JPH11167290A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11167290A
JPH11167290A JP33616697A JP33616697A JPH11167290A JP H11167290 A JPH11167290 A JP H11167290A JP 33616697 A JP33616697 A JP 33616697A JP 33616697 A JP33616697 A JP 33616697A JP H11167290 A JPH11167290 A JP H11167290A
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intermediate transfer
image
image forming
forming apparatus
belt
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JP33616697A
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English (en)
Inventor
Eiji Funabashi
栄二 船橋
Shinichi Ishigame
信一 石亀
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動時の応力に対するベルト変形が小さく、
平滑な表面により転写不良(白抜け)が発生せず、且つ
転写部でのバイアスローラーによる押圧力の集中による
トナーの凝集を低減すること。 【解決手段】 像担持体16表面に形成されたトナー像
を1次転写して担持する中間転写体Bと、前記中間転写
体B上に転写されたトナー像を記録材Sに2次転写する
バイアス手段29〜32を有してなる画像形成装置に於
いて、前記中間転写体Bが少なくとも引張弾性率が30
000Kg/cm\t2\t以上を有する基材B1と、引張破
壊伸びが10パーセント以上を有する表面層B2からな
ることを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファックス等の電子写真方式を用いた画像形成装置
に係り、特に像担持体に形成したトナー像を一旦、中間
転写体上に転写した後、これを普通紙、上質紙、印刷
紙、葉書、封筒、OHP用フィルム等の転写材に再度転
写し画像を得る、中間転写体を用いる画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】像担持体表面に形成したトナー像を中間
転写体に1次転写し、さらに中間転写体上のトナー像を
転写材に2次転写する方式を採用した画像形成装置は従
来周知(特開昭62−206567号公報等参照)であ
る。前記中間転写体方式を採用した画像形成装置に用い
られるベルト材料としては、従来、熱可塑性樹脂の導電
性の無端ベルトが用いられている。上記熱可塑性樹脂を
ベルト材料とした従来技術は、PC(ポリカーボネイト
樹脂、特開平6−95521号公報)、PVdF(ポリ
フッ化ビニリデン、特開平5−200904号公報、特
開平6−228335号公報)、PAT(ポリアルキレ
ンフタレート、特開平6−149081号公報)、PC
(ポリカーボネイト)/PAT(ポリアルキレンフタレ
ート)のブレンド材料(特開平6−149083号公
報)、ETFE(エチレンテトラフロロエチレン共重合
体)/PC、ETFE/PAT、PC/PATのブレン
ド材料(特開平6−149079号公報)などに記載さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来技術に於い
て、ポリカーボネイト樹脂、PVdF(ポリフッ化ビニ
リデン)などの熱可塑性樹脂の導電性材料は、機械特性
に於いて特に、引張弾性率が24000Kg/cm2
下と劣る為、駆動時の応力に対するベルト変形が大き
く、高品質の転写画像が安定して得られない、駆動時に
ベルト端部からクラックが発生するためにベルトライフ
が短い等の問題が存在する。
【0004】そこで、機械特性が優れる材料として、引
張弾性率が30000Kg/cm2以上である熱硬化性
ポリイミド材料を挙げることができ、特開昭63−11
263号公報に於いて、カーボンブラック分散の熱硬化
性ポリイミドシームレスベルトが提案されている。カー
ボンブラック分散の熱硬化性ポリイミドシームレスベル
トは、ポリイミド前駆体であるポリアミック酸の溶液中
に導電剤としてカーボンブラックを分散させ、円筒型内
で回転させながら100゜C〜150゜Cに加熱し半硬
化した状態で脱型し、その後、脱型したベルトを金属シ
リンダーに被せて300゜C〜450゜Cの高温で本硬
化を行い製造される。
【0005】しかしながら、この遠心成形及び本硬化の
工程に於いて、溶媒の蒸発が不均一になりやすい。この
ためベルト表面に微小な凹凸が発生し、転写材に転写す
る画像に微小な凹凸に起因した転写不良(白抜け)が発
生する場合がある。又、カーボンブラック分散の熱硬化
性ポリイミドのシームレスベルトは、引張弾性率が30
000Kg/cm2以上である為、転写時にバイアスロ
ーラーの押圧力による弾性変形が起こりにくい。従っ
て、バイアスローラーの押圧力がベルト上のトナー層に
集中し、トナー相互の凝集力が大きくなる。加えて、ベ
ルト、像担持体、転写材の各表面エネルギーの関係が、
ベルト<像担持体 の時には1次転写部で、 ベルト>
像担持体 であり且つ、ベルト>転写材 の時には2次
転写部で、それぞれ凝集したトナーが表面エネルギーの
大きい側に密着し、転写バイアスでは移動しなくなり、
ライン画像が中抜けする問題もある。
【0006】上記転写不良(白抜け)や中抜け等の画像
欠陥を改善する為、表面に弾性材料を付与したベルトを
用いる方法があり、表面にシリコンゴム、ウレタンゴム
などのゴム材料を用いているが、ゴム材料特有の粘着性
により2次転写において、転写材にトナーが転写しない
問題が発生する。更に、前記問題の対策として、中間転
写体を3層構成として、例えば、中間層にフッ素ゴム等
の弾性層を設け、表面をフッ素樹脂層で被覆した場合に
は、フッ素樹脂に柔軟性が不足している為、表面層の変
形量が中間層の変形量に追従できず、表面層にクラック
が生じ易く、画像不良の原因になりやすい。
