動ローラ)に接する面は、中間転写ベルトの回転
時における滑りや伸縮によって発生する一次転写された
トナー像の色ズレを防止するために、伸縮が少なく且つ
中間転写ベルトの円滑な回転を妨げない材料で構成され
ていることが重要となる。このように、この種の中間転
写ベルトにおいては、その表面と背面とが、相反するよ
うな特性を有する材料で形成されていることが望まし
い。この中間転写ベルトの製造方法においては、中間転
写ベルトが表層と基層とからなる多層構造に形成される
ので、上述の相反するような特性を有する材料からなる
中間転写ベルトを形成することが可能となり、トナー像
の転写中抜けや色ズレを防止できる中間転写ベルトが得
られる。
【0033】請求項8の発明は、請求項7の中間転写ベ
ルトの製造方法において、先に形成された層の少なくと
も表面が硬化していない状態で、次の層を形成すること
を特徴とするものである。
【0034】この中間転写ベルトの製造方法において
は、先に形成された層の少なくとも表面が硬化していな
い状態、つまり、該表面が液状の状態で、次の層が形成
される。これにより、互いに接している各層の界面にお
ける液状材料同士の密着力が増大される。従って、この
中間転写ベルトの製造方法においては、回転時の負荷に
よって各層の界面が剥離する虞の少ない中間転写ベルト
が得られる。
【0035】請求項9の発明は、請求項7の中間転写ベ
ルトの製造方法において、上記表層の硬度を、10〜9
0度(JIS−A)の範囲とし、且つ、上記基層の引張
弾性率を、2×10MPa以上、3×10MPa以
下とすることを特徴とするものである。
【0036】上記中間転写ベルトの表層の硬度が、10
度(JIS−A)よりも柔らか過ぎると、一次転写時及
び二次転写時における該表層のニップ変形が大きくな
り、また、90度(JIS−A)よりも硬過ぎると、一
次転写時及び二次転写時における該表層のニップ圧力が
大きくなり、転写されたトナー像が潰れ易くなって画像
品質が低下する。この中間転写ベルトの製造方法におい
ては、該表層の硬度が、10〜90度(JIS−A)の
範囲であるので、転写されたトナー像が潰れ難く、品質
の高い画像が得られるようになる。一方、上記中間転写
ベルトの基層の引張弾性率が、2×10MPa以上、
3×10MPa以下の範囲よりも低いと、回転駆動時
における中間転写ベルトに伸縮が生じるため、フルカラ
ー画像形成時には一次転写されたトナー像に色ズレが発
生し易くなる。また、単色画像形成時においても、上述
の伸縮により中間転写ベルトの回転方向のトナー像の長
さに誤差が生じるため、転写画像に歪みが生じるように
なる。一方、中間転写ベルトの基層の引張弾性率が、上
記範囲よりも大きくなると、中間転写ベルトに殆ど伸び
が生じないため、駆動ローラとの密着が不十分になって
該中間転写ベルトの滑りによる色ズレが発生し易くな
る。このような中間転写ベルトの滑りを防ぐ方法として
は、中間転写ベルトに与えるテンションを非常に大きく
すればよいが、この方法では、中間転写ベルトを張架す
る駆動ローラや従動ローラなどの張架ローラ、及び、該
張架ローラを支持するフレームなどの強度を高める必要
が生じ、装置が大型化するため得策でない。この中間転
写ベルトの製造方法においては、中間転写ベルトの基層
の引張弾性率が、2×10MPa以上、3×10
Pa以下の範囲であるので、中間転写ベルトに対して必
要以上に大きなテンションを与えずに、該中間転写ベル
トの滑りや伸縮を防止して、トナー像の色ズレや歪みを
防止できる中間転写ベルトが得られる。
【0037】請求項10の発明は、請求項7の中間転写
ベルトの製造方法において、上記表層の硬度を、20〜
80度(JIS−A)の範囲とし、且つ、上記基層の引
張弾性率を、6×10MPa以上、3×10MPa
以下とすることを特徴とするものである。
【0038】この中間転写ベルトの製造方法において
は、請求項7の中間転写ベルトの製造方法の場合と同様
に、該表層の硬度が、20〜80度(JIS−A)の範
囲であるので、転写されたトナー像が潰れ難く、品質の
高い画像が得られるようになる。また、中間転写ベルト
の基層の引張弾性率が、6×10MPa以上、3×1
MPa以下の範囲であるので、中間転写ベルトに対
して必要以上に大きなテンションを与えずに、該中間転
写ベルトの滑りや伸縮を防止して、トナー像の色ズレや
歪みを防止できる中間転写ベルトが得られる。
【0039】請求項11の発明は、請求項7の中間転写
ベルトの製造方法において、上記表層の硬度を、30〜
70度(JIS−A)の範囲とし、且つ、上記基層の引
張弾性率を、8.5×10MPa以上、3×10
Pa以下とすることを特徴とするものである。
【0040】この中間転写ベルトの製造方法において
は、請求項7の中間転写ベルトの製造方法の場合と同様
に、該表層の硬度が、30〜70度(JIS−A)の範
囲であるので、転写されたトナー像が潰れ難く、品質の
高い画像が得られるようになる。また、中間転写ベルト
の基層の引張弾性率が、8.5×10MPa以上、3
×10MPa以下の範囲であるので、中間転写ベルト
に対して必要以上に大きなテンションを与えずに、該中
間転写ベルトの滑りや伸縮を防止して、トナー像の色ズ
レや歪みを防止できる中間転写ベルトが得られる。
【0041】請求項12の発明は、請求項7、8、9、
10又は11の中間転写ベルトの製造方法において、上
記基層の引張破断伸びの値を102%以上とし、且つ、
上記表層の表面に、引張破断伸び(JIS・K630
1)の値が、被覆層>表層>基層の関係を有する被覆層
を形成することを特徴とするものである。
【0042】上記中間転写ベルトの表層と基層との引張
破断伸びの関係は、表層>基層となるように設定するこ
とが好ましい。これは、中間転写ベルトが駆動ローラや
従動ローラなどの張架ローラに巻き掛けられて湾曲する
ことにより、該中間転写ベルトの湾曲部における表層の
外側の面が、基層のそれよりも大きな曲率半径となるよ
うに伸長される。画像形成時には、このような表層の伸
長が繰り返されるため、該表層の引張破断伸びが基層の
それよりも大きくないと、経時劣化に伴って表層の表面
にシワが発生したり亀裂が生じたりして、画像欠陥が生
じる虞がある。また、上記基層の引張破断伸びの値は、
102%以上であることが好ましい。これにより、中間
転写ベルトを、その基層が若干伸びた状態で駆動ローラ
に巻き掛けることが可能となって、該基層と駆動ローラ
との密着性を高めることができ、中間転写ベルトの駆動
時における滑りに起因する色ズレを防止することができ
るようになる。ここで、基層の引張破断伸びの値が、1
02%未満の場合には、該基層と駆動ローラとを十分に
密着させることが難しく、また、この種の中間転写ベル
トは駆動時の滑りを防止するために大きなテンションを
掛ける必要があるため、該テンションにより中間転写ベ
ルトが破断する虞がある。一方、中間転写ベルトの表層
には、被覆層を形成することが望ましい。つまり、中間
転写ベルトの表層に被覆層を形成することで、中間転写
ベルトの表面抵抗率を単独で制御することが可能にな
り、感光体へのブリードを防止することができるように
なる。ここで、該被覆層と表層及び基層との引張破断伸
びの関係は、被覆層>表層>基層となるように設定する
ことが好ましい。これは、中間転写ベルトが駆動ローラ
や従動ローラなどの張架ローラに巻き掛けられて湾曲す
ることにより、該中間転写ベルトの湾曲部における表層
の外側の面は、基層のそれよりも大きな曲率半径となる
ように伸長され、更に、該被覆層の外側の面は、表層の
それよりも大きな曲率半径となるように伸長される。従
って、この被覆層の引張破断伸びが、表層のそれよりも
大きくないと、中間転写ベルトが回動を繰り返すうち
に、その経時劣化によって該被覆層の表面にシワが発生
したり亀裂が生じたりして、画像欠陥が生じる虞があ
る。また、被覆層の引張破断伸びが表層のそれに比べて
十分に大きくないと、表層の柔軟性を生かすことができ
なくなる。つまり、中間転写ベルトの被覆層と表層及び
基層のそれぞれの引張破断伸びの関係が、上述の被覆層
>表層>基層となるように設定されていないと、該被覆
層のトナー層への追従性が悪化して、つまり、感光体上
に形成されたトナー像の凹凸に沿って該被覆層が柔軟に
変形することができなくなって、一次転写時にトナー像
の転写中抜けが発生する虞が高くなる。この中間転写ベ
ルトの製造方法においては、上述の諸条件を満たした中
間転写ベルトを得ることができる。
【0043】請求項13の発明は、第1の像担持体上に
静電潜像を形成し、該第1の像担持体上に形成された静
電潜像をトナー像として可視像化した後、該第1の像担
持体と同期して回転する中間転写ベルト上に該第1の像
担持体上に可視像化されたトナー像を一次転写し、該中
間転写ベルトの回転に同期して搬送される第2の像担持
体に該中間転写ベルト上に一次転写されたトナー像を二
次転写する画像形成装置に用いられる中間転写ベルトで
あって、該中間転写ベルトは、請求項1、2、3、4、
5、6、7、8、9、10、11または12の製造方法
で製造されていることを特徴とするものである。
【0044】この中間転写ベルトは、遠心成型法により
該中間転写ベルトが形成される際に同時に形成された位
置検出用穴を有しているので、請求項1に述べたよう
に、該位置検出用穴の位置が常に一定した位置となり、
該位置検出用穴の形成位置にバラツキが生じることがな
く、高い位置検出精度が得られる。
【0045】請求項14の発明は、第1の像担持体と、
該第1の像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段
と、該第1の像担持体上に形成された静電潜像をトナー
像として可視像化する現像装置と、該第1の像担持体と
同期して回転する中間転写ベルトと、該中間転写ベルト
上に該第1の像担持体上に可視像化されたトナー像を一
次転写する一次転写手段と、該中間転写ベルトの回転に
同期して搬送される第2の像担持体に該中間転写ベルト
