JP2011101723A - 調理器具とそれを備えた加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】調理器具であるグリル皿の調理性能を向上させるとともに、調理後にグリル皿を出す際に油による手や耐熱手袋の汚染を防止する。
【解決手段】載置される食品を調理するための調理器具であって、横方向に並べて設けられ食品を載置するための載置面12、22をそれぞれ有する第1および第2の土手部11、21と、第1および第2の土手部11、21の間に設けられる溝部30と、載置面12、22と溝部30とを囲むように配置された長辺部と短辺部が繋がった周囲溝3を備えた調理器具において、長辺部の周囲溝3Aを短辺部の周囲溝3Bよりも深くした構成とすることにより、調理中に発生した脂を主として長辺部の周囲溝3Aに溜めることができるので調理後にグリル皿を持ち運ぶ際に脂による手や手袋の汚染、床の汚染を防止することができる。
【選択図】図2
【解決手段】載置される食品を調理するための調理器具であって、横方向に並べて設けられ食品を載置するための載置面12、22をそれぞれ有する第1および第2の土手部11、21と、第1および第2の土手部11、21の間に設けられる溝部30と、載置面12、22と溝部30とを囲むように配置された長辺部と短辺部が繋がった周囲溝3を備えた調理器具において、長辺部の周囲溝3Aを短辺部の周囲溝3Bよりも深くした構成とすることにより、調理中に発生した脂を主として長辺部の周囲溝3Aに溜めることができるので調理後にグリル皿を持ち運ぶ際に脂による手や手袋の汚染、床の汚染を防止することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、加熱装置に用いる調理器具に関し、より具体的には、マイクロ波が照射されることで発生する熱を利用して食品を調理するグリル皿に関するものである。
近年、電子レンジ等の高周波加熱装置においては、食品に直接マイクロ波を照射することで食品を加熱するマイクロ波加熱機能に加え、高周波加熱装置内に設置する調理器具、いわゆる、グリル皿を用いた調理機能が存在する。以下、これをグリル皿調理機能という。
このグリル皿調理機能とは、マイクロ波を吸収して発熱する発熱体がその裏面に塗布される調理皿を加熱室内に設置し、その調理皿の上に食品を載置して、マイクロ波の照射により発熱体から発生する熱によりその食品を調理するというものである。
このようなグリル皿調理においては、食品がマイクロ波により発熱するグリル皿と接することで加熱されると、食品からは脂がにじみ出すため、この脂を食品とグリル皿との間から排出させる必要がある。以下、これを脂切りという。
従来、脂切りのために、図3、図4に示されるような構成のグリル皿が存在する(例えば、特許文献1参照)。上記従来の技術について、図面を参照して説明する。
図3、図4は、それぞれ従来のグリル皿の上面図、側面断面図、斜視図を示すものである。 図3、図4に示されるように、従来のグリル皿101は、上方から見ると全体として略長方形の形状を有し、その周囲には鍔状の形状を有する縁部102、縁部102の内側に周囲溝103が設けられる。
周囲溝103の内側には、角に丸みのある細長く薄い直方体形状の土手部が、複数個並べられ、隣り合う2つの土手部の間には溝部130が設けられる。各土手部は、周囲溝103の一辺から対向する一辺に至るまでの長さがある。
このように、周囲溝103の内側部分は、土手部と溝部とが交互に並んだ波形形状となる。周囲溝103の底は、溝部130の底より低くなっている。
以下、土手部111、121と、溝部130のみに注目する。また、土手部の長手方向を縦方向、土手部の長手方向に対して直角をなす方向を横方向という。
土手部111、121の上面には、食品が載置される略平面形状の載置面112、122がそれぞれ設けられる。土手部111、121および溝部130の裏面には、フェライトを主成分とする電波吸収体である発熱体104が塗布される。
