JP2001139647A - 星型ブロックコポリマー - Google Patents

星型ブロックコポリマー

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JP2001139647A JP2000261074A JP2000261074A JP2001139647A JP 2001139647 A JP2001139647 A JP 2001139647A JP 2000261074 A JP2000261074 A JP 2000261074A JP 2000261074 A JP2000261074 A JP 2000261074A JP 2001139647 A JP2001139647 A JP 2001139647A
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光宏 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶液とした場合、同一分子量を有する線状構
造のポリマーに比べて低粘度であり、且つ分子量分布が
狭く、構造の制御されたのアルケニルフェノール骨格を
有する星型ブロックコポリマー、及びその製造方法を提
供すること。 【解決手段】 リビングアニオン重合法により、アルケ
ニルフェノールのフェノール残基の水酸基が飽和脂肪族
系保護基により保護された化合物を単独重合させた後、
あるいは該化合物とビニル芳香族化合物とを共重合させ
た後、ジビニルベンゼン等の多官能性カップリング剤を
用いた共重合反応により得られた星型ブロックコポリマ
ーを、酸性試剤を用いて飽和脂肪族系保護基を脱離させ
ることにより、アルケニルフェノール骨格を有する星型
ブロックコポリマーを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルケニルフェノ
ール系単独重合体あるいは共重合体をポリマー鎖として
有するアーム部をもつ星型ブロックコポリマーとその製
造方法に関する。本発明の星型ブロックコポリマーは、
エキシマレーザーおよび電子線用レジスト材料としての
利用が期待される化合物である。
【0002】
【従来の技術】ポリ−p−ヒドロキシスチレンに代表さ
れるアルケニルフェノールのホモポリマーやコポリマー
は、化学増幅型エキシマレーザーレジスト材料として有
用であり、中でも、ポリ−(p−ヒドロキシスチレ
ン)、又は、(p−ヒドロキシスチレン/スチレン)コ
ポリマーを用いたレジストは、高解像化が可能なレジス
トとして知られている。
【0003】また、星型ブロックコポリマーに関して
は、例えば、特開平5−222114号公報には、イソ
プレン及びスチレンを陰イオン重合してブロックコポリ
マー分子を製造し、ブロックコポリマー分子1モル当た
り2.5モル以上のポリアルケニルカップリング剤とカ
ップリングさせ、さらに少なくとも95%以のイソプレ
ン単位(オレフィン性不飽和)及び15%より少量のス
チレン単位(芳香族不飽和)を選択的に水素化した星型
ポリマーが記載されている。
【0004】特開平6−220203号公報には、
(1,1−ジ置換)アルキルの不飽和カルボン酸エステ
ルから誘導される少なくとも1種のポリマーブロック、
並びに共役ジエンから誘導される少なくとも1種のポリ
マーブロック及び/又はモノビニル芳香族化合物から誘
導される少なくとも1種のポリマーブロックを含む改質
ブロックコポリマーであって、多官能カップリング剤の
架橋した核を含む改質ブロックコポリマーが記載されて
いる。
【0005】特開平6−256436号公報には、水素
化重合共役ジエンを含み、ピーク分子量が10,000
〜200,000の少なくとも3個の第1アーム;重合
メタクリレート及び/又はそのアミド又はイミド誘導体
を含み、ピーク分子量が500〜10,000の少なく
とも3個の第2アーム;及び第1及び第2のアームを星
型配置に接続し、重合ビス不飽和モノマーを含む中心核
に含むポリマーが記載されている。
【0006】特開平7−97413号公報には、一般式
【化11】 (式中、Cは架橋ビス不飽和モノマーのブロックであ
り;Aは各々独立してアニオン重合モノマーのブロック
であり;Mはメタクリル酸部分のエチレン不飽和を介し
て重合した重合メタクリル酸アルキルのブロックであ
り;rは0又は1であり;s及びtは平均2以上、但し
s≦tである)を有し、分子量が20,000〜2,0
00,000であり、Aがスチレン又はイソプレンであ
る星型ブロックポリマーが記載されている。
【0007】特開平8−48987号公報には、(E
P’−S−EP’’)n−X(式中、EP’は水素化前
の数平均分子量(Mn)が10,000〜100,00
0であるポリイソプレン(I’)の第1水素化されたブ
ロックであり、Sは平均分子量(Mn)が6,000〜
50,000のポリスチレンブロックであり、EP’’
は水素化前の数平均分子量(Mn)が2,500〜5
0,000であるポリイソプレン(I’’)の第2の水
素化されたブロックであり、I’/I’’の分子量比が
少なくとも1.4であり、Xはポリアルケニルカップリ
ング剤からなる核であり、nは、(EP’−S−E
P’’)アーム1モル当たり2モル以上のポリアルケニ
ルカップリング剤を反応させることによって形成される
星状分子1分子当たりの平均アーム数である)で表され
る構造を持つ分子内で結合しているポリスチレンブロッ
ク及び水素化ポリイソプレンブロックからなる、粘度指
数(VI)改良剤として有用な星状ポリマーが記載され
ている。
【0008】特開平8−81514号公報には、非極性
溶媒に可溶性で如何なる残留二重結合も含有しない(又
は実質的に含有しない)、一般式(I)(PA)an-
nLi+(式中、PAは、ビニル芳香族モノマー及びジ
エンモノマーから選ばれる少なくとも1種のモノマーA
から生じるポリマーブロックを表し、;aはPAブロッ
クのアームの数であって、3〜30、特に3〜15の数
を表し;Nは、式:(PMc)(RLi)p(式中、M
cは、分子当たり少なくとも2つの重合性二重結合を含
有するモノマーであり;PMcは、モノマーMc由来の
初期二重結合に関して3〜30%の残留二重結合を含有
する少なくとも1種の重合モノマーMcの架橋コアであ
り;Rは、直鎖又は分枝鎖を有するアルキル基等であ
り;pは、RLiにより中和されているPMc中の残留
二重結合の数である。)を有する、如何なる残留二重結
合も含有しないか又は実質的に含有しない架橋コアを表
し;nは、架橋コア中に存在するアニオン部位の数であ
って、a+p(又はp)に等しい(pは上記の意味を有
し、aはRLiの付加前の架橋PMcコア内に存在する
アニオン部位の数である)。)により表されるアニオン
重合の多官能性開始剤が記載されている。
【0009】特表平8−504865号公報には、
(a)モノビニル芳香族炭化水素、共役ジエン、及びそ
れらの混合物からなるグルーから選ばれた、少なくとも
1つのアニオン重合した単量体から少なくとも3つのア
ーム、(b)ポリジメチルシロキサンからなる少なくと
も3つのアーム、並びに(C)ポリアルケニル芳香族カ
ップリング剤からなるコア(上記(a)及び(b)のア
ームがこのコアから外側に向かって放射状に伸びてい
る)からなる星型ブロック共重合体が記載されている。
【0010】特表平8−505179号公報には、一般
式(A−B)n(B)mX(式中、Aは15,000未
満のピーク分子量を有するポリスチレンのブロックであ
り、Bは15,000〜50,000の範囲のピーク分
子量を有する水素化共役ジエンのポリマーブロックであ
り、Xはジビニルベンゼンのブロックでありかつn及び
mは0以上の整数であり、nとmとの合計は少なくとも
10である)のブロックコポリマーが記載されている。
【0011】特表平9−510236号公報には、
(a)ジビニル芳香族化合物、トリビニル芳香族化合
物、ジエポキシド、ジケトン、及びジアルデヒドでなる
群から選ばれるコアを形成する多官能性結合剤4分子以
上;及び(b)前記コアに結合する3以上のカチオン重
合体分枝を含有してなり、前記重合体分枝が、ホモ重合
体、共重合体、少なくとも1つのポリオレフィンセグメ
ント及び少なくとも1のポリアリールセグメントを有す
るブロック共重合体、グラフト共重合体でなる群から選
ばれるものである、星型共重合体が記載されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来からポジ型レジス
ト材料用のベ一スポリマーとしては、高分子量のポリマ
ーの方が解像度、耐熱性等の面で好ましいことが知られ
ているが、基板上へのレジスト塗布は通常スピンコート
法によるため、ベ一スポリマーの分子構造を従来のよう
な線状構造として高分子量化した場合、レジスト粘度が
上昇し、結果としてスピンコートが困難となる問題があ
った。また、前述した星型ブロックコポリマーにおい
て、アーム部にヒドロキシスチレン骨格を有するものは
今まで知られていなかった。
【0013】本発明の課題は、溶液とした場合、高分子
量化が可能であり、同一分子量を有する線状構造のポリ
マーに比べて低粘度であるレジスト材料として期待され
る新規な星型ブロックコポリマー及びその製造方法を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を達成すべく鋭意研究した結果、リビングアニオン重合
法により、アルケニルフェノールのフェノール残基の水
酸基が保護基により保護された化合物を単独重合させた
後、あるいは該化合物とビニル芳香族化合物等とを共重
合させた後、ポリビニル化合物等を用いて共重合反応を
行うことにより得られた星型ブロックコポリマーを、酸
性試剤を用いてフェノール性水酸基の保護基を脱離させ
ることにより、分子量分布が狭く、且つ構造の制御され
たアルケニルフェノールを主骨格とするアルケニルフェ
ノール系星型ブロックコポリマーが得られることを見出
し本発明を完成するに至った。
【0015】すなわち本発明は、中心核と中心核より伸
びるポリマー鎖からなるアーム部を有する星型ブロック
コポリマーにおいて、アーム部(A)に一般式(I)
【化12】 (式中、R1は、水素原子又はメチル基を表し、R2は、
水素原子、又はC1〜C6のアルキル基を表し、pは1
又は2を表し、pが2の場合、R2は同一又は相異なっ
ていてもよい。)で表される繰り返し単位を有するポリ
マー鎖(A1)を含むことを特徴とする星型ブロックコ
ポリマー(請求項1)や、ポリマー鎖(A1)が、一般
式(I)及び一般式(II)
【化13】 (式中、R3は、水素原子又はメチル基を表し、R4は、
C1〜C6のアルキル基を表し、R5は酸分解・脱離基
を表し、qは0、1、又は2を表し、qが2の場合、R
4は同一又は相異なっていてもよい。)で表される繰り
返し単位を有する共重合体であることを特徴とする請求
項1に記載の星型ブロックコポリマー(請求項2)や、
ポリマー鎖(A1)が、一般式(I)及び一般式(II
I)
【化14】 (式中、R6は、水素原子、メチル基、又は置換基を有
していてもよいアリール基を表し、R7は、C1〜C6
のアルキル基を表し、rは0、1、又は2を表し、rが
