JP2001132298A - 引き戸の仮止機能を備えた錠 - Google Patents

引き戸の仮止機能を備えた錠

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JP2001132298A
JP2001132298A JP31644899A JP31644899A JP2001132298A JP 2001132298 A JP2001132298 A JP 2001132298A JP 31644899 A JP31644899 A JP 31644899A JP 31644899 A JP31644899 A JP 31644899A JP 2001132298 A JP2001132298 A JP 2001132298A
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rotary knob
cylinder
pin
cylinder lock
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Kanji Minami
完治 南
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Osaka Kanagu Co Ltd
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Osaka Kanagu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転つまみと鍵により係止具を揺動操作する
ように構成することにより仮止め機能及び防犯機能を有
するとともに、操作性の良好な引き戸の仮止機能を備え
た錠を提供すること。 【解決手段】 錠本体1に配設された回転つまみ3と、
回転つまみ3に偏心して突設したピン37を介して摺動
するスライド板5と、回転つまみ3を操作することによ
り、スライド板5を介して揺動操作される係止具2と、
シリンダ錠6と、このシリンダ錠6を鍵(図示省略)に
より操作することによりシリンダ錠6のシリンダ軸61
に偏心して突設したピン62を介して回転するととも
に、回転つまみ3の周面に形成した歯車33と噛合する
歯付カム4とからなり、シリンダ錠6のシリンダ軸61
に偏心して突設したピン62を、歯付カム4に所定の角
度に亘って形成した環状溝44に嵌挿することにより、
歯付カム4がシリンダ錠6のシリンダ軸61に対して所
定の角度の範囲で相対的に自由に回転できるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引き戸の仮止機能
を備えた錠に関し、特に、物置などに取り付ける引き戸
において、引き戸が容易に開放されないようにする仮止
めと鍵による施錠を簡易に行えるようにした引き戸の仮
止機能を備えた錠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、物置等に取り付ける引き戸は、そ
の構造が簡単であるため、これに相応した簡単な構造の
取手を引き戸の所定位置に取り付け、この取手に指を引
っかけるようにして引き戸を開閉するようにし、この取
手とは別に錠を設けるようにしている。
【0003】ところで、従来の物置等に取り付ける引き
戸に用いられる錠には、回転つまみを操作することに
より揺動操作される係止具を備えたもの、着脱可能な
鍵を操作することにより揺動操作される係止具を備えた
もの、上記及びをそれぞれ独立して備えたものが
ある。
【0004】このうち、の回転つまみを操作すること
により揺動操作される係止具を備えたものは、引き戸が
容易に開放されないように仮止めすることができるもの
の、施錠を行うことができず、防犯上の問題がある。ま
た、の着脱可能な鍵を操作することにより揺動操作さ
れる係止具を備えたものは、施錠を行うことが可能で、
防犯上の問題はないが、引き戸が容易に開放されないよ
うにする仮止めを行うことができず、操作性が悪いとい
う問題がある。また、の上記及びをそれぞれ独立
して備えたものは、施錠を行うことが可能で、防犯上の
問題はなく、また、引き戸が容易に開放されないように
仮止めすることができるが、回転つまみと鍵の両方を操
作する必要があり、操作性が悪いという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の物
