JP2001096551A - 無端状ベルトの製造方法及び無端状ベルト並びに該無端状ベルトを用いた画像形成装置 - Google Patents

無端状ベルトの製造方法及び無端状ベルト並びに該無端状ベルトを用いた画像形成装置

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JP2001096551A
JP2001096551A JP27838499A JP27838499A JP2001096551A JP 2001096551 A JP2001096551 A JP 2001096551A JP 27838499 A JP27838499 A JP 27838499A JP 27838499 A JP27838499 A JP 27838499A JP 2001096551 A JP2001096551 A JP 2001096551A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体ベルトや中間転写ベルトなどの無端状
ベルトに対して寄り止め部材を容易に精度良く位置決め
して配設させることができる無端状ベルトの製造方法及
び無端状ベルト、並びに、該無端状ベルトを用いた画像
形成装置を提供すること。 【解決手段】 回転する円筒状型1の内周面上に液状樹
脂4を供給ノズル5により供給し、中間転写ベルト50
1と、該中間転写ベルト501の内周面の端部に取り付
けられる寄り止め部材6とを同時に成形する。このと
き、中間転写ベルト501に円周方向に沿った複数個の
貫通孔501aを形成し、寄り止め部材6に貫通孔50
1aに嵌合する凸部6aを形成する。該貫通孔501a
は、該中間転写ベルト501の成形と同時に成形される
ので、常に中間転写ベルト501の決められた位置に極
めて高精度に形成される。これにより、該凸部6aを該
貫通孔501aに対して嵌合させるだけの容易な作業
で、寄り止め部材6を中間転写ベルト501の周方向に
沿って蛇行しないように精度良く配設させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に使用される感光体
ベルトや中間転写ベルトなどの無端状ベルトの製造方法
及び無端状ベルトの製造方法、並びに、該無端状ベルト
を用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置として、第
1の像担持体としての感光体上に静電潜像を形成し、該
感光体上に形成された静電潜像をトナー像として可視像
化した後、該感光体と同期して回転する中間転写ベルト
上に、該感光体上に可視像化されたトナー像を一次転写
し、該中間転写ベルトの回転に同期して搬送される第2
の像担持体としての転写材に、該中間転写ベルト上に一
次転写されたトナー像を二次転写する画像形成装置が知
られている。また、この種の画像形成装置の中間転写ベ
ルトとして、回転する円筒状型の内周面上に液状樹脂を
供給して遠心成形法により成形した無端状ベルトを使用
するものが知られている。
【0003】上記中間転写ベルトは、周知のように、駆
動ローラや従動ローラからなる複数個の張架ローラに張
架されて、上記感光体に接触しながら同期回転するよう
に構成されている。このような複数個の張架ローラに張
架されて回転する構成の中間転写ベルトでは、その回転
時の蛇行によって転写画像に歪みが発生する虞が高い。
そこで、この種の中間転写ベルトには、該中間転写ベル
トの蛇行に伴う不具合を解消するために、中間転写ベル
トの内周面上に、その回転時の蛇行を防止するための寄
り止め部材が設けられている。なお、この寄り止め部材
は、一般的に、中間転写ベルトの一方もしくは両方の周
縁部の内周面上に設けられる。
【0004】この寄り止め部材を有する中間転写ベルト
は、従来、以下のような方法により製造されていた。ま
ず、回転する円筒状型の内周面上に液状樹脂を供給して
遠心成形法により無端状ベルトを成形する。次いで、該
無端状ベルトの一方もしくは両方の周縁部の内周面上
に、該無端状ベルトの内周長に見合った長さにカットさ
れた補強テープを接着する。この補強テープとしては、
例えば、PETなどからなる帯状シートの該無端状ベル
トへの接合面に、両面接着部材(一般的には、両面テー
プと呼ばれている)を貼付したものが用いられている。
そして、該無端状ベルトの内周面上に貼付された補強テ
ープの上に、該補強テープの内周長に見合った長さに形
成された寄り止め部材を接着する。この補強テープと寄
り止め部材との接着方法としては、上記無端状ベルトと
補強テープとの接着方法と同様、上記両面接着部材(両
面テープ)が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の中間
転写ベルトの製造方法においては、前述したように、無
端状ベルトの成形作業、補強テープのカット作業、補強
テープへの両面接着部材(両面テープ)の貼付作業、無
端状ベルトの内周面への補強テープの接着作業、寄り止
め部材の成形作業、寄り止め部材への両面接着部材(両
面テープ)の貼付作業、無端状ベルトの内周面に接着さ
れた補強テープへの寄り止め部材の接着作業などの多く
の作業工程が不可欠であった。このため、この従来の製
造方法により形成された中間転写ベルトは、その製品コ
ストが必然的に高い価格となっていた。
