JP2001125216A - 画像読取装置及びそのレンズブロック傾き調整方法 - Google Patents

画像読取装置及びそのレンズブロック傾き調整方法

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JP2001125216A
JP2001125216A JP30303999A JP30303999A JP2001125216A JP 2001125216 A JP2001125216 A JP 2001125216A JP 30303999 A JP30303999 A JP 30303999A JP 30303999 A JP30303999 A JP 30303999A JP 2001125216 A JP2001125216 A JP 2001125216A
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lens block
support
traveling body
lens
spacer
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JP30303999A
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English (en)
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Hiroshi Kusumoto
弘 楠本
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズブロックの傾き調整方向及びその調整
幅の変更を容易にする。 【解決手段】 レンズブロック10を支持して一対の走
行体支持レール24に取り付けられる一対のレンズブロ
ック支持体25を具備した画像読取装置において、一対
の走行体支持レール24と一対のレンズブロック支持体
25との間にスペーサ34を選択的に挿入し、一対のレ
ンズブロック支持体25とレンズブロック10との間に
スペーサ34を選択的に挿入することにより、走行体の
走査面に対するレンズブロック10の傾きを調整する。
これにより、一対の走行体支持レール24が配列された
サイド毎にスペーサの挿入個所が増えるため、スペーサ
の挿入個所の組み合わせを選択することにより、レンズ
ブロックの傾き調整方向及びその調整幅の変更を容易に
行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置及び
そのレンズブロック傾き調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿が載置される原稿台の下部両側に一
対の走行体支持レールを配設し、ランプやミラー等の読
取光学系部材が搭載された走行体を、上記の走行体支持
レールにより走行自在に支持して設け、走行体を副走査
方向に走査させる過程で、原稿からの反射光をレンズに
より収束してCCD等のラインセンサに入射するように
した画像読取装置が広く知られている。また、メンテナ
ンスの容易性を図るために、レンズとCCD等のライン
センサとを、両者の相対位置関係を調整して一つのレン
ズブロックとしてユニット化することも行われている。
【0003】この種の画像読取装置では、読取画像に歪
が生じないように、読取画像のレジスト位置及びスキャ
ンラインの傾き(スキュー)の調整が必要であり、本来
は画像読取装置を実際に使用される状態において1台毎
に、走行体、この走行体に搭載されたランプやミラー等
の読取光学系部材、ラインセンサ等の傾きを調整しなけ
ればならない。
【0004】この場合、読取画像のレジスト調整は、主
走査方向、副走査方向ともに読取開始タイミングをずら
すことにより調整可能であり、機構的に、また光学的に
ある程度の精度が出ていれば最後の微調整をソフト的に
行うことができる。
【0005】走行体の位置をラインセンサからの光学的
距離が正しくなるように調整する方法としては、例え
ば、画像読取装置のフレームや、走行体を案内する前述
した走行体支持レール等の固定物に位置決め孔を形成
し、この位置決め孔に差し込む治具ピンの位置で走行体
の位置を調整する方法、或いは、特開昭63−1192
2号公報に記載されているように、走行体を案内する走
行体支持レールの上下方向の位置を調整する方法が知ら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スキャ
ンラインの傾き(スキュー)は、走行体の移動方向とラ
インセンサとが正確に直角でない限りソフト的には補正
できないため、収束用のレンズの傾きを高い精度で調整
することが要求される。また、ラインセンサ側の調整
は、そのラインセンサの出力波形を見ながら行う必要が
あり、オシロスコープ等の測定器や調整装置が必要で、
サービスマンが市場で行う作業としては極めて困難であ
る。
【0007】したがって、前述のようにレンズとライン
センサとを互いに相対位置関係を調整したユニット、す
なわちレンズブロックを用意し、部品交換だけでメンテ
ナンスを可能にしている。これは、完成した画像読取装
置を一台毎に個々に調整すると、部品交換時に再調整が
必要になることと、生産効率の上から考えてもレンズブ
ロック単体で調整した方がよいからである。
【0008】ユニット化したレンズブロック単体では非
常に精度よく調整されており、交換するだけでも殆どの
ユーザーを満足させるだけの精度は得られるが、用途に
よっては非常に高い精度を要求される分野がある。例え
ば、CAD図面を出力するような場合にはユーザーの要
求を満足させることができない場合が生じるため、画像