2の場合、R7は同一又は相異なっていてもよい。)で
表される繰り返し単位を有する共重合体であることを特
徴とする請求項1に記載の星型ブロックコポリマー(請
求項3)や、ポリマー鎖(A1)が、一般式(I)、一
般式(II)及び一般式(III)で表される繰り返し単位
を有することを特徴とする請求項1〜3に記載の星型ブ
ロックコポリマー(請求項4)や、アーム部(A)が、
ポリマー鎖(A1)と、一般式(IV)
【化15】 (式中、R8は、水素原子又はメチル基を表し、R9は、
水素原子、C1〜C12のアルキル基、置換基を有して
もよいC3以上の脂環式骨格を有する炭化水素基、該脂
環式骨格を有する炭化水素基を有するアルキル基、又は
ヘテロ環基を表す。)で表される繰り返し単位(A2
1)を有するポリマー鎖(A2)とを有することを特徴
とする請求項1〜4のいずれかに記載の星型ブロックコ
ポリマー(請求項5)や、ポリマー鎖(A2)が一般式
(IV)で表される繰り返し単位(A21)及び一般式
(V)
【化16】 (式中、R10は、水素原子、メチル基、又は置換基を有
していてもよいアリール基を表し、R11は、C1〜C6
のアルキル基、OR12基(R12は、水素原子、C1〜C
6のアルキル基、又は酸分解・脱離基を表し、tは0又
は1〜3のいずれかの整数を表し、tが2以上の場合、
11は同一又は相異なっていてもよい。)で表される繰
り返し単位(A22)を有することを特徴とする請求項
5に記載の星型ブロックコポリマー(請求項6)や、ポ
リマー鎖(A2)が中心核より順に(A22)−(A2
1)型にブロック共重合していることを特徴とする請求
項6に記載の星型ブロックコポリマー(請求項7)や、
アーム部を構成するポリマー鎖の数平均分子量が1,0
00〜100,000であり、且つ、重量平均分子量
(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)
が、1.00〜1.50の範囲にあることを特徴とする
請求項1〜7のいずれかに記載の星型ブロックコポリマ
ー(請求項8)や、中心核が、多官能性カップリング剤
の架橋した核であることを特徴とする請求項1〜8のい
ずれかに記載の星型ブロックコポリマー(請求項9)
や、多官能性カップリング剤が1分子あたり少なくとも
2つの重合性2重結合を有する化合物であることを特徴
とする請求項9に記載の星型ブロックコポリマー(請求
項10)や、多官能性カップリング剤が一般式(VI)
【化17】 (式中、R13は、水素原子、又はメチル基を表し、Y
は、酸素原子、イオウ原子、R1617N(R16、及びR
17はそれぞれ独立に水素原子、C1〜C6のアルキル
基、アルコキシカルボニル基を表す。)、置換基を有し
ていてもよいメチレン基、置換基を有していてもよいフ
ェニレン基、C(R1819)O、C(R1819)S、C
(R1819)N(R20)、OC(R1819)、SC(R
1819)、N(R20)C(R1819)、(R18、R19
及びR20は、C1〜C6のアルキル基、置換基を有して
いてもよいフェニル基を表す。)、OCO、又はCO2
CH2を表し、wは0又は1〜2の整数を表し、wが2
の場合は、Yは同一又は相異なっていてもよく、uは2
又は3を表し、その場合、Y、R13、及びwは、同一又
は相異なっていてもよい。)で表される化合物であるこ
とを特徴とする請求項9又は10に記載の星型ブロック
コポリマー(請求項11)や、数平均分子量が3,00
0〜300,000であることを特徴とする請求項1〜
11のいずれかに記載の星型ブロックコポリマー(請求
項12)や、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)の比(Mw/Mn)が、1.00〜1.50の
範囲にあることを特徴とする請求項1〜12のいずれか
に記載の星型ブロックコポリマー(請求項13)に関す
る。
【0016】また本発明は、アニオン重合開始剤を重合
開始剤とするアニオン重合法により、一般式(VII)
【化18】 (式中、R3、R4、R5、及びqは、前記と同じ意味を
表す。)で表される化合物を単独重合させた後、あるい
は該一般式(VII)で表される化合物と共重合可能な化
合物と共重合させた後、さらに、多官能性カップリング
剤(C)を共重合させ、フェノール性水酸基の保護基を
脱離させることを特徴とする請求項1〜13のいずれか
に記載の星型ブロックコポリマーの製造方法(請求項1
4)や、アニオン重合開始剤を重合開始剤とするアニオ
ン重合法により、一般式(VII)で表される化合物を単
独重合させた後、あるいは該一般式(VII)で表される
化合物と共重合可能な化合物と共重合させた後、多官能
性カップリング剤(C)を共重合させ、さらにアニオン
重合可能な化合物を共重合させ、フェノール性水酸基の
保護基を脱離させることを特徴とする請求項1〜13の
いずれかに記載の星型ブロックコポリマーの製造方法
(請求項15)や、多官能性カップリング剤(C)と、
アニオン重合開始剤を重合開始剤とするアニオン重合法
により、一般式(VII)で表される化合物を単独重合さ
せたポリマー鎖の活性末端あるいは該一般式(VII)で
表される化合物と共重合可能な化合物と共重合させたポ
リマー鎖の活性末端(D)とのモル比[(C)/
(D)]が0.1〜10であることを特徴とする請求項
14又は15に記載の星型ブロックコポリマーの製造方
法(請求項16)や、多官能性カップリング剤が一般式
(VI)
【化19】 (式中、Y、R13、w、及びuは前記と同じ意味を表
す。)で表される化合物であることを特徴とする請求項
14〜16のいずれかに記載の星型ブロックコポリマー
の製造方法(請求項17)や、一般式(VII)で表され
る化合物と共重合可能な化合物が、一般式(VIII)
【化20】 (式中、R6、R7、及びrは、前記と同じ意味を表
す。)で表される化合物であることを特徴とする請求項
14〜17のいずれかに記載の星型ブロックコポリマー
の製造方法(請求項18)や、アニオン重合可能な化合
物が、一般式(IX)
【化21】 (式中、R8、及びR9は、前記と同じ意味を表す)で表
される化合物であることを特徴とする請求項15〜17
のいずれかに記載の星型ブロックコポリマーの製造方法
(請求項19)に関する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の星型ブロックコポリマー
としては、中心核と中心核より伸びるポリマー鎖からな
るアーム部を有する星型ブロックコポリマーにおいて、
アーム部(A)に一般式(I)で表される繰り返し単位
を有するポリマー鎖(A1)を含むポリマーであれば特
に制限されるものではなく、一般式(I)で表される繰
り返し単位中、R1は、水素原子又はメチル基を表し、
2は、水素原子、又はC1〜C6のアルキル基を表
し、具体的には、メチル基、エチル基、イソプロピル
基、t−ブチル基等を例示することができ、pは1又は
2を表し、pが2の場合、R2は同一又は相異なってい
てもよく、R2及び水酸基(OH基)の置換位置は特に
制限されないが、水酸基はアルケニル基のパラ位又はメ
タ位が好ましい。
【0018】上記ポリマー鎖(A1)としては、一般式
(I)で表される繰り返し単位及び一般式(II)で表さ
れる繰り返し単位を有する共重合体が好ましい。このポ
リマー鎖(A1)における、一般式(I)で表される繰
り返し単位と一般式(II)で表される繰り返し単位のモ
ル比は、特に限定されないが、その比[一般式(I)/
一般式(II)]は、99/1〜50/50、好ましくは
95/5〜60/40の範囲である。上記一般式(II)
で表される繰り返し単位中、R3は、水素原子、メチル
基、又は置換基を有していてもよいアリール基を表す。
具体的には、フェニル基、p−トリル基、4−メトキシ
フェニル基等を例示することができる。また、R4は、
水素原子又はC1〜C6のアルキル基を表す。具体的に
は、メチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル
基等を例示することができる。qは1又は2を表し、q
が2の場合、R4は同一又は相異なっていてもよい。R4
及びアルコキシ基(OR5基)の置換位置は特に制限さ
れないが、アルコキシ基はアルケニル基のパラ位又はメ
タ位が好ましい。
【0019】また、R5は酸分解・脱離基を表す。ここ
で、酸脱離・分解基とは酸により脱離及び/又は分解す
る基を意味する。具体的には、メトキシメチル基、2−
メトキシエトキシメチル基、ビス(2−クロロエトキ
シ)メチル基、テトラヒドロピラニル基、4−メトキシ
テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、ト
リフェニルメチル基、トリメチルシリル基、2−(トリ
メチルシリル)エトキシメチル基、t−ブチルジメチル
シリル基、トリメチルシリルメチル基、t−ブチル基、
t−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニルメ
チル基、2−メチル−2−t−ブトキシカルボニルメチ
ル基等を例示することができる。
【0020】さらに、R5としては下式(式中、R14
C1〜C20の無置換若しくはアルコキシ置換のアルキ
ル基、C5〜C10のシクロアルキル基、又はC6〜C
20の無置換若しくはアルコキシ置換のアリール基を表
し、R15は、水素又はC1〜C3のアルキル基を表し、
16は水素、C1〜C6のアルキル基、又はC1〜C6
のアルコキシ基を表す。)で表される基を例示すること
ができ、このような置換基として具体的には、1−メト
キシエチル基、1−エトキシエチル基、1−メトキシプ
ロピル基、1−メチル−1−メトキシエチル基、1−
(イソプロポキシ)エチル基等を例示することができ
る。
【0021】
【化22】
【0022】また、上記ポリマー鎖(A1)としては、
一般式(I)で表される繰り返し単位及び一般式(II
I)で表される繰り返し単位を有する共重合体が好まし
い。一般式(III)で表される繰り返し単位中、R6は水
素原子、又はメチル基を表し、R7は、水素原子又はC
1〜C6のアルキル基を表し、具体的には、メチル基、
エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基等を例示する
ことができ、rは1又は2を表し、rが2の場合、R7
は同一又は相異なっていてもよく、その置換位置は特に
制限されない。このポリマー鎖(A1)における、一般
式(I)で表される繰り返し単位と一般式(III)で表
される繰り返し単位とのモル比は特に制限されないが、
その比[一般式(I)/一般式(III)]は、99/1〜
50/50の範囲が好ましい。
【0023】さらに、上記ポリマー鎖(A1)として
は、一般式(I)で表される繰り返し単位、一般式(I
I)で表される繰り返し単位、及び一般式(III)で表さ
れる繰返し単位を有する共重合体が好ましい。このポリ
マー鎖(A1)における、各々の繰り返し単位のモル比
は特に制限されないが、そのモル比(一般式(I)/
[一般式(II)+一般式(III)])は、99/1〜50
/50の範囲が好ましい。
