JP4147310B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特に、ベルト部材を複数のローラに巻回して張力を与えたベルト状のユニットを少なくとも2以上有し、隣接する2つのユニット間で、各ベルト部材が同一の周速で接触回転してトナー像を転写させる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機等の画像形成装置においては、例えば、像担持体上に静電画像を書込み、これをトナー像に現像した後、1次転写ユニット上に1次転写し、この1次転写ユニット上に転写されたトナー像を、2次転写ユニットとの間に送られた転写紙に2次転写する画像形成装置が良く知られている。
【0003】
従来から、上記のような画像形成装置に使用される1次転写ユニット、又は2次転写ユニット(転写紙を搬送する搬送ユニットでもある)は、隣接する他のユニットと同一の周速で接触回転してトナー像を転写するユニットであり、多くの場合、いずれのユニットも、切れ目の無いエンドレスベルトを、複数のローラに巻回して構成したものが採用されている。
【0004】
このようなベルト状のユニットは、そのユニットの形状に自由度があり設計レイアウトに有利なことから、例えば、像担持体と1次転写ユニット、又は1次転写ユニットと2次転写ユニットの組み合わせで、1台の画像形成装置内に2つのベルト状のユニットを同時に採用し搭載することも多い。
【0005】
上記のようなベルト状のユニットを2以上備えた画像形成装置では、隣接する2つのユニットにおいて、一方のユニット上のトナー像を、他方のユニット上(1次転写ユニットと2次転写ユニット間では転写紙上)に転写させるために、各ベルト部材同士を密着させニップ部に形成された転写部で、静電気的にトナー像を転写することになる。
【0006】
一方、上記ベルト状のユニットは、複数のローラのうちの駆動ローラの回転駆動により回転制御される。この場合、この駆動ローラからベルト部材への駆動伝達を確実にするため、上記ユニットは、そのベルト部材に高い張力をかけて巻回された構成となっている。
【0007】
ここで、画像形成動作が行われていない停止状態のとき、上記ユニットは、上記ベルト部材に高い張力を加えた状態で停止している。このような状態が長く続けば、そのベルト部材は、巻回した各ローラの外周面に沿って塑性変形(いわゆるカール癖)を生じることになる(以下、ローラによって塑性変形されたベルト部材の部分を「塑性変形部」と称する)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにベルト部材に塑性変形を生じるユニットを2以上備え、各ベルト部材同士の接触により転写部を形成する画像形成装置では、その転写時に、一方のユニットのベルト部材の塑性変形部と、他方のユニットのベルト部材の塑性変形部とが転写部の通過時に重なると、ベルト面の変形により密着不良が生じ、転写性能が低下する。特に、停止時間が長いほど、その塑性変形はひどくなり、さらに密着不良が増加して画像不良を招くという不具合を生じることになる。
例えば、上記転写部において密着性の低い部分に微小なギャップができれば、ここに生じる異常放電が画像不良の原因となる。
【0009】
そこで、本発明の目的は、2つのベルト状のユニット間の転写部で塑性変形部が重なり合うことがなく、転写部における密着不良を回避して画像不良を防止できる画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の画像形成装置は、ベルト部材を複数のローラに巻回したベルト状のユニットを、少なくとも2以上備え、該2以上のユニットの隣接する2つのユニットの間で、一方のベルト部材と、他方のベルト部材とを接触させて転写部を形成し、両ユニットが同一の周速で接触回転してトナー画像を転写させる画像形成装置において、上記他方のベルト部材と上記一方のベルト部材を、同じ長さになるように反復し繋いで直線上に並べ、該直線上に各ローラも並べて比較したとき、各ベルト部材を巻回するローラのうちの塑性変形を与えるローラの位置が一致しないように、各ローラを配置し、上記各ベルト部材が基準位置を示す検知マークを有するとともに、上記各ユニットが、該検知マークを検知する検知手段を有し、各ユニットが、上記転写部で接触・離反可能であるとともにそれぞれ独立したタイミングで回転・停止可能で、各ベルト部材が、一定の位置で停止するように制御され、上記2つのユニットが、上記転写部で接触回転する際に、停止時に各ローラにより形成された塑性変形部が転写部で重ならないようなタイミングに制御されることを特徴としている。
