JP2001144109A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2001144109A JP32405199A JP32405199A JP2001144109A JP 2001144109 A JP2001144109 A JP 2001144109A JP 32405199 A JP32405199 A JP 32405199A JP 32405199 A JP32405199 A JP 32405199A JP 2001144109 A JP2001144109 A JP 2001144109A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】MESFETでは高性能化のためにゲート長を
短くする傾向があり、ゲート長が0.3umよりも小さ
い場合には、製造過程においてゲート金属がショットキ
界面、あるいはショットキ界面直上のゲート金属が側壁
形状をなしている部分から剥がれるという問題があっ
た。 【解決手段】ゲート電極庇18の上部、側部とその両側
にあるオーミック電極10の上部を、一部に窒化膜開口
部12が設けられた窒化シリコン膜で機械的に連結され
る構造となるので、ゲート電極に外力が加わった場合、
外力に起因する応力はゲート底部のショットキー界面領
域19だけに集中するのではなく、窒化シリコン膜にも
分散され、ゲート金属の剥がれを防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置、特
に、T字型短ゲート長MESFETの構造とその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の縁膜膜開口プロセスを用いて製造
されるT字型短ゲート長MESFETの製造工程と構造
を図7〜9を参照して説明する。図7はT字型短ゲー
ト長MESFETの平面図であり、図8、9はT字型短
ゲート長MESFETの製造方法を図7の切断線D−
D’に沿った断面図として製造工程順に示すものであ
る。
【0003】まず、図7の平面図に示すように、表面に
エピタキシャル成長により形成した活性層を有する半導
体基板、ここではGaAs基板31を用いて、FET素
子領域となる活性領域を残して他の領域をイオン注入法
等により絶縁化し、図に示す破線を境界として活性領域
45と絶縁化領域46とに区画する。
【0004】次に、図8(a)に示すようにソース・ド
レインのオーミック電極を形成する箇所のキャップ層の
みを残して他はキャップ層を除去したリセス構造を形成
し、その後絶縁膜ここでは酸化シリコン膜32を成膜し
てゲート部分を通常のフォトリソグラフィー、エッチン
グ技術により開口し、酸化膜開口部33を形成する。
【0005】次に、図8(b)に示すように、酸化膜開
口部33の結晶をスレショルド電圧や最大ドレイン電流
などの所望の特性を得るために必要に応じてエッチング
して溝34を形成した後、ゲート金属、ここではショッ
トキ金属のタングステン(W)35と低抵抗金属の金
(Au)36をスパッタ法などの方法により成膜する。
【0006】次に、図8(c)に示すように通常のフォ
トリソグラフィー、エッチング技術により、所望のゲー
ト電極領域にのみ金とタングステン35及び金36を残
し、ゲート電極37を形成する。
【0007】その後、図9(a)に示すように、酸化シ
リコン膜32を除去し、ゲート電極37のみをGaAs
基板31に設けられた溝34に残す。以上のようにして
ゲート電極37を形成した後、同図に示すように、パッ
シベーション膜として酸化シリコン膜44を成膜する。
【0008】次に、図9(b)に示すように、オーミッ
ク電極となる部分のキャップ層上面領域47の酸化シリ
コン膜44を通常のフォトリソグラフィー、エッチング
技術により開口し、フォトレジスト38をマスクにし、
オーミック金属ここでは金ゲルマニウムニッケル(Au
GeNi)合金39を蒸着法などにより成膜し、リフト
オフにより、ソース・ドレイン電極となるオーミック電
極40を形成する。
【0009】その後、図9(c)に示すようにカバー膜
となる窒化シリコン膜41を成膜する。
【0010】このようにして製造したMESFETの平
面図が図7である。ここで47はオーミック電極形成の
