JP7136672B2 - 配線基板及び電子装置 - Google Patents

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Description

本開示は、配線基板及び電子装置に関する。
特許文献1には、表面実装型の電子部品において電極間に生じる金属成分のマイグレーションを抑制する技術が開示されている。マイグレーションとは、半田等の接合材に含まれる金属成分が電極間等に移動する現象を言う。例えば電極間に水分あるいは半田のフラックスが付着した状態で、電極間に電圧が加わると、電気分解反応によりマイグレーションが生じる場合があり、電極間の耐電圧が低下するなどの課題が生じる。特許文献1では、電極間を誘電体の凸部で遮ることで、電極間へのマイグレーションの防止を図っている。
特開平5-326267号公報
しかしながら、特許文献1の構造では、電極に半田等の接合材が盛られたときに、接合材が誘電体の凸部上に流出しやすく、この場合、電極間のマイグレーションの発生を抑制しにくいという課題がある。
本開示は、導体層上の接合材から絶縁基板上への金属成分のマイグレーションの発生を抑制できる配線基板及び電子装置を提供することを目的とする。
本開示に係る配線基板は、
絶縁基板と、前記絶縁基板上に順次積層された金属層及び導体層とを含む配線基板であって、
前記金属層は、前記金属層の縁部において前記金属層の厚み方向に突出した金属層突出部を有し、
前記金属層突出部が、前記導体層の縁の側面よりも側方に延在し、
前記バリア層および前記密着層の厚みが、突出端に近いほど小さい構成が採用される。
本開示に係るもう一つの態様の配線基板は、
絶縁基板と、前記絶縁基板上に順次積層された金属層及び導体層とを含む配線基板であって、
前記金属層は、前記金属層の縁部において前記金属層の厚み方向に突出した金属層突出部を有し、
前記金属層突出部が、前記導体層の縁の側面よりも側方に延在し、
前記絶縁基板は、前記金属層の厚み方向に突出した絶縁突出部を有し、
前記絶縁突出部が、前記金属層突出部の側方に延在し、
前記絶縁突出部は、前記導体層よりも前記厚み方向に突出している構成が採用される。
本開示に係るもう一つの態様の配線基板は、
絶縁基板と、前記絶縁基板上に順次積層された金属層及び導体層とを含む配線基板であって、
前記金属層は、前記金属層の縁部において前記金属層の厚み方向に突出した金属層突出部を有し、
前記金属層突出部が、前記導体層の縁の側面よりも側方に延在し、
前記絶縁基板は、前記金属層の厚み方向に突出した絶縁突出部を有し、
前記絶縁突出部が、前記金属層突出部の側方に延在し、
互いに隣接する、第1組の前記金属層、前記導体層及び前記絶縁突出部、並びに、第2組の前記金属層、前記導体層及び前記絶縁突出部と、
前記第1組の導体層と前記第2組の導体層との間に、前記第1組の絶縁突出部、前記絶縁基板の板面及び第2組の絶縁突出部で囲われる溝と、
を備える構成が採用される。
本開示に係る電子装置は、
前記導体層がAuを含む上述の配線基板と、
前記配線基板に搭載された電子部品と、
を備える構成とする。
本開示に係る電子装置は、
上述の配線基板と、
前記配線基板に搭載された電子部品と、
を備え、
前記電子部品が、前記導体層にAuを含むワイヤ又はAuを含むバンプを介して電気的に接続されるように構成される。
本開示によれば、導体層上の接合材から絶縁基板上への金属成分のマイグレーションの発生を抑制できる配線基板及び電子装置を提供できる。
本開示の実施形態1に係る配線基板を示す断面図である。 本開示の実施形態2に係る配線基板を示す断面図である。 本開示の実施形態3に係る配線基板を示す断面図である。 本開示の実施形態4に係る電子装置を示す断面図である。 本開示の実施形態5に係る電子装置を示す断面図である。 本開示の実施形態6に係る電子装置を示す断面図である。
以下、本開示の各実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本開示の実施形態1に係る配線基板を示す断面図である。
実施形態1に係る配線基板1は、絶縁基板10と、絶縁基板10の一部の領域上に積層された金属層11及び導体層14とを備える。絶縁基板10に近い方から、金属層11、導体層14の順に積層されている。金属層11及び導体層14は、絶縁基板10の板面に沿った広がり有し、配線基板1において信号を伝送する配線、並びに、電子部品の端子と電気的に接続する接続パッド等として機能する。
