JP2002274947A - 多孔質炭化珪素焼結体及びその製造方法、ディーゼルパティキュレートフィルタ - Google Patents

多孔質炭化珪素焼結体及びその製造方法、ディーゼルパティキュレートフィルタ

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JP2002274947A
JP2002274947A JP2001076271A JP2001076271A JP2002274947A JP 2002274947 A JP2002274947 A JP 2002274947A JP 2001076271 A JP2001076271 A JP 2001076271A JP 2001076271 A JP2001076271 A JP 2001076271A JP 2002274947 A JP2002274947 A JP 2002274947A
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JP2001076271A
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Yoshiyuki Yoshida
良行 吉田
Kazushige Ono
一茂 大野
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B38/00Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof
    • C04B38/02Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof by adding chemical blowing agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 好適な多孔性を具備しているにも関わらず機
械的強度に優れた多孔質炭化珪素焼結体を簡単にかつ確
実に得ることができる製造方法を提供すること。 【解決手段】 平均粒径30μm〜100μmの炭化珪
素粗粉末と、炭化珪素微粉末と、ホウ素とを配合した原
料を用いて成形体を作製する。炭化珪素微粉末は炭化珪
素粗粉末よりも少量であって、炭化珪素粗粉末の平均粒
径の50%〜75%の大きさを有する。ホウ素は両粉末
よりも少量である。その後、成形体を焼成する。その結
果、気孔径が10μm〜50μmかつ気孔率が35%〜
45%の多孔質炭化珪素焼結体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多孔質炭化珪素焼
結体及びその製造方法、ディーゼルパティキュレートフ
ィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の台数は20世紀以降飛躍的に増
加しており、それに比例して自動車の内燃機関から出さ
れる排気ガスの量も急激な増加の一途を辿っている。特
にディーゼルエンジンの出す排気ガス中に含まれる種々
の物質は、汚染を引き起こす原因となるため、現在では
世界環境にとって深刻な影響を与えつつある。また、最
近では排気ガス中の微粒子(ディーゼルパティキュレー
ト)が、ときとしてアレルギー障害や精子数の減少を引
き起こす原因となるとの研究結果も報告されている。つ
まり、排気ガス中の微粒子を除去する対策を講じること
が、人類にとって急務の課題であると考えられている。
【0003】このような事情のもと、従来より、多様多
種の排気ガス浄化装置が提案されている。一般的な排気
ガス浄化装置は、エンジンの排気マニホールドに連結さ
れた排気管の途上にケーシングを設け、その中に微細な
孔を有するDPF(ディーゼルパティキュレートフィル
タ)を配置した構造を有している。DPFの形成材料と
しては、金属や合金のほか、セラミックがある。この種
のセラミックからなるフィルタの代表例としては、コー
ディエライトが知られている。最近では、耐熱性・捕集
効率が高い、化学的に安定している等の利点があること
から、多孔質炭化珪素焼結体をDPFの形成材料として
用いることが増えつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のDP
Fを構成している多孔質炭化珪素焼結体の場合、気孔率
が30%程度である反面、気孔径がせいぜい8〜9μm
程度と小さかった。よって、セルの目詰まりが起きやす
くて比較的短期間で圧力損失が大きくなるという欠点が
あり、このことからも極力気孔径が大きいものが望まれ
ていた。また、ウォッシュコート法によりセル壁に触媒
