JP2001137127A - ホットプレート - Google Patents

ホットプレート

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JP2001137127A
JP2001137127A JP32769899A JP32769899A JP2001137127A JP 2001137127 A JP2001137127 A JP 2001137127A JP 32769899 A JP32769899 A JP 32769899A JP 32769899 A JP32769899 A JP 32769899A JP 2001137127 A JP2001137127 A JP 2001137127A
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corrugated
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  • Baking, Grill, Roasting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼肉調理時における周囲への脂の飛散を抑
え、かつ、重量の増加を極力抑えてより安価に製作する
ことが可能な波形プレートを備えたホットプレートを提
供する。 【解決手段】 波形プレート2の底壁部2aに、幅方向
中心線Lcが下方よりも上方ほどプレート中心線Lp側に向
かって傾斜した傾斜凸部11、すなわち、プレート中心
線Lp側の側壁面Fiがほぼ垂直で、外周側の側壁面Foが傾
斜した形状の凸部11を所定の間隔で形成した焼肉調理
部Smを設ける。各傾斜凸部11間に溜まった脂が飛散す
る場合でも、これがプレート外側まで達することが抑え
られ、周囲のテーブル表面等の汚損が低減される。しか
も、上記のような凸部11を設けることによる重量増加
が極力抑えられて製作費をより安価にすることが可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種食材の加熱調
理に用いられるホットプレートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホットプレートは、例えばお好み焼きや
餃子、焼きそば、野菜いためなどの各種の加熱調理を家
庭で行う場合に多用されている。これらの調理は、電気
ヒータ等の加熱手段が内蔵された本体ケース上に上面が
平坦な平面プレートを載置し、この平面プレート上で行
われる。一方、近年は、図16(a)(b)に示すような
波形プレート51が、焼肉調理用として設けられるよう
になってきている。この波形プレート51には、同図
(b)に示すように、多数の凸部52…が所定の間隔で
並設されて波形に形成された焼肉調理部を底壁上面に備
えている。このような波形プレート51は、例えばアル
ミニウム合金のダイキャスト成形によって作製されてい
る。
【0003】各凸部52は、通常、同図(c)に示すよ
うに、両側の側壁面Fs・Fsを、ダイキャスト成形時の型
抜きを見込んでわずかに傾斜させているものの、それぞ
れほぼ鉛直線に沿う形状にして左右対称に形成され、し
たがって、幅方向の中心線Lcが鉛直線に平行な直立形状
に形成されている。そして、各凸部52の幅および高さ
寸法を、各凸部52・52間の凹溝55の幅より小さく
し、これによって、上記のような凸部52を設けること
による重量増加がより小さくなるように構成されてい
る。
【0004】このような波形プレート51を、同図
(a)において破線で示すような電気ヒータ53が底部
側に内蔵された本体ケース54上に載置し、所定の温度
に加熱して焼肉調理が行われる。このとき、肉から出る
余分な脂は各凸部52…間の凹溝55…に落ちる。ま
た、プレート表面と肉との接触面積が少なくなることか
ら、プレート温度が下がりにくくなり、かつ、網焼きの
ように輻射熱で熱を伝えるのでソフトな加熱が行われ
て、よりおいしい焼き上がり状態を得ることができるよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような波形プレート51で焼肉調理を行う場合、各凹溝
55…に溜まった脂にさらに肉汁が落ちた時などに脂の
飛散が生じ、これが本体ケース54の外側まで飛んでテ
ーブル表面等を汚す場合があるという問題が生じてい
る。
【0006】すなわち、同図(c)中に矢印で示すよう
に、凹溝55に溜まった脂Fが飛散するとき、略45度
の角度近辺で斜め上方に飛散する場合に最も水平方向の
飛距離が大きくなるが、上記の波形プレート51では溝
幅が大きいために、上記のような飛散方向で、両側の凸
部52を越えて飛散する脂が生じ易い。これによって、
脂が本体ケース54の外側まで飛んでテーブル表面等の
汚損を生じさせる結果となっている。
【0007】これを抑えるためには、例えば凸部52の
高さ寸法を大きくすることや、凹溝55の溝幅を小さく
することが考えられるが、この場合には、波形プレート
の平均厚さが厚くなって全体的な重量が増加してしま
い、このために製作費が高くなり、また、波形プレート
が重くなると、その取り扱い性が低下する等の問題が生
じてしまう。
【0008】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みな
されたもので、その目的は、焼肉調理時における周囲へ
の脂の飛散を抑え、かつ、重量の増加を極力抑えてより
安価に製作することが可能な波形プレートを備えたホッ
トプレートを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の請求項1
のホットプレートは、加熱手段を備える本体ケースと、
それぞれ上方に突出する複数の凸部を所定の間隔で設け
て上面を凹凸状にした焼肉調理部を有する波形プレート
とを設け、この波形プレートを本体ケース上に載置して
加熱手段により加熱するように形成したホットプレート