【0024】上記アーム部(A)としては、ポリマー鎖
(A1)と、一般式(IV)で表される繰り返し単位(A
21)を有するポリマー鎖(A2)とを有するものが好
ましい。一般式(IV)で表される繰り返し単位中、R8
は、水素原子又はメチル基を表す。また、R9は、水素
原子、C1〜C12のアルキル基、置換基を有してもよ
いC3以上の脂環式骨格を有する炭化水素基(但し、炭
素数に置換基の炭素を含まない)、該脂環式骨格を有す
る炭化水素基を有するアルキル基、又はヘテロ環基を表
すが、特に、酸分解・脱離基が好ましく、さらに酸によ
り脱離・分解し得るt−ブチル基を持つ基が好ましい。
ここで、酸分解・脱離基とは酸により分解及び/又は脱
離する基を意味する。
【0025】上記R9として具体的には、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、t−ブチル基、メトキシメチル基、2−メトキシエ
トキシメチル基、ビス(2−クロロエトキシ)メチル
基、テトラヒドロピラニル基、4−メトキシテトラヒド
ロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、トリフェニル
メチル基、トリメチルシリル基、2−(トリメチルシリ
ル)エトキシメチル基、t−ブチルジメチルシリル基、
トリメチルシリルメチル基、及び下記式(式中、uは0
又は1を表す。)で表されるような官能基を例示するこ
とができる。
【0026】
【化23】
【0027】さらに、R9として下記式(式中、R17
C1〜C20の無置換又はアルコキシ置換のアルキル
基、C5〜C10のシクロアルキル基、又はC6〜C2
0の無置換又はアルコキシ置換のアリール基を表し、R
18は、水素又はC1〜C3のアルキル基を表し、R19
水素、C1〜C6のアルキル基、又はC1〜C6のアル
コキシ基を表す。)で表される基を具体的に例示するこ
とができ、このような置換基として具体的には、1−メ
トキシエチル基、1−エトキシエチル基、1−メトキシ
プロピル基、1−メチル−1−メトキシエチル基、1−
(イソプロポキシ)エチル基等を例示することができ
る。
【0028】
【化24】
【0029】一般式(VI)で表される繰り返し単位(A
21)を有するポリマー鎖(A)中の繰り返し単位は単
一又は2種以上の混合であってもよく、2種以上の混合
の場合、その構造は、特に制限されず、ランダム又はブ
ロックで結合していてもよい。さらに、その際のモル比
は、特に制限されないが、例えば、2種混合の場合、1
/9〜9/1の範囲のいずれの値を採ることができる。
【0030】上記ポリマー鎖(A2)としては、一般式
(IV)で表される繰り返し単位(A21)及び一般式
(V)で表される繰り返し単位(A22)を有するもの
が好ましい。このポリマー鎖(A2)における(A2
1)と(A22)のモル比は特に制限されないが、その
比[(A21)/(A22)]は、5/95〜100/
0、好ましくは50/50〜99/1の範囲である。上
記一般式(V)で表される繰り返し単位中、R10は、水
素原子、メチル基、又は置換基を有していてもよいアリ
ール基を表し、具体的には、フェニル基、p−トリル
基、4−メトキシフェニル基等を例示することができ
る。R11は、水素原子、C1〜C6のアルキル基、又は
OR12基(R12は、水素原子、C1〜C6のアルキル
基、又は酸分解・脱離基を表す。)を表す。上記C1〜
C6のアルキル基としては、メチル基、エチル基、イソ
プロピル基、t−ブチル基等を具体的に例示することが
できる。上記OR12基におけるR12としては、具体的に
は、R5として例示した置換基と同様の置換基を例示す
ることができる。tは0又は1〜3のいずれかの整数を
表し、tが2以上の場合、R11は同一又は相異なってい
てもよい。またR11の置換位置は特に限定されないが、
OR12基の場合、アルケニル基のパラ位、又はメタ位が
好ましい。
【0031】上記ポリマー鎖(A2)中、一般式(IV)
で表される繰り返し単位(A21)及び一般式(V)で
表される繰り返し単位(A22)の配置は特に限定され
ず、ランダム重合、ブロック重合等いずれの共重合体で
も構わない。中でも、繰り返し単位(A21)及び(A
22)が中心核から(A22)−(A21)型にブロッ
ク共重合した重合体を有しているアーム部が好ましい。
【0032】本願発明の重合体には必要に応じて、一般
式(I)〜一般式(V)で表される繰り返し単位以外の
繰り返し単位を含めることができる。この繰り返し単位
としては、一般式(I)〜一般式(V)に対応する単量
体と共重合可能な2重結合を有する化合物から得られる
繰り返し単位であれば特に制限されないが、スルホン酸
基、カルボキシル基、フェノール水酸基等の酸性置換基
を有しない繰り返し単位が好ましく、該繰り返し単位に
対応する単量体としては、ビニル基含有化合物、(メ
タ)アクロイル基含有化合物等を例示することができ
る。
【0033】上記ビニル基含有化合物としては、ビニル
ピリジン等のヘテロ原子含有芳香族ビニル化合物、メチ
ルビニルケトン、エチルビニルケトン等のビニルケトン
化合物、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル
等のビニルエーテル化合物、ビニルピロリドン、ビニル
ラクタム等のヘテロ原子含有脂環式ビニル化合物等を具
体的に例示することができる。また、上記(メタ)アク
ロイル基含有化合物としては、(メタ)アクリル酸アミ
ド又は(メタ)アクリロニトリル等を例示することがで
きる。
【0034】これらビニル基含有化合物や(メタ)アク
ロイル基含有化合物は、1種又は2種以上の混合物とし
て使用することができ、またこれらビニル基含有化合物
や、(メタ)アクロイル基含有化合物から得られる繰り
返し単位は、一般式(I)〜一般式(V)に示される繰
り返し単位とランダムに又はブロックで共重合して本発
明のアルケニルフェノール共重合体に含有させることが
できる。
【0035】本発明の星型ブロックコポリマーのアーム
部(A)を構成するポリマー(アームポリマー)鎖の数
平均分子量は特に限定されず、1,000〜100,0
00の範囲を具体的に例示することができる。また、ア
ーム部(A)を構成するポリマー鎖の数平均分子量が
1,000〜100,000のとき、該ポリマー鎖とし
て、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の
比(Mw/Mn)が、1.00〜1.50の範囲にある
単峰性のものが好ましい。
【0036】本発明の星型ブロックコポリマーの中心核
としては、多官能性カップリング剤を好適に例示するこ
とができ、例えば3官能以上の化合物を例示することが
でき、2官能の化合物であっても、重合体を形成して3
官能以上の化合物を形成することができる場合は、使用
を妨げるものではない。特に、多官能性カップリング剤
が重合架橋した構造を有する中心核が好ましい。
【0037】上記多官能性カップリング剤として、具体
的には、ジビニル芳香族化合物、トリビニル芳香族化合
物等の一般式(VI)で表される化合物、ジエポキシド、
ジケトン、ジアルデヒド及び下記一般式(X)で表され
る化合物(式中、Xは、ハロゲン原子、炭素数1〜6の
アルコキシル基及び炭素数2〜6のアシルオキシル基か
らなる群より選択される置換基を表す。R1及びR2は、
それぞれ、水素原子又は炭素数1〜6の1価の炭化水素
基を表し、R1及びR2は同一であっても異なっていても
よい。R3は、n個の置換基(CR12X)を有するこ
とができる多価の芳香族炭化水素基又は多価の脂肪族炭
化水素基を表す。nは3〜6のいずれかの整数を表
す。)を挙げることができる。
【0038】
【化25】
【0039】また、上記多官能性カップリング剤とし
て、具体的に下記式からなるシラン化合物等より選択さ
れる少なくとも1種の化合物を挙げることができる。
【0040】
【化26】
【0041】上記ジビニル芳香族化合物としては特に限
定されず、例えば、1,3−ジビニルベンゼン、1,4
−ジビニルベンゼン、1,2−ジイソプロペニルベンゼ
ン、1,3−ジイソプロペニルベンゼン、1,4−ジイ
ソプロペニルベンゼン、1,3−ジビニルナフタレン、
1,8−ジビニルナフタレン、2,4−ジビニルビフェ
ニル、1,2−ジビニル−3,4−ジメチルベンゼン、
1,3−ジビニル−4,5,8−トリブチルナフタレ
ン、2,2′−ジビニル−4−エチル−4′−プロピル
ビフェニル等を挙げることができる。これらは単独で用
いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0042】かかるジビニル芳香族化合物として、例え
ば、エチルビニルベンゼン等との混合物として通常市販
されているものであっても、上記ジビニル芳香族化合物
が主たる成分であればそのまま使用することが可能であ
り、また必要に応じて精製して純度を高めて用いてもよ
い。さらに、スチレン等の他の重合可能な二重結合芳香
族化合物等を混合して使用することもでき、この場合、
スチレンの混合比率は、ジビニル芳香族化合物等と混合
して架橋重合した中心核を形成することができれば、特
に限定されないが、1〜50重量%、好ましくは5〜2
0重量%の範囲である。
【0043】上記トリビニル芳香族化合物としては特に
限定されず、例えば、1,2,4−トリビニルベンゼ
ン、1,3,5−トリビニルナフタレン、3,5,4′
−トリビニルビフェニル、1,5,6−トリビニル−
3,7−ジエチルナフタレン等を挙げることができる。
これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよ
い。
【0044】また、上記ジビニル芳香族化合物やトリビ
ニル芳香族化合物として、ビニル基と芳香環の間に、ス
ペーサーを設けた一般式(VI)で表される化合物群をさ
らに好ましく例示することができる。より具体的には、
下記式に示す化合物を例示することができ、これらは、
単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0045】
【化27】
【0046】上記ジエポキシドとしては特に限定され
ず、例えば、シクロヘキサンジエポキシド、1,4−ペ
ンタンジエポキシド、1,5−ヘキサンジエポキシド等
を挙げることができる。これらは単独で用いてもよく、
2種以上を併用してもよい。
【0047】上記ジケトンとしては特に限定されず、例
えば、2,4−ヘキサン−ジオン、2,5−ヘキサン−
ジオン、2,6−ヘプタン−ジオン等を挙げることがで
きる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用し
てもよい。
【0048】上記ジアルデヒドとしては特に限定され
ず、例えば、1,4−ブタンジアール、1,5−ペンタ
ンジアール、1,6−ヘキサンジアール等を挙げること
ができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併
用してもよい。
【0049】上記一般式(X)において、Xは、ハロゲ
ン原子、炭素数1〜6のアルコキシル基又は炭素数2〜