【0006】また、上記無端状ベルトの内周面に接着さ
れた補強テープへの寄り止め部材の接着工程では、該寄
り止め部材を該無端状ベルトの周方向に沿って、蛇行し
ないように精度良く接着させる必要がある。すなわち、
この寄り止め部材の接着工程において、該寄り止め部材
が補強テープに対して蛇行して接着されてしまうと、中
間転写ベルト回転された際に、該寄り止め部材に沿って
中間転写ベルト自体が蛇行してしまうため、転写画像に
歪みが生じたり、中間転写ベルトの回転時の蛇行により
該中間転写ベルトが張架ローラ(ガイドローラ)に乗り
上げて、中間転写ベルトと感光体とが密着不良となり、
画像不良や画像位置ズレが発生したりする。また、上述
のように、中間転写ベルトの張架ローラ(ガイドロー
ラ)への乗り上げが多発すると、この乗り上げの繰り返
しによって、該中間転写ベルトの乗り上げ部位に亀裂が
発生して、中間転写ベルトが破損する。しかしながら、
従来の中間転写ベルトの製造方法においては、前述した
ように、この補強テープに対して両面接着部材(両面テ
ープ)を介して寄り止め部材を接着していたため、該寄
り止め部材を該無端状ベルトの周方向に沿って、蛇行し
ないように精度良く接着させることが困難であった。
【0007】本発明は、以上の問題点に鑑みなされたも
のであり、その目的とするところは、感光体ベルトや中
間転写ベルトなどの無端状ベルトに対して寄り止め部材
を容易に精度良く位置決めして配設させることができる
無端状ベルトの製造方法及び無端状ベルト、並びに、該
無端状ベルトを用いた画像形成装置を提供することであ
る。また、本発明の他の目的とするところは、寄り止め
部材を有する無端状ベルトを、少ない作業工程で製造す
ることができる安価な無端状ベルトの製造方法及び無端
状ベルト、並びに、該無端状ベルトを用いた画像形成装
置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、回転する円筒状型の内周面上に
液状樹脂を供給して遠心成形法により無端状ベルトを成
形した後、該無端状ベルトの内周面上に、該無端状ベル
トの回転時における蛇行を防止するための寄り止め部材
を配設して構成された無端状ベルトの製造方法であっ
て、上記無端状ベルトの内周面上に設けられる被嵌合部
に嵌合して、該無端状ベルトに対する上記寄り止め部材
の配設位置を位置決めするための嵌合部を、該寄り止め
部材に設ける一方、上記円筒状型により該無端状ベルト
を成形する際に、該円筒状型に形成した該無端状ベルト
の被嵌合部に対応する形状の雌型によって、該無端状ベ
ルトの内周面上に設けられる被嵌合部を同時に成形する
ことを特徴とするものである。
【0009】この無端状ベルトの製造方法においては、
上記寄り止め部材に、上記無端状ベルトの内周面上に形
成される被嵌合部に嵌合して、該無端状ベルトに対する
上記寄り止め部材の配設位置を位置決めするための嵌合
部が設けられる。一方、該無端状ベルトの内周面上に
は、上記円筒状型により該無端状ベルトを成形する際
に、該円筒状型に形成された該無端状ベルトの被嵌合部
に対応する形状の雌型によって、該寄り止め部材の嵌合
部が嵌合する形状の被嵌合部が同時に成形される。これ
により、寄り止め部材に設けられた嵌合部を、無端状ベ
ルトの内周面上に成形された被嵌合部に嵌合させるだけ
の容易な作業で、該寄り止め部材を該無端状ベルトの周
方向に沿って、蛇行しないように精度良く配設させるこ
とができるようになる。すなわち、無端状ベルトの内周
面上に設けられる被嵌合部を、該無端状ベルトの成形と
同時に成形せずに、該無端状ベルトの成形後の二次加工
により形成した場合には、寄り止め部材に設けた嵌合部
を無端状ベルトの被嵌合部に対して容易に嵌合させて配
設することはできるが、該被嵌合部を二次加工した際の
加工精度や加工位置の位置ズレなどによって、該無端状
ベルトに対して両面接着部材(両面テープ)を用いて寄
り止め部材を接着した場合と同様に、該寄り止め部材が
無端状ベルトの周方向に対して蛇行した状態に配設され
る虞が高くなる。これに対し、この無端状ベルトの製造
方法においては、無端状ベルトの内周面上に設けられる
被嵌合部が、該無端状ベルトの成形と同時に成形される
ことにより、該被嵌合部が常に無端状ベルトの決められ
た位置に極めて高精度に形成されるようになるので、寄
り止め部材に設けた嵌合部を無端状ベルトの被嵌合部に
対して嵌合させるだけの容易な作業で、該寄り止め部材
を該無端状ベルトの周方向に沿って蛇行しないように精
度良く配設させることができる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の無端状ベル
トの製造方法において、上記円筒状型により該無端状ベ
ルトを成形する際に、該円筒状型に形成した寄り止め部
材に対応する形状の雌型によって、該寄り止め部材を成
形することを特徴とするものである。
【0011】この無端状ベルトの製造方法においては、
上記円筒状型により該無端状ベルトを成形する際に、該
円筒状型に形成した寄り止め部材に対応する形状の雌型
によって、該無端状ベルトと一緒に該寄り止め部材が成
形される。該無端状ベルトと寄り止め部材とは、別々の
円筒状型によって個別に成形するようにしてもよいが、
この無端状ベルトの製造方法のように、それらを1つの
円筒状型を用いて一緒に成形することによって、個別に
