JPH06111694A - 光電スイッチ - Google Patents

光電スイッチ

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JPH06111694A
JPH06111694A JP4261401A JP26140192A JPH06111694A JP H06111694 A JPH06111694 A JP H06111694A JP 4261401 A JP4261401 A JP 4261401A JP 26140192 A JP26140192 A JP 26140192A JP H06111694 A JPH06111694 A JP H06111694A
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JP
Japan
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light
polarized light
photoelectric switch
polarization
linearly polarized
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Application number
JP4261401A
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English (en)
Inventor
Sadao Noda
貞雄 野田
Motoo Yogo
元生 余合
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Panasonic Industrial Devices SUNX Co Ltd
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Sunx Ltd
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Publication date
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回帰形反射板を利用して透明体を確実に検出
する。 【構成】 光電スイッチ本体11は投光手段12及び受
光手段13を備えており、投光手段12は直線偏光を投
光し、受光手段13は投光手段12からの直線偏光と直
交する方向の直線偏光を受光する。回帰形反射板21は
光電スイッチ本体11に対向配置されている。この回帰
形反射板21の反射面裏側にはアルミニウム蒸着膜が形
成されており、入光した直線偏光をアルミニウム蒸着膜
で反射することによりその直線偏光に近似した偏光特性
の楕円偏光を反射する。これにより、受光手段13は、
検出領域に透明体が位置していないときは楕円偏光を受
光しない。また、検出領域に透明体が位置すると、楕円
偏光の偏光特性が変化するので、受光手段13は楕円偏
光を受光するようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直線偏光を投光する投
光手段及びこの投光手段からの直線偏光の偏光方向と略
直交する直線偏光を受光する受光手段が並設された光電
スイッチ本体と、この光電スイッチ本体と対向配置され
た回帰形反射板とを備えた光電スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の光電スイッチの一例を図8を参
照して説明する。即ち、光電スイッチ本体1内にはLE
D2及びフォトトランジスタ3が並設されている。LE
D2の前面にはレンズ4及び偏光フィルタ5が配設さ
れ、フォトトランジスタ3の前面にはレンズ6及び偏光
フィルタ7が配設されている。この場合、各偏光フィル
タ5,7の偏光方向は互いに直交する方向に設定されて
いる。信号処理回路8は、LED8に投光電流をパルス
状に供給すると共に、その投光タイミングでフォトダイ
オード3からの受光信号の信号レベルが設定値以上とな
ったときは外部に検出信号を出力する。そして、光電ス
イッチ本体1の前方には回帰形反射板9が対向配置され
ている。
【0003】上記構成のものの場合、LED2から投光
された光は、レンズ4により略平行光線に変換されて偏
光フィルタ5を通過するので、光電スイッチ本体1から
は直線偏光が投光されて回帰形反射板9に到達すると共
に、その直線偏光は回帰形反射板9により光電スイッチ
本体1の方向に回帰反射される。このとき、回帰形反射
板9により直線偏光が回帰反射されるときは楕円偏光に
変換されるので、フォトダイオード3は回帰形反射板9
からの楕円偏光を受光することができる。
【0004】さて、上述のような構成の光電スイッチに
より例えば透明フィルム10を検出することが行われて
いる。つまり、透明フィルム10は直線偏光を楕円偏光
に変換する複屈折特性を有したり、或は直線偏光を旋回
させる旋光現象を有しているので、光電スイッチ本体1
と回帰形反射板9との間の検出領域に透明フィルム10