絶縁基板10は、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、ガラスセラミックス等の絶縁性を有する基板である。
導体層14は、導体であり耐食性を有する材料から構成される。導体層14の材料としては、例えばAu(金)が適用できる。
金属層11は、導体層14と異なる金属材料から構成される。金属層11の材料は、導体層14よりも電気伝導率が低い金属であってもよい。金属層11は、絶縁基板10と導体層14との間に介在して、絶縁基板10から導体層14を剥がれ難くする性質(密着性を向上する性質)を有してもよい。あるいは、金属層11は、絶縁基板10と導体層14との間に介在して、導体層14の異種金属による接触腐食を抑制する性質を有してもよい。あるいは、金属層は、上述の密着性の向上の性質と、接触腐食を抑制する性質との両方を有してもよい。金属層11は、1層又は材質の異なる複数の層から構成されてもよい。
図1の例では、金属層11は、導体層14の密着性を向上する密着層12と、密着層12による導体層14への接触腐食を抑制するバリア層13とを含む。金属層11は、絶縁基板10に近い方から密着層12とバリア層13とが積層されて構成される。密着層12の材料としては、Ti(チタン)、Cr(クロム)、Ni(ニッケル)又はこれらの合金などを適用できる。バリア層13の材料としては、Pt(白金)又はPd(パラジウム)などの白金族元素等を適用できる。
金属層11は、図1に示すように、縁部に、金属層11の厚み方向に突出した金属層突出部11tを有する。金属層突出部11tは、突出端P1に近いほど厚みL1が小さい先細り形状を有する。図1の金属層突出部11tは、導体層14よりも導体層14の厚み方向に突出しているが、金属層突出部11tは、導体層14よりも突出していなくてもよい。金属層突出部11tは、密着層12の突出部12tとバリア層13の突出部13tとを含むが、いずれかの突出部のみ(例えばバリア層13の突出部のみ)が含まれる構成としてもよい。
金属層突出部11tは、導体層14の縁の側面14Sよりも側方に延在する。具体的には、金属層突出部11tは、導体層14の側面14Sと接触し、側面14Sを覆う。
<製造方法>
実施形態1の配線基板1の製造方法は、絶縁基板10に金属層11及び導体層14を成膜する工程と、所定の配線パターンで金属層11及び導体層14が残るように、導体層14と金属層11とをエッチングする工程とを含む。
エッチング工程においては、導体層14上にフォトレジストを塗布し、フォトレジストを所定パターンで残した後、Arイオンを照射するドライエッチングにより、露出された導体層14とその下方の金属層11とをエッチングする。
金属層11のエッチングの際には、さらに、Arイオンの照射により飛散された金属層11の粒子を、金属層11の縁部、導体層14の側面及びレジストの側面に再付着させる。そして、再付着された金属層11の粒子がエッチングされないうちに、Arイオンの照射を終了する。これにより、金属層突出部11tを有する配線基板1が製造される。
以上のように、実施形態1の配線基板1によれば、導体層14の縁の側面14Sの側方に金属層突出部11tが延在している。導体層14の上面に半田等の接合材が盛られ、その後、接合材がリフロー処理される際、導体層14は接合材に溶解される場合がある。しかし、導体層14が溶解されても、金属層突出部11tが導体層14の側方に延在していることで、導体層14を溶解した接合材と、絶縁基板10の露出面10Bとの間を、金属層突出部11tが遮る。これにより、配線基板1の使用時に、絶縁基板10の露出面10Bに水分等が付着しても、導体層14を溶解した接合材の金属成分が絶縁基板10の露出面10Bへ移動するマイグレーションを抑制できる。このような作用は、金属層突出部11tが、導体層14よりも厚み方向に突出していなくても奏される。
さらに、実施形態1の配線基板1によれば、金属層突出部11tが、導体層14よりも導体層14の厚み方向に突出している。したがって、導体層14の上面に半田等の接合材が盛られた場合に、接合材と絶縁基板10の露出面10Bとの間を金属層突出部11tが遮る。これにより、接合材が導体層14の側方へ拡がることが抑制され、配線基板1の使用時に、絶縁基板10の露出面10Bに水分等が付着しても、接合材の金属成分のマイグレーションを抑制することができる。
