JP2001126901A - チップ部品 - Google Patents

チップ部品

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JP2001126901A
JP2001126901A JP30537199A JP30537199A JP2001126901A JP 2001126901 A JP2001126901 A JP 2001126901A JP 30537199 A JP30537199 A JP 30537199A JP 30537199 A JP30537199 A JP 30537199A JP 2001126901 A JP2001126901 A JP 2001126901A
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electrode layer
insulating substrate
protective layer
length
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JP30537199A
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Hiroyasu Baba
洋泰 馬場
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Taiyosha Electric Co Ltd
Original Assignee
Taiyosha Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップ抵抗器等のチップ部品において、保護
層とメッキ層間に隙間が生じても、上面電極層が腐食し
ないチップ部品を提供するとともに、チップサイズを不
変としつつも、該チップ部品の電気的性能を向上させる
ことができるチップ部品を提供する。 【解決手段】 側面電極層24が保護層40に重なるよ
うに形成され、これに伴い、保護層40の長さは絶縁基
板10の長さよりも若干小さい程度に長くする。また、
側面電極層24は樹脂材料を含む材料により形成され、
かつ、上記保護層40は樹脂材料により形成されてい
る。これにより側面電極層24と保護層40の密着力を
高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ抵抗器等の
チップ部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来におけるチップ部品において、例え
ば、チップ抵抗器は、図3に示すように構成されてい
る。つまり、図3(a)に示すように、チップ抵抗器C
は、絶縁基板110と、電極部120と、抵抗体層13
0と、保護層140とを有し、該電極部120は、絶縁
基板110の左右に一対設けられており、上面電極層1
22と、側面電極層124と、メッキ層126とを有し
ている。このメッキ層126は、ニッケルメッキ層12
7と、ハンダメッキ層128の2層からなっている。こ
こで、該メッキ層126の端部は、保護層140の端部
に接した状態で固着されており、一般に腐食しやすい上
面電極層122が露出しないように構成されている。
【0003】また、従来におけるチップ部品において、
該チップ部品の上面が実装基板(通常は、プリント配線
基板)に装着される場合に、該チップ部品と実装基板の
接着強度を確保するために、該チップ部品の上面に形成
されたメッキ層の表面積が適当に必要である。すなわ
ち、図3(a)のチップ抵抗器Cを例に取ると、N1分
の表面積とN2分の表面積とが所定面積必要となる。そ
して、そのメッキ層126の表面積を容易に形成するた
めに、保護層140の上面電極層122間方向(以下
「長手方向」とする)の長さを、絶縁基板110の長手
方向の長さよりも前記所定面積に相当する長さ分だけ短
くしなければならない。さらに、抵抗体層130の長手
方向の長さは、耐候性を確保するために、該保護層14
0よりも十分小さくしなければならない。そのために、
図3(a)に示すように、抵抗体層130の長手方向の
有効長は、絶縁基板110の長手方向の長さに対して半
分以下となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記上面電極
層122と保護層140と、及び、上面電極層122と
メッキ層126とは強固に接着されているが、保護層1
40とメッキ層126との接着強度はあまり高くない。
すると、熱ストレス等による各層の収縮膨張により、こ
の保護層140とメッキ層126との間に隙間が生じる
