JP2001162121A - セラミックフィルタ集合体 - Google Patents
セラミックフィルタ集合体Info
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Abstract
セラミックフィルタ集合体を提供すること。 【解決手段】 このセラミックフィルタ集合体9は、排
気ガス浄化装置1の一部を構成する。セラミック集合体
9は、多孔質セラミック焼結体からなる複数のフィルタ
F1の外周面同士をセラミック質シール材層15を介し
て接着することにより、各フィルタF1を一体化したも
のである。集合体9は全体として断面略円形状に外形カ
ットされる。この外形カットにより露出した外周面9c
には、セラミック質からなる凹凸解消層16が形成され
ている。
Description
からなる複数のフィルタを接着して一体化した構造のセ
ラミックフィルタ集合体に関するものである。
増加しており、それに比例して自動車の内燃機関から出
される排気ガスの量も急激な増加の一途を辿っている。
特にディーゼルエンジンの出す排気ガス中に含まれる種
々の物質は、汚染を引き起こす原因となるため、現在で
は世界環境にとって深刻な影響を与えつつある。また、
最近では排気ガス中の微粒子(ディーゼルパティキュレ
ート)が、ときとしてアレルギー障害や精子数の減少を
引き起こす原因となるとの研究結果も報告されている。
つまり、排気ガス中の微粒子を除去する対策を講じるこ
とが、人類にとって急務の課題であると考えられてい
る。
種の排気ガス浄化装置が提案されている。一般的な排気
ガス浄化装置は、エンジンの排気マニホールドに連結さ
れた排気管の途上にケーシングを設け、その中に微細な
孔を有するフィルタを配置した構造を有している。フィ
ルタの形成材料としては、金属や合金のほか、セラミッ
クがある。セラミックからなるフィルタの代表例として
は、コーディエライト製のハニカムフィルタが知られて
いる。最近では、耐熱性・機械的強度・捕集効率が高
い、化学的に安定している、圧力損失が小さい等の利点
があることから、多孔質炭化珪素焼結体をフィルタ形成
材料として用いることが多い。
て延びる多数のセルを有している。排気ガスがフィルタ
を通り抜ける際、そのセル壁によって微粒子がトラップ
される。その結果、排気ガス中から微粒子が除去され
る。
ムフィルタは熱衝撃に弱い。そのため、大型化するほど
フィルタにクラックが生じやすくなる。よって、クラッ
クによる破損を避ける手段として、複数の小さなフィル
タ個片を一体化して1つの大きなセラミックフィルタ集
合体を製造する技術が近年提案されている。
単に紹介する。まず、押出成形機の金型を介してセラミ
ック原料を連続的に押し出すことにより、四角柱状のハ
ニカム成形体を形成する。ハニカム成形体を等しい長さ
に切断した後、その切断片を焼成してフィルタとする。
焼成工程の後、フィルタの外周面同士をセラミック質シ
ール材層を介して接着することにより、複数のフィルタ
を束ねて一体化する。以上の結果、所望のセラミックフ
ィルタ集合体が完成する。
面には、セラミックファイバ等からなるマット状の断熱
材が巻き付けられる。この状態で、集合体は排気管の途
上に設けられたケーシング内に収容される。
ミックフィルタ集合体は、全体として断面矩形状を呈し
ている。また、このような集合体を外形カットすること
により、全体として断面略円形状または断面略楕円形状
にした状態で使用することも行われている。
のであるため、集合体の外形カットを行うと、新たに露
出する集合体の外周面においてセル壁が剥き出しにな
り、結果として外周面に凹凸ができる。従って、外周面
に断熱材を設けた状態で集合体をケーシング内に収容し
たとしても、フィルタ長手方向に沿って隙間が生じるこ
とが避けられない。このため、その隙間を介して排気ガ
スがリークしやすくなり、排気ガスの処理効率が低下す
るという問題があった。
であり、その目的は、外周面における流体のリークが起
こりにくいセラミックフィルタ集合体を提供することに
ある。
めに、請求項1に記載の発明では、多孔質セラミック焼
結体からなる複数のフィルタの外周面同士をセラミック
質シール材層を介して接着することにより、前記各フィ
ルタを一体化してなる集合体であって、全体として断面
略円形状または断面略楕円形状に外形カットされること
により露出した外周面に、セラミック質からなる凹凸解
消層が形成されていることを特徴とするセラミックフィ
ルタ集合体をその要旨とする。
て、前記凹凸解消層の厚さは0.1mm〜10mmであ
るとした。請求項3に記載の発明は、請求項1または2
において、前記凹凸解消層のフィルタ軸線方向における
端部は、曲率半径R=0.1mm〜10mmの曲面形状
になっているとした。
のいずれか1項において、前記シール材層は前記凹凸解
消層はよりも薄くなるように形成されているとした。請
求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項