が位置したときは、回帰形反射板9から回帰反射されて
光電スイッチ本体11に戻った楕円偏光は、図8に示す
ように2回透明フィルム10を通過するので、その長軸
方向並びに楕円率が変化する。これにより、透明フィル
ム10が検出領域に位置したときは、フォトダイオード
3の受光量が変動するので、信号処理回路8はその変動
を検出して検出信号を出力する。従って、光電スイッチ
本体1からの検出信号が出力されたことに基づいて透明
フィルム10を検出するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成のものの場合、回帰形反射板9により直線偏光が
楕円偏光に変換されて回帰反射されるときは、その楕円
偏光の偏光特性(長軸方向,楕円率)は、図5において
1〜6の各セクションに入射した直線偏光は回帰反射す
るときのΔα(入射した偏光の方位角と回帰する楕円の
方位角との差)がセクション毎に異なり全体としては自
然光に近い状態となっているので、自然光に近い楕円偏
光が透明フィルムを通過する際、複屈折特性或は旋光現
象を生じるにしても、結果的に自然光に近い状態のまま
である。このため、透明フィルム10が検出領域に位置
することによりフォトダイオード3の受光量が変動する
にしても、その受光量の変動はそれ程大きくないと共
に、検出条件によって受光量が増加したり減少したりし
て変動の傾向が安定しないので、透明フィルムを確実に
検出することは困難であるという欠点がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、回帰形反射板を用いて透明体を検出す
るものにおいて、透明体を確実に検出することができる
光電スイッチを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、直線偏光を投
光する投光手段及びこの投光手段からの直線偏光の偏光
方向と略直交する直線偏光を受光する受光手段が並設さ
れた光電スイッチ本体と、この光電スイッチ本体と対向
配置された回帰形反射板とを備えた光電スイッチにおい
て、前記回帰形反射板は、これの反射面が金属面から形
成されているもの。
【0008】この場合、投光手段を、レーザ光を投光す
る素子から構成するようにしてもよい。
【0009】また、投光手段を、先端に偏光フィルタが
設けられた光ファイバを通じて投光すると共に、受光手
段を、先端に偏光フィルタが設けられた光ファイバを通
じて受光するように構成してもよい。
【0010】さらに、投光手段を、直線偏光分離手段及
び偏光面保存形光ファイバを通じて投光すると共に、受
光手段を、前記偏光面保存形光ファイバ及び前記直線偏
光分離手段を通じて受光するように構成してもよい。
【0011】
【作用】請求項1記載の光電スイッチによれば、光電ス
イッチ本体に設けられた投光手段から投光された直線偏
光は回帰形反射板により反射される。
【0012】このとき、回帰形反射板の反射面は金属面
から形成されているので、回帰形反射板により回帰反射
した楕円偏光の長軸は入光した直線偏光の偏光方向と略
一致している。従って、投光手段からの直線偏光と直交
する方向の直線偏光を受光するように構成された受光手
段の受光量は極めて少ない。
【0013】さて、光電スイッチ本体と回帰形反射板と
の間の検出領域に透明体が位置すると、透明体の複屈折
特性或は旋光現象により受光手段に到達する楕円偏光の
長軸方向並びに楕円率が変動する。このとき、回帰形反
射板は入射した直線偏光を略平面ミラーで反射した場合
に近い偏光状態で反射するので、斯様な楕円偏光が透明
体を通過するときはその長軸方向及び楕円率は相対的に
大きく変動する。これにより、受光手段は到達した楕円
偏光を受光すると共にその受光量の変動は大きいので、
受光手段の受光量の変動に基づいて透明体を確実に検出
することができる。
【0014】請求項2記載の光電スイッチによれば、投
光手段から投光されたレーザ光は直線偏光しているの
で、投光手段の構成を簡単化することができる。
【0015】請求項3記載の光電スイッチによれば、光
ファイバから投光された光は偏光フィルタにより直線偏
光に変換される。また、受光手段は、回帰形反射板によ
り反射された楕円偏光を偏光フィルタで直線偏光に変換
して光ファイバを通じて受光する。これにより、透明体
の有無に応じて受光手段の受光量が変動するので、その
変動に基づいて透明体を検出することができる。
【0016】請求項4記載の光電スイッチによれば、投
光された光は直線偏光分離手段により直線偏光に変換さ
れて偏光面保存形光ファイバを通過するので、偏光面保
存光ファイバからは直線偏光が投光される。また、回帰
形反射板により反射された楕円偏光は偏光面保存形光フ
ァイバを通過して直線偏光分離手段に到達することによ
り直線偏光に変換される。これにより、透明体の有無に
応じて直線偏光分離手段により変換される直線偏光(投
光された直線偏光の偏光方向と直交する偏光方向の直線
偏光)の光量が変動するので、その変動に基づいて透明
体を検出することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1乃至図5を