を担持させるような場合を考えると、やはり気孔径が大
きいほうが都合がよいと考えられていた。
【0005】しかしながら、従来の製造方法を実施した
場合、気孔径の大きい多孔質炭化珪素焼結体を得ようと
すると、焼結体の機械的強度の低下が避けられないとい
う問題があった。
【0006】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、好適な多孔性を具備しているにも
関わらず機械的強度に優れた多孔質炭化珪素焼結体を提
供することにある。
【0007】また、本発明の別の目的は、そのような焼
結体を簡単にかつ確実に得ることができる製造方法を提
供することにある。さらに、本発明の別の目的は、圧力
損失が小さくて機械的強度に優れたディーゼルパティキ
ュレートフィルタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解消するた
めに鋭意研究を行ったところ、本願発明者は、多孔質炭
化珪素焼結体の原料である炭化珪素粉末の平均粒径に着
目した。そして、通常は炭化珪素粉末を1種のみ用いる
のに対し、平均粒径の異なる2種類のものを上手く組み
合わせて用いれば、粒子の充填性を低下させることがで
き、気孔率の増大が可能であるという新たな事実を知見
した。さらに、気孔率の増大に伴う機械的強度の低下
は、特定の焼結助剤を少量用いることにより回避可能で
あるという事実も併せて知見した。そこで本願発明者
は、これらの知見をいっそう発展させて、最終的に下記
の本願発明を想到するに至ったのである。
【0009】即ち、請求項1に記載の発明では、気孔径
が10μm〜50μmかつ気孔率が35%〜45%の多
孔質炭化珪素焼結体を製造する方法であって、平均粒径
30μm〜100μmの炭化珪素粗粉末と、前記炭化珪
素粗粉末よりも少量であって前記炭化珪素粗粉末の平均
粒径の50%〜75%の大きさの炭化珪素微粉末と、前
記両粉末よりも少量のホウ素とを配合した原料を用いて
成形体を作製した後、同成形体を焼成することを特徴と
した多孔質炭化珪素焼結体の製造方法をその要旨とす
る。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記炭化珪素粗粉末と前記炭化珪素微粉末とは、重
量比が75:25〜85:15となる範囲で配合されて
いるとした。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2において、前記原料において前記ホウ素は0.1重量
%〜5重量%含まれているとした。請求項4に記載の発
明は、請求項1乃至3のいずれか1項において、焼成温
度は2150℃〜2250℃であるとした。
【0012】請求項5に記載の発明では、平均粒径30
μm〜100μmの炭化珪素粗粉末と、前記炭化珪素粗
粉末よりも少量であって前記炭化珪素粗粉末の平均粒径
の50%〜75%の大きさの炭化珪素微粉末と、前記両
粉末よりも少量のホウ素とを配合した材料を用いて作製
された成形体を焼成して得られる、気孔径が10μm〜
50μmかつ気孔率が35%〜45%の多孔質炭化珪素
焼結体をその要旨とする。
【0013】請求項6に記載の発明では、平均粒径30
μm〜100μmの炭化珪素粗粉末と、前記炭化珪素粗
粉末よりも少量であって前記炭化珪素粗粉末の平均粒径
の50%〜75%の大きさの炭化珪素微粉末と、前記両
粉末よりも少量のホウ素とを配合した材料を用いて作製
された成形体を焼成して得られる、気孔径が10μm〜
50μmかつ気孔率が35%〜45%の多孔質炭化珪素
焼結体からなるディーゼルパティキュレートフィルタを
その要旨とする。
【0014】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、平均粒径の異なる
上記2種の炭化珪素粉末を組み合わせて用いて成形を行
うことにより、成形体における粒子の充填性を低下させ
ることができる。そして、このような低充填状態の成形
体を焼成すれば、従来に比べて気孔率の大きな多孔質炭
化珪素焼結体を得ることができる。また、成形体に少量
含まれているホウ素が焼結助剤として作用することによ
り、焼結反応が促進されやすくなる。よって、好適な多
孔性を具備しているにも関わらず、十分な機械的強度を
持った多孔質炭化珪素焼結体となる。
【0015】ここで、炭化珪素粗粉末の平均粒径は30
μm〜100μmであることがよく、炭化珪素微粉末の
平均粒径はその50%〜75%の大きさである必要があ
る。上記の範囲を逸脱すると、成形体における粒子の充
填性を確実に低下させることができず、かえって充填性
が増す結果につながりかねないからである。また、成形