さらに、実施形態1の配線基板1によれば、金属層突出部11tは、突出端P1に近いほど厚みL1が小さい先細り形状を有する。配線基板1になんらかの構造を形成する場合、構造体の成長時に内部応力が蓄積し、蓄積された内部応力により構造体に変形する力が働くことがある。例えば金属層突出部11tには、蓄積された内部応力により、導体層14の側面から剥離する方向の力が生じる場合がある。しかし、金属層突出部11tは先細りの形状を有していることで、突出端P1に近いほど内部応力の蓄積がなく、突出端P1に生じる力が小さいため、金属層突出部11tが導体層14から剥離してしまうことを抑制できる。
さらに、実施形態1の配線基板1によれば、金属層11に密着層12が含まれるので、導体層14の密着性を向上できる。さらに、実施形態1の配線基板1によれば、金属層11にバリア層13が含まれるので、密着層12と導体層14との接触腐食を抑制できる。
(実施形態2)
図2は、本開示の実施形態2に係る配線基板を示す断面図である。
実施形態2に係る配線基板101は、絶縁基板110の構造が異なる他は、実施形態1と同様である。実施形態1と同様の構成要素については、実施形態1と同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
絶縁基板110は、導体層14及び金属層11の厚み方向に突出した絶縁突出部110tを有する。絶縁突出部110tは、金属層突出部11tの側方、すなわち、導体層14及び金属層11の縁の側面よりも側方に延在する。具体的には、絶縁突出部110tは、金属層突出部11tの側面に接触し、金属層突出部11tの側面の一部又は全部を覆う。図2の絶縁突出部110tは、導体層14よりも導体層14の厚み方向に突出しているが、導体層14よりも突出していなくてもよい。絶縁突出部110tは、突出端P2に近いほど厚みL110が小さい先細り形状を有する。
絶縁基板110の露出面110Bは、絶縁基板110における導体層14及び金属層11に覆われた部位の上面110Cよりも、厚み方向の高さが低い。絶縁基板110の露出面110Bの部位は、絶縁基板110における導体層14及び金属層11に覆われた部位よりも厚みが小さい。
図2に示すように、2組の導体層14、14L及び金属層11、11Lが隣接している場合、2つの導体層14、14Lの間には、両側の絶縁突出部110t、110tLと、絶縁基板110の露出面110Bとに囲まれた溝V1が形成される。これにより、2つの導体層14、14Lの間に、長い沿面距離(露出面110Bの幅長X1+絶縁突出部110tの根元から突出端P2までの長さX2×2)を確保することができる。
<製造方法>
実施形態2の配線基板101の製造方法は、絶縁基板110に金属層11及び導体層14を製膜する工程と、所定の配線パターンで金属層11及び導体層14が残るように、導体層14と金属層11と絶縁基板110の表層とをエッチングする工程とを含む。
エッチング工程においては、先ず、導体層14上にフォトレジストを塗布し、フォトレジストを所定パターンで残す。その後、例えばArイオンの照射によるドライエッチングにより、露出された導体層14とその下方の金属層11及び絶縁基板110の表層とをエッチングする。
金属層11のエッチングの際には、さらに、Arイオンの照射により飛散された金属層11の粒子を、金属層11の縁部、導体層14の側面及びレジストの側面に再付着させる。再付着した粒子が、金属層突出部11tとなる。さらに、絶縁基板110の表層のエッチングの際、Arイオンの照射により飛散された絶縁基板110の粒子を、金属層突出部11tの側面に再付着させる。再付着した粒子が、絶縁突出部110tとなる。そして、再付着された粒子により形成された金属層突出部11tと絶縁突出部110tとが除去されないうちに、Arイオンの照射を終了する。これにより、金属層突出部11tと絶縁突出部110tとを有する配線基板101が製造される。
以上のように、実施形態2の配線基板101によれば、絶縁突出部110tが金属層突出部11tを、片側から支持する。これにより、金属層突出部11tが導体層14から剥離しないように金属層突出部11tを補強できる。さらに、絶縁突出部110tにより、導体層14上に盛られた半田等の接合材が、導体層14又は金属層11の側方へ拡がることを抑制でき、これにより接合材に含まれる金属成分のマイグレーションをより抑制できる。
さらに、実施形態2の配線基板101によれば、絶縁突出部110tが導体層14よりも厚み方向に突出している。これにより、金属層突出部11tの補強強度がより向上し、かつ、接合材が導体層14の側方へ拡がることをより抑制できる。