において、上記凸部を、幅方向中心線が下方よりも上方
ほど波形プレート中央側に向かって傾斜した傾斜凸部と
して形成していることを特徴としている。
【0010】すなわち、上記の傾斜凸部は、その頂部を
挟んでプレート中央側と外周側との各側壁面が非対称な
形状であり、これは、例えば請求項2のように、各傾斜
凸部における頂部を挟んで両側の側壁面がそれぞれ鉛直
線に対してなす角度を、波形プレート外周側の側壁面の
方が波形プレート中央側の側壁面よりも大きくなるよう
な形状に形成される。
【0011】この場合に、請求項3のように、各傾斜凸
部における頂部を挟んで両側の側壁面のうち、波形プレ
ート中央側の側壁面をほぼ垂直に形成していることが望
ましい。
【0012】このような構成によれば、プレート外周側
の側壁面が傾斜しているので、各凸部間の溝幅は底部側
で狭くなり、この溝内に落ちた脂は、各凸部におけるプ
レート中央側の側壁面の下端部近傍に溜まることにな
る。したがって、この脂がプレート外周側に向かって斜
めに飛散する場合でも、これに隣接する各凸部のプレー
ト中央側の側壁面に当たってその飛散が抑えられる。
【0013】一方、プレート中央側に向かう脂は、各凸
部を越えて斜め上方に飛散するが、この領域からプレー
ト中央を越えて反対側のプレート外周までの距離が長い
ことから、この方向に飛ぶ脂もプレート外側にまで達す
るものが殆ど生じないようにすることができる。したが
って、上記のような傾斜凸部によって脂がプレート外側
まで達することが抑えられて、テーブル表面等の汚損が
低減される。
【0014】しかも、上記のように各凸部間の溝幅は、
その底部側に向かって狭くなる構成であり、これによっ
て、各凸部の幅寸法を上部側では小さい形状とすること
ができるので、その分、このような凸部を設けることに
よる体積増を極力抑えることができる。したがって、重
量増加も少なくなって製作費をより安価にすることが可
能であり、また、持ち運び等が楽になって使い勝手が向
上する。
【0015】請求項4のホットプレートは、請求項1、
2又は3のホットプレートにおいて、各傾斜凸部間にお
ける底部側の溝幅を、各傾斜凸部の高さ寸法よりも小さ
く形成していることを特徴としている。
【0016】このような構成によれば、各傾斜凸部間に
溜まった脂がプレート外周側に向かって斜めに飛散する
場合でも、これに隣接する各凸部のプレート中央側の側
壁面でその飛散がより確実に抑えられることなるので、
テーブル表面等の汚損をさらに低減することができる。
【0017】請求項5のホットプレートは、請求項1か
ら4のいずれかのホットプレートにおいて、各傾斜凸部
をそれぞれ連続壁形状に形成して所定の間隔で並設して
いることを特徴としている。
【0018】このような構成によれば、焼肉調理を終え
た後のお手入れの際、各傾斜凸部間で固化した脂等を各
傾斜凸部に沿って容易に掻き出すことが可能になるの
で、お手入れ性が向上する。
【0019】請求項6のホットプレートは、請求項1か
ら5のいずれかのホットプレートにおいて、上記各傾斜
凸部における頂部を挟んで両側の側壁面のうち、波形プ
レート外周側の傾斜した側壁面が鉛直線に対してなす角
度を、波形プレート中央側に位置する傾斜凸部ほど波形
プレート外周側の傾斜凸部よりも小さく形成しているこ
とを特徴としている。
【0020】すなわち、波形プレート外周側では、傾斜
凸部におけるプレート外周側の側壁面をより緩やかな傾
斜角で形成することで、各傾斜凸部間の溝幅はその底部
側で狭くなる。これにより、この溝に溜まった脂のプレ
ート外周側への飛散が、その外側の傾斜凸部におけるプ
レート中央側の側壁面で確実に抑えられる。一方、プレ
ート中央側では、プレート外周までの距離が大きくなる
ことから、プレート外周側の側壁面の傾斜角をより鉛直
線に近い角度で形成し、これによって、各傾斜凸部間の
溝幅を大きくしてもプレート外周まで達する脂の飛散を
生じないようにすることができる。
【0021】そして、このように構成することで、プレ
ート中央側では溝幅が大きく、したがって、傾斜凸部の
平均幅寸法が小さくなるので、波形プレート全体の重量
増加がさらに抑えられて軽量化され、これによって、コ
ストダウンや使い勝手の向上を図ることができる。
【0022】請求項7のホットプレートは、請求項1か
ら6のいずれかのホットプレートにおいて、各傾斜凸部
を波形プレートの外周側に設け、中央側には、幅方向中
心線が鉛直線にほぼ平行な形状の凸部を形成しているこ
とを特徴としている。
【0023】すなわち、プレート中央側ではプレート外
周までの距離が大きいことから、プレート外周側に向か
う脂の飛散を格別抑える必要はなく、そこで、このプレ
ート中央側では、従来とほぼ同様に、幅方向中心線が鉛
直線にほぼ平行な形状の凸部を設ける。これにより、こ
れらプレート中央側の凸部は全体的な幅寸法をより小さ
く形成できるので、波形プレートの重量増加が抑えられ
て軽量化され、これによってさらにコストダウンを図る
ことができ、また、使い勝手を向上させることができ
る。
【0024】請求項8のホットプレートは、請求項1か
ら7のいずれかのホットプレートにおいて、各傾斜凸部
の高さ寸法を、波形プレート外周側ほど中央側よりも大
きく形成していることを特徴としている。
【0025】この場合も、プレート外周側では傾斜凸部
の高さ寸法をより大きくすることで、この領域からプレ
ート外周に向かう脂の飛散を確実に抑えることができ、
プレート中央側では、プレート外周までの距離が大きく
なることから、傾斜凸部の高さ寸法をより小さくして
も、これを越えてプレート外周まで達する脂の飛散を生
じないようにすることができる。そして、このようにプ
レート中央側の傾斜凸部の高さ寸法をより小さくするこ
とで、前記同様に波形プレート全体の重量増が抑えられ
て軽量化され、コストダウンや使い勝手の向上を図るこ
とができる。
【0026】請求項9のホットプレートは、請求項1か
ら8のいずれかのホットプレートにおいて、波形プレー
トにおける焼肉調理部よりも外側に、上面が平坦な野菜