6のアシルオキシ基を表す。上記ハロゲン原子として
は、例えば、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素等を挙げるこ
とができる。上記炭素数1〜6のアルコキシル基として
は特に限定されず、例えば、メトキシ基、エトキシ基、
n−又はイソプロポキシ基等を挙げることができる。上
記炭素数2〜6のアシルオキシ基としては特に限定され
ず、例えば、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基
等を挙げることができる。
【0050】上記一般式(X)において、R1及びR
2は、それぞれ、水素原子又は炭素数1〜6の1価の炭
化水素基を表す。R1及びR2は同一であっても異なって
いてもよい。また、複数存在するR1及び複数存在する
2は、それぞれ、同一であっても異なっていてもよ
い。上記炭素数1〜6の1価の炭化水素基としては特に
限定されず、例えば、メチル基、エチル基、n−又はイ
ソプロピル基等を挙げることができる。
【0051】上記一般式(X)において、R3は、前記
のとおり、n個の置換基(CR12X)を有することが
できる多価の芳香族炭化水素基又は多価の脂肪族炭化水
素基を表し、nは3〜6のいずれかの整数を表す。そし
て、かかる一般式(X)で表される化合物として、下記
化学式で表される化合物を具体的に例示することができ
る。
【0052】
【化28】
【0053】以上例示した化合物以外にも、さらに下記
化学式で表される化合物を多官能性カップリング剤とし
て例示することができる。
【0054】
【化29】
【0055】本発明の星型ブロックコポリマーの製造方
法としては、アニオン重合開始剤を重合開始剤とするア
ニオン重合法により、一般式(VII)(式中、R3
4、R5、及びqは、前記と同じ意味を表す。)で表さ
れる化合物を単独重合させた後、あるいは該一般式(VI
I)で表される化合物と共重合可能な化合物と共重合さ
せた後、さらに、多官能性カップリング剤を共重合さ
せ、フェノール性水酸基の保護基を脱離させる方法や、
アニオン重合開始剤を重合開始剤とするアニオン重合法
により、一般式(VII)で表される化合物を単独重合さ
せた後、あるいは該一般式(VII)で表される化合物と
共重合可能な化合物と共重合させた後、多官能性カップ
リング剤を共重合させ、さらにアニオン重合可能な化合
物を共重合させ、フェノール性水酸基の保護基を脱離さ
せる方法であれば、特に制限されるものではない。
【0056】上記一般式(VII)で表される化合物中、
3、R4、R5、及びqは前記と同じ意味を表し、同様
の置換基を例示することができる。一般式(VII)で表
される化合物として具体的には、p−t−ブトキシスチ
レン、p−t−ブトキシ−α−メチルスチレン、p−
(テトラヒドロピラニルオキシ)スチレン、p−(テト
ラヒドロピラニルオキシ)−α−メチルスチレン、p−
(1−エトキシエトキシ)スチレン、p−(1−エトキ
シエトキシ)−α−メチルスチレン等を例示することが
でき、これらは一種単独又は二種以上の混合物として使
用することができる。
【0057】上記アニオン重合法に用いられるアニオン
重合開始剤としては、アルカリ金属又は有機アルカリ金
属を例示することができ、アルカリ金属としては、リチ
ウム、ナトリウム、カリウム、セシウム等を例示するこ
とができ、有機アルカリ金属としては、上記アルカリ金
属のアルキル化物、アリル化物、アリール化物等を例示
することができ、具体的には、エチルリチウム、n−ブ
チルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブ
チルリチウム、エチルナトリウム、リチウムビフェニ
ル、リチウムナフタレン、リチウムトリフェニル、ナト
リウムナフタレン、α−メチルスチレンナトリウムジア
ニオン、1,1−ジフェニルヘキシルリチウム、1,1
−ジフェニル−3−メチルペンチルリチウム等を挙げる
ことができる。
【0058】本発明の星型ブロックコポリマーの製造方
法としては、(1)アニオン重合開始剤の存在下、一般
式(VII)で示される化合物単独、又は一般式(VII)で
表される化合物及び一般式(VIII)で表される化合物、
又は一般式(VII)で表される化合物及び該化合物と共
重合可能な二重結合を有する化合物をアニオン重合して
アームポリマーを合成し、次に、多官能性カップリング
剤を反応させ、得られた共重合体からフェノール性水酸
基の保護基を全部又は一部脱離させる方法、(2)アニ
オン重合開始剤の存在下、多官能性カップリング剤を反
応させて、多官能性コアを形成した後、一般式(VII)
で示される化合物単独、又は一般式(VII)で表される
化合物及び一般式(VIII)で表される化合物、又は一般
式(VII)で表される化合物及び該化合物と共重合可能
な二重結合を有する化合物をアニオン重合し、得られた
共重合体からフェノール性水酸基の保護基を全部又は一
部脱離させる方法、(3)アニオン重合開始剤の存在
下、一般式(VII)で示される化合物単独、又は一般式
(VII)で表される化合物及び一般式(VIII)で表され
る化合物、又は一般式(VII)で表される化合物と該化
合物及び共重合可能な二重結合を有する化合物をアニオ
ン重合してアームポリマーを合成し、次に、多官能性カ
ップリング剤を反応させ、さらに、一般式(IX)で表さ
れる化合物、又は一般式(VIII)で表される化合物及び
一般式(IX)で表される化合物等のアニオン重合可能な
モノマーを反応させ、得られた共重合体からフェノール
性水酸基の保護基を全部又は一部脱離させる方法、を挙
げることができるが、上記(1)や(3)の方法が、反
応の制御が容易であり、構造を制御した星型ブロックコ
ポリマーを製造する上で好ましい。
【0059】その他、本発明の星型ブロックコポリマー
は、トリエチルアミン、2−クロロ−2,4,4−トリ
メチル−1−ペンテン/TiCl4等のカチオン重合開
始剤の存在下、一般式(VII)で示される化合物単独、
又は一般式(VII)で表される化合物及び一般式(VII
I)で表される化合物、又は一般式(VII)で表される化
合物と該化合物と共重合可能な二重結合を有する化合物
をカチオン重合し、次に、多官能性カップリング剤を反
応させ、得られた共重合体からフェノール性水酸基の保
護基を全部又は一部脱離させる方法等によっても製造す
ることができる。
【0060】上記(1)又は(3)の方法におけるアー
ムポリマーを合成する重合反応としては、モノマー(混
合)溶液中にアニオン重合開始剤を滴下する方法や、ア
ニオン重合開始剤を含む溶液にモノマー(混合)溶液を
滴下する方法のいずれの方法でも行うことができるが、
分子量及び分子量分布を制御することができることか
ら、アニオン重合開始剤を含む溶液にモノマー(混合)
溶液を滴下する方法が好ましい。このアームポリマーの
合成反応は、通常、窒素、アルゴンなどの不活性ガス雰
囲気下、有機溶媒中において、−100〜50℃、好ま
しくは−100〜40℃の範囲の温度下で行われる。
【0061】上記アームポリマーの合成反応に用いられ
る有機溶媒としては、n−ヘキサン、n−ヘプタン等の
脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン、シクロペンタン等
の脂環族炭化水素類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭
化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(T
HF)、ジオキサン等のエーテル類の他、アニソール、
ヘキサメチルホスホルアミド等のアニオン重合において
通常使用される有機溶媒を挙げることができ、これらは
一種単独溶媒又は二種以上の混合溶媒として使用するこ
とができる。これらのうち、極性及び溶解性の観点か
ら、テトラヒドロフランとトルエン、テトラヒドロフラ
ンとヘキサン、テトラヒドロフランとメチルシクロヘキ
サンの混合溶媒を好ましく例示することができる。
【0062】アームポリマーの重合形態としては、各成
分がコポリマー鎖全体に統計的に分布しているランダム
共重合体、部分ブロック共重合体、完全ブロック共重合
体を挙げることができ、これらは前述の一般式(VII)
で表される化合物、およびビニル芳香族化合物の添加法
を選択することにより、それぞれ合成することができ、
例えば、一般式(VII)で示される化合物とビニル芳香
族化合物との混合物を反応系に加えて重合することによ
りランダム共重合体を、どちらか一方の全部をあらかじ
め重合しておき、その後、もう一方の混合物を加えて重
合を継続するか、又は、どちらか一方の一部を予め重合
しておき、その後両者の混合物を加えて重合を継続する
ことによリ部分ブロック共重合体を、また、一般式(VI
I)で示される化合物とビニル芳香族化合物とを反応系
に逐次添加して重合を行うことによリ完全ブロック共重
合体を、それぞれ合成することができる。
【0063】このようにして得られたアームポリマーを
分岐ポリマー鎖として星型ブロックコポリマーを生成せ
しめる反応は、アームポリマー合成反応終了後、反応液
中ヘさらに多官能性カップリング剤を添加することによ
り行うことができる。この反応は通常、窒素、アルゴン
等の不活性ガス雰囲気下で、有機溶媒中において−10
0℃〜50℃、好ましくは−70℃〜40℃の温度で重
合反応を行うことにより構造が制御され、且つ分子量分
布の狭い重合体を得ることができる。また、かかる星型
ブロックコポリマー生成反応は、アームポリマーを形成
させるのに用いた溶媒中で連続して行うこともできる
他、溶媒を添加して組成を変更して、又は溶媒を別の溶
媒に置換して行うこともできる。かかる溶媒として、ア
ームポリマーの合成反応に用いられる有機溶媒と同様の
溶媒を用いることができる。
【0064】本発明の星型ブロックコポリマーの製造方
法において、多官能性カップリング剤(C)と、アニオ
ン重合開始剤を重合開始剤とするアニオン重合法によ
り、一般式(VII)で表される化合物を単独重合させた
ポリマー鎖の活性末端あるいは該一般式(VII)で表さ
れる化合物と共重合可能な化合物と共重合させたポリマ
ー鎖の活性末端(D)とのモル比[(C)/(D)]を
0.1〜10とすることが好ましい。例えば、多官能性
カップリング剤として、ジビニルベンゼン等のポリビニ
ル化合物を用いる場合、ポリビニル化合物の添加量は、
アームポリマー鎖の活性末端に対して0.1〜10当
量、好ましくは、1〜10当量の範囲とすることが好ま
しい。アームポリマー鎖と多官能性カップリング剤との
反応は、活性末端を有するアームポリマー鎖に多官能性
カップリング剤を添加する方法、多官能性カップリング
剤に活性末端を有するアームポリマー鎖を添加する方法
のいずれの方法も採用することができる。
【0065】星型ブロックコポリマーのアーム数は、ポ
リビニル化合物の添加量と反応温度、反応時間により決
定されるが、通常はリビングポリマー末端とビニル基と
の反応性差や立体障害等の影響を受けてアーム数の異な
る複数の星型ブロックコポリマーが同時に生成する。本