【0007】又、特開平7−92825号公報に於いて
は、ベルト表面層をフッ素樹脂に導電性フィラーを所定
の割合で配合し、前記表面層の体積抵抗率を107〜1
10Ωcmに調整してなるベルトが提案されているが、
やはりフッ素樹脂材料では柔軟性がないため、ライン画
像に中抜けが発生し、問題の解決には至っていない。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、
下記(O01)の記載内容を技術的課題とする。 (O01)駆動時の応力に対するベルト変形が小さく、平
滑な表面により転写不良(白抜け)が発生せず、且つ転
写部でのバイアスローラーによる押圧力の集中によるト
ナーの凝集を低減する事により画像の中抜けを防ぎ、更
には表面が非粘着性の材料で形成され、加えて除電機構
を必要とせず、高画質を安定して得られる中間転写体を
用いた画像形成装置を提供すること。
【0009】
【課題を解決するための手段】次に、上記課題を解決し
た本発明を説明するが、本発明の説明において本発明の
構成要素の後に付記したカッコ内の符号は、本発明の構
成要素に対応する後述の実施例の構成要素の符号であ
る。なお、本発明を後述の実施例の構成要素の符号と対
応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするた
めであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではな
い。
【0010】上記課題を解決するために、本発明の第1
発明の画像形成装置は、像担持体(16)表面に形成さ
れたトナー像を1次転写して担持する中間転写体(B)
と、前記中間転写体(B)上に転写されたトナー像を転
写材(S)に2次転写するバイアス手段(29〜32)
を有してなる画像形成装置に於いて、前記中間転写体
(B)が少なくとも引張弾性率が30000Kg/cm
2以上を有する基材(B1)と、引張破壊伸びが10パー
セント以上を有する表面層(B2)からなることを特徴
とする。
【0011】前記中間転写体(B)は、中間転写ベル
ト、中間転写ドラムの枠体に張られたベルト状部材、ま
たは中間転写体支持用枠体上に設けた弾性層表面を被覆
するように配置されたベルト状部材等を意味する。
【0012】第2発明の画像形成装置は、上記第1発明
の画像形成装置において、前記中間転写体(B)の表面
層(B2)がフルオロオレフィンビニルエーテル樹脂に
導電性顔料を分散した半導電性材料であり、且つ該表面
層(B2)の引張破壊伸びが10パーセント以上である
ことを特徴とする。
【0013】第3発明の画像形成装置は、上記第2発明
の画像形成装置において、前記中間転写体(B)の表面
層(B2)を形成するフルオロオレフィンビニルエーテ
ル樹脂が1塩化3フッ化エチレンとビニルエーテルの共
重合体をインシアネートで架橋して得られるポリマーに
導電性顔料を分散した半導電性材料であり、且つ該表面
層(B2)の引張破壊伸びが10パーセント以上である
ことを特徴とする。
【0014】第4発明の画像形成装置は、上記第1発明
ないし第3発明のいずれかの画像形成装置において、前
記中間転写体(B)の表面抵抗率が8.0LogΩ/□
から15.0LogΩ/□であり、且つ前記中間転写体
の表面および裏面間の抵抗値を測定し、前記測定した抵
抗値を、前記中間転写体が均一な1層構造であると仮定
して、単位面積当たりの抵抗値に換算した値として定義
される中間転写体の表裏面間の体積抵抗率が6.0Lo
gΩcmから13.0LogΩcmであることを特徴と
する。
【0015】第5発明の画像形成装置は、上記第1発明
ないし第4発明のいずれかの画像形成装置において、前
記中間転写体(B)の基材(B1)が導電性顔料を分散
したポリイミド樹脂であることを特徴とする。
【0016】第6発明の画像形成装置は、上記第1発明
ないし第5発明のいずれかの画像形成装置において、前
記中間転写体(B)がベルトであることを特徴とする。
【0017】第7発明の画像形成装置は、上記第6発明
の画像形成装置において、前記中間転写体(B)上に転
写されたトナー像を転写材(S)に2次転写するバイア
ス手段(29〜32)が、外側2次転写ロール(30)
と該外側2次転写ロール(30)と対向する位置で前記
中間転写体(B)のトナー像担持面(16)の裏面に存
在する内側2次転写ロール(29)と、該内側2次転写
ロール(29)に圧接し電圧を印加する電極ロール(3
1)と、転写用電源回路(32)とからなることを特徴
とする。
【0018】
【作用】以下詳細に説明する。第1発明は、中間転写体
(B)が少なくとも引張弾性率が30000Kg/cm
2以上を有する基材(B1)と、引張破壊伸びが10パー
セント以上、好ましくは30パーセント以上を有する表
面層(B2)からなるベルト状部材により構成されたこ
とを特徴とする画像形成装置である。本発明に用いる基
材(B1)は機械特性の優れる材料であり、特に引張弾
性率の大きな材料を用いる事により、駆動時の応力に対
するベルト変位置(変形量、伸び量、収縮量)を防止す
るものである。基材(B1)の引張弾性率が30000
Kg/cm2より小さい場合、特に24000Kg/c
2以下の場合、駆動時の応力に対するベルト変形及び
伸びが大きく、画像ズレや画像ムラを生じやすく、高品
質の転写画像が安定して得られないのである。ここで言
う引張弾性率とは、JIS K−7127に準拠して以
下の式(1)により求められる。 Em=△σ/△ε ……………………………………………(1) ここで Em:引張弾性率(N/mm2) △σ:直線上2点間の元の平均断面積による応力の差
(N/mm2) △ε:同じ2点間のひずみの差 である。
【0019】次に、ベルト材料の引張弾性率とベルト駆
動時の負荷変動によるベルトの変位置との関係を式
(2)で示す。 △I=P・I・α/(t・w・E) …………………………(2) ここで △I:ベルトの変位置(μm) P:負荷(N) I:2本のテンションロール間のベルトの長さ(mm) α:係数 t:ベルト厚み(mm) w:ベルト幅(mm) E:ベルト材料の引張弾性率(N/mm2) である。式(2)より、ベルト駆動時の負荷変動による
ベルトの変位量は、ベルト材料の引張弾性率に逆比例
し、引張弾性率が大きい材料ほどベルト駆動時の負荷変
動によるベルトの変位量を少なく抑えられる事が明らか