体における粒子の充填性を低下できたとしても、気孔径
10μm〜50μmかつ気孔率35%〜45%という、
好適な多孔性を多孔質炭化珪素焼結体に付与できなくな
るおそれがあるからである。
【0016】炭化珪素微粉末は炭化珪素粗粉末よりも少
量である必要がある。炭化珪素微粉末を炭化珪素粗粉末
よりも多くすると、35%〜45%という大きな気孔率
を達成できなくなるからである。
【0017】ホウ素は両粉末よりも少量である必要があ
る。ホウ素が多すぎると、焼成時に焼結が進行しすぎて
しまい、焼結体が緻密化するおそれがある。従って、好
適な多孔性を多孔質炭化珪素焼結体に付与することがで
きなくなる。
【0018】請求項2に記載の発明によると、炭化珪素
粗粉末と炭化珪素微粉末とを上記好適比率範囲内にて配
合することにより、好適な多孔性を多孔質炭化珪素焼結
体に確実に付与することができる。
【0019】炭化珪素粗粉末の重量比が75未満にな
り、炭化珪素微粉末の重量比が25を超えるようになる
と、35%〜45%という大きな気孔率を達成しにくく
なる。炭化珪素粗粉末の重量比が75未満になり、炭化
珪素微粉末の重量比が25を超えるようになっても、同
様に35%〜45%という大きな気孔率を達成しにくく
なる。
【0020】請求項3に記載の発明によると、ホウ素の
含有量を上記好適範囲内にて設定することにより、好適
な多孔性及び十分な機械的強度の両方を多孔質炭化珪素
焼結体に確実に付与することができる。
【0021】ホウ素が0.1重量%未満であると、焼結
反応が十分に促進されず、機械的強度の向上が達成され
にくくなる。逆に、ホウ素が5重量%以上であると、焼
成時に焼結が進行しすぎてしまい、焼結体が緻密化する
おそれがある。従って、好適な多孔性を多孔質炭化珪素
焼結体に付与することができなくなる。
【0022】請求項4に記載の発明によると、焼成温度
を上記好適範囲内にて設定することにより、好適な多孔
性及び十分な機械的強度の両方を多孔質炭化珪素焼結体
に確実に付与することができる。
【0023】焼成温度が2150℃未満であると、たと
え成形体にホウ素が含まれていたとしても、温度が低す
ぎて焼結反応が進行しないことから、機械的強度の向上
が達成されにくくなる。逆に、焼成温度が2250℃を
超えると、ホウ素の影響が出過ぎてしまい、焼成時に焼
結が過度に進行して焼結体が緻密化するおそれがある。
従って、好適な多孔性を多孔質炭化珪素焼結体に付与す
ることができなくなる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態のディーゼルエンジン用の排気ガス浄化装置1を、
図1〜図4に基づき詳細に説明する。
【0025】図1に示されるように、この排気ガス浄化
装置1は、内燃機関としてのディーゼルエンジン2から
排出される排気ガスを浄化するための装置である。ディ
ーゼルエンジン2は、図示しない複数の気筒を備えてい
る。各気筒には、金属材料からなる排気マニホールド3
の分岐部4がそれぞれ連結されている。各分岐部4は1
本のマニホールド本体5にそれぞれ接続されている。従
って、各気筒から排出された排気ガスは一箇所に集中す
る。
【0026】排気マニホールド3の下流側には、金属材
料からなる第1排気管6及び第2排気管7が配設されて
いる。第1排気管6の上流側端は、マニホールド本体5
に連結されている。第1排気管6と第2排気管7との間
には、同じく金属材料からなる筒状のケーシング8が配
設されている。ケーシング8の上流側端は第1排気管6
の下流側端に連結され、ケーシング8の下流側端は第2
排気管7の上流側端に連結されている。排気管6,7の
途上にケーシング8が配設されていると把握することも
できる。そして、この結果、第1排気管6、ケーシング
8及び第2排気管7の内部領域が互いに連通し、その中
を排気ガスが流れるようになっている。
【0027】図1に示されるように、ケーシング8はそ
の中央部が排気管6,7よりも大径となるように形成さ
れている。従って、ケーシング8の内部領域は、排気管
6,7の内部領域に比べて広くなっている。このケーシ
ング8内には、セラミックフィルタ集合体9が収容され
ている。
【0028】集合体9の外周面とケーシング8の内周面
との間には、断熱材10が配設されている。断熱材10
はセラミックファイバを含んで形成されたマット状物で
あり、その厚さは数mm〜数十mmである。断熱材10
は熱膨張性を有していることがよい。ここでいう熱膨張
性とは、弾性構造を有するため熱応力を解放する機能が
あることを指す。その理由は、集合体9の最外周部から
熱が逃げることを防止することにより、再生時のエネル