【0011】
上記各ベルト部材が基準位置を示す検知マークを有するとともに、上記各ユニットが、該検知マークを検知する検知手段を有し、各ユニットが、上記転写部で接触・離反可能であるとともにそれぞれ独立したタイミングで回転・停止可能であることを特徴としている。
【0012】
上記2つのユニットが、ベルト状の像担持体、及びベルト状の1次転写ユニット、または、ベルト状の1次転写ユニット、及びベルト状の2次転写ユニットであってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例として、ベルト状部材を有する1次及び2次転写ユニットを備えたカラー画像形成装置を図面に基づいて説明する。本実施例の画像形成装置は、構造的に大別すると、カラー画像記録装置(以下、「カラープリンタ」と称する)、カラー画像読取装置(以下、「カラースキャナ」と称する)、転写紙を収容する給紙部、及びこれらを駆動制御する制御部などで構成されている。
【0014】
上記カラースキャナは、原稿の画像情報を、Red,Green,Blueの色分解光毎に読みとり、電気信号である色分解画像信号に変換し、そして、R,G,Bの色分解画像信号を、各信号強度レベルを基にして色変換処理し、Black(以下、「Bk」と称する),Cyan(同じく、「C」),Magenta(同じく、「M」),Yellow(同じく、「Y」)のカラー画像データを得るものである。
【0015】
図1は、本実施例の画像形成装置の主要部であるカラープリンタの構成を示している。カラープリンタは、ドラム状の感光体1からなる像担持体、リボルバ現像装置2、1次転写ユニット3、2次転写ユニット4、定着ユニット5、及び、図示しない書込光学ユニットなどで構成されている。
【0016】
感光体1は、矢印Aで示すように反時計方向へ回転し、この感光体1の周りには、感光体クリーニングユニット1a、除電ランプ1b、帯電器1c、リボルバ現像装置2、及び1次転写ユニット3などが配置されている。
【0017】
感光体1の上方には、図示を省略した書込光学ユニットが配置され、この書込光学ユニットは、上記カラースキャナからのカラー画像データを光信号に変換して、原稿画像に対応した光書き込みを行い、ドラム状の感光体1に静電画像を形成する。このような書込光学ユニットは、例えば、レーザー発光手段、ポリゴンミラー、fθレンズや、反射ミラーなどで構成される。
【0018】
リボルバ現像装置2は、4つの現像器(Bkの現像器2Bk、Cの現像器2C、Mの現像器2M、Yの現像器2Y)と、ユニット全体を反時計方向へ回転させるための図示しないリボルバ回転駆動部とで構成されている。各現像器2Bk〜2Yは、静電画像を現像するために現像剤を感光体1の表面に接触させて回転する現像スリーブと、現像剤を汲み上げ攪拌するために回転する現像パドルなどで構成されている。各現像器2Bk〜2Y内のトナーは、フェライトキャリアとの攪拌により、負に帯電され、また、各現像スリーブには、図示しないバイアス電源により、負の直流電流(直流成分)に交流電流(交流成分)が重畳された現像バイアス電圧が印加され、各現像スリーブが感光体1の金属基体層に対して所定電圧にバイアスされる。
【0019】
1次転写ユニット3は、一次転写バイアスローラ3a、ベルト駆動ローラ3b、テンションローラ3c、2次転写対向ローラ3d、クリーニング対向ローラ3e、及びアースローラ3fからなる複数のローラに1次転写ベルト3gを巻回した構成である。この1次転写ユニット3は、図示しない駆動モータでベルト駆動ローラ3bが回転駆動されると、1次転写ベルト3gが矢印Bの時計方向へ回転する。なお、1次転写ベルト3gは、半導体又は絶縁体で、単層又は多層構造となっている。
【0020】
1次転写部7において、感光体1上からトナー像を転写するとき、1次転写バイアスローラ3aには、定電流又は定電圧制御された1次転写電源8によりトナー像の重ね合わせ数に応じて所定の大きさの電流又は電圧に制御された転写バイアスが印可される。また、この1次転写部7の内周面には、1次転写部7の除電を可能とするために、接地されたベルト除電ブラシ19が当接している。
【0021】