において、前記凹凸解消層は前記シール材層と同じ材料
を用いて形成されているとした。
のいずれか1項において、前記フィルタは、フィルタ軸
線方向に直交する方向に沿って互いにずらした状態で配
置されているとした。
る。請求項1に記載の発明によると、凹凸解消層によっ
て凹凸が埋められることにより、集合体の外周面がフラ
ットな状態になる。従って、集合体の収容時にその外周
面に隙間ができにくくなる。また、この凹凸解消層はセ
ラミック質からなるので、多孔質セラミック焼結体から
なるフィルタとの密着性及び耐熱性に優れている。
製造が困難にならない範囲で、流体のリークを確実に防
止することができる。凹凸解消層が薄すぎると、集合体
の外周面にある凹凸を完全に埋めることができず、依然
としてそこに隙間が残りやすくなる。逆に、凹凸解消層
を厚くしようとすると、同層の形成が困難になったり、
集合体全体が大径化したりするおそれがある。
層のフィルタ軸線方向における端部が所定曲率半径の曲
面形状になっているため、使用時のヒートサイクルによ
り発生した応力の集中が緩和される。従って、応力の一
点集中を回避することができ、凹凸解消層におけるクラ
ック等の発生を防止することが可能となる。曲率半径R
が0.1mmを下回ると、使用時のヒートサイクルによ
り発生した応力が、凹凸解消層の端部の一点に集中しや
すくなり、場合によっては凹凸解消層の端部にてクラッ
クが発生する可能性がある。一方、曲率半径Rが10m
mを超えると、凹凸解消層の端部においてその厚さが薄
くなる結果、場合によっては流体リークの防止という本
来の機能が損なわれるおそれがある。
層を凹凸解消層よりも薄くなるように形成しておくこと
により、濾過能力及び熱伝導性の低下が未然に防止され
る。請求項5に記載の発明によると、シール材層と同じ
材料を用いて凹凸解消層を形成していることから、凹凸
解消層とシール材層との境界部分にクラックが生じにく
くなる。また、シール材層形成用の材料とは異なる別の
材料を用意する必要がないので、集合体の製造が容易に
なり、高コスト化も回避される。
め互いにずらした状態でフィルタを配置しておくことに
より、使用時にフィルタにずれが生じにくくなるため、
集合体の破壊強度が向上する。また、集合体の径方向に
沿った熱伝導性が向上する結果、集合体の外周部分と中
心部分との間で温度差ができにくくなる。
形態のディーゼルエンジン用の排気ガス浄化装置1を、
図1〜図5に基づき詳細に説明する。
装置1は、内燃機関としてのディーゼルエンジン2から
排出される排気ガスを浄化するための装置である。ディ
ーゼルエンジン2は、図示しない複数の気筒を備えてい
る。各気筒には、金属材料からなる排気マニホールド3
の分岐部4がそれぞれ連結されている。各分岐部4は1
本のマニホールド本体5にそれぞれ接続されている。従
って、各気筒から排出された排気ガスは一箇所に集中す
る。
料からなる第1排気管6及び第2排気管7が配設されてい
る。第1排気管6の上流側端は、マニホールド本体5に
連結されている。第1排気管6と第2排気管7との間に
は、同じく金属材料からなる筒状のケーシング8が配設
されている。ケーシング8の上流側端は第1排気管6の
下流側端に連結され、ケーシング8の下流側端は第2排
気管7の上流側端に連結されている。排気管6,7の途
上にケーシング8が配設されていると把握することもで
きる。そして、この結果、第1排気管6、ケーシング8
及び第2排気管7の内部領域が互いに連通し、その中を
排気ガスが流れるようになっている。
の中央部が排気管6,7よりも大径となるように形成さ
れている。従って、ケーシング8の内部領域は、排気管
6,7の内部領域に比べて広くなっている。このケーシ
ング8内には、セラミックフィルタ集合体9が収容され
ている。
との間には、断熱材10が配設されている。断熱材10
はセラミックファイバを含んで形成されたマット状物で
あり、その厚さは数mm〜数十mmである。断熱材10
は熱膨張性を有していることがよい。ここでいう熱膨張
性とは、弾性構造を有するため熱応力を解放する機能が
あることを指す。その理由は、集合体9の最外周部から
熱が逃げることを防止することにより、再生時のエネル
ギーロスを最小限に抑えるためである。また、再生時の
熱によってセラミックファイバを膨張させることによ
り、排気ガスの圧力や走行による振動等のもたらすセラ
ミックフィルタ集合体9の位置ずれを防止するためであ
る。
フィルタ集合体9は、上記のごとくディーゼルパティキ
ュレートを除去するものであるため、一般にディーゼル
パティキュレートフィルタ(DPF)と呼ばれる。図
2,図3に示されるように、本実施形態の集合体9は、
複数個のフィルタF1を束ねて一体化することによって
形成されている。集合体9の中心部分に位置するフィル
タF1は四角柱状であって、その外形寸法は33mm×
33mm×167mmである。四角柱状のフィルタF1
の周囲には、四角柱状でない異型のフィルタF1が複数