である。本発明は鋭意検討した結果、本発明の目的とす
る高画質を達成するにはベルト基材(B1)の引張弾性
率は30000Kg/cm2以上が必要であるとの結論
に達したものである。
【0020】一方、表層は駆動時の基材(B1)の変形
に追従すると共に転写部位での転写ローラの押圧力を緩
和する為の柔軟性を有していなくてはならない。本発明
では柔軟性の指標として表面層(B2)を形成する材料
の引張破壊伸びを用いている。ここで言う引張破壊伸び
とは、JIS K−7127に準拠して以下の式(3)
により求められる。 ε={(L−L0)/L0}×100 …………………………(3) ここで ε:引張破壊伸び(%) L:破壊時の標線間距離(mm) L0:元の標線間距離(mm) である。本発明に於いて、表面層(B2)の引張破壊伸
びは10パーセント以上、好ましくは30パーセント以
上である。表面層(B2)の引張破壊伸びが10パーセ
ントを下回ると駆動時の基材(B1)の変形に対し、表
面層(B2)の変形が追従できずクラックや割れを生じ
てしまう。同時に、転写部位での転写ローラの押圧力を
緩和する作用も無く、ライン画像に中抜けが発生しやす
い。
【0021】一方、表面層(B2)の引張破壊伸びの上
限値は特に定めないが、一般的に樹脂材料の伸びが大き
くなると表面の粘着性も大きくなり易く、中間転写部材
として用いた場合にはトナーの離型性が低下し転写効率
が悪くなり易い。従って、表面層(B2)に用いる樹脂
材料の引張破壊伸びは500パーセント以内、好ましく
は300パーセント以内に抑える必要がある。又、前記
粘着性を抑える為に、多量の非粘着性フィラーを添加し
た場合には、表面層(B2)の柔軟性を疎外したり、表
面平滑性を低下させ中間転写部材のクリーニング不良が
発生してしまう等の問題が存在する。
【0022】第2の発明は、前記中間転写体(B)の表
面層(B2)がフルオロオレフィンビニルエーテル樹脂
に導電性顔料を分散した半導電性材料であり、且つ該表
面層(B2)の引張破壊伸びが10パーセント以上であ
ることを特徴とする第1の発明に記載の画像形成装置で
ある。中間転写体(B)の表面層(B2)には離型性、
耐摩耗性、環境安全性、更には感光ドラム非汚染性等の
材料特性が要求される。これらの特性を満足する最適な
材料としてフッ素系樹脂があり、PVF(ポリフッ化ビ
ニル)、PVdF(ポリフッ化ビニリデン)、PCTE
F(ポリ塩化3フッ化エチレン)、FEP(ポリ4フッ
化エチレン6フッ化プロピレン)、PTFE(エチレン
4フッ化エチレン)、ECTFE(エチレン塩化3フッ
化エチレン)、PFA(4フッ化エチレンパーフルオロ
アルキルビニルエーテル)、FEVE(フルオロオレフ
ィンビニルエーテル)等の材料を挙げることができる。
しかしながら本発明の中間転写体(B)の表面層(B
2)は基材(B1)上に平滑に形成され、尚且つ導電性顔
料を分散した半導電性材料ではなくてはならない。従っ
て、表面層(B2)は塗料化した樹脂材料により形成す
ることが有効である。つまり塗料化した樹脂を用いれば
導電性顔料の均一分散が可能になり中間転写体(B)の
重要特性である、電気抵抗バラツキを少なく抑えること
ができるのである。
【0023】更に、塗料化した材料を用いればスプレー
コーティング、デイッピング、スクリーン印刷等のコー
ティング手段により、極めて平滑な表面を形成できるの
である。尚、各コーティングに際しては、基材(B1)
との密着性を向上させる為、プライマーを適宜用いても
構わない。これらの項目を考慮し鋭意検討した結果、本
発明者はフルオロオレフィンビニルエーテル樹脂が有効
であるとの結論に達した。即ち、フルオロオレフィンビ
ニルエーテル樹脂はトルエン、キシレン等の汎用溶剤で
塗料化でき、基材(B1)へのコーティングも前記各手
段により簡便に行える。しかも離型性、耐摩耗性、環境
安全性、更には感光ドラム非汚染性といったフッ素樹脂
本来の特性は、本発明の目的を満足するに十分である。
【0024】尚、本発明で使用する導電性顔料として
は、カーボンブラック、アセチレンブラック、グラファ
イト、金属酸化物、金属粉等を適宜用いる事ができ、2
種以上の導電性顔料を併用しても構わない。又、表面層
(B2)の厚みは5μmから300μm、好ましくは1
0μmから100μmである。表面層(B2)が極端に
薄い場合は柔軟性が十分発揮できず、中抜けに対し効果
がない。一方、表面層(B2)が極端に厚くなるとテン
ションロール部位で、基材(B1)との変形量の差が大
きくなり割れやクラックの原因となり易いので好ましく
無い。
【0025】第3の発明は、前記中間転写体(B)の表
面層(B2)を形成するフルオロオレフィンビニルエー
テル樹脂が、1塩化3フッ化エチレンとビニルエーテル
の共重合体をイソシアネートで架橋して得られるポリマ
ーに導電性顔料を分散した半導電性材料であり、且つ該
表面層(B2)の引張破壊伸びが10パーセント以上で
あることを特徴とする第1及び第2の発明に記載の画像
形成装置である。前項に記したフルオロオレフィンビニ
ルエーテル樹脂の中でも、1塩化3フッ化エチレンとビ
ニルエーテルの共重合体をイソシアネートで架橋して得
られるポリマーは特に、離型性、耐摩耗性、環境安全
性、更には感光ドラム非汚染性といったフッ素樹脂本来
の特性に優れている。加えて、1塩化3フッ化エチレン
とビニルエーテルの共重合比、及びイソシアネートの種
類と配合量を調整する事により柔軟性を増大させる事が
可能なのである。従って本発明に於ける指標とする引張
破壊伸びを10パーセント以上確保出来るのである。こ
の結果、駆動時の基材(B1)の変形に十分追従出来る
と共に、転写部位での転写ローラの押圧力を緩和する作
用をもたらし、本発明の中間転写体(B)の表面層(B
2)を形成する材料として最適なのである。
【0026】第4の発明は、前記中間転写体(B)の表
面抵抗率が8.0LogΩ/□から15.0LogΩ/
□であり、且つ前記中間転写体の表面および裏面間の抵
抗値を測定し、前記測定した抵抗値を、前記中間転写体
が均一な1層構造であると仮定して、単位面積当たりの
抵抗値に換算した値として定義される中間転写体の表裏
面間の体積抵抗率が6.0LogΩcmから13.0L
ogΩcmであることを特徴とする第1ないし第3の発
明のいずれかの画像形成装置である。表面抵抗率が8.