また、1次転写ユニット3では、1次転写バイアスローラ3aと、アースローラ3fとの間に張られた1次転写ベルト3gを、感光体1の表面に押し当てることで、感光体1と、1次転写ベルト3gとの間に所定のニップ部を形成する。こうして、感光体1の表面と、1次転写ベルト3gとを密着させて感光体1上のトナー像を1次転写ベルト3g上に転写するための1次転写部7が形成される。
【0022】
なお、各ローラ3b〜3fは、導電性の素材を使用したものであり、1次転写バイアスローラ3aを除いて接地されている。また、クリーニング対向ローラ3eに接する1次転写ベルト3g上には、ベルトクリーニングブラシ15、及び図示しないクリーニングブレードが、その近傍には潤滑剤塗布ブラシ5aが、それぞれベルト面に対して配設され、これらのクリーニングブレード、及び潤滑剤塗布ブラシ5aは、1次転写ベルトに対して接離可能に設置され、所定のタイミングでベルト面と接触するように制御される。また、潤滑材塗布ブラシ5aは、板状に形成されたステアリン酸亜鉛の潤滑剤塊5bを研磨し、この研磨した潤滑剤の微粒子を1次転写ベルト3g面に塗布する。
【0023】
2次転写ユニット4は、3つの支持ローラ4a,4b,4cで2次転写ベルト4dを巻回した構成である。また、これら3つの支持ローラ4a〜4cのうち、いずれか1つのローラが駆動ローラであり、駆動ローラが図示しない駆動モータにより回転駆動されると、2次転写ベルト4dを矢印Cの反時計方向へ回転させる。また、上記2次転写ベルト4dは、その長さが、上記1次転写ベルト3gの長さの正確に1/2になっている。
【0024】
また、2次転写ユニット4は、上記1次転写ベルト3gに対して、その転写ベルト4dを接触、又は離反させる接離機構を備えている。図1の仮想線で示すように、図中右側の支持ローラ4a、及び2次転写バイアスローラ4eは、上下方向へ移動自在に設置されており、これらのローラ4a,4eは、図示しない駆動手段により所定のタイミングで移動する。このような接離機構により、支持ローラ4a及び2次転写バイアスローラ4eが上方へ移動すると、この支持ローラ4aと、支持ローラ4cとの間に張られた2次転写ベルト4dが、1次転写ユニット3側の2次転写対向ローラ3dの外周上の1次転写ベルト3gに対して圧接されニップ部を形成するとともに、上記2次転写対向ローラ3dと、2次転写バイアスローラ4eとの間に1次転写ベルト3g及び2次転写ベルト4dを挟持し、2次転写部10を形成する。
【0025】
なお、2次転写ベルト4dの下流側(図1中の左側)には、支持ローラ4cの上方に転写紙除電チャージャ12が、その下方にベルト除電チャージャ13が対向配置されている。また、2次転写ベルト4dの下側中央には、支持ローラ4bに対向するように2次転写ベルト4dを挟んでクリーニングブレード14が当接されている。上記転写紙除電チャージャ12により、2次転写ベルト4d上の転写紙Pの電荷が取り除かれると、転写紙Pの腰の強さで2次転写ベルト4dからその転写紙Pが良好に分離する。上記ベルト除電チャージャ13は、転写紙Pを分離した2次転写ベルト4d上を除電し、その後、上記クリーニングブレード14は、その2次転写ベルト4dの表面に付着した付着物を除去する。
【0026】
つぎに、上記のように構成された本実施例の画像形成装置の動作を概説する。ここでは、現像動作の順序(カラー画像形成順序)をBk,C,M,Yとして説明する。(ただし、画像形成順序はこれに限定されるものではない)。
コピースタートの指示によりコピー動作が開始されると、感光体1は、図示しない駆動モータにより矢印A方向に回転し、1次転写ユニット3は、ベルト駆動ローラ3bにより矢印B方向に感光体1と等速で回転を開始する。この時点では、2次転写ユニット4は、その接離機構により下方に位置した状態で停止している。また、リボルバ現像装置2は、画像形成装置本体の待機状態で、現像器2Bkが現像位置であるホームポジションに停止している。
【0027】
一方、図示しない上記カラースキャナで所定のタイミングからBk画像データの読取がスタートし、この画像データに基づいて図示しない書込光学ユニットでレーザー光による光書き込み・潜像形成が始まる(以下、Bk画像データによる静電潜像を「Bk潜像」と称する。C,M,Yについても同様とする)。このBk潜像の先端部から現像を行うため、現像器2Bkの現像位置にBk潜像の先端部が到達する前に、現像スリーブが回転を開始して、Bk潜像をBkトナーで現像する。その後、Bk潜像領域の現像動作を続けるが、Bk潜像の後端部がBk現像位置を通過した時点で、速やかにBk現像位置からへ次のC現像位置までリボルバ現像装置2が回転する。この回転は、少なくとも、次のC画像データによるC潜像の先端部が到達する前に完了させる。