個配置されている。その結果、全体としてみると円柱状
のセラミックフィルタ集合体9(直径135mm前後)
が構成されている。
体の一種である多孔質炭化珪素焼結体製である。炭化珪
素焼結体を採用した理由は、他のセラミックに比較し
て、とりわけ耐熱性及び熱伝導性に優れるという利点が
あるからである。炭化珪素以外の焼結体として、例えば
窒化珪素、サイアロン、アルミナ、コーディエライト、
ムライト等の焼結体を選択することもできる。
タF1は、いわゆるハニカム構造体である。ハニカム構
造体を採用した理由は、微粒子の捕集量が増加したとき
でも圧力損失が小さいという利点があるからである。各
フィルタF1には、断面略正方形状をなす複数の貫通孔
12がその軸線方向に沿って規則的に形成されている。
各貫通孔12は薄いセル壁13によって互いに仕切られ
ている。セル壁13の外表面には、白金族元素(例えば
Pt等)やその他の金属元素及びその酸化物等からなる
酸化触媒が担持されている。各貫通孔12の開口部は、
いずれか一方の端面9a,9bの側において封止体14
(ここでは多孔質炭化珪素焼結体)により封止されてい
る。従って、端面9a,9b全体としてみると市松模様
状を呈している。その結果、フィルタF1には、断面四
角形状をした多数のセルが形成されている。セルの密度
は200個/インチ前後に設定され、セル壁13の厚さ
は0.3mm前後に設定され、セルピッチは1.8mm
前後に設定されている。多数あるセルのうち、約半数の
ものは上流側端面9aにおいて開口し、残りのものは下
流側端面9bにおいて開口している。
μm、さらには5μm〜20μmであることが好まし
い。平均気孔径が1μm未満であると、微粒子の堆積に
よるフィルタF1の目詰まりが著しくなる。一方、平均
気孔径が50μmを越えると、細かい微粒子を捕集する
ことができなくなるため、捕集効率が低下してしまう。
さらには40%〜60%であることが好ましい。気孔率
が30%未満であると、フィルタF1が緻密になりすぎ
てしまい、内部に排気ガスを流通させることができなく
なるおそれがある。一方、気孔率が70%を越えると、
フィルタF1中に空隙が多くなりすぎてしまうため、強
度的に弱くなりかつ微粒子の捕集効率が低下してしまう
おそれがある。
のフィルタF1は、外周面同士がセラミック質シール材
層15を介して互いに接着されている。ここで、本実施
形態のセラミック質シール材層15について詳細に述べ
る。
維、無機バインダ、有機バインダ及び無機粒子からな
り、かつ三次元的に交錯する前記無機繊維と無機粒子と
を、前記無機バインダ及び有機バインダを介して互いに
結合してなる弾性質素材のシール材を用いて形成される
ことが望ましい。
は、シリカ−アルミナファイバ、ムライトファイバ、ア
ルミナファイバ及びシリカファイバから選ばれる少なく
とも1種以上のセラミックファイバが挙げられる。これ
らのなかでも、特にシリカ−アルミナセラミックファイ
バを選択することが望ましい。シリカ−アルミナセラミ
ックファイバは、弾性に優れるとともに熱応力を吸収す
る作用を示すからである。
ミナセラミックファイバの含有量は、固形分で10重量
%〜70重量%、好ましくは10重量%〜40重量%、
より好ましくは20重量%〜30重量%である。含有量
が10重量%未満であると、弾性体としての効果が低下
するからである。一方、含有量が70重量%を超える
と、熱伝導率の低下を招くとともに、弾力性が低下する
からである。
けるショット含有量は、1重量%〜10重量%、好まし
くは1重量%〜5重量%、より好ましくは1重量%〜3
重量%である。ショット含有量を1重量%未満にするこ
とは、製造上困難だからである。一方、ショット含有量
が50重量%を超えると、フィルタF1の外周面が傷付
いてしまうからである。
維長は、1mm〜100mm、好ましくは1mm〜50
mm、より好ましくは1mm〜20mmである。繊維長
が1mm未満であると、弾性構造体を形成することがで
きないからである。繊維長が100mmを超えると、繊
維が毛玉のようになって無機微粒子の分散性が悪化する
からである。また、シール材層15を薄くすることがで
きなくなり、フィルタF1間の熱伝導性の低下を招くか
らである。
ては、シリカゾル及びアルミナゾルから選ばれる少なく
とも1種以上のコロイダルゾルが望ましい。そのなかで
も、特にシリカゾルを選択することが望ましい。その理
由は、シリカゾルは入手しやすく、焼成により容易にS
iO2 となるため、高温領域での接着剤として好適だか
らである。しかも、シリカゾルは絶縁性に優れているか
らである。
含有量は、固形分で1重量%〜30重量%、好ましくは
1重量%〜15重量%、より好ましくは5重量%〜9重
量%である。含有量が1重量%未満であると、接着強度
の低下を招くからである。逆に、含有量が30重量%を
超えると、熱伝導率の低下を招くからである。
ては親水性有機高分子が好ましく、ポリビニルアルコー
ル、メチルセルロース、エチルセルロース及びカルボメ
トキシセルロースから選ばれる少なくとも1種以上の多