成形した場合に比較して、加工に要する手間や円筒状型
を節約することができる。また、この無端状ベルトの製
造方法においては、同一の原材料を使用して無端状ベル
トと寄り止め部材とを形成することにより、製造時にお
ける環境条件や材料特性(例えば、伸び率など)が全く
同一な信頼性の高い無端状ベルトを容易に得ることがで
きるようになる。つまり、無端状ベルトと寄り止め部材
との材質的な特性(伸び率など)が異なっている場合に
は、経時変化により該無端状ベルトの周長と寄り止め部
材の周長とに差が生じて、該無端状ベルトから寄り止め
部材が離脱する虞がある。
【0012】請求項3の発明は、請求項1、2の無端状
ベルトの製造方法において、上記無端状ベルトの被嵌合
部と、上記寄り止め部材の嵌合部とが、凹凸形状に形成
されていることを特徴とするものである。
【0013】この無端状ベルトの製造方法においては、
無端状ベルトの被嵌合部と寄り止め部材の嵌合部とが、
凹凸形状に形成されているので、該無端状ベルトの被嵌
合部に寄り止め部材の嵌合部を嵌合させることにより、
該無端状ベルトの幅方向と周方向とに対する寄り止め部
材の配設位置が決定される。従って、この無端状ベルト
の製造方法においては、無端状ベルトに対する寄り止め
部材の位置決め精度を考慮せずに、該無端状ベルトの被
嵌合部に寄り止め部材の嵌合部を嵌合させるだけで、該
寄り止め部材を該無端状ベルトの周方向に沿って蛇行し
ないように精度良く配設させることができる。
【0014】請求項4の発明は、請求項1、2、3の無
端状ベルトの製造方法において、上記無端状ベルトの被
嵌合部に、上記寄り止め部材の嵌合部を嵌合させる工程
に先立って、該無端状ベルトと該寄り止め部材との少な
くとも一方の接合面に、接着剤を塗布することを特徴と
するものである。
【0015】この無端状ベルトの製造方法においては、
無端状ベルトの被嵌合部に、寄り止め部材の嵌合部を嵌
合させる工程に先立って、該無端状ベルトと該寄り止め
部材との少なくとも一方の接合面に接着剤が塗布される
ので、該無端状ベルトから寄り止め部材が脱落する虞が
極めて少ない信頼性の高い無端状ベルトを得ることがで
きるようになる。
【0016】請求項5の発明は、請求項1、2、3又は
4の無端状ベルトの製造方法を用いて製造されているこ
とを特徴とするものである。
【0017】この無端状ベルトは、請求項1、2、3又
は4の無端状ベルトの製造方法を用いて製造されている
ので、回転時における蛇行が極めて少ない信頼性の高い
無端状ベルトとなる。
【0018】請求項6の発明は、請求項5の無端状ベル
トにおいて、少なくとも、該無端状ベルトの表層が弾性
体で形成されていることを特徴とするものである。
【0019】この無端状ベルトにおいては、少なくと
も、該無端状ベルトの表層が弾性体で形成されているの
で、該無端状ベルトが前記張架ローラ(ガイドローラ)
に巻き掛けられている部位で、該無端状ベルトの外周面
の曲率半径と内周面の曲率半径との間に差が生じても、
該曲率半径の差によって無端状ベルトの表層に亀裂が生
じる虞が解消される。
【0020】請求項7の発明は、第1の像担持体上に静
電潜像を形成し、該第1の像担持体上に形成された静電
潜像をトナー像として可視像化した後、該第1の像担持
体と同期して回転する中間転写ベルト上に、該第1の像
担持体上に可視像化されたトナー像を一次転写し、該中
間転写ベルトの回転に同期して搬送される第2の像担持
体に、該中間転写ベルト上に一次転写されたトナー像を
二次転写する画像形成装置において、上記中間転写ベル
トとして、請求項5又は6の無端状ベルトを用いること
を特徴とするものである。
【0021】この画像形成装置においては、上記中間転
写ベルトとして、請求項5又は6の無端状ベルトが用い
られているので、中間転写ベルトの蛇行や張架ローラ
(ガイドローラ)への乗り上げによる転写画像の歪みや
画像不良及び画像位置ズレなどが生じることがない品質
の高い転写画像が形成されるようになる。特に、該画像
形成装置がフルカラー画像形成装置の場合には、色ズレ
の無い画像品質の優れたフルカラー画像が得られるよう
になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、電子写真方式の
カラー画像形成装置(以下、「カラー複写機」という)
に適用した実施形態について説明する。図1は、本実施
形態に係るカラー複写機の主要部である画像形成部の概
略構成図である。このカラー複写機は、図1に示す画像
形成部のほか、カラー画像読み取り部(以下、カラース
キャナという)、給紙部、制御部等(何れも図示せず)
で構成されている。上記カラースキャナは、原稿のカラ
ー画像情報を、例えばレッド(R),グリーン(G),
ブルー(B)の色分解画像として読み取り、電気的な画
像信号に変換する。そして、このカラースキャナで得た
R,G,Bの色分解画像の信号強度レベルをもとにし
て、図示しない画像処理部で色変換処理を行い,ブラッ
ク(Bk),シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)のカラー画像データを得る。
【0023】上記画像形成部は、図1に示すように、第
1の像担持体としての感光体ベルト100、帯電手段と
しての帯電ローラ200、クリーニングブレードからな