ためにキャップ層を残したキャップ層上面領域、40は
オーミック電極の領域を示す。さらに48はゲート電極
37の上部領域、すなわちゲート電極庇を示し、49は
ゲート電極と半導体結晶の界面であるショットキ界面領
域を示す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、MES
FETでは高性能化のためにゲート長を短くする傾向が
あり、ゲート長が0.3umよりも小さい場合には、こ
の従来の製法と構造では、ゲート電極がパッシベーショ
ン膜の酸化シリコン膜で覆われる前の状態では(図9
(a)参照)、ゲート電極はショットキ界面であるゲー
ト下部でのみ支持されていて、ゲート電極に外力が加わ
った際、外力に起因する応力はゲート底部のショットキ
界面だけに集中するため、ゲート金属がショットキ界
面、あるいはショットキ界面直上のゲート金属が側壁形
状をなしている部分から剥がれるという問題があった。
【0012】本発明の主な目的は、ゲート容量を低減し
て高利得を得るためにゲート電極庇下の絶縁膜を除去
し、かつゲート電極をショットキ界面以外でも支持して
ショットキ界面への応力集中を避けゲート電極の剥がれ
を防止した絶縁膜開口プロセスを用いて製造されるT字
型短ゲート長MESFETを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
少なくともリセス領域を有する基板と、前記リセス領域
を足場として形成されたT字ゲート電極と、前記リセス
領域の両側の基板上に形成されたソース・ドレイン電極
と、前記ソース・ドレイン電極及び前記リセス領域を包
括する領域以外の前記基板上に形成された第1絶縁膜
と、前記基板上に堆積し、少なくとも前記T字ゲート電
極、前記ソース・ドレイン電極及び前記第1絶縁膜の上
を覆う第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜を含む前記基板を
覆う第3絶縁膜と、からなるリセスゲート構造トランジ
スタを含む半導体装置であって、前記第2絶縁膜は前記
T字ゲート電極及び前記ソース・ドレイン電極を除く一
部の領域において開口部を有し、かつ、前記T字ゲート
電極と前記ソース・ドレイン電極との間に空洞を有する
ことを特徴とし、前記開口部は、前記T字ゲート電極と
前記ソース・ドレイン電極との間に位置するか、或い
は、前記開口部は、前記T字ゲート電極及び前記ソース
・ドレイン電極で構成するトランジスタ領域の周囲を包
囲する、というもので、前記第1絶縁膜は酸化膜であ
り、前記第2絶縁膜は窒化膜である、というものであ
る。
【0014】上記半導体装置として、前記T字ゲート電
極は、前記リセス領域中央に掘削された溝の底面を足場
として形成され、また、前記T字ゲート電極は、下層が
タングステン(W)、上層が金(Au)の2層構造であ
る、という適用形態も可能である。
【0015】本発明の半導体装置の製造方法は、基板に
選択的にリセス領域を形成し、前記リセス領域を含む前
記基板上に第1絶縁膜を堆積し、前記リセス領域上の前
記第1絶縁膜の所定領域を除去してゲート電極開口部を
形成し、前記ゲート電極開口部を含む前記基板を覆うゲ
ート金属を堆積し、前記ゲート金属をパターニングして
前記リセス領域上にT字ゲート電極を形成し、前記T字
ゲート電極を含む前記第1絶縁膜上にマスク材を塗布し
た後、前記リセス領域の両側の基板上の前記マスク材を
除去して前記マスク材にマスク材開口部を形成し、前記
マスク材をマスクとして前記第1絶縁膜をエッチング除
去して前記マスク材開口部から後退したソース・ドレイ
ン電極開口部を形成し、前記ソース・ドレイン電極開口
部及び前記マスク材開口部を含む前記基板上にソース・
ドレイン金属を堆積し、前記マスク材を除去して前記ソ
ース・ドレイン金属を前記ソース・ドレイン電極開口部
の内側の前記基板上にのみ残存させてソース・ドレイン
電極を形成し、前記ソース・ドレイン電極、前記第1絶
縁膜及び前記T字ゲート電極を含む前記基板を覆う第2
絶縁膜を堆積する半導体装置の製造方法であって、前記
第2絶縁膜の堆積後、前記第2絶縁膜のうち前記ソース
・ドレイン電極及び前記T字ゲート電極を除く領域の一
部を除去してエッチング用窓を形成し、前記エッチング
用窓を通して少なくとも前記ソース・ドレイン電極と前
