JP2019124002A - 宅配ボックス用ラッチ錠 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で、低コストを図り、扉の施錠、解錠操作を容易にする。【解決手段】ラッチ錠Lは、ラッチ錠取付ベース1、ベースカバー14、ラッチ操作つまみ2、スライド作動部材3、ラッチ4、ばね部材5、錠前ユニット6、ロック部材7、ロータカム8、及び施解錠操作つまみ9からなる。荷物受け入れ待ちのときはラッチ操作つまみを解錠にする。荷物を入れるときはラッチ操作つまみにより扉を開けて荷物を入れ、施解錠操作つまみによりラッチ操作つまみを施錠し扉を閉めることで扉をオートロックする。荷物を取り出すときは錠前ユニットを鍵で解錠してラッチ操作つまみを解錠する。【選択図】図2

Description

本発明は、宅配ボックスの扉の施解錠に使用する宅配ボックス用ラッチ錠に関する。
近年、宅配業者によって配達される荷物を、居住者が不在であっても受け取ることのできる所謂宅配ボックスが普及しつつある。
この種の宅配ボックスには、扉を解錠するための暗証番号を宅配業者が任意に設定して受取人に知らせることができるなど、デジタル制御式のロック機構を採用するものが多い(例えば、特許文献1参照)。
一方、この種のロック機構では、構造が複雑で、配置スペースや製作コストの改良の余地があるとして、構造を簡単にしてコストの低減を図る施錠構造も、例えば、特許文献2により提案されている。
この文献2の施錠構造は、開口を有するボックス本体と開口を開閉自在な扉とを有する宅配ボックスに使用されるもので、扉に設けられ、ボックス本体に対して係合する施錠状態とボックス本体に対して係合しない解錠状態との間で揺動する揺動錠と、揺動錠の揺動を規制する規制位置と揺動錠の揺動を規制しない規制解除位置との間で往復移動自在なプッシュロックとを備えて構成され、プッシュロックは、揺動錠が施錠状態の場合は、規制解除位置から規制位置に移動可能であり、揺動錠が解錠状態の場合は、規制解除位置から規制位置に移動不能であり、規制位置に移動すると、規制位置から規制解除位置に移動不能となりロック状態となる。
このようにして特殊な機構や電装品を要することなく、単純な構造の施錠構造を提供することができる。
特開2013−126498号公報 実用新案登録第3211417号公報
しかしながら、上記従来の施錠構造では、宅配業者が扉を開け、宅配ボックスの内部に宅配物を収容した後、扉を閉め、揺動錠のつまみを左に90°回して揺動錠のロック部を宅配ボックスに係合させ、続いて、プッシュロックを扉の表側から裏側に向けて押し込み、プッシュロックを規制解除位置から規制位置に移動することにより揺動錠をロックして、宅配ボックスを施錠するので、宅配ボックスを施錠するための操作が多く、操作性が悪い、という問題がある。
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、簡単な構造で低コストを図り、しかも、施錠、解錠操作を容易にする宅配ボックス用ラッチ錠を提供すること、を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、
宅配ボックスの扉に取り付けられ、宅配ボックスのボックス本体に設けられるラッチ受け部にラッチを係脱し、前記ラッチを施解錠する宅配ボックス用ラッチ錠であって、
背面に開口を有する箱形に形成されて、正面の前記ラッチ受け部側の一方の側にラッチ操作つまみ取付孔を有し、正面の他方の側に錠前ユニット取付孔を有し、前記ラッチ受け部側の一側面の背面側にラッチ挿通部を有し、前記扉の前記ラッチ受け部に近接する位置に装着されるラッチ錠取付ベース、及び前記ラッチ錠取付ベース背面の前記開口を被覆可能なプレートからなり、前記ラッチ錠取付ベースの前記錠前ユニット取付孔に対応する位置に施解錠操作つまみ取付孔を有し、前記ラッチ錠取付ベースの背面に取り付けられるベースカバーと、
前記ラッチ錠取付ベース内で前記ラッチ操作つまみ取付孔の内側に回転可能に配置される回転作動部材、前記回転作動部材の正面に設けられて前記ラッチ操作つまみ取付孔から外側に突出されるつまみ部、及び前記回転作動部材の背面に前記ラッチ錠取付ベースの背面方向に突出される凸状作動部からなり、前記ラッチ操作つまみ取付孔に取り付けられるラッチ操作つまみと、
前記ラッチ錠取付ベース内で前記ラッチ操作つまみの背面側に前記ラッチ錠取付ベースの一側面側所定の位置から他側面方向に又はその反対にスライド可能に配置され、前記ラッチ操作つまみの背面に対向する正面及びその反対側の背面にそれぞれ前記ラッチ錠取付ベースの正面及び背面方向に突出される凸状の作動連結部を有し、前記ラッチ錠取付ベースの一側面側所定の位置で前記正面の作動連結部と前記ラッチ操作つまみの前記凸状作動部が係合されて、前記ラッチ操作つまみの前記つまみ部の回転初期位置から所定方向の回転により、前記ラッチ錠取付ベースの一側面側所定の位置から他側面方向にスライドされるスライド作動部材と、
前記ラッチ錠取付ベース内に前記スライド作動部材の背面側で先端部側を前記ラッチ挿通部から出没可能にスライド可能に配置され、前記スライド作動部材の背面方向に向けられる正面に前記スライド作動部材の背面方向に突出される凸状の受け部を有し、前記先端部側が前記ラッチ挿通部から突出された状態での前記受け部と前記ラッチ錠取付ベースの一側面側所定の位置での前記スライド作動部材の前記背面の作動連結部が係合されて、前記スライド作動部材の前記ラッチ錠取付ベースの一側面側所定の位置から他側面方向へのスライドにより、前記先端部側が前記ラッチ挿通部から前記ラッチ錠取付ベース内に没入されるラッチと、
前記ラッチ錠取付ベース内に前記ラッチを前記ラッチ挿通部方向に押圧可能に配置され、常態として、前記ラッチの先端部側を前記ラッチ挿通部から突出させるとともに、前記ラッチの前記受け部及び前記スライド作動部材の前記背面の作動連結部との係合と、前記スライド作動部材の前記正面の作動連結部及び前記ラッチ操作つまみの前記凸状作動部との係合とにより、前記スライド作動部材を前記ラッチ錠取付ベースの一側面側所定の位置に位置決めし、前記ラッチ操作つまみを回転初期位置に保持するばね部材と、
前記ラッチ錠取付ベース内に前記錠前ユニット取付孔に鍵孔を表出しロータを前記ベースカバーの前記施解錠操作つまみ取付孔に対向させて設置される錠前ユニットと、
前記ラッチ錠取付ベース内で前記錠前ユニットの周面を包囲可能に正面に開口を有し背面にロータ挿通孔を有する略筒状を呈し、外周面に前記スライド作動部材が挿入可能な溝を有し、前記ロータ挿通孔の内周縁に所定の角度を設定されて当該ロータ挿通孔の内周縁と平行に形成されてなる係止溝を有し、前記ラッチ錠取付ベース内で前記錠前ユニットの周面の周囲に、前記溝を前記スライド作動部材のスライド方向に一致させないで前記スライド作動部材のスライドを規制するロック位置と前記溝を前記スライド作動部材のスライド方向に一致させて前記スライド作動部材のスライドを規制解除するロック解除位置との間を回転可能に設置されるロック部材と、
前記ロック部材背面の前記ロータ挿通孔に回転可能に嵌合される回転部材、及び前記回転部材の外周部に突出され、前記ロータ挿通孔の係止溝内に配置されて当該係止溝内の一端又は他端に係合される係止突起からなり、前記錠前ユニットのロータに一体に回転可能に取り付けられて、前記錠前ユニットに鍵を差し込み前記ロータを所定の方向に回転することにより、前記ロータ挿通孔内で前記回転部材が前記ロータの回転方向へ回転されるとともに前記係止溝内で前記係止突起が前記係止溝内の一端に係合された状態で前記ロータの回転方向へ回転されて前記ロック部材をロック解除位置へ回転するロータカムと、