る感光体クリーニングユニット300、現像手段として
の現像ユニット400、中間転写ユニット500、一次
転写ユニット600、二次転写ユニット700、一対の
定着ローラからなる定着ユニット800、露光手段とし
ての書込光学ユニット900等で構成されている。
【0024】図1において、感光体ベルト100は、駆
動ローラ101、従動ローラ102、テンションローラ
103によって回転自在に張架されており、駆動ローラ
101が図示しない駆動手段により駆動回転されること
によって、矢印で示す方向に回転される。この感光体ベ
ルト100の周りには、帯電ローラ200、感光体クリ
ーニングユニット300、現像ユニット400、中間転
写ユニット500の中間転写体としての中間転写ベルト
501等が配置されている。現像ユニット400は、イ
エロー現像器400Y、マゼンタ現像器400M、シア
ン現像器400C、ブラック現像器400Bkの4個の
現像器から構成されている。中間転写ユニット500の
中間転写ベルト501は、駆動ローラ502、従動ロー
ラ503,504、テンションローラ505により張架
されており、駆動ローラ502が図示しない駆動手段に
より駆動回転されることによって、矢印で示す方向に回
転される。この中間転写ベルト501は、その背面側に
配置された一次転写ユニット600の一次転写バイアス
ローラ601により、その背面が押圧されることによっ
て、その表面が感光体ベルト100の表面に圧接されて
いる。
【0025】このカラー複写機によりフルカラー画像を
形成するには、図1において、感光体ベルト100を帯
電ローラ200により一様に帯電した後、まず、形成し
ようとするフルカラー画像を色分解して得られたイエロ
ー成分画像に対応する画像光を、書込光学ユニット90
0により該感光体ベルト100上に露光することによ
り、該感光体ベルト100上にイエロー成分画像を書き
込んでイエロー静電潜像を形成する。次いで、この感光
体ベルト100上に形成されたイエロー静電潜像を、イ
エロー現像器400Yのイエロートナーにより顕像化
(現像)して、該感光体ベルト100上にイエロートナ
ー像を形成する。そして、中間転写ベルト501の裏面
に接触する一次転写バイアスローラ601に高圧電源6
02から転写バイアスを印加して、該中間転写ベルト5
01の裏面に電荷を付与することで、該感光体ベルト1
00上に形成されたイエロートナー像を中間転写ベルト
501上に一次転写させる。感光体ベルト100は、こ
のイエロートナー像の中間転写ベルト501上への一次
転写後、感光体クリーニングユニット300のブレード
301によりクリーニングされる。
【0026】次に、再び感光体ベルト100を帯電ロー
ラ200により一様に帯電した後、形成しようとするフ
ルカラー画像を色分解して得られたマゼンタ成分画像に
対応する画像光を、書込光学ユニット900により該感
光体ベルト100上に露光することにより、該感光体ベ
ルト100上にマゼンタ成分画像を書き込んでマゼンタ
静電潜像を形成する。次いで、この感光体ベルト100
上に形成されたマゼンタ静電潜像を、マゼンタ現像器4
00Mによりマゼンタトナーにより顕像化(現像)し
て、該感光体ベルト100上にマゼンタトナー像を形成
する。そして、一次転写バイアスローラ601に高圧電
源602から転写バイアスを印加し、中間転写ベルト5
01の裏面に電荷を付与して、該感光体ベルト100上
に形成されたマゼンタトナー像を、先に一次転写されて
いるイエロートナー像に重ね合わせるように、中間転写
ベルト501上に一次転写させる。感光体ベルト100
は、このマゼンタトナー像の中間転写ベルト501上へ
の一次転写後、感光体クリーニングユニット300のブ
レード301によりクリーニングされる。
【0027】次に、再び感光体ベルト100を帯電ロー
ラ200により一様に帯電した後、形成しようとするフ
ルカラー画像を色分解して得られたシアン成分画像に対
応する画像光を、書込光学ユニット900により該感光
体ベルト100上に露光することにより、該感光体ベル
ト100上にシアン成分画像を書き込んでシアン静電潜
像を形成する。次いで、この感光体ベルト100上に形
成されたシアン静電潜像を、シアン現像器400Cによ
りシアントナーにより顕像化(現像)して、該感光体ベ
ルト100上にシアントナー像を形成する。そして、一
次転写バイアスローラ601に高圧電源602から転写
バイアスを印加し、中間転写ベルト501の裏面に電荷
を付与して、該感光体ベルト100上に形成されたシア
ントナー像を、先に一次転写されているイエロートナー
像及びマゼンタトナー像に重ね合わせるように、中間転
写ベルト501上に一次転写させる。感光体ベルト10
0は、このシアントナー像の中間転写ベルト501上へ
の一次転写後、感光体クリーニングユニット300のブ
レード301によりクリーニングされる。
【0028】次に、感光体ベルト100を帯電ローラ2
00により再度一様に帯電した後、形成しようとするフ
ルカラー画像を色分解して得られたブラック成分画像に
対応する画像光を、書込光学ユニット900により該感
光体ベルト100上に露光することにより、該感光体ベ
ルト100上にブラック成分画像を書き込んでブラック
静電潜像を形成する。次いで、この感光体ベルト100
上に形成されたブラック静電潜像を、ブラック現像器4