ギーロスを最小限に抑えるためである。また、再生時の
熱によってセラミックファイバを膨張させることによ
り、排気ガスの圧力や走行による振動等のもたらすセラ
ミックフィルタ集合体9の位置ずれを防止するためであ
る。
【0029】本実施形態において用いられるセラミック
フィルタ集合体9は、上記のごとくディーゼルパティキ
ュレートを除去するものであるため、一般にディーゼル
パティキュレートフィルタ(DPF)と呼ばれる。図
2,図3に示されるように、本実施形態の集合体9は、
複数個のフィルタF1を束ねて一体化することによって
形成されている。集合体9の中心部分に位置するフィル
タF1は四角柱状であって、その外形寸法は33mm×
33mm×167mmである。四角柱状のフィルタF1
の周囲には、四角柱状でない異型のフィルタF1が複数
個配置されている。その結果、全体としてみると円柱状
のセラミックフィルタ集合体9(直径135mm前後)
が構成されている。
【0030】これらのフィルタF1は、セラミック焼結
体の一種である多孔質炭化珪素焼結体からなる。炭化珪
素焼結体を採用した理由は、他のエンジニアリング・セ
ラミックに比較して、とりわけ耐熱性及び熱伝導性に優
れるという利点があるからである。
【0031】図3等に示されるように、これらのフィル
タF1は、いわゆるハニカム構造体である。ハニカム構
造体を採用した理由は、微粒子の捕集量が増加したとき
でも圧力損失が小さいという利点があるからである。各
フィルタF1には、断面略正方形状をなす複数の貫通孔
12がその軸線方向に沿って規則的に形成されている。
各貫通孔12は薄いセル壁13によって互いに仕切られ
ている。セル壁13の外表面には、白金族元素(例えば
Pt等)やその他の金属元素及びその酸化物等からなる
酸化触媒が担持されている。各貫通孔12の開口部は、
いずれか一方の端面9a,9bの側において封止体14
(ここでは多孔質炭化珪素焼結体)により封止されてい
る。従って、端面9a,9b全体としてみると市松模様
状を呈している。その結果、フィルタF1には、断面四
角形状をした多数のセルが形成されている。セルの密度
は200個/インチ前後に設定され、セル壁13の厚さ
は0.3mm前後に設定され、セルピッチは1.8mm
前後に設定されている。多数あるセルのうち、約半数の
ものは上流側端面9aにおいて開口し、残りのものは下
流側端面9bにおいて開口している。
【0032】多孔質炭化珪素焼結体の気孔径は10μm
〜50μm、さらには15μm〜45μmであることが
好ましい。気孔径が10μm未満であると、微粒子の堆
積によるフィルタF1の目詰まりが著しくなる。一方、
気孔径が50μmを越えると、細かい微粒子を捕集する
ことができなくなるため、捕集効率が低下してしまう。
【0033】多孔質炭化珪素焼結体の気孔率は35%〜
45%、さらには37%〜43%であることが好まし
い。気孔率が35%未満であると、フィルタF1が緻密
になりすぎてしまい、内部に排気ガスを流通できなくな
るおそれがある。一方、気孔率が45%を越えると、フ
ィルタF1中に空隙が多くなりすぎてしまうため、強度
的に弱くなりかつ微粒子の捕集効率が低下してしまうお
それがある。
【0034】図2,図3に示されるように、合計16個
のフィルタF1は、外周面同士がセラミック質からなる
第1層15を介して互いに接着されている。また、セラ
ミックフィルタ集合体9の外周面9cには、セラミック
質からなる第2層16が形成されている。
【0035】第1層15及び第2層16は、組成中に無
機繊維、無機バインダ、有機バインダ、無機粒子を含有
している。無機繊維としては、例えば、シリカ−アルミ
ナファイバ、ムライトファイバ、アルミナファイバ及び
シリカファイバから選ばれる少なくとも1種以上のセラ
ミックファイバ等がある。無機バインダとしては、シリ
カゾル及びアルミナゾルから選ばれる少なくとも1種以
上のコロイダルゾルがある。有機バインダとしては親水
性有機高分子が好ましく、ポリビニルアルコール、メチ
ルセルロース、エチルセルロース及びカルボメトキシセ
ルロースから選ばれる少なくとも1種以上の多糖類がよ
り好ましい。無機粒子としては、炭化珪素、窒化珪素及
び窒化硼素から選ばれる少なくとも1種以上の無機粉末
またはウィスカーを用いた弾性質素材がある。
【0036】次に、上記のセラミックフィルタ集合体9
を製造する手順を説明する。まず、押出成形工程で使用
するセラミック原料スラリー、端面封止工程で使用する
封止用ペースト、フィルタ接着工程で使用する第1層形
成用ペースト、凹凸解消工程で使用する第2層形成用ペ
ーストをあらかじめ作製しておく。
【0037】封止用ペーストとしては、炭化珪素粉末に