用調理部を設けていることを特徴としている。
【0027】このように、傾斜凸部が形成されている焼
肉調理部よりも外側に野菜用調理部が設けられていれ
ば、焼肉調理部で焼肉調理が行われる際に、この焼肉調
理部の周縁側から脂が飛散する場合でも、この領域から
プレート周辺までの距離が長くなる。したがって、プレ
ートの外側まで達する脂の飛散をさらに確実に抑えるこ
とができる。
【0028】請求項10のホットプレートは、請求項1
から9のいずれかのホットプレートにおいて、波形プレ
ートを略長方形の外周形状で形成すると共に、各傾斜凸
部を、それぞれ波形プレートの長手方向に略平行に延び
る連続壁形状に形成していることを特徴としている。
【0029】このように、波形プレートが略長方形の外
周形状の場合には、各傾斜凸部を波形プレートの長手方
向に略平行に延びる形状とすることで、これら傾斜凸部
に直交する方向、周縁までの距離が短いプレート短辺方
向に平行な方向の脂の飛散が、各傾斜凸部の並設構造に
よって前記同様に抑えられる。一方、プレートの長手方
向に沿って飛散する脂は、この方向のプレート外周まで
の距離が長くなるので、この方向でプレートの外側まで
飛散する脂も少なくなる。したがって、プレートの外側
全体にわたって脂の飛散が抑えられ、テーブル表面等の
汚損が低減される。
【0030】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕次に、本発明の一
実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図
1(a)(b)には、本体ケース1上に波形プレート2を
載置した状態でのホットプレート全体の構成を示してい
る。本体ケース1は合成樹脂製で、同図(a)に示すよ
うに、平面視で略長方形の外周形状で形成されている。
この本体ケース1の図において右下側のコーナー部に、
上面にON/OFFスイッチを兼用する加熱温度設定用
ダイアル3aを備える温度調節器3が取付けられてい
る。この温度調節器3の内方端には、本体ケース1の内
側に突出して波形プレート2の下面に接する棒状の温度
センサ3bが設けられている。
【0031】本体ケース1内には、例えばインコネル製
の棒状の電気ヒータ(加熱手段)4が、同図中破線で示
すように、略コの字に沿う屈曲形状で配置され、この電
気ヒータ4の両端が温度調節器3の給電端子に各々接続
されている。加熱温度設定用ダイアル3aがOFFの位
置から適当な温度設定位置に回転操作されると、この電
気ヒータ4に温度調節器3を通して給電され、加熱運転
が開始される。これにより、波形プレート2の温度、す
なわち、温度センサ3bでの検出温度が加熱温度設定用
ダイアル3aでの設定温度で保持されるように、上記温
度調節器3によって波形プレート2の加熱が制御され
る。
【0032】本体ケース1は、同図(b)に示すよう
に、その底壁部1aの周縁に、上方に立ち上がる周壁1
bを有する平鍋形状に形成されている。さらに、周壁1
bの上端には、断面逆L字状に外方に膨出する外枠部1
cが連設されている。このように本体ケース1の外周側
を二重壁構造とすることで、上記した加熱運転時にも、
本体ケース1の外周面は低温で保持される。一方、本体
ケース1の底壁部1a中央は、この本体ケース1の底部
側の温度上昇を抑えるために開口状に形成されている。
なお、同図において1dは、下方に突出形成された支持
脚である。
【0033】本体ケース1内には、金属製薄板から成る
遮熱板5が配置されている。この遮熱板5も、周縁に囲
壁を備えた平鍋状に形成され、底壁部1a上に支持具6
を介して固定支持されている。この遮熱板5上に、前記
した電気ヒータ4が固定具7を介して取付けられてい
る。
【0034】波形プレート2も、その底壁部2aの周縁
に周壁2bを有する平鍋形状に形成され、これは、例え
ばアルミニウム合金等のダイキャスト成形によって作製
されている。この波形プレート2を遮熱板5内に上方か
ら挿入することで、底壁部2aの下面が電気ヒータ4に
ほぼ密着した状態となってこの電気ヒータ4上に載置さ
れる。なお、周壁2bの上端には、遮熱板5の上縁を越
えて外方に向かう断面逆U字状のフランジ部2cが全周
にわたって連設されている。このフランジ部2cの左右
両端には、同図(a)に示すように、合成樹脂製の把手
8・8が連結されている。
【0035】上記周壁2bの平面視の形状、すなわち、
底壁部2aの周縁形状は、本体ケース1の外周とほぼ相
似状の略矩形状に形成され、本体ケース1と中心をほぼ
合致させて、この波形プレート2が本体ケース1上に載
置される。そして、上記底壁部2aの上面には、その周
縁側を除くほぼ全体にわたって、この波形プレート2の
短辺方向(図において上下方向)に平行に延びる連続壁
形状の多数の凸部11…が、長手方向(図において左右
方向)に所定の間隔で形成されている。
【0036】これら凸部11…は、同図(b)に示すよ
うに、波形プレート2の中心線(以下、プレート中心線
という)Lpよりも左側の各凸部11…が右向きに、プレ
ート中心線Lpよりも右側の各凸部11…が左向きにそれ
ぞれ傾斜した形状で形成されている。すなわち、同図
(c)に示すように、各凸部11は、幅方向の中心線
(以下、凸部中心線という)Lcが、下方よりも上方ほど
プレート中心線Lp側に向かって傾斜するように形成され
ている。
【0037】なお本実施形態では、プレート中心線Lp側
の側壁面Fiをほぼ垂直に、詳細には、ダイキャスト成形
時の型抜きを考慮して、鉛直線Lvに対してなす角αを1
°〜7°の範囲に設定する一方、外周側の側壁面Foが鉛
直線Lvに対してなす角αを、例えば40°〜60°に設
定して、下側ほど幅寸法の大きな断面形状で各凸部11
が形成されている。以下、このように傾斜させて形成さ
れた凸部を傾斜凸部11、各傾斜凸部11におけるプレ
ート中心線Lp側の側壁面を垂直壁面Fi、外周側の側壁面
を傾斜壁面Foとそれぞれ称して説明する。
【0038】上記のような傾斜凸部11が所定の間隔で