00Bkによりブラックトナーにより顕像化(現像)し
て、該感光体ベルト100上にブラックトナー像を形成
する。そして、一次転写バイアスローラ601に高圧電
源602から転写バイアスを印加し、中間転写ベルト5
01の裏面に電荷を付与して、該感光体ベルト100上
に形成されたブラックトナー像を、先に一次転写されて
いるイエロートナー像、マゼンタトナー像及びシアント
ナー像に重ね合わせるように、中間転写ベルト501上
に一次転写させる。感光体ベルト100は、このブラッ
クトナー像の中間転写ベルト501上への一次転写後、
感光体クリーニングユニット300のブレード301に
よりクリーニングされる。
【0029】一方、上述のようにして4色のトナー像が
形成されている間に、図示しない給紙部から転写材Sを
給紙する。この転写材Sは、上記4色のトナー像の中間
転写ベルト501上への一次転写が完了するまで、その
先端部がレジストローラ21のニップに挾持された状態
で待機される。そして、上記4色のトナー像の中間転写
ベルト501上への一次転写が完了した後、この中間転
写ベルト501上に重ね合わせて一次転写されたフルカ
ラートナー像の先端部が、転写材Sへの画像転写(二次
転写)位置に合致するタイミングを見計らって、該レジ
ストローラ21により転写材Sを再給紙する。また、該
タイミングを取って、二次転写ユニット700の二次転
写バイアスローラ701の周面を転写材Sの裏面に圧接
させる。この状態で、二次転写バイアスローラ701に
高圧電源702によって所定のバイアス電圧を印加し
て、該フルカラートナー像を転写材Sに一括転写させ
る。そして、該転写材Sに一括転写されたフルカラート
ナー像を定着ユニット800で定着させて、該転写材S
上にフルカラー画像を形成した後、該転写材Sを装置外
のトレー(図示せず)上に排出する。上記二次転写時に
おいて、転写材S上に転写されずに中間転写ベルト50
0上に残留したトナーは、該フルカラートナー像が転写
材Sに一括転写された後、中間転写ベルトクリーニング
ユニット502のクリーニングローラにより除去され
る。
【0030】また、本実施形態に係るカラー画像形成装
置は、上述したような、イエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックの4色のトナーを用いてフルカラー画像を形成
するフルカラーモードの他、 イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのうちのいず
れか1色のトナーを用いて単色画像を形成する単色モー
ド、 イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのうち
のいずれか2色のトナーを用いて2色画像を形成する2
色モード、 イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
のうちのいずれか3色のトナーを用いて3色画像を形成
する3色モード、を有し、これらの4つのモードのうち
の1つを操作部(不図示)にて指定することにより、指
定されたモードに従って画像形成を実行するように構成
されている。
【0031】すなわち、このカラー画像形成装置におい
て、上記単色モードが指定された場合には、まず、形成
対象となる画像(カラー又はモノクロの何れであっても
よい)を、単色画像として感光体ベルト100上に書き
込んで、該感光体ベルト100上に該画像の静電潜像を
形成する。次いで、該静電潜像をイエロー、マゼンタ、
シアン、ブラックのうちのいずれか1色の指定されたト
ナーを用いて可視像化して、該感光体ベルト100上に
指定された色の単色トナー像を形成する。そして、該感
光体ベルト100上に形成された単色トナー像を中間転
写ベルト501上に一次転写した後、該中間転写ベルト
501上に一次転写された単色トナー像を転写材Sに二
次転写し、該転写材Sに二次転写された単色トナー像を
定着して単色画像形成を行う。
【0032】また、このカラー画像形成装置において、
上記2色モードが指定された場合には、まず、形成対象
となる画像(カラー又はモノクロの何れであってもよ
い)を、指定した2色のカラー成分画像に色分解する。
そして、1色目のカラー成分画像の静電潜像を感光体ベ
ルト100上に形成し、該静電潜像を指定された1色目
のトナーを用いて可視像化して、該感光体ベルト100
上に指定された1色目のトナー像を形成し、この1色目
のトナー像を中間転写ベルト501上に一次転写する。
次いで、2色目のカラー成分画像の静電潜像を感光体ベ
ルト100上に形成し、該静電潜像を指定された2色目
のトナーを用いて可視像化して、該感光体ベルト100
上に指定された2色目のトナー像を形成し、この2色目
のトナー像を1色目のトナー像に重ね合わせるようにし
て中間転写ベルト501上に一次転写する。このように
して中間転写ベルト501上に一次転写された2色トナ
ー像を転写材Sに一括して二次転写した後、該転写材S
に一括転写された2色トナー像を定着して2色画像形成
を行う。
【0033】更に、このカラー画像形成装置において、
上記3色モードが指定された場合には、まず、形成対象
となる画像(カラー又はモノクロの何れであってもよ
い)を、指定した3色のカラー成分画像に色分解する。
そして、1色目のカラー成分画像の静電潜像を感光体ベ