上に一次転写されたトナー像を二次転写する二次転写手
段とを有する画像形成装置において、請求項13の中間
転写ベルトを用いたことを特徴とするものである。
【0046】この画像形成装置においては、遠心成型法
により上記中間転写ベルトを形成する際に、上記位置検
出用穴を同時に形成した構成の中間転写ベルトを用いて
画像形成が行われる。この中間転写ベルトは、上記位置
検出用穴の位置が常に一定した位置となり、該位置検出
用穴の形成位置にバラツキが生じることがなく、高い位
置検出精度が得られる。従って、この画像形成装置にお
いては、上記像担持体上に形成されたトナー像を中間転
写ベルト上の極めて正確な位置に一次転写させることが
できるようになる。特に、中間転写ベルト上に複数色の
トナー像を順次重ね合わせて一次転写する画像形成装置
の場合には、各色毎のトナー像を正確に重ね合わせて一
次転写できるので、色ズレのない画像品質の高いフルカ
ラー画像を得ることができるようになる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、カラー画像形成
装置に適用した実施形態について説明する。 (第1の実施形態)図1は、中間転写ベルトを有するカ
ラー画像形成装置の概略構成図である。図1において、
矢印の方向に回転する第1の像担持体としての感光体1
の回りには、感光体クリーニングユニット2、帯電器
4、露光手段5、中間転写ベルト10、などが配置され
ている。このカラー画像形成装置における現像手段とし
ての現像装置は、イエロー現像器6、マゼンタ現像器
7、シアン現像器8、ブラック現像器9の4個の現像器
から構成されている。
【0048】このカラー画像形成装置による画像形成
は、周知の電子写真法により、まず、潜像形成手段とし
ての帯電器4及び露光手段5により、予め指定した画像
形成に必要な1色乃至4色の静電潜像を感光体1上に各
色毎に形成する。次いで、イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックの4色のトナーを個別に収容した各色現像
器6,7,8,9のうちの該静電潜像に対応する色もし
くは独自に指定した色の現像器を用いて、該静電潜像を
各色毎に現像する。そして、この感光体1上に現像され
た1色乃至4色のトナー像を、感光体1と同期して回転
する中間転写体10上に、一次転写手段としての一次転
写バイアスローラ11により順次重ね合わせて一次転写
する。次いで、この中間転写体10上に順次重ね合わせ
て転写された1色乃至4色のトナー像を、中間転写体1
0の回転に同期して搬送される転写材22に、二次転写
手段としての二次転写バイアスローラ14により一括し
て二次転写する。その後、転写材22上に一括転写され
た1色乃至4色のトナー像を、定着手段としての定着装
置17により定着して、予め指定された1色乃至4色の
プリント画像を得る(詳しくは後述する)。
【0049】なお、上記一次転写時に中間転写体10上
に転写されずに感光体1上に残留したトナーは、一次転
写が行われた後、感光体クリーニングユニット2のブレ
ード3により除去される。また、上記二次転写時に転写
材22上に転写されずに中間転写体10上に残留したト
ナーは、二次転写が行われた後、ベルトクリーニングユ
ニット19のクリーニングローラ20により除去され
る。
【0050】中間転写ベルト10は、張架ローラとして
の駆動ローラ13、一次転写バイアスローラ11、およ
び従動ローラ12aおよび12bにより張架されてお
り、図示しない駆動モータによって、矢印で示す方向に
回転駆動されるようになっている。なお、一次転写バイ
アスローラ11には、中間転写ベルト10の背面を押圧
して中間転写ベルト10の表面を感光体1の表面に圧接
させる押圧力が、押圧バネ27により付勢されている。
【0051】本実施形態における中間転写ベルト10と
しては、その体積抵抗率が108〜1012Ωcm、か
つ表面抵抗率が108〜1015Ωcmの範囲となるも
のが使用されている。ここで、中間転写ベルト10の体
積抵抗率および表面抵抗率が上記範囲を超えると、転写
に必要なバイアスが高くなるため、電源コストの増大を
招く。また、転写工程、転写材剥離工程などで中間転写
ベルト10の帯電電位が高くなり、且つ自己放電が困難
になるため除電手段を設ける必要が生じる。一方、中間
転写ベルト10の体積抵抗率および表面抵抗率が上記範
囲を下回ると、帯電電位の減衰が早くなるため自己放電
による除電には有利となるが、転写時の電流が面方向に
流れるためトナーの飛び散り(トナー飛散)が発生して
しまう。なお、中間転写ベルト10の体積抵抗率および
表面抵抗率としては、高抵抗抵抗率計(三菱化学社製:
ハイレスタIP)に、HRSプローブ(内側電極直径
5.9mm、リング電極内径11mm)を接続し、中間
転写ベルト10の表裏に、100V(表面抵抗率は50
0V)の電圧を印加して測定した際の10秒後の値を用
いた。
【0052】上記ベルトクリーニングユニット19は、
そのクリーニングローラ20を中間転写ベルト10に対
して接離させるためのクリーニング用接離機構26を備
えている。このクリーニング用接離機構26は、1色目
のイエロートナー像が中間転写ベルト10上に一次転写
された後、2,3,4色目のマゼンタ、シアン、ブラッ
クの各色トナー像が中間転写ベルト10上に一次転写さ
れている間は、中間転写ベルト10の表面からクリーニ
ングローラ20を離間させ、各色トナー像が転写材22
上に二次転写(一括転写)された後、該クリーニングロ
ーラ20を中間転写ベルト10の表面に所定のタイミン
グで圧接させて、該転写材22上に転写されずに中間転
写体10上に残留したトナーを除去するように駆動され
る。
【0053】一方、中間転写ベルト10の端部には、図
2に示すように、中間転写ベルト10の回転位置を検出
して一次転写される各色トナー像の位置ズレ(画像の色
ズレ)を防止するための位置検出マークとしての位置検
出用穴23が設けられている。すなわち、この位置検出
用穴23がマークセンサ24によって検出されたタイミ
ングで、各色の画像形成プロセスを開始することによ
り、中間転写ベルト10上への各色トナー像の一次転写
開始タイミングが一致されて、各色画像の正確な色重ね
が可能となる。ここでは、図2に示すように、位置検出
用穴23をスリット形状のマーク穴とし、マークセンサ
24としては、発光素子と受光素子とが一体構成された
フォトインタラプタを用いた。
【0054】上記二次転写バイアスローラ14は二次転
写ユニット15に配設されており、この二次転写ユニッ
ト15には、二次転写バイアスローラ14を中間転写ベ
ルト10に対して接離させるための転写用接離機構16
を備えている。本実施形態における二次転写バイアスロ
ーラ14は、SUS等の金属製芯金上に、導電性材料に
よって106〜1010Ωの抵抗値に調整されたウレタ
ンや発泡ゴム等の弾性体を被覆して構成されている。こ
こで、二次転写バイアスローラ14の抵抗値が上記範囲
を超えた場合には、電流が流れ難くなるため、必要な転
写性能を得るにはより高い電圧を印加しなければならな
くなり、消費電力コストの増大を招く。また、このよう
な高電圧を二次転写バイアスローラ14に印加すると、
その転写ニップの前後の空隙で放電が起こるため、ハー
フトーン画像上に放電による斑点状の画像抜けが発生す
る。逆に、二次転写バイアスローラ14の抵抗値が上記
範囲を下回る場合には、同一画像上に存在する複数色画
像部(例えば3色重ね像)と単色画像部とを同時に転写
させることができなくなる。すなわち、この場合には、
二次転写バイアスローラ14に比較的低電圧で単色画像
部を転写するのには十分な電流が流れるが、複数色画像
部を転写するには単色画像部に最適な電圧よりも高い電
圧が必要となる。このため、二次転写バイアスローラ1
4に印加する電圧を、複数色画像部を転写できるような
電圧に設定すると、単色画像に印加される転写電流が過
剰となり転写効率の低減を招く。なお、上記二次転写バ
イアスローラ14の抵抗値は、導電性の金属製板に二次
転写バイアスローラ14を設置し、芯金両端部に、片側
4.9N(両側で合計9.8N)の荷重を掛けた状態
で、芯金と前記金属製板との間に1000Vの電圧を印
加した時に流れる電流値から算出した。
【0055】また、二次転写バイアスローラ14は、図
示しない駆動ギヤによって駆動力が与えられており、二
次転写バイアスローラ14の周速は、中間転写ベルト1
0との間で滑りが生じないようにするために、該中間転
写ベルト10の周速に対して略同一となるよう調整され
ている。また、二次転写バイアスローラ14は、上記転
写用接離機構16によって、通常、その周面が中間転写
ベルト10の表面から離間した位置に臨むように配設さ
れている。そして、中間転写ベルト10の表面に形成さ
れたトナー像(フルカラーの場合は4色トナー像)が、
転写材22の画像転写位置に合致するタイミングを取っ
て、接離機構16により二次転写バイアスローラ14の
周面が転写材22の裏面に圧接される。この状態で、二
次転写バイアスローラ14に高圧電源100によって所
定のバイアス電圧が印加されることにより、該トナー像
が転写材22に一括転写される。つまり、転写材22
は、給紙ローラ25及びレジストローラ21によって、
中間転写ベルト10上のトナー像の先端部が、二次転写
位置に到達するタイミングに合わせて給紙される。そし
て、中間転写ベルト10上からトナー像が一括転写され
た転写材22は、該トナー像が定着装置17で定着され
た後、装置外のトレー(図示せず)上に排出される。
【0056】上述のように構成したカラー画像形成装置
によりフルカラー画像を形成するには、図1において、
感光体1を帯電器4により一様に帯電した後、まず、形
成しようとするフルカラー画像を色分解して得られたイ
エロー成分画像に対応する画像光を、露光手段5により
該感光体1上に露光することにより、該感光体1上にイ
エロー成分画像を書き込んでイエロー静電潜像を形成す