発明の星型ブロックコポリマーでは、アーム数が3以上
のものが特に好ましい。また、生成する星型ブロックコ
ポリマーの重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(M
n)との比(Mw/Mn)が1.00〜1.50の範囲
にあることが好ましく、星型ブロックコポリマーの数平
均分子量は、3,000〜300,000であるのが好
ましい。
【0066】あらかじめ調製されたアームポリマー鎖と
多官能性カップリング剤とを反応させることにより形成
される活性末端を有する中心核(多官能性コア)に対し
て、アニオン重合可能なモノマーを反応させ新たなアー
ムポリマー鎖を形成させる前記(3)の方法では、異な
る種類のアームポリマー鎖を有する星型ブロックコポリ
マーを製造することができる。中心核に存在する活性末
端に対して、直接重合可能なモノマーを反応させること
もできるが、ジフェニルエチレン、スチルベン等の化合
物を反応させた後、また、塩化リチウム等のアルカリ金
属又はアルカリ土類金属の鉱酸塩を添加した後、モノマ
ーを反応させた方が、例えば、アクリル酸誘導体のよう
に反応性の高いモノマーを反応させる場合、ゆっくりと
重合反応を進行させることができ、生成する星型ブロッ
クコポリマーの全体の構造を制御する上で有利となる場
合がある。また、上記反応は、活性末端を有する中心核
を形成させるのに用いた溶媒中で連続して行うこともで
きる他、溶媒を添加して組成を変更して、又は溶媒を別
の溶媒に置換して行うこともできる。かかる溶媒として
は、アームポリマーの合成に用いた溶媒と同様の溶媒を
例示することができる。また、上記(3)の方法におけ
る中心核に存在する活性末端に対して新たに導入された
アームポリマー鎖、又は前記(2)の方法におけるアー
ムポリマー鎖を、2種のモノマーを混合して反応させる
ことによりランダム共重合したポリマー鎖とすること
も、また、2種のモノマーを順次添加することでブロッ
クポリマー鎖とすることも可能である。また、反応終了
後、二酸化炭素、エポキシ等を添加することにより、末
端に官能基を導入することも可能である。
【0067】このようにして得られた共重合体からフェ
ノール性水酸基の保護基を脱離させ、アルケニルフェノ
ール骨格を生成せしめる反応は、前記重合反応で例示し
た溶媒の他、メタノール、エタノール等のアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、メチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブ等の多価アルコール誘
導体類、水などの一種単独又は二種以上の混合溶媒の存
在下、塩酸、硫酸、塩化水素ガス、臭化水素酸、p−ト
ルエンスルホン酸、1,1,1−トリフロロ酢酸、一般
式XHSO4(式中、XはLi,Na,K等のアルカリ
金属を表す)で示される重硫酸塩などの酸性試剤を触媒
として、室温〜150℃の温度で行われる。この反応に
おいて、溶媒の種類と濃度、触媒の種類と添加量、及び
反応温度と反応時間を適当に組み合わせることにより、
フェノール性水酸基の保護基が全部又は選択的に一部脱
離されて、本発明の狭分散且つ構造の制御されたアルケ
ニルフェノール系星型ブロックコポリマーを製造するこ
とができる。
【0068】以上のようにして得られた本発明のアルケ
ニルフェノール骨格を有する星型ブロックコポリマーの
うち、多官能性カップリング剤とアームポリマーの反応
で得られるコポリマーでは、反応が完全に進行せずアー
ムポリマー鎖が最終生成物に混入する場合がある。この
場合、星型ブロックコポリマーの物性にばらつきが出る
場合など、必要に応じて、アームポリマー鎖を除去する
ことも可能である。除去する方法としては分別再沈法を
好適に例示することができ、かかる分別再沈法として
は、ポリマー溶解性の高い溶媒とポリマー溶解性の低い
溶媒の混合溶媒を用いて再沈を行うのが好ましく、ポリ
マー溶解性の高い溶媒とポリマー溶解性の低い溶媒の混
合溶媒中で星型ブロックコポリマーを加熱溶解し冷却す
る方法や、ポリマー溶解性の高い溶媒に溶解後にポリマ
ー溶解性の低い溶媒を添加して星型ブロックコポリマー
を結晶化させる方法等を例示することができ、後者の方
法においても、溶媒を適宜加熱しながら行うことができ
る。上記星型ブロックコポリマーの溶解性の高い溶媒と
してメタノール、エタノール等の低級アルコール類を、
ポリマー溶解性の低い溶媒として水等を好ましく例示す
ることができる。また、両溶媒の混合比は、精製する星
型ブロックコポリマーによっても異なるが、その容積比
[(ポリマー溶解性の高い溶媒)/(ポリマー溶解性の
低い溶媒)]は、90/10〜10/90、さらに80
/20〜20/80の範囲が好ましい。かかる溶媒の濃
度については特に制限はないが、例えば1〜50%の範
囲を、好ましくは2〜30%の範囲を例示することがで
きる。1%以下では、溶媒量が多くなるため、又は結晶
回収率が低下し、50%以上では、不純物の除去の効率
が低下する。そして、これらの操作を数回繰返すことに
より、目的の星型ブロックコポリマーをほぼ純粋な形で
取り出すことができる。
【0069】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明する。但し、本発明の技術的範囲は、下記実施例に
より何ら制限を受けるものではない。
【0070】実施例1 窒素雰囲気下において、トルエン750gとテトラヒド
ロフラン(以下、THFと略す)750gの混合溶媒中
に、n−ブチルリチウム(以下、NBLと略す)50ミ
リモルを加え、撹拌下、−40℃に保持しながら、p−
tert−ブトキシスチレン(以下、PTBSTと略
す)1モルを1時間かけて滴下し、さらに反応を1時間
継続し、ガスクロマトグラフィー(以下、GCと略す)
により反応完結を確認した。この段階で反応系から少量
を採取し、メタノールにより反応を停止させた後、ゲル
パーミェイションクロマトグラフィー(以下、GPCと
略す)により分析したところ、得られたPTBSTポリ
マーは、Mn=3700,Mw/Mn=1.10の単分
散ポリマーであった。
【0071】次いで、反応系を−40℃に保ちながら、
ジビニルベンゼン(以下、DVBと略す)150ミリモ
ルを添加し、さらに反応を4時間継続した後、GCによ
り残モノマーが無いことを確認した。ついで、反応系に
メタノールを加えて反応を停止させ、反応液を大量のメ
タノール中に投入してポリマーを析出させ、濾過、洗浄
後、60℃で15時間減圧乾燥して白色粉体状のポリマ
ーを得た。用いたモノマー総量に対する重合収率は、9
9.5%であった。このポリマーのGPC分析を行った
ところ、Mn=29000,Mw/Mn=1.14の単
分散ポリマーであった。
【0072】次に、得られたポリマー10gをトルエン
/エタノール=1/1(重量比)の混合溶媒に溶解して
25%溶液とし、硫酸1.4gを加えて40℃で45時
間反応を行った後、反応液を大量の水中に投入してポリ
マーを析出させ、濾過、洗浄後、60℃で5時間減圧乾
燥して白色粉体状のポリマー7.1gを得た。
【0073】この反応において、反応前後におけるポリ
マーの赤外線吸収スペクトル(以下、IRと略す)及び
l3CNMR(以下、NMRと略す)を比較した。IRに
おいて、890cm-1におけるポリPTBSTのt−ブ
チル基由来の吸収が反応後は消失し、新たに3300c
-l付近に水酸基由来のブロードな吸収が観察された。
また、NMRにおいて、77ppmおよび153ppm
付近におけるポリPTBSTのt−ブチル基由来のピー
クが反応後は消失していた。また、生成したポリマーに
ついてGPCを測定したところ、Mn=26500、M
w/Mn=1.16の単分散ポリマーであった。以上の
ことから、共重合反応とその後の脱離反応は設定どおり
に行われ、p−ヒドロキシスチレンセグメントを主骨格
とするアルケニルフェノール系星型ブロックコポリマー
が生成したことを確認することができた。
【0074】実施例2 窒素雰囲気下において、THF2000g中に、NBL
30ミリモルを加え、撹拌下、−60℃に保持しなが
ら、PTBST1モルを1時間かけて滴下し、さらに反
応を1時間継続し、GCにより反応完結を確認した。こ
の段階で反応系から少量を採取し、メタノールにより反
応を停止させた後、GPCにより分析したところ、得ら
れたPTBSTポリマーは、Mn=5700,Mw/M
n=1.10の単分散ポリマーであった。次いで、反応
系を−60℃に保ちながら、DVB30ミリモルを添加
し、さらに反応を4時間継続した後、GCにより残モノ
マーが無いことを確認した。
【0075】次いで、反応系にメタノールを加えて反応
を停止させ、反応液を大量のメタノール中に投入してポ
リマーを析出させ、濾過、洗浄後、60℃で15時間減
圧乾燥して白色粉体状のポリマーを得た。用いたモノマ
ー総量に対する重合収率は、99.1%であった。この
ポリマーのGPC分析を行ったところ、Mn=3500
0,Mw/Mn=1.15のポリマーとMn=5700
のポリマーの混合物であった。
【0076】次に、得られたポリマー10gをTHF/
エタノール=4/1(重量比)の混合溶媒に溶解して2
5%溶液とし、濃塩酸3gを加えて50℃で30時間反
応を行った後、反応液を大量の水中に投入してポリマー
を析出させ、濾過、洗浄後、60℃で5時間減圧乾燥し
て白色粉体状のポリマー6.9gを得た。
【0077】この反応において、反応前後におけるポリ
マーのIR及びNMRを測定したところ、実施例1にお
けると同様に、PTBSTセグメントのt−ブトキシ基
由来のピークの消失が確認された。また、生成したポリ
マーについてGPCを測定したところ、Mn=3200
0、Mw/Mn=1.19のポリマーとMn=5100
のポリマーの混合物であった。以上のことから、共重合
反応とその後の脱離反応は設定どおりに行われ、p−ヒ
ドロキシスチレンセグメントを主骨格とするアルケニル
フェノール系星型ブロックコポリマーが生成したことを
確認することができた。
【0078】実施例3 窒素雰囲気下において、THF1200gとヘキサン3
00gの混合溶媒中に、NBL20ミリモルを加え、撹
拌下、−60℃に保持しながら、PTBST1モルを1
時間かけて滴下し、さらに反応を1時間継続し、GCに
より反応完結を確認した。この段階で反応系から少量を
採取し、メタノールにより反応を停止させた後、GPC
により分析したところ、得られたPTBSTポリマー
は、Mn=8900,Mw/Mn=1.07の単分散ポ
リマーであった。
【0079】次いで、反応系を−40℃に昇温した後、
DVB96ミリモルとエチルビニルベンゼン4ミリモル
の混合物を添加し、さらに反応を4時間継続した後、G
Cにより残モノマーが無いことを確認した。ついで、反
応系にメタノールを加えて反応を停止させ、反応液を大
量のメタノール中に投入してポリマーを析出させ、濾
過、洗浄後、60℃で15時間減圧乾燥して白色粉体状
のポリマーを得た。用いたモノマー総量に対する重合収
率は、99.5%であった。このポリマーのGPC分析
を行ったところ、Mn=70000,Mw/Mn=1.