記T字ゲート電極との間の前記第1絶縁膜を除去して前
記ソース・ドレイン電極と前記T字ゲート電極との間に
空洞を形成することを特徴とし、前記エッチング用窓
は、前記T字ゲート電極と前記ソース・ドレイン電極と
の間に位置するか、或いは、前記エッチング用窓は、前
記T字ゲート電極及び前記ソース・ドレイン電極で構成
するトランジスタ領域の周囲を包囲する、というもの
で、前記第1絶縁膜は酸化膜であり、前記第2絶縁膜は
窒化膜である、というものである。
【0016】又、上記半導体装置の製造方法において、
前記リセス領域上の前記第1絶縁膜の所定領域を除去し
てゲート電極開口部を形成する工程と、前記ゲート電極
開口部を含む前記基板を覆うゲート金属を堆積する工程
との間に、前記ゲート電極開口部を通して前記基板を掘
削して溝を形成する工程を挟むという適用形態が可能で
あり、更に、前記ゲート金属は、下層にタングステン
(W)、上層に金(Au)を堆積させることにより形成
される、という適用形態も可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について説明す
る前に、本発明の特徴について説明しておく。本発明の
特徴は、絶縁膜開口プロセスで製造されるT字型短ゲー
ト長MESFETにおいて、利得向上のためにゲート庇
下の絶縁膜を除去し空隙を形成する場合に、その上層に
第2の絶縁膜を形成しておきその開口部からその下の第
1の絶縁膜のゲート周辺部を除去するようにした点にあ
る。
【0018】本発明による半導体装置の製造工程の概要
を図2〜4を参照して説明する。
【0019】まず、第1の絶縁膜である酸化シリコン膜
2に酸化膜開口部3を設けてそこにゲート電極7を形成
し、さらにリフトオフによりオーミック電極10を形成
後、第2の絶縁膜である窒化シリコン膜11を成膜し、
ゲート電極7に近接する部分の窒化シリコン膜11を開
口して窒化膜開口部12を設け、窒化膜開口部12を通
してエッチング液を浸透させて酸化シリコン膜2をエッ
チング除去する。この製法と構造によるとゲート電極上
部のゲート電極庇18は窒化シリコン膜11で支えられ
ているため、ゲート電極7に加わる外力による応力がゲ
ート電極下部に集中することはなく、ゲート剥がれを抑
制することができ、なおかつゲート電極庇18の下方は
絶縁膜のない空洞13になっているのでゲート容量低減
により高利得が得られるという効果がある。
【0020】次に、本発明の第1の実施形態を図1〜4
を参照して説明する。図1は、第1の実施形態のT字型
短ゲート長MESFETの平面図であり、図2〜4
(b)は、T字型短ゲート長MESFETの製造方法
を、図1の切断線A−A’に沿った断面図として製造工
程順に示すものである。又、図4(c)は、図4(b)
と同じ工程での図1の切断線B−B’に沿った断面図を
示すものである。
【0021】まず、表面にエピタキシャル成長により形
成した活性層を有する半導体基板、ここではGaAs基
板1を用いて、FET素子領域となる活性領域を残して
他の領域をイオン注入法等により絶縁化し、図1の破線
で示すように、GaAs基板1を活性領域15と絶縁化
領域16とに区画する。
【0022】次に、図2(a)に示すように、ソース・
ドレインのオーミック電極を形成するキャップ層上面領
域17のキャップ層のみを残して他はキャップ層を除去
したリセス構造を形成し、その後第1の絶縁膜ここでは
酸化シリコン膜2を成膜してゲート部分を通常のフォト
リソグラフィー,エッチング技術により開口し、酸化シ
リコン膜2に酸化膜開口部3を設ける。
【0023】次に、図2(b)に示すように、酸化膜開
口部3に露出するGaAs基板1の結晶を、スレショル
ド電圧や最大ドレイン電流などの所望の特性を得るため
に必要なエッチング量に応じてエッチングして溝4を形
成した後、ゲート金属、ここではショットキー金属のタ
ングステン(W)5と低抵抗金属の金(Au)6をスパ
ッタ法などの方法により成膜すると、溝4の底面にはシ
ョットキー界面領域19が形成される。
【0024】次に、図2(c)に示すように、通常のフ
ォトリソグラフィー,エッチング技術により、所望のゲ
ート電極領域にのみ金とタングステンを残し、ゲート電
極7を形成する。
【0025】以上のようにしてゲート電極7を形成した
後、図3(a)に示すように,オーミック電極となる部