設けられることにより、これら傾斜凸部11・11の間
には、相互に隣接する傾斜凸部11・11における相対
面する垂直壁面Fiと傾斜壁面Foとの間に、断面が略逆三
角形の凹溝12が形成されている。各傾斜凸部11は、
その高さ寸法Hが、凹溝12の溝幅Wよりも大きく形成
されている。
【0039】なお、ここで言う凹溝12の溝幅Wとは、
各凹溝12の底を水平に連ねる基線Lh上での幅寸法のこ
とで、傾斜凸部11の垂直壁面Fiと傾斜壁面Foとの各下
端が、基線Lh側で図のように断面円弧状に形成されてい
る場合には、これら円弧領域よりも上方の垂直壁面Fiと
傾斜壁面Foとに沿ってそれぞれ下方に延長した直線が、
基線Lhにそれぞれ交差する点間の寸法である。以下で
は、底壁部2aにおける上記基線Lhよりも下側の平板領
域を底壁基部13と称し、また、同図(a)に示すよう
に、上記のような傾斜凹部11が上面に並設されている
底壁部2aの中央側領域を焼肉調理部Smと称する。
【0040】上記波形プレート2における底壁部2aの
周縁には、同図(b)にも示すように、上記の底壁基部
13よりも厚さをやや薄くして下方に凹入する脂溜め部
14が全周にわたって設けられている。また、この脂溜
め部14と焼肉調理部Smとの間は幅の狭い平坦部15が
設けられている。この平坦部15の上面高さは、各凹溝
12の底部高さよりもわずかに低く形成されている。後
述する焼肉調理時に肉の余分の脂が各凹溝12に落ちる
と、この脂は、各凹溝12に沿って両端側に流れ脂溜め
部14に流入する。したがって、各凹溝12内には過剰
な脂の滞留状態が生じることなく、焼肉調理が行われ
る。
【0041】なお、本実施形態では、同図(c)に示す
ように、プレート中心線Lpに沿って、これの両側の各傾
斜凸部11・11における垂直壁面Fi・Fiが相対面して
形成される断面角形の中央凹溝12cが形成されている
が、左右の各傾斜凸部11…を半ピッチずつ中央側にず
らして、プレート中心線Lp上では、これを挟んで左右の
傾斜凸部11・11が相互に連なる形状としても良い。
【0042】上記構成のホットプレートにおいては、波
形プレート2の焼肉調理部Sm上に肉を乗せて焼肉調理が
行われる。このとき、肉から出る余分な脂は、各傾斜凸
部11…間の凹溝12…に落ちることになる。また、プ
レート表面と肉との接触面積が少なく、これによって、
プレート温度が下がりにくい上に、網焼きのように輻射
熱で熱を伝えるのでソフトな加熱が行われて、よりおい
しい焼き上がり状態を得ることができる。
【0043】ところで、上記構成の波形プレート2で
は、凹溝12に溜まった脂に肉汁などが落ちると脂の飛
散が生じるが、波形プレート2における長手方向の周縁
よりも外側に向かう脂の飛散が、前記形状の傾斜凸部1
1を並設した構造によって抑えられる。すなわち、同図
(c)に示すように、凹溝12へ落ちる脂は傾斜壁面Fo
に沿って流れ、垂直壁面Fiの下端部近傍の領域に溜まる
ことになる。したがって、まず、このように狭い領域に
集められて表面積が小さくなることから、これに肉汁等
が直接的に落下して脂の飛散が生じる頻度が少なくな
る。
【0044】そして、上記のような飛散が生じる場合で
も、凹溝12の底部側に溜まった脂Fが斜め上方に飛散
する範囲は、垂直壁面Fiと傾斜壁面Foとの間の範囲に規
制され、垂直壁面Fi側に向かって飛散する脂は、直ぐに
この垂直壁面Fiに当たって飛散方向が反転され、同時に
飛散力が弱められる。したがって、垂直壁面Fi側に向か
う脂のうち、高角度で飛散したもののみが、垂直壁面Fi
を越えていくが、これは、飛散角度に応じて高く上がる
分、水平方向の飛散距離は短くなる。したがって、波形
プレート2の周縁を越えて外側まで飛散するものは殆ど
生じない。
【0045】一方、傾斜壁面Fo側に向かって飛散した脂
は、この壁面Foの角度に応じ、上記よりも低角度で飛散
した脂も、この傾斜壁面Foを越えていく。しかしなが
ら、このときの飛散方向は、波形プレート2の中央側に
向かう方向であることから、この中央領域を越えたとし
ても、中央領域を挟んで反対側の焼肉調理部Smの領域に
落ちるだけで、この焼肉調理部Smを越えて反対側のプレ
ート周縁を越えて外側に達するものは殆ど生じない。
【0046】このように、本実施形態におけるホットプ
レートにおいては、凹溝12に溜まった脂Fが飛散する
場合でも、波形プレート2の長手方向周縁を越えて外側
まで飛散するものが殆ど生じず、したがって、脂の飛散
に伴うテーブル表面などの汚損の発生が低減される。
【0047】また上記では、各凸部11における外周側
の側壁面を傾斜壁面Foとすることによって、波形プレー
ト2全体の重量増加を極力抑えることが可能となってい
る。つまり、単に凹溝12に溜まった脂の斜め方向の飛
散を抑えるためだけであれば、例えばこの凹溝12を挟
む両側の壁面を上記垂直壁面Fiと同様の傾斜角にした上
で、このときの溝幅を極力狭くして構成することが考え
られる。しかしながら、この場合には、凸部11の幅寸
法が全体にわたって大きくなる結果、波形プレートの重
量が増加する。また、各凸部11の頂部の面積が広くな
り、これに乗せた肉との接触面積が大きくなって前記し
たような加熱調理の効果が得られなくなる。
【0048】これに対し、本実施形態のように各凸部1
1における外周側の側壁面を傾斜壁面Foとすることで重
量増加がより少なくなり、これによって、製作費をより
安価なものにすることが可能であると共に、持ち運び等
が楽に行なえて使い勝手が向上する。また、肉と接触す
る頂部面積もより小さな形状とし得るので、前記したよ
うな加熱調理の効果が良好に維持される。さらに上記で
は、各傾斜凸部11が、波形プレートの短辺方向に平行
な連続壁形状に形成されているので、例えば焼肉調理を
終えた後のお手入れで、各傾斜凸部11間で固化した脂
等を各傾斜凸部11に沿って容易に掻き出すことが可能
であるので、お手入れ性も向上する。
【0049】〔実施形態2〕次に、本発明の他の実施形