ルト100上に形成し、該静電潜像を指定された1色目
のトナーを用いて可視像化して、該感光体ベルト100
上に指定された1色目のトナー像を形成し、この1色目
のトナー像を中間転写ベルト501上に一次転写する。
次いで、2色目のカラー成分画像の静電潜像を感光体ベ
ルト100上に形成し、該静電潜像を指定された2色目
のトナーを用いて可視像化して、該感光体ベルト100
上に指定された2色目のトナー像を形成し、この2色目
のトナー像を1色目のトナー像に重ね合わせるようにし
て中間転写ベルト501上に一次転写する。更に、3色
目のカラー成分画像の静電潜像を感光体ベルト100上
に形成し、該静電潜像を指定された3色目のトナーを用
いて可視像化して、該感光体ベルト100上に指定され
た3色目のトナー像を形成し、この3色目のトナー像を
1色目のトナー像及び2色目のトナー像に重ね合わせる
ようにして中間転写ベルト501上に一次転写する。こ
のようにして中間転写ベルト501上に一次転写された
3色トナー像を転写材Sに一括して二次転写した後、該
転写材Sに一括転写された3色トナー像を定着して3色
画像形成を行う。
【0034】ここで、上記2色モード、3色モード及び
フルカラーモードのような複数色のトナー像からなる多
色画像を転写材S上に形成する多色画像形成動作を、該
操作部において設定した枚数分だけ連続して実行させる
場合には、転写材Sの後端が二次転写バイアスローラ7
01のニップ部を十分に通過したタイミングで、高圧電
源100からの二次転写バイアスローラ701への転写
バイアス電圧をオフし、その後、中間転写ベルト501
上に一次転写される次ページのトナー像を二次転写バイ
アスローラ701に付着させないようにするために、図
示しない接離機構によって二次転写バイアスローラ70
1を中間転写ベルト501から離間させる。
【0035】次に、本実施形態に係るカラー複写機に用
いられる無端状ベルトとしての中間転写ベルト501を
製造する方法について説明する。図2に、上記中間転写
ベルト501を製造する際に用いられる遠心成形装置の
円筒状型1を示す。この円筒状型1の内周面には、図2
に示すように、中間転写ベルト501のベルト部分を成
形するベルト成形領域Aと、該中間転写ベルト501の
内周面の端部に取り付けられる寄り止め部材を成形する
寄り止め部材成形領域Bとが設けられている。そして、
この円筒状型1のベルト成形領域Aの内周面には、該円
筒状型1により成形される中間転写ベルト501の端部
よりも若干内側の位置に対応する部位に、円筒状型1の
円周方向に沿うようにほぼ等間隔に配列された複数個
(ここでは24個)の突起部材2が設けられている(図
3参照)。この突起部材2は、成形される中間転写ベル
ト501の厚みより高く形成されており、成形された中
間転写ベルト501に埋没しないように形成されている
(図4参照)。一方、この円筒状型1の寄り止め部材成
形領域Bの内周面には、上記複数の突起部材2に対応し
た形状(ここでは円柱形状)及び数の凹部3が形成され
ている。
【0036】図2において、円筒状型1が回転され、こ
の円筒状型1の内周面上に、中間転写ベルト501の原
材料としての液状樹脂4が、供給ノズル5によりスプレ
ー塗布や流し込みなどの方法により供給されることによ
って、周知の遠心成型法により、図4に示すような、均
一な膜厚の無端状ベルトからなる中間転写ベルト501
と、該中間転写ベルト501の内周面の端部に取り付け
られる寄り止め部材6とが同時に成形される。このよう
にして成形された中間転写ベルト501には、図4に示
すように、その端部よりも若干内側の位置、すなわち、
上記突起部材2に対応する位置に、被嵌合部としてのそ
の円周方向に沿った複数個の貫通孔501aが形成され
る。また、この中間転写ベルト501と同時に成形され
た寄り止め部材6には、図4に示すように、中間転写ベ
ルト501に形成された各貫通孔501aに嵌合する嵌
合部としての、該貫通孔501aに対応した形状及び数
の凸部6aが形成される。
【0037】ここで、中間転写ベルト501の両側の周
縁部に上記寄り止め部材6を設ける場合には、上記円筒
状型1のベルト成形領域Aの両端部位に、上記突起部材
2を設けて、該中間転写ベルト501の両側の周縁部に
貫通孔501aを形成する。また、該寄り止め部材6
も、同時に2個成形されるように、該円筒状型1に2個
の寄り止め部材成形領域Bを設ける。
【0038】上述のようにして成形された中間転写ベル
ト501と寄り止め部材6とは、図5に示すように、遠
心成型装置の円筒状型1から取り出した時点で、互いに
連なった状態になっている。このように、中間転写ベル
ト501と寄り止め部材6とが連なって取り出されるこ
とにより、中間転写ベルト501と同一素材(同一の液
状樹脂4)で成形された寄り止め部材6を誤りなく取り
付けることができる。この中間転写ベルト501に連な
った寄り止め部材6は、図5に破線で示す箇所に沿って
カットされて、中間転写ベルト501から切り離され
る。そして、図6に示すように、中間転写ベルト501
の各貫通孔501aに対して、寄り止め部材6の各凸部
6aを、該中間転写ベルト501の内周面側から嵌合さ
せることによって、寄り止め部材6が設けられた中間転
写ベルト501が完成する。
【0039】上述のように、この中間転写ベルトの製造