分の酸化シリコン膜2をフォトレジスト8をマスクとし
てオーバーエッチング気味にエッチングし除去し、フォ
トレジスト8を残したままオーミック金属、ここでは金
ゲルマニウムニッケル(AuGeNi)合金9を蒸着法
などにより成膜する。
【0026】その後、図3(b)に示すように、リフト
オフにより、ソース・ドレイン電極となるオーミック電
極10を形成し、更に、それを覆うように第2の絶縁
膜、ここでは窒化シリコン膜11を成膜する。ここで第
1と第2の絶縁膜は後のエッチング工程において十分な
選択性を有するように選択する。
【0027】次に,図3(c)に示すように,ゲート電
極7周辺の領域の酸化シリコン膜11をエッチング除去
するために、ゲート電極7近傍の窒化シリコン膜11の
一部を通常のフォトリソグラフィー、エッチング技術に
より除去して、窒化シリコン膜11に窒化膜開口部12
を設ける。ここで、窒化膜開口部12の様子を図1の平
面図に示す。
【0028】この窒化膜開口部12から窒化シリコン膜
をマスクにして、図4(a)に示すように、酸化シリコ
ン膜2をエッチング除去し、ゲート電極7周辺に空洞1
3を形成する。ここでエッチングはゲート側面まで達す
るように等方性のウェットエッチング、あるいは気相エ
ッチングを用いている。
【0029】最後に、必要に応じて、図4(b)に示す
ように、酸化シリコン膜2をエッチング除去した部分の
リセス内の結晶表面を保護するためにパシベーション膜
として、ここでは酸化シリコン膜14を成膜する。
【0030】図4(c)には、図1の平面図に示す、窒
化膜開口部12のない窒化シリコン膜を横断する切断線
B−B’に沿った断面図を示す。ここで、窒化シリコン
膜11には部分的に窒化膜開口部12が設けられている
構造なので、窒化シリコン膜11はゲート電極7とオー
ミック電極10とを互いに連結するように形成されてい
る。ゲート電極庇18の下部の酸化シリコン膜2は窒化
膜開口部12からのサイドエッチングにより除去されて
空洞13を形成し、空洞13にはパッシベーション膜で
ある酸化シリコン膜14が入り込んで成膜されている。
【0031】このようにして製造したMESFETの平
面図が図1である。ここで、一点鎖線で囲まれた領域が
空洞13で、窒化膜開口部12を通しての酸化シリコン
膜2の除去により形成される。
【0032】以上の様な製造方法により形成されたME
SFETは、ゲート電極の上部とその両側にあるオーミ
ック電極の上部を、中空に形成された窒化シリコン膜で
機械的・物理的に連結され、ゲート電極に外力が加わっ
た場合、外力に起因する応力はゲート底部のショットキ
界面だけに集中するのではなく、窒化シリコン膜にも加
わる。MESFETでは高性能化のためにゲート長を短
くする傾向があり、ゲート長が0.3umよりも小さい
場合には、製造過程においてゲート金属がショットキ界
面、あるいはショットキ界面直上のゲート金属が側壁形
状をなしている部分から剥がれるという問題があった
が、本発明によるMESFETでは外力による応力が分
散されるためゲート金属の剥がれを防ぐという効果があ
る。
【0033】次に、本発明の第2の実施形態を図5、6
を参照して説明する。図5は、第1の実施形態とは異な
る絶縁膜開口プロセスを用いて製造されたT字型短ゲー
ト長MESFETの様子を示すための平面図であり、図
6は、図5の切断線C−C’に沿った断面図である。
【0034】まず、第1の実施形態と同様に第2の絶縁
膜である窒化シリコン膜21を成膜したあと、図5に示
すように、ゲート電極とオーミック電極10の上部とそ
れぞれの領域をつなぐ部分を除いて通常のフォトリソグ
ラフィー,エッチング技術により窒化シリコン膜21を
除去し、窒化シリコン膜21に窒化膜開口部22を設け
る。その後、第1の絶縁膜である酸化シリコン膜を窒化
膜開口部22を通してオーバーエッチングすると、ゲー
ト電極の周辺には空洞23ができる。空洞23に露出す
るGaAs基板及びゲート電極を保護するためにパッシ
ベーション膜である酸化シリコン膜24を形成する。
【0035】本実施形態では、ゲート電極とオーミック
電極の間には窒化シリコン膜の開口部は存在せず、ゲー
ト電極及びオーミック電極から構成されるFETの周辺
の領域でのみ窒化シリコン膜を除去している。
【0036】図6は、第1の実施形態の図3(b)に相