糖類がより好ましい。これらのなかでも、特にカルボキ
シメチルセルロースを選択することが望ましい。その理
由は、カルボキシメチルセルロースは、シール材に好適
な流動性を付与するため、常温領域において優れた接着
性を示すからである。
チルセルロースの含有量は、固形分で0.1重量%〜
5.0重量%、好ましくは0.2重量%〜1.0重量
%、より好ましくは0.4重量%〜0.6重量%であ
る。含有量が0.1重量%未満であると、十分にマイグ
レーションを抑制することができないからである。な
お、「マイグレーション」とは、被シール体間に充填さ
れたシール材が硬化する際に、シール材中のバインダ
が、溶媒の乾燥除去に伴って移動する現象のことをい
う。一方、含有量が5.0重量%を超えると、高温によ
って有機バインダが焼失し、シール材層15の強度が低
下するからである。
は、炭化珪素、窒化珪素及び窒化硼素から選ばれる少な
くとも1種以上の無機粉末またはウィスカーを用いた弾
性質素材であることが好ましい。このような炭化物や窒
化物は、熱伝導率が非常に大きく、セラミックファイバ
表面やコロイダルゾルの表面及び内部に介在して熱伝導
性の向上に寄与するからである。
も、特に炭化珪素粉末を選択することが望ましい。その
理由は、炭化珪素は熱伝導率が極めて高いことに加え、
セラミックファイバと馴染みやすいという性質があるか
らである。しかも、本実施形態では、被シール体である
フィルタF1が同種のもの、即ち多孔質炭化珪素製だか
らである。
分で3重量%〜80重量%、好ましくは10重量%〜6
0重量%、より好ましくは20重量%〜40重量%であ
る。含有量が3重量%未満であると、シール材層15の
熱伝導率の低下を招くからである。一方、含有量が80
重量%を超えると、高温時における接着強度の低下を招
くからである。
00μm、好ましくは0.1μm〜15μm、より好ま
しくは0.1μm〜10μmである。粒径が100μm
を超えると、接着力及び熱伝導性の低下を招くからであ
る。一方、粒径が0.01μm未満であると、シール材
のコスト高につながるからである。
ラミックフィルタ集合体9の外周面9cには、セラミッ
ク質からなる凹凸解消層16が形成されている。この凹
凸解消層16は、少なくともセラミック繊維及びバイン
ダをその成分として含むセラミック材料を用いて形成さ
れる。前記セラミック材料中には、炭化珪素、窒化珪
素、窒化硼素等のような無機粒子が含まれていることが
よい。前記バインダとしては、シリカゾルやアルミナゾ
ル等のような無機バインダを用いることがよいほか、多
糖類等に代表される有機バインダを用いることがよい。
また、前記セラミック材料は、三次元的に交錯するセラ
ミック繊維と無機粒子とがバインダを介して互いに結合
されたものであることが望ましい。なお、凹凸解消層1
6はシール材層15と同種の材料を用いて形成されるこ
とが望ましく、特には全く同じ材料を用いて形成される
ことが極めて望ましい。
mmであることがよく、さらには0.3mm〜2mmで
あることがよく、特には0.5mm〜1mmであること
がよい。凹凸解消層16が薄すぎると、セラミックフィ
ルタ集合体9の外周面9cにある凹凸17を完全に埋め
ることができず、依然としてそこに隙間が残りやすくな
るからである。逆に、凹凸解消層16を厚くしようとす
ると、層形成が困難になったり、集合体9全体が大径化
したりするおそれがあるからである。
りも薄くなるように形成されることが好ましく、具体的
には0.3mm〜3mmの範囲内でそのように形成され
ることが望ましい。シール材層15を凹凸解消層16よ
りも薄くなるように形成しておくことにより、濾過能力
及び熱伝導性の低下が未然に防止されるからである。
方向における端部は、曲面形状になっていることが好ま
しい(図4にて示される曲面部18を参照)。より具体
的にいうと、前記端部は、曲率半径R=0.1mm〜1
0mmの曲面形状、さらには0.5mm〜2mmの曲面
形状になっていることが好ましい。
時のヒートサイクルにより発生した応力が、凹凸解消層
16の端部の一点に集中しやすくなり、場合によっては
凹凸解消層16の端部にてクラックや欠けが発生する可
能性があるからである。
凹凸解消層16の端部においてその厚さが薄くなる結
果、場合によっては排気ガスのリークの防止という本来
の機能が損なわれるおそれがあるからである。
は、凹凸解消層16の厚さが厚いときほど大きめに設定
されることがよい。次に、上記のセラミックフィルタ集
合体9を製造する手順を図5に基づいて説明する。
原料スラリー、端面封止工程で使用する封止用ペース
ト、フィルタ接着工程で使用するシール材層形成用ペー
スト、凹凸解消層形成工程で使用する凹凸解消層形成用
ペーストをあらかじめ作製しておく。シール材層形成用
ペーストを凹凸解消層の形成にも使用する場合には、凹
凸解消層形成用ペーストは作製しておかなくてよい。
素粉末に有機バインダ及び水を所定分量ずつ配合し、か
つ混練したものを用いる。封止用ペーストとしては、炭