参照して説明する。図2は全体を示す概略図である。こ
の図2において、光電スイッチ本体11には投光手段1
2及び受光手段13が設けられている。投光手段12は
LED14,レンズ15及び偏光フィルタ16を直線状
に配設して成り、受光手段13はフォトダイオード1
7,レンズ18及び偏光フィルタ19を直線状に配設し
て成る。この場合、フォトダイオード17の前面に設け
られた偏光フィルタ19は、その偏光方向がLED14
の前面に設けられた偏光フィルタ16の偏光方向と直交
するように設定されている。信号処理回路20は、LE
D14に投光電流をパルス状に供給すると共に、その投
光タイミングでフォトダイオード17からの受光信号の
信号レベルが設定値以上となったときは検出信号を外部
に出力する。
【0018】一方、光電スイッチ本体11の前方には回
帰形反射板21が対向配置されている。
【0019】図3は回帰形反射板21の正面を示してい
る。この図3において、回帰形反射板21は複数のコー
ナキューブ221から成る反射板本体22をプラスチッ
クケース23に溶着して形成されている。
【0020】コーナキューブ221は、図5に示すよう
に互いに90°を成す3枚の反射面221a,221
b,221cを有するように形成されており、入射光を
各反射面221a,221b,221cで反射すること
により入射光と同一方向に回帰反射させる特性を有す
る。ここで、回帰形反射板21の縦断面を示す図4にお
いて、反射板本体22の各コーナキューブ221の反射
面裏側には金属面たるアルミニウム蒸着膜24が形成さ
れている。
【0021】次に上記構成の作用について説明する。図
2に示すようにLED14から光が投光されると、その
光はレンズ4により平行光線に変換されると共に、偏光
フィルタ16を通過するときに直線偏光に変換される。
そして、光電スイッチ本体11から投光された直線偏光
は回帰形反射板本体21に到達する。
【0022】さて、回帰形反射板本体22の各コーナキ
ューブ221の反射面裏側に蒸着されたアルミ蒸着膜2
4はコーナキューブ221の面に隙間なく蒸着されてい
るので、コーナキューブ221に到達した直線偏光はコ
ーナキューブ221の反射面で全反射することなくアル
ミニウム蒸着面24で反射するようになる。
【0023】従って、光電スイッチ本体11から投光さ
れた直線偏光は、各コーナキューブ221の反射面に密
着して形成された銅反射膜24により3回反射されるこ
とにより入射光と同一方向に反射される。このとき、銅
反射膜24は、図5に示すΔα及びb/aが極めて小さ
いという機能を有する。
【0024】本発明者は、アルミニウム蒸着膜24によ
り直線偏光が3回反射されて楕円偏光に変換されたとき
の偏光特性を試算した。その結果、回帰形反射板21で
回帰反射した楕円偏光は、図2に示すようにその長軸方
向が入射する直線偏光と略同一方向であると共に楕円率
が小さな偏光特性となっている。つまり、直線偏光が銅
反射膜24で3回反射されるときに、楕円偏光の長軸方
向が入射する直線偏光の偏光方向に略一致すると共に楕
円率が小さく改善され、以て楕円偏光が入射する直線偏
光の偏光特性に近似するのである。このことは、本実施
例の回帰形反射板21は直線偏光の偏光面を保存した状
態で回帰反射する機能を備えていると言える。
【0025】以下の表1は、各種金属をコーナキューブ
221の反射面裏側に蒸着した場合に、入射した直線偏
光と反射した楕円偏光の長軸方向及び楕円率(図5参
照)を試算した結果を示した。
【0026】
【表1】 この表1から、コーナキューブ221の反射面に銅を蒸
着した場合は、反射した楕円偏光の長軸は入射した直線
偏光の偏光方向から約3°傾いていると共に、楕円率は
0.005であることが分る。
【0027】また、コーナキューブ221の反射面に錫
を蒸着した場合は、回帰反射する楕円偏光の偏光特性と
しては最も優れている。ここで、アルミニウム以外の金
属として現実的に使用できるものは、銅,錫,銀,金で
ある。尚、これらの金属以外を用いてよいことは勿論で
ある。
【0028】さて、光電スイッチ本体11と回帰形反射
板21との間の検出領域に検出物体が存在しないとき
は、光電スイッチ本体11から投光された直線偏光は表
1で示したようにその直線偏光の偏光特性と近似した偏
光特性を有する楕円偏光に変換されるので、回帰形反射
板21により反射した楕円偏光は、フォトダイオード1
7の前面に設けられた偏光フィルタ19をほとんど通過
することはできない。従って、フォトダイオード17か
らの受光信号の信号レベルは小さいので、信号処理回路
20から検出信号が出力されることはない。
【0029】そして、図1に示すように検出領域に透明
体たる例えば透明フィルム25が位置すると、光電スイ
ッチ本体21から投光されて回帰形反射板22で回帰反
射することにより光電スイッチ本体21に到達した楕円
偏光は透明フィルム25を2回通過することになるの
で、透明フィルム25の複屈折特性或は旋光現象によ
り、光電スイッチ本体21には透明フィルム25が検出