ことになる。特に、保護層140に樹脂を使用する場合
には、熱ストレス等による保護層140とメッキ層12
6の収縮膨張の差により、保護層140にガラス(例え
ば、ほう珪酸鉛ガラス)を使用した場合に比べて隙間が
大きくなる。上記のような隙間が上面電極層122にま
で至ると、該上面電極層122は一般に銀系厚膜で形成
されているため、腐食されやすい。特に、該チップ抵抗
器が硫化ガスが多く含まれている雰囲気で使用される
と、上面電極層122における銀と反応し、絶縁物であ
る硫化銀が生成されて腐食される。上面電極層122の
腐食が進むと、該上面電極層122が導体としての機能
を十分に果たせなくなり、断線等のチップ抵抗器の故障
につながるという問題がある。
【0005】また、上記のように、従来のチップ抵抗器
Cにおいては、抵抗体層130の長手方向の有効長は、
絶縁基板110の長手方向の長さに対して半分以下とな
っているが、該チップ抵抗器においては、素子層、すな
わち、抵抗体層130の有効面積に見合った電気的な限
界耐量によりそのチップ抵抗器の定格電圧等の電気的性
能が決められている。つまり、あるチップサイズの電気
的性能は、そのチップサイズの半分以下の有効長を持つ
抵抗体層によって決定されており、チップサイズに見合
った電気的性能を持つことができないといった問題があ
る。
【0006】そこで、本発明は、保護層とメッキ層間に
隙間が生じても、上面電極層が腐食しないチップ部品を
提供するとともに、チップサイズを不変としつつも、該
チップ部品の電気的性能を向上させることができるチッ
プ部品を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、絶縁
基板と、該絶縁基板上に設けられた一対の上面電極層
と、該一対の上面電極層間に形成された機能素子と、該
機能素子を覆うように形成された保護層と、少なくとも
該絶縁基板の上面電極層形成側の端面と上面電極層と該
上面電極層に対向する絶縁基板の裏面とに形成された側
面電極層と、少なくとも該側面電極層覆うように形成さ
れたメッキ層と、を有するチップ部品であって、上記保
護層と側面電極層とが重なるように形成されていること
を特徴とする。
【0008】この第1の構成のチップ部品においては、
保護層と側面電極層とが重なるように形成されているの
で、メッキ層と保護層との間に隙間が生じても、その隙
間が上面電極層にまで至ることがない。
【0009】また、第2には、上記第1の構成におい
て、上記側面電極層が樹脂材料を含む材料により形成さ
れていることを特徴とする。この第2の構成のチップ部
品においては、上記側面電極層が樹脂材料を含む材料に
より形成されているので、メッキ層と保護層の間に隙間
が生じても側面電極層の腐食を遅くすることができ、上
面電極層が腐食するのを防止することが可能となる。
【0010】また、第3には、上記第1又は第2の構成
において、上記側面電極層が樹脂材料を含む材料により
形成され、かつ、上記保護層が樹脂材料により形成され
ていることを特徴とする。この第2の構成のチップ部品
においては、上記側面電極層が樹脂材料を含む材料によ
り形成されているので、メッキ層と保護層の間に隙間が
生じても側面電極層の腐食を遅くすることができ、上面
電極層が腐食するのを防止することが可能となる。さら
に、上記側面電極層が樹脂材料を含む材料により形成さ
れ、かつ、上記保護層が樹脂材料により形成されている
ので、保護層と側面電極層との密着力を強くすることが
できる。
【0011】また、第4には、上記第1から第3までの
いずれかの構成において、上記側面電極層における絶縁
基板上面からの最高位置の高さが、上記保護層における
絶縁基板上面からの最高位置の高さよりも高く形成され
ていることを特徴とする。これにより、広い範囲におい
て保護層と側面電極層とが重なるようにでき、上面電極
層の腐食を防止することができる。
【0012】また、第5には、上記第1から第4までの
いずれかの構成において、側面電極層における絶縁基板
上面側に設けられた部分における最大厚みが15μm以
上であることを特徴とする。これにより、広い範囲にお
いて保護層と側面電極層とが重なるようにでき、上面電
極層の腐食を防止することができる。
【0013】また、第6には、上記第1から第5までの
いずれかの構成において、上記保護層と側面電極層との
重なっている部分における上面電極層間を結ぶ方向の長
さが、0.2mm以上であることを特徴とする。これに
より、広い範囲において保護層と側面電極層とが重なる
ようにでき、上面電極層の腐食を防止することができ
る。
【0014】また、第7には、上記第1から第6までの
いずれかの構成において、上記保護層における上面電極