【0028】
ついで、感光体1に形成したBkトナー像を、一次転写部7で1次転写ユニット3の表面に転写する(以下、感光体1から1次転写ユニット3へのトナー像の転写を「1次転写」と称する)。この1次転写は、感光体1と1次転写ユニット3とが接触した状態において、1次転写バイアスローラ3aに電圧を印可して生じる転写バイアスにより行われる。なお、この1次転写ユニット3には感光体1に順次形成するBk,C,M,Yのトナー像を同一面に順次位置あわせして4色重ねの1次転写画像を形成する。
【0029】
ここに、感光体1側では、Bk工程の次にC工程に進むが、所定のタイミングから上記カラースキャナによるC画像データの読取が始まり、その画像データに基づき、書込光学ユニットが、レーザー光により光書き込み・C潜像の形成を開始する。現像器2Cは、その現像位置に対して、上記Bk潜像の後端部が通過した後で、かつ、C潜像が到達する前にリボルバ現像装置2の回転動作を行い、C潜像をCトナーで現像する。その後、C潜像領域の現像を続けるが、C潜像の後端部が通過した時点で、上記現像器2Bkの場合と同様にC現像ユニットの回転動作を行う。これもやはり、次のM潜像の先端部が到達する前に完了させる。
なお、M及びYの工程については、それぞれの画像データの読み取り・潜像形成・現像の動作が、上記Bk,Cの工程と同じであるので、説明は省略する。
【0030】
上記1次転写ユニット3への1次転写が完了する前に、2次転写ユニット4は、所定のタイミングで回転を開始し、1次転写ユニット3上の1次転写画像の先端が到達する前にその接離機構により1次転写ベルト3gとの間で2次転写部10を形成する。
【0031】
上記画像形成動作が行われる時期に、転写紙Pは転写紙カセット、又は手差トレイ等などの給紙部から給送され、レジストローラ対のニップで待機している。その後、1次転写ベルト3g上の1次転写画像の先端に一致するようなタイミングで上記レジストローラが駆動され、図1に示すように転写紙Pが2次転写部10にレジスト合わせをして送り込まれる。
【0032】
転写紙Pが1次転写ベルト3g上の4色重ねのトナー像と重ねられて2次転写部10を通過するとき、2次転写バイアスローラ4eに印可される電圧による転写バイアスにより、1次転写ベルト3g上の4色重ねトナー像が転写紙P上に一括転写される。こうして2次転写バイアスローラ4eにより、2次転写部10でトナー像を一括転写され電荷を持った転写紙Pは、2次転写ベルト4d上に密着し、定着ローラ対5の方へ搬送される。続いて、転写紙Pは、その下流側に配置された転写紙除電チャージャ12との対向部を通過するときに除電され、2次転写ベルト4dから剥離して定着ローラ対5に送り込まれる。
【0033】
定着ローラ対5に送られた転写紙Pは、そのニップ部でトナー像を溶融定着され本体外に送り出されると、図示しないコピートレイに表向きにスタックされ、フルカラーコピーを得る。なお、1次転写後の感光体1は、感光体クリーニングユニット1aで表面をクリーニングされ、除電ランプ1bで均一に除電される。また、2次転写後に1次転写ベルト3gの表面に残留したトナーは、図示しないベルトクリーニングブレード及び、ベルトクリーニングブラシ15により除去される。
【0034】
ここで、リピートコピーが指示されているときは、カラースキャナの動作及び感光体1の画像形成動作は、1枚目の4色目(Y)の画像形成工程に引き続き、所定のタイミングで2枚目の1色目(Bk)の画像形成工程に進む。また、1次転写ベルト3gの方は、1枚目の4色重ねトナー像の転写紙への2次転写工程に引き続き、上記ベルトクリーニングブレード等でクリーニングされた1次転写ベルト3gの領域に、2枚目のBkトナー像が1次転写される。その後は、上記1枚目と同様の動作になる。
【0035】
以上の説明は、4色フルカラーを得るコピーモードの説明であったが、3色、又は2色モードの場合は、指定された色と回数の分について、上記と同様の動作を行う。また、単色コピーモードの場合は、所定枚数が終了するまでの間、リボルバ現像装置2の所定色の現像器2Bk〜2Yのみを現像動作(所定色の現像位置)状態にして、上記ベルトクリーニングブレードを1次転写ベルト3gに押圧した状態のまま連続してコピー動作を行う。