前記ラッチ錠取付ベース内で前記錠前ユニットの背面側に前記錠前ユニットと同心的に配置されて、前記ロック部材の背面に前記ロック部材と一体的に回転可能に固定され、つまみ部を前記ベースカバーの前記施解錠操作つまみ取付孔から外側に突出される施解錠操作つまみと、
を備え、
宅配ボックスを荷物の受け入れ待ちとするときは、前記ラッチ操作つまみを解錠にしておき、
宅配ボックスに荷物を入れるときに、前記ラッチ操作つまみの回転操作により扉を開けて、荷物を宅配ボックス内に入れ、扉を閉める前に扉の背面側で前記施解錠操作つまみの回転操作により前記ロック部材をロック位置へ回転させることにより前記ラッチ操作つまみを施錠状態とし、扉を閉めることで扉をオートロックし、
宅配ボックス内の荷物を取り出すときは、前記錠前ユニットに鍵を差し込み所定の方向に回すことにより、前記ロック部材をロック解除位置へ回転させて、前記ラッチ操作つまみを解錠する、
ことを要旨とする。
この場合、ロック部材はロック位置、ロック解除位置に回転される毎にディテントボール機構により保持され、前記ディテントボール機構は、ラッチ錠取付ベース内で錠前ユニット取付孔の縁部又はロック部材の正面開口の縁部のいずれか一方に設けられるディテント溝と、他方に取付孔を形成されて当該取付孔にディテントスプリングを介して当該取付孔から出没可能に配置され、前記ディテントボール溝に弾性的に係合されるディテントボールとからなることが好ましい。
この場合、ラッチ錠取付ベースの正面にラッチ操作つまみの施錠状態又は解錠状態を表示するインジケータを備え、前記インジケータは、前記ラッチ錠取付ベース正面の錠前ユニット取付孔の縁部で前記ラッチ錠取付ベース内のロック部材の正面開口の縁部に対応する位置に形成される表示窓と、前記ロック部材がロック位置にあるときに前記表示窓に現れる前記ロック部材の正面開口の縁部に付設され、前記ラッチ操作つまみが施錠されていることを表示する施錠表示部材、及び前記ロック部材がロック解除位置にあるときに前記表示窓に現れる前記ロック部材の正面開口の縁部に付設され、前記ラッチ操作つまみが解錠されていることを表示する解錠表示部材とからなり、施解錠操作つまみによる施錠又は解錠の操作により前記表示窓に前記施錠表示部材又は前記解錠表示部材が表示され、錠前ユニットの鍵による解錠の操作により前記表示窓に前記解錠表示部材が表示されることが好ましい。
この場合、ラッチ錠取付ベースの背面側に扉の内側からでも扉が開けられる内部解錠機能を備え、前記内部解錠機能は、ラッチの背面にラッチ錠取付ベースの背面から突出されるつまみを有し、前記ベースカバーの前記ラッチのつまみに対応する位置に、当該つまみを挿通し前記つまみを前記ラッチを前記ラッチ錠取付ベースのラッチ挿通部に没入させる方向に移動案内可能に長孔状のつまみ挿通部を有してなることが好ましい。
本発明の宅配ボックス用ラッチ錠によれば、上記のとおり、ラッチ錠取付ベース及びベースカバーと、ラッチ操作つまみと、スライド作動部材と、ラッチと、ばね部材と、錠前ユニットと、ロック部材と、ロータカムと、施解錠操作つまみとからなり、荷物の受取人が宅配ボックスを荷物の受け入れ待ちとするときは、受取人はラッチ操作つまみを解錠にしておき、扉を閉めておけばよく、宅配業者が宅配ボックスに荷物を入れるときは、宅配業者は、ラッチ操作つまみの回転操作により扉を開けて、荷物を宅配ボックス内に入れ、扉を閉める前に(荷物を入れた後でもよく荷物を入れる前でもよい。)扉の背面側で施解錠操作つまみの回転操作によりロック部材をロック位置へ回転させることによりラッチ操作つまみを施錠状態とし、扉を閉めることで扉をオートロックし、受取人が宅配ボックス内の荷物を取り出すときは、受取人は、錠前ユニットに鍵を差し込み所定の方向に回すことにより、ロック部材をロック解除位置へ回転させてラッチ操作つまみを解錠し、扉を開けて、荷物を取り出すようにしたので、ラッチ錠を簡単な施錠構造にして、低コストを図ることができ、ラッチ錠のこの施錠構造により、扉の施錠、解錠を簡易な操作で行なうことができ、とりわけ、宅配ボックスに荷物を収納した後、扉を閉める際に、扉を閉めるだけのオートロックにしたので、宅配ボックスに荷物を収納した後の扉の施錠を容易にすることができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
本発明の一実施の形態における宅配ボックス用ラッチ錠の構成を示す図((a)は正面図(b)は背面図(c)は特にベースカバーを取り外された状態の背面図) 同ラッチ錠の構成を示す図((a)は平面断面図(b)底面図) 同ラッチ錠の特にラッチ操作つまみの構成を示す図((a)は正面図(b)は平面断面図(c)は背面図) 同ラッチ錠の特にスライド作動部材の構成を示す図((a)は正面図(b)は平面図(c)は背面図) 同ラッチ錠の特にラッチの構成を示す図((a)は正面図(b)は平面断面図(c)は背面図) 同ラッチ錠の特にロック部材の構成を示す図((a)は正面図(b)は平面断面図(c)は側面図(d)は背面図) 同ラッチ錠の特にロータカムの構成を示す図((a)は正面図(b)は平面図) 同ラッチ錠の特に施解錠操作つまみの構成を示す図((a)は正面図(b)は平面断面図(c)は背面図) 同ラッチ錠の使用時の各部の動作を説明するための図((a)は同ラッチ錠の解錠状態を示す背面図(b)は同ラッチ錠の施錠状態を示す背面図)
以下、この発明を実施するための形態について図を用いて説明する。
図1に宅配ボックス用ラッチ錠の外部構成を示し、図2に宅配ボックス用ラッチ錠の内部構成を示し、図3、図4に宅配ボックス用ラッチ錠の各部の構成を示している。
図1、図2に示すように、宅配ボックス用ラッチ錠L(以下、単にラッチ錠Lという場合がある。)は、宅配ボックスの扉に取り付けられ、宅配ボックスのボックス本体に設けられるラッチ受け部にラッチを係脱し、ラッチを施解錠するもので、ラッチ錠取付ベース1及びベースカバー14と、ラッチ操作つまみ2と、スライド作動部材3と、ラッチ4と、ばね部材5と、錠前ユニット6と、ロック部材7と、ロータカム8と、施解錠操作つまみ9とを備えて構成される。
また、このラッチ錠Lでは、さらに、ラッチ錠取付ベース1とロック部材7との間にディテントボール機構122、インジケータ121を併せて備え、ラッチ錠取付ベース1の背面側のベースカバー14とラッチ4との間に内部解錠機能142を併せて備える。
なお、ここで宅配ボックスは、一般的に知られているもので、荷物を収容される正面に開口を有するボックス本体、及びこのボックス本体の正面の一側部にヒンジを介して回動可能に取り付けられ、ボックス本体の正面開口を開閉する扉とからなり、扉が回動式で、ラッチ受け部はボックス本体の正面開口の他側部側で上下方向中間部に設けられる。
図1、図2に示すように、ラッチ錠取付ベース1は、背面に開口10を有する箱形に形成されて、正面のラッチ受け部側の一方の側にラッチ操作つまみ取付孔11を有し、正面の他方の側に錠前ユニット取付孔12を有し、正面の錠前ユニット取付孔12の縁部にインジケータ121の表示窓120を有し、ラッチ受け部側の一側面の背面側にラッチ挿通部13を有し、扉のラッチ受け部に近接する位置に装着される。