有機バインダ、潤滑剤、可塑剤及び水を配合し、かつ混
練したものを用いる。第1層形成用ペーストとしては、
無機繊維、無機バインダ、有機バインダ、無機粒子及び
水を所定分量ずつ配合し、かつ混練したものを用いる。
第2層形成用ペーストとしては、無機繊維、無機バイン
ダ、有機バインダ、無機粒子及び水を所定分量ずつ配合
し、かつ混練したものを用いる。なお、上述したように
第2層形成用ペーストにおいて無機粒子は省略されても
よい。
【0038】セラミック原料スラリーは、以下のように
作製する。即ち、平均粒径の異なる2種の炭化珪素粉末
とホウ素とを配合した原料に、有機バインダ及び水を所
定分量ずつ配合しかつ混練することにより、スラリー化
したものを用いる。
【0039】平均粒径の異なる2種の炭化珪素粉末のう
ち、相対的に平均粒径の大きな粉末(即ち炭化珪素粗粉
末)の平均粒径は30μm〜100μmであることが必
要であり、好ましくは40μm〜70μmであることが
よく、特には45μm〜55μmであることがよい。
【0040】平均粒径の異なる2種の炭化珪素粉末のう
ち、相対的に平均粒径の小さな粉末(即ち炭化珪素微粉
末)の平均粒径は、炭化珪素粗粉末の平均粒径の50%
〜75%の大きさである必要がある。より具体的にいう
と、例えば、炭化珪素粗粉末の平均粒径が50μmの場
合、炭化珪素微粉末の平均粒径は25μm〜37.5μ
mである必要がある。炭化珪素粗粉末の平均粒径が45
μmの場合、炭化珪素微粉末の平均粒径は22.5μm
〜33.75μmである必要がある。炭化珪素粗粉末の
平均粒径が55μmの場合、炭化珪素微粉末の平均粒径
は27.5μm〜41.25μmである必要がある。
【0041】上記の範囲を逸脱すると、成形体における
粒子の充填性を確実に低下させることができず、かえっ
て充填性が増す結果につながりかねないからである。ま
た、成形体における粒子の充填性を低下できたとして
も、気孔径10μm〜50μmかつ気孔率35%〜45
%という、好適な多孔性を多孔質炭化珪素焼結体に付与
できなくなるおそれがあるからである。
【0042】また、原料において炭化珪素微粉末は炭化
珪素粗粉末よりも少量である必要がある。より具体的に
いうと、炭化珪素粗粉末と炭化珪素微粉末とは、重量比
が75:25〜85:15となる範囲で配合されている
ことがよく、77:23〜82:18となる範囲で配合
されていることがよりよい。
【0043】炭化珪素粗粉末の重量比が75未満にな
り、炭化珪素微粉末の重量比が25を超えるようになる
と、35%〜45%という大きな気孔率を達成しにくく
なる。炭化珪素粗粉末の重量比が75未満になり、炭化
珪素微粉末の重量比が25を超えるようになっても、同
様に35%〜45%という大きな気孔率を達成しにくく
なる。
【0044】原料においてホウ素は前記両粉末よりも少
量含まれていることが必要であり、具体的には0.1重
量%〜5重量%程度、好ましくは0.3重量%〜4重量
%程度含まれていることがよい。
【0045】ホウ素が0.1重量%未満であると、焼結
反応が十分に促進されず、機械的強度の向上が達成され
にくくなる。逆に、ホウ素が5重量%以上であると、焼
成時に焼結が進行しすぎてしまい、焼結体が緻密化する
おそれがある。従って、好適な多孔性を多孔質炭化珪素
焼結体に付与することができなくなる。
【0046】次に、セラミック原料スラリーを押出成形
機に投入し、かつ金型を介してそれを連続的に押し出
す。なお、このときの成形圧は200kgf/cm2
300kgf/cm2に設定することがよい。その後、
押出成形されたハニカム成形体を等しい長さに切断し、
四角柱状のハニカム成形体切断片を得る。さらに、切断
片の各セルの片側開口部に所定量ずつ封止用ペーストを
充填し、各切断片の両端面を封止する。
【0047】続いて、温度・時間等を所定の条件に設定
して本焼成を行い、ハニカム成形体切断片及び封止体1
4を完全に焼結させる。このようにして得られる多孔質
炭化珪素焼結体製のフィルタF1は、この時点ではまだ
全てが四角柱状である。
【0048】焼成温度は2150℃〜2250℃である
ことが好ましい。焼成温度が2150℃未満であると、
たとえ成形体にホウ素が含まれていたとしても、温度が
低すぎて焼結反応が進行しないことから、機械的強度の
向上が達成されにくくなる。逆に、焼成温度が2250
℃を超えると、ホウ素の影響が出過ぎてしまい、焼成時
に焼結が過度に進行して焼結体が緻密化するおそれがあ
る。従って、好適な多孔性を多孔質炭化珪素焼結体に付
与することができなくなる。
【0049】焼成時間は0.1時間〜5時間に設定され
ることがよく、焼成時の炉内雰囲気は不活性雰囲気かつ