る。次いで、この感光体1上に形成されたイエロー静電
潜像を、イエロー現像器6によりイエロートナーにより
顕像化(現像)して、該感光体1上にイエロートナー像
を形成する。そして、中間転写ベルト10の裏面に接触
する一次転写バイアスローラ11に図示しない高圧電源
から転写バイアスを印加して、該中間転写ベルト10の
裏面に電荷を付与することで、該感光体1上に形成され
たイエロートナー像を中間転写ベルト10上に一次転写
させる。感光体1は、このイエロートナー像の中間転写
ベルト10上への一次転写後、感光体クリーニングユニ
ット2のブレード3によりクリーニングされる。
【0057】次に、再び感光体1を帯電器4により一様
に帯電した後、形成しようとするフルカラー画像を色分
解して得られたマゼンタ成分画像に対応する画像光を、
露光手段5により該感光体1上に露光することにより、
該感光体1上にマゼンタ成分画像を書き込んでマゼンタ
静電潜像を形成する。次いで、この感光体1上に形成さ
れたマゼンタ静電潜像を、マゼンタ現像器7によりマゼ
ンタトナーにより顕像化(現像)して、該感光体1上に
マゼンタトナー像を形成する。そして、一次転写バイア
スローラ11に該高圧電源から転写バイアスを印加し、
中間転写ベルト10の裏面に電荷を付与して、該感光体
1上に形成されたマゼンタトナー像を、先に一次転写さ
れているイエロートナー像に重ね合わせるように、中間
転写ベルト10上に一次転写させる。感光体1は、この
マゼンタトナー像の中間転写ベルト10上への一次転写
後、感光体クリーニングユニット2のブレード3により
クリーニングされる。
【0058】次に、再び感光体1を帯電器4により一様
に帯電した後、形成しようとするフルカラー画像を色分
解して得られたシアン成分画像に対応する画像光を、露
光手段5により該感光体1上に露光することにより、該
感光体1上にシアン成分画像を書き込んでシアン静電潜
像を形成する。次いで、この感光体1上に形成されたシ
アン静電潜像を、シアン現像器8によりシアントナーに
より顕像化(現像)して、該感光体1上にシアントナー
像を形成する。そして、一次転写バイアスローラ11に
該高圧電源から転写バイアスを印加し、中間転写ベルト
10の裏面に電荷を付与して、該感光体1上に形成され
たシアントナー像を、先に一次転写されているイエロー
トナー像及びマゼンタトナー像に重ね合わせるように、
中間転写ベルト10上に一次転写させる。感光体1は、
このシアントナー像の中間転写ベルト10上への一次転
写後、感光体クリーニングユニット2のブレード3によ
りクリーニングされる。
【0059】次に、感光体1を帯電器4により再度一様
に帯電した後、形成しようとするフルカラー画像を色分
解して得られたブラック成分画像に対応する画像光を、
露光手段5により該感光体1上に露光することにより、
該感光体1上にブラック成分画像を書き込んでブラック
静電潜像を形成する。次いで、この感光体1上に形成さ
れたブラック静電潜像を、ブラック現像器9によりブラ
ックトナーにより顕像化(現像)して、該感光体1上に
ブラックトナー像を形成する。そして、一次転写バイア
スローラ11に該高圧電源から転写バイアスを印加し、
中間転写ベルト10の裏面に電荷を付与して、該感光体
1上に形成されたブラックトナー像を、先に一次転写さ
れているイエロートナー像、マゼンタトナー像及びシア
ントナー像に重ね合わせるように、中間転写ベルト10
上に一次転写させる。感光体1は、このブラックトナー
像の中間転写ベルト10上への一次転写後、感光体クリ
ーニングユニット2のブレード3によりクリーニングさ
れる。
【0060】一方、上述のようにして4色のトナー像が
形成されている間に、給紙カセット内に積層収納されて
いる用紙のうちの最上位の一枚の用紙を、給紙ローラ2
5によって給紙カセットから転写材22として給紙す
る。この転写材22は、上記4色のトナー像の中間転写
ベルト10上への一次転写が完了するまで、その先端部
がレジストローラ21のニップに挾持させた状態で待機
させる。そして、上記4色のトナー像の中間転写ベルト
10上への一次転写が完了した後、この中間転写ベルト
10上に重ね合わせて一次転写されたフルカラートナー
像の先端部が、転写材22への画像転写(二次転写)位
置に合致するタイミングを見計らって、該レジストロー
ラ21により転写材22を再給紙する。また、該タイミ
ングを取って、接離機構16により二次転写バイアスロ
ーラ14の周面を転写材22の裏面に圧接させる。この
状態で、二次転写バイアスローラ14に高圧電源100
によって所定のバイアス電圧を印加して、該フルカラー
トナー像を転写材22に一括転写させる。そして、該転
写材22に一括転写されたフルカラートナー像を定着装
置17で定着させて、該転写材22上にフルカラー画像
を形成した後、該転写材22を装置外のトレー(図示せ
ず)上に排出する。上記二次転写時において、転写材2
2上に転写されずに中間転写体10上に残留したトナー
は、該フルカラートナー像が転写材22に一括転写され
た後、ベルトクリーニングユニット19のクリーニング
ローラ20により除去される。
【0061】また、本実施形態に係るカラー画像形成装
置は、上述したような、イエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックの4色のトナーを用いてフルカラー画像を形成
するフルカラーモードの他、 イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのうちのいず
れか1色のトナーを用いて単色画像を形成する単色モー
ド、 イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのうち
のいずれか2色のトナーを用いて2色画像を形成する2
色モード、 イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
のうちのいずれか3色のトナーを用いて3色画像を形成
する3色モード、を有し、これらの4つのモードのうち
の1つを操作部(不図示)にて指定することにより、指
定されたモードに従って画像形成を実行するように構成
されている。
【0062】すなわち、このカラー画像形成装置におい
て、上記単色モードが指定された場合には、まず、形成
対象となる画像(カラー又はモノクロの何れであっても
よい)を、単色画像として感光体1上に書き込んで、該
感光体1上に該画像の静電潜像を形成する。次いで、該
静電潜像をイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのう
ちのいずれか1色の指定されたトナーを用いて可視像化
して、該感光体1上に指定された色の単色トナー像を形
成する。そして、該感光体1上に形成された単色トナー
像を中間転写ベルト10上に一次転写した後、該中間転
写ベルト10上に一次転写された単色トナー像を転写材
22に二次転写し、該転写材22に二次転写された単色
トナー像を定着して単色画像形成を行う。
【0063】また、このカラー画像形成装置において、
上記2色モードが指定された場合には、まず、形成対象
となる画像(カラー又はモノクロの何れであってもよ
い)を、指定した2色のカラー成分画像に色分解する。
そして、1色目のカラー成分画像の静電潜像を感光体1
上に形成し、該静電潜像を指定された1色目のトナーを
用いて可視像化して、該感光体1上に指定された1色目
のトナー像を形成し、この1色目のトナー像を中間転写
ベルト10上に一次転写する。次いで、2色目のカラー
成分画像の静電潜像を感光体1上に形成し、該静電潜像
を指定された2色目のトナーを用いて可視像化して、該
感光体1上に指定された2色目のトナー像を形成し、こ
の2色目のトナー像を1色目のトナー像に重ね合わせる
ようにして中間転写ベルト10上に一次転写する。この
ようにして中間転写ベルト10上に一次転写された2色
トナー像を転写材22に一括して二次転写した後、該転
写材22に一括転写された2色トナー像を定着して2色
画像形成を行う。
【0064】更に、このカラー画像形成装置において、
上記3色モードが指定された場合には、まず、形成対象
となる画像(カラー又はモノクロの何れであってもよ
い)を、指定した3色のカラー成分画像に色分解する。
そして、1色目のカラー成分画像の静電潜像を感光体1
上に形成し、該静電潜像を指定された1色目のトナーを
用いて可視像化して、該感光体1上に指定された1色目
のトナー像を形成し、この1色目のトナー像を中間転写
ベルト10上に一次転写する。次いで、2色目のカラー
成分画像の静電潜像を感光体1上に形成し、該静電潜像
を指定された2色目のトナーを用いて可視像化して、該
感光体1上に指定された2色目のトナー像を形成し、こ
の2色目のトナー像を1色目のトナー像に重ね合わせる
ようにして中間転写ベルト10上に一次転写する。更
に、3色目のカラー成分画像の静電潜像を感光体1上に
形成し、該静電潜像を指定された3色目のトナーを用い
て可視像化して、該感光体1上に指定された3色目のト
ナー像を形成し、この3色目のトナー像を1色目のトナ
ー像及び2色目のトナー像に重ね合わせるようにして中
間転写ベルト10上に一次転写する。このようにして中
間転写ベルト10上に一次転写された3色トナー像を転
写材22に一括して二次転写した後、該転写材22に一
括転写された3色トナー像を定着して3色画像形成を行
う。
【0065】ここで、上記2色モード、3色モード及び
フルカラーモードのような複数色のトナー像からなる多
色画像を転写材22上に形成する多色画像形成動作を、
該操作部において設定した枚数分だけ連続して実行させ
る場合には、転写材22の後端が二次転写バイアスロー
ラ14のニップ部を十分に通過したタイミングで、高圧
電源100からの二次転写バイアスローラ14への転写
バイアス電圧をオフし、その後、中間転写ベルト10上
に一次転写される次ページのトナー像を二次転写バイア
スローラ14に付着させないようにするために、接離機
