JPH0743386Y2 - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

車両用ドアロック装置

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Publication number
JPH0743386Y2
JPH0743386Y2 JP11375489U JP11375489U JPH0743386Y2 JP H0743386 Y2 JPH0743386 Y2 JP H0743386Y2 JP 11375489 U JP11375489 U JP 11375489U JP 11375489 U JP11375489 U JP 11375489U JP H0743386 Y2 JPH0743386 Y2 JP H0743386Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
latch
ratchet
door
lock device
door lock
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP11375489U
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English (en)
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JPH0354572U (ja
Inventor
重宣 黒木
Original Assignee
株式会社本田ロック
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野)本考案は、車両用ドアロック装置
に関するものであり、特にラッチとラチェットの構造に
関するものである。
(従来技術)従来、開扉方向にバネ付勢され、車体側の
ストライカに係合して閉扉方向に回転するラッチと、該
ラッチに係合する方向にバネ付勢され、ラッチを閉扉位
置に保持するラチェットとを具備した車両用ドアロック
装置としては、特開昭59-52077号公報に開示されたもの
が知られている。この公報に記載されたものにおいて
は、ラッチの外周面にラチェットと係合する係合段部を
形成し、閉扉時にラチェットが該係合段部に係合してラ
ッチの逆転を阻止し、開扉操作によりラチェットをバネ
付勢力に抗してラッチ外周面まで変位させ、ラッチとラ
チェットとの係合を解除するようにされている。
(考案が解決しようとする課題)しかしながら、上記の
ものでは、ラッチを、開扉位置における回動軸からラチ
ェットと当接する部位までの半径距離が閉扉位置におけ
る回動軸からラチェットと係合する係合段部までの半径
距離よりも大きくなるように形成してあるので、必然的
にラッチの形状が大きくなり、その結果、ラッチを収容
するドアロックケースをラッチの回動範囲に対応して大
きくする必要があるので、ドアロック装置全体が大型化
するという不都合がある。また、閉扉位置から開扉位置
に移行するときには、ラチェットはラッチの係合段部か
ら離脱して半径距離が大きいラッチの外周面に乗り上げ
るが、このとき、ラチェットを付勢するスプリングは閉
扉位置よりもさらに圧縮状態となり、その結果、ラチェ
ットの先端部がラッチ外周面により強く当接するため、
ラッチとラチェットとの間に生じるフリクションが増大
し、このフリクションがラッチの開扉位置への回動復帰
を妨げる阻止力として働き、特にラッチの開扉位置付近
ではラッチのリターンスプリングが伸びきった状態に近
くなるため、その付勢力が弱いと共に、前記フリクショ
ンの影響が大きいので、ラッチが開扉位置に完全に戻り
切らない状態が生じるという不具合があった。
(課題を解決するための手段)本考案は、従来技術の上
記のような問題点を解決することを目的とするものであ
り、その手段として、開扉方向にバネ付勢され、車体側
のストライカに係合して閉扉方向に回転するラッチと、
該ラッチに係合する方向にバネ付勢され、ラッチ外周面
に設けた係合段部に係合してラッチを閉扉位置に保持す
るラチェットとを具部してなる車両用ドアロック装置に
おいて、前記ラッチを、開扉位置における回動軸からラ
チェットと係合する部位までの半径距離L1が閉扉位置に
おける回動軸からラチェットと係合する部位までの半径
距離L2より小さくなるように形成し、前記ラッチが閉扉
位置から開扉位置に回動するに際し、前記ラチェットが
さらにラッチと係合する方向に回動するようにしたもの
である。
(実施例)以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
第1図は本考案に係る車両用ドアロック装置を示す正面
図、第2図はラッチがハーフラッチ位置あるいはフルラ
ッチ位置に保持された状態を示す正面図である。
第1図に示すように、車両のドア側に組み込まれるドア
ロックの合成樹脂製のボディ1の表側には、その略中央
部に車体側のピラーに固設されたストライカ4を進入さ
せるための進入路5と凹所8とが形成されており、該凹
所8内には、前記ストライカ4に係合して閉扉方向(反
時計方向)に回動するラッチ6と、該ラッチ6の外周に
設けた係合段部(後述するハーフ係合段部16またはフル
係合段部17)に係合してラッチ6を閉扉位置に保持する
ラチェット7とが前記進入路5を挟んでそれぞれ配設さ
れている。そして、該ラチェット7は、開扉操作部材の
操作により公知の連結部材を介して開扉方向に回動され
てラッチとの係合が解除されるようにされている。
前記ラッチ6は、回動軸9により回動自在に軸支されて
いる。ラッチ6の背面にはピン11が突設されており、該
ピン11は前記ボディ1に形成された円弧溝12内に摺動自
在に配置されている。そして、該円弧溝12の一端面と前
記ピン11との間には、スプリング13が圧縮状態で保持さ
れており、これによりラッチ6は常に開扉方向(時計方
向)に付勢されている。このラッチ6は、公知の略円板
状の回転ラッチであり、ドア閉時に前記ストライカ4が
係入すべくその半径方向には係合溝14が穿設されてお
り、該係合溝14を挟んで形成される2つの脚部には、後
述するラチェット7の係止面41に噛合するハーフ係合段
部16とフル係合段部17とが各々形成されている。前記ラ
チェット7もまた、略円板状をしており、前記ラッチ6