【0036】
上記画像形成装置において、1次転写ユニット3と、2次転写ユニット4とは、共に複数のローラに転写ベルト3g,4dを巻回した構成であることから、長期間の停止状態に置かれると、各転写ベルト3g,4dには各ローラにより塑性変形が起こる。このような各塑性変形の位置は、張力を与える各ローラの配置によって異なってくる。
【0037】
本実施例の1次転写ユニット3は、1次転写ベルト3gが複数のローラ3a〜3fにより強く張力られており、1次転写ベルト3gは、これを張っている各ローラ3b〜3fの各外周面に接触する部分が、塑性変形して、塑性変形部3a´〜3f´となる(以下、例えば、駆動ローラ3bと接触する部分を符号3b´のように、そのローラの符号にダッシュを付して示す、他のローラについても同様である)。
【0038】
また、上記の1次転写ユニット3と同様に、本実施例の2次転写ユニット4では、2次転写ベルト4dが2本の支持ローラ4a,4cにより強く張られており、支持ローラ4aの外周面に接触する部分が、塑性変形して塑性変形部4a´となり、また、支持ローラ4cの外周面に接触する部分が、塑性変形して塑性変形部4c´となる。なお、支持ローラ4bは、2次転写ベルト4dを鋭角に曲げるような位置にないことから、この支持ローラ4bによる塑性変形は考慮していない。
【0039】
上記画像形成装置において、画像形成の動作の2次転写工程で、1次転写ベルト3gの塑性変形部3a´〜3f´と、2次転写ベルト4dの塑性変形部4a´,4c´とが2次転写部10で重なると密着不良が増加し画像不良の原因となるので、本実施例では、以下に説明するように、各転写ユニット3,4を構成し、さらに、これら転写ユニット3,4に所定の駆動制御を行っている。
【0040】
各転写ユニット3,4は、各転写ベルト3g,4dの位置の判断及びその駆動制御のために、検知手段6,9を設けている。
具体的には、1次転写ベルト3gの位置を検知するための検知手段6は、1次転写ベルト3gの基準位置となる検知マーク6aと、光学センサ6bとからなる構成である。この検知手段6には、反射型センサや、透過型センサの使用が可能である。本実施例の検知手段6としては、1次転写ベルト3gの内周面に薄い反射性の部材(検知マーク6a)を貼り、この反射性の部材の通過位置に対向するように反射型フォトセンサ(光学センサ6b)が固設される。この場合、反射性の部材の検知領域の通過により反射性の低い表面から反射性の高い表面への変化、又は反射性の高い表面から低い表面への変化を検知することになる。
【0041】
また、透過型センサでは、1次転写ベルト3gの転写領域以外の所定位置に検知マーク6aとして孔を穿設し、この孔の通過する領域を挟んで透過型フォトセンサを設けることになる。なお、この検知マーク6aは、1箇所に限らず、複数設けてもよい。
【0042】
2次転写ベルト4dの位置を検知するための検知手段9は、2次転写ベルト4dの基準位置となる検知マーク9aと、この検知マーク9aを検知する光学センサ9bとからなる。検知手段9は、上記1次転写ユニット3の検知手段6と同様の構成である。この検知手段9には、反射型センサや、透過型センサの使用が可能である。本実施例では、2次転写ベルト4dの内周面に反射性の部材からなる検知マーク9aを貼り、この反射性の部材の通過位置に対向するように反射型フォトセンサからなる光学センサ9bが固設される。
【0043】
上記検知手段6,9を有する1次転写ユニット3及び2次転写ユニット4は、それぞれの転写ベルト3g,4dを一定の位置に停止させるために、画像形成動作の終了の際にその停止のタイミングが制御される。本実施例では、各検知手段6a,9aにおいて、1次転写ベルト3gの検知マーク6aが検知された所定時間後に1次転写ベルト3gの回転を停止させ、また、2次転写ベルト4dの検知マーク9aが検知された所定時間後に2次転写ベルト4dの回転を停止させる。
【0044】
本実施例の各転写ユニット3,4では、図1で示すように、1次転写ユニット3の1次転写ベルト3gは、検知マーク6aが光学センサ6bに対向する位置で止まるように上記所定時間を設定し、また、2次転写ユニット4の2次転写ベルト4dは、検知マーク9aが図1中の左側の支持ローラ4cの下方近傍の一定の位置で止まるように上記所定時間を設定している。
【0045】