化珪素粉末に有機バインダ、潤滑剤、可塑剤及び水を配
合し、かつ混練したものを用いる。シール材層形成用ペ
ースト(凹凸解消層形成用ペーストについても同様。)
としては、無機繊維、無機バインダ、有機バインダ、無
機粒子及び水を所定分量ずつ配合し、かつ混練したもの
を用いる。
成形機に投入し、かつ金型を介してそれを連続的に押し
出す。その後、押出成形されたハニカム成形体を等しい
長さに切断し、四角柱状のハニカム成形体切断片を得
る。さらに、切断片の各セルの片側開口部に所定量ずつ
封止用ペーストを充填し、各切断片の両端面を封止す
る。
して本焼成を行い、ハニカム成形体切断片及び封止体1
4を完全に焼結させる。このようにして得られる多孔質
炭化珪素焼結体製のフィルタF1は、この時点ではまだ
全てのものが四角柱状である。
かつ気孔率を35%〜50%とするために、本実施形態
では焼成温度を2100℃〜2300℃に設定してい
る。また、焼成時間を0.1時間〜5時間に設定してい
る。また、焼成時の炉内雰囲気を不活性雰囲気とし、そ
のときの雰囲気の圧力を常圧としている。
にセラミック質からなる下地層を形成した後、さらにそ
の上にシール材層形成用ペーストを塗布する。そして、
このようなフィルタF1を16個用い、その外周面同士
を互いに接着して一体化する。この時点では、図5
(a)に示されるように、セラミックフィルタ集合体9
Aは全体として断面正方形状を呈している。
着工程を経て得られた断面正方形状の集合体9Aを研削
し、外周部における不要部分を除去してその外形を整え
る。その結果、図5(b)に示されるように、断面円形
状のセラミックフィルタ集合体9が得られる。なお、外
形カットによって新たに露出した面においては、セル壁
13が部分的に剥き出しになり、結果として外周面9c
に凹凸17ができる。本実施形態においてできる凹凸1
7は、0.5mm〜1mm程度のものであって、集合体
9の軸線方向(即ちフィルタF1の長手方向)に沿って
延びる突条と溝とからなる。
材層形成用ペーストを凹凸解消層形成用ペーストとして
用いるとともに、当該ペーストを集合体9の外周面9c
の上に均一に塗布する。この後、必要に応じて曲面部形
成工程を行い、凹凸解消層16のフィルタ軸線方向にお
ける両端部に曲面部18を形成する。具体的には、例え
ば凹凸解消層16における両端部をブラシ等の器具を用
いてブラッシングすることにより当該部分を若干擦り取
る、という手法がある。このような工程を経ると、好適
な形状の曲面部18が形成されるばかりでなく、端面9
a,9bにはみ出していた余剰のペーストも除去され
る。
るセラミックフィルタ集合体9が完成する。次に、上記
のセラミックフィルタ集合体9による微粒子トラップ作
用について簡単に説明する。
ィルタ集合体9には、上流側端面9aの側から排気ガス
が供給される。第1排気管6を経て供給されてくる排気
ガスは、まず、上流側端面9aにおいて開口するセル内
に流入する。次いで、この排気ガスはセル壁13を通過
し、それに隣接しているセル、即ち下流側端面9bにお
いて開口するセルの内部に到る。そして、排気ガスは、
同セルの開口を介してフィルタF1の下流側端面9bか
ら流出する。しかし、排気ガス中に含まれる微粒子はセ
ル壁13を通過することができず、そこにトラップされ
てしまう。その結果、浄化された排気ガスがフィルタF
1の下流側端面9bから排出される。浄化された排気ガ
スは、さらに第2排気管7を通過した後、最終的には大
気中へと放出される。
粉末22重量%とを湿式混合し、得られた混合物に有機
バインダ(メチルセルロース)と水とをそれぞれ6.5
重量%、20重量%ずつ加えて混練した。次に、前記混
練物に可塑剤と潤滑剤とを少量加えてさらに混練したも
のを押出成形することにより、ハニカム状の生成形体を
得た。
燥機を用いて乾燥した後、成形体の貫通孔12を多孔質
炭化珪素焼結体製の封止用ペーストによって封止した。
次いで、再び乾燥機を用いて封止用ペーストを乾燥させ
た。端面封止工程に続いて、この乾燥体を400℃で脱
脂した後、さらにそれを常圧のアルゴン雰囲気下におい
て2200℃で約3時間焼成した。その結果、多孔質で
ハニカム状の炭化珪素製フィルタF1を得た。
ケートセラミックファイバ、ショット含有率3%、繊維
長さ0.1mm〜100mm)23.3重量%、平均粒
径0.3μmの炭化珪素粉末30.2重量%、無機バイ
ンダとしてのシリカゾル(ゾルのSiO2の換算量は30
%)7重量%、有機バインダとしてのカルボキシメチル
セルロース0.5重量%及び水39重量%を混合・混練
した。この混練物を適当な粘度に調整することにより、
シール材層15の形成及び凹凸解消層16の形成の両方
に使用される兼用ペーストを作製した。
兼用ペーストを均一に塗布するとともに、フィルタF1
の外周面同士を互いに密着させた状態で、50℃〜10
0℃×1時間の条件にて乾燥・硬化させる。その結果、
フィルタF1同士をシール材層15を介して接着する。