上記のような構成のグリル皿101を高周波加熱装置の加熱室内に設置し(図示せず)、マイクロ波をグリル皿101の裏面に照射すると、発熱体104が発熱し、載置面112、122から伝わる熱で食品を調理することができる。
従来のグリル皿101は、調理中に食品からにじみ出す脂を、溝部130を経由して周囲溝103に溜めようとするものである。
ここで、調理の効率、焼きむら等の観点からは、載置面の横方向の長さ、すなわち、載置面の横幅を十分広くし、隣り合う2つの土手部の間隔、すなわち、溝部の横幅をある程度狭くすることが望ましい(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、前記従来の構成では、周囲溝103の幅、深さは同じであり、かつ深さは2mm程度と浅く、周囲溝103の容積は50〜70CCとなっている。少量の食品であれば問題はないが、ハンバーグ4個、サンマ四尾などを調理した場合は、100CC以上の脂が発生し、周囲溝103は完全に脂で一杯なり、かつ食品の一部も脂に浸かる状況になる。
調理後、グリル皿を電子レンジから開閉扉に沿って引き出し、グリル皿の短辺部に設けられた取手を持って運ぶ際に、グリル皿の周囲溝103が脂で一杯になっているため、手や手袋が脂に触れたり、床に脂をこぼしたりして汚す可能性があり、さらに、脂が熱い状態で片づける際には油により火傷する可能性もある。
また、一般的に、グリル皿は金属板をプレス加工することで形成される。そのため、効率的な脂切りを実現するために溝部を深くすると(例えば、5mm)、それに伴って溝部の横幅を広くする必要がある。
その結果、食品と接触する載置面の面積が小さくなり、十分な焼き色を付けたい食品を調理する場合、溝部の上では十分加熱されず、食品に所望の焼き色を付けることが困難となる。
反対に、溝部の横幅を狭くすると溝部が浅くなるため、軟らかい食品は溝部に落ち込み溝部と接することになる。このとき、その食品が脂の多いものであれば、調理中ににじみ出る脂が表面張力により食品と溝部の間にたまって熱伝導を阻害し、食品に十分な焼け色を付けることができない。
すなわち、従来のグリル皿では、脂による後かたづけ時の汚染や食品に所望の焼き色を付けつつ効率的な脂切りを行うという、課題を同時に解決することができない。
本発明は、上記課題を解決するもので、周囲溝の容積を拡大し、脂による汚染を防止するとともに、食品の接する載置面をより広く設けつつ効率的な脂切りを行うグリル皿を実現し、高周波加熱装置におけるグリル皿の衛生と調理性能の向上を図ることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の調理器具は、載置される食品を調理するための調理器具であって、横方向に並べて設けられ前記食品を載置するための載置面を有する第1および第2の土手部と、前記第1および第2の土手部の間に設けられる溝部と、前記載置面と前記溝部とを囲むように配置された長辺部と短辺部が繋がった周囲溝を備えた調理器具において、前記長辺部の周囲溝を短辺部の周囲溝よりも深くした構成としている。
この構成によって、食品をグリル調理して大量の脂が食品からにじみ出てもグリル皿の周囲溝の長辺部は深い溝となっているため、大量の脂を溜めることができ、調理後にグリル皿を取り出し運ぶ際に、脂が手に付着したり、床にこぼれたりすることがない。
また、本発明の調理器具は、前記載置面の横幅が、前記第1および第2の土手部の縦方向における中央付近で最も広く、前記溝部の深さが、前記第1および第2の土手部の縦方向における中央付近の近傍で最も浅い構成としている。
この構成によって、食品と接する可能性の高い載置面の箇所を広くできることにより、食品に対して載置面からより多くの熱が伝わるようにすることができるとともに、食品からにじみ出る脂が排出され易くすることができる。