この場合、ラッチ錠取付ベース1は、全体が横長の直方体状に形成され、正面、天面、底面、左右の各側面からなり、ラッチ錠取付ベース1正面の左側にラッチ操作つまみ取付孔11、正面の右側に錠前ユニット取付孔12がそれぞれ、所定の大きさの円形に形成され、背面は開口される。なお、ラッチ操作つまみ取付孔11にあっては、ラッチ錠取付ベース1の正面の内面側でラッチ操作つまみ取付孔11の縁部周囲にラッチ操作つまみ取付孔11よりも少し大径の円形のフレーム110が併せて形成される。また、この場合、ラッチ錠取付ベース1の内部はラッチ操作つまみ取付孔11と錠前ユニット取付孔12との間に隔壁111が形成されてラッチ操作つまみ関連の部品取付部1aと錠前ユニット関連の部品取付部1bに仕切られ、また、隔壁111の上下方向中間部に切欠部112が形成されてこの切欠部112により各部品取付部1a、1b間が連通される。さらに、切欠部112上下の隔壁111各部にはラッチ操作つまみ関連の部品取付部1a側の各面にばね受け部113が設けられる。そして、ラッチ錠取付ベース1の左側面の背面側縁部中央にラッチ挿通部13がコ字形の溝状に形成される。なお、ラッチ錠取付ベース1の内壁にはベースカバー14取付用の複数のボス114及びラッチ錠L取付用の複数のボス115が形成され、これら各ボス114、115に雌ねじが切られる。
また、この場合、ラッチ錠取付ベース1の正面に後述のラッチ操作つまみ2の施錠状態又は解錠状態を表示するインジケータ121を備えるため、表示窓120がラッチ錠取付ベース1正面の錠前ユニット取付孔12の縁部でラッチ錠取付ベース1内に設置される後述のロック部材7の正面開口90の縁部に対応する位置、ここでは錠前ユニット取付孔12の左側に錠前ユニット取付孔12に近接して開口を穿たれ、この開口に透明のアクリル板が組み込まれて形成される。
さらに、この場合、ロック部材7がロック位置、ロック解除位置に回転される毎にロック部材7をロック位置、ロック解除位置にロックするディテントボール機構122を備えるため、ラッチ錠取付ベース1内で錠前ユニット取付孔12の縁部に、ここでは錠前ユニット取付孔12の右側及び下側(直下)に錠前ユニット取付孔12に近接して2つ90°の間隔でディテント溝123が形成される。なお、この場合、反対に、錠前ユニット取付孔12の縁部に取付孔を形成されてこの取付孔にディテントボールがディテントスプリングを介してこの取付孔から出没可能に配置され、これに対応して、ロック部材7の正面開口70の縁部にディテント溝が2つ90°間隔で形成されて、ラッチ錠取付ベース1側のディテントボールがロック部材7側の各ディテントボール溝に弾性的に係合されるようにしてもよい。
ベースカバー14は、ラッチ錠取付ベース1背面の開口10を被覆可能なプレートからなり、ラッチ錠取付ベース1の錠前ユニット取付孔12に対応する位置に施解錠操作つまみ取付孔140を有し、ラッチ錠取付ベース1の背面に取り付けられる。
この場合、ベースカバー14は、ラッチ錠取付ベース1背面の開口10を被覆可能に横長の長方形上のプレートからなり、ラッチ錠取付ベース1の錠前ユニット取付孔12に対応して施解錠操作つまみ取付孔140が所定の大きさの円形に形成される。なお、ベースカバー14には、ラッチ錠取付ベース1背面の各ボス114、115に対応して、複数のねじ挿通部141a、141bが設けられる。
また、この場合、ラッチ錠取付ベース1の背面側に扉の内側からでも扉が開けられる内部解錠機能142を備えるため、ベースカバー14の後述するラッチ4のつまみに対応する位置に、つまみ43を挿通しこのつまみ43によりラッチ4をラッチ錠取付ベース1のラッチ挿通部13に没入させる方向に移動案内可能に長孔状のつまみ挿通部143が併せて形成される。
このようにしてラッチ錠取付ベース1の各部品取付部1a、1bに後述する各部材が取り付けられて、ラッチ錠取付ベース1の背面開口10にベースカバー14が各ねじ挿通部141aに取付ねじS1を通されラッチ錠取付ベース1の取付用の各ボス114に締め込まれて固定される。そして、後述の各部材を含めて組み立て完成後のラッチ錠Lは、扉のラッチ受け部に近接する位置に、図2(b)に2点鎖線で示す止め金具15を介して、取付ねじS2により取り付けられる。
図1、図2に示すように、ラッチ操作つまみ2は、ラッチ錠取付ベース1内でラッチ操作つまみ取付孔11の内側に回転可能に配置される回転作動部材21、回転作動部材21の正面に設けられてラッチ操作つまみ取付孔11から外側に突出されるつまみ部22、及び回転作動部材21の背面にラッチ錠取付ベース1の背面方向に突出される凸状作動部23からなり、ラッチ操作つまみ取付孔11に取り付けられる。
この場合、回転作動部材21は、図3に示すように、ラッチ操作つまみ取付孔1に嵌合可能な円形の前部21Fとラッチ錠取付ベース1の正面内面側でラッチ操作つまみ取付孔11の縁部に接し円形のフレーム110内に嵌合可能な円形筒状の後部21Rとからなる。つまみ部22は、図3に示すように、回転作動部材21の前部21Fの前面の中央に縦長の直方体状に形成される。なお、このつまみ部22の正面で上部側の端部には三角形のマーク2Mが付けられる。凸状作動部23は回転作動部材21の後部の中央から少し左側に外れた位置につまみ部22と平行につまみ部22よりも小さい縦長の直方体状に形成される。
このようにしてラッチ操作つまみ2は、ラッチ錠取付ベース1のラッチ操作つまみ取付孔11と円形のフレーム110との間に回転可能に取り付けられる。
図1、図2に示すように、スライド作動部材3は、ラッチ錠取付ベース1内でラッチ操作つまみ2の背面側にラッチ錠取付ベース1の一側面側所定の位置から他側面方向に又はその反対にスライド可能に配置され、ラッチ操作つまみ2の背面に対向する正面及びその反対側の背面にそれぞれラッチ錠取付ベース1の正面及び背面方向に突出される凸状の作動連結部31、32を有し、ラッチ錠取付ベース1の一側面側所定の位置で正面の作動連結部31とラッチ操作つまみ2の凸状作動部23が係合されて、ラッチ操作つまみ2のつまみ部22の回転初期位置(つまみ部22のマーク2Mが直上位置にある状態)から所定方向の回転により、ラッチ錠取付ベース1の一側面側所定の位置から他側面方向にスライド可能に構成される。
この場合、スライド作動部材3は、図4に示すように、ラッチ錠取付ベース1のラッチ操作つまみ関連の部品取付部1a内の上下方向中央に配置可能でかつラッチ錠取付ベース1の一側面、この場合、左側面と隔壁111との間をスライド可能な大きさの横長の長方形の平板からなり、正面及び背面の一方の側部側、この場合、左側部側の略半部にそれぞれ凹部310、320を形成されて正面の中間部及び背面の左端部にラッチ錠取付ベース1の正面及び背面方向に突出される凸状の作動連結部31、32を有する基部33と、基部33の一方の側部、この場合、右側部の中央から突出され、隔壁111の切欠部112を挿通可能な凸状部34とからなる。
このようにしてラッチ錠取付ベース1内でスライド作動部材3は、凸状部34を隔壁111の切欠部112に向けてラッチ操作つまみ2の背面側に配置され、基部33がラッチ錠取付ベース1の左側面側所定の位置、この場合、左側面に接する位置で基部33正面の作動連結部31の左側面とラッチ操作つまみ2の凸状作動部23の右側面が当接して係合され、ラッチ操作つまみ2のつまみ部22の回転初期位置(つまみ部22が縦向きでマーク2Mが上方にある状態)から所定方向、この場合、右回りの回転により、ラッチ錠取付ベース1の左側面側所定の位置から右側面方向にスライド可能に構成され、基部33のスライドにより、凸状部34がラッチ錠取付ベース1内で隔壁111の切欠部112を境に操作つまみ関連の部品取付部1aから錠前ユニット関連の部品取付部1bへ又はその反対に進退可能になっている。