当する断面図であり、ゲート電極とオーミック電極間は
窒化膜開口部22がなく、ゲート電極とオーミック電極
間はすべての領域にわたって窒化シリコン膜21で物理
的に連結された構造となっている。
【0037】本実施形態の場合、第1の絶縁膜である酸
化シリコン膜をエッチング除去するには多大なサイドエ
ッチングを施す必要があるが、ゲート幅であるゲート電
極の長さに応じて、第1の絶縁膜と第2の絶縁膜のエッ
チング選択比と第1の絶縁膜の膜厚を最適化する事によ
り、形成が可能である。
【0038】又、本実施形態ではゲート電極とオーミッ
ク電極との間には第2の絶縁膜の開口部がないため、第
1の実施形態に比べてより機械的強度が上がるという利
点がある。またFET以外の領域では上述した従来例と
同様の構造であり、本発明の適用に際して、FET以外
のキャパシタなどの構造を変更する必要がないという利
点もある。
【0039】
【発明の効果】上述のように、本発明の製造方法により
形成されたMESFETは、ゲート電極の上部とその両
側にあるオーミック電極の上部を、一部に開口部が設け
られた窒化シリコン膜で機械的に連結される構造となる
ので、ゲート電極に外力が加わった場合、外力に起因す
る応力はゲート底部のショットキ界面だけに集中するの
ではなく、窒化シリコン膜にも分散され、ゲート金属の
剥がれを防ぐという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の半導体装置の平面図
である。
【図2】本発明の第1の実施形態の半導体装置の製造方
法を工程順に示す断面図である。
【図3】図2に続く製造方法を工程順に示す断面図であ
る。
【図4】図3に続く製造方法を工程順に示す断面図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施形態の半導体装置の平面図
である。
【図6】本発明の第2の実施形態の半導体装置の断面図
である。
【図7】従来の半導体装置の平面図である。
【図8】従来の半導体装置の製造方法を工程順に示す断
面図である。
【図9】図8に続く製造方法を工程順に示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1、31 GaAs基板 2、14、24、32、44 酸化シリコン膜 3、33 酸化膜開口部 4、34 溝 5、35 タングステン 6、36 金 7、37 ゲート電極 8、38 フォトレジスト 9、39 AuGeNi合金 10、40 オーミック電極 11、21、41 窒化シリコン膜 12、22 窒化膜開口部 13、23 空洞 15、45 活性領域 16、46 絶縁化領域 17、47 キャップ層上面領域 18、48 ゲート電極庇 19、49 ショットキー界面領域

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともリセス領域を有する基板と、
    前記リセス領域を足場として形成されたT字ゲート電極
    と、前記リセス領域の両側の基板上に形成されたソース
    ・ドレイン電極と、前記ソース・ドレイン電極及び前記
    リセス領域を包括する領域以外の前記基板上に形成され
    た第1絶縁膜と、前記基板上に堆積し、少なくとも前記
    T字ゲート電極、前記ソース・ドレイン電極及び前記第
    1絶縁膜の上を覆う第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜を含
    む前記基板を覆う第3絶縁膜と、からなるリセスゲート
    構造トランジスタを含む半導体装置であって、前記第2
    絶縁膜は前記T字ゲート電極及び前記ソース・ドレイン
    電極を除く一部の領域において開口部を有し、かつ、前
    記T字ゲート電極と前記ソース・ドレイン電極との間に
    空洞を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記開口部は、前記T字ゲート電極と前
    記ソース・ドレイン電極との間に位置する請求項1記載
    の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記開口部は、前記T字ゲート電極及び
    前記ソース・ドレイン電極で構成するトランジスタ領域