0LogΩ/□を下回ると与えられた電荷が中間転写体
(B)自身の導電性により除去されてしまい、トナー像
を転写する静電的な力が働かなくなる。その結果、像担
持体(16)から中間転写体(B)に転写された未定着
トナー像の電荷を保持する静電的な力が働かなくなり、
トナー同士の静電的反発力や画像エッジ付近でのフリン
ジ電界の力によって、画像の周囲にトナーが飛散してし
まい、ノズルの大きい画像が形成されるという問題が発
生する。特に、多重転写画像の様に、単位面積あたりの
トナー量の多い画像周りではこの現象が顕著に現れ、カ
ラー画像形成装置にとって致命的な欠陥となってしま
う。逆に、表面抵抗率が15.0LogΩ/□を越える
と電荷が蓄積されやすく、除電機構が必要となりコスト
アップにつながるなどの問題が発生する。ここで、表面
抵抗率は表面層(B2)が支配的であるため、表面層
(B2)を形成する樹脂材料自体の表面抵抗率を8.0
LogΩ/□から15.0LogΩ/□の範囲に調整さ
れる必要がある。一方、基材(B1)は表面層(B2)の
表面抵抗率に影響を与えない範囲で抵抗調整される必要
があり、表面層(B2)の表面抵抗率と同等又はそれ以
下に抑えられていれば十分である。
【0027】又、体積抵抗率は第3図記載の標準環境
(22゜C、55%)に於ける表面抵抗率と体積抵抗率
の相関より、6.0LogΩcmから13.0LogΩ
cmの範囲に収められることが好ましい。尚、ここで言
う表面抵抗率及び体積抵抗率の測定はハイレスタIP抵
抗測定器とHRプローブ(共に三菱油化製)を用い、印
加電圧100V、印加時間30秒での測定より式(4)
及び式(5)を用いて求めた値である。 ρs=Log10(Rs×10) ……………………………(4) ここで ρs=表面抵抗率(LogΩ/□) Rs=表面抵抗実測値(Ω) である。 ρv=Log10(S×Rv/t) …………………………(5) ここで ρv=体積抵抗率(LogΩcm) S=HRプローブの断面積(cm2) Rv=体積抵抗実測値(Ω) t=厚み(cm) である。
【0028】第5の発明は、前記中間転写体(B)の基
材(B1)が導電性顔料を分散したポリイミド樹脂であ
ることを特徴とする第1の発明に記載の画像形成装置で
ある。ポリイミド樹脂材料としては、熱硬化性、熱可塑
性を問わず、例えばカプトンHA(DuPont
(株))などのポリピロメリット酸イミド系のイミド樹
脂材料、ユーピレックスS(宇部興産(株))などのポ
リビフェニルテトラカルボン酸イミド系樹脂材料、LA
RC−TPI(三井東圧化学工業(株))などのポリベ
ンゾファノンテトラカルボン酸イミド酸系などを挙げる
ことができ、いずれも、引張弾性率30000Kg/c
2以上を発揮できる。特に、宇部興産(株)のユーピ
レックスSなどのポリビフェニルテトラカルボン酸イミ
ド系樹脂材料にカーボンブラックを分散した場合の引張
弾性率は、62000Kg/cm2である。
【0029】又、ベルト基材(B1)の厚みは200μ
mを越えるとテンションロール部位で、基材(B1)と
表面層(B2)の変形量の差が大きくなるので好ましく
ない。一方、基材(B1)が薄すぎると厚みに大きな斑
を生じ易く、画像がズレたり、剛性が不足したりする。
従って基材(B1)の厚みとしては、50μmから15
0μmの範囲であり、好ましくは70μmから100μ
mである。尚、基材の電気抵抗を調整するために本発明
で使用する導電性顔料としては、カーボンブラック、ア
セチレンブラック、グラファイト、金属酸化物、金属粉
等を適宜用いる事ができ、2種以上の導電性顔料を併用
しても構わない。
【0030】前記第1〜第5発明の画像形成装置におい
て、前記中間転写体(B)をベルトにより構成すること
が可能である。ベルト形状とすることは構造が単純とな
り、低コスト化に有効である。同時に自在に変形出来る
ため画像形成装置の省スペース化に大いに貢献するもの
である。
【0031】前記第1発明の画像形成装置において、前
記中間転写体(B)上に転写されたトナー像を転写材
(S)に2次転写するバイアス手段(29〜32)を、
外側2次転写ロール(30)と該外側2次転写ロール
(30)と対向する位置で前記中間転写体(B)のトナ
ー像担持面の裏面に存在する内側2次転写ロール(2
9)と、該内側2次転写ロール(29)に圧接し、電圧
を印加する電極ロール(31)と前記電極ロール(3
1)にバイアス電圧を印加する2次転写用電源回路(3
2)とから構成ことが可能である。2次転写部は外側2
次転写ロール(30)と該外側2次転写ロール(30)
に対向する位置で中間転写体(B)のトナー像担持面の
裏面に存在する内側2次転写ロール(29)と、該内側
2次転写ロール(29)に圧接し電圧を印加する電極ロ
ールからなる。2次転写バイアスはトナー像と同極性の
電圧が電極ロール(31)から内側2次転写ロール(2
9)に印加される。印加された2次転写バイアスは該内
側2次転写ロール(29)表面の沿面を伝わり中間転写
体(B)を介し、外側2次転写ロール(30)へと到達
する。上述の構成において、内側2次転写ロール(2
9)の表面抵抗値を、円周方向1cm当たり107Ω以
上の電気抵抗とした場合、、過大な電流が内側2次転写
ロール(29)から中間転写体(B)及び外側2次転写
ロール(30)に流れることはない。従って各種サイズ
の転写材(S)について安定した転写電界を形成し、同
時に中間転写体(B)の損傷を防止できるのである。
【0032】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の画像形成
装置の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。 (実施例1)図1は、本発明の画像形成装置の実施例1
の説明図である。図1において、カラー複写が可能な画
像形成装置Fは、上部にコピースタートキー、テンキ
ー、表示部等を有するUI(ユーザインタフェース)
と、原稿(図示せず)を載置する透明なプラテンガラス
2とを有している。プラテンガラス2の下側には、前記
プラテンガラス2上の原稿を照明しながら走査する原稿
照明ユニット3およびミラーユニット4を有する露光光
学系5が配置されている。前記露光光学系5で露光され
たプラテンガラス2上の原稿で反射した原稿画像光は露
光光学系5および結像レンズ6を通って、CCD(カラ
ー画像読取センサ)によりR,G,Bのアナログ信号と
して読み取られる。
【0033】CCDで読み取られたR(赤色),G(緑
色),B(青色)の画像信号は、IPS(イメージプロ
セッシングシステム)に入力される。IPSは、前記
R,G,Bの読取画像のアナログ電気信号をデジタル信