ここではシール材層15の厚さを1.0mmに設定し
た。
整えることにより、断面円形状のセラミックフィルタ集
合体9を作製した後、その露出した外周面9cに前記兼
用ペーストを均一に塗布した。そして、50℃〜100
℃×1時間の条件で乾燥・硬化して、厚さ0.6mmの
凹凸解消層16を形成し、集合体9を完成させた。
一にブラッシングすることによりその部分を若干擦り取
って、曲率半径R=約1mmの曲面部18を形成した。
そして、上記のようにして得られた集合体9の各所を肉
眼で観察したところ、外周面9cの凹凸17は凹凸解消
層16によってほぼ完全に埋められており、外周面9c
はフラットな状態になっていた。また、凹凸解消層16
とフィルタF1との境界部分、凹凸解消層16とシール
材層15との境界部分のいずれについても、クラックは
生じていなかった。従って、これらの境界部分には高い
密着性・シール性が確保されていることが示唆された。
勿論、凹凸解消層16自体にもクラックや欠けは認めら
れなかった。
合体9をケーシング8内に収容したところ、集合体9の
外周面9cには隙間ができなかった。また、実際に排気
ガスを供給してみたところ、外周面9cの隙間を介して
下流側に排気ガスがリークしていないことがわかった。
従って、本実施例によれば、排気ガスを効率よく処理で
きることが明らかとなった。 (実施例2)実施例2では、セラミックファイバ(ムラ
イトファイバ、ショット含有率5重量%,繊維長さ0.
1mm〜100mm)25重量%、平均粒径1.0μm
の窒化珪素粉末30重量%、無機バインダとしてのアル
ミナゾル(アルミナゾルの換算量は20%)7重量%、
有機バインダとしてのポリビニルアルコール0.5重量
%及びアルコール37.5重量%を混合・混練したもの
を、前記兼用ペーストとして使用した。それ以外の事項
については実施例1に準ずるようにして、セラミックフ
ィルタ集合体9を作製した。凹凸解消層16の厚さは
0.6mmに設定し、曲面部18の曲率半径Rは約1m
mに設定した。
たところ、外周面9cの凹凸17は凹凸解消層16によ
ってほぼ完全に埋められていた。また、凹凸解消層16
とフィルタF1との境界部分、凹凸解消層16とシール
材層15との境界部分のいずれについても、クラックは
生じていなかった。従って、これらの境界部分には高い
密着性・シール性が確保されていることが示唆された。
勿論、凹凸解消層16自体にもクラックや欠けは認めら
れなかった。
面9cには隙間ができず、しかも隙間を介した排気ガス
のリークも起こらないことがわかった。従って、実施例
2も実施例1と同様に、排気ガスを効率よく処理できる
ことが明らかとなった。 (実施例3)実施例3は、セラミックファイバ(アルミ
ナファイバ、ショット含有率4重量%, 繊維長さ0.
1mm〜100mm)23重量%、平均粒径1μmの窒
化硼素粉末35重量%、無機バインダとしてのアルミナ
ゾル(アルミナゾルの換算量は20%)8重量%、有機
バインダとしてのエチルセルロース0.5重量%及びア
セトン35.5重量%を混合・混練したものを、前記兼
用ペーストとして使用した。それ以外の事項については
実施例1に準ずるようにして、セラミックフィルタ集合
体9を作製した。凹凸解消層16の厚さは0.6mmに
設定し、曲面部18の曲率半径Rは約1mmに設定し
た。
たところ、外周面9cの凹凸17は凹凸解消層16によ
ってほぼ完全に埋められていた。また、凹凸解消層16
とフィルタF1との境界部分、凹凸解消層16とシール
材層15との境界部分のいずれについても、クラックは
生じていなかった。従って、これらの境界部分には高い
密着性・シール性が確保されていることが示唆された。
勿論、凹凸解消層16自体にもクラックや欠けは認めら
れなかった。
面9cには隙間ができず、しかも隙間を介した排気ガス
のリークも起こらないことがわかった。従って、実施例
3も実施例1と同様に、排気ガスを効率よく処理できる
ことが明らかとなった。 (実施例4,5)実施例4では、凹凸解消層16の厚さ
を0.4mmに設定するとともに、曲面部18の曲率半
径Rを約0.2mmに設定した。それ以外の事項につい
ては実施例1に準ずるようにして、セラミックフィルタ
集合体9を作製した。
mmに設定するとともに、曲面部18の曲率半径Rを約
8mmに設定した。それ以外の事項については実施例1
に準ずるようにして、セラミックフィルタ集合体9を作
製した。
を行ったところ、クラックや欠けは認められなかった。
また、集合体9の使用時においてその外周面9cには隙
間ができず、しかも隙間を介した排気ガスのリークも起
こらないことがわかった。従って、実施例4,5も実施
例1と同様に、排気ガスを効率よく処理できることが明
らかとなった。 (比較例)比較例では、外周面9cに凹凸解消層16を
設けないこととし、それ以外の事項については基本的に
実施例1に準ずるようにして、セラミックフィルタ集合
体を作製した。
たところ、外周面9cには凹凸17が残っていた。ゆえ
に、集合体の使用時においてその外周面9cには隙間が