21のポリマーとMn=8900のポリマーの混合物で
あった。
【0080】次に、得られたポリマー10gをトルエン
/エタノール=1/2(重量比)の混合溶媒に溶解して
25%溶液とし、硫酸3gを加えて40℃で45時間反
応を行った後、反応液を大量の水中に投入してポリマー
を析出させ、濾過、洗浄後、60℃で5時間減圧乾燥し
て白色粉体状のポリマー7.0gを得た。
【0081】この反応において、反応前後におけるポリ
マーのIR及びNMRを測定したところ、実施例1にお
けると同様に、PTBSTセグメントのt−ブトキシ基
由来のピークの消失が確認された。また、生成したポリ
マーについてGPCを測定したところ、Mn=6400
0、Mw/Mn=1.22のポリマーとMn=8000
のポリマー(10%)の混合物であった。以上のことか
ら、共重合反応とその後の脱離反応は設定どおりに行わ
れ、p−ヒドロキシスチレンセグメントを主骨格とする
アルケニルフェノール系スターポリマーが生成したこと
を確認することができた。
【0082】以上のようにして得られた混合物3.5g
を、濃度2重量%になるように純水/メタノール(体積
比1/1)の混合溶媒を加え、加熱溶解し、室温まで放
置し結晶化させたのち、濾過し、3.0gの結晶を得
た。結晶をGPCを用いて分析したところ、アームポリ
マー残渣は0.35%であった。また、以上のようにし
て得られた混合物3.5gを、メタノール35mlに溶
解し、その後35mlの純水を添加して結晶化させ、濾
別し、3.2gの結晶を得た。結晶をGPCを用いて分
析したところ、アームポリマー残渣は4.26%であっ
た。
【0083】実施例4 窒素雰囲気下において、THF2000g中にNBL2
9ミリモルを加え、撹拌下、−50℃に保持しながら、
PTBST1モルとスチレン0.3モルとの混合物を1
時間かけて滴下し、さらに1時間反応を継続し、GCに
よリ反応完結を確認した。この段階でのPTBST/ス
チレン系ポリマーは、Mn=7200、Mw/Mn=
1.05の単分散ポリマーであった。ついで、反応系を
−30℃に昇温後、DVB30ミリモルを添加し、さら
に反応を5時間継続してから、GCにより反応完結を確
認した。
【0084】次に、反応系にメタノールを加えて反応を
停止させ、反応液を大量のメタノール中に投入してポリ
マーを析出させ、濾過、洗浄後、60℃で15時間減圧
乾燥して白色粉体状のポリマーを得た。用いたモノマー
総量に対する重合収率は、99.3%であった。このポ
リマーのGPC分析を行ったところ、Mn=6300
0,Mw/Mn=1.20の単分散ポリマーとMn=7
200のポリマーの混合物であった。
【0085】次いで、得られたポリマー10gをTHF
/エタノール=1/1(重量比)の混合溶媒に溶解して
25%溶液とし、硫酸水素ナトリウム3gを加えて50
℃で20時間反応を行った後、反応液を濾過して硫酸水
素ナトリウムを除去し、濾液を大量の水中に水中に投入
してポリマーを析出させ、濾過、洗浄後、60℃で5時
間減圧乾燥して白色粉体状のポリマー7.1gを得た。
この反応において、反応前後におけるポリマーのIR及
びNMRを測定したところ、実施例1におけると同様
に、PTBSTセグメントのt−ブトキシ基由来のピー
クの消失が確認された。また、生成したポリマーについ
てGPCを測定した結果、Mn=56000、Mw/M
n=1.24のポリマーとMn=6500のポリマーの
混合物であった。以上のことから、共重合反応と脱離反
応は設定どおりに行われ、p−ヒドロキシスチレンとス
チレンのランダム共重合体を主骨格とするアルケニルフ
ェノール系スターポリマーが生成したことを確認するこ
とができた。
【0086】実施例5 窒素雰囲気下において、トルエン1000gとTHF1
000gの混合溶媒中にNBL40ミリモルを加え、撹
拌下、−40℃に保持しながら、PTBST1モルを1
時間かけて滴下し、さらに1時間反応を継続し、GCに
よリ反応完結を確認した。この段階でのPTBSTポリ
マーは、Mn=4500、Mw/Mn=1.11の単分
散ポリマーであった。次いで、スチレン0.3モルを1
5分かけて滴下し、さらに1時間反応を継続した後、G
Cによリ反応完結を確認した。この段階でのPTBST
/スチレンブロック共重合体は、Mn=5300、Mw
/Mn=1.09の単分散ポリマーであった。最後に、
反応系を−40℃に保持し、DVB120ミリモルを添
加した後に反応を5時間継続してから、GCにより反応
完結を確認した。
【0087】次に、反応系にメタノールを加えて反応を
停止させ、反応液を大量のメタノール中に投入してポリ
マーを析出させ、濾過、洗浄後、60℃で15時間減圧
乾燥して白色粉体状のポリマーを得た。用いたモノマー
総量に対する重合収率は、99.3%であった。このポ
リマーのGPC分析を行ったところ、Mn=3400
0,Mw/Mn=1.18の単分散ポリマーであった。
【0088】次に、得られたポリマー10gをTHF/
エタノール=2/1(重量比)の混合溶媒に溶解して2
5%溶液とし、硫酸水素ナトリウム3gを加えて50℃
で20時間反応を行った後、反応液を濾過して硫酸水素
ナトリウムを除去し、濾液を大量の水中に投入してポリ
マーを析出させ、濾過、洗浄後、60℃で5時間減圧乾
燥して白色粉体状のポリマー7.2gを得た。この反応
において、反応前後におけるポリマーのIR及びNMR
を測定したところ、実施例1におけると同様に、PTB
STセグメントのt−ブトキシ基由来のピークの消失が
確認された。また、生成したポリマーについてGPCを
測定した結果、Mn=30000、Mw/Mn=1.2
2の単分散ポリマーであった。以上のことから、共重合
反応と脱離反応は設定どおりに行われ、p−ヒドロキシ
スチレンセグメントとスチレンセグメントとのブロック
共重合体を主骨格とするアルケニルフェノール系スター
ポリマーが生成したことを確認することができた。
【0089】実施例6 窒素雰囲気下において、THF2000g中に、NBL
30ミリモルを加え、撹拌下、−60℃に保持しなが
ら、PTBST1モルを1時間かけて滴下。さらに反応を
1時間継続し、GCにより反応完結を確認した。この段
階で反応系から少量を採取し、メタノールにより反応を
停止させた後、GPCにより分析したところ、得られた
ポリマーは、Mn=6100、Mw/Mn=1.12の
単分散ポリマーであった。次いで、反応系を−60℃に
保ちながら、DVB90ミリモルを添加し、さらに反応
を3時間継続した後、GCにより残モノマーが無いこと
を確認した。この段階で反応系から少量を採取し、メタ
ノールにより反応を停止させた後、GPCにより分析し
たところ、得られたポリマーは、Mn=45100、M
w/Mn=1.16の単分散ポリマーであった。
【0090】次に、反応系を−60℃に保ちながら、
1,1−ジフェニルエチレン(以下、DPEと略す)4
5ミリモルを添加して、30分熟成し、さらに、ter
t−ブチルメタクリレート(以下、t−BMAと略す)
0.43モルを添加し、反応を1時間継続した。最後
に、反応系にメタノールを加えて反応を停止させ、反応
液を大量のメタノール中に投入してポリマーを析出さ
せ、濾過、洗浄後、60℃で15時間減圧乾燥して白色
粉体状のポリマーを得た。用いたモノマー総量に対する
重合収率は、99.1%であった。このポリマーのGP
C分析を行ったところ、Mn=46400、Mw/Mn
=1.20の単分散ポリマーであった。
【0091】次いで、得られたポリマー10gTHF/
エタノール=4/1(重量比)の混合溶媒に溶解して2
5%溶液とし、濃塩酸2gを加えて50℃で30時間反
応を行った後、反応液を大量の水中に投入してポリマー
を析出させ、濾過、洗浄後、60℃で5時間減圧乾燥し
て白色粉体状のポリマー7.2gを得た。この反応にお
いて、反応前後におけるポリマーの赤外線吸収スペクト
ル(以下、IRと略す)及びNMRを比較した。IRに
おいて、890cm-1におけるポリPTBSTのt−ブ
チル基由来の吸収が反応後は消失し、新たに3300c
-1付近に水酸基由来のブロードな吸収が観察された。
また、NMRにおいて、77ppm付近におけるポリP
TBSTのt−ブチル基由来のピークが反応後は消失し
ていた。また、生成したポリマーについてGPCを測定
しところ、Mn=42000、Mw/Mn=1.21の
ポリマーであった。
【0092】実施例7 窒素雰囲気下において、トルエン1600gとTHF4