層間を結ぶ方向の長さが、上記絶縁基板の該方向の長さ
と略同様であるか又は上記絶縁基板における該方向の長
さよりも若干小さいことを特徴とする。よって、保護層
により覆われる機能素子、例えば、抵抗体の長さも長く
することができ、チップサイズを不変としつつも、該チ
ップ部品の電気的性能を向上させることができる。
【0015】また、第8には、絶縁基板と、該絶縁基板
上に設けられた一対の上面電極層と、該一対の上面電極
層間に形成された機能素子と、該機能素子を覆うように
形成された保護層と、少なくとも該絶縁基板の上面電極
層形成側の端面と上面電極層と該上面電極層に対向する
絶縁基板の裏面とに形成された側面電極層と、少なくと
も該側面電極層覆うように形成されたメッキ層と、を有
するチップ部品であって、上記保護層における上面電極
層間を結ぶ方向の長さが、上記絶縁基板の該方向の長さ
と略同様であるか又は上記絶縁基板における該方向の長
さよりも若干小さいことを特徴とする。よって、保護層
により覆われる機能素子、例えば、抵抗体の長さも長く
することができ、チップサイズを不変としつつも、該チ
ップ部品の電気的性能を向上させることができる。
【0016】また、第9には、上記第1から第8までの
いずれかの構成において、上記保護層における上面電極
層間を結ぶ方向の長さと、上記絶縁基板における該方向
の長さとの差が、0.3mm以下であることを特徴とす
る。よって、保護層により覆われる機能素子、例えば、
抵抗体の長さも長くすることができ、チップサイズを不
変としつつも、該チップ部品の電気的性能を向上させる
ことができる。
【0017】また、第10には、上記第1から第9まで
のいずれかの構成において、上記保護層における上面電
極層間を結ぶ方向の長さが、上記絶縁基板における該方
向の長さの80%以上であることを特徴とする。よっ
て、保護層により覆われる機能素子、例えば、抵抗体の
長さも長くすることができ、チップサイズを不変としつ
つも、該チップ部品の電気的性能を向上させることがで
きる。
【0018】また、第11には、上記第1から第10ま
でのいずれかの構成において、上記機能素子における上
面電極層間を結ぶ方向の長さが、上記絶縁基板における
該方向の長さよりも小さく、その寸法差が0.6mm以
下であることを特徴とする。よって、保護層により覆わ
れる機能素子、例えば、抵抗体の長さも長くすることが
でき、チップサイズを不変としつつも、該チップ部品の
電気的性能を向上させることができる。
【0019】また、第12には、上記第1から第11ま
でのいずれかの構成において、上記機能素子が抵抗体で
あることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての実施
例を図面を利用して説明する。本発明に基づく第1実施
例のチップ部品としてのチップ抵抗器Aは、図1(a)
に示されるように、絶縁基板10と、電極部20と、抵
抗体層30と、保護層40とを有している。
【0021】ここで、上記絶縁基板10は、主にアルミ
ナで構成された略直方体形状であって、平面視すると略
長方形状を呈している。
【0022】また、上記電極部20は、左右に一対設け
られており、図1(a)に示すように、上面電極層22
と、側面電極層24と、メッキ層26とを有している。
ここで、2つの上面電極層22は、上記絶縁基板10上
に対向して設けられている。この上面電極層22は、通
常銀系厚膜により形成されている。また、上記側面電極
層24は、上記上面電極層22の一部と、上記絶縁基板
10の側面と、上記絶縁基板10の下面の一部とを覆っ
ている。この側面電極層24は、銀系厚膜又は樹脂・銀
系厚膜により形成されている。ここで、該銀系厚膜の場
合とは、80%程度が銀で構成されている低温焼成タイ
プのものをいい、また、該樹脂・銀系厚膜の場合とは、
70%程度の微粒子状の銀と、30%程度の樹脂が均一
に分散されているものをいう。
【0023】また、上記メッキ層26は、ニッケルメッ
キ層27とハンダメッキ層28とを有し、上記ニッケル
メッキ層27は、上記側面電極層24の上に略均一の膜
厚で設けられ、電気メッキにより施されている。このニ
ッケルメッキ層27は、上面電極層22のハンダメッキ
層28への溶出を防止するために設けられた層であり、
ニッケル以外に銅が用いられることもある。さらに、上
記ハンダメッキ層28は、上記ニッケルメッキ層27の
上に略均一の膜厚で設けられ、電気メッキにより施され
ている。このハンダメッキ層28は、該チップ抵抗器A
のはんだ付けを良好とするための層であり、はんだ以外
に錫が用いられることがある。
【0024】また、上記抵抗体層30は、上記絶縁基板