号に変換して出力する画像読取データ出力手段11およ
び前記RGBの画像データをK(黒)、Y(イエロ
ー)、M(マゼンタ)、およびC(シアン)の画像デー
タに変換して濃度補正、拡大縮小補正等のデータ処理を
施し、書込用画像データ(レーザ駆動データ)として出
力する画像データ出力手段12を有している。前記画像
データ出力手段12は前記K,Y,M,C,の画像デー
タを一時的に記憶する画像メモリ13を有している。
【0034】レーザ駆動信号出力装置14は、前記IP
Sの書込画像データ出力手段12から入力された画像デ
ータに応じた各色K,Y,M,Cの成分の画像のレーザ
駆動信号を所定のタイミングで、ROS(光走査装置、
すなわち、潜像形成装置)に出力する機能を有してい
る。前記ROSは、入力された前記レーザ駆動信号によ
り変調されたレーザビームLにより、像担持体16の静
電潜像書込位置Q1を走査する。前記回転する像担持体
16に沿って、像担持体16の移動方向で前記潜像書込
位置Q1の上流側に、像担持体16を一様に帯電させる
帯電器17が配置されている。帯電器17は本実施例1
では帯電コロトロンまたは帯電ロールにより構成され
る。像担持体16は、前記帯電器17により一様に帯電
された後、前記潜像書込位置Q1において、前記レーザ
ビームLにより静電潜像が書き込まれる。
【0035】前記像担持体16の移動方向に沿って、前
記潜像書込位置Q1の下流側の現像領域Q2には、前記静
電潜像をトナー像に現像するロータリ式の現像装置Dが
配置されている。前記現像装置Dは、回転軸18周囲に
装着したK(黒)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、
C(シアン)の各色のトナー像に現像する4色の現像器
Dk,Dy,Dm,Dcを有しており、前記回転軸18の回
転に伴い、前記各4色の現像器Dk,Dy,Dm,Dcが順
次前記現像領域Q2に移動するように構成されている。
前記符号14〜17,ROS,D等で示された要素によ
りトナー像形成装置(14〜17+ROS+D)が構成
されている。
【0036】前記回転する像担持体16下方には、中間
転写ベルト(中間転写体)Bが配置されている。前記中
間転写ベルトBは、前記回転する像担持体16の表面に
沿って前記現像領域Q2の下流側に設定された1次転写
領域Q3およびその下方の2次転写領域Q4を順次通過す
るように配置されている。前記1次転写領域Q3には、
1次転写ロール(1次転写器)21が配置されている。
【0037】図1において、前記回転する像担持体16
に沿って、前記1次転写領域Q3の下流側には、像担持
体クリーナ22および除電ランプ23が配置されてい
る。なお、除電ランプ23の代わりに除電ロールを使用
することが可能である。前記中間転写ベルトBは、駆動
ロール25、アイドラロール26、テンションロール2
7、ウォーク補正ロール28(中間転写ベルトBの幅方
向の位置を調節するロール)および内側2次転写ロール
(バックアップロール)29の5本のロールで張架され
ており、図示しない駆動装置により前記像担持体16と
ほぼ同速度で前記駆動ロール25を介して矢印方向Aへ
回転する。
【0038】前記2次転写領域Q4において、前記中間
転写ベルトBを挟んで前記内側2次転写ロール29と対
向する側に外側2次転写ロール30が配置されている。
前記内側2次転写ロール29には電極ロール31が接触
して配置されている。前記符号29〜30で示された要
素により本実施例の2次転写器Tが構成されている。
【0039】前記電極ロール31は、転写用電源回路3
2(図1参照)に接続され、前記外側2次転写ロール3
0の芯材はアースされている。転写用電源回路32は、
コントローラCにより制御されている。この転写用電源
回路32は、前記2次転写領域Q4を転写材Sが通過す
る際、前記電極ロール31にトナーと同極性のバイアス
電圧を印加して、中間転写ベルトB上のトナー像を転写
材Sに転写する。
【0040】前記外側2次転写ロール30は前記内側2
次転写ロール29および中間転写ベルトBから離れた位
置に移動した状態で、転写ロールクリーナ33によりク
リーニングされ、表面に付着したトナー粒子や紙粉等の
異物が除去される。また、前記中間転写ベルトBの搬送
方向で、前記外側2次転写ロール30の下流側には、中
間転写ベルトB表面から転写材Sを剥離させる剥離爪3
4および前記中間転写ベルトB表面の残留トナーを除去
する中間転写体クリーナ35が配置されている。前記外
側2次転写ロール30、前記剥離爪34および中間転写
体クリーナ35は、前記中間転写ベルトBに対し圧接、
離間可能に構成されている。
【0041】給紙トレイ36からピックアップロール3
7により取り出された転写材Sは、フィードロール38
により搬送され、レジストロール39で一旦停止してか
ら所定のタイミングでガイド搬送路41を通って前記2
次転写領域Q4に搬送される。この転写材Sには、2次
転写領域Q4を通過する際に中間転写ベルトB上の未定
着トナー像が2次転写される。この未定着トナー像が転
写された転写材Sは、シートガイド部材42上面に沿っ
て移動し、さらに搬送ベルト43を通って定着位置Q6
に搬送される。転写材Sが前記定着位置Q6を通過する
ときに転写材S上の未定着トナー像は定着装置44によ
って定着され、排紙トレイ46に排出されるように構成
されている。前記符号37〜43で示された要素により
本実施例1の転写材搬送装置(37〜43)が構成され
ている。
【0042】(画像形成装置の作用)前記構成を備えた
画像形成装置FのコントローラCは、前記中間転写ベル
トBのベルト位置センサSN1から出力される非常に精
度の高い中間転写ベルトBの位置検出信号に応じた所定
のタイミングで、レーザ駆動信号出力装置14を作動さ
せる。レーザ駆動信号出力装置14が出力する画像書込
信号に応じて画像書込用のレーザ光Lを出射するROS
は、潜像書込位置Q1において、矢印A方向へ回転する
前記像担持体16上に静電潜像を書き込む。
【0043】前記像担持体16に形成された未定着トナ
ー像は、像担持体16と前記中間転写ベルトBとが接す
る1次転写領域Q3で、前記トナーの帯電極性と逆極性
の1次転写電圧が印加される1次転写ロール21によ
り、像担持体16から中間転写ベルトBの表面に転写さ
れる。1次転写後の像担持体上の残存トナーは次のサイ
クルの前に像担持体16周囲に配置された像担持体クリ
ーナ22によってクリーニングされる。
【0044】単色画像を形成する場合は中間転写ベルト
Bに1次転写された未定着トナー像を直ちに転写材Sに
2次転写するのであるが、複数色のトナー像を重ね合わ