方法においては、中間転写ベルト501に設けられた被
嵌合部としての各貫通孔501aが、該中間転写ベルト
501の成形と同時に成形されるので、該貫通孔501
aが常に中間転写ベルト501の決められた位置に極め
て高精度に形成されるようになる。従って、この製造方
法においては、寄り止め部材6に設けた嵌合部としての
凸部6aを中間転写ベルト501の貫通孔501aに対
して嵌合させるだけの容易な作業で、該寄り止め部材6
を中間転写ベルト501の周方向に沿って蛇行しないよ
うに精度良く配設させることができる。
【0040】また、この中間転写ベルトの製造方法にお
いては、上記円筒状型1により中間転写ベルト501を
成形する際に、該円筒状型1に形成した寄り止め部材6
に対応する形状の雌型によって、該無端状ベルトと一緒
に該寄り止め部材が成形される。この中間転写ベルト5
01と寄り止め部材6とは、別々の円筒状型によって個
別に成形するようにしてもよいが、この製造方法のよう
に、それらを1つの円筒状型を用いて一緒に成形するこ
とによって、個別に成形した場合に比較して、加工に要
する手間や円筒状型を節約することができる。また、こ
の無端状ベルトの製造方法においては、同一の原材料を
使用して無端状ベルトと寄り止め部材とを形成すること
により、製造時における環境条件や材料特性(例えば、
伸び率など)が全く同一な信頼性の高い無端状ベルトを
容易に得ることができるようになる。
【0041】更に、この中間転写ベルトの製造方法にお
いては、中間転写ベルト501の貫通孔501aと寄り
止め部材6の凸部6aとが嵌合されることにより、中間
転写ベルト501の幅方向と周方向とに対する寄り止め
部材6の配設位置が決定される。従って、この製造方法
においては、中間転写ベルト501に対する寄り止め部
材6の位置決め精度を考慮せずに、中間転写ベルト50
1の貫通孔501aと寄り止め部材6の凸部6aとを嵌
合させるだけで、該寄り止め部材6を中間転写ベルト5
01の周方向に沿って蛇行しないように精度良く配設さ
せることができる。
【0042】ここで、中間転写ベルト501の貫通孔5
01aに対して、寄り止め部材6の凸部6aを嵌合させ
る場合には、該貫通孔501aへの凸部6aの嵌合に先
立って、中間転写ベルト501と寄り止め部材6との少
なくとも一方の接合面に接着剤7を塗布しておくことが
好ましい。なお、該接着剤としては、例えば、アロンア
ルファ(商品名)のような瞬間接着剤が望ましい。この
ように、貫通孔501aへの凸部6aの嵌合に先立っ
て、中間転写ベルト501と寄り止め部材6との少なく
とも一方の接合面に接着剤7を塗布しておくことで、中
間転写ベルト501から寄り止め部材6が脱落する虞が
極めて少ない信頼性の高い中間転写ベルトを得ることが
できるようになる。
【0043】また、上記中間転写ベルト501は、少な
くとも、その表層が弾性体で形成されていることが望ま
しい。すなわち、中間転写ベルト501の表層を弾性体
で形成することにより、中間転写ベルト501が駆動ロ
ーラ502や従動ローラ503,504などに巻き掛け
られている部位で、該中間転写ベルト501の外周面の
曲率半径と内周面の曲率半径との間に差が生じても、該
曲率半径の差によって中間転写ベルト501の表層に亀
裂が生じる虞が解消される。
【0044】なお、ここでは、無端状ベルトの製造方法
として、中間転写ベルト501の製造方法について例示
したが、同様の製法により感光体ベルト100を形成す
ることも可能である。
【0045】
【発明の効果】請求項1乃至4の発明によれば、寄り止
め部材に設けた嵌合部を無端状ベルトの被嵌合部に対し
て嵌合させるだけの容易な作業で、該寄り止め部材を該
無端状ベルトの周方向に沿って蛇行しないように精度良
く配設させることができるという優れた効果がある。
【0046】特に、請求項2の発明によれば、1つの円
筒状型により、無端状ベルトと寄り止め部材とが一緒に
成形されるので、それらを個別に成形した場合に比較し
て、加工に要する手間や円筒状型を節約することができ
る。また、同一の原材料を使用して無端状ベルトと寄り
止め部材とを形成することにより、製造時における環境
条件や材料特性(例えば、伸び率など)が全く同一な信
頼性の高い無端状ベルトを容易に得ることができるとい
う優れた効果がある。
【0047】また、請求項3の発明によれば、無端状ベ
ルトに対する寄り止め部材の位置決め精度を考慮せず
に、該無端状ベルトの被嵌合部に寄り止め部材の嵌合部
を嵌合させるだけで、該寄り止め部材を該無端状ベルト
の周方向に沿って蛇行しないように精度良く配設させる
ことができるという優れた効果がある。
【0048】請求項4の発明によれば、無端状ベルトの
被嵌合部に、寄り止め部材の嵌合部を嵌合させる工程に
先立って、該無端状ベルトと該寄り止め部材との少なく
とも一方の接合面に接着剤が塗布されるので、該無端状
ベルトから寄り止め部材が脱落する虞が極めて少ない信
頼性の高い無端状ベルトを得ることができるという優れ
た効果がある。
【0049】請求項5及び6の発明によれば、回転時に
おける蛇行が極めて少ない信頼性の高い無端状ベルトが
得られるという優れた効果がある。
【0050】特に、請求項6の発明によれば、少なくと
も、該無端状ベルトの表層が弾性体で形成されているの
で、該無端状ベルトが前記張架ローラ(ガイドローラ)