でき、その隙間を介した排気ガスのリークが起こること
が確認された。従って、各実施例1〜3と比較して、排
気ガスの処理効率に劣ることが明らかであった。
のような効果を得ることができる。 (1)各実施例では、凹凸解消層16によって凹凸17
が埋められることにより、集合体9の外周面9cがフラ
ットな状態になっている。従って、集合体9の収容時に
その外周面9cに隙間ができにくく、その隙間を介した
排気ガスのリークが防止される。以上の結果、排気ガス
の処理効率に優れたセラミックフィルタ集合体9、ひい
ては排気ガスの処理効率に優れた排気ガス浄化装置1を
実現することができる。
からなるので、同じく多孔質セラミック焼結体からなる
フィルタF1との密着性及び耐熱性にも優れている。従
って、集合体9が数百℃の高温に晒されたとしても、凹
凸解消層16が焼失・変質するようなことがなく、好適
な密着強度も維持される。
さを0.1mm〜10mmという好適範囲内に設定して
いるため、集合体9の製造が困難にならない範囲で、排
気ガスのリークを確実に防止することができる。
ける曲面部18の曲率半径Rを、0.1mm〜10mm
という好適範囲に設定している。このため、使用時のヒ
ートサイクルによって応力が発生したとしても、その発
生した応力の凹凸解消層16の端部への集中が緩和され
る。従って、当該部分への応力の集中を回避することが
でき、凹凸解消層16におけるクラックや欠けの発生を
防止することが可能となる。このため、排気ガス漏れの
発生を防止しつつ、凹凸解消層16におけるクラック等
の発生を確実に防止することができる。
凸解消層16よりも薄くなるように形成しているため、
濾過能力及び熱伝導性の低下を未然に防止することがで
きる。
じ材料を用いて凹凸解消層16を形成している。このた
め、凹凸解消層16とシール材層15との熱膨張係数が
等しくなる等の理由により、両者15,16の境界部分
にクラックが生じにくくなる。つまり、当該境界部分に
高い接着性、シール性、信頼性が確保される。
に、凹凸解消層形成用ペーストを用意する必要がないの
で、集合体9の製造が容易になり、全体の高コスト化を
回避することができる。
凹凸解消層16を形成するための材料として、次のよう
なものを用いている。即ち、少なくとも無機繊維、無機
バインダ、有機バインダ及び無機粒子からなり、かつ三
次元的に交錯する前記無機繊維と無機粒子とを、前記無
機バインダ及び有機バインダを介して互いに結合してな
る弾性質素材を用いている。
る。即ち、低温域及び高温域の両方において十分な接着
強度を期待することができる。また、この材料は弾性質
素材であることから、集合体9に熱応力が加わるときで
も、その熱応力を確実に開放することができる。さら
に、この材料は熱伝導性に優れるため、熱が集合体9の
全体に均一にかつ速やかに伝導しやすく、効率のよい排
気ガス処理を実現することができる。
更してもよい。 ・ フィルタF1の組み合わせ数は、前記実施形態のよ
うに16個でなくてもよく、任意の数にすることが可能
である。この場合、サイズ・形状等の異なるフィルタF
1を適宜組み合わせて使用することも勿論可能である。
ルタ集合体21のように、フィルタ軸線方向に直交する
方向に沿って各フィルタF1をあらかじめ互いにずらし
た状態にして、各フィルタF1を接着しかつ一体化して
もよい。このようにした場合には、ケーシング8への収
容時にフィルタF1にずれが生じにくくなるため、集合
体21の破壊強度が向上する。前記実施形態とは異な
り、別例ではシール材層15が十字状に交わる箇所がで
きず、このことが破壊強度の向上に寄与しているものと
考えられる。また、集合体21の径方向に沿った熱伝導
性が向上する結果、集合体21の外周部分と中心部分と
の間で温度差ができにくくなる。よって、集合体21が
均等に加熱されるようになり、外周部分における微粒子
の燃え残りが生じにくくなる。
種のセラミック材料を用いて形成されていなくてもよ
く、異種のセラミック材料を用いて形成されていてもよ
い。 ・ 凹凸解消層16はシール材層15と等しい厚さとな
るように形成されてもよく、さらにはシール材層15よ
りも厚くなるように形成されていてもよい。
施形態では塗布法を採用している。この方法に限定され
ることはなく、例えば印刷法、焼き付け法、ディップ
法、カーテンコート法等を採用して凹凸解消層16を形
成するようにしてもよい。
たようなハニカム状構造を有するもののみに限られず、
例えば三次元網目構造、フォーム状構造、ヌードル状構
造、ファイバ状構造等であってもよい。
1の形状は、実施形態のような四角柱状に限定されるこ
とはなく、三角柱状や六角柱状等であっても構わない。
また、外形カット工程によって集合体9Aの全体形状を
断面円形状に加工するのみならず、例えば断面楕円形状
等に加工してもよい。
実施形態にて示したようなブラシを用いたブラッシング
のみに限定されない。例えば、ブラシ以外の器具(例え
ば刷毛、ヘラ等)を用いて当該部分の凹凸解消層16を