態について図2を参照して説明する。なお、説明の便宜
上、前記実施形態1で説明した部材と同一の機能を有す
る部材には、同一の符号を付記して詳細な説明を省略す
る。後述するさらに他の実施形態においても同様とす
る。
【0050】同図(a)には、前記実施形態1とほぼ同
様に形成された波形プレート2の断面図を示している。
この波形プレート2は、各傾斜凸部11における傾斜壁
面Foが、底部側と頂部側とで傾斜角を相互に異ならせて
形成されている点で、実施形態1の波形プレート2と相
違する。
【0051】すなわち、同図(b)に示すように、各傾
斜凸部11における傾斜壁面Foにおいて、底壁部2aの
下面からの高さ寸法がHaまでの底部側は、前記実施形態
1と同様の傾斜角で形成し、これよりも上方の頂部側
は、底部側の傾斜角よりも、鉛直線に対してなす角を大
きくして形成されている。
【0052】垂直壁面Fi側は前記と同様であり、したが
って、この垂直壁面Fiによって前記同様に脂の飛散が抑
えられる。一方、上記のように二段に傾斜した傾斜壁面
Foでは、その底部側の傾斜面によって、脂の飛散方向が
前記同様に規制される。そして、この底部側の傾斜面に
よって規制された飛散方向は、その上方の空間形状を広
げても影響されないことから、頂部側での傾斜角を大き
くしてこの頂部側の領域を削除した形状に形成されてい
る。
【0053】このような形状によっても、前記実施形態
1と同様に、脂の飛散に伴うテーブル表面などの汚損の
発生が低減され、さらに、上記のように頂部側を削除し
た形状とすることによってさらに軽量化され、これによ
って、コストダウンが図れ、また、使い勝手が向上す
る。
【0054】〔実施形態3〕図3には、本発明のさらに
他の実施形態におけるホットプレートを示している。こ
のホットプレートにおける波形プレート2には、前記実
施形態1とほぼ同形状の傾斜凸部11が形成されている
が、同図(c)に示すように、各傾斜凸部11における
傾斜壁面Foの傾斜角β1・β2・β3・…を、プレート
中心から外周側に向かうにつれて、次第に大きくなるよ
うに形成している点が実施形態1と相違している。
【0055】すなわち、プレート外周側では、傾斜壁面
Foの傾斜角が大きく、その分、凹溝12の前記した溝幅
Wは狭くなる。したがって、この凹溝12に落ちた脂
は、前記のように垂直壁面Fiの下端部近傍領域に溜ま
り、この脂が垂直壁面Fiを越えてプレート外周側に飛散
することが抑えられる。一方、プレート中央側では、傾
斜壁面Foの傾斜角を小さく形成することによって、凹溝
12の溝幅Wは広くなる。この結果、この凹溝12に溜
まった脂は、より低角度で垂直壁面Fiを越えて飛散する
ことになるが、この飛散方向におけるプレート周縁まで
の距離は長いので、このプレート周縁を越えて外側まで
は脂の飛散は殆ど生じない。
【0056】このように、プレート周縁までの距離に応
じて、傾斜壁面Foの傾斜角を変化させても、プレートの
外側までの脂の飛散を生じさせないようにすることがで
きる。そしてこの場合には、プレート中央側の溝幅が広
くなり、したがって、傾斜凸部11の幅寸法をより小さ
くして形成し得ることで、全体的な重量の低減が図れ、
したがって、前記したようにコストダウンや使い勝手を
向上させることができる。また、溝幅が広くなること
で、加熱調理後に固化した脂の除去などのお手入れ作業
が容易になる。
【0057】なお上記では、各傾斜凸部11の傾斜壁面
Foの傾斜角を、プレート外周側から中央側に向かうにつ
れて次第に小さくなるように構成したが、このような傾
斜角の変化を、複数個の傾斜凸部11毎に段階的に設け
るように構成しても良い。
【0058】〔実施形態4〕図4に示す実施形態での波
形プレート2では、底壁部2aの外周側の領域には前記
実施形態1と同様の傾斜凸部11…が並設され、そし
て、波形プレート2の中央側には、前記垂直壁面Fiとほ
ぼ同様な傾斜角の側壁面を両側に有する凸部、すなわ
ち、幅方向の中心線が鉛直線にほぼ平行な形状の凸部
(以下、直立凸部という)16…が形成されている。な
お、この場合の各直立凸部16の幅寸法は、各傾斜凸部
11における頂部の幅寸法と略同一に形成され、したが
って、中央側の各凹溝12の溝幅は外周側よりも大きく
形成されている。
【0059】すなわち、前記実施形態3と同様に、波形
プレート2の中央側で脂の飛散が生じてもプレート周縁
までの距離が長く、したがって、プレート周縁を越えて
外側までは達しないことから、中央側では、脂の飛散に
対する規制作用を格別有しない従来同様の直立凸部16
…を並設して構成されている。
【0060】このような構成によっても、前記同様に脂
の飛散に伴うテーブル表面などの汚損の発生が低減さ
れ、しかも、中央側の直立凸部16は幅寸法を極力小さ
くして形成しているので、軽量化によるコストダウンや
使い勝手をさらに向上させることができる。
【0061】〔実施形態5〕図5に本発明のさらに他の
実施形態に係るホットプレートを示している。このホッ
トプレートにおける波形プレート2は前記実施形態1と
ほぼ同様に形成されているが、同図(b)(c)に示すよ
うに、各傾斜凸部11の高さ寸法H1・H2・H3・…を、プ
レート中心から外周側に向かうにつれて次第に大きくな
るように形成している点が実施形態1と相違する。
【0062】このような構成によれば、プレート外周側
で、脂が外周側に向かって斜めに飛散することが垂直壁
面Fiでより確実に阻止することができるので、脂の飛散
に伴うテーブル表面などの汚損がさらに低減される。
【0063】〔実施形態6〕図6には、本発明のさらに
他の実施形態におけるホットプレートを示している。こ
のホットプレートの波形プレート2にも、前記実施形態
1とほぼ同様の傾斜凸部11…が並設されているが、各
傾斜凸部11は、同図(a)に示すように、略長方形形
状の波形プレート2における短辺方向(図において上下
方向)の両端部(図には一端側のみ図示)が、それぞれ
プレート中央側に向かう方向に屈曲した形状で形成され
ている点が、実施形態1と相違している。