本発明の調理器具によれば、周囲溝の長辺部の溝を深くすることにより、脂を大量に溜めることができ、グリル皿を持ち運ぶ際でも脂による手や手袋、床の汚染を防止することができるとともに、食品の接する載置面をより広く設けつつ効率的な脂切りを行うグリル皿を実現することができ、高周波加熱装置におけるグリル皿調理の性能向上を図ることが可能となる。
第1の発明は、載置される食品を調理するための調理器具であって、横方向に並べて設けられ前記食品を載置するための載置面を有する第1および第2の土手部と、前記第1および第2の土手部の間に設けられる溝部と、前記載置面と前記溝部とを囲むように配置された長辺部と短辺部が繋がった周囲溝を備えた調理器具において、前記長辺部の周囲溝を短辺部の周囲溝よりも深くするものである。
これにより、グリル調理によって大量に脂が食品からにじみ出てもグリル皿の周囲溝の長辺部を主として大量の脂を溜めることができるので、調理後にグリル皿を取り出し運ぶ際に脂が手に付着したり、床にこぼれたりすることがなく、汚染を防止することができるとともに、脂が熱い状態であっても手が脂に触れないため、油により火傷するという懸念も解消される。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記第1および第2の土手部は、縦方向の位置に応じて前記載置面の横幅が異なる構成とするものである。これにより、食品と接する可能性の高い載置面の箇所を広くすることができ、食品に対して載置面からより多くの熱が伝わるようにすることができる。
第3の発明は、特に、第1の発明または第2の発明において、前記載置面の横幅が、前記第1および第2の土手部の縦方向における中央付近で最も広い構成とするものである。これにより、食品と接する可能性の高い中央付近の載置面の箇所を広くすることができ、食品に対して載置面からより多くの熱が伝わるようにすることができる。
第4の発明は、特に第1の発明において、前記溝部の深さが、前記溝部の縦方向の位置に応じて異なる構成とするものである。これにより、溝部に傾斜を設けることができるの
で、食品からにじみ出る脂が排出され易くすることができる。
で、食品からにじみ出る脂が排出され易くすることができる。
第5の発明は、特に第1の発明または第4の発明において、前記第1および第2の土手部の縦方向における中央付近の近傍で最も浅い構成とするものである。これにより、食品と接する可能性の高い載置面の箇所を広くするとともに、食品と接する可能性の高い載置面の箇所を広くするとともに溝部に傾斜を設けることができるので、食品に対して載置面からより多くの熱が伝わるようにできるとともに、食品からにじみ出る脂が排出され易くすることができる。
第6の発明は、特に、第1の発明または第2の発明または第4の発明において、前記溝部の深さを前記載置面の横幅が広い箇所の近傍の方が前記載置面の横幅が狭い箇所の近傍より浅い構成とするものである。
これにより、載置面の横幅が広い箇所の近傍の方から前記載置面の横幅が狭い箇所の近傍に向けて溝部に傾斜を設けることができるので、食品に対して載置面からより多くの熱が伝わるようにできるとともに、食品からにじみ出る脂を前記周囲溝に排出され易くすることができる。
食品と接する可能性の高い載置面の箇所を広くするとともに溝部に傾斜を設けることができるので、食品に対して載置面からより多くの熱が伝わるようにできるとともに、食品からにじみ出る脂が排出され易くすることができる。
第7の発明は、前記載置面の横幅が、前記第1および第2の土手部の縦方向における中央付近で最も広く、前記溝部の深さが、前記第1および第2の土手部の縦方向における中央付近の近傍で最も浅い構成とするものである。
これにより、食品と接する可能性の高い載置面の箇所を広くするとともに、溝部に傾斜を設けることができるので、食品に対して載置面からより多くの熱が伝わるようにできるとともに、食品からにじみ出る脂が排出され易くすることができる。