構16によって二次転写バイアスローラ14を中間転写
ベルト10から離間させる。
【0066】ところで、上記トナーの粒径は、体積平均
粒径が、4〜10μmの範囲であることが望ましい。ト
ナーの粒径が該範囲よりも小さな粒径の場合には、現像
時に地汚れが発生したり、現像器内でのトナーの流動性
が悪化しトナーが凝集し易くなって画像の中抜けが発生
し易くなったりする。逆に、トナーの粒径が該範囲より
も大きな粒径の場合には、トナー飛散が発生したり、画
像の解像度の悪化により高精細な画像を得ることができ
なくなったりする。そこで、本実施形態に係るカラー画
像形成装置においては、体積平均粒径が、7.5μmの
粒径のトナーを用いた。
【0067】次に、本実施形態に係るカラー画像形成装
置に用いられる中間転写ベルト10の製造方法について
説明する。図3に、該中間転写ベルト10を製造する際
に用いられる遠心成形装置の筒状型30を示す。この筒
状型30としては、内径Φが、175mmのものを使用
した。ここで、該筒状型30は必ずしも円筒形状とする
必要はないが、該筒状型30を円筒形状とすることで、
中間転写ベルト10の層厚を容易に均等に形成すること
が可能になる。
【0068】また、上記筒状型30の内周面には、該筒
状型30により成形される中間転写ベルト10の端部よ
りも若干内側の位置、すなわち、中間転写ベルト10の
回転位置を検出するための前述した位置検出マークとし
ての位置検出用穴23に対応した位置(図2参照)に、
突起部材31が設けられている。
【0069】(第1の実施形態)図3において、筒状型
30が回転され、この筒状型30の内周面上に、中間転
写ベルト10の原材料としての液状材料が供給されるこ
とによって、周知の遠心成型法により、2点鎖線で示す
ように、無端状ベルトからなる中間転写ベルト10が形
成される。また、この遠心成型法により中間転写ベルト
10が形成される際に、筒状型30の内周面に設けた突
起部材31によって、該中間転写ベルト10の回転位置
を検出するための少なくとも1個以上(図3に示す筒状
型30の場合には4個)の位置検出用穴23が同時に形
成される。
【0070】このように、この製造方法では、遠心成型
法により中間転写ベルト10が形成される際に、該中間
転写ベルト10の位置検出用穴23が同時に形成される
ので、該位置検出用穴23が常に一定した位置に形成さ
れるようになる。この結果、該位置検出用穴23の形成
位置にバラツキが生じることがなくなるので、高い位置
検出精度を確保することができる中間転写ベルト10が
得られる。また、位置検出用穴23の形成によって、廃
棄物となる穴あけカスが発生することもなくなる。従っ
て、この製造方法は、位置検出マークとしての位置検出
用穴23を複数設ける場合に特に有利となる。
【0071】図4に、上記突起部材31の一例の拡大図
を示す。この突起部材31は、上記筒状型30の内周面
から回転中心に向かって先細りとなる形状、つまり、該
突起部材31の先端部の幅をa、基部(付け根部)の幅
をbとしたとき、(b>a)となるような所謂テーパ形
状に形成されている。突起部材31の形状を、このよう
な形状にすることによって、遠心成型法により形成され
た中間転写ベルト10を筒状型30から取り出す際の、
該突起部材31に対する中間転写ベルト10の型抜け性
(脱型性)が向上される。これにより、中間転写ベルト
10の筒状型からの脱型作業が容易化され、且つ、脱型
時における位置検出用穴23の損傷が回避されるという
利点が得られる。
【0072】なお、中間転写ベルト10の成形を行なう
際には、該突起部材31に離型剤を塗布しておくことが
好ましい。これにより、該突起部材31に対する中間転
写ベルト10の型抜け性(脱型性)が更に向上される。
該離型剤としては、ETFE(エチレン−四フッ化エチ
レン共重合体)、PTFE(ポリ四フッ化エチレン)、
PVDF(フッ化ビニルデン)、PEA(パ−フルオロ
アルコキシフッ素樹脂)、FEP(四フッ化エチレン−
六フッ化プロピレン共重合体)、PVF(フッ化ビニ
ル)等のフッ素樹脂を使用することできる。しかし、該
離型剤は特にこれらのものに限定されるものではない。
【0073】上記突起部材31としては、図5に示すよ
うに、その先端部に凹部31aを形成しておくことが望
ましい。このように突起部材31の先端部に凹部31a
を形成しておくことによって、図6に示すように、該突
起部材31の先端部に付着した液状材料40が、遠心成
形時の遠心力によって該突起部材31を伝わって突起部
材31の根元部に堆積し難くなる。これにより、成形さ
れた中間転写ベルト10の厚みにバラツキが生じたり、
中間転写ベルト10の筒状型30からの脱型時に、位置
検出用穴23に破れが発生したりすることを防止するこ
とが可能になる。この結果、回転時における動作が安定
した長寿命な中間転写ベルト10が得られる。なお、突
起部材31の先端部の凹部31aは、より深く形成され
ていることが好ましい。これにより、該突起部材31の
先端部に付着した液状材料40を該凹部31a内に確実
に貯留させることが可能となり、突起部材31の根元部
への液状材料の堆積を確実に防止できるようになる。
【0074】また、上記突起部材31としては、図7に
示すように、その先端部に貫通孔31bを形成しておく
ようにしてもよい。このように突起部材31の先端部に
貫通孔31bを形成した場合には、該突起部材31の先
端部に付着した液状材料40を筒状型30の外部に排出
させることができるので、突起部材31の根元部への液
状材料40の堆積を、より確実に防止できるようにな
る。
【0075】上記突起部材31によって形成される位置
検出用穴23の開口形状としては、図8、9、10に示
すような、円形、長円形、長方形などの形状とすること
ができる。ここで、位置検出用穴23の開口形状に角部
があると、該角部への応力集中による亀裂の発生によっ
て中間転写ベルト10の耐久性が低下する虞がある。従
って、該位置検出用穴23の開口形状としては、応力集
中が生じにくい円形及び長円形に形成することが特に好
ましい。これにより、位置検出用穴23が損傷しにくい
耐久性の高い中間転写ベルト10が得られる。
【0076】また、上記突起部材31によって形成され
る位置検出用穴23の開口形状を長円形および長方形と
した場合には、例えば、図9及び図10に示すように、
該位置検出用穴23の開口形状を長辺方向を、中間転写
ベルト10の幅方向と同一方向となるように形成するこ
とが好ましい。つまり、この種の無端状ベルトからなる
中間転写ベルト10は、いかなる蛇行規制方法をとって
も、その回転時に幅方向への蛇行(ベルトの偏り)が少
なからず発生する。このため、この種の中間転写ベルト
10では、その回転時の蛇行によって、その位置検出用
穴23の位置が、中間転写ベルト10の幅方向、つま
り、回転時の蛇行によって中間転写ベルト10が偏る方
向に偏倚し、該位置検出用穴23を検出するマークセン
サ24(図2参照)の検知光路から外れて、マークセン
サ24による位置検出用穴23の検出不良が発生する虞
がある。そこで、上述のように、位置検出用穴23の開
口形状の長手方向を、上記中間転写ベルト10の幅方向
と同一方向となるように形成しておくことで、該中間転
写ベルト10が蛇行して、位置検出用穴23の位置が中
間転写ベルト10の幅方向に偏倚しても、該位置検出用
穴23がマークセンサ24の検知光路から外れ難くな
り、マークセンサ24による位置検出用穴23の検出不
良を防止することが可能となる。
【0077】また、上記中間転写ベルト10の材料とし
ては、伸び難くく、且つ、中間転写ベルト10としての
円滑な回転を妨げない材料であることが重要である。こ
のような材料としては、その引張弾性率の範囲が、2×
10MPa以上3×10MPa以下であることが好
ましく、より好ましい引張弾性率の範囲は、6×10
MPa以上3×10MPa以下、さらに好ましいく引
張弾性率の範囲は、8.5×10MPa以上3×10
MPa以下である。
【0078】上記中間転写ベルト10の引張弾性率の範
囲が、上述の範囲よりも低いと、中間転写ベルト10の
回転駆動時に、該中間転写ベルト10に伸縮が生じるた
め、フルカラー画像形成時には一次転写部において色ズ
レが発生するようになる。また、単色画像形成時におい
ても、上述した中間転写ベルト10の伸縮により、中間
転写ベルト10の回転方向のトナー像の長さに誤差が生
じるため、転写画像に歪みが生じるようになる。一方、
中間転写ベルト10の引張弾性率が、上記範囲よりも大
きくなると、中間転写ベルト10に殆ど伸びが生じない
ため、駆動ローラ13との密着が不十分になって該中間
転写ベルト10の滑りによる色ズレが発生し易くなる。
なお、このような中間転写ベルト10の滑りを防ぐ方法
としては、中間転写ベルト10に与えるテンションを非
常に大きくすればよいが、この方法では、中間転写ベル
ト10を張架する駆動ローラ13や従動ローラ12a,
12bなどの張架ローラ、及び、該張架ローラを支持す
るフレームなどの強度を高める必要が生じ、装置が大型
化するため得策でない。
【0079】上述のような条件を満たす中間転写ベルト
10の材料としては、例えば、PVDF(フッ化ビニル
デン)、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合
体)、PI(ポリイミド)、PC(ポリカーボネート)
等にカーボンブラック等の導電性材料を分散させた樹脂
材料が挙げられる。本実施形態においては、PVDFに
カーボンブラックを分散させた液状材料40を、高速で
回転する筒状型30の内面に注入し、加熱乾燥硬化処理
して成形した無端状ベルトを脱型させた後、該無端状ベ
ルトの端面を所定の寸法に裁断して、中間転写ベルト1
0を得た。なお、上記中間転写ベルト10の材料として
は、上述のような樹脂材料に限定されるものではなく、
例えば、ゴムや、フッ素含有ゴムなどであってもよい。
【0080】また、この中間転写ベルト10には、図3
