JPH0542378Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、パチンコ遊技機における入賞孔の
ように、パチンコ球が高速かつ連続的に通過する
場合のある個所に設置して好適な球体の検出装置
に関する。

（従来の技術） 従来、この種の球体の検出装置としては、球体
の通路を挟んで発光素子と受光素子を対向して設
け、この発光素子と受光素子との間を通過する球
体を検出するようにしたものが公知である。

（考案が解決しようとする課題） 上述した従来のものは、光束が通路を横切るよ
うに構成されているので、球体が連続して高速で
通路を通過すると、一個づつ検出することができ
ない場合を生ずるという問題があつた。

この考案の目的は、球体が連続して高速で通路
を通過しても、正確に球体の検出を行うことので
きる、球体の検出装置を提供せんとするにある。

（考案の技術的手段） 上述した技術的課題を達成するためにこの考案
は、球体の検出装置を、一側部に球体の通路を他
側部に駆動手段収納部を設けたケース本体と、前
記通路と前記駆動手段収納部との間に、揺動自在
に軸着された対向位置に受圧部と反射板とを設け
たシヤツター部材と、前記駆動手段収納部内に設
置されたフオトセンサーとから成り、前記通路と
前記フオトセンサーとの間に遮光板を設け、前記
シヤツター部材をスプリングを用いて一方向へ揺
動附勢させると共に、前記受圧部を前記通路側へ
突出させ、前記反射板を前記フオトセンサーの発
光部と受光部との間に光束を遮るように介在させ
たものである。

この考案はさらに、シヤツター部材が巻込部を
有し、この巻込部が支軸に揺動可能に軸支される
ことができる。

この考案はまた、シヤツター部材が巻込部と、
この巻込部の内周面より延びる受圧部と、この受
圧部より鋭角に折り曲げて設けた第１折曲部と、
この第１折曲部より鈍角に折り曲げて設けた第２
折曲部と、この第２折曲部の先端より立設した反
射板とで構成することができる。

この考案はさらに、蓋体に前記切欠部を覆う遮
光板を設けることができるものである。

（作用） 球体が通路を通過すると、シヤツター部材の受
圧部は球体によつて押され該シヤツター部材を揺
動させる。するとシヤツター部材の反射板がフオ
トセンサー発光部と受光部との間より退避する
か、或は遮閉することによつて球体の通過が検出
される。その際にシヤツター板にスプリングを作
用させて一方向へ揺動附勢させると、球体に受圧
部を押されて揺動したシヤツター板が元位置に戻
る速度が早くなり、球体の連続的かつ高速の通過
に対しても確実にこれを検出することができるも
のである。また、シヤツター板に設けた巻込部を
支軸に揺動自在に軸支させると、組立てが容易で
ある上にシヤツター板の揺動が円滑になされる。

さらに、シヤツター板の形状を実用新案登録請
求の範囲第３項にように記載したように構成する
と、揺動時に第２折曲部を支軸の回りで揺動させ
ることができるものである。

そして、蓋体に遮光板を設けると、通路よりフ
オトセンサーへ外光が入らないので、これによる
誤動作が生じる恐れがない。

（実施例） 図面はこの考案の一実施例を示し、第１図乃至
第５図において、１は略中央部の一側部に多角形
状の通路２を設け、他側部に駆動手段収納部３を
設けたケース本体であり、通路２と駆動手段収納
部３との間は切欠部４によつて連通されている。
５はシヤツター部材であり、このシヤツター部材
５は、巻込部６と、この巻込部６の円周面より延
設された受圧部７と、この受圧部７より鋭角に折
り曲げて設けた第１折曲部８と、この第１折曲部
８より鈍角に折り曲げて設けた第２折曲部９と、
この第２折曲部９の先端より立設した反射板１０
とから構成されている。このシヤツター部材５は
その巻込部６を支軸１１に揺動可能に軸支させて
成り、支軸１１は収納部３内に設けた受座部１２
に軸架され固定されている。１３は捩じりコイル
スプリングであり、支軸１１に環巻きされつつ一
端部をシヤツター部材５の第２折曲部９の上面
に、他端部を蓋体１４の裏面に当接させることに
より、シヤツター部材５を常に一方向へ揺動附勢
させている。１５は先端部にフオトセンサー２５
を構成する発光部１６と受光部１７を所定間隔を
空けて搭載させた回路基板であり、駆動手段収納
部３内に収納されつつ端子１８をケース本体１外
へ突出させている。蓋体１４は駆動手段収納部３
の上面を覆いつつ、その一端部に設けた突片１９
で基板１５を押えつけ固定させている。この蓋体
１４はとくに第３図と第４図に示したように他端
部側に遮光板２０を垂設させてあり、この遮光板
２０は切欠部４とフオトセンサー２５との間に介
在させられ、外光が該フオトセンサー２５内に侵
入して来ないようになつている。