    の周囲を包囲する請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1絶縁膜は酸化膜であり、前記第
    2絶縁膜は窒化膜である請求項1又は2記載の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 前記T字ゲート電極は、前記リセス領域
    中央に掘削された溝の底面を足場として形成される請求
    項1、2、3又は4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記T字ゲート電極は、下層がタングス
    テン(W)、上層が金(Au)の2層構造である請求項
    1、2、3、4又は5記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 基板に選択的にリセス領域を形成し、前
    記リセス領域を含む前記基板上に第1絶縁膜を堆積し、
    前記リセス領域上の前記第1絶縁膜の所定領域を除去し
    てゲート電極開口部を形成し、前記ゲート電極開口部を
    含む前記基板を覆うゲート金属を堆積し、前記ゲート金
    属をパターニングして前記リセス領域上にT字ゲート電
    極を形成し、前記T字ゲート電極を含む前記第1絶縁膜
    上にマスク材を塗布した後、前記リセス領域の両側の基
    板上の前記マスク材を除去して前記マスク材にマスク材
    開口部を形成し、前記マスク材をマスクとして前記第1
    絶縁膜をエッチング除去して前記マスク材開口部から後
    退したソース・ドレイン電極開口部を形成し、前記ソー
    ス・ドレイン電極開口部及び前記マスク材開口部を含む
    前記基板上にソース・ドレイン金属を堆積し、前記マス
    ク材を除去して前記ソース・ドレイン金属を前記ソース
    ・ドレイン電極開口部の内側の前記基板上にのみ残存さ
    せてソース・ドレイン電極を形成し、前記ソース・ドレ
    イン電極、前記第1絶縁膜及び前記T字ゲート電極を含
    む前記基板を覆う第2絶縁膜を堆積する半導体装置の製
    造方法であって、前記第2絶縁膜の堆積後、前記第2絶
    縁膜のうち前記ソース・ドレイン電極及び前記T字ゲー
    ト電極を除く領域の一部を除去してエッチング用窓を形
    成し、前記エッチング用窓を通して少なくとも前記ソー
    ス・ドレイン電極と前記T字ゲート電極との間の前記第
    1絶縁膜を除去して前記ソース・ドレイン電極と前記T
    字ゲート電極との間に空洞を形成することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記エッチング用窓は、前記T字ゲート
    電極と前記ソース・ドレイン電極との間に位置する請求
    項7記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記エッチング用窓は、前記T字ゲート
    電極及び前記ソース・ドレイン電極で構成するトランジ
    スタ領域の周囲を包囲する請求項7記載の半導体装置の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1絶縁膜は酸化膜であり、前記
    第2絶縁膜は窒化膜である請求項7、8又は9記載の半
    導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記リセス領域上の前記第1絶縁膜の
    所定領域を除去してゲート電極開口部を形成する工程
    と、前記ゲート電極開口部を含む前記基板を覆うゲート
    金属を堆積する工程との間に、前記ゲート電極開口部を
    通して前記基板を掘削して溝を形成する工程を挟む請求
    項7、8、9又は10記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記ゲート金属は、下層にタングステ
    ン(W)、上層に金(Au)を堆積させることにより形
    成される請求項7、8、9、10又は11記載の半導体
    装置の製造方法。
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