【0064】すなわち、前記のような傾斜凸部11の並
設構造によれば、プレートの長手方向(図において左右
方向)への脂の飛散は抑えられるものの、各凹溝12か
ら、波形プレート2の短辺方向に平行な方向に沿う脂の
飛散に対しては、前記形状の傾斜凸部11では格別な規
制効果が生じない。そこで、上記のように、各傾斜凸部
11の両端部を屈曲状とし、同図(b)に示すように、
凹溝12のプレート短辺方向の延長線上に各傾斜凸部1
1の屈曲部11aの垂直壁面が位置するように形成する
ことで、この壁面によって、この壁面近くの領域からの
プレート短辺方向に平行な方向への脂の飛散も阻止され
る。したがって、脂の飛散に伴うテーブル表面などの汚
損がさらに低減される。
【0065】〔実施形態7〕次に、図7を参照して本発
明のさらに他の実施形態について説明する。同図に示す
ホットプレートの本体ケース1および波形プレート2
も、前記各実施形態1〜6と同様に、外周形状がそれぞ
れ略長方形の形状に形成されている。そして、本実施形
態では、波形プレート2に、実施形態1とほぼ同様の断
面形状で形成された傾斜凸部11が、同図(a)に示す
ように、波形プレート2の長手方向に沿う方向に平行に
延びる形状で形成されている。
【0066】このような構成によれば、傾斜凸部11の
並設構造によって、本体ケース1の短辺方向(同図
(a)において上下方向)外側への脂の飛散が抑えられ
る。すなわち、波形プレート2中央から本体ケース1の
周縁までの距離は、短辺方向に直交する周縁までの方
が、長手方向に直交する周縁までよりも短く、したがっ
て、本体ケース1の周縁から外側には、短辺方向に沿っ
て飛散する脂の方が、より遠くまで届くことになる。そ
こで、このような飛散方向に直交するように前記垂直壁
面Fiが位置して、この方向への脂の飛散を抑えること
で、脂の飛散に伴うテーブル表面などの汚損がより効果
的に防止される。
【0067】さらに本実施形態においては、上記のよう
な傾斜凸部11が形成されている領域、すなわち、焼肉
調理部Smを、波形プレート2の長手方向(同図(a)に
おいて左右方向)にはその中央部領域に限定し、左右両
端側は、上面が平坦な野菜調理部Sv・Svとして形成され
ている。
【0068】したがって、焼肉調理部Smから波形プレー
ト2の長手方向の周縁までの距離は、この間に野菜調理
部Svが介在することで長くなっている。このため、焼肉
調理部Smから波形プレート2の長手方向に飛散する脂
も、本体ケース1の外側まで達するものが低減される。
この結果、本実施形態でのホットプレート2では、本体
ケース1の外側全体にわたって脂の飛散を防止すること
が可能となる。
【0069】なお上記では、傾斜凸部11として、前記
実施形態1で説明した形状のものを設けた例を示した
が、実施形態2のように傾斜壁面Foを二段の傾斜面とし
た形状(図2参照)や、実施形態3のように傾斜壁面Fo
の傾斜角を波形プレート2の中央側と周縁側とで相違さ
せた形状(図3参照)、実施形態4のように波形プレー
ト2の中央側では前記直立凸部16を設けた形状(図4
参照)、実施形態5のように傾斜凸部11の高さ寸法を
波形プレート2の中央側と周縁側とで相違させた形状
(図5参照)、実施形態6のように傾斜凸部11を周縁
側で屈曲状にした形状(図6参照)として構成すること
も可能ある。後述する他の実施形態でも同様である。
【0070】〔実施形態8〕図8には、前記実施形態7
とほぼ同様に形成された波形プレート2を備えたホット
プレートを示している。すなわち、この波形プレート2
は、傾斜凸部11が、波形プレート2の長手方向に沿う
方向に平行に延びる形状で併設されて形成されている
が、長手方向の中心線Lpに沿って、傾斜凸部11を左右
に分断する帯状の平坦部17が設けられている。
【0071】この構成によれば、波形プレート2の長手
方向に沿う傾斜凸部11の長さ寸法が、上記のような帯
状の平坦部17によって左右に分割されて各々短くなっ
ている。したがって、焼肉調理を終えた後のお手入れの
際、各凹溝12で固化した脂等を凹溝12に沿って掻き
出す作業等が容易になり、お手入れ性が向上する。
【0072】〔実施形態9〕図9に示すホットプレート
では、波形プレート2の上面に、その中心点回りに傾斜
凸部11…が同心円状に形成されている。このような構
成によれば、波形プレート2の長手方向や短辺方向等の
方向性がなくなって、本体ケース1の外側全体にわたる
脂の飛散を防止することが可能となる。
【0073】なお、このような構成において、前記実施
形態8と同様に、例えば波形プレート2の長手方向の中
心線や短辺方向の中心線に沿って帯状の平坦部を設ける
ことで、各凹溝12への脂の溜まりが防止され、また、
前記同様にお手入れ性も向上する。
【0074】また、各傾斜凸部11…の平面視での形状
を、図9(a)に示すような同心円とした構成に代え
て、例えば楕円状もしくは略長方形状等とすることも可
能である。さらに、この場合に、波形プレート2の四隅
に前記実施形態7において説明した野菜調理部Svと同様
な平坦部を形成し、この領域が焼いた肉の保温場所とし
て用いられるように構成することも可能である。
【0075】また、上記のように楕円状に形成する場
合、外周側の傾斜凸部11は、前記した略コの字状に沿
って屈曲させた電気ヒータ4に概略沿って位置すること
になる。そこで、前記実施形態5と同様に、プレート外
周側ほど傾斜凸部11の高さを次第に高くする構成とす
れば、この高さ寸法の変化は、電気ヒータ4からの遠近
に略対応するものとなる。これにより、各傾斜凸部11
における頂部側の温度をプレート全体にわたってより均
一なものとすることができ、この結果、焼きむら等を生
じさせずに、さらに良好な焼き上がり状態を得ることが
可能となる。
【0076】〔実施形態10〕図10に示すホットプレ
ートは、波形プレート2の底壁2aに、凹溝12の底部
を下方に連通させる脂落とし穴18を適当箇所に穿設
し、また、遮熱板5上に脂受け皿19を装着して構成さ
れている。