図1、図2に示すように、ラッチ4は、ラッチ錠取付ベース1内でスライド作動部材3の背面側に先端部側をラッチ挿通部13から出没可能にスライド可能に配置され、スライド作動部材3の背面方向に向けられる正面にスライド作動部材3の背面方向に突出される凸状の受け部41を有し、先端部側がラッチ挿通部13から突出された状態での受け部41とラッチ錠取付ベース1の一側面側所定の位置でのスライド作動部材3の背面の作動連結部32が係合されて、スライド作動部材3のラッチ錠取付ベース1の一側面側所定の位置から他側面方向へのスライドにより、先端部側がラッチ挿通部13からラッチ錠取付ベース1内に没入可能に構成される。
この場合、ラッチ4は、図5に示すように、ラッチ錠取付ベース1内でスライド作動部材3とベースカバー14との間にラッチ錠取付ベース1の左側面と隔壁111との間をスライド可能な大きさの横に長い長方形の板からなり、先端部側が平面視断面略扇形に形成されて正面が平坦に背面が斜めの曲面状を呈し、後端には上下両側にばね受け部42が設けられる。そして、ラッチ4の正面の左右方向中間部に、凸状の受け部41が、ラッチ4の先端部側をラッチ挿通部13から突出された状態でラッチ錠取付ベース1の左側面側所定の位置でのスライド作動部材3背面の作動連結部32に係合可能に、上下方向に長い略直方体状に形成される。
また、この場合、ラッチ錠取付ベース1の背面側に扉の内側からでも扉が開けられる内部解錠機能142を備えるため、ラッチ4の背面にラッチ錠取付ベース1の背面開口10から突出されるつまみ43を有する。
このようにしてラッチ4は、ラッチ錠取付ベース1内にスライド作動部材3の背面側で先端部側をラッチ挿通部13から出没可能にスライド可能に配置され、先端部側がラッチ挿通部13から突出された状態での受け部41の左側面とラッチ錠取付ベース1の左側面側所定の位置でのスライド作動部材3の正面の作動連結部31の右側面が当接して係合され、ラッチ操作つまみ2の回転初期位置から右回りの回転操作によるスライド作動部材3のラッチ錠取付ベース1の左側面側所定の位置から右側面方向へのスライドにより、ラッチ4の先端部側がラッチ挿通部13からラッチ錠取付ベース1内に没入可能になっている。そして、ラッチ4のつまみ43はベースカバー14のつまみ挿通部143から外側に突出して配置され、このつまみ43をラッチ挿通部13側からその反対方向へ移動させることにより、ラッチ4がラッチ錠取付ベース1のラッチ挿通部13に没入されて、宅配ボックスのボックス本体内部から扉が開けられるようになっている。
図1、図2に示すように、ばね部材5は、ラッチ錠取付ベース1内にラッチ4をラッチ挿通部13方向に押圧可能に配置され、常態として、ラッチ4の先端部側をラッチ挿通部13から突出させるとともに、ラッチ4の受け部41及びスライド作動部材3の背面の作動連結部32との係合と、スライド作動部材3の正面の作動連結部31及びラッチ操作つまみ2の凸状作動部23との係合とにより、スライド作動部材3をラッチ錠取付ベース1の一側面側所定の位置に位置決めし、ラッチ操作つまみ2を回転初期位置に保持可能に構成される。
この場合、ばね部材5はコイルスプリング(以下、コイルスプリング5という。)が採用され、ラッチ錠取付ベース1内で隔壁111のラッチ操作つまみ関連の部品取付部1a側の面に形成された各ばね受け部113とラッチ4後端の各ばね受け部42との間に圧縮して介装される。
このようにしてラッチ4は先端部側が常態としてラッチ挿通部13から突出されるとともに、このラッチ4の受け部41及びスライド作動部材3の背面の作動連結部32との係合と、スライド作動部材3の正面の作動連結部31及びラッチ操作つまみ2の凸状作動部23との係合とにより、スライド作動部材3が常態としてラッチ錠取付ベース1の左側面側所定の位置に位置決めされ、ラッチ操作つまみ2はつまみ部22が常態として回転初期位置に保持されるようになっている。
図1、図2に示すように、錠前ユニット6はラッチ錠取付ベース1内に錠前ユニット取付孔12に鍵孔60を表出しロータ61をベースカバー14の施解錠操作つまみ取付孔140に対向させて設置される。
この場合、錠前ユニット6は、一般に使用されるシリンダー錠(以下、シリンダー錠6という。)が採用され、周知のとおり、正面の鍵孔60に鍵を差し込むことにより解錠され(反対に、正面の鍵孔60から鍵を抜き取ることにより施錠され)、鍵を回転操作することによりロータ61が回転する形式のもので、この場合、鍵の抜く位置と差し込む位置が1箇所の所謂1点抜きになっている。また、この場合、鍵の抜き差しを可能とするこの1箇所がシリンダー錠6の施錠位置になり、この施錠位置から右回転で解錠位置まで90°回転可能になっている。なお、この錠前ユニット6は鍵孔60の周囲にフランジ62を有し、本体の周面にねじが切られてナット63が取り付けられる。また、ロータ61の後端は後述するロータカム8を取り付けるため、断面略小判形に形成される。
このようにして錠前ユニット6はロータ61側からラッチ錠取付ベース1の錠前ユニット取付孔12に外側から挿入され、鍵孔60を錠前ユニット取付孔12に表出して、ロータ61をベースカバー14の施解錠操作つまみ取付孔140に向けて、ラッチ錠取付ベース1内に設置され、本体外周面のナット63を締め込んで、鍵孔60周囲のフランジ62とナット63とによりラッチ錠取付ベース1の錠前ユニット取付孔12の周縁部を挟持して固定される。この場合、錠前ユニット6の鍵孔60は横向きの状態が施錠位置で鍵を抜き差し可能とし、右に90°回されて縦向きの状態が解錠位置になっている。
図1、図2に示すように、ロック部材7は、ラッチ錠取付ベース1内で錠前ユニット6の周面を包囲可能に正面に開口70を有し背面にロータ挿通孔71を有する略筒状を呈し、外周面にスライド作動部材3が挿入可能な溝73を有し、ロータ挿通孔71の内周縁に所定の角度を設定されて当該ロータ挿通孔71の内周縁と平行に形成されてなる係止溝72を有し、ラッチ錠取付ベース1内で錠前ユニット6の周面の周囲に、溝73をスライド作動部材3のスライド方向に一致させないでスライド作動部材3のスライドを規制するロック位置と溝73をスライド作動部材3のスライド方向に一致させてスライド作動部材3のスライドを規制解除するロック解除位置との間を回転可能に設置される。
この場合、ロック部材7は、図6に示すように、錠前ユニット6のナット63よりも大径の略円筒状に形成されて、正面は円形の開口70として開放され、背面は中央にロータ挿通孔71が形成されてその周囲は閉塞される。ロータ挿通孔71は錠前ユニット6のロータ61に作動連結される後述のロータカム8を嵌合可能に略円形に開口され、その開口周縁部に係止溝72が後述のロータカム8の係止突起81が90°まで回動可能に90°を少し超える角度でロータ挿通孔71の内周縁と平行に形成される。また、このロック部材7の背面には、ロータ挿通孔71の周囲に90°間隔で4つの係止孔74が穿たれる。なお、これらの係止孔74は係止溝でもよい。また、ロック部材7は周面部が肉厚になっていて、外周面の一部に溝73が既述のスライド作動部材3の凸状部34を挿入可能に正面視略コ字形に形成される。