また、実施形態2の配線基板101によれば、絶縁突出部110t、110tLにより、導体層14、14Lの間に、絶縁体に囲まれた溝V1を形成できる。したがって、導体層14、14Lの間に長い沿面距離が確保されて、導体層14、14L間の絶縁性をより高めることができる。
(実施形態3)
図3は、本開示の実施形態3に係る配線基板を示す断面図である。
実施形態3に係る配線基板201は、導体層14上に部品を実装するための接合材層22等が追加されている構成が異なり、その他は実施形態1と同様である。実施形態1と同様の構成要素については、実施形態1と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
実施形態3に係る配線基板201は、導体層14の一部の領域上に積層された接合材バリア層21及び接合材層22を、更に備える。接合材バリア層21及び接合材層22は、部品が実装される部分に設けられ、導体層14の全範囲に設けられていなくてもよい。
接合材層22は、例えば高温で溶けて部品等の端子と接合される。接合材層22の材料としては、Au(金)とSn(スズ)の合金などが適用できる。
接合材バリア層21は、接合材層22が溶けたときに導体層14に接合材層22の成分が拡散することを抑制する。導体層14に他の成分が拡散すると、拡散した部位の電気伝導率が低下するが、接合材バリア層21は、この電気伝導率の低下を抑制する。接合材バリア層21としては、例えばPt(白金)、Pd(パラジウム)などの白金族元素が適用できる。
金属層11、特にバリア層13は、導体層14よりも接合材層22の成分が拡散しにくい材料から構成され、金属層突出部11tが接合材層22の側方に延在していることで、リフロー処理の際、接合材層22が金属層突出部11tの側方に拡がることが抑制される。加えて、金属層突出部11tが導体層14よりも突出していることで、接合材層22が導体層14の側面に拡がり導体層14に拡散することが抑制される。
なお、実施形態3の配線基板201に、実施形態2の絶縁突出部110tが追加されてもよい。
(実施形態4)
図4は、本開示の実施形態4に係る電子装置を示す断面図である。
実施形態4の電子装置301は、実施形態1で説明した配線基板1に、電子部品31を実装して構成される。電子部品31としては、水晶振動子等の圧電振動子、弾性表面波素子、半導体集積回路素子(IC)等の半導体素子、電気容量素子、インダクタ素子又は抵抗器等の種々の電子部品を適用できる。電子部品31は接合導体層32を介して配線基板1(図1)の電極に電気的に接続されている。接合導体層32は、接合材のリフローにより接合材と導体層14(図1)とが混合された構成である。接合導体層32はAu(金)を含む。
実施形態4の電子装置301は、接合材をリフローして電子部品31を実装する際、金属層突出部11tにより、接合材が導体層14(図1)又は金属層11の側方に拡がることが抑制される。したがって、リフロー後に生成された接合導体層32は、絶縁基板10の露出面10Bから金属層突出部11tを挟んで離間している。これにより、電子装置301の使用時に絶縁基板10の露出面10Bに水分が付着した場合でも、接合導体層32の金属成分が絶縁基板10の露出面10Bへマイグレーションを起こすことが抑制される。
さらに、実施形態4の電子装置301によれば、接合導体層32にAu(金)が含まれるので、接合導体層32を介して信号を低損失に伝送できる。一方、Auを含んでいることで、接合導体層32の熱膨張率は高く(例えばAuSnの成分の場合、熱膨張率は13.6~17.5μm/mK)、接合導体層32と電子部品31との熱膨張率に差が生じる。しかしながら、実施形態4の電子装置301によれば、接合導体層32の側面に金属層突出部11tが密着している。金属層突出部11tは、その成分から、熱膨張率は低い(例えばPtの場合には熱膨張率は8.8μm/mK、Tiの場合には熱膨張率は8.6μm/mK)。このため、接合導体層32の実際の熱膨張は、金属層突出部11tの密着により抑制される。したがって、接合導体層32と電子部品31との実際の熱膨張の差が低減され、電子部品31の実装の信頼性を向上できる。
(実施形態5)
図5は、本開示の実施形態5に係る電子装置を示す断面図である。
実施形態5の電子装置401は、実施形態3の配線基板201に電子部品31を実装して構成される。電子部品31は接合導体層33を介して配線基板の電極に電気的に接続されている。接合導体層33は、接合材のリフローにより接合材の成分と、電子部品31の端子(Au等)とが混合された構成である。接合導体層33は、Au(金)を含む。