第8の発明は、加熱室を有し、第1から第7のいずれかの発明の調理器具を備えた加熱装置であり、加熱装置におけるグリル皿調理の性能を向上させることができる。
以下、本発明にかかる調理器具の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1、図2は、それぞれ本実施の形態にかかるグリル皿の上面図、断面図を示すものである。より具体的には、図2(a)は、グリル皿を縦方向から見た場合の断面図であり、図2(b)はグリル皿を横方向から見た場合の断面図である。
図1、図2に示されるように、本実施の形態にかかるグリル皿は、上方から見ると全体として略長方形の形状を有し、その周囲には鍔状の形状を有する縁部2、縁部2の内側に周囲溝3が設けられる。
周囲溝3は、図2に示されるように、溝の深さが異なる長辺部の周囲溝3Aを短辺部の周囲溝3Bとからなり、この長辺部の周囲溝3Aと短辺部の周囲溝3Bは繋がっており、食品からにじみ出た脂が周囲溝3に溜められる構成としている。
周囲溝3の内側には、角に丸みのある細長く薄い直方体形状の土手部11、21が、横方向に複数個並べられ、隣り合う2つの土手部11、21の間には溝部30が設けられる
。各土手部は、周囲溝3の一辺から対向する一辺に至るまでの長さがある。
。各土手部は、周囲溝3の一辺から対向する一辺に至るまでの長さがある。
このように、周囲溝3の内側部分は、土手部11、21と溝部30とが横方向に交互に並んだ波形形状となる。周囲溝3の底は、溝部30の底より低くなっている。
土手部11、21の上面には、食品が載置される略平面形状の載置面12、22がそれぞれ設けられる。土手部11、21および溝部30の裏面には、フェライトを主成分とする電波吸収体である発熱体4が塗布される。
上記のような構成のグリル皿1を高周波加熱装置の加熱室内に設置し(図示せず)、マイクロ波をグリル皿1の裏面に照射すると、発熱体4が発熱し、載置面12、22から伝わる熱で食品を調理することができる。
本実施の形態にかかるグリル皿1は、調理中に食品からにじみ出す脂を、溝部30を経由して主として長辺部の周囲溝3Aに溜めようとするものである。
以下、本実施の形態にかかるグリル皿の特徴部分について説明する。
図1に示されるように、土手部11、21の上面に設けられる載置面12、22の横幅は、土手部11、21の縦方向の中央付近で最も広く、周囲溝3に近くなるに従って狭くなっている。
図2(b)に示されるように、溝部30の底と載置面12、22との垂直方向の距離、すなわち、溝部30の深さDは、土手部11、21の縦方向における中央付近の近傍で最も浅く、周囲溝3に近くなるに従って深くなっている。言い換えると、載置面12、22は略平面であるため、溝部30の底は、土手部11、21の縦方向の中央付近で最も高く、周囲溝3に近くなるに従って低くなる形状となる。
さらに、図2に示されるように、長辺部の周囲溝3Aは短辺部の周囲溝3Bよりも溝を深くしており、グリル皿の裏側からみると長辺部の周囲溝3Aが突起した構造となっている。
この長辺部の周囲溝3Aと短辺部の周囲溝3Bは溝の深さに勾配をもちながら繋がった状態であり、食品からにじみ出た脂が短辺部の周囲溝3Bに落下しても長辺部の周囲溝3Aに向かって流れ、食品から出る脂は主として長辺部の周囲溝3Aに溜められる構成としている。
これらの特徴により、次のような効果を得ることができる。
(1)食品が載置される可能性が高いグリル皿1の中央付近では、載置面12、22の面積が大きいため、食品と載置面との接触面積を大きくすることができる。
(2)グリル皿1の中央付近から周囲溝3に近くなるに従って溝部30が深くなる。すなわち、グリル皿1の中央付近では、軟らかい食品は溝部30に落ち込み溝部30の底と接することになるが、周囲溝3に近くなるに従って食品が溝部30の底と接する可能性が少なくなるので、調理中ににじみ出る脂は溝部30の傾斜に沿って周囲溝3に導かれる。