00gの混合溶媒中に、NBL23ミリモルを加え、撹
拌下、−40℃に保持しながら、PTBST1モルを1
時間かけて滴下した。さらに反応を1時間継続し、GC
により反応完結を確認した。この段階で反応系から少量
を採取し、メタノールにより反応を停止させた後、GP
Cにより分析したところ、得られたPTBSTポリマー
は、Mn=7900、Mw/Mn=1.07の単分散ポ
リマーであった。次いで、反応系を−40℃に保ちなが
ら、DVB50ミリモルを添加し、さらに反応を3時間
継続した後、GCにより残モノマーが無いことを確認し
た。この段階で反応系から少量を採取し、メタノールに
より反応を停止させた後、GPCにより分析したとこ
ろ、得られたポリマーは、Mn=61500、Mn/M
w=1.17の単分散ポリマーとMn=7900のポリ
マーの混合物であった。
【0093】次に、反応系を−40℃に保ちながら、D
PE28ミリモルを添加して、30分熟成し、さらに、
t−BMA0.2モルを添加し、反応を1時間継続し
た。最後に、反応系にメタノールを加えて反応を停止さ
せ、反応液を大量のメタノール中に投入してポリマーを
析出させ、濾過、洗浄後、60℃で15時間減圧乾燥し
て白色粉体状のポリマーを得た。用いたモノマー総量に
対する重合収率は、99.8%であった。このポリマー
のGPC分析を行ったところ、Mn=63000、Mw
/Mn=1.21の単分散ポリマーとMn=7900の
ポリマーの混合物であった。
【0094】次に、得られたポリマー10gをTHF/
エタノール=3/1(重量比)の混合溶媒に溶解して2
5%溶液とし、濃塩酸2.4gを加えて50℃で30時
間反応を行った後、反応液を大量の水中に投入してポリ
マーを析出させ、濾過、洗浄後、60℃で5時間減圧乾
燥して白色粉体状のポリマー6.9gを得た。この反応
において、反応前後におけるポリマーのIR及びNMR
は実施例1と同様に変化した。また、生成したポリマー
についてGPCを測定したところ、Mn=56000、
Mw/Mn=1.21の単分散ポリマーとMn=710
0のポリマーの混合物であった。
【0095】実施例8 窒素雰囲気下において、トルエン1000gとTHF1
000gの混合溶媒中に、NBL18ミリモルを加え、
撹拌下、−40℃に保持しながら、PTBST0.9モ
ルを1時間かけて滴下した。さらに反応を1時間継続
し、GCにより反応完結を確認した。この段階で反応系
から少量を採取し、メタノールにより反応を停止させた
後、GPCにより分析したところ、得られたPTBST
ポリマーは、Mn=9100、Mw/Mn=1.09の
単分散ポリマーであった。次いで、反応系を−20℃に
昇温して、DVB54ミリモルとスチレン13ミリモル
の混合物を添加し、さらに反応を3時間継続した後、G
Cにより残モノマーが無いことを確認した。この段階で
反応系から少量を採取し、メタノールにより反応を停止
させた後、GPCにより分析したところ、得られたポリ
マーは、Mn=57000、Mn/Mw=1.17の単
分散ポリマーとMn=9100のポリマーの混合物であ
った。
【0096】次に、反応系を−20℃に保ちながら、D
PE21ミリモルを添加して、30分熟成し、さらに、
t−BMA0.1モルを添加し、反応を1時間継続し
た。最後に、反応系にメタノールを加えて反応を停止さ
せ、反応液を大量のメタノール中に投入してポリマーを
析出させ、濾過、洗浄後、60℃で15時間減圧乾燥し
て白色粉体状のポリマーを得た。用いたモノマー総量に
対する重合収率は、99.6%であった。このポリマー
のGPC分析を行ったところ、Mn=58200、Mw
/Mn=1.21の単分散ポリマーとMn=9100の
ポリマーの混合物であった。
【0097】次いで、得られたポリマー10gをTHF
/エタノール=1/1(重量比)の混合溶媒に溶解して
25%溶液とし、濃硫酸0.5gを加えて50℃で30
時間反応を行った後、反応液を大量の水中に投入してポ
リマーを析出させ、濾過、洗浄後、60℃で5時間減圧
乾燥して白色粉体状のポリマー6.9gを得た。この反
応において、反応前後におけるポリマーのIR及びNM
Rは実施例1と同様に変化した。また、生成したポリマ
ーについてGPCを測定したところ、Mn=5120
0、Mw/Mn=1.20の単分散ポリマーとMn=8
100のポリマーの混合物であった。
【0098】実施例9 窒素雰囲気下において、トルエン750gとTHF75
0gの混合溶媒中に、NBL50ミリモルを加え、撹拌
下、−40℃に保持しながら、PTBST1モルを1時
間かけて滴下し、さらに反応を1時間継続し、GCによ
り反応完結を確認した。この段階で反応系から少量を採
取し、メタノールにより反応を停止させた後、GPCに
より分析したところ、得られたPTBSTポリマーは、
Mn=3700,Mw/Mn=1.10の単分散ポリマ
ーであった。次いで、反応系を−40℃に保ちながら、
DVB150ミリモルを添加し、さらに反応を4時間継
続した後、GCにより残モノマーが無いことを確認し
た。ついで、反応系にメタノールを加えて反応を停止さ
せ、反応液を大量のメタノール中に投入してポリマーを
析出させ、濾過、洗浄後、60℃で15時間減圧乾燥し
て白色粉体状のポリマーを得た。用いたモノマー総量に
対する重合収率は、99.5%であった。このポリマー
のGPC分析を行ったところ、Mn=29000,Mw
/Mn=1.14の単分散ポリマーであった。
【0099】次に、得られたポリマー10gをトルエン
/エタノール=1/1(重量比)の混合溶媒に溶解して
25%溶液とし、硫酸1.4gを加えて脱ブチル化反応
を開始した。65〜70℃で反応を行い、反応液を少量
採取し、IRスペクトルを測定して、反応を追跡し、脱
離が所定量に達したことを確認し、速やかに反応系を氷
水浴で冷却後、反応液を多量の水中に投入してポリマー
を析出させ、ろ過、洗浄後、70℃で5時間減圧乾燥し
て白色粉体状のポリマー7.0gを得た。このポリマー
をGPCにより分析し、Mn=27000、Mw/Mn
=1.15の単分散ポリマーであり、NMRにより求め
たパラヒドロキシスチレン(PHS)単位/PTBST
単位=0.88/0.12(モル比)であった。
【0100】実施例10 窒素雰囲気下において、トルエン1600gとTHF4
00gの混合溶媒中に、NBL23ミリモルを加え、撹
拌下、−40℃に保持しながら、PTBST1モルを1
時間かけて滴下した。さらに反応を1時間継続し、GC
により反応完結を確認した。この段階で反応系から少量
を採取し、メタノールにより反応を停止させた後、GP
Cにより分析したところ、得られたPTBSTポリマー
は、Mn=7900、Mw/Mn=1.07の単分散ポ
リマーであった。次いで、反応系を−40℃に保ちなが
ら、DVB50ミリモルを添加し、さらに反応を3時間
継続した後、GCにより残モノマーが無いことを確認し
た。この段階で反応系から少量を採取し、メタノールに
より反応を停止させた後、GPCにより分析したとこ
ろ、得られたポリマーは、Mn=55300、Mn/M
w=1.17の単分散ポリマーとMn=7900のポリ
マーの混合物であった。
【0101】次に、反応系を−40℃に保ちながら、D
PE28ミリモルを添加して、30分熟成し、さらに、
t−BMA0.2モルを添加し、反応を2時間継続し
た。最後に、反応系にメタノールを加えて反応を停止さ
せ、反応液を大量のメタノール中に投入してポリマーを
析出させ、濾過、洗浄後、60℃で15時間減圧乾燥し
て白色粉体状のポリマーを得た。用いたモノマー総量に
対する重合収率は、99.8%であった。このポリマー
のGPC分析を行ったところ、Mn=56500、Mw
/Mn=1.21の単分散ポリマーとMn=7900の
ポリマーの混合物であった。
【0102】この得られたポリマー10gをTHF/エ
タノール=3/1(重量比)の混合溶媒に溶解して25
%溶液とし、濃塩酸2.4gを加えて50℃で脱ブチル
化反応を開始した。65〜70℃で反応を行い、反応液
を少量採取し、IRスペクトルを測定して、反応を追跡
し、脱離が所定量に達したことを確認し、速やかに反応
系を氷水浴で冷却後、反応液を多量の水中に投入してポ
リマーを析出させ、ろ過、洗浄後、70℃で5時間減圧
乾燥して白色粉体状のポリマー7.0gを得た。このポ
リマーをGPCにより分析し、Mn=49000、Mw
/Mn=1.20の単分散ポリマーであり、NMRによ
り求めたPHS単位/PTBST単位=0.90/0.