実施形態5の電子装置401は、接合材をリフローして電子部品31を実装する際、金属層突出部11tにより、接合材が導体層14及び金属層11の側方に拡がることが抑制される。したがって、リフロー後に生成された接合導体層33は、絶縁基板10の露出面10Bから金属層突出部11tを挟んで離間している。これにより、電子装置401の使用時に絶縁基板10の露出面10Bに水分が付着した場合でも、接合導体層33の金属成分が絶縁基板10の露出面10Bへマイグレーションを起こすことが抑制される。
さらに、実施形態5の電子装置401によれば、接合材バリア層21があるので、接合材をリフローして電子部品31を実装する際、接合材に導体層14が溶解されることが抑制される。これにより、接合導体層33の下方で導体層14の電気伝導率が低下されず、電子部品31が配置される箇所とそれ以外の箇所とで、導体層14の電気伝導率を均一化できる。
さらに、実施形態5の電子装置401によれば、接合導体層33及び導体層14にAu(金)が含まれるので、接合導体層33及び導体層14を介して信号を低損失に伝送できる。一方、接合導体層33と導体層14とはAuを含んでいることで熱膨張率が高く、例えば導体層14がAuの場合、熱膨張率は14.2μm/mKであり、接合導体層33がAuSnの場合、熱膨張率は13.6~17.5μm/mKである。このため、接合導体層33及び導体層14の熱膨張率と電子部品31の熱膨張率とに差が生じる。しかしながら、接合導体層33と導体層14との側面に、金属層突出部11tが密着され、金属層突出部11tは、前述のように熱膨張率が低い。このため、接合導体層33と導体層14との実際の熱膨張が、金属層突出部11tにより抑制される。したがって、接合導体層33及び導体層14の実際の熱膨張と、電子部品31の熱膨張の差が低減され、電子部品31の実装の信頼性を向上できる。
(実施形態6)
図6は、本開示の実施形態6に係る電子装置を示す断面図である。
実施形態6の電子装置501は、実施形態1の配線基板1に電子部品が実装され、電子部品の端子が導体層14に電気的に接続されて構成される。電子部品の端子は、Au(金)のバンプ又はAu(金)のボンディングワイヤ42を介して導体層14に電気的に接続されている。
実施形態6の電子装置501によれば、導体層14がAuから構成されるので、導体層14を介して信号を低損失に伝送できる一方、導体層14の熱膨張率が高い。一方、導体層14の側面に、熱膨張率の低い金属層突出部11tが密着していることで、実際の導体層14の熱膨張を抑制できる。したがって、Auのバンプを介して電子部品が導体層14上に実装される場合でも、電子部品と導体層14との実際の熱膨張の差を低減し、電子部品の実装の信頼性を向上できる。また、ボンディングワイヤ42を介して導体層14に電子部品が電気的に接続される場合でも、導体層14の実際の熱膨張が抑制されるので、導体層14と接合されるボール部41との接続信頼性を向上できる。
以上、本発明の各実施形態について説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限られるものでない。例えば、実施形態1~6において、金属層11として密着層とバリア層とが積層された構成が採用された例を示した。しかし、本発明に係る金属層は、導体層と成分が異なる金属の層であれば、密着層又はバリア層でなくてもよく、また、単一成分の層であってもよいし、複数の層であってもよい。同様に、本発明に係る金属層突出部の材料は、導体層と成分の異なる金属であればよく、金属層が複数の層から構成される場合、金属層突出部は、金属層の一部の層又は全部の層が突出するように構成されればよい。
また、上記実施形態3~6では、絶縁突出部を有さない構成を例に採って説明したが、実施形態3~6の配線基板201及び電子装置301、401、501に実施形態2と同様の絶縁突出部110tが追加されてもよい。その他、配線基板に搭載される電子部品の種類、絶縁基板、金属層、密着層、バリア層、導体層、接合材層及び接合材バリア層の成分など、実施形態で具体的に示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1、101、201 配線基板
10、110 絶縁基板
110t 絶縁突出部
10B、110B 露出面
V1 溝
11 金属層
11t 金属層突出部
12 密着層
13 バリア層
14 導体層
14S 側面
21 接合材バリア層
22 接合材層
301、401、501 電子装置
31 電子部品
32、33 接合導体層
42 ボンディングワイヤ
P1、P2 突出端