置等に取り付ける引き戸に用いられる錠は、いずれも一
長一短があり、仮止め機能、防犯機能、操作性のすべて
を満足するものはなかった。
【0006】本発明は、上記従来の物置等に取り付ける
引き戸に用いられる錠の有する問題点に鑑み、回転つま
みと鍵により係止具を揺動操作するように構成すること
により仮止め機能及び防犯機能を有するとともに、操作
性の良好な引き戸の仮止機能を備えた錠を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の引き戸の仮止機能を備えた錠は、回転つま
みと、該回転つまみを操作することにより揺動操作され
る係止具と、シリンダ錠と、該シリンダ錠を操作するこ
とによりシリンダ錠のシリンダ軸に偏心して突設したピ
ンを介して回転するとともに、前記回転つまみの周面に
形成した歯車と噛合する歯付カムとからなり、前記シリ
ンダ錠のシリンダ軸に偏心して突設したピンを、前記歯
付カムに所定の角度に亘って形成した環状溝に嵌挿する
ことにより、歯付カムがシリンダ錠のシリンダ軸に対し
て所定の角度の範囲で相対的に自由に回転できるように
したことを特徴とする。
【0008】この引き戸の仮止機能を備えた錠は、シリ
ンダ錠を解錠した状態では、回転つまみを操作すること
により、係止具を揺動操作して、引き戸が容易に開放さ
れないように仮止めすることができる。この場合、回転
つまみの周面に形成した歯車と噛合する歯付カムは、シ
リンダ錠のシリンダ軸に対して所定の角度の範囲で相対
的に自由に回転できるようにされているので、回転つま
みを自由に操作することができる。一方、鍵を用いてシ
リンダ錠を操作することにより、シリンダ錠のシリンダ
軸に偏心して突設したピンを介して歯付カムを回転し、
これにより、歯付カムと噛合する回転つまみを回転し
て、係止具を揺動操作して、引き戸の施錠を行うことが
できる。この場合、施錠した状態では、回転つまみを自
由に操作することができないようにされている。
【0009】この場合において、回転つまみに偏心して
突設したピンを介して摺動するスライド板を備え、該ス
ライド板を介して係止具を揺動操作するようにすること
ができる。
【0010】これにより、係止具の配設位置、揺動方向
等を自由に設定することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の引き戸の仮止機能
を備えた錠の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】図1〜図11に、本発明の引き戸の仮止機
能を備えた錠の一実施例を示す。
【0013】この引き戸の仮止機能を備えた錠は、例え
ば、閉戸時、2枚の引き戸が互いに重なる部分におい
て、外側の引き戸D1に嵌合して取り付けるようにした
錠本体1と、この錠本体1に配設された回転つまみ3
と、回転つまみ3に偏心して突設したピン37を介して
摺動するスライド板5と、回転つまみ3を操作すること
により、スライド板5を介して揺動操作される係止具2
と、シリンダ錠6と、このシリンダ錠6を鍵(図示省
略)により操作することによりシリンダ錠6のシリンダ
軸61に偏心して突設したピン62を介して回転すると
ともに、回転つまみ3の周面に形成した歯車33と噛合
する歯付カム4とからなり、シリンダ錠6のシリンダ軸
61に偏心して突設したピン62を、歯付カム4に所定
の角度に亘って形成した環状溝44に嵌挿することによ
り、歯付カム4がシリンダ錠6のシリンダ軸61に対し
て所定の角度の範囲、本実施例においては、略180°
で相対的に自由に回転できるように構成されている。
【0014】そして、この錠は、係止具2を揺動操作す
ることにより、この係止具2を内側の引き戸D2に形成
した係止孔等の係止部(図示省略)に係止して、2枚の
引き戸が容易に開放されないように仮止めするようにし
たり、引き戸の施錠を行うようにするものである。
【0015】錠本体1は、図1〜図3に示すように、合
成樹脂又は軽合金等を以て形成し、引き戸D1の表板に
形成した錠取付孔(図示省略)内に嵌入することにより
取り付けることができるように、錠本体1の表面側周端
縁には、周囲を取り囲むように突出する鍔10を一体に
形成し、引き戸D1に嵌入したとき、この鍔10が引き
戸D1の表板の表面に沿い、かつ錠本体1の外周面に突
設した係止爪片14及び錠本体1に装着される裏カバー
7に備えた弾性を備えた係止爪片15との協動作用に