常圧に設定されることがよい。次に、必要に応じてフィ
ルタF1の外周面にセラミック質からなる下地層を形成
した後、さらにその上に第1層形成用ペーストを塗布す
る。そして、このようなフィルタF1を16個用い、そ
の外周面同士を互いに接着して一体化する。この時点で
は、フィルタ接着構造物Mは全体として断面正方形状を
呈している。
【0050】続く外形カット工程では、前記フィルタ接
着工程を経て得られた断面正方形状のフィルタ接着構造
物を研削し、外周部における不要部分を除去してその外
形を整える。その結果、断面円形状のフィルタ接着構造
物が得られる。なお、外形カットによって新たに露出し
た面においては、セル壁13が部分的に剥き出しにな
り、結果として外周面9cに凹凸ができる。
【0051】続く凹凸解消工程では、第2層形成用ペー
ストをフィルタ接着構造物の外周面9cの上に均一に塗
布し、第2層16を形成する。以上の結果、所望のセラ
ミックフィルタ集合体9が完成する。
【0052】次に、上記のセラミックフィルタ集合体9
による微粒子トラップ作用について簡単に説明する。ケ
ーシング8内に収容されたセラミックフィルタ集合体9
には、上流側端面9aの側から排気ガスが供給される。
第1排気管6を経て供給されてくる排気ガスは、まず、
上流側端面9aにおいて開口するセル内に流入する。次
いで、この排気ガスはセル壁13を通過し、それに隣接
しているセル、即ち下流側端面9bにおいて開口するセ
ルの内部に到る。そして、排気ガスは、同セルの開口を
介してフィルタF1の下流側端面9bから流出する。し
かし、排気ガス中に含まれる微粒子はセル壁13を通過
することができず、そこにトラップされてしまう。その
結果、浄化された排気ガスがフィルタF1の下流側端面
9bから排出される。浄化された排気ガスは、さらに第
2排気管7を通過した後、最終的には大気中へと放出さ
れる。ある程度微粒子が溜まってきたら、図示しないヒ
ータをオンして集合体9を加熱し、微粒子を燃焼除去さ
せる。その結果、集合体9が再生され、再び微粒子の捕
捉が可能な状態になる。
【0053】次に、本実施形態を具体化したいくつかの
実施例及びそれらに対する比較例を紹介する。
【0054】
【実施例及び比較例】(実施例1の作製) (1)実施例1の作製においては、平均粒径50μmの
α型炭化珪素粗粉末と、平均粒径30μmのα型炭化珪
素微粉末とを準備した。即ち、炭化珪素粗粉末の平均粒
径の60%の大きさの炭化珪素微粉末を準備した。
【0055】そして、15.5重量%の炭化珪素粗粉末
と61.5重量%の炭化珪素微粉末とを配合(つまり炭
化珪素粗粉末と炭化珪素微粉末との配合比が重量比で8
0:20となるように配合)し、かつ1重量%のホウ素
を配合し、これらを均一に混合した(表1参照)。得ら
れた混合物に有機バインダ(メチルセルロース)と水と
をそれぞれ7重量%、16重量%ずつ加えて混練した。
次に、前記混練物に可塑剤と潤滑剤とを少量加えてさら
に混練して得たセラミック原料スラリーを用いて押出成
形を行い、ハニカム状の生成形体を得た。成形圧は24
2kgf/cm 2に設定した。
【0056】(2)次に、この生成形体をマイクロ波乾
燥機を用いて乾燥した後、成形体の貫通孔12を多孔質
炭化珪素焼結体製の封止用ペーストによって封止した。
次いで、再び乾燥機を用いて封止用ペーストを乾燥させ
た。
【0057】(3)前記端面封止工程に続き、図4の焼
成プロファイルに従って仮焼成及び本焼成を行った。な
お、焼成は常圧のアルゴン雰囲気下において実施した。
本焼成における最高温度は2200℃に設定し、その温
度を約3時間維持することとした。その結果、多孔質で
ハニカム状の炭化珪素製フィルタF1を得た。
【0058】(4)次に、アルミナシリケートセラミッ
クファイバ23.3重量%、平均粒径0.3μmの炭化
珪素粉末30.2重量%、シリカゾル7重量%、カルボ
キシメチルセルロース0.5重量%及び水39重量%を
混合・混練し、第1層15及び第2層16の形成に使用
されるペーストを作製した。
【0059】そして、このペーストをフィルタF1の外
周面に均一に塗布するとともに、フィルタF1の外周面
同士を互いに密着させた状態で、50℃〜100℃×1
時間の条件にて乾燥・硬化させた。その結果、フィルタ
F1同士を第1層15を介して接着した。
【0060】(5)続いて、外形カットを実施して外形
を整えることにより、断面円形状のフィルタ接着構造物
を作製した後、その露出した外周面9cに前記ペースト
を均一に塗布した。そして、50℃〜100℃×1時間
の条件で乾燥・硬化することにより第2層16を形成