また、この場合、ロック部材7がロック位置、ロック解除位置に回転される毎にロック部材7をロック位置、ロック解除位置にロックするディテントボール機構122を備えるため、正面開口70の肉厚の縁部の一部に取付孔75が併せて設けられ、この取付孔75にディテントボール76がディテントスプリング77を介してこの取付孔75から出没可能に配置され、ラッチ錠取付ベース1のディテントボール溝123に弾性的に係合可能になっている。なお、この場合、既述のとおり、ラッチ錠取付ベース1内で錠前ユニット取付孔12の縁部に取付孔を形成されてこの取付孔にディテントボールがディテントスプリングを介してこの取付孔から出没可能に配置され、これに対応して、ロック部材7の正面開口の肉厚の縁部の一部にディテント溝が2つ形成され、ラッチ錠取付ベース1側のディテントボールがロック部材7側の各ディテントボール溝に弾性的に係合可能になっていてもよい。
さらに、この場合、ラッチ錠取付ベース1正面の表示窓120とともにインジケータ121を備えるため、ロック部材7の正面開口70の縁部に、ラッチ操作つまみ2が施錠されていることを表示する施錠表示部材78、及びラッチ操作つまみ2が解錠されていることを表示する解錠表示部材79が付設される。ここでは、ロック部材7がロック位置にあるときに表示窓120に現れるロック部材7の正面開口70の縁部に、ラッチ操作つまみ2が施錠されていることを表示する施錠表示部材78として赤色のストッパーシールが貼着され、ロック部材7がロック解除位置にあるときに表示窓120に現れるロック部材7の正面開口70の縁部に、ラッチ操作つまみ2が解錠されていることを表示する解錠表示部材79として緑色のストッパーシールが貼着される。
このようにしてロック部材7はラッチ錠取付ベース1内で錠前ユニット6の周面の周囲に、ロック位置とロック解除位置との間を所定の回転角度、この場合、90°回転可能に、また、ロック部材7がロック位置、ロック解除位置に回転される毎にこれらの位置にディテントボール機構122により保持可能に設置される。
そして、後述の施解錠操作つまみ9による施錠又は解錠の操作によりラッチ操作つまみ2が施錠又は解錠されると、ラッチ錠取付ベース1正面の表示窓120に施錠表示部材78又は解錠表示部材79として赤色のストッパーシール又は緑色のストッパーシールが表示され、錠前ユニット6の鍵による解錠の操作によりラッチ操作つまみ2が解錠されると、ラッチ錠取付ベース1正面の表示窓120に解錠表示部材79として緑色のストッパーシールが表示される。
図1、図2に示すように、ロータカム8は、ロック部材7背面のロータ挿通孔71に回転可能に嵌合される回転部材80、及び回転部材80の外周部に突出され、ロータ挿通孔71の係止溝72内に配置されて当該係止溝72内の一端又は他端に係合される係止突起81からなり、錠前ユニット6のロータ61に一体に回転可能に取り付けられて、錠前ユニット6に鍵を差し込みロータ61を解錠方向の所定の方向に回転することにより、ロータ挿通孔71内で回転部材80がロータ61の回転方向へ回転されるとともに係止溝72内で係止突起81が係止溝72内の一端に係合された状態でロータ61の回転方向へ回転されてロック部材7をロック解除位置へ回転可能に構成される。
この場合、ロータカム8は、図7に示すように、回転部材80がロック部材7背面のロータ挿通孔内71に嵌合して回転可能にロータ挿通孔71の内径よりも僅かに小径の円柱形の前部801とロータ挿通孔71の周縁部に当接して回転可能にロータ挿通孔71の内径よりも少し大径の円板形の後部802とからなり、円柱形の前部801及び円板形の後部802の中心に錠前ユニット6のロータ61の先端の軸を嵌挿可能に断面小判形の孔を有し、係止突起81は円柱形の前部801の外周面に軸方向に向けて延びる凸状に先端面を断面円弧状にして形成される。
このようにしてロータカム8は錠前ユニット6のロータ61の後端に外嵌されてロータ61と一体的に回転可能に取り付けられる。そして、錠前ユニット6の鍵孔60が横向きの施錠位置で鍵を鍵孔60に差し込みロータ61を所定の方向、この場合、右方向に90°回転することにより、ロータ挿通孔71内で回転部材80がロータ61の回転方向へ回転されるとともに係止溝72内で係止突起81が係止溝72内の一端に係合された状態からロータ61の回転方向へ回転されてロック部材7がロック解除位置へ回転される。
図1、図2に示すように、施解錠操作つまみ9は、ラッチ錠取付ベース1内で錠前ユニット6の背面側に錠前ユニット6と同心的に配置されて、ロック部材7の背面にロック部材7と一体的に回転可能に固定され、つまみ部91がベースカバー14の施解錠操作つまみ取付孔140から外側に突出される。
この場合、施解錠操作つまみ9は、図8に示すように、サムターンつまみからなり、正面を開口され背面を閉塞された円筒状の回転部90と、回転部90の背面中央に細長い長方形の柱状に突出されるつまみ部91とを有し、回転部90の正面開口縁部にロック部材7背面の各係止孔74に嵌合可能に90°間隔で4つの係止突起92が形成される。なお、つまみ部91の正面で下部側の端部に三角形のマーク9Mが付けられる。
このようにして施解錠操作つまみ9は回転部90がラッチ錠取付ベース1内に錠前ユニット6の背面側でロック部材7の背面にロック部材7と4つの係止突起92と係止孔74との係合により一体的に回転可能に固定され、つまみ部91はベースカバー14の施解錠操作つまみ取付孔140から外側に突出される。そして、この場合、ラッチ錠取付ベース1背面のベースカバー14側でこの施解錠操作つまみ9はつまみ部91が縦向きでマーク9Mが下方にあると、ラッチ錠取付ベース1内でロック部材7はロック解除位置に(ディテントボール機構122により)保持され、つまみ部91を右方向に90°回し横向きでマーク9Mが左にあると、ロック部材7はロック位置に回転されて保持される。反対に横向きのつまみ部91を左方向に90°回すと、ロック部材7はロック解除位置に戻されてロックが解除される。なお、ベースカバー14には、つまみ部91が縦向きでマーク9Mに対向する位置にOPEN(ロック解除位置)、つまみ部91が横向きでマーク9Mに対向する位置にLOCK(ロック位置)、をそれぞれ示す表示が施される。そして、既述のとおり、施解錠操作つまみ9による施錠又は解錠の操作によりラッチ操作つまみ2が施錠又は解錠されると、ラッチ錠取付ベース1正面の表示窓120に施錠表示部材78又は解錠表示部材79として赤色のストッパーシール又は緑色のストッパーシールが表示され、錠前ユニット6の鍵による解錠の操作によりラッチ操作つまみ2が解錠されると、ラッチ錠取付ベース1正面の表示窓120に解錠表示部材79として緑色のストッパーシールが表示される。
宅配ボックス用ラッチ錠Lはかかる構成からなり、宅配ボックスを荷物の受け入れ待ちとするときは、ラッチ操作つまみ2を解錠にしておき、宅配ボックスに荷物を入れるときに、ラッチ操作つまみ2の回転操作により扉を開けて、荷物を宅配ボックス内に入れ、扉を閉める前に扉の背面側で施解錠操作つまみ2の回転操作によりロック部材7をロック位置へ回転させることによりラッチ操作つまみ2を施錠状態とし、扉を閉めることで扉をオートロックし、宅配ボックス内の荷物を取り出すときは、錠前ユニット6に鍵を差し込み所定の方向に回すことにより、ロック部材7をロック解除位置へ回転させて、ラッチ操作つまみ2を解錠するようになっている。
次に、図2(a)を用い、併せて図9(a)、(b)を参照しながら、宅配ボックス用ラッチ錠Lの使用例とともにこのラッチ錠Lの各部の動作について説明する。