との対向面は、ラッチ6の回動軌跡に沿って円弧状に切
欠いたカム面18と、該カム面18に連続して円周方向に形
成された係止部41と、該係止部41の端部より半径方向に
突出した突部22とから成っている。ラチェット7の下方
には、該ラチェット7の外周に沿ってスプリング取付け
溝40が形成されている。そして、該スプリング取付け溝
40の一端面と前記突部22の下面との間には、スプリング
23が圧縮状態で保持されており、これによりラチェット
7は常にラッチ6と係合する方向(反時計方向)に付勢
されている。また、前記ラッチ6を、開扉位置(第1
図)における回動軸9からラチェット7と当接する部位
までの半径距離L1が閉扉位置(第2図)における回動軸
9からラチェット7と係合する部位(すなわち、フル係
合段部17)までの半径距離L2より小さくなるように形成
した。そして、前記ラッチ6が閉扉位置(第2図)から
開扉位置(第1図)に回動するに際し、ラチェット7は
さらにラッチ6と係合する方向に回動するようにされて
いる。このように構成したことにより、ラッチ6の閉扉
位置(第2図)における横方向の半径が小さくなりラッ
チ6の形状を小さくすることができ、該ラッチ6を収容
するボディ1も小さくできるので、ロック装置を従来の
もの、すなわち上記半径距離L1が半径距離L2より等しい
か又は大きいラッチ形状のもの〔第1図及び第2図
(b)中、想像線(二点鎖線)を参照〕に比して小型化
することができる。また、ラッチ6が開扉位置付近まで
戻ると、前記スプリング13の付勢力は弱くなるが、ラチ
ェット7がラッチ6の外周に当接して該ラッチを開扉方
向に回動させるようにされているので(第1図参照)、
ラッチ6を完全に開扉位置に戻すことができる。
(考案の効果)本考案では、開扉方向にバネ付勢され、
車体側のストライカに係合して閉扉方向に回転するラッ
チと、該ラッチに係合する方向にバネ付勢され、ラッチ
外周面に設けた係合段部に係合してラッチを閉扉位置に
保持するラチェットとを具備してなる車両用ドアロック
装置において、前記ラッチを、開扉位置における回動軸
からラチェットと係合する部位までの半径距離L1が閉扉
位置における回動軸からラチェットと係合する部位まで
の半径距離L2より小さくなるように形成し、前記ラッチ
が閉扉位置から開扉位置に回動するに際し、前記ラチェ
ットがさらにラッチと係合する方向に回動するようにし
たことにより、ラッチの閉扉位置における横方向の半径
が小さくなりラッチの形状を小さくすることができ、そ
の分だけ該ラッチを収容するドアロックケース側の逃げ
も小さくできるので、従来のものに比べてドアロック装
置全体の小型化を図ることができるというすぐれた効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る車両用ドアロック装置を示す正面
図、第2図はラッチがハーフラッチ位置あるいはフルラ
ッチ位置に保持された状態を示す正面図である。 4……ストライカ、6……ラッチ 7……ラチェット、13,23……スプリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開扉方向にバネ付勢され、車体側のストラ
    イカに係合して閉扉方向に回転するラッチと、該ラッチ
    に係合する方向にバネ付勢され、ラッチ外周面に設けた
    係合段部に係合してラッチを閉扉位置に保持するラチェ
    ットとを具部してなる車両用ドアロック装置において、
    前記ラッチを、開扉位置における回動軸からラチェット
    と係合する部位までの半径距離L1が閉扉位置における回
    動軸からラチェットと係合する部位までの半径距離L2よ
    り小さくなるように形成し、前記ラッチが閉扉位置から
    開扉位置に回動するに際し、前記ラチェットがさらにラ
    ッチと係合する方向に回動するようにしたことを特徴と
    する車両用ドアロック装置。
JP11375489U 1989-09-27 1989-09-27 車両用ドアロック装置 Expired - Lifetime JPH0743386Y2 (ja)

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JP11375489U JPH0743386Y2 (ja) 1989-09-27 1989-09-27 車両用ドアロック装置

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JP11375489U JPH0743386Y2 (ja) 1989-09-27 1989-09-27 車両用ドアロック装置

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Publication Number Publication Date
JPH0354572U JPH0354572U (ja) 1991-05-27
JPH0743386Y2 true JPH0743386Y2 (ja) 1995-10-09

Family

ID=31662159

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JP11375489U Expired - Lifetime JPH0743386Y2 (ja) 1989-09-27 1989-09-27 車両用ドアロック装置

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JP6378099B2 (ja) * 2015-01-26 2018-08-22 アイシン機工株式会社 車両用ドアロック装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5111505Y2 (ja) * 1971-09-17 1976-03-27
JPH06524Y2 (ja) * 1987-11-10 1994-01-05 白木金属工業株式会社 ロック装置の消音装置

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JPH0354572U (ja) 1991-05-27

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