従って、食品と溝部の間に溜まって熱伝導を阻害する脂を除去することができるため、脂の多い食品に対しても十分な焼け色を付けることができる。特に、長辺部の周囲溝3Aが脂を溜める容積が大きいため、脂が溝部30や載置面12、22に滞留することがなく
、食品に十分な焼け色をより効果的に付けることができる。
、食品に十分な焼け色をより効果的に付けることができる。
(3)溝部30は、横幅の狭い箇所は浅く、横幅の広い箇所は深くなっているため、グリル皿1は、従来の形状に比べて掃除のし易い形状となる。
(4)上記特徴のため、載置面12、22から溝部30に至るまでの土手部11、21の側面は、その傾斜が、土手部11、21の縦方向のどの箇所においても略同じ角度となり、特定の箇所だけ他の箇所より急峻になるということがない。従って、本実施の形態にかかるグリル皿1は、プレス加工により容易に形成することができる。
(5)長辺部の周囲溝3Aは、短辺部の周囲溝3Bよりも溝が深くなっている。食品からにじみ出た脂は、主として長辺部の周囲溝3Aに溜まり、短辺部の周囲溝3Bは脂がほとんど溜まらないか、わずかに溜まる状態になる。調理後、脂の溜まった状態のグリル皿1を取り出し持ち運ぶ場合、短辺部の周囲溝3B側の縁部2に取り付けられた取手(図示せず)を持つが、短辺部の周囲溝3Bには脂がほとんど溜まっていないので手や手袋が脂に触れることがなく脂で汚染されることがない。
(6)グリル皿1を持ち運ぶ際に、グリル皿1をある程度傾斜させても脂が周囲溝3からこぼれることもなく、床の汚染も防止できる。
(7)脂が熱い状態でグリル皿1を運んでも脂が手に接触しないので火傷などの懸念も回避することができる。
本実施の形態にかかるグリル皿1のより具体的な構成に関しては、複数の載置面の上に比較的横幅の狭い食器(例えば、コーヒーカップ)を置いた場合でも、その食器が必ず2つの載置面に載るようにして、その食器が倒れないように配慮する。
例えば、そのような食器の底の直径が平均48mmであるとすると、載置面の横幅を最も広い箇所で35mmとする。
また、溝部30に関して、その深さDは、最も浅いところで1.5mmとし、載置面12、22に関して、縦方向の中央からの平均勾配は2度以上とするのが望ましい。
また、図1に示されるように、縁部2の周囲にある鍔状部分の四隅にくぼみ5を設けると、クリル皿1の強度を向上させることができるとともに、調理後に高温となったグリル皿でも取扱い易くすることができる。
さらに、最も脂の出る食品の代表であるハンバーグ4枚をグリル調理した場合、ハンバーグから出る脂の量は100〜150CCであり、長辺部の周囲溝3Aは、この脂を溜められる容積があればよい。具体的に述べると、従来のグリル皿の周囲溝の容積は約70CCであり、溝部の底からの深さは1.5mmである。
従来のグリル皿と周囲溝の幅を同じとし、短辺部の周囲溝3Bの深さを溝部30の底から1.5mmとすると、長辺部の周囲溝3Aの深さは3mmとなり、長辺部の周囲溝3Aの深さは短辺部の周囲溝3Bの少なくとも2倍の深さがあればよい。
以上のように、本発明の調理器具によれば、食品の接する載置面をより広く設けつつ効率的な脂切りを行うグリル皿を実現することができ、高周波加熱装置におけるグリル皿調理の性能向上を図ることが可能となるとともに、調理中に発生した脂を主として長辺部の周囲溝に溜めることができるので調理後にグリル皿を持ち運ぶ際に脂による手や手袋の汚
染、床の汚染を防止することができる。
染、床の汚染を防止することができる。
なお、本実施の形態では、載置面12、22を略平面としたが、縦方向、横方向とも、中央付近から溝部30や周囲溝3に向かって若干の傾斜を持たせてもよく、本実施の形態に留まるものではない。
また、本実施の形態では、金属板をプレス加工することでグリル皿1を形成するとしたが、プレス加工に限定されるものではなく、例えば、グリル皿1を鍛造品から削り出しでの加工により形成することも可能である。