まず、荷物の受取人が宅配ボックスを荷物の受け入れ待ちとするときは、ラッチ操作つまみ2を解錠にしておく。
このとき、宅配ボックスの扉が閉められ、ラッチ操作つまみ2が解錠されていれば、特に必要な操作はないが、ラッチ操作つまみ2が施錠されていれば、ラッチ操作つまみ2を解錠する。ここでラッチ操作つまみ2が施錠された状態は、ロック部材7がロック位置にロックされて、ロック部材7の溝73がスライド作動部材3のスライド方向に一致されない状態であり、スライド作動部材3がラッチ錠取付ベース1の左側面所定の位置から右方向にスライドできないために、ラッチ操作つまみ2が回転不能になっている。この場合、ラッチ操作つまみ2を解錠するには、錠前ユニット6の横向きでロック位置の鍵孔60に鍵を差し込み所定の方向、この場合、右に90°回すことにより、ロータ61が右方向に90°回転されて、ロック部材7のロータ挿通孔71内で回転部材80がロータ61の回転方向へ回転されるとともに係止溝72内で係止突起81が係止溝72内の一端に係合された状態からロータ61の回転方向へ回転されてロック部材7がロック解除位置へ回転され、このロック解除位置にディテント機構122により保持される。なお、このとき、図9(a)に示すように、ロック部材7に連結された施解錠操作つまみ9がロック部材7とともに90°回転され、つまみ部91がマーク9Mを下方のOPENの表示に向けて縦向きとなる。これにより、ロック部材7外周面の溝73がスライド作動部材3のスライド方向に一致されてスライド作動部材3のスライドが規制解除され、これによりラッチ操作つまみ2が回転可能に解錠される。また、この場合、錠前ユニット6の鍵の操作によるロック部材7の回転により、ラッチ錠取付ベース1正面の表示窓120の表示が施錠表示部材78としての赤色のストッパーシールから解錠表示部材79として緑色のストッパーシールに変わり、ラッチ操作つまみ2が解錠されたことが一目して確認できる。なお、ラッチ操作つまみ2の解錠後、錠前ユニット6から鍵を引き抜くときは、この鍵が一点抜きになっていることで、鍵を90°左に回し鍵孔60を横向きのロック位置に戻してから引き抜けばよい。この場合、ラッチ操作つまみ2の解錠時点で、錠前ユニット6の鍵孔60は縦向きの解錠位置で鍵が縦向きになっており、鍵を左に90°回すと、ロータ61が左方向に90°回転されて、ロック部材7のロータ挿通孔71内で回転部材80がロータ61の回転方向へ回転されるとともに係止溝72内で係止突起81が係止溝72内をロータ61の回転方向へ、すなわち係止溝72の一端から他端へ回転され、ロック部材7はロック解除位置に固定されたままで、錠前ユニット6の鍵孔60のみが横向きの施錠位置に戻されて、鍵を引き抜くことができる。
次に、宅配業者が宅配ボックスに荷物を入れるときは、ラッチ操作つまみ2の回転操作により扉を開けて、荷物を宅配ボックス内に入れる。このとき、ラッチ錠Lのラッチ操作つまみ2は解錠にしてあるので、ラッチ操作つまみ2のつまみ部22を回転初期位置の状態から右に回し、扉を開けて、荷物を宅配ボックスに入れればよい。
この場合、ラッチ操作つまみ2のつまみ部22を回転初期位置の状態から右に回すと、ラッチ操作つまみ2の回転作動部材21とともに凸状作動部23が右回転され、このラッチ操作つまみ2に凸状作動部23と正面の作動連結部31との係合により作動連結されたスライド作動部材3はラッチ錠取付ベース1の左側面所定の位置からスライド作動部材3の凸状部34がロック部材7の溝73に挿入されながら右方向にスライドされ、このスライド作動部材3にスライド作動部材3背面の作動連結部32とラッチ4正面の受け部41との係合により作動連結されたラッチ4が右方向に移動され、ラッチ錠取付ベース1のラッチ挿通部14からラッチ錠取付ベース1内に没入されて、ラッチ4が宅配ボックスのボックス本体のラッチ受け部から離脱される。この状態からラッチ操作つまみ2を引けば扉が開き、ボックス本体内に荷物を入れることができる。
そして、荷物を宅配ボックスに入れたら、扉を閉める前に、施解錠操作つまみ9の回転操作によりロック部材7をロック解除位置からロック位置へ回転させ、この状態から扉を閉めて、ラッチ操作つまみ2を施錠する。
この場合、荷物を宅配ボックスに入れた後、扉を閉める前に、図9(b)に示すように、扉の背面でラッチ錠Lの施解錠操作つまみ9を右に90°回転してマーク9Mを左側のLOCKの表示に向けて横向きにすると、施解錠操作つまみ9に固定されたロック部材7はロック部材7周面の溝73がスライド作動部材3のスライド方向に一致されてスライド作動部材3のスライドを規制解除するロック解除位置からスライド作動部材3のスライド方向に一致されないでスライド作動部材3のスライドを規制するロック位置へ回転され、このロック位置にディテント機構122により保持される。これにより、スライド作動部材3はラッチ錠取付ベース1の左側面所定の位置から、スライド作動部材3の凸状部34がロック部材7の外周面に衝接して、右方向へスライド不能となり、このスライド作動部材3に正面の作動連結部31と凸状作動部23との係合により作動連結されたラッチ操作つまみ2は回転不能に施錠される。また、この場合、施解錠操作つまみ9の施錠操作によるロック部材7の回転により、ラッチ錠取付ベース1正面の表示窓120の表示が解錠表示部材79として緑色のストッパーシールから施錠表示部材78として赤色のストッパーシールに変わり、ラッチ操作つまみ2が施錠されたことが一目して確認できる。
そして、この状態から扉を閉めると、ラッチ4それ自体はラッチ錠取付ベース1のラッチ挿通部13から没入方向への移動を規制されていないため、ラッチ4は先端部側の斜め曲面状の背面が宅配ボックスのボックス本体の開口縁部に押し当てられてコイルスプリング5を圧縮しながらラッチ錠取付ベース1のラッチ挿通部13に没入されていき、ボックス本体の開口縁部を乗り越え、扉が閉まると、ボックス本体内でラッチ4がコイルスプリング5の付勢力により弾性復帰してボックス本体のラッチ受け部に係合されて扉が閉鎖される。ラッチ操作つまみ2は既に施錠状態になっているので、扉はオートロックされ、鍵なしでは開けることができない。
そして、受取人が宅配ボックス内の荷物を取り出すときは、錠前ユニット6に鍵を差し込み所定の方向に回して、ロック部材7をロック解除位置に回転し、ラッチ操作つまみ2を解錠する。
この場合、錠前ユニット6の鍵孔60が横向きの施錠位置で鍵を鍵孔60に差し込み、所定の方向、この場合、右方向に90°回すと、ロータ61が右方向に90°回転され、ロック部材7のロータ挿通孔71内で回転部材80がロータ61の回転方向へ回転されるとともに係止溝72内で係止突起81が係止溝72内の一端に係合された状態からロータ61の回転方向へ回転されてロック部材7がロック解除位置へ回転され、このロック位置にディテント機構122により保持される。なお、このとき、ロック部材7に連結された施解錠操作つまみ9がロック部材7とともに90°回転され、つまみ部91がマーク9Mを下方のOPENの表示に向けて縦向きとなる。これにより、ロック部材7外周面の溝73がスライド作動部材3のスライド方向に一致されてスライド作動部材3のスライドが規制解除され、ラッチ操作つまみ2が回転可能に解錠される。また、この場合、錠前ユニット6の鍵の操作によるロック部材7の回転により、ラッチ錠取付ベース1正面の表示窓120の表示が施錠表示部材として赤色のストッパーシールから解錠表示部材79として緑色のストッパーシールに変わり、ラッチ操作つまみ2が解錠されたことが一目して確認できる。