【0077】このような構成によれば、焼肉調理時に凹
溝12に落ちた脂は、脂落とし穴18を通して脂受け皿
19へと流下する。したがって、凹溝12に滞留する脂
の量がより少ない状態が保持されるので、脂の飛散をさ
らに防止することが可能となる。
【0078】以上にこの発明の具体的な実施形態につい
て説明したが、この発明は上記各形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更することが可能
である。例えば上記各実施形態では、本体ケース1およ
び波形プレート2がそれぞれ平面視で略長方形の形状、
いわゆる角型のホットプレートを例に挙げて説明した
が、本体ケース1および波形プレート2が円形、いわゆ
る丸型ホットプレートにも本発明を適用して構成するこ
とが可能である。
【0079】すなわち、例えば図11には、円形の波形
プレート2の底壁上面に、直線状の傾斜凸部11…を並
設して構成した例を示している。また、図12には、上
記同様に直線状の傾斜凸部11…を並設した構成に加
え、さらにこれを外側から囲う円弧状の傾斜凸部11r
を設けた例を示している。すなわち、直線状の傾斜凸部
11…を円形の波形プレート2に並設しただけでは、各
傾斜凸部11の長さは外側に向かうほど短くなり、この
ため、各傾斜凸部11の両端側では、外側への脂の飛散
を阻止する壁面が存在しなくなる。そこで、上記のよう
な円弧状の傾斜凸部11rを設けて囲うことで、各傾斜
凸部11の両端側からの外側に向かう脂の飛散も抑える
ことができる。
【0080】一方、図13に示すように、円形のプレー
ト2を例えば120度間隔で3領域に区画し、これら各
区画領域に、それぞれ半径方向に直交する方向で直線状
の傾斜凸部11…を並設した構成とすることも可能であ
る。さらに、図14に示すように、円形のプレート2の
中心点回りに同心円状に傾斜凸部11…を設ける構成と
することも可能である。このような構成により、脂の飛
散抑制効果の方向性が低減され、本体プレート1の外側
へは全体にわたって脂の飛散が抑えられる。
【0081】なお、図15には、上記同様に傾斜凸部1
1…を同心円状に設けると共に、これらを、プレート中
心からそれぞれ半径方向に延びる例えば3本の帯状の平
坦部17…で、周方向に分割した構成を示している。こ
のような構成により、各傾斜凸部11…間の凹溝12に
落ちた脂は、上記の平坦部17…上を経て周縁の脂溜め
部14へと流れていくことになる。このため、各凹溝1
2間に過剰な脂が滞留しなくなるので、これによっても
脂の飛散が抑制され、また、焼肉調理終了後のお手入れ
性も向上する。
【0082】一方、上記各実施形態では、加熱手段とし
てインコネル製の棒状ヒータを設けて構成されたホット
プレートを例に挙げたが、例えばシーズヒータを埋設し
て構成された熱盤タイプの加熱手段や、電磁誘導コイル
を加熱手段として設けて構成されるホットプレート等に
も本発明を適用することが可能である。
【0083】また上記では、各傾斜凸部11を、波形プ
レート2の中心から周縁に向かう方向に直交する方向
に、それぞれ長さの長い連続壁形状の傾斜凸部11を並
設して構成したが、例えば長さの短い傾斜凸部11を多
数点在させた構成等とすることも可能である。この場合
でも、各傾斜凸部11間における底壁基部13の上面に
適度な傾斜をつけて、肉から落ちた脂が各傾斜凸部11
近傍の中心側の領域に流れ込むような構成とすること
で、脂の飛散を抑えることができる。
【0084】さらに、上記各実施形態では、傾斜凸部1
1におけるプレート中央側の側壁面Fiをほぼ垂直に形成
した例を示したが、請求項3を除く各請求項記載の範囲
においては、凹溝12からプレート外周側に向かって飛
散する脂のうち、45度近辺領域までの飛散角度で飛散
する脂が当たるような面であれば、適度に傾斜させた形
状とすることが可能である。
【0085】また上記では、波形プレート2をダイキャ
スト成形によって作製することを前提に、傾斜凸部11
の断面形状を上方ほど幅寸法の小さくなる山形形状にし
て形成したが、例えば、周壁2bを設けずに底壁部2a
の全面に傾斜凸部11を形成した波形プレート2を作製
し、これを平面プレート上に載せて焼肉調理を行うよう
に構成する場合等に、傾斜凸部11における両側の側壁
面が共にプレート中央側に向かって傾斜した形状とする
こと可能であり、これは、例えばアルミニウム合金の押
出成形等によって作製することができる。
【0086】この場合は、各凸部間に溜まった脂がプレ
ート外周側に向かって斜め上方に飛散する場合に、これ
に、各凸部のプレート中央側の側壁面が覆い被さる形状
になって、この方向の脂の飛散が抑えられる。また、こ
の場合には、傾斜凸部の幅方向の寸法を上下方向の全体
にわたって大きくする必要がないので、さらに軽量化す
ることが可能となる。
【0087】
【発明の効果】以上のように、本発明のホットプレート
における波形プレートには、幅方向中心線が下方よりも
上方ほどプレート中央側に向かって傾斜した傾斜凸部を
所定の間隔で形成した焼肉調理部が設けられているの
で、各傾斜凸部間に溜まった脂が飛散する場合でも、こ
れがプレート外周まで達することが抑えられて、周囲の
テーブル表面等の汚損が低減される。しかも、上記のよ
うな凸部を設けることによる波形プレートの重量増が極
力抑えられ、したがって、製作費をより安価にすること
が可能であり、また、持ち運び等が楽になって使い勝手
も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるホットプレートを
示すもので、同図(a)は平面図、同図(b)は断面
図、同図(c)は波形プレートの部分拡大図である。
【図2】本発明の他の実施形態における波形プレートを
示すもので、同図(a)は断面図、同図(b)は部分拡
大図である。
【図3】本発明のさらに他の実施形態におけるホットプ
レートを示すもので、同図(a)は平面図、同図(b)
は断面図、同図(c)は波形プレートの部分拡大図であ
る。