領域に存在しないときに到達する楕円偏光の長軸方向及
び楕円率と異なる偏光特性を有する楕円偏光が到達する
ようになる。この結果、楕円偏光が直線偏光に変換され
て偏光フィルタ19を通過してフォトダイオード17に
到達するようなるので、フォトダイオード17からの受
光信号の信号レベルが設定値以上となって信号処理回路
20から検出信号が出力される。従って、光電スイッチ
本体11から出力された検出信号に基づいて透明フィル
ム25を検出することができる。
【0030】尚、光電スイッチ本体11から投光されて
透明フィルム25に到達した直線偏光の一部が光電スイ
ッチ本体11の方向に反射されるものの、その反射は直
線偏光の偏光方向が維持されて行われるので、その反射
光(直線偏光)が偏光フィルタ16を通過してフォトダ
イオード17に到達することはない。従って、光電スイ
ッチ本体11が透明フィルム25からの反射光を誤検出
することはない。
【0031】上記構成のものによれば、回帰形反射板2
1の各コーナキューブ221の反射面裏側にアルミニウ
ム蒸着膜24を形成するようにしたので、回帰形反射板
21は、入射した直線偏光をその偏光方向と略一致する
方向の長軸を有すると共に楕円率が小さな楕円偏光に変
換して回帰反射する。従って、直線偏光を回帰反射する
ときに偏光特性が図5のΔα,b/aが大きくなって反
射する回帰形反射板を用いた従来例のものと違って、透
明フィルム25等のように複屈折特性或は旋光特性を有
する透明体を確実に検出することができる。
【0032】尚、上記実施例では、既存の回帰形反射板
21の反射面裏側にアルミニウム蒸着膜24を形成する
ようにしたが、これに代えて、コーナキューブの反射面
と同一角度を成すように凹凸状に形成された素材表面に
金属を蒸着するようにしてもよい。また、金属板を精密
プレス成形によりコーナキューブの反射面と同一角度を
有するように形成してもよい。この場合、入射側の屈折
率は1に近い程、図5に示すΔα,b/aともに小さく
することができる。
【0033】また、LED14に代えて、レーザダイオ
ードを用いるようにしてもよい。この場合、レーザダイ
オードから投光されるレーザ光は直線偏光しているの
で、偏光フィルタ16を削減することができる。
【0034】さらに、上記実施例では、偏光フィルタ1
6,19の偏光方向を互いに直交するように設定した
が、フォトダイオード17の前面に設けられた偏光フィ
ルタ19の偏光方向を回帰形反射板21により回帰反射
された楕円偏光の長軸方向と直交するように設定しても
よい。この場合、回帰形反射板21から直接到達した楕
円偏光はフォトダイオード17に到達しにくくなるの
で、透明フィルム25を一層確実に検出することができ
る。
【0035】図6は本発明の第2実施例を示しており、
第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略
し、異なる部分についてのみ説明する。即ち、LED1
4及びフォトダイオード17に対応して投光用光ファイ
バ26及び受光用光ファイバ27が光電スイッチ本体1
1に装着されていると共に、各光ファイバ26,27の
先端にレンズ28,29を介して互いに直交する方向の
偏光方向を有する偏光フィルタ30,31が配設されて
いる。
【0036】上記構成の場合、LED14からの光は投
光用光ファイバ26及び偏光フィルタ30を通じて投光
されるので、投光用光ファイバ26からは偏光フィルタ
30によって直線偏光が投光される。また、回帰形反射
板21から回帰反射された楕円偏光は、偏光フィルタ3
1及び受光用光ファイバ27を通じてフォトダイオード
17に到達する。このとき、回帰形反射板21からの楕
円偏光の偏光特性は光電スイッチ本体11から投光され
た直線偏光に近似しているので、フォトダイオード17
の受光量は極めて少ない。
【0037】そして、検出領域に透明フィルム25が位
置すると、偏光フィルタ31に到達する楕円偏光の偏光
特性が変化するので、偏光フィルタ31及び受光用光フ
ァイバ27を通じて光がフォトダイオード17に到達す
るようになる。この結果、フォトダイオード17からの
受光信号の信号レベルが増大して光電スイッチ本体11
から検出信号が出力されるので、第1実施例と同様に、
透明フィルム25を確実に検出することができる。
【0038】図7は本発明の第3実施例を示している。
即ち、光電スイッチ本体11内には直線偏光分離手段た
る偏光ビームスプリッタ32が配設されており、その偏
光ビームスプリッタ32の直交する軸に対応してLED
14及びフォトトランジスタ17が配設されている。ま
た、偏光ビームスプリッタ32を挟んでLED14と対
向した位置にはレンズ33を介して偏光面保存形光ファ
イバ34が光電スイッチ本体11に装着されていると共
に、その偏光面保存形光ファイバ34の前面にレンズ3
5が配設されている。
【0039】上記構成の場合、LED14からの光は偏
光ビームスプリッタ32を通過するときに直線偏光に変
換されて偏光面保存形光ファイバ34を通過するので、
偏光面保存形光ファイバ34からは直線偏光が投光され