て、引き戸D1の表板に固定されるようにする。
【0016】また、錠本体1の表面には、回転つまみ3
を回動可能に嵌合する回転つまみ嵌合部13と、この回
転つまみ嵌合部13と隣接してシリンダ錠6を嵌合する
シリンダ錠嵌合部12とを形成する。
【0017】また、錠本体1には、図2に示すように、
L字形状のフックを備えた係止具2、歯付カム4及びス
ライド板5を配設し、係止具2に形成した軸孔24を貫
通する軸を介して揺動可能に錠本体1に支持した係止具
2をスライド板5と係止し、また、歯付カム4をシリン
ダ錠6のシリンダ軸61に遊嵌するとともに、シリンダ
錠6のシリンダ軸61に偏心して突設したピン62を、
歯付カム4に所定の角度に亘って形成した環状溝44に
嵌挿することにより、歯付カム4がシリンダ錠6のシリ
ンダ軸61に対して所定の角度の範囲、本実施例におい
ては、略180°で相対的に自由に回転できるように
し、さらに、歯付カム4の周面に形成した扇形の歯車4
3と、回転つまみ3の周面に形成した扇形の歯車33と
を噛合するようにし、これらを覆うように箱形の裏カバ
ー7を装着して構成する。
【0018】裏カバー7は、図4に示すように、一面が
開口した箱形をしており、錠本体1の外周部に突設し、
かつ弾性を備えた係止爪片11を、裏カバー側に形成し
た係止孔72に嵌合するようにして装着し、錠本体1に
取り付けた部品、具体的には、係止具2、回転つまみ
3、歯付カム4、スライド板5、シリンダ錠6等を覆う
ような形状とする。また、裏カバー7の片端の一部を切
り欠いて係止具2の挿入溝71を形成し、これにより、
略L字形をした係止具2が揺動、具体的には、図1
(A)の実線位置の解錠状態から鎖線位置の施錠状態に
揺動できるようする。そして、裏カバー7は、裏カバー
7を錠本体1の裏側に添わせて押し付けることにより、
錠本体1に突設した係止爪片11が、裏カバー7に形成
した係止孔72内に嵌合係止され、さらに、必要に応じ
て、ビス16にて固定することにより、錠本体1に一体
に装着されるように構成する。そして、錠本体1に形成
した係止爪片14と対向する裏カバー7の外周部の位置
及び側面に、係止爪片15を突設し、これらの係止爪片
14及び係止爪片15の協動作用にて、裏カバー7を一
体に装着した錠本体1を、引き戸D1の表板に固定する
ようにする。
【0019】係止具2は、図2及び図5に示すように、
その全形形状を略L字形に形成し、基部となる本体片2
6の一部にアーム片21を突設し、このアーム片21の
先端を屈曲し、内側の引き戸D2に形成した係止孔等の
係止部に係止可能としたフック状の係片22を一体に形
成し、さらに、本体片26の両側にボス23,23を形
成し、この一方のボス23より本体片26を経て他方の
ボス23へと貫通する軸孔24を形成し、これに錠本体
1に枢着する軸を貫通させるとともに、一方のボス23
に突設したアーム25に、軸孔24を貫通する軸と平行
となるようにして配設する操作片25を一体に形成して
構成する。この操作片25の本体片26からの突出量
は、操作片25がスライド板5と揺動可能に係止され、
かつ、スライド板5が摺動に合わせて、図1(A)に示
すように、略90°揺動するように設定する。
【0020】回転つまみ3は、図6に示すように、本体
片30の表側に、指で摘んで回転できるように直径方向
に突条体31を突設し、また、裏側の周端面の外周部に
は所定の角度に亘って扇形の歯車33を形成するととも
に、本体片30の内側に柱体状に膨出するピン軸柱体3
4を一体に形成する。このピン軸柱体34は、図6
(C)、(D)に示すように、扇形の歯車33の片端側
で、歯車33よりも内側に形成し、ここにピン挿入孔3
5を形成し、ピン挿入孔35内にピン37を、その先端
がピン軸柱体34の端面から突出するように突設する。
なお、この歯車33の両端部には歯車を刻設していない
鍔36,36を一体に形成する。
【0021】歯付カム4は、図7に示すように、円盤状
の本体片40の外周の一部に扇形の歯車形成部42を一
体に形成し、この歯車形成部42の外周縁に所定の角度
に亘って歯車43を形成するとともに、中央部にはシリ
ンダ錠6のシリンダ軸61の直径よりも大径の穴部41
を形成し、歯付カム4をシリンダ軸61に遊嵌して取り
付けるようにする。そして、歯付カム4に所定の角度に
亘って環状溝44を形成し、この環状溝44にシリンダ
錠6のシリンダ軸61に偏心して突設したピン62を嵌