かくしてラッチ操作つまみ2のつまみ部22を回転初期位置の状態から右に回すと、ラッチ操作つまみ2の回転作動部材21とともに凸状作動部23が右回転され、ラッチ錠取付ベース1の左側面所定の位置でこのラッチ操作つまみ2に凸状作動部23と正面の作動連結部31との係合により作動連結されたスライド作動部材3がロック部材7の溝73に挿入されながら右方向にスライドされ、このスライド作動部材3にスライド作動部材3背面の作動連結部32とラッチ4正面の受け部41との係合により作動連結されたラッチ4が右方向に移動され、ラッチ錠取付ベース1のラッチ挿通部13からラッチ錠取付ベース1内に没入されて、ラッチ4が宅配ボックスのボックス本体のラッチ受け部から離脱される。この状態でラッチ操作つまみ2を引けば扉が開き、ボックス本体から荷物を取り出すことができる。
なお、荷物の取り出し後、錠前ユニット6から鍵を抜くときは、既述のとおり、鍵を左に90°回し鍵孔60を横向きの施錠位置に戻して引き抜けばよい。また、扉を閉める際に、ラッチ錠Lをこの解錠のままとする場合は、特に操作は必要ないが、ラッチ錠Lを施錠する場合は、扉を閉める前に、扉の背面側で、既述のとおり、施解錠操作つまみ9を右に回してロック部材7をロック位置に回動しておけばよく、これにより、扉を閉めるだけで、扉はオートロックされる。
以上説明したように、この宅配ボックス用ラッチ錠Lによれば、上記のとおり、ラッチ錠取付ベース1及びベースカバー14と、ラッチ操作つまみ2と、スライド作動部材3と、ラッチ4と、コイルスプリング5と、シリンダー錠6と、ロック部材7と、ロータカム8と、施解錠操作つまみ9とからなるので、施錠構造を簡単な構造にして低コストを図ることができる。そして、この宅配ボックス用ラッチ錠Lでは、荷物の受取人が宅配ボックスを荷物の受け入れ待ちとするときは、受取人はラッチ操作つまみ2を解錠にしておき、扉を閉めておけばよく、宅配業者が宅配ボックスに荷物を入れるときは、宅配業者は、ラッチ操作つまみ2の回転操作により扉を開けて、荷物を宅配ボックス内に入れ、扉を閉める前に(なお、荷物を入れた後でもよく荷物を入れる前でもよい。)扉の背面側で施解錠操作つまみ9の回転操作によりロック部材7をロック位置へ回転させることによりラッチ操作つまみ2を施錠状態とし、扉を閉めることで扉をオートロックし、受取人が宅配ボックス内の荷物を取り出すときは、受取人は、錠前ユニット6に鍵を差し込み所定の方向に回すことにより、ロック部材7をロック解除位置へ回転させてラッチ操作つまみ2を解錠し、扉を開けて、荷物を取り出せるようにしたので、このラッチ錠Lの簡単な施錠構造により、扉の施錠、解錠を簡易な操作で行なうことができ、とりわけ、宅配ボックスに荷物を収納した後、扉を閉める際は、扉を閉めるだけのオートロックにしたので、宅配ボックスに荷物を収納した後の扉の施錠を容易にすることができる。
また、この宅配ボックス用ラッチ錠Lでは、次のような構成を併せて備えたので、さらに次のような利点を有する。
(1)ラッチ錠取付ベース1内で錠前ユニット取付孔11の縁部又はロック部材7の正面開口70の縁部のいずれか一方に設けられるディテント溝123と、他方に取付孔75を形成されて当該取付孔75にディテントスプリング77を介して当該取付孔75から出没可能に配置され、ディテントボール溝123に弾性的に係合されるディテントボール76とからなり、ロック部材7がロック位置、ロック解除位置に回転される毎にロック部材7をロック位置、ロック解除位置にロックするディテントボール機構122を備えたので、このような簡単な構造により、低コストに、しかも良好な操作性で、ロック部材7を所定のロック位置又は所定のロック解除位置に確実にロックすることができる。
(2)ラッチ錠取付ベース1の正面にラッチ操作つまみ2の施錠状態又は解錠状態を表示するインジケータ121を備え、インジケータ121は、ラッチ錠取付ベース1正面の錠前ユニット取付孔12の縁部でラッチ錠取付ベース1内のロック部材7の正面開口70の縁部に対応する位置に形成される表示窓120と、ロック部材7がロック位置にあるときに表示窓120に現れるロック部材7の正面開口70の縁部に付設され、ラッチ操作つまみ2が施錠されていることを表示する施錠表示部材78、及びロック部材7がロック解除位置にあるときに表示窓120に現れるロック部材7の正面開口70の縁部に付設され、ラッチ操作つまみ2が解錠されていることを表示する解錠表示部材79とからなり、施解錠操作つまみ2による施錠又は解錠の操作により表示窓120に施錠表示部材79又は解錠表示部材79を表示し、錠前ユニット6の鍵による解錠の操作により表示窓120に解錠表示部材79を表示するようにしたので、このような簡単な構造により、低コストに、ラッチ操作つまみ2の施解錠状態を一目して確認することができる。
(3)ラッチ錠取付ベース1の背面側に扉の内側からでも扉が開けられる内部解錠機能142を備え、内部解錠機能142は、ラッチ4の背面にラッチ錠取付ベース1の背面から突出されるつまみ43を有し、ベースカバー14のラッチ4のつまみ43に対応する位置に、このつまみ43を挿通しつまみ43をラッチ4をラッチ錠取付ベース1のラッチ挿通部13に没入させる方向に移動案内可能に長孔状のつまみ挿通部143とを有してなるので、簡単な構造により、低コストに、宅配ボックスの内部からでもラッチ錠Lを確実に解錠することができる。例えば、子供が宅配ボックス内に閉じ込められた場合など緊急脱出の必要があるときに、子供でも、つまみ43を一方向に動かすだけの簡単な操作で、ラッチ4を直接ラッチ錠取付ベース1内に没入させることができ、宅配ボックスの扉を即時に開けることができる。
L 宅配ボックス用ラッチ錠
1 ラッチ錠取付ベース
1a ラッチ操作つまみ関連の部品取付部
1b 錠前ユニット関連の部品取付部
10 開口
11 ラッチ操作つまみ取付孔
110 フレーム
111 隔壁
112 切欠部
113 ばね受け部
114 ベースカバー取付用のボス
115 ラッチ錠取付用のボス
12 錠前ユニット取付孔
120 表示窓
121 インジケータ
122 ディテント機構
123 ディテント溝
13 ラッチ挿通部
14 ベースカバー
140 施解錠操作つまみ取付孔
141a、141b ねじ挿通部
S1 取付ねじ
142 内部解錠機構
143 つまみ挿通部
15 止め金具
S2 取付ねじ
2 ラッチ操作つまみ
21 回転作動部材
21F 前部
21R 後部
22 つまみ部
23 凸状作動部
2M マーク
3 スライド作動部材
31 作動連結部
310 凹部
32 作動連結部
320 凹部
33 基部
34 凸状部
4 ラッチ
41 受け部
42 ばね受け部
43 つまみ
5 ばね部材(コイルスプリング)
6 錠前ユニット
60 鍵孔
61 ロータ
62 フランジ
63 ナット
7 ロック部材
70 開口
71 ロータ挿通孔
72 係止溝
73 溝
74 係止孔
75 取付孔
76 ディテントボール
77 ディテントスプリング
78 施錠表示部材
79 解錠表示部材
8 ロータカム
80 回転部材
801 前部
802 後部
81 係止突起
9 施解錠操作つまみ
90 回転部
91 つまみ部
92 係止突起
9M マーク

Claims (4)

  1. 宅配ボックスの扉に取り付けられ、宅配ボックスのボックス本体に設けられるラッチ受け部にラッチを係脱し、前記ラッチを施解錠する宅配ボックス用ラッチ錠であって、
