JP2001163559A - エレベータドア安全装置 - Google Patents

エレベータドア安全装置

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正偉 佐井
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    • B66B13/24—Safety devices in passenger lifts, not otherwise provided for, for preventing trapping of passengers
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベータドア安全装置の信頼性を向上させ
る。 【解決手段】 エレベータドアセーフティーシュー１に
一端部を軸着したレバー２の他端部を回動可能に各階層
に固定支持し、レバー２に一端部を揺動可能に軸着した
リンクレバー５の他端部に偏光反射板１１を支持せし
め、この偏光反射板１１に正対するｘ軸偏光フィルター
１３とｙ軸偏光フィルター１４を備えた検知器１２をコ
ントローラー１５に接続し、コントローラ１５をドア・
オペレーター１６と接続して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベータドア安全
装置に関し、特にエレベータドアの開閉を制御するエレ
ベータドアセーフティーシューの改良に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】エレベータドアセーフティーシューはエ
レベータかごと各階層のフロアとの間に形成される隙間
に介在するプレートで、エレベータかごが昇降して各階
層に停止した後、そのプレートにエレベータかごが衝接
など異常な接触をするとエレベータドアが開閉できない
ようにした安全装置である。
【０００３】従来、このエレベータドアセーフティーシ
ューは、ケーブルを有するマイクロスイッチにて制御さ
れていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ケーブ
ルを有するマイクロスイッチにて制御されていたエレベ
ータドアセーフティーシューでは、ドア開閉の都度ケー
ブルが曲げられるので断線し易くなり、エレベータドア
安全装置の信頼性が低下すると共に、メンテナンスのラ
ンニングコストが上昇するという不都合があった。
【０００５】そこで、本発明はエレベータドア安全装置
の信頼性を向上させることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決を図るた
め、本発明にかかるエレベータドア安全装置は、請求項
１記載のように、エレベータドアセーフティーシューに
一端部を軸着したレバーの他端部を回動可能に各階層に
固定支持し、該レバーに一端部を揺動可能に軸着したリ
ンクレバーの他端部側に偏光反射板を支持せしめ、この
偏光反射板に正対する検知器をコントローラーに接続
し、該コントローラをドア・オペレーターと接続してな
ることを特徴とする。また、請求項２記載のように、上
記検知器はｘ軸偏光フィルターと対面する発光素子とし
てＬＥＤを、ｙ軸偏光フィルターと対面する受光素子と
してＰ．Ｄ．を有することを特徴とする。
【０００７】したがって、エレベータドアセーフティー
シューに異常が発生すると、その動きに連動してレバー
及びリンクレバーが回動して偏光反射板が傾き、これに
正対する検知器から発射する赤外線が偏光反射板にて反
射されなくなり、当該階層での異常が検出され、エレベ
ータドアの開閉はできなくなる。エレベータドアセーフ
ティーシューが正常状態に復帰すると、レバー及びリン
クレバーが逆回動して正常状態に復帰するため、偏光反
射板は検知器に正対する。このような動きはすべてレバ
ー及びリンクレバーを介して行うので、ケーブルの断線
でマイクロスイッチの不動作によるエレベータドア安全
装置の異常を生じることがない。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づ
き説明する。図１において、１はエレベータドアセーフ
ティーシュー、２はそのエレベータドアセーフティーシ
ュー１に一端部が軸３で、他端部が各階層に軸４で揺動
可能に軸支されたレバー、５はそのレバー２の略中央部