挿することにより、歯付カム4がシリンダ錠6のシリン
ダ軸61に対して所定の角度の範囲、本実施例において
は、略180°で相対的に自由に回転できるようにす
る。
【0022】スライド板5は、図8に示すように、平板
状で錠本体1の裏面と裏カバー7との間に摺動可能に挟
まれるようにして配設され、片端部には横長状のピン嵌
挿溝51を形成し、他端側には係止具2の操作片25と
係合して、係止具2が、係止具2の軸孔24を貫通した
軸を中心にして揺動できるように係止部52を形成する
ようにする。ピン嵌挿溝51には、回転つまみ3に偏心
して突設したピン37を嵌挿し、回転つまみ3を操作す
ることにより、回転つまみ3に突設したピン37の軌跡
に沿って、スライド板5を摺動させるようにする。
【0023】なお、図9は、シリンダ錠6を錠本体1に
取り付けるシリンダインナー8を示し、このシリンダイ
ンナー8の形状はシリンダ錠6の形状と合わせるもの
で、図示のものに限定されない。
【0024】次に、この引き戸の仮止機能を備えた錠の
組立順序を説明する。以下、錠本体1にシリンダ錠6を
先に取り付ける場合について説明するが、この取付順序
はこれに限定されることはない。錠本体1のシリンダ錠
嵌合部12内に、シリンダ錠6をシリンダインナー8を
介して嵌着する。このシリンダ錠6の錠本体1の裏面側
に突出し、かつ鍵の操作にて回転するシリンダ軸61の
先端に、歯付カム4の穴部41を遊嵌して取り付けるよ
うにする。このとき、シリンダ錠6のシリンダ軸61に
偏心して突設したピン62を、歯付カム4に所定の角度
に亘って形成した環状溝44に嵌挿するようにする。ま
た、係止具2は、係止具2に形成した軸孔24を貫通す
る軸を介して揺動可能に錠本体1に支持して取り付け
る。この係止具2の取付は、シリンダ錠6や回転つまみ
3の取付前あるいは取付後のいずれでもよい。歯付カム
4の歯車43と、回転つまみ3の歯車33とが噛合され
るようにして錠本体1の裏側から、回転つまみ嵌合部1
3内に回転つまみ3を嵌挿する。この噛合した歯付カム
4の歯車43と回転つまみ3の歯車33とに添い、これ
らを覆うようにスライダ板5を配設する。このとき、回
転つまみ3に突設したピン62がスライダ板5のピン嵌
挿溝51に嵌挿され、かつ、係止具2の操作片25を、
係止部52に嵌合係止するようにする。これにより、歯
付カム4は、シリンダ錠6のシリンダ軸61に対して所
定の角度の範囲、本実施例においては、略180°で相
対的に自由に回転でき、環状溝44の端部にシリンダ軸
61のピン62が当接したとき、歯付カム4は、シリン
ダ錠6のシリンダ軸61によって、その回転が規制され
るようにする。
【0025】このようにして、錠本体1に、係止具2、
回転つまみ3、歯付カム4、スライダ板5及びシリンダ
錠6を組み込んだ後、これらを覆うようにして裏カバー
7を錠本体1に一体に装着するようにする。
【0026】そして、このようにして組み立てた錠は、
引き戸D1の表板に形成した錠取付孔(図示省略)内に
押し込むようにして嵌入することにより簡単に取り付け
ることができる。
【0027】次に、この引き戸の仮止機能を備えた錠の
作動を、図10に基づいて説明する。図10(A)は、
鍵(図示省略)を用いてシリンダ錠6の施錠、解錠する
場合を、図10(B)は、シリンダ錠6を解錠した状態
で、回転つまみ3を操作することにより仮止めするする
場合をそれぞれ示す。
【0028】まず、鍵(図示省略)を用いてシリンダ錠
6の施錠、解錠する場合を、図10(A)に基づいて説
明する。
【0029】施錠する場合、例えば、係止具2が、図1
の実線位置で示す状態にあるとき(図10(A)
(1))に、鍵を用いてシリンダ錠6のシリンダ軸61
を回転する。このシリンダ錠6のシリンダ軸61の回転
により、シリンダ軸61に突設したピン62が略90°
回転すると、ピン62は、歯付カム4の環状溝44内を
移動し、環状溝44の端部に達する(図10(A)
(2))。このように、ピン62が略90°回転するま
で歯付カム4は回転せず、シリンダ軸61のみが空回転
する。そして、鍵を用いてシリンダ錠6のシリンダ軸6
1を回転させて、さらに、略90°回転させると、シリ
ンダ軸61の回転は、ピン62、環状溝44の縁部を介
して歯付カム4に伝わり、歯付カム4も同時に略90°
回転する(図10(A)(3))。この歯付カム4の回
転により、これと歯車43,33を介して噛合する回転