に巻き掛けられている部位で、該無端状ベルトの外周面
の曲率半径と内周面の曲率半径との間に差が生じても、
該曲率半径の差によって無端状ベルトの表層に亀裂が生
じる虞が解消されるという優れた効果がある。
【0051】請求項7の発明によれば、上記中間転写ベ
ルトとして、請求項5又は6の無端状ベルトが用いられ
ているので、中間転写ベルトの蛇行や張架ローラ(ガイ
ドローラ)への乗り上げによる転写画像の歪みや画像不
良及び画像位置ズレなどが生じることがない品質の高い
転写画像が形成されるようになる。特に、該画像形成装
置がフルカラー画像形成装置の場合には、色ズレの無い
画像品質の優れたフルカラー画像が得られるという優れ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る中間転写ベルトを用い
たカラー複写機の概略構成図。
【図2】上記中間転写ベルトを遠心成型法により製造す
るための円筒状型の概略断面図。
【図3】図2のX−X線に沿った断面図。
【図4】上記円筒状型によって中間転写ベルト及び寄り
止め部材が成形された状態を示す要部概略断面図。
【図5】上記円筒状型によって成形された中間転写ベル
ト及び寄り止め部材の概略平面図。
【図6】上記中間転写ベルトに上記寄り止め部材を取り
付けた状態を示す要部概略断面図。
【符号の説明】
1 円筒状型 2 突起部材 3 円筒状型の凹部 4 液状樹脂 5 供給ノズル 6 寄り止め部材 6a 寄り止め部材の凸部 7 接着剤 100 感光体 200 帯電ローラ 300 感光体クリーニングユニット 400 現像ユニット 400Y イエロー現像装置 400M マゼンタ現像装置 400C シアン現像装置 400Bk ブラック現像装置 500 中間転写ユニット 501 中間転写ベルト 501a 中間転写ベルトの貫通孔 502 中間転写ベルトクリーニングユニット 601 一次転写バイアスローラ 701 二次転写バイアスローラ 800 定着ユニット 900 書込光学ユニット A 円筒状型のベルト形成領域 B 円筒状型の寄り止め部材形成領域 S 転写材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する円筒状型の内周面上に液状樹脂を
    供給して遠心成形法により無端状ベルトを成形した後、
    該無端状ベルトの内周面上に、該無端状ベルトの回転時
    における蛇行を防止するための寄り止め部材を配設して
    構成された無端状ベルトの製造方法であって、 上記無端状ベルトの内周面上に設けられる被嵌合部に嵌
    合して、該無端状ベルトに対する上記寄り止め部材の配
    設位置を位置決めするための嵌合部を、該寄り止め部材
    に設ける一方、 上記円筒状型により該無端状ベルトを成形する際に、該
    円筒状型に形成した該無端状ベルトの被嵌合部に対応す
    る形状の雌型によって、該無端状ベルトの内周面上に設
    けられる被嵌合部を同時に成形することを特徴とする無
    端状ベルトの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1の無端状ベルトの製造方法におい
    て、 上記円筒状型により該無端状ベルトを成形する際に、該
    円筒状型に形成した寄り止め部材に対応する形状の雌型
    によって、該寄り止め部材を成形することを特徴とする
    無端状ベルトの製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1、2の無端状ベルトの製造方法に
    おいて、 上記無端状ベルトの被嵌合部と、上記寄り止め部材の嵌
    合部とが、凹凸形状に形成されていることを特徴とする
    無端状ベルトの製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1、2、3の無端状ベルトの製造方
    法において、 上記無端状ベルトの被嵌合部に、上記寄り止め部材の嵌
    合部を嵌合させる工程に先立って、該無端状ベルトと該
    寄り止め部材との少なくとも一方の接合面に、接着剤を
    塗布することを特徴とする無端状ベルトの製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3又は4の無端状ベルトの
    製造方法を用いて製造されていることを特徴とする無端
    状ベルト。
  6. 【請求項6】請求項5の無端状ベルトにおいて、 少なくとも、該無端状ベルトの表層が弾性体で形成され
    ていることを特徴とする無端状ベルト。
  7. 【請求項7】第1の像担持体上に静電潜像を形成し、該
    第1の像担持体上に形成された静電潜像をトナー像とし
    て可視像化した後、該第1の像担持体と同期して回転す
    る中間転写ベルト上に、該第1の像担持体上に可視像化
    されたトナー像を一次転写し、該中間転写ベルトの回転
    に同期して搬送される第2の像担持体に、該中間転写ベ
    ルト上に一次転写されたトナー像を二次転写する画像形
    成装置において、 上記中間転写ベルトとして、請求項5又は6の無端状ベ
    ルトを用いることを特徴とする画像形成装置。
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