【図4】本発明のさらに他の実施形態におけるホットプ
レートの半断面図である
【図5】本発明のさらに他の実施形態におけるホットプ
レートを示すもので、同図(a)は平面図、同図(b)
は断面図、同図(c)は波形プレートの部分拡大図であ
る。
【図6】本発明のさらに他の実施形態におけるホットプ
レートを示すもので、同図(a)は要部平面図、同図
(b)は半断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態におけるホットプ
レートを示すもので、同図(a)は平面図、同図(b)
は短辺方向の中心線に沿う断面図、同図(c)は長手方
向の中心線に沿う断面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施形態におけるホットプ
レートの平面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施形態におけるホットプ
レートを示すもので、同図(a)は平面図、同図(b)
は断面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施形態におけるホット
プレートの半断面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施形態におけるホット
プレートを示すもので、同図(a)は平面図、同図
(b)は断面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施形態におけるホット
プレートの平面図である。
【図13】本発明のさらに他の実施形態におけるホット
プレートを示すもので、同図(a)は平面図、同図
(b)は断面図である。
【図14】本発明のさらに他の実施形態におけるホット
プレートを示すもので、同図(a)は平面図、同図
(b)は断面図である。
【図15】本発明のさらに他の実施形態におけるホット
プレートの平面図である。
【図16】従来のホットプレートを示すもので、同図
(a)は平面図、同図(b)は断面図、同図(c)は波
形プレートの部分拡大図である。
【符号の説明】 1 本体ケース 2 波形プレート 4 電気ヒータ(加熱手段) 11 傾斜凸部 12 凹溝 16 直立凸部 Fi 垂直壁面 Fo 傾斜壁面 Sm 焼肉調理部 Sv 野菜調理部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段を備える本体ケースと、それぞ
    れ上方に突出する複数の凸部を所定の間隔で設けて上面
    を凹凸状にした焼肉調理部を有する波形プレートとを設
    け、この波形プレートを本体ケース上に載置して加熱手
    段により加熱するように形成したホットプレートにおい
    て、 上記凸部を、幅方向中心線が下方よりも上方ほど波形プ
    レート中央側に向かって傾斜した傾斜凸部として形成し
    ていることを特徴とするホットプレート。
  2. 【請求項2】 上記各傾斜凸部における頂部を挟んで両
    側の側壁面がそれぞれ鉛直線に対してなす角度を、波形
    プレート外周側の側壁面の方が波形プレート中央側の側
    壁面よりも大きくなるように形成していることを特徴と
    する請求項1のホットプレート。
  3. 【請求項3】 上記各傾斜凸部における頂部を挟んで両
    側の側壁面のうち、波形プレート中央側の側壁面をほぼ
    垂直に形成していることを特徴とする請求項2のホット
    プレート。
  4. 【請求項4】 各傾斜凸部間における底部側の溝幅を各
    傾斜凸部の高さ寸法よりも小さく形成していることを特
    徴とする請求項1、2又は3のホットプレート。
  5. 【請求項5】 上記各傾斜凸部をそれぞれ連続壁形状に
    形成して所定の間隔で並設していることを特徴とする請
    求項1から4のいずれかのホットプレート。
  6. 【請求項6】 上記各傾斜凸部における頂部を挟んで両
    側の側壁面のうち、波形プレート外周側の傾斜した側壁
    面が鉛直線に対してなす角度を、波形プレート中央側に
    位置する傾斜凸部ほど波形プレート外周側の傾斜凸部よ
    りも小さく形成していることを特徴とする請求項1から
    5のいずれかのホットプレート。
  7. 【請求項7】 上記各傾斜凸部を波形プレートの外周側
    に設けると共に、中央側には、幅方向中心線が鉛直線に
    ほぼ平行な形状の凸部を形成していることを特徴とする
    請求項1から6のいずれかのホットプレート。
  8. 【請求項8】 各傾斜凸部の高さ寸法を、波形プレート
    外周側ほど中央側よりも大きく形成していることを特徴
    とする請求項1から7のいずれかのホットプレート。
  9. 【請求項9】 波形プレートにおける焼肉調理部よりも
    外側に、上面が平坦な野菜用調理部を設けていることを
    特徴とする請求項1から8のいずれかのホットプレー
    ト。
  10. 【請求項10】 波形プレートを略長方形の外周形状で
    形成すると共に、各傾斜凸部を、それぞれ波形プレート
    の長手方向に略平行に延びる連続壁形状に形成している
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれかのホットプ
    レート。
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JP7467558B1 (ja) 2022-09-28 2024-04-15 株式会社ニトリホールディングス 調理装置の焼き板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012136069A1 (zh) * 2011-04-08 2012-10-11 Lan Zongshun 一种电烤炉用的烤盘
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