10及び上記一対の上面電極層22の一部と重合されて
形成されている。この抵抗体層30は、例えば、酸化ル
テニウム系等の抵抗ペーストを、上記の位置に略平滑状
に略均一の膜厚でスクリーン印刷して焼成して設けたも
のである。
【0025】また、上記保護層40は、図1に示すよう
に、上記抵抗体層30と、上記一対の上面電極層22の
上面の一部と、上記絶縁基板10の上面の一部と、重合
するように形成されている。この場合に、保護層40が
絶縁基板10と重合する部分は、短手方向に位置する端
部である。この保護層40には、ほう珪酸鉛ガラス又は
樹脂(エポキシ、フェノール、シリコン等)が用いられ
る。ここで、該保護層40は、図1に示すように、上面
電極層22の端部、すなわち、絶縁基板10の長手方向
の端部付近にまで至るように広く設けられており、上記
側面電極層24は、該保護層40に重合して設けられて
いる。
【0026】つまり、該側面電極層24の高さP(図1
(b)参照)は、保護層40の高さQ(図1(b)参
照)よりも高く形成されている。つまり、側面電極層2
4における絶縁基板10上面からの最高位置の高さが、
上記保護層40における絶縁基板10上面からの最高位
置の高さよりも高く形成されている。
【0027】また、該側面電極層24の上面部分の幅L
1は、該側面電極層24の側面部分及び下面部分の幅よ
りも大きく形成され、その幅L1の長さは15μm以上
に形成されている。つまり、側面電極層24における絶
縁基板上面側に設けられた部分における最大厚みが15
μm以上である。
【0028】また、該側面電極層24が保護層40に重
合する横方向の幅L2も、ある程度大きく設けられ、
0.2mm以上に形成されている。つまり、上記保護層
40と側面電極層24との重なっている部分における上
面電極層間を結ぶ方向の長さが、0.2mm以上となっ
ている。
【0029】これらにより、メッキ層26は、該側面電
極層24に重合して設けられるため、メッキ層26と上
面電極層22とは接触していない。なお、絶縁基板10
の長手方向の長さとしては、1.6mm〜2.0mmで
あるのがチップ抵抗器としては一般的であり、その意味
では、上記の幅L1の長さが15μm以上であること
や、幅L2が0.2mm以上であることは上面電極層2
2の腐食を防ぐには十分な値といえる。
【0030】なお、互いに重合する保護層40と側面電
極層24の材質としては、保護層40をガラス、つま
り、ほう珪酸鉛ガラスとした場合には、側面電極層24
は、銀系厚膜、樹脂・銀系厚膜のいずれであってもよい
が、保護層40を樹脂とした場合には、樹脂・銀系厚膜
となる。これは、保護層40を形成してから側面電極層
24を形成することから、側面電極層24を銀系厚膜で
形成しようとすると、焼成温度との関係で、保護層40
に樹脂を使用することはできないのである。
【0031】上記構成の本実施例におけるチップ抵抗器
Aにおいては、保護層40とメッキ層26との接着強度
は小さいので、熱ストレス等による収縮膨張により該保
護層40とメッキ層26間の隙間が生じる。この点は上
記従来の場合のチップ部品と相違はない。しかし、保護
層40と側面電極層24とは互いに強固に接着してお
り、通常の使用で層間剥離を起こすことはないので、上
記隙間が上面電極層22に至ることはない。つまり、該
隙間が側面電極層24に至り、該側面電極層24が腐食
して導体としての機能を失った場合でも、腐食が上面電
極層22に至らなければチップ抵抗器の機能には影響し
ない。
【0032】すなわち、側面電極層24が銀系厚膜で形
成されている場合に、保護層40とメッキ層26間の隙
間が側面電極層24に至ると、側面電極層24における
銀が腐食する。しかし、80%程度が銀で構成されてい
る低温焼成タイプの銀系厚膜の側面電極層とすれば、腐
食の進行が遅く、腐食が上面電極層まで進行するには、
高濃度の腐食雰囲気においても相当な時間を要する。よ
って、腐食が上面電極層22にまで至る可能性は低い。
【0033】また、樹脂・銀系厚膜の側面電極層を使用
した場合には、70%程度の微粒子状の銀と、30%程
度の樹脂が均一に分散していることから、上記の銀系厚
膜の場合に比べてより腐食の進行が遅く、かつ、腐食が
表層で停止してしまうので、耐腐食性がよいといえる。
【0034】また、樹脂・銀系厚膜の側面電極層の場合
には、銀系厚膜の場合に比べて、膜厚を厚くすることが
容易に可能であり、側面電極層の膜厚を厚くすることに
よりさらに耐腐食性を向上させることが可能となる。
【0035】なお、側面電極層24の上面部分の幅N1
は、15μm以上に形成されており、また、該側面電極
層24が保護層40に重合する横方向の幅N2は、0.