L1、L110 厚み

Claims (14)

  1. 絶縁基板と、前記絶縁基板上に順次積層された金属層及び導体層とを含む配線基板であって、
    前記金属層は、前記金属層の縁部において前記金属層の厚み方向に突出した金属層突出部を有し、
    前記金属層突出部が、バリア層および密着層を含んでおり、前記導体層の縁の側面よりも側方に延在
    前記バリア層および前記密着層の厚みが、突出端に近いほど小さい、
    配線基板。
  2. 絶縁基板と、前記絶縁基板上に順次積層された金属層及び導体層とを含む配線基板であって、
    前記金属層は、前記金属層の縁部において前記金属層の厚み方向に突出した金属層突出部を有し、
    前記金属層突出部が、前記導体層の縁の側面よりも側方に延在し、
    前記絶縁基板は、前記金属層の厚み方向に突出した絶縁突出部を有し、
    前記絶縁突出部が、前記金属層突出部の側方に延在し、
    前記絶縁突出部は、前記導体層よりも前記厚み方向に突出している、
    配線基板。
  3. 絶縁基板と、前記絶縁基板上に順次積層された金属層及び導体層とを含む配線基板であって、
    前記金属層は、前記金属層の縁部において前記金属層の厚み方向に突出した金属層突出部を有し、
    前記金属層突出部が、前記導体層の縁の側面よりも側方に延在し、
    前記絶縁基板は、前記金属層の厚み方向に突出した絶縁突出部を有し、
    前記絶縁突出部が、前記金属層突出部の側方に延在し、
    更に、
    互いに隣接する、第1組の前記金属層、前記導体層及び前記絶縁突出部、並びに、第2組の前記金属層、前記導体層及び前記絶縁突出部と、
    前記第1組の導体層と前記第2組の導体層との間に、前記第1組の絶縁突出部、前記絶縁基板の板面及び第2組の絶縁突出部で囲われる溝と、
    を備える、
    配線基板。
  4. 前記金属層突出部の厚みは突出端に近いほど小さい、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の配線基板。
  5. 前記金属層突出部は、前記導体層よりも前記厚み方向に突出している、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の配線基板。
  6. 前記金属層は、バリア層を含む、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の配線基板。
  7. 前記金属層は、密着層を含む、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の配線基板。
  8. 前記絶縁基板は、前記金属層の厚み方向に突出した絶縁突出部を有し、
    前記絶縁突出部が、前記金属層突出部の側方に延在する、
    請求項記載の配線基板。
  9. 前記絶縁突出部は、前記導体層よりも前記厚み方向に突出している、
    請求項3又は請求項に記載の配線基板。
  10. 互いに隣接する、第1組の前記金属層、前記導体層及び前記絶縁突出部、並びに、第2組の前記金属層、前記導体層及び前記絶縁突出部と、
    前記第1組の導体層と前記第2組の導体層との間に、前記第1組の絶縁突出部、前記絶縁基板の板面及び第2組の絶縁突出部で囲われる溝と、
    を備える、
    請求項又は請求項8に記載の配線基板。
  11. 前記導体層上に順次積層された接合材バリア層及び接合材層を更に備える、
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の配線基板。
  12. 前記導体層がAuを含む請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の配線基板と、
    前記配線基板に搭載された電子部品と、
    を備えた電子装置。
  13. 前記接合材層がAuを含む請求項11記載の配線基板と、
    前記配線基板に搭載された電子部品と、
    を備えた電子装置。
  14. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の配線基板と、
    前記配線基板に搭載された電子部品と、
    を備え、
    前記電子部品が、前記導体層にAuを含むワイヤ又はAuを含むバンプを介して電気的に接続されている、
    電子装置。
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