に示したように、筒状型30の内周面に4個の突起部材
31を略等間隔で配設して、該無端状ベルトの成形と同
時に、4個の位置検出用穴23を形成した。このよう
に、位置検出用穴23を複数個設けることにより、前述
した画像形成動作開始時に、マークセンサ24が最も早
く検出した位置検出用穴23を基準として画像形成を行
なうことが可能となるので、画像形成に掛かる時間、つ
まりプリント完了までの時間を短縮できるという効果が
得られる。また、上述のように、複数の位置検出用穴2
3を、無端状ベルトの成型と同時に形成することで、位
置検出用穴23の穴あけ位置のバラツキの無い中間転写
ベルト10を得ることが可能となる。
【0081】ところで、上述したような遠心成形法によ
って中間転写ベルト10を製造する方法では、回転する
筒状型30の内周面にスプレーやノズルによって液状材
料40を流し込んでから筒状型30を高速回転させ、そ
の遠心力によって液状材料40を筒状型30の内周面に
一様に拡散させることによって、均一な膜状の無端状ベ
ルトを成形することが可能である。また、この製造方法
においては、該無端状ベルトの成形と同時に、液状材料
40中に導電性材料を均一に分散して配向させることが
でき、且つ、該無端状ベルトの成形時に液状材料40に
対する加圧力の偏りが発生しないので、抵抗値のバラツ
キの非常に少ない中間転写ベルト10を得ることができ
る(押し出し成形法では該偏りに起因する抵抗値のバラ
ツキが生じる)。本実施形態に係る中間転写ベルト10
を前述したカラー画像形成装置に装着して画像形成を行
なったところ、転写ムラや色ズレの無い画像品質の高い
フルカラー画像を得ることができた。
【0082】(第2の実施形態)前述した第1の実施形
態では、中間転写ベルト10を、その材料としてフッ素
樹脂からなる液状材料40を用いた単層構造としたが、
本実施形態においては、該中間転写ベルト10を、図1
1に示すように、表層41と基層42との2層構造とす
ることを特徴とするものである。ここで、本実施形態に
係る中間転写ベルト10に用いる表層41としては、転
写中抜けの発生しない柔軟性のある材料で形成されてい
ることが重要であり、該表層41の好ましい硬度の範囲
としては、10〜90度、より好ましくは20〜80
度、更に好ましくは30〜70度(いずれもJIS−
A)である。つまり、この表層41の硬度が上記範囲よ
りも柔らか過ぎたり硬すぎたりると、一次転写時及び二
次転写時における中間転写ベルト10の表面のニップ変
形やニップ圧が大きくなって、転写されたトナー像に像
潰れが発生する虞が高くなる。
【0083】このような条件を満たすことができる中間
転写ベルト10の表層41に用いる材料としては、例え
ば、フッ素ゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、イソプ
レンゴム、エチレン−プロピレン共重合体、ニトリルブ
タジエンゴム、クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエ
ンゴム、ハイスチレンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴ
ム、シリコ−ンゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリ
ンゴム及びノルボルネンゴム等のエラストマーやゴムな
どが挙げられる。また、これらゴム材料に、潤滑性、は
っ水性の高い滑材を、10重量部以上混合させると、ト
ナーとの離型性が向上されて、トナー像の転写効率の向
上、転写中抜けの防止効果が得られる。該滑材に用いる
材料としては、フッ素エラストマー、フッ素ゴム、ポリ
テトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニ
ルデン(PVDF)、エチレン−テトラフルオロエチレ
ン共重合体(ETFE)及びテトラフルオロエチレン−
パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PF
A)等のフッ素化合物、シリコーン樹脂粒子、シリコー
ンゴム、シリコーンエラストマー等のシリコーン系化合
物、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、
ポリスチレン(PS)及びエポキシ樹脂等が好ましく、
より好ましくはフッ素含有樹脂粒子である。
【0084】硬度45度(JIS−A)に調整されたウ
レタンゴムに、PTFE樹脂粒子を19重量部混合し、
厚みが500μmの表層41を形成したところ、その引
張破断伸びは220%であった。この表層41に分散さ
れたPTFE樹脂粒子は、該表層41の遠心成形時に、
自重による遠心力で筒状型30の内周面側に集中する。
これによって、該中間転写ベルト10の表面側に、該P
TFE樹脂粒子が多量に配向された状態になって、トナ
ーとの良好な離型性が得られる。
【0085】一方、本実施形態に係る中間転写ベルト1
0に用いる基層42としては、伸び難くく、且つ、中間
転写ベルト10としての円滑な回転を妨げない材料で形
成されていることが重要であり、該基層42の好ましい
引張弾性率の範囲は、2×10MPa以上3×10
MPa以下、より好ましくは6×10MPa以上3×
10MPa以下、更に好まくは8.5×10MPa
以上3×10MPa以下である。つまり、該基層42
の引張弾性率が上記範囲よりも低いと、中間転写ベルト
10の回転駆動時に、中間転写ベルト10に伸縮が生じ
るため、フルカラー画像形成時には、一次転写されたト
ナー像に色ズレが発生し易くなる。また、単色画像形成
時においても、上述の伸縮により中間転写ベルト10の
回転方向のトナー像の長さに誤差が生じるため、転写画
像に歪みが生じるようになる。一方、中間転写ベルト1
0の基層42の引張弾性率が、上記範囲よりも大きくな
ると、中間転写ベルト10に殆ど伸びが生じないため、
駆動ローラ13との密着が不十分になって中間転写ベル
ト10の滑りによる色ズレが発生し易くなる。このよう
な中間転写ベルト10の滑りを防ぐ方法としては、中間
転写ベルト10に与えるテンションを非常に大きくすれ
ばよいが、この方法では、中間転写ベルト10を張架す
る駆動ローラ13や従動ローラ12a,12bなどの張
架ローラ、及び、該張架ローラを支持するフレームなど
の強度を高める必要が生じ、装置が大型化するため得策
でない。本実施形態に係る中間転写ベルト10は、その
基層42の引張弾性率が、2×10MPa以上、3×
10MPa以下の範囲であるので、中間転写ベルト1
0に対して必要以上に大きなテンションを与えずに、該
中間転写ベルト10の滑りや伸縮を防止して、トナー像
の色ズレや歪みを防止することできる。
【0086】更に、本実施形態に係る中間転写ベルト1
0においては、その表層41と基層42との引張破断伸
びの関係を、表層41>基層42となるように設定す
る。これは、図12に示すように、中間転写ベルト10
が駆動ローラ13や従動ローラ12a,12bなどの張
架ローラに巻き掛けられて湾曲することにより、この中
間転写ベルト10の湾曲部における表層41の外側の面
の曲率半径r2が、基層42の外側の面の曲率半径r1
よりも大きくなって、中間転写ベルト10の湾曲部にお
ける表層41が伸長される。画像形成時には、この表層
41の伸長が繰り返されるため、この表層41の引張破
断伸びが基層42のそれよりも大きくないと、経時劣化
に伴って表層41の表面にシワが発生したり亀裂が生じ
たりして、画像欠陥が生じる虞がある。
【0087】また、上記基層42の引張破断伸びの値
は、102%以上であることが好ましい。これにより、
中間転写ベルト10を、その基層42が若干伸びた状態
で駆動ローラ13に巻き掛けることが可能となって、該
基層42と駆動ローラ13との密着性を高めることがで
き、中間転写ベルト10の駆動時における滑りに起因す
る色ズレを防止することができるようになる。ここで、
基層42の引張破断伸びの値が、102%未満の場合に
は、該基層42と駆動ローラ13とを十分に密着させる
ことが難しく、また、この種の中間転写ベルト10は駆
動時の滑りを防止するために大きなテンションを掛ける
必要があるため、該テンションにより中間転写ベルト1
0が破断する虞がある。
【0088】上述のような条件を満足する基層42の樹
脂類としては、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子
量ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹
脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート、
ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリスチ
レン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビ
ニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレ
ン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステ
ル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、ス
チレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリ
ル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共
重合体及びスチレン−アクリル酸フェニル共重合体
等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチ
レン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタク
リル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニ
ル共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸
エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまたは
スチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、塩化
ビニル樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ケトン樹脂、
エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹
脂、及びこれらの共重合体や2種以上の混合物などが挙
げられる。ここで、材料として、ポリフッ化ビニルデン
(PVDF)を用い、厚みが150μmの上記基層42
を形成したところ、その引張弾性率は、10.5×10
2MPa、引張破断伸びは135%であった。
【0089】本実施形態に係る中間転写ベルト10の製
造方法としては、まず、高速で回転する筒状型30の内
周面に、上述した表層41の材料を注入し加熱硬化処理
して、無端ベルト状の表層41を成形する。次いで、同
様な速度で回転する筒状型30の内周面状に成形された
無端ベルト状の表層41の内周面に、上述した基層42
の材料を注入し硬化させる。その後、この表層41と基
層42との2層構造からなる無端状ベルトを該筒状型3
0から脱型させ、この無端状ベルトの端面を所定寸法に
裁断して中間転写ベルト10を得る。
【0090】また、この中間転写ベルト10において
も、前述した第1の実施形態に係る中間転写ベルト10
の場合と同様に、図3に示したように、筒状型30の内
周面に4個の突起部材31を略等間隔で配設して、該無
端状ベルトの成形と同時に、4個の位置検出用穴23を
形成した。このように、位置検出用穴23を複数個設け
ることにより、前述した画像形成動作開始時に、マーク
センサ24が最も早く検出した位置検出用穴23を基準
として画像形成を行なうことが可能となるので、画像形
成に掛かる時間、つまりプリント完了までの時間を短縮
できるという効果が得られる。また、上述のように、複
数の位置検出用穴23を無端状ベルトの成型と同時に形
成することで、位置検出用穴23の穴あけ位置のバラツ
キの無い中間転写ベルト10を得ることが可能となる。
本実施形態に係る中間転写ベルト10を前述したカラー
画像形成装置に装着して画像形成を行なったところ、転
写ムラ、色ズレ及び転写中抜けの無い画像品質の高いフ
ルカラー画像を得ることができた。
【0091】ところで、上記第2の実施形態に係る多層
構造の中間転写ベルト10としては、先に形成された層
の少なくとも表面が硬化していない状態で、次の層を形
成することが望ましい。このように、先に形成された層
の少なくとも表面が硬化していない状態、つまり、該表
面が液状の状態で、次の層を形成することにより、中間
転写ベルト10の互いに接している各層の界面における
液状材料同士の密着力が増大される。これにより、中間
転写ベルト10の回転時の負荷によって、該中間転写ベ
ルト10の各層の界面が剥離する虞が少なくなる。
【0092】ここで、上記中間転写ベルト10の材料と
して用いられるゴムやプラスチックは、周知のように、
加硫(高分子鎖の架橋結合を引き起こすために行われる
ゴムまたはプラスチックと硫黄(あるいは他の加硫剤)
との化学反応)により、高分子の強度および弾性が増
す。従って、例えば、上記中間転写ベルト10の先に形
成された層の加硫が行われる前(硬化前)の状態のとき
に、次の層を形成することで、上述のように、中間転写
ベルト10の互いに接している各層の界面における液状
材料同士を強く密着させることができるようになる。
【0093】(第3の実施形態)前記第2の実施形態に
おける中間転写ベルト10は、図11に示したように、
表層41と基層42の2層構造としたが、本実施形態に
係る中間転写ベルト10においては、図13に示すよう
に、該表層41の上に、更に被覆層43を設けたことを
特徴とするものである。このように、この種の中間転写
ベルト10には、その表層41に被覆層43を形成する
ことが望ましい。つまり、中間転写ベルト10の表層4
1に被覆層43を形成することで、中間転写ベルト10
の表面抵抗率を単独で制御することが可能になり、感光
体1へのブリードを防止することができるようになる。
【0094】また、該被覆層43と表層41及び基層4
2との引張破断伸びの関係は、被覆層>表層>基層とな
るように設定することが好ましい。つまり、中間転写ベ
ルト10は、図14に示すように、駆動ローラ13や従
動ローラ12a,12bなどの張架ローラに巻き掛けら
れて湾曲することにより、該中間転写ベルト10の湾曲
部における表層41の外側の面の曲率半径r2は、基層
42の外側の面の曲率半径r1よりも大きな曲率半径と
なるように伸長され、更に、該被覆層43の外側の面の
曲率半径r3は、表層41の曲率半径r2よりも大きな
曲率半径となるように伸長される。
【0095】従って、この被覆層43の引張破断伸び
が、表層41のそれよりも大きくないと、中間転写ベル
ト10が回動を繰り返すうちに、その経時劣化によって
該被覆層43の表面にシワが発生したり亀裂が生じたり
して、画像欠陥が生じる虞がある。また、被覆層43の
引張破断伸びが表層41のそれに比べて十分に大きくな
いと、表層41の柔軟性を生かすことができなくなる。
つまり、中間転写ベルト10の被覆層43と表層41及
び基層42のそれぞれの引張破断伸びの関係が、上述の
被覆層>表層>基層となるように設定されていないと、
該被覆層43のトナー層への追従性が悪化して、つま
り、感光体1上に形成されたトナー像の凹凸に沿って該
被覆層43が柔軟に変形することができなくなって、一
次転写時にトナー像の転写中抜けが発生する虞が高くな
る。
【0096】上記被覆層43は、前述した表層41及び
基層42の形成方法と同様に、遠心成形法によって形成
してもよいし、あるいは、遠心成形法によって形成した
表層41と基層42とからなる無端状ベルトを、筒状型
30から脱型した後、該無端状ベルトの表面に、被覆層
43の材料を塗布して形成してもよい。ここで、該表層
41に被覆層43を塗布する方法としては、例えば、ス
プレーコート法、はけ塗り法、ディッピング法等を適用
できる。
【0097】ここで、上記表層41の材料として、硬度
45度(JIS−A)に調整されたウレタンゴムを用
い、厚みが500μmの表層41を形成したところ、そ
の引張破断伸びは250%であった。また、上記基層4
2の材料として、第1の実施形態のものと同様に、ポリ
フッ化ビニルデン(PVDF)を用い、厚みが150μ
m基層42を形成したところ、その引張弾性率は10.
5×102MPa、引張破断伸びは135%であった。
【0098】上記被覆層43に用いることができる材料
としては、例えば、スチレン−ブタジエンゴム、ハイス
チレンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、エチレ
ン−プロピレン共重合体、ニトリルブタジエンゴム、ク
ロロプレンゴム、ブチルゴム、シリコ−ンゴム、フッ素
ゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、エ
ピクロロヒドリンゴム、ノルボルネンゴムおよび熱可塑
性エラストマー等が挙げられる。この被覆層43の材料
として、ポリウレタンにPTFE樹脂粒子を120重量
部混合したものを用い、厚みが45μmの被覆層43を
形成したところ、その引張破断伸びは330%であっ
た。
【0099】本実施形態に係る中間転写ベルト10の製
造方法として、まず、高速で回転する筒状型30の内周
面に、上述した被覆層43の材料を注入し加熱硬化処理
して、無端ベルト状の被覆層43を成形し、次いで、同
様な速度で回転する筒状型30の内周面状に成形された
無端ベルト状の被覆層43の内周面に、上述した表層4
1の材料を注入し硬化させ、更に、同様な速度で回転す
る筒状型30の内周面状に成形された無端ベルト状の表
層41の内周面に、上述した基層42の材料を注入し硬
化させ、その後、この被覆層43と表層41と基層42
との3層構造からなる無端状ベルトを該筒状型30から
脱型させ、この無端状ベルトの端面を所定寸法に裁断し
て中間転写ベルト10を得た。
【0100】また、この中間転写ベルト10において
も、前述した第1の実施形態に係る中間転写ベルト10
の場合と同様に、図3に示したように、筒状型30の内
周面に4個の突起部材31を略等間隔で配設して、該無
端状ベルトの成形と同時に、4個の位置検出用穴23を
形成した。このように、位置検出用穴23を複数個設け
ることにより、前述した画像形成動作開始時に、マーク
センサ24が最も早く検出した位置検出用穴23を基準
として画像形成を行なうことが可能となるので、画像形
成に掛かる時間、つまりプリント完了までの時間を短縮
できるという効果が得られる。また、上述のように、複
数の位置検出用穴23を無端状ベルトの成型と同時に形
成することで、位置検出用穴23の穴あけ位置のバラツ
キの無い中間転写ベルト10を得ることが可能となる。
このようにして得た中間転写ベルト10を前述したカラ
ー画像形成装置に装着して画像形成を行なったところ、
転写ムラ、色ズレ及び転写中抜けの無い画像品質の高い
フルカラー画像を得ることができた。
【0101】(比較例1)本比較例では、筒状型30内
面の突起部材31の形状を、第1の実施形態で説明した
ようなテーパ形状ではなく、図15に示すように、長手
方向に対して直交する面の断面積が均等な真直な形状と
したものである。また、突起部材31の先端部も、第1
の実施形態で説明したような凹部や貫通孔を有する形状
ではなく、平坦形状としたものである。このような突起
部材31を備えた筒状型30を用いて、第1の実施形態