つまみ3も同様に略90°回転し、この回転つまみ3の
回転により、回転つまみ3に突設したピン37を介し
て、スライド板5が摺動し、係止具2が揺動して施錠が
行われる。この施錠状態で、鍵(図示省略)をシリンダ
錠6から引き抜くと、回転つまみ3が、歯付カム4を介
してシリンダ錠6によりロックされることとなり、回転
つまみ3を回転することができず、施錠状態が保持され
る。
【0030】次に、解錠する場合、鍵を用いてシリンダ
錠6のシリンダ軸61を先とは逆方向に回転する。この
シリンダ錠6のシリンダ軸61の回転により、シリンダ
軸61に突設したピン62が略180°回転すると、ピ
ン62は、歯付カム4の環状溝44内を移動し、環状溝
44の端部に達する(図10(A)(4))。このよう
に、ピン62が略180°回転するまで歯付カム4は回
転せず、シリンダ軸61のみが空回転する。そして、鍵
を用いてシリンダ錠6のシリンダ軸61を回転させて、
さらに、略90°回転させると、シリンダ軸61の回転
は、ピン62、環状溝44の縁部を介して歯付カム4に
伝わり、歯付カム4も同時に略90°回転する(図10
(A)(5))。この歯付カム4の回転により、これと
歯車43,33を介して噛合する回転つまみ3も同様に
略90°回転し、この回転つまみ3の回転により、回転
つまみ3に突設したピン37を介して、スライド板5が
摺動し、係止具2が揺動して解錠が行われる。
【0031】次に、鍵を用いてシリンダ錠6のシリンダ
軸61を先とは逆方向、すなわち、正方向に回転する。
このシリンダ錠6のシリンダ軸61の回転により、シリ
ンダ軸61に突設したピン62が略90°回転すると、
ピン62は、歯付カム4の環状溝44内を移動し、環状
溝44の中心部に達する(図10(A)(6)=図10
(A)(1))。このように、ピン62が略90°回転
しても歯付カム4は回転せず、シリンダ軸61のみが空
回転する。この施錠状態で、鍵(図示省略)をシリンダ
錠6から引き抜くと、回転つまみ3は、歯付カム4を介
してシリンダ錠6によりロックされず、解錠状態が保持
される。なお、このとき、回転つまみ3は自由に回転す
ることができる。
【0032】次に、シリンダ錠6を解錠した状態で、回
転つまみ3を操作して仮止めする場合を、図10(B)
に基づいて説明する。
【0033】まず、シリンダ錠6は解錠しておくものと
する。仮止め状態に施錠する場合、例えば、係止具2
が、図1の実線位置で示す状態にあるとき(図10
(B)(1))に、回転つまみ3を略90°回転する
(図10(B)(2))。この回転つまみ3の回転によ
り、回転つまみ3に突設したピン37を介して、スライ
ド板5が摺動し、係止具2が揺動して仮止め施錠が行わ
れる。このように、回転つまみ3を略90°回転すると
き、歯付カム4が同様に回転するが、ピン62は、歯付
カム4の環状溝44内を移動できるため、回転つまみ3
を自由に回転することができる。
【0034】次に、回転つまみ3を先とは逆方向に略9
0°回転する(図10(B)(3)=図10(B)
(1))。この回転つまみ3の回転により、回転つまみ
3に突設したピン37を介して、スライド板5が摺動
し、係止具2が揺動して仮止め施錠が解除される。この
ように、回転つまみ3を略90°回転するとき、歯付カ
ム4が同様に回転するが、ピン62は、歯付カム4の環
状溝44内を移動できるため、回転つまみ3を自由に回
転することができる。
【0035】なお、上記実施例においては、係止具2の
配設位置、揺動方向等に自由度を持たせるため、回転つ
まみ3に偏心して突設したピン37を介して摺動するス
ライド板5を備え、このスライド板5を介して係止具2
を揺動操作するようにしたが、これに限定されず、回転
つまみ3により直接又は他の任意の伝動部材を介して係
止具2を揺動操作するように構成することもできる。
【0036】また、上記実施例においては、2枚の引き
戸を例に説明したが、1枚の引き戸にも適用することが
できる。
【0037】
【発明の効果】本発明の引き戸の仮止機能を備えた錠に
よれば、シリンダ錠を解錠した状態では、回転つまみを
操作することにより、係止具を揺動操作して、引き戸が
容易に開放されないように仮止めすることができる。こ
の場合、回転つまみの周面に形成した歯車と噛合する歯
付カムは、シリンダ錠のシリンダ軸に対して所定の角度
の範囲で相対的に自由に回転できるようにされているの
で、回転つまみを自由に操作することができる。一方、