    背面に開口を有する箱形に形成されて、正面の前記ラッチ受け部側の一方の側にラッチ操作つまみ取付孔を有し、正面の他方の側に錠前ユニット取付孔を有し、前記ラッチ受け部側の一側面の背面側にラッチ挿通部を有し、前記扉の前記ラッチ受け部に近接する位置に装着されるラッチ錠取付ベース、及び前記ラッチ錠取付ベース背面の前記開口を被覆可能なプレートからなり、前記ラッチ錠取付ベースの前記錠前ユニット取付孔に対応する位置に施解錠操作つまみ取付孔を有し、前記ラッチ錠取付ベースの背面に取り付けられるベースカバーと、
    前記ラッチ錠取付ベース内で前記ラッチ操作つまみ取付孔の内側に回転可能に配置される回転作動部材、前記回転作動部材の正面に設けられて前記ラッチ操作つまみ取付孔から外側に突出されるつまみ部、及び前記回転作動部材の背面に前記ラッチ錠取付ベースの背面方向に突出される凸状作動部からなり、前記ラッチ操作つまみ取付孔に取り付けられるラッチ操作つまみと、
    前記ラッチ錠取付ベース内で前記ラッチ操作つまみの背面側に前記ラッチ錠取付ベースの一側面側所定の位置から他側面方向に又はその反対にスライド可能に配置され、前記ラッチ操作つまみの背面に対向する正面及びその反対側の背面にそれぞれ前記ラッチ錠取付ベースの正面及び背面方向に突出される凸状の作動連結部を有し、前記ラッチ錠取付ベースの一側面側所定の位置で前記正面の作動連結部と前記ラッチ操作つまみの前記凸状作動部が係合されて、前記ラッチ操作つまみの前記つまみ部の回転初期位置から所定方向の回転により、前記ラッチ錠取付ベースの一側面側所定の位置から他側面方向にスライドされるスライド作動部材と、
    前記ラッチ錠取付ベース内に前記スライド作動部材の背面側で先端部側を前記ラッチ挿通部から出没可能にスライド可能に配置され、前記スライド作動部材の背面方向に向けられる正面に前記スライド作動部材の背面方向に突出される凸状の受け部を有し、前記先端部側が前記ラッチ挿通部から突出された状態での前記受け部と前記ラッチ錠取付ベースの一側面側所定の位置での前記スライド作動部材の前記背面の作動連結部が係合されて、前記スライド作動部材の前記ラッチ錠取付ベースの一側面側所定の位置から他側面方向へのスライドにより、前記先端部側が前記ラッチ挿通部から前記ラッチ錠取付ベース内に没入されるラッチと、
    前記ラッチ錠取付ベース内に前記ラッチを前記ラッチ挿通部方向に押圧可能に配置され、常態として、前記ラッチの先端部側を前記ラッチ挿通部から突出させるとともに、前記ラッチの前記受け部及び前記スライド作動部材の前記背面の作動連結部との係合と、前記スライド作動部材の前記正面の作動連結部及び前記ラッチ操作つまみの前記凸状作動部との係合とにより、前記スライド作動部材を前記ラッチ錠取付ベースの一側面側所定の位置に位置決めし、前記ラッチ操作つまみを回転初期位置に保持するばね部材と、
    前記ラッチ錠取付ベース内に前記錠前ユニット取付孔に鍵孔を表出しロータを前記ベースカバーの前記施解錠操作つまみ取付孔に対向させて設置される錠前ユニットと、
    前記ラッチ錠取付ベース内で前記錠前ユニットの周面を包囲可能に正面に開口を有し背面にロータ挿通孔を有する略筒状を呈し、外周面に前記スライド作動部材が挿入可能な溝を有し、前記ロータ挿通孔の内周縁に所定の角度を設定されて当該ロータ挿通孔の内周縁と平行に形成されてなる係止溝を有し、前記ラッチ錠取付ベース内で前記錠前ユニットの周面の周囲に、前記溝を前記スライド作動部材のスライド方向に一致させないで前記スライド作動部材のスライドを規制するロック位置と前記溝を前記スライド作動部材のスライド方向に一致させて前記スライド作動部材のスライドを規制解除するロック解除位置との間を回転可能に設置されるロック部材と、
    前記ロック部材背面の前記ロータ挿通孔に回転可能に嵌合される回転部材、及び前記回転部材の外周部に突出され、前記ロータ挿通孔の係止溝内に配置されて当該係止溝内の一端又は他端に係合される係止突起からなり、前記錠前ユニットのロータに一体に回転可能に取り付けられて、前記錠前ユニットに鍵を差し込み前記ロータを所定の方向に回転することにより、前記ロータ挿通孔内で前記回転部材が前記ロータの回転方向へ回転されるとともに前記係止溝内で前記係止突起が前記係止溝内の一端に係合された状態で前記ロータの回転方向へ回転されて前記ロック部材をロック解除位置へ回転するロータカムと、
    前記ラッチ錠取付ベース内で前記錠前ユニットの背面側に前記錠前ユニットと同心的に配置されて、前記ロック部材の背面に前記ロック部材と一体的に回転可能に固定され、つまみ部を前記ベースカバーの前記施解錠操作つまみ取付孔から外側に突出される施解錠操作つまみと、
    を備え、
    宅配ボックスを荷物の受け入れ待ちとするときは、前記ラッチ操作つまみを解錠にしておき、
    宅配ボックスに荷物を入れるときに、前記ラッチ操作つまみの回転操作により扉を開けて、荷物を宅配ボックス内に入れ、扉を閉める前に扉の背面側で前記施解錠操作つまみの回転操作により前記ロック部材をロック位置へ回転させることにより前記ラッチ操作つまみを施錠状態とし、扉を閉めることで扉をオートロックし、
    宅配ボックス内の荷物を取り出すときは、前記錠前ユニットに鍵を差し込み所定の方向に回すことにより、前記ロック部材をロック解除位置へ回転させて、前記ラッチ操作つまみを解錠する、
    ことを特徴とする宅配ボックス用ラッチ錠。
  2. ロック部材はロック位置、ロック解除位置に回転される毎にディテントボール機構により保持され、前記ディテントボール機構は、ラッチ錠取付ベース内で錠前ユニット取付孔の縁部又はロック部材の正面開口の縁部のいずれか一方に設けられるディテント溝と、他方に取付孔を形成されて当該取付孔にディテントスプリングを介して当該取付孔から出没可能に配置され、前記ディテントボール溝に弾性的に係合されるディテントボールとからなる請求項1に記載の宅配ボックス用ラッチ錠。
  3. ラッチ錠取付ベースの正面にラッチ操作つまみの施錠状態又は解錠状態を表示するインジケータを備え、前記インジケータは、前記ラッチ錠取付ベース正面の錠前ユニット取付孔の縁部で前記ラッチ錠取付ベース内のロック部材の正面開口の縁部に対応する位置に形成される表示窓と、前記ロック部材がロック位置にあるときに前記表示窓に現れる前記ロック部材の正面開口の縁部に付設され、前記ラッチ操作つまみが施錠されていることを表示する施錠表示部材、及び前記ロック部材がロック解除位置にあるときに前記表示窓に現れる前記ロック部材の正面開口の縁部に付設され、前記ラッチ操作つまみが解錠されていることを表示する解錠表示部材とからなり、施解錠操作つまみによる施錠又は解錠の操作により前記表示窓に前記施錠表示部材又は前記解錠表示部材が表示され、錠前ユニットの鍵による解錠の操作により前記表示窓に前記解錠表示部材が表示される請求項1又は2に記載の宅配ボックス用ラッチ錠。
  4. ラッチ錠取付ベースの背面側に扉の内側からでも扉が開けられる内部解錠機能を備え、前記内部解錠機能は、ラッチの背面にラッチ錠取付ベースの背面から突出されるつまみを有し、前記ベースカバーの前記ラッチのつまみに対応する位置に、当該つまみを挿通し前記つまみを前記ラッチを前記ラッチ錠取付ベースのラッチ挿通部に没入させる方向に移動案内可能に長孔状のつまみ挿通部を有してなる請求項1乃至3のいずれかに記載の宅配ボックス用ラッチ錠。
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