で説明した遠心成型法により、本比較例の中間転写ベル
ト10を作成したところ、図16に示すように、液状材
料40が突起部材31の根元付近に堆積し、成形された
中間転写ベルト10の脱型が困難になって、その位置検
出用穴23の周辺に、図17に示すような破れが生じて
しまった。また、この中間転写ベルト10を前記カラー
画像形成装置に装着して画像形成を行ったところ、約1
000枚の画像がプリントされたところで、該中間転写
ベルト10が、その位置検出用穴23の破れた部位から
破断して、それ以上の画像形成が不可能な状態となっ
た。
【0102】(比較例2)本比較例では、筒状型30内
面の突起部材31の形状を、第1の実施形態で説明した
ようなテーパ形状にし、該突起部材31の先端部の形状
を、第1の実施形態で説明したような凹部や貫通孔を有
する形状ではなく、平坦形状としたものである。このよ
うな突起部材31を備えた筒状型30を用いて、第1の
実施形態で説明した遠心成型法により、本比較例の中間
転写ベルト10を作成したところ、上記比較例1の場合
と同様、図16に示すように、液状材料40が突起部材
31の根元付近に堆積し、成形された中間転写ベルト1
0の脱型は比較的容易にできたものの、その位置検出用
穴23周辺の堆積した樹脂によって、図18に示すよう
に、該位置検出用穴23が塞がれた状態になってしまっ
た。また、この中間転写ベルト10を前記カラー画像形
成装置に装着して画像形成を行ったところ、マークセン
サ24による中間転写ベルト10の位置検出が不能とな
り、画像形成ができなかった。
【0103】(比較例3)本比較例は、中間転写ベルト
10の基層42として、アクリルゴム100重量部に補
強用カーボン20重量部を添加したものを使用し、その
他は前記第3の実施形態に係る中間転写ベルト10と同
一条件とした。本比較例における中間転写ベルト10の
基層42の引張弾性率は、1.5×10MPaであっ
た。このような条件で作成された中間転写ベルト10
を、前記カラー画像形成装置に装着して画像形成を行っ
たところ、形成された画像に、転写ムラや転写中抜けは
見られなかったものの、中間転写ベルト10の基層42
の伸びに起因する色ズレが発生してしまった。
【0104】(比較例4)本比較例は、中間転写ベルト
10の基層42として、ポリイミドを使用し、その他は
前記第3の実施形態に係る中間転写ベルト10と同一条
件とした。また、本比較例では、中間転写ベルト10の
製造方法として、まず、高速で回転する筒状型30の内
周面に被覆層43の材料を注入して加熱し、該被覆層4
3が半硬化の状態で、同様に高速で回転する筒状型30
の内周面に表層41の材料を注入して加熱し、更に、該
表層41が半硬化の状態で、基層42として樹脂成分1
00重量部に対して16重量部のカーボンブラックをポ
リイミドワニス(N−メチルピロリドンを溶媒とする耐
熱皮膜用ポリイミドワニス(宇部興産(株)製のUワニス
−S)に添加、混合したものを、筒状型30を回転させ
ながら該筒状型30の内周面に注入し、70℃の熱風で
40分間乾燥させた。次いで、回転を停止させた状態で
30分かけて100℃に昇温して溶媒を蒸発させた後、
更に、180℃で45分間加熱して、ポリアミド酸を脱
水縮合させて本硬化させた後、脱型させた無端状ベルト
の端面を所定寸法に裁断して中間転写ベルト10を得
た。なお、本比較例においても、第3の実施形態に係る
中間転写ベルト10の場合と同様、筒状型30の内周面
上に、4個の突起部材31を略等間隔で設けた。
【0105】なお、通常ポリイミドの脱水縮合は、30
0〜400℃の温度が必要であるが、被覆層43および
表層41の耐熱温度が200℃以下であるため、本比較
例では180℃で脱水縮合させた。この比較例における
基層42の引張弾性率は3.2×10MPa、また引
張破断伸びは約101%であった。このような条件で作
成された中間転写ベルト10を、前記カラー画像形成装
置に装着して画像形成を行なったところ、形成された画
像に、転写ムラや転写中抜けは見られなかったものの、
初期から駆動ローラ13との滑りに起因する色ズレが発
生してしまった。そこで、本比較例の中間転写ベルト1
0に与えるテンションを、第3の実施形態に係る中間転
写ベルト10の場合の約2倍に設定した。この結果、駆
動ローラ13との滑りに起因する色ズレは発生しなくな
ったが、約10000枚の画像をプリントしたところ
で、中間転写ベルト10の端部から破断し、それ以上の
画像形成が不可能な状態となった。
【0106】なお、前記の各実施形態は、本発明の理解
の一助として記載したものであって、これらにより本発
明が限定されるものではない。例えば、各実施形態で
は、像担持体としてドラム状の感光体1を図示して説明
したが、該感光体1は、これに限定されるものではな
く、ベルト状の感光体等、全ての像担持体に適用可能で
ある。また、一次転写手段及び二次転写手段として転写
バイアスローラ11,14を示したが、該転写手段とし
ては、回転型転写ブラシなどの回転型接触転写方式はも
ちろんのこと、転写ブラシ、転写ブレード、転写プレー
トなどの転写方式を用いたものであってもよい。
【0107】
【発明の効果】請求項1乃至11の発明によれば、遠心
成型法により該中間転写ベルトが形成される際に位置検
出用穴が同時に形成されるので、該位置検出用穴が常に
一定した位置に形成されるようになる。従って、該位置
検出用穴の形成位置にバラツキが生じることがなくな
り、高い位置検出精度を確保することができる中間転写
ベルトが得られる。また、位置検出用穴の形成によっ
て、廃棄物となる穴あけカスが発生することもなくな
る。
【0108】特に、請求項2の発明によれば、上記位置
検出用穴を形成するための突起部材の形状が上記筒状型
の内周面から回転中心に向かって先細りとなる形状を有
しているので、遠心成型法により形成された中間転写ベ
ルトを上記筒状型から取り出す際の、該突起部材に対す
る該中間転写ベルトの型抜け性(脱型性)が向上され
る。これにより、中間転写ベルトの筒状型からの脱型作
業が容易化され、且つ、脱型時における位置検出用穴の
損傷が回避される。
【0109】また、請求項3の発明によれば、上記突起
部材の先端部に凹部又は貫通孔が形成されているので、
該突起部材の先端部に付着した液状材料が、遠心成形時
の遠心力によって該突起部材を伝わって突起部材の根元
部に堆積し難くなり、成形された中間転写ベルトの厚み
にバラツキが生じたり、中間転写ベルトの筒状型からの
脱型時に、位置検出用穴に破れが発生したりすることを
防止することが可能になる。この結果、回転時における
動作が安定した長寿命な中間転写ベルトが得られる。
【0110】また、請求項4の発明によれば、位置検出
用穴の開口形状が、円形、長円形、楕円形、正方形もし
くは長方形のいずれかの、比較的簡素な形状に形成され
るので、該位置検出用穴を形成するための型材としての
上記突起状部材を安価且つ容易に作成することができ
る。
【0111】また、請求項5の発明によれば、位置検出
用穴の開口形状が、上記突起部材の断面形状に対応し
た、長円形、楕円形もしくは長方形のいずれかの形状に
形成され、且つ、該開口形状の長手方向が上記中間転写
ベルトの幅方向と同一方向となるように形成されるの
で、該中間転写ベルトが蛇行して、位置検出用穴の位置
が中間転写ベルトの幅方向に偏倚しても、該位置検出用
穴がマークセンサの検知光路から外れ難くなり、マーク
センサによる位置検出用穴の検出不良を防止することが
可能となる。
【0112】また、請求項6の発明によれば、中間転写
ベルトの成形を行なう際に、該突起部材に離型剤が塗布
されているので、該突起部材に対する中間転写ベルトの
型抜け性(脱型性)が更に向上される。
【0113】また、請求項7の発明によれば、中間転写
ベルトが表層と基層とからなる多層構造に形成されるの
で、表層と基層とが相反するような特性を有する材料か
らなる中間転写ベルトを形成することが可能となり、ト
ナー像の転写中抜けや色ズレを防止できる中間転写ベル
トが得られる。
【0114】また、請求項8の発明によれば、中間転写
ベルトの互いに接している各層の界面における液状材料
同士の密着力が増大されるので、回転時の負荷によって
各層の界面が剥離する虞の少ない中間転写ベルトが得ら
れる。
【0115】また、請求項9の発明によれば、表層の硬
度が、10〜90度(JIS−A)の範囲であるので、
転写されたトナー像が潰れ難く、品質の高い画像が得ら
れるようになる。また、中間転写ベルトの基層の引張弾
性率が、2×10MPa以上、3×10MPa以下
の範囲であるので、中間転写ベルトに対して必要以上に
大きなテンションを与えずに、該中間転写ベルトの滑り
や伸縮を防止して、トナー像の色ズレや歪みを防止でき
る中間転写ベルトが得られる。
【0116】また、請求項10の発明によれば、表層の
硬度が、20〜80度(JIS−A)の範囲であるの
で、転写されたトナー像が潰れ難く、品質の高い画像が
得られるようになる。また、中間転写ベルトの基層の引
張弾性率が、6×10MPa以上、3×10MPa
以下の範囲であるので、中間転写ベルトに対して必要以
上に大きなテンションを与えずに、該中間転写ベルトの
滑りや伸縮を防止して、トナー像の色ズレや歪みを防止
できる中間転写ベルトが得られる。
【0117】また、請求項11の発明によれば、表層の
硬度が、30〜70度(JIS−A)の範囲であるの
で、転写されたトナー像が潰れ難く、品質の高い画像が
得られるようになる。また、中間転写ベルトの基層の引
張弾性率が、8.5×10MPa以上、3×10
Pa以下の範囲であるので、中間転写ベルトに対して必
要以上に大きなテンションを与えずに、該中間転写ベル
トの滑りや伸縮を防止して、トナー像の色ズレや歪みを
防止できる中間転写ベルトが得られる。
【0118】また、請求項12の発明によれば、上記基
層の引張破断伸びの値が、102%以上であるので、中
間転写ベルトを、その基層が若干伸びた状態で駆動ロー
ラに巻き掛けることが可能となって、該基層と駆動ロー