従って、溝部の深さを一定とし、載置面の横幅だけを土手部の縦方向の位置に応じて変える場合や、載置面の横幅を一定とし、溝部の深さだけを土手部の縦方向の位置に応じて変える場合など、用途に応じて任意に設定することができる。
また、本実施の形態では、長辺部の周囲溝3Aと短辺部の周囲溝3Bは溝の深さに勾配をもちながら繋がった状態に加工されているが、長辺部の周囲溝3Aと短辺部の周囲溝3Bは極端な段差があってもよく、プレスなどの加工性を勘案し、任意に構成することができる。
また、短辺部の周囲溝3Bは、長辺部の周囲溝3Aに脂が流れやすいように傾斜させてもよい。
また、本実施の形態では、長辺部の周囲溝3Aの容積を大きくするために溝の深さを深くしたが、これに限定されるものではなく、食品を載置する面積が小さくなるが、長辺部の周囲溝の幅を大きくしてもよく、用途に応じて任意に設定することができる。
以上詳細に説明してきたように、本発明にかかる調理器具は、電子レンジ等の高周波加熱装置に適用可能である。さらに、シーズヒータなど高周波加熱ではない加熱手段を用いたグリル装置内に設置される波形形状の調理皿にも適用可能である。
1 グリル皿
2 縁部
3 周囲溝
3A 長辺部の周囲溝
3B 短辺部の周囲溝
11 土手部(第1の土手部)
12、22 載置面
21 土手部(第2の土手部)
30 溝部
2 縁部
3 周囲溝
3A 長辺部の周囲溝
3B 短辺部の周囲溝
11 土手部(第1の土手部)
12、22 載置面
21 土手部(第2の土手部)
30 溝部
Claims (8)
- 載置される食品を調理するための調理器具であって、横方向に並べて設けられ前記食品を載置するための載置面を有する第1および第2の土手部と、前記第1および第2の土手部の間に設けられる溝部と、前記載置面と前記溝部とを囲むように配置された長辺部と短辺部からなる周囲溝を備えた調理器具において、前記長辺部の周囲溝の深さを短辺部の周囲溝よりも深くした調理器具。
- 前記第1および第2の土手部は、縦方向の位置に応じて前記載置面の横幅が異なる請求項1に記載の調理器具。
- 前記載置面の横幅が、前記第1および第2の土手部の縦方向における中央付近で最も広い請求項1または2に記載の調理器具。
- 前記溝部の深さが、前記溝部の縦方向の位置に応じて異なる請求項1に記載の調理器具。
- 前記溝部の深さが、前記第1および第2の土手部の縦方向における中央付近の近傍で最も浅い請求項1または4に記載の調理器具。
- 前記溝部の深さが、前記載置面の横幅が広い箇所の近傍の方が前記載置面の横幅が狭い箇所の近傍より浅い請求項1、2または4に記載の調理器具。
- 前記載置面の横幅が、前記第1および第2の土手部の縦方向における中央付近で最も広く、前記溝部の深さが、前記第1および第2の土手部の縦方向における中央付近の近傍で最も浅い請求項6に記載の調理器具。
- 加熱室を有し、前記加熱室内に請求項1から7のいずれか1項に記載の調理器具を備えた加熱装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102697399A (zh) * | 2012-03-08 | 2012-10-03 | 姚丰卫 | 新型防凝水蒸格 |
KR20180057137A (ko) * | 2016-11-22 | 2018-05-30 | 박용일 | 직화구이용 그릴 |
CN114601323A (zh) * | 2022-04-26 | 2022-06-10 | 杭州九阳小家电有限公司 | 一种烹饪器具控制方法和烹饪器具 |
-
2009
- 2009-11-11 JP JP2009257734A patent/JP2011101723A/ja active Pending
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