せたカラー画像を形成する場合には、像担持体16上で
のトナー像の形成並びにこのトナー像の1次転写の行程
が色数分だけ繰り返される。例えば4色のトナー像を重
ね合わせたフルカラー画像を形成する場合、像担持体1
6上にはその1回転毎にK(黒)、Y(イエロー)、M
(マゼンタ)及びC(シアン)の未定着トナー像が形成
され、これら未定着トナー像は順次中間転写ベルトBに
1次転写される。
【0045】一方、中間転写ベルトBは最初に1次転写
された黒の未定着トナー像を保持したまま像担持体16
と同一周期で回転し、中間転写ベルトB上にはその1回
転毎にイエロー、マゼンタ及びシアンの未定着トナー像
が黒の未定着トナー像に重ねて転写される。剥離爪3
4、中間転写体クリーナ35は中間転写ベルトBと接離
自在に配設されており、カラー画像が形成される場合に
は最終色の未定着トナー像が中間転写ベルトBに1次転
写される迄、これら部材は中間転写ベルトBから離間し
ている。
【0046】カラー画像の最終色の未定着トナー像が中
間転写ベルトBに1次転写された直後に、剥離爪34、
中間転写体クリーナ35は中間転写ベルトBに当接す
る。
【0047】前記中間転写ベルトBに1次転写された未
定着トナー像は、中間転写ベルトBの回動に伴って2次
転写領域Q4へ搬送される。前記ピックアップロール3
7によってトレイ36から搬出された転写材Sはレジス
トロール39で一旦停止してから所定のタイミングで2
次転写領域Q4へ搬送される。前記2次転写領域Q4にお
いて、中間転写ベルトB上の未定着トナー像は転写材S
に静電転写される。
【0048】未定着トナー像が転写された転写材Sは剥
離爪34によって中間転写ベルトBから剥離し、搬送ベ
ルト43によって定着装置44に搬送される。定着装置
4で、未定着トナー像が定着され、転写材Sは、排紙ト
レイ46に排出される。一方、未定着トナー像の2次転
写が終了した中間転写ベルトB上の残留トナーは、中間
転写体クリーナ35により除去される。
【0049】(実施例1の中間転写体)図2は実施例1
で使用される中間転写ベルトの説明図である。図2にお
いて、中間転写ベルトBは、基材B1と表面層B2とを有
しており、基材B1と表面層B2との間には、それらの密
着性を向上させるための、プライマー層B3が設けられ
ている。なお、前記プライマー層B3は省略可能であ
る。
【0050】カーボンブラックを耐熱被膜用ポリイミド
ワニス(宇部興産(株)Uワニス−S)に対し10重量
パーセント配合し、ミキサーで両者を十分混合した。こ
の原液を円筒型に30゜Cで均一に流延し、130゜C
に加熱しつつ遠心成形した。半硬化した状態で脱型し、
その後、脱型したベルトを鉄芯に被せて450゜Cで3
0分間加熱して、厚さ80μmのシームレスベルト(図
2のベルト基材B1)を得た。得られたベルトの表面抵
抗率は11.5LogΩ/□であり、体積抵抗率は9.
0LogΩcmであった。
【0051】又、前記シームレスベルトB1の、JIS
K−7127に準拠して、引張速度100mm/mi
nで測定した引張弾性率は50000Kg/cm2であ
った。これとは別に表面層形成用塗料として、1塩化3
フッ化エチレンとビニルエーテルの共重合体であるルミ
フロンLF−600C(旭ガラス(株))をトルエンと
キシレンの同量の混合溶媒に固形分30重量パーセント
に溶解し、固形分に対し導電性カーボンブラックを5重
量部配合し、サンドミルを用い8時間分散した。次い
で、硬化剤(日本ポリウレタン(株)コロネートHL)
を1塩化3フッ化エチレンとビニルエーテルの共重合体
に対し、25重量部配合し、両者を十分攪拌し半導電性
塗料を作製した。得られた半導電性塗料をガラス板上に
コーティングし160゜Cで20分間乾燥した後、ガラ
ス板から剥離し50μmの薄膜を作製した。作製した薄
膜を3号形試験片に打ち抜き、引張速度50mm/mi
nでJISK−7127に準拠し引張破壊伸び(%)を
測定した。その結果、薄膜の引張破壊伸びは35%であ
った。尚、この際の測定環境は温度22゜C、湿度55
%であった。
【0052】次いで、先に作製したポリイミド製シーム
レスベルトB1(図2参照)の外周上にシランカップリ
ング剤系のプライマーB3(図2参照)をコーティング
し乾燥した後、金属性シリンダーに装着し100回転/
分の速度で回転させながら、前記半導電性塗料をエアー
圧2Kg/cm2でスプレーコーティングした。10分
間風乾した後、160゜Cで20分間乾燥し50μmの
表面層B2(図2参照)を備えた中間転写ベルトB(図
2参照)を作製した。この様にして得られた中間転写ベ
ルトの表面抵抗率と体積抵抗率を標準環境(22゜C、
55%)、高温高湿環境(28゜C、85%)、低温低
湿環境(10゜C、15%)の各環境下で測定した。結
果は表−1に示す。更に、第1図に示した画像形成装置
の中間転写ベルトの位置に取付け、標準環境(22゜
C、55%)、高温高湿環境(28゜C、85%)、低
温低湿環境(10゜C、15%)の各環境下に於いて、
中抜け及び飛び散りについて画像評価を行った。
【0053】尚、中抜け評価は、以下のレベルに区分し
評価した。 ◎:中抜けの発生なし ○:若干の中抜けの発生あり ×:中抜けの発生あり 又、飛び散り評価は、以下のレベルに区分し評価した。 ◎:飛び散りの発生なし ○:若干の飛び散りの発生あり ×:飛び散りの発生あり それぞれの評価結果は表−1に示す通りである。続い
て、得られた中間転写ベルトを第1図に示した画像形成
装置の中間転写ベルトの位置に取付け、低温低湿環境
(10゜C、15%)下に於いて、10000枚のフル
カラー画像による耐久試験に供した。その結果、中間転
写ベルトに外観上の変化は無く、且つ画像上に於いても
中抜け及び飛び散りは発生しなかった。
【0054】
【表1】
【0055】(実施例2の中間転写体)表面層形成用塗
料として、1塩化3フッ化エチレンとビニルエーテルの
共重合体であるルミフロンLF−600C(旭ガラス
(株))と更に柔軟性に優れるルミフロンLF−601
C(旭ガラス(株))を1:1の割合で混合し、トルエ
ンとキシレンが同量の混合溶媒に固形分30重量パーセ
ントに溶解し、固形分に対し導電性カーボンブラックを
5重量部配合し、サンドミルを用い8時間分散した。次
いで、硬化剤(日本ポリウレタン(株)コロネートH
L)を1塩化3フッ化エチレンとビニルエーテルの共重
合体に対し、25重量部配合し、両者を十分攪拌し半導
電性塗料を作製した。得られた半導電性塗料をガラス板
上にコーティングし160゜Cで20分間乾燥した後、
ガラス板から剥離し50μmの薄膜を作製した。作製し
た薄膜を3号形試験片に打ち抜き、引張速度50mm/