に軸６で揺動可能に一端部が軸着されたリンクレバーで
ある。リンクレバー５の他端部は自在継手７を介して反
射板支持棒８の一端部に連結される。反射板支持棒８は
軸９を有するブラケット１０で各階層に揺動可能に支持
されている。
【０００９】反射板支持棒８の他端部には偏光反射板１
１が結合し、この偏光反射板１１に対面する部位に検知
器１２が固定支持されている。検知器１２は内蔵した発
光素子としてのＬＥＤ（発光ダイオード）と対面するｘ
軸偏光フィルター１３と、内蔵した受光素子としての
Ｐ．Ｄ．（フォトダイオード）と対面するｙ軸偏光フィ
ルター１４とを有し、ＬＥＤが発射する赤外線をｘ軸偏
光フィルター１３にてｘ軸に偏光された赤外線ａとな
し、これをｙ軸に変換された偏光赤外線ｂに偏光反射
し、これをＰ．Ｄ．が受光してコントローラー１５に入
力し、かつ、コントローラー１５からドア・オペレータ
ー１６に安全信号を入力し、これによってエレベータド
アが開閉するようになっている。
【００１０】したがって、図１中に仮想線図示のように
エレベータドアセーフティーシュー１にエレベータかご
が衝接するなどしてエレベータドアセーフティーシュー
1が矢示Ｆ方向へ移動した場合には、レバー２が軸４を
中心として回動するからリンクレバー５が回動し、これ
により反射板支持棒８が矢示Ｆ方向と反する方向へ回動
するため、偏光反射板１１が傾斜して倒れ、ＬＥＤから
発射される赤外線は反射偏光されることなく、したがっ
て、Ｐ．Ｄ．には偏光赤外線が入力されないので、エレ
ベータドアは開閉できない状態となる。
【００１１】したがって、エレベータドアセーフティー
シュー１が元の状態に復帰すると、レバー２とリンクレ
バー５が回動して偏光反射板１１が検知器１２に正対す
るから、ｘ軸に偏光された赤外線ａはｙ軸に変換された
偏光赤外線ｂとしてＰ．Ｄ．に受光されるために、エレ
ベータドアの開閉が安全にできる状態であることを示
す。
【００１２】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、エレベー
タドアセーフティーシューの動きをケーブルではなくレ
バーにて偏光反射板に伝達することによってエレベータ
ドアセーフティーシューの異常を検知できるようにした
から、ケーブルの断線による検知不能の危険を回避でき
て、エレベータドア安全装置の信頼性の向上を図ること
ができ、そのため、メンテナンスのランニングコストを
大幅に減少できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例を示す構成概要図である。
【符号の説明】
ａ…ｘ軸に偏光された赤外線 ｂ…ｙ軸に偏光された偏光赤外線 ＬＥＤ…発光ダイオード（発光素子） Ｐ．Ｄ．…フォトダイオード（受光素子） １…エレベータドアセーフティーシュー ２…レバー ３，４，６，９…軸 ５…リンクレバー ７…自在継手 ８…反射板支持棒 １０…ブラケット １１…偏光反射板 １２…検知器 １３…ｘ軸偏光フィルター １４…ｙ軸偏光フィルター １５…コントローラー １６…ドア・オペレーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐井 正偉 東京都新宿区西新宿二丁目４番１号 新宿 ＮＳビル 日本オーチス・エレベータ株式 会社内 (72)発明者 東出 元弘 東京都新宿区西新宿二丁目４番１号 新宿 ＮＳビル 日本オーチス・エレベータ株式 会社内 Ｆターム(参考） 3F307 DA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 エレベータドアセーフティーシューに一
    端部を軸着したレバーの他端部を回動可能に各階層に固
    定支持し、該レバーに一端部を揺動可能に軸着したリン
    クレバーの他端部側に偏光反射板を支持せしめ、この偏
    光反射板に正対する検知器をコントローラーに接続し、
    該コントローラをドア・オペレーターと接続してなるこ
    とを特徴とするエレベータドア安全装置。
  2. 【請求項２】 検知器はｘ軸偏光フィルターと対面する
    発光素子としてＬＥＤを、ｙ軸偏光フィルターと対面す
    る受光素子としてＰ．Ｄ．を有することを特徴とする請
    求項１記載のエレベータドア安全装置。
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