削ぎ取る、等の手法を採用することも可能である。さら
には、上記のような器具を用いた手法に代え、器具を用
いない手法(具体的には、サンドブラスト等のような砥
粒を用いた手法など)を採用することも可能である。
行っていたような曲面部形成工程を省略しても構わな
い。 ・ 実施形態においては、本発明のセラミックフィルタ
集合体を、ディーゼルエンジン2に取り付けられる排気
ガス浄化装置用フィルタとして具体化していた。勿論、
本発明のセラミックフィルタ集合体は、排気ガス浄化装
置用フィルタ以外のものとして具体化されることがで
き、例えば熱交換器用部材、高温流体や高温蒸気のため
の濾過フィルタ等として具体化されることができる。
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。 (1) 請求項1乃至6のいずれか1つにおいて、前記
集合体はディーゼルパティキュレートフィルタであるこ
と。
いずれか1つにおいて、前記フィルタは、多孔質炭化珪
素焼結体からなるハニカムフィルタであること。従っ
て、この技術的思想2に記載の発明によれば、圧力損失
が小さくて、しかも耐熱性及び熱伝導性に優れたものと
することができる。
2のいずれか1つにおいて、前記シール材層は、少なく
とも無機繊維、無機バインダ、有機バインダ及び無機粒
子からなり、かつ三次元的に交錯する前記無機繊維と無
機粒子とを、前記無機バインダ及び有機バインダを介し
て互いに結合してなる弾性質素材のシール材によって形
成されていること。
2のいずれか1つにおいて、前記シール材は、固形分で
10重量%〜70重量%のシリカ−アルミナセラミック
ファイバ、1重量%〜30重量%のシリカゾル、0.1
重量%〜5.0重量%のカルボメトキシセルロース及び
3重量%〜80重量%の炭化珪素粉末からなること。
れたケーシング内に、多孔質セラミック焼結体からなる
複数のフィルタの外周面同士をセラミック質シール材層
を介して接着することにより前記各フィルタを一体化し
てなるセラミックフィルタ集合体を収容するとともに、
その集合体の外周面と前記ケーシングの内周面とがなす
隙間に断熱材を充填した排気ガス浄化装置において、前
記集合体は全体として断面略円形状または断面略楕円形
状に外形カットされるとともに、その外形カットにより
露出した外周面には、セラミック質からなる凹凸解消層
が形成されていることを特徴とする排気ガス浄化装置。
従って、この技術的思想5に記載の発明によれば、強
度、信頼性等に優れた実用的な装置を提供することがで
きる。
載の発明によれば、外周面における流体のリークが起こ
りにくいセラミックフィルタ集合体を提供することがで
きる。
製造が困難にならない範囲で、流体のリークを確実に防
止することができる。請求項3に記載の発明によれば、
凹凸解消層におけるクラック等の発生及び流体リークを
防止することができる。
及び熱伝導性の低下を未然に防止することができる。請
求項5に記載の発明によれば、凹凸解消層とシール材層
との境界部分における流体リークの防止、集合体の製造
容易化、集合体の高コスト化の防止を達成することがで
きる。
破壊強度の向上及び均熱化を図ることができる。
装置の全体概略図。
図。
クフィルタ集合体の要部拡大断面図。
合体の製造工程を説明するための概略斜視図。
クフィルタ集合体の外周面、15…セラミック質シール
材層、16…凹凸解消層、F1…フィルタ。
Claims (6)
- 【請求項1】多孔質セラミック焼結体からなる複数のフ
ィルタの外周面同士をセラミック質シール材層を介して
接着することにより、前記各フィルタを一体化してなる
集合体であって、全体として断面略円形状または断面略
楕円形状に外形カットされることにより露出した外周面
に、セラミック質からなる凹凸解消層が形成されている
ことを特徴とするセラミックフィルタ集合体。 - 【請求項2】前記凹凸解消層の厚さは0.1mm〜10
mmであることを特徴とする請求項1に記載のセラミッ
クフィルタ集合体。 - 【請求項3】前記凹凸解消層のフィルタ軸線方向におけ
る端部は、曲率半径R=0.1mm〜10mmの曲面形
状になっていることを特徴とする請求項1または2に記
載のセラミックフィルタ集合体。 - 【請求項4】前記シール材層は前記凹凸解消層よりも薄
くなるように形成されていることを特徴とする請求項1
乃至3のいずれか1項に記載のセラミックフィルタ集合
体。 - 【請求項5】前記凹凸解消層は前記シール材層と同じ材
料を用いて形成されていることを特徴とする請求項1乃
至4のいずれか1項に記載のセラミックフィルタ集合
体。 - 【請求項6】前記フィルタは、フィルタ軸線方向に直交
する方向に沿って互いにずらした状態で配置されている
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載
のセラミックフィルタ集合体。
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