鍵を用いてシリンダ錠を操作することにより、シリンダ
錠のシリンダ軸に偏心して突設したピンを介して歯付カ
ムを回転し、これにより、歯付カムと噛合する回転つま
みを回転して、係止具を揺動操作して、引き戸の施錠を
行うことができる。このように、本発明の引き戸の仮止
機能を備えた錠は、回転つまみと鍵により係止具を揺動
操作するように構成することにより仮止め機能及び防犯
機能を有するとともに、回転つまみと鍵による操作を連
動させることができ、操作性が良好となる。
【0038】また、回転つまみに偏心して突設したピン
を介して摺動するスライド板を備え、該スライド板を介
して係止具を揺動操作するようにすることにより、係止
具の配設位置、揺動方向等を自由に設定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の引き戸の仮止機能を備えた錠の一実施
例を示し、(A)は側面図、(B)は正面図、(C)は
裏面図である。
【図2】同拡大断面図である。
【図3】錠本体を示し、(A)は側面図、(B)は背面
図、(C)は正面図、(D)は平面図、(E)は底面図
である。
【図4】裏カバーを示し、(A)は側面図、(B)は背
面図、(C)は正面図、(D)は平面図、(E)は底面
図である。
【図5】係止具を示し、(A)は正面図、(B)は平面
図、(C)は側面図である。
【図6】回転つまみを示し、(A)は正面図、(B)は
側面図、(C)は断面図、(D)は裏面図である。
【図7】歯付カムを示し、(A)は正面図、(B)は側
面図、(C)は裏面図である。
【図8】スライド板を示し、(A)は裏面図、(B)は
正面図、(C)は側面図である。
【図9】シリンダインナーを示し、(A)は側面図、
(B)は背面図、(C)は正面図、(D)は平面図、
(E)は底面図である。
【図10】本発明の引き戸の仮止機能を備えた錠の作動
の説明図である。
【図11】本発明の引き戸の仮止機能を備えた錠を引き
戸に取り付けた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 錠本体 2 係止具 21 アーム片 22 係片 23 ボス 25 係止片 26 本体片 3 回転つまみ 30 本体片 33 歯車 37 ピン 4 歯付カム 40 本体片 41 穴部 42 歯車形成部 43 歯車 44 環状溝 5 スライド板 51 ピン嵌挿溝 52 係止部 6 シリンダ錠 61 シリンダ軸 62 ピン 7 裏カバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転つまみと、該回転つまみを操作する
    ことにより揺動操作される係止具と、シリンダ錠と、該
    シリンダ錠を操作することによりシリンダ錠のシリンダ
    軸に偏心して突設したピンを介して回転するとともに、
    前記回転つまみの周面に形成した歯車と噛合する歯付カ
    ムとからなり、前記シリンダ錠のシリンダ軸に偏心して
    突設したピンを、前記歯付カムに所定の角度に亘って形
    成した環状溝に嵌挿することにより、歯付カムがシリン
    ダ錠のシリンダ軸に対して所定の角度の範囲で相対的に
    自由に回転できるようにしたことを特徴とする引き戸の
    仮止機能を備えた錠。
  2. 【請求項2】 回転つまみに偏心して突設したピンを介
    して摺動するスライド板を備え、該スライド板を介して
    係止具を揺動操作するようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の引き戸の仮止機能を備えた錠。
JP31644899A 1999-11-08 1999-11-08 引き戸の仮止機能を備えた錠 Pending JP2001132298A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102561822A (zh) * 2005-08-31 2012-07-11 天津海州科工贸有限公司 玄力防盗自控锁
CN103758402A (zh) * 2005-08-31 2014-04-30 天津海州科工贸有限公司 一种防火与防盗锁控装置
CN107687533A (zh) * 2017-10-19 2018-02-13 开平市宝润五金制品有限公司 一种改进按钮的淋浴分水阀

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