し、実施例1のセラミックフィルタ集合体9を完成させ
た。 (実施例2〜10、比較例1〜3の作製)実施例2〜1
0においても、基本的には実施例1に準じてセラミック
フィルタ集合体9の作製を行った。ただし、表1に示さ
れるように、両粉末の平均粒径、両粉末の配合比、ホウ
素濃度、焼成温度等を変更した。 (評価試験の方法及び結果)上記のようにして得られた
各々の集合体9について、アルキメデス法により気孔率
(%)を測定するとともに、水銀圧入法により気孔径
(μm)を測定した。その結果を表1に示す。また、J
IS R 1601に基づいて機械的強度を測定した結
果も表1に示す。
【0061】以上の結果から明らかなように、実施例1
〜10では、気孔径10μm〜50μmかつ気孔率35
%〜45%という、好適な多孔性を多孔質炭化珪素焼結
体に付与することができた。しかも、これらのものは機
械的強度にも優れていた。これに対し、比較例1〜3で
は、上記の好適な多孔性を多孔質炭化珪素焼結体に付与
することができなかった。
【0062】
【表1】 従って、本実施形態によれば以下のような効果を得るこ
とができる。 (1)本実施形態では、平均粒径の異なる2種の炭化珪
素粉末と、両粉末よりも少量のホウ素とを配合した原料
を用いて成形体を作製した後、焼成を行って、多孔質炭
化珪素焼結体からなる集合体9を製造することとしてい
る。従って、この製造方法によれば、従来に比べて気孔
率が大きく、フィルタとして好適な多孔性を具備した多
孔質炭化珪素焼結体を簡単にかつ確実に得ることができ
る。このため、圧力損失が増大しにくくて濾過能力に優
れたセラミックフィルタ集合体9を実現することができ
る。
【0063】しかも、本実施形態の製造方法によれば、
成形体に少量含まれているホウ素が焼結助剤として作用
することにより、焼結反応が促進されやすくなる。よっ
て、好適な多孔性を具備しているにも関わらず、十分な
機械的強度を持った多孔質炭化珪素焼結体となる。従っ
て、走行時の振動等に強くてクラック等の起こりにくい
セラミックフィルタ集合体9、即ち耐久性に優れたセラ
ミックフィルタ集合体9を実現することができる。
【0064】(2)従来技術においては、機械的強度の
低下を解消しようとする場合、高い焼成温度及び長い焼
成時間を設定する必要があった。これに対して本実施形
態の製造方法によれば、原料に焼結助剤としてのホウ素
を少量添加したことにより、焼成温度の低温化や焼成時
間の短縮化が可能となる。その結果、生産性及びコスト
性の向上を図ることができる。
【0065】(3)この製造方法では、ホウ素の含有量
及び焼成温度等を上記好適範囲内にて設定している。こ
のため、好適な多孔性及び十分な機械的強度の両方を多
孔質炭化珪素焼結体に確実に付与することができる。
【0066】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ フィルタF1の組み合わせ数は、前記実施形態のよ
うに16個でなくてもよく、任意の数にすることが可能
である。この場合、サイズ・形状等の異なるフィルタF
1を適宜組み合わせて使用することも勿論可能である。
【0067】・ フィルタF1は前記実施形態にて示し
たようなハニカム状構造を有するもののみに限られず、
例えば三次元網目構造、フォーム状構造、ヌードル状構
造、ファイバ状構造等であってもよい。
【0068】・ ディーゼルパティキュレートフィルタ
は、実施形態のようなセラミックフィルタ集合体9のみ
に限定されず、単一の多孔質炭化珪素焼結体からなるも
のであってもよい。
【0069】・ 実施形態においては、本発明の多孔質
炭化珪素焼結体を、ディーゼルエンジン2に取り付けら
れる排気ガス浄化装置用フィルタとして具体化してい
た。勿論、本発明の多孔質炭化珪素焼結体は、上記装置
用のフィルタ以外のもの、例えば電解めっき装置におけ
るめっき液保持部材などに具体化されることが可能であ
る。その他、本発明の多孔質炭化珪素焼結体は、熱交換
器用部材や、高温流体や高温蒸気のための濾過フィルタ
等に具体化されることもできる。
【0070】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。 (1) 請求項1乃至6のいずれか1つにおいて、室温
から300℃の温度域にて仮焼成を行った後、温度を2
100℃以上の温度域まで上昇させて本焼成を行うこ
と。従って、この技術的思想1に記載の発明によれば、
仮焼成によりバインダをある程度除去したうえで本焼成
を行うことができる。
【0071】(2) 技術的思想1において、前記本焼
成時の温度域において最高温度を少なくとも0.1時間
〜5時間維持すること。従って、この技術的思想2に記