ラとの密着性を高めることができ、中間転写ベルトの駆
動時における滑りに起因する色ズレを防止することがで
きるようになる。また、上記被覆層と表層及び基層との
引張破断伸びの関係が、被覆層>表層>基層となるよう
に設定されているので、中間転写ベルトが回動を繰り返
しても、その経時劣化によって該被覆層の表面にシワが
発生したり亀裂が生じたりすることがなく、該被覆層の
トナー層への追従性が向上して、一次転写時にトナー像
の転写中抜けが発生することもなくなる。
【0119】請求項13の発明によれば、遠心成型法に
より該中間転写ベルトが形成される際に同時に形成され
た位置検出用穴を有しているので、請求項1に述べたよ
うに、該位置検出用穴の位置が常に一定した位置とな
り、該位置検出用穴の形成位置にバラツキが生じること
がなく、高い位置検出精度が得られる。
【0120】請求項14の発明によれば、位置検出用穴
の位置が常に一定した位置となり、該位置検出用穴の形
成位置にバラツキが生じることがなく、高い位置検出精
度が得られる中間転写ベルトを用いて画像形成が行われ
る。従って、この画像形成装置においては、上記像担持
体上に形成されたトナー像を中間転写ベルト上の極めて
正確な位置に一次転写させることができるようになる。
特に、中間転写ベルト上に複数色のトナー像を順次重ね
合わせて一次転写する画像形成装置の場合には、各色毎
のトナー像を正確に重ね合わせて一次転写できるので、
色ズレのない画像品質の高いフルカラー画像を得ること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る中間転写ベルトを用い
たカラー画像形成装置の一例を示す構成概略図。
【図2】上記中間転写ベルトの位置検出用穴とマークセ
ンサを示す要部拡大図。
【図3】上記中間転写ベルトの製造に用いる筒状型と、
該筒状型の内周面上に設けられた突起部材を示す概略
図。
【図4】上記突起部材の要部拡大図。
【図5】上記突起部材の先端部に凹部を形成した例を示
す断面図。
【図6】上記突起部材の根元に液状材料が堆積する状態
の説明図。
【図7】上記突起部材の先端部に貫通孔を形成した例を
示す断面図。
【図8】上記位置検出用穴の形状の一例を示す要部拡大
図。
【図9】上記位置検出用穴の形状の他の例を示す要部拡
大図。
【図10】上記位置検出用穴の形状の更に他の例を示す
要部拡大図。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る中間転写ベル
トの製造方法を説明するための概略図。
【図12】上記第2の実施形態に係る中間転写ベルトの
張架ローラへの巻き掛け部位を示す概略図。
【図13】本発明の第3の実施形態に係る中間転写ベル
トの拡大断面図。
【図14】上記第3の実施形態に係る中間転写ベルトの
張架ローラへの巻き掛け部位を示す概略図。
【図15】比較例1における筒状型の内側に設けられた
突起部材を示す概略図。
【図16】比較例2における中間転写ベルトの製造過程
を示す概略断面図。
【図17】比較例1における中間転写ベルトの位置検出
用穴の拡大図。
【図18】比較例2における中間転写ベルトの位置検出
用穴の拡大図。
【符号の説明】
1 感光体 2 感光体クリーニングユニット 4 帯電器 5 露光手段 6 イエロー現像器 7 マゼンタ現像器 8 シアン現像器 9 ブラック現像器 10 中間転写ベルト 11 一次転写バイアスローラ 12a,12b 従動ローラ 13 駆動ローラ 14 二次転写バイアスローラ 17 定着装置 22 転写材 23 位置検出用穴 24 マークセンサ 25 給紙ローラ 30 筒状型 31 突起状部材 31a 突起状部材の先端部の凹部 31b 突起状部材の貫通孔 40 液状材料 41 中間転写ベルトの表層 42 中間転写ベルトの基層 43 中間転写ベルトの被覆層

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の像担持体上に静電潜像を形成し、該
    第1の像担持体上に形成された静電潜像をトナー像とし
    て可視像化した後、該第1の像担持体と同期して回転す
    る中間転写ベルト上に、該第1の像担持体上に可視像化
    されたトナー像を一次転写し、該中間転写ベルトの回転
    に同期して搬送される第2の像担持体に、該中間転写ベ
    ルト上に一次転写されたトナー像を二次転写する画像形
    成装置に用いられる中間転写ベルトの製造方法であっ
    て、 該中間転写ベルトを、回転する筒状型の内周面上に液状
    材料を供給して無端状ベルトを成形する遠心成形法によ
    り形成し、且つ、遠心成形法により該中間転写ベルトを
    形成する際に、該筒状型の内周面に設けた突起部材によ
    って、該中間転写ベルトの回転位置を検出するための少
    なくとも1個以上の位置検出用穴を同時に形成すること
    を特徴とする中間転写ベルトの製造方法。
  2. 【請求項2】上記突起部材が、上記筒状型の内周面から
    回転中心に向かって先細りとなる形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1の中間転写ベルトの製造方
    法。
  3. 【請求項3】上記突起部材の先端部に、凹部又は貫通孔
    が形成されていることを特徴とする請求項1又は2の中
    間転写ベルトの製造方法。
  4. 【請求項4】上記突起部材の断面形状が、円形、長円
    形、楕円形、正方形もしくは長方形のいずれかの形状に
    形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3の
    中間転写ベルトの製造方法。
  5. 【請求項5】上記突起部材の断面形状が、長円形、楕円
    形もしくは長方形のいずれかの形状に形成され、且つ、
    該断面形状の長手方向が上記中間転写ベルトの幅方向と
    同一方向に形成されていることを特徴とする請求項1、
    2、3又は4の中間転写ベルトの製造方法。
  6. 【請求項6】上記中間転写ベルトの成形を行なう際に、
    上記突起部材に離型剤を塗布しておくことを特徴とする
    請求項1、2、3、4又は5の中間転写ベルトの製造方
    法。
  7. 【請求項7】上記筒状型によって最初に表層を成形し最
    後に基層を成形して、上記中間転写ベルトを少なくとも
    表層と基層とからなる多層構造に形成することを特徴と
    する請求項1、2、3、4、5又は6の中間転写ベルト
    の製造方法。
  8. 【請求項8】先に形成された層の少なくとも表面が硬化
    していない状態で、次の層を形成することを特徴とする
    請求項7の中間転写ベルトの製造方法。
  9. 【請求項9】上記表層の硬度を、10〜90度(JIS
    −A)の範囲とし、且つ、上記基層の引張弾性率を、2
    ×10MPa以上、3×10MPa以下とすること
    を特徴とする請求項7の中間転写ベルトの製造方法。
  10. 【請求項10】上記表層の硬度を、20〜80度(JI
    S−A)の範囲とし、且つ、上記基層の引張弾性率を、
    6×10MPa以上、3×10MPa以下とするこ
    とを特徴とする請求項7の中間転写ベルトの製造方法。
  11. 【請求項11】上記表層の硬度を、30〜70度(JI
    S−A)の範囲とし、且つ、上記基層の引張弾性率を、
    8.5×10MPa以上、3×10MPa以下とす
    ることを特徴とする請求項7の中間転写ベルトの製造方
    法。
  12. 【請求項12】上記基層の引張破断伸びの値を、102
    %以上とし、且つ、上記表層の表面に、引張破断伸び
    (JIS・K6301)の値が、被覆層>表層>基層の
    関係を有する被覆層を形成することを特徴とする請求項
    7、8、9、10又は11の中間転写ベルトの製造方
    法。
  13. 【請求項13】第1の像担持体上に静電潜像を形成し、
    該第1の像担持体上に形成された静電潜像をトナー像と
    して可視像化した後、該第1の像担持体と同期して回転
    する中間転写ベルト上に該第1の像担持体上に可視像化
    されたトナー像を一次転写し、該中間転写ベルトの回転
    に同期して搬送される第2の像担持体に該中間転写ベル
    ト上に一次転写されたトナー像を二次転写する画像形成
    装置に用いられる中間転写ベルトであって、 該中間転写ベルトは、請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8、9、10、11または12の製造方法で製造さ
    れていることを特徴とする中間転写ベルト。
  14. 【請求項14】第1の像担持体と、該第1の像担持体上
    に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該第1の像担持
    体上に形成された静電潜像をトナー像として可視像化す
    る現像装置と、該第1の像担持体と同期して回転する中
    間転写ベルトと、該中間転写ベルト上に該第1の像担持
    体上に可視像化されたトナー像を一次転写する一次転写
    手段と、該中間転写ベルトの回転に同期して搬送される
    第2の像担持体に該中間転写ベルト上に一次転写された
    トナー像を二次転写する二次転写手段とを有する画像形
    成装置において、 請求項13の中間転写ベルトを用いたことを特徴とする
    画像形成装置。
JP2000242180A 1999-09-28 2000-08-10 中間転写ベルトの製造方法及び中間転写ベルト並びに該中間転写ベルトを用いた画像形成装置 Expired - Fee Related JP4126149B2 (ja)

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