10(モル比)であった。
【0103】実施例11 窒素雰囲気下において、THF2000g中にNBL2
9ミリモルを加え、撹拌下、−50℃に保持しながら、
PTBST1モルとスチレン0.3モルとの混合物を1
時間かけて滴下し、さらに1時間反応を継続し、GCに
よリ反応完結を確認した。この段階でのPTBST/ス
チレン系ポリマーは、Mn=7200、Mw/Mn=
1.05の単分散ポリマーであった。次いで、反応系を
−30℃に昇温後、DVB30ミリモルを添加し、さら
に反応を5時間継続してから、GCにより反応完結を確
認した。
【0104】次に、反応系にメタノールを加えて反応を
停止させ、反応液を大量のメタノール中に投入してポリ
マーを析出させ、濾過、洗浄後、60℃で15時間減圧
乾燥して白色粉体状のポリマーを得た。用いたモノマー
総量に対する重合収率は、99.3%であった。このポ
リマーのGPC分析を行ったところ、Mn=4700
0、Mw/Mn=1.20の単分散ポリマーとMn=7
200のポリマーの混合物であった。
【0105】次いで、得られたポリマー10gをTHF
/エタノール=1/1(重量比)の混合溶媒に溶解して
25%溶液とし、硫酸1.4gを加えて脱ブチル化反応
を開始した。65〜70℃で反応を行い、反応液を少量
採取し、IRスペクトルを測定して、反応を追跡し、脱
離が所定量に達したことを確認し、速やかに反応系を氷
水浴で冷却後、反応液を多量の水中に投入してポリマー
を析出させ、ろ過、洗浄後、70℃で5時間減圧乾燥し
て白色粉体状のポリマー7.0gを得た。
【0106】このポリマーをGPCにより分析し、Mn
=43500、Mw/Mn=1.15の単分散ポリマー
であり、NMRにより求めたパラヒドロキシスチレン
(PHS)単位/PTBST単位=0.88/0.12
(モル比)であった。以上のことから、共重合反応と脱
離反応は設定どおりに行われ、p−ヒドロキシスチレン
とスチレンのランダム共重合体を主骨格とするアルケニ
ルフェノール系スターポリマーが生成したことを確認す
ることができた。
【0107】
【発明の効果】本発明によると、エキシマレーザーおよ
び電子線用レジスト材料としての利用が期待される、ア
ルケニルフェノール部をアーム部に有する分子量分布が
狭く、且つ構造の制御された星型ブロック共重合体を得
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 光宏 千葉県市原市五井南海岸12−24 日本曹達 株式会社機能製品研究所内 (72)発明者 小林 朝巳 千葉県市原市五井南海岸12−24 日本曹達 株式会社機能製品研究所内 Fターム(参考) 4J026 HA06 HA08 HA20 HA26 HA32 HA39 HB06 HB08 HB11 HB20 HB26 HB32 HB39 HB45 HB48 HC06 HC08 HC26 HC32 HC39 HC45 HE01 HE04 HE05 4J100 AB02R AB02T AB04T AB07P AB07Q AL03S AL08S BA03H BA03P BA04T BA05Q BA05S BA05T BA06Q BA06S BA14Q BA20Q BA20S BA72Q BA72S BA77Q BA77S BB01Q BB01S BC08S BC09S BC12S BC43Q BC43R BC43S BC43T BC53Q BC53S BC65S CA03 CA06 DA01 DA04 HA55 HA61 HB25 HB26 HB52 HC01 HC04 HC08 HC09 HC10 HC16 HC25 HC28 HC39 HC71 HC77 HC80 HD07

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心核と中心核より伸びるポリマー鎖か
    らなるアーム部を有する星型ブロックコポリマーにおい
    て、アーム部(A)に一般式(I) 【化1】 (式中、R1は、水素原子又はメチル基を表し、R2は、
    水素原子、又はC1〜C6のアルキル基を表し、pは1
    又は2を表し、pが2の場合、R2は同一又は相異なっ
    ていてもよい。)で表される繰り返し単位を有するポリ
    マー鎖(A1)を含むことを特徴とする星型ブロックコ
    ポリマー。
  2. 【請求項2】 ポリマー鎖(A1)が、一般式(I)及
    び一般式(II) 【化2】 (式中、R3は、水素原子又はメチル基を表し、R4は、
    C1〜C6のアルキル基を表し、R5は酸分解・脱離基
    を表し、qは0、1、又は2を表し、qが2の場合、R
    4は同一又は相異なっていてもよい。)で表される繰り
    返し単位を有する共重合体であることを特徴とする請求
    項1に記載の星型ブロックコポリマー。
  3. 【請求項3】 ポリマー鎖(A1)が、一般式(I)及
    び一般式(III) 【化3】 (式中、R6は、水素原子、メチル基、又は置換基を有
    していてもよいアリール基を表し、R7は、C1〜C6
    のアルキル基を表し、rは0、1、又は2を表し、rが
    2の場合、R7は同一又は相異なっていてもよい。)で
    表される繰り返し単位を有する共重合体であることを特
    徴とする請求項1に記載の星型ブロックコポリマー。
  4. 【請求項4】 ポリマー鎖(A1)が、一般式(I)、
    一般式(II)及び一般式(III)で表される繰り返し単
    位を有することを特徴とする請求項1〜3に記載の星型
    ブロックコポリマー。
  5. 【請求項5】 アーム部(A)が、ポリマー鎖(A1)
    と、一般式(IV) 【化4】 (式中、R8は、水素原子又はメチル基を表し、R9は、
    水素原子、C1〜C12のアルキル基、置換基を有して
    もよいC3以上の脂環式骨格を有する炭化水素基、該脂
    環式骨格を有する炭化水素基を有するアルキル基、又は
    ヘテロ環基を表す。)で表される繰り返し単位(A2
    1)を有するポリマー鎖(A2)とを有することを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の星型ブロックコ
    ポリマー。
  6. 【請求項6】ポリマー鎖(A2)が一般式(IV)で表さ
    れる繰り返し単位(A21)及び一般式(V) 【化5】 (式中、R10は、水素原子、メチル基、又は置換基を有
    していてもよいアリール基を表し、R11は、C1〜C6
    のアルキル基、OR12基(R12は、水素原子、C1〜C
    6のアルキル基、又は酸分解・脱離基を表し、tは0又
    は1〜3のいずれかの整数を表し、tが2以上の場合、
    11は同一又は相異なっていてもよい。)で表される繰
    り返し単位(A22)を有することを特徴とする請求項
    5に記載の星型ブロックコポリマー。
  7. 【請求項7】 ポリマー鎖(A2)が中心核より順に
    (A22)−(A21)型にブロック共重合しているこ
    とを特徴とする請求項6に記載の星型ブロックコポリマ
    ー。
  8. 【請求項8】 アーム部を構成するポリマー鎖の数平均
    分子量が1,000〜100,000であり、且つ、重
    量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(M
    w/Mn)が、1.00〜1.50の範囲にあることを
    特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の星型ブロッ
    クコポリマー。
  9. 【請求項9】 中心核が、多官能性カップリング剤の架
    橋した核であることを特徴とする請求項1〜8のいずれ
    かに記載の星型ブロックコポリマー。
  10. 【請求項10】 多官能性カップリング剤が1分子あた
    り少なくとも2つの重合性2重結合を有する化合物であ
    ることを特徴とする請求項9に記載の星型ブロックコポ
    リマー。
  11. 【請求項11】 多官能性カップリング剤が一般式(V
    I) 【化6】 (式中、R13は、水素原子、又はメチル基を表し、Y
    は、酸素原子、イオウ原子、R1617N(R16、及びR
    17はそれぞれ独立に水素原子、C1〜C6のアルキル
    基、アルコキシカルボニル基を表す。)、置換基を有し
    ていてもよいメチレン基、置換基を有していてもよいフ
    ェニレン基、C(R1819)O、C(R1819)S、C
    (R1819)N(R20)、OC(R1819)、SC(R
    1819)、N(R20)C(R1819)、(R18、R19
    及びR20は、C1〜C6のアルキル基、置換基を有して
    いてもよいフェニル基を表す。)、OCO、又はCO2
    CH2を表し、wは0又は1〜2の整数を表し、wが2
    の場合は、Yは同一又は相異なっていてもよく、uは2
    又は3を表し、その場合、Y、R13、及びwは、同一又
    は相異なっていてもよい。)で表される化合物であるこ
    とを特徴とする請求項9又は10に記載の星型ブロック
    コポリマー。
  12. 【請求項12】 数平均分子量が3,000〜300,
    000であることを特徴とする請求項1〜11のいずれ
    かに記載の星型ブロックコポリマー。
  13. 【請求項13】 重量平均分子量(Mw)と数平均分子
    量(Mn)の比(Mw/Mn)が、1.00〜1.50
    の範囲にあることを特徴とする請求項1〜12のいずれ
    かに記載の星型ブロックコポリマー。
  14. 【請求項14】 アニオン重合開始剤を重合開始剤とす
    るアニオン重合法により、一般式(VII) 【化7】 (式中、R3、R4、R5、及びqは、前記と同じ意味を
    表す。)で表される化合物を単独重合させた後、あるい
    は該一般式(VII)で表される化合物と共重合可能な化
    合物と共重合させた後、さらに、多官能性カップリング
    剤(C)を共重合させ、フェノール性水酸基の保護基を
    脱離させることを特徴とする請求項1〜13のいずれか
    に記載の星型ブロックコポリマーの製造方法。
  15. 【請求項15】 アニオン重合開始剤を重合開始剤とす
    るアニオン重合法により、一般式(VII)で表される化
    合物を単独重合させた後、あるいは該一般式(VII)で
    表される化合物と共重合可能な化合物と共重合させた
    後、多官能性カップリング剤(C)を共重合させ、さら
    にアニオン重合可能な化合物を共重合させ、フェノール
    性水酸基の保護基を脱離させることを特徴とする請求項
    1〜13のいずれかに記載の星型ブロックコポリマーの
    製造方法。
  16. 【請求項16】 多官能性カップリング剤(C)と、ア
    ニオン重合開始剤を重合開始剤とするアニオン重合法に
    より、一般式(VII)で表される化合物を単独重合させ
    たポリマー鎖の活性末端あるいは該一般式(VII)で表
    される化合物と共重合可能な化合物と共重合させたポリ
    マー鎖の活性末端(D)とのモル比[(C)/(D)]
    が0.1〜10であることを特徴とする請求項14又は
    15に記載の星型ブロックコポリマーの製造方法。
  17. 【請求項17】 多官能性カップリング剤が一般式(V
    I) 【化8】 (式中、Y、R13、w、及びuは前記と同じ意味を表
    す。)で表される化合物であることを特徴とする請求項
    14〜16のいずれかに記載の星型ブロックコポリマー
    の製造方法。
  18. 【請求項18】 一般式(VII)で表される化合物と共
    重合可能な化合物が、一般式(VIII) 【化9】 (式中、R6、R7、及びrは、前記と同じ意味を表
    す。)で表される化合物であることを特徴とする請求項
    14〜17のいずれかに記載の星型ブロックコポリマー
    の製造方法。
  19. 【請求項19】 アニオン重合可能な化合物が、一般式
    (IX) 【化10】 (式中、R8、及びR9は、前記と同じ意味を表す)で表
    される化合物であることを特徴とする請求項15〜17
    のいずれかに記載の星型ブロックコポリマーの製造方
    法。
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