minでJISK−7127に準拠し引張破壊伸び
(%)を測定した。その結果、薄膜の引張破壊伸びは7
0%であった。尚、この際の測定環境は温度22゜C、
湿度55%であった。
【0056】次いで、実施例1で作成したポリイミドシ
ームレスベルト上の外周上にシランカップリング剤系の
プライマーをコーティングし乾燥した後、金属性シリン
ダーに装着し100回転/分の速度で回転させながら、
前記半導電性塗料をエアー圧2Kg/cm2でスプレー
コーティングした。10分間風乾した後、160゜Cで
20分間乾燥し50μmの表面層を備えた中間転写ベル
トを作製した。この様にして得られた中間転写ベルトの
表面抵抗率と体積抵抗率を標準環境(22゜C、55
%)、高温高湿環境(28゜C、85%)、低温低湿環
境(10゜C、15%)の各環境下で測定した。結果は
表−1に示す。更に、第1図に示した画像形成装置の中
間転写ベルトの位置に取付け、標準環境(22゜C、5
5%)、高温高湿環境(28゜C、85%)、低温低湿
環境(10゜C、15%)の各環境下に於いて、中抜け
及び飛び散りについて画像評価を行った。それぞれの評
価結果は表−1に示す通りである。
【0057】続いて、得られた中間転写ベルトを第1図
に示した画像形成装置の中間転写ベルトの位置に取付
け、低温低湿環境(10゜C、15%)下に於いて、1
0000枚のフルカラー画像による耐久試験に供した。
その結果、中間転写ベルトに外観上の変化は無く、且つ
画像上に於いても中抜け及び飛び散りは発生しなかっ
た。
【0058】(比較例1)表面層形成用塗料として、1
塩化3フッ化エチレンとビニルエーテルの共重合体であ
るルミフロンLF−200C(旭ガラス(株))をトル
エンとキシレンが同量の混合溶媒に固形分30重量パー
セントに溶解し、固形分に対し導電性カーボンブラック
を5重量部配合し、サンドミルを用い8時間分散した。
次いで、硬化剤(日本ポリウレタン(株)コロネートH
L)を1塩化3フッ化エチレンとビニルエーテルの共重
合体に対し、25重量部配合し、両者を十分攪拌し半導
電性塗料を作製した。得られた半導電性塗料をガラス板
上にコーティングし120゜Cで20分間乾燥した後、
ガラス板から剥離し50μmの薄膜を作製した。作製し
た薄膜を3号形試験片に打ち抜き、引張速度50mm/
minでJISK−7127に準拠し引張破壊伸び
(%)を測定した。その結果、薄膜の引張破壊伸びは8
%であった。尚、この際の測定環境は温度23゜C、湿
度55%であった。
【0059】次いで、実施例1で作成したポリイミドシ
ームレスベルト上の外周上にシランカップリング剤系の
プライマーをコーティングし乾燥した後、金属性シリン
ダーに装着し100回転/分の速度で回転させながら、
前記半導電性塗料をエアー圧2Kg/cm2でスプレー
コーティングした。10分間風乾した後、120゜Cで
20分間乾燥し50μmの表面層を備えた中間転写ベル
トを作製した。この様にして得られた中間転写ベルトの
表面抵抗率と体積抵抗率を標準環境(22゜C、55
%)、高温高湿環境(28゜C、85%)、低温低湿環
境(10゜C、15%)の各環境下で測定した。結果は
表−1に示す。
【0060】更に、第1図に示した画像形成装置の中間
転写ベルトの位置に取付け、標準環境(22゜C、55
%)、高温高湿環境(28゜C、85%)、低温低湿環
境(10゜C、15%)の各環境下に於いて、中抜け及
び飛び散りについて画像評価を行った。それぞれの評価
結果は表−1に示す通りである。続いて、得られた中間
転写ベルトを第1図に示した画像形成装置の中間転写ベ
ルトの位置に取付け、低温低湿環境(10゜C、15
%)下に於いて、10000枚のフルカラー画像による
耐久試験に供した。その結果、中間転写ベルト表面層に
数本の亀裂が発生しており、画像上の中抜け及び飛び散
り共に初期の状態より悪化していた。
【0061】(比較例2)表面層形成用塗料として、ポ
リフッ化ビニリデンとアクリルを重量比4:1で混合し
イソホロン溶媒中に固形分40重量パーセントに分散し
た塗料デュフナー100S(大日本塗料(株))を用
い、前記固形分に対し導電性カーボンブラックを8重量
部配合し、サンドミルを用い8時間分散し半導電性塗料
を作製した。得られた半導電性塗料をガラス板上にコー
ティングし210゜Cで20分間乾燥した後、ガラス板
から剥離し50μmの薄膜を作製した。作製した薄膜を
3号形試験片に打ち抜き、引張速度50mm/minで
JISK−7127に準拠し引張破壊伸び(%)を測定
した。その結果、薄膜の引張破壊伸びは5%であった。
尚、この際の測定環境は温度22゜C、湿度55%であ
った。
【0062】次いで、実施例1で作成したポリイミドシ
ームレスベルトの外周上にシランカップリング剤系のプ
ライマーをコーティングし乾燥した後、金属性シリンダ
ーに装着し100回転/分の速度で回転させながら、前
記半導電性塗料をエアー圧2Kg/cm2でスプレーコ
ーティングした。10分間風乾した後、210゜Cで2
0分間乾燥し50μmの表面層を備えた中間転写ベルト
を作製した。この様にして得られた中間転写ベルトの表
面抵抗率と体積抵抗率を標準環境(22゜C、55
%)、高温高湿環境(28゜C、85%)、低温低湿環
境(10゜C、15%)の各環境下で測定した。結果は
表−1に示す。更に、第1図に示した画像形成装置の中
間転写ベルトの位置に取付け、標準環境(22゜C、5
5%)、高温高湿環境(28゜C、85%)、低温低湿
環境(10゜C、15%)の各環境下に於いて、中抜け
及び飛び散りについて画像評価を行った。それぞれの評
価結果は表−1に示す通りである。続いて、得られた中
間転写ベルトを第1図に示した画像形成装置の中間転写
ベルトの位置に取付け、低温低湿環境(10゜C、15
%)下に於いて、10000枚のフルカラー画像による
耐久試験に供した。その結果、中間転写ベルト表面層に
無数の亀裂が発生した。
【0063】(比較例3)実施例2で作製した表面層形
成用塗料の導電性カーボンの添加量を10重量部とし、
以下実施例2と同様の操作を行い半導電性塗料を作製し
た。得られた半導電性塗料をガラス板上にコーティング
し160゜Cで20分間乾燥した後、ガラス板から剥離
し50μmの薄膜を作製した。作製した薄膜を3号形試
験片に打ち抜き、引張速度50mm/minでJISK
−7127に準拠し引張破壊伸び(%)を測定した。そ
の結果、薄膜の引張破壊伸びは55%であった。尚、こ
の際の測定環境は温度22゜C、湿度55%であった。
【0064】次いで、実施例1で作成したポリイミドシ
ームレスベルトの外周上にシランカップリング剤系のプ
ライマーをコーティングし乾燥した後、金属性シリンダ