上記したように 各転写ユニット3,4の回転の停止時において、上記各転写ベルト3g,4dが常に一定の位置で停止する制御を行えば、上記各転写ベルト3g,4dは、それぞれの周方向で各ローラの配置に対応した一定の位置に複数の塑性変形部3a´〜3f´,4a´,4c´を形成することとなる。各転写ベルト3g,4dに形成される塑性変形部3a´〜3f´,4a´,4c´の位置は、各転写ユニット3,4の回転中であっても、それぞれの検知手段6,9の検知から計算で求めることができる。
【0046】
図2は、図1の1次転写ベルト3g及び2次転写ベルト4dを各検知マーク6a,9aで切り離し、直線状に平行に伸ばして比較した図である。この図2において、1次転写ベルト3gは、図1の矢印Dの位置で切り離して伸ばした状態を示し、また、2次転写ベルト4dは、1次転写ベルト3gと同じ長さで比較できるように、図1中の矢印Eのところで切り離して伸ばしたのものを2つ繋げた状態で示している。また、この図2では、上記各転写ベルト3g,4dを、各検知マーク6a,9aのある側、すなわち2次転写部10へ向かう進行方向の先端側を図中の左端に揃え、各転写ベルト3g,4d間でそれぞれの複数の塑性変形部3a´〜3f´,4a´,4c´を対比させている。
【0047】
図2に示すように、本実施例において、1次転写ベルト3gの長さ3Lは、2次転写ベルト4dの長さ4Lの正確に2倍である。また、1次転写ユニット3の長さ3Lを1つの周期とすると、その周期の最初と最後に、検知マーク6aと、検知マーク9aとが重なるように並べたとき、1次転写ベルト3gの塑性変形部3a´〜3f´と、2次転写ベルト4dの塑性変形部4a´,4c´とが、その周方向で一致しないようになっている。すなわち、一方の転写ベルトの塑性変形部が、他方の転写ベルトの塑性変形部の間に位置するように、1次転写ベルト3g及び2次転写ベルト4dを張っている全てのローラ3a〜3f,4a,4cの配置が決定されている。
【0048】
各転写ベルト3g,4dは、同一の周速で接触回転することから、1次転写ベルト3gの1回転ごとに、2次転写ベルト4dの方は丁度2回転することになる。したがって、1次転写ベルト3gと、2次転写ベルト4dとは、図2に示した位置関係を維持して回転すれば、回転時にも上記塑性変形部3a´〜3f´と、上記塑性変形部4a´,4c´とが、2次転写部10で重ならないようになっている。
【0049】
本実施例の画像形成動作において、まず先に1次転写ユニット3が回転を開始する。その後、感光体1から1次転写ユニット3への1次転写画像の形成が完了する時期に、2次転写ユニット4の回転を開始し、1次転写ユニット3と同じ周速に達してから、その接離機構で2次転写ベルト4dを接触させて2次転写部10を形成する。したがって、実際に2次転写部10で塑性変形部3a´〜3f´と、塑性変形部4a´,4c´とが重ならないようにするためには、1次転写ユニット3の検知手段6aの検知信号に基づいて、所定のタイミングで2次転写ユニット4の回転を開始する必要がある。
【0050】
図3は、1次転写ベルト3g、及び2次転写ベルト4dの各回転のタイミングチャートである。このタイミングチャートでは、2次転写部10を通過する各転写ベルト3g,4dの各検知マーク6a,9a及び各塑性変形部3a´〜3f´,4a´,4c´の通過時点を時系列で示している。
【0051】
図3に示すように、2次転写ユニット4は、1次転写ユニット3の回転の1つの周期の前後で検知マーク6aと、検知マーク9aとの通過タイミングが一致するように、その回転開始のタイミングを制御される。そして、両転写ベルト3g,4dが、図3の位置関係のままで接触回転すれば、図2で示したように、2次転写部10で塑性変形部3a´〜3f´,4a´,4c´同士が重なることがなく、画像不良を防止できる。
【0052】
上記の制御において、本実施例では回転時に両検知マーク6a,9aの位置を一致させたときに塑性変形部の一致を回避できるとしたが、しかし、必ずしもこのような検知マーク6a,9aの一致が必要であるわけではない。すなわち、検知マーク6a,9aの一致が重要なのではなく、各転写ベルト3g,4dの停止時における検知マーク6aと、検知マーク9aとの位置関係(進行方向での間隔)を維持して回転させ、上記塑性変形部を一致させないようにすればよい。このような2次転写ユニット4の回転開始のタイミングは、検知手段6aでモニターされている1次転写ベルト3gの位置情報と、検知手段9aでモニターされている2次転写ベルト4dの停止位置の情報と、各ローラの配置に基づく各塑性変形部の形成位置の情報とにより決定することになる。