2mm以上に形成されているものとして説明したが、該
幅N1及び幅N2が大きければ大きいほど耐腐食性を向
上させることが可能となる。
【0036】次に、第2実施例について図2を使用して
説明する。第2実施例のチップ部品としてチップ抵抗器
Bは、上記第1実施例におけるチップ抵抗器Aと略同様
の構成である。つまり、保護層40は、図2に示すよう
に、上面電極層22の端部、すなわち、絶縁基板10の
長手方向の端部付近にまで至るように広く設けられてお
り、上記側面電極層24は、該保護層40に重合して設
けられている。そして、該側面電極層24の高さは、保
護層40の高さよりも高く形成され、該側面電極層24
の上面部分の幅は、該側面電極層24の側面部分及び下
面部分の幅よりも大きく形成されている。なお、該側面
電極層24の上面部分の幅は、15μm以上に形成され
ている。また、該側面電極層24が保護層40に重合す
る横方向の幅も、ある程度大きく設けられ、0.2mm
以上に形成されている。これにより、メッキ層26は、
該側面電極層24に重合して設けられるため、メッキ層
26と上面電極層22とは接触していない。
【0037】一方、この第2実施例のチップ抵抗器Bに
おいては、上記第1実施例のチップ抵抗器Aとは異な
り、抵抗体層30が保護層40の長さよりも若干小さい
ほど長く形成されており、その分、上面電極層22の長
手方向の長さが第1実施例に比べて短く形成されてい
る。
【0038】また、保護層40の長手方向の長さは、絶
縁基板10の長手方向の長さと略同様、厳密には若干短
く形成されており、絶縁基板10の端部と保護層40の
端部間の距離M1、M2と、絶縁基板10の長手方向の
距離M3との関係は、(M1+M2)/M3≦0.2で
ある。つまり、上記保護層40における長手方向の長さ
が、上記絶縁基板における該方向の長さの80%以上と
なっている。なお、図3に示す従来の構成においては、
(N1+N2)/N3≒0.4であり、それだけ保護層
40の長さが長く形成されていることになる。また、絶
縁基板10の長手方向の距離M3は、約1.6mm〜
2.0mmであり、該距離M3と保護層40の長手方向
の幅M4と差は、約0.3mm以下である。また、抵抗
体層30の長手方向の長さと、絶縁基板10の長さM3
の差は、約0.6mmである。
【0039】本実施例のチップ抵抗器Bによれば、保護
層40の長さを従来に比べて長くしたので、抵抗体層3
0の長手方向の長さを長くすることができ、チップサイ
ズに対応した電気的性能を向上させることが可能とな
る。また、側面電極層24が保護層40の上に重合する
形とすることにより、チップ抵抗器Bの上面のメッキ層
26の表面積を十分に確保することができるので、該チ
ップ抵抗器Bの上面側を実装基板に実装する場合でも、
実装の支障になることがない。
【0040】なお、上記の各実施例の説明では、チップ
部品としてチップ抵抗器を例に挙げて説明したが、これ
には限られず、素子層として、コンデンサ、コイル等の
場合であってもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明に基づくチップ部品によれば、保
護層と側面電極層とが重なるように形成されているの
で、メッキ層と保護層との間に隙間が生じても、その隙
間が上面電極層にまで至ることがない。
【0042】また、特に、上記側面電極層が樹脂材料を
含む材料により形成されている場合には、メッキ層と保
護層の間に隙間が生じても側面電極層の腐食を遅くする
ことができ、上面電極層が腐食するのを防止することが
可能となる。
【0043】また、特に、上記側面電極層が樹脂材料を
含む材料により形成され、かつ、上記保護層が樹脂材料
により形成されている場合には、保護層と側面電極層と
の密着力を強くすることができる。
【0044】また、保護層の長さを絶縁基板の長さとほ
ぼ同一にすることにより、抵抗体等の機能素子の長さを
大きくでき、チップサイズを不変としつつも、該チップ
部品の電気的性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に基づくチップ抵抗器を示
す図であり、(a)はその縦断面図であり、(b)はそ
の要部断面図である。
【図2】本発明の第2実施例に基づくチップ抵抗器を示
す図である。
【図3】従来におけるチップ抵抗器を示す図であり、
(a)はその縦断面図であり、(b)はその要部断面図
である。
【符号の説明】
A、B チップ抵抗器 10 絶縁基板 20 電極部 22 上面電極層 24 側面電極層 26 メッキ層 27 ニッケルメッキ層 28 ハンダメッキ層 30 抵抗体層 40 保護層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板と、該絶縁基板上に設けられた