ーに装着し100回転/分の速度で回転させながら、前
記半導電性塗料をエアー圧2Kg/cm2でスプレーコ
ーティングした。10分間風乾した後、160゜Cで2
0分間乾燥し50μmの表面層を備えた中間転写ベルト
を作製した。この様にして得られた中間転写ベルトの表
面抵抗率と体積抵抗率を標準環境(22゜C、55
%)、高温高湿環境(28゜C、85%)、低温低湿環
境(10゜C、15%)の各環境下で測定した。結果は
表−1に示す。更に、第1図に示した画像形成装置の中
間転写ベルトの位置に取付け、標準環境(22゜C、5
5%)、高温高湿環境(28゜C、85%)、低温低湿
環境(10゜C、15%)の各環境下に於いて、中抜け
及び飛び散りについて画像評価を行った。それぞれの評
価結果は表−1に示す通りである。続いて、得られた中
間転写ベルトを第1図に示した画像形成装置の中間転写
ベルトの位置に取付け、低温低湿環境(10゜C、15
%)下に於いて、10000枚のフルカラー画像による
耐久試験に供した。その結果、中間転写ベルトに外観上
の変化は無かったが、初期より画像上に飛び散りが発生
し、最後まで消える事は無かった。
【0065】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によ
り、駆動時の応力に対するベルト変形が小さく、かつ転
写部でのバイアスローラーによる押圧力の集中を小さく
抑え、表面に非粘着性の材料で形成され、かつ除電機構
を必要としない、中間転写体ベルト材料を提供すること
ができ、安定的に中抜け及び飛び散りの無い高品質な画
像が得られる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明を適用した画像形成装置であ
る。
【図2】 図2は本発明に於けるベルトの構成説明図で
ある。
【図3】 図3は本発明に於ける表面抵抗率と体積抵抗
率の相関図である。
【符号の説明】
B…中間転写体、B1…基材、B2…表面層、S…転写
材、16…像担持体、29…内側2次転写ロール、30
…外側2次転写ロール、31…電極ロール、32…2次
転写用電源回路、29〜32…2次転写するバイアス手

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体表面に形成されたトナー像を1
    次転写して担持する中間転写体と、前記中間転写体上に
    転写されたトナー像を転写材に2次転写するバイアス手
    段を有してなる画像形成装置に於いて、前記中間転写体
    が引張弾性率が30000Kg/cm2以上である基材
    と、引張破壊伸びが10パーセント以上である表面層と
    を、少なくとも有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記中間転写体の表面層がフルオロオレ
    フィンビニルエーテル樹脂に導電性顔料を分散した半導
    電性材料であり、且つ該表面層の引張破壊伸びが10パ
    ーセント以上であることを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記中間転写体の表面層を形成するフル
    オロオレフィンビニルエーテル樹脂が、1塩化3フッ化
    エチレンとビニルエーテルの共重合体をインシアネート
    で架橋して得られるポリマーに導電性顔料を分散した半
    導電性材料であり、且つ該表面層の引張破壊伸びが10
    パーセント以上であることを特徴とする請求項2記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記中間転写体の表面抵抗率が8.0L
    ogΩ/□から15.0LogΩ/□であり、且つ前記
    中間転写体の表面および裏面間の抵抗値を測定し、前記
    測定した抵抗値を、前記中間転写体が均一な1層構造で
    あると仮定して、単位面積当たりの抵抗値に換算した値
    として定義される中間転写体の表裏面間の体積抵抗率が
    6.0LogΩcmから13.0LogΩcmであるこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 前記中間転写体の基材が導電性顔料を分
    散したポリイミド樹脂であり、且つ該基材の引張弾性率
    が30000Kg/cm2以上であることを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれか記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記中間転写体がベルトであることを特徴
    とする請求項1ないし5のいずれか記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記中間転写体上に転写されたトナー像
    を転写材に2次転写するバイアス手段が、外側2次転写
    ロールと該外側2次転写ロールと対向する位置で前記中
    間転写体のトナー像担持面の裏面に存在する内側2次転
    写ロールと、該内側2次転写ロールに圧接し電圧を印加
    する電極ロールと、転写用電源回路とからなることを特
    徴とする請求項6記載の画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6615015B2 (en) * 2001-05-24 2003-09-02 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge, electrophotographic apparatus and image-forming method
US6947694B2 (en) 2002-06-24 2005-09-20 Canon Kabushiki Kaisha Belt whose εbreak/εmax ratio is within a predetermined range and image forming apparatus having such belt
JP2010181569A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Ricoh Co Ltd 中間転写体、転写装置及び画像形成装置
JP2010197961A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Fuji Xerox Co Ltd 転写装置、及び画像形成装置

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