【0053】
なお、上記の実施例は、1次転写ユニットと、2次転写ユニットとの組み合わせを例にして説明したが、ベルト部材を複数のローラに巻回したベルト状の像担持体と、上記ベルト状の中間転写ユニットと組み合わせであっても同様に実施できる。この場合は、上記実施例の1次転写ユニット3を像担持体に適用し、また、上記2次転写ユニットを中間転写ユニットに適用して、同様に構成すれば、像担持体と中間転写ユニット間における塑性変形部の重なりを防止することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像形成装置は、上記他方のベルト部材と上記一方のベルト部材を同じ長さになるように反復し繋いで直線上に並べ、該直線上に各ローラも並べて比較したとき、各ベルト部材を巻回するローラのうちの塑性変形を与えるローラの位置が一致しないように、各ローラを配置した構成なので、両ベルトが密接する転写部で、各ベルト部材間で塑性変形部が重なることがないので転写部の密着不良を回避でき、画像不良を防止することができる。
【0055】
上記各ベルト部材が基準位置を示す検知マークを有するとともに、上記各ユニットが、該検知マークを検知する検知手段を有し、各ユニットが、上記転写部で接触・離反可能であるとともにそれぞれ独立したタイミングで回転・停止可能で、かつ、各ベルト部材が、一定の位置で停止するように制御され、上記2つのユニットを、上記転写部で接触回転する際に、停止時に各ローラにより形成された塑性変形部が転写部で重ならないようなタイミングに制御可能な構成によれば、回転開始の時期が異なる2つのユニット間においても、塑性変形部が重ならないように両ユニットの回転のタイミングを合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の画像形成装置に使用されるカラープリンタの構成図である。
【図2】図1の1次転写ベルト、及び2次転写ベルトにぞれぞれ形成された塑性変形部の位置を比較する図である。
【図3】図1の1次転写ユニットと、2次転写ユニットとの回転のタイミングチャートである。
【符号の説明】
3,4 ベルト状のユニット
3a〜3f,4a〜4c 複数のローラ
3a´〜3f´,4a´,4c´ 塑性変形を与えるローラの位置、塑性変形部
3g,4d ベルト部材
3L 一方のベルト部材の長さ
4L 他方のベルト部材の長さ
6,9 検知手段
6a,9a 検知マーク
10 転写部

Claims (3)

  1. ベルト部材を複数のローラに巻回したベルト状のユニットを、少なくとも2以上備え、該2以上のユニットの隣接する2つのユニット間で、一方のベルト部材と、他方のベルト部材とを接触させて転写部を形成し、両ユニットが同一の周速で接触回転してトナー画像を転写させる画像形成装置において、
    上記他方のベルト部材と上記一方のベルト部材を、同じ長さになるように反復し繋いで直線上に並べ、該直線上に各ローラも並べて比較したとき、各ベルト部材を巻回するローラのうちの塑性変形を与えるローラの位置が一致しないように、各ローラを配置し、
    上記各ベルト部材が基準位置を示す検知マークを有するとともに、上記各ユニットが、該検知マークを検知する検知手段を有し、各ユニットが、上記転写部で接触・離反可能であるとともにそれぞれ独立したタイミングで回転・停止可能で、
    各ベルト部材が、一定の位置で停止するように制御され、上記2つのユニットが、上記転写部で接触回転する際に、停止時に各ローラにより形成された塑性変形部が転写部で重ならないようなタイミングに制御されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 上記2つのユニットが、ベルト状の像担持体、及びベルト状の1次転写ユニットであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 上記2つのユニットが、ベルト状の1次転写ユニット、及びベルト状の2次転写ユニットであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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