そして、シヤツター部材５はその第２折曲部９
を遮光板２０の先端部と収納部３の底板３ａとの
間の間隙を通して発光部１６と受光部１７の間へ
反射板１０を挿入介在させている。

第６図はこの考案に係る球体の検出装置の回路
図を示し、２１が発光部を構成する発光ダイオー
ド、２２が受光部を構成するフオトダーリントン
トランジスター、２３が安定抵抗、２４が電流制
限抵抗である。

とくに第４図に示したように、通路２内を通過
する球体Ａは必ず該通路２内に突出しているシヤ
ツター部材５の受圧部７を下押し、捩じりコイル
スプリング１３の弾力に抗しこれを想像線で示し
たように反時計方向へ揺動させる。すると、同じ
く想像線で示したように反射板１０が反時計方向
へ揺動して持ち上がるので、発光部１６に設けて
ある発光ダイオード２１より発している光は、受
光部１７に設けてあるフオトトランジスター２２
に到達し、球体Ａの通過を検出する。球体Ａが通
過すると、シヤツター部材５は捩じりコイルスプ
リング１３の弾力により時計方向へ揺動して素早
く元位置に戻り、反射板１０が発光部１６と受光
部１７の間に介入し、再び光束を遮ぎる。

球体Ａが連続して高速で通過２内を通過して
も、連ながり合つた隣接する球体同志の間には、
必ず間隙ができることから、この間隙内に捩じり
コイルスプリング１３によつて常に時計方向へ揺
動を附勢されているシヤツター部材５の受圧部７
が素早く落ち込んで応答するので検出もれ等の誤
動作が生じることがない。

（効果） この考案は以上のように構成したので、球体が
連続して高速で通路を通過しても確実に検出で
き、チヤタリングや検出もれ等の誤動作が生ずる
ことがない上に、外光がフオトセンサー内に侵入
して誤動作が生ずることも未然に防止できるもの
であり、このことにより、本願考案に係る球体の
検出装置をさまざまな光と影が異なつた明度をも
つてさまざまな方向から入射するパチンコホール
のパチンコ遊技機の入賞孔へ設置させても、誤動
作を生じさせない上に連続して高速で入賞孔へ入
賞するパチンコ球を確実に検出することができる
ものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図はそ
の分解斜視図、第２図は蓋体を取り外して見た平
面図、第３図はその側断面図、第４図は第３図の
一拡大断面図、第５図はシヤツター材の平面図、
第６図は回路図である。 １……ケース本体、２……通路、３……駆動手
段収納部、４……切欠部、５……シヤツター部
材、６……巻込部、７……受圧部、８……第１折
曲部、９……第２折曲部、１０……反射板、１１
……支軸、１３……捩じりコイルスプリング、１
４……蓋体、１５……基板部、１６……発光部、
１７……受光部、２０……遮光板、Ａ……球体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 一側部に球体の通路を他側部に駆動手段収納
   部を設けたケース本体と、前記通路と前記駆動
   手段収納部との間に、揺動自在に軸着された対
   向位置に受圧部と反射板とを設けたシヤツター
   部材と、前記駆動手段収納部内に設置されたフ
   オトセンサーとから成り、前記通路と前記フオ
   トセンサーとの間に遮光板を設け、前記シヤツ
   ター部材をスプリングを用いて一方向へ揺動附
   勢させると共に、前記受圧部を前記通路側へ突
   出させ、前記反射板を前記フオトセンサーの発
   光部と受光部との間に光束を遮るように介在さ
   せたことを特徴とする、球体の検出装置。 ２ シヤツター部材が巻込部を有し、この巻込部
   が支軸に揺動可能に軸支されていることを特徴
   とする、実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   球体の検出装置。 ３ シヤツター部材が巻込部と、この巻込部の内
   周面より延びる受圧部と、この受圧部より鋭角
   に折り曲げて設けた第１折曲部と、この第１折
   曲部より鈍角に折り曲げて設けた第２折曲部
   と、この第２折曲部の先端より立設した反射板
   とから構成したものであることを特徴とする、
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の球体の検
   出装置。 ４ 遮光板が前記ケース本体上を覆う蓋体に設け
   られていることを特徴とする、実用新案登録請
   求の範囲第１項記載の球体の検出装置。