載の発明によれば、生産性の低下を伴うことなく、好適
な多孔性を具備しかつ十分な機械的強度を持った多孔質
炭化珪素焼結体を得ることができる。
【0072】(3) 技術的思想2において、前記仮焼
成時の温度域から前記本焼成時の温度域までの昇温速度
を20℃/分〜30℃/分に設定すること。従って、こ
の技術的思想3に記載の発明によれば、生産性の低下を
伴うことなく、好適な多孔性を具備しかつ十分な機械的
強度を持った多孔質炭化珪素焼結体を得ることができ
る。
【0073】(4) 技術的思想3において、前記仮焼
成時の温度域にて少なくとも0.5時間〜1時間維持す
ること。従って、この技術的思想4に記載の発明によれ
ば、生産性の低下を伴うことなく確実にバインダを除去
することができる。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜4に記
載の発明によれば、好適な多孔性を具備しているにも関
わらず機械的強度に優れた多孔質炭化珪素焼結体を簡単
にかつ確実に得ることができる製造方法を提供すること
ができる。
【0075】請求項5に記載の発明によれば、好適な多
孔性を具備しているにも関わらず機械的強度に優れた多
孔質炭化珪素焼結体を提供することができる。請求項6
に記載の発明によれば、圧力損失が小さくて機械的強度
に優れたディーゼルパティキュレートフィルタを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態の排気ガス浄化
装置の概略図。
【図2】前記装置を構成するセラミックフィルタ集合体
の正面図。
【図3】前記装置の要部拡大断面図。
【図4】焼成プロファイルを示すグラフ。
【符号の説明】
1…排気ガス浄化装置、9…ディーゼルパティキュレー
トフィルタとしてのセラミックフィルタ集合体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G001 BA22 BA68 BB22 BB68 BC13 BC17 BC26 BC52 BC54 BD13 BD36 BE33 BE34 4G019 GA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気孔径が10μm〜50μmかつ気孔率が
    35%〜45%の多孔質炭化珪素焼結体を製造する方法
    であって、 平均粒径30μm〜100μmの炭化珪素粗粉末と、前
    記炭化珪素粗粉末よりも少量であって前記炭化珪素粗粉
    末の平均粒径の50%〜75%の大きさの炭化珪素微粉
    末と、前記両粉末よりも少量のホウ素とを配合した原料
    を用いて成形体を作製した後、同成形体を焼成すること
    を特徴とした多孔質炭化珪素焼結体の製造方法。
  2. 【請求項2】前記炭化珪素粗粉末と前記炭化珪素微粉末
    とは、重量比が75:25〜85:15となる範囲で配
    合されていることを特徴とする請求項1に記載の多孔質
    炭化珪素焼結体の製造方法。
  3. 【請求項3】前記原料において前記ホウ素は0.1重量
    %〜5重量%含まれていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の多孔質炭化珪素焼結体の製造方法。
  4. 【請求項4】焼成温度は2150℃〜2250℃である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載
    の多孔質炭化珪素焼結体の製造方法。
  5. 【請求項5】平均粒径30μm〜100μmの炭化珪素
    粗粉末と、前記炭化珪素粗粉末よりも少量であって前記
    炭化珪素粗粉末の平均粒径の50%〜75%の大きさの
    炭化珪素微粉末と、前記両粉末よりも少量のホウ素とを
    配合した材料を用いて作製された成形体を焼成して得ら
    れる、気孔径が10μm〜50μmかつ気孔率が35%
    〜45%の多孔質炭化珪素焼結体。
  6. 【請求項6】平均粒径30μm〜100μmの炭化珪素
    粗粉末と、前記炭化珪素粗粉末よりも少量であって前記
    炭化珪素粗粉末の平均粒径の50%〜75%の大きさの
    炭化珪素微粉末と、前記両粉末よりも少量のホウ素とを
    配合した材料を用いて作製された成形体を焼成して得ら
    れる、気孔径が10μm〜50μmかつ気孔率が35%
    〜45%の多孔質炭化珪素焼結体からなるディーゼルパ
    ティキュレートフィルタ。
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