る。そして、回帰形反射板21で回帰反射した楕円偏光
は、その偏光特性を維持した状態で偏光面保存形光ファ
イバ34を通過して偏光ビームスプリッタ32に到達す
る。このとき、偏光ビームスプリッタ32に到達した楕
円偏光は偏光ビームスプリッタ32から投光された直線
偏光の偏光特性に近似しているので、偏光ビームスプリ
ッタ32からフォトダイオード17に反射される直線偏
光の光量は極めて少ない。
【0040】そして、検出領域に透明フィルム25が位
置すると、偏光面保存形光ファイバ34を通過して偏光
ビームスプリッタ32に到達する楕円偏光の偏光特性が
変化するので、偏光ビームスプリッタ32からフォトダ
イオード17に反射される光量が増大するようになる。
この結果、フォトダイオード17からの受光信号の信号
レベルが増大して信号処理回路20から検出信号が出力
されるので、第1実施例と同様に、透明フィルム25を
確実に検出することができる。この場合、偏光ビームス
プリッタ32が偏光フィルタの作用を兼ねると共に、光
ファイバは1本で済むので、光ファイバを利用しなが
ら、第2実施例のものに比べて、全体の構成を簡単化す
ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の光電スイッチによれば、回帰形反射板を、これ
の反射面が金属面から形成したので、透明体を確実に検
出することができるという優れた効果を奏する。
【0042】請求項2記載の光電スイッチによれば、投
光手段を、レーザ光を投光する素子から構成したので、
投光手段の構成を簡単化することができる。
【0043】請求項3記載の光電スイッチによれば、投
光手段を、先端に偏光フィルタが設けられた光ファイバ
を通じて投光すると共に、受光手段を、先端に偏光フィ
ルタが設けられた光ファイバを通じて受光するように構
成したので、光ファイバを利用しながら、透明体を確実
に検出することができる。
【0044】請求項4記載の光電スイッチによれば、投
光手段を、直線偏光分離手段及び偏光面保存形光ファイ
バを通じて投光すると共に、受光手段を、前記偏光面保
存形光ファイバ及び前記前記直線偏光分離手段を通じて
受光するように構成したので、光ファイバを利用した構
成を簡単化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における全体を検出状態で
示す概略図
【図2】非検出状態で示す図1相当図
【図3】回帰形反射板の正面図
【図4】回帰形反射板の縦断面図
【図5】コーナキューブにより直線偏光が楕円偏光に変
換される状態を示す模式図
【図6】本発明の第2実施例を示す図2相当図
【図7】本発明の第3実施例を示す図2相当図
【図8】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
11は光電スイッチ本体、12は投光手段、13は受光
手段、14はLED,17はフォトトランジスタ、1
6,19は偏光フィルタ、21は回帰形反射板、24は
アルミニウム蒸着膜(金属面)、25は透明フィルム
(透明体)、26,27は光ファイバ,30,31は偏
光フィルタ、32は偏光ビームスプリッタ(直線偏光分
離手段)、34は偏光面保存形光ファイバである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線偏光を投光する投光手段及びこの投
    光手段からの直線偏光の偏光方向と略直交する直線偏光
    を受光する受光手段が並設された光電スイッチ本体と、
    この光電スイッチ本体と対向配置された回帰形反射板と
    を備えた光電スイッチにおいて、 前記回帰形反射板は、これの反射面が金属面から形成さ
    れていることを特徴とする光電スイッチ。
  2. 【請求項2】 投光手段は、レーザ光を投光する素子か
    ら構成されていることを特徴とする請求項1記載の光電
    スイッチ。
  3. 【請求項3】 投光手段は、先端に偏光フィルタが設け
    られた光ファイバを通じて投光すると共に、受光手段
    は、先端に偏光フィルタが設けられた光ファイバを通じ
    て受光するように構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の光電スイッチ。
  4. 【請求項4】 投光手段は、直線偏光分離手段及び偏光
    面保存形光ファイバを通じて投光すると共に、受光手段
    は、前記偏光面保存形光ファイバ及び前記直線偏光分離
    手段を通じて受光するように構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の光電スイッチ。
JP4261401A 1992-09-30 1992-09-30 光電スイッチ Pending JPH06111694A (ja)

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Cited By (7)

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