    一対の上面電極層と、該一対の上面電極層間に形成され
    た機能素子と、該機能素子を覆うように形成された保護
    層と、少なくとも該絶縁基板の上面電極層形成側の端面
    と上面電極層と該上面電極層に対向する絶縁基板の裏面
    とに形成された側面電極層と、少なくとも該側面電極層
    覆うように形成されたメッキ層と、を有するチップ部品
    であって、 上記保護層と側面電極層とが重なるように形成されてい
    ることを特徴とするチップ部品。
  2. 【請求項2】 上記側面電極層が樹脂材料を含む材料に
    より形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    チップ部品。
  3. 【請求項3】 上記側面電極層が樹脂材料を含む材料に
    より形成され、かつ、上記保護層が樹脂材料により形成
    されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のチ
    ップ部品。
  4. 【請求項4】 上記側面電極層における絶縁基板上面か
    らの最高位置の高さが、上記保護層における絶縁基板上
    面からの最高位置の高さよりも高く形成されていること
    を特徴とする請求項1又は2又は3に記載のチップ部
    品。
  5. 【請求項5】 側面電極層における絶縁基板上面側に設
    けられた部分における最大厚みが15μm以上であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載のチ
    ップ部品。
  6. 【請求項6】 上記保護層と側面電極層との重なってい
    る部分における上面電極層間を結ぶ方向の長さが、0.
    2mm以上であることを特徴とする請求項1又は2又は
    3又は4又は5に記載のチップ部品。
  7. 【請求項7】 上記保護層における上面電極層間を結ぶ
    方向の長さが、上記絶縁基板における該方向の長さと略
    同様であるか又は上記絶縁基板の該方向の長さよりも若
    干小さいことを特徴とする請求項1又は2又は3又は4
    又は5又は6に記載のチップ部品。
  8. 【請求項8】 絶縁基板と、該絶縁基板上に設けられた
    一対の上面電極層と、該一対の上面電極層間に形成され
    た機能素子と、該機能素子を覆うように形成された保護
    層と、少なくとも該絶縁基板の上面電極層形成側の端面
    と上面電極層と該上面電極層に対向する絶縁基板の裏面
    とに形成された側面電極層と、少なくとも該側面電極層
    覆うように形成されたメッキ層と、を有するチップ部品
    であって、 上記保護層における上面電極層間を結ぶ方向の長さが、
    上記絶縁基板における該方向の長さと略同様であるか又
    は上記絶縁基板の該方向の長さよりも若干小さいことを
    特徴とするチップ部品。
  9. 【請求項9】 上記保護層における上面電極層間を結ぶ
    方向の長さと、上記絶縁基板における該方向の長さとの
    差が、0.3mm以下であることを特徴とする請求項1
    又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8に記載の
    チップ部品。
  10. 【請求項10】 上記保護層における上面電極層間を結
    ぶ方向の長さが、上記絶縁基板における該方向の長さの
    80%以上であることを特徴とする請求項1又は2又は
    3又は4又は5又は6又は7又は8又は9に記載のチッ
    プ部品。
  11. 【請求項11】 上記機能素子における上面電極層間を
    結ぶ方向の長さが、上記絶縁基板における該方向の長さ
    よりも小さく、その寸法差が0.6mm以下であること
    を特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6
    又は7又は8又は9又は10に記載のチップ部品。
  12. 【請求項12】 上記機能素子が抵抗体であることを特
    徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は
    7又は8又は9又は10又は11に記載のチップ部品。
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