読取装置毎に微調整することが要求される。
【0009】すなわち、画像読取装置の装置本体とレン
ズブロックとの組み合わせによっては、ごく僅かに光軸
がずれることがあり、また、装置本体を置く設置面の平
面度が悪い場合には装置本体全体が多少歪み、その影響
で光軸が僅かにずれる場合もあるからである。しかし、
この場合の調整、すなわち走行体の走査面に対してレン
ズブロックを平行にすることによりスキャンラインの傾
き(スキュー)調整は、従来の方法では調整用の治具が
必要となり、サービスマンが市場で調整する作業として
は困難であるという問題がある。
【0010】このようなことの改善を図るために、スペ
ーサを用いてレンズブロックの傾きを容易に調整する提
案(特開平10−322526号公報参照)がなされて
いるが、さらなる改良が要望されている。
【0011】本発明は、レンズブロックの傾き調整の選
択幅を広くして調整作業のさらなる容易化を図り、かつ
レンズブロックの主走査方向のずれ量を小さな範囲に抑
え得るようにすることを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の画像読取
装置のレンズブロック調整方法は、原稿が載置される原
稿台と、前記原稿台に対向する読取光学系部材が搭載さ
れた走行体と、前記走行体の両側を走行自在に支持する
一対の走行体支持レールと、前記走行体を前記原稿台に
沿って走査駆動する走行体駆動手段と、前記読取光学系
部材を介して入射される原稿画像を収束するレンズ及び
このレンズからの出射光が入射されるラインセンサを有
するレンズブロックと、前記レンズブロックを支持して
一対の前記走行体支持レールのそれぞれに取り付けられ
る一対のレンズブロック支持体と、を具備した画像読取
装置において、一対の前記走行体支持レールと一対の前
記レンズブロック支持体との間にスペーサを選択的に挿
入し、一対の前記レンズブロック支持体と前記レンズブ
ロックとの間にスペーサを選択的に挿入することによ
り、前記走行体の走査面に対する前記レンズブロックの
傾きを調整する。
【0013】したがって、一対の走行体支持レールが配
列されたサイド毎にスペーサの挿入個所が増えるため、
スペーサの挿入個所の組み合わせを選択することによ
り、レンズブロックの傾き調整方向及びその調整幅の変
更が容易になされる。
【0014】請求項2記載の画像読取装置は、原稿が載
置される原稿台と、前記原稿台に対向する読取光学系部
材が搭載された走行体と、前記走行体の両側を走行自在
に支持する一対の走行体支持レールと、前記走行体を前
記原稿台に沿って走査駆動する走行体駆動手段と、前記
読取光学系部材を介して入射される原稿画像を収束する
レンズ及びこのレンズからの出射光が入射されるライン
センサを有するレンズブロックと、一対の前記走行体支
持レールのそれぞれに取り付けられる取付部及び前記レ
ンズブロックを支持する支持部が設けられた一対のレン
ズブロック支持体と、前記走行体支持レールと前記レン
ズブロック支持体の前記取付部との二者を重ねて締結
し、又は一方の前記走行体支持レールと一方の前記レン
ズブロック支持体の前記取付部とそれら二者の間に選択
的に挿入されるスペーサとの三者を重ねて締結する第一
の締結ねじと、前記レンズブロック支持体の前記支持部
と前記レンズブロックとの二者を重ねて締結し、又は一
方の前記レンズブロック支持体の前記支持部と前記レン
ズブロックとそれら二者の間に選択的に挿入されるスペ
ーサとの三者を重ねて締結する第二の締結ねじと、を具
備する。
【0015】したがって、一対の走行体支持レールが配
列されたサイド毎にスペーサの挿入個所が増えるため、
スペーサの挿入個所の組み合わせを選択することによ
り、レンズブロックの傾き調整方向及びその調整幅の変
更が容易になされる。さらに、走行体支持レールにレン
ズブロック支持体の取付部を締結する第一の締結ねじ
や、レンズブロック支持体の支持部にレンズブロックを
締結する第二の締結ねじによりスペーサを確実に固定す
ることが可能となる。
【0016】請求項3記載の画像読取装置は、請求項2
記載の発明において、前記レンズブロック支持体の前記
取付部は上向きの面で前記走行体支持レールのそれぞれ
の下向きの面に取り付けられ、前記レンズブロック支持
体の前記支持部は上向きの面で前記レンズブロックの下
向きの面を支持するように構成されている。
【0017】したがって、一対の走行体支持レールが配
列されたサイドにおいて、同じサイドで走行体支持レー
ルの下向きの面とレンズブロック支持体の取付部の上向
きの面との間にスペーサを挿入するか、レンズブロック
支持体の支持部の上向きの面とレンズブロックの下向き
の面との間にスペーサを挿入するかを選択することによ
り、レンズブロックの傾き調整方向を変えることがで
き、また、一方のサイドで走行体支持レールの下向きの
面とレンズブロック支持体の取付部の上向きの面との間
にスペーサを挿入した場合に、他方のサイドでレンズブ
ロック支持体の支持部の上向きの面とレンズブロックの
下向きの面との間にスペーサを挿入することにより、レ
ンズブロックの傾き調整幅を広げることができる。しか
も、レンズブロックの両サイドを上下方向の逆方向に変
位させることができるため、調整幅を広げてもレンズブ
ロックの主走査方向のずれ量を小さな範囲に抑えること
が可能となる。
【0018】請求項4記載の画像読取装置は、請求項2
記載の発明において、前記レンズブロック支持体の前記
取付部は下向きの面で前記走行体支持レールのそれぞれ
の上向きの面に取り付けられ、前記レンズブロック支持
体の前記支持部は下向きの面で前記レンズブロックの上
向きの面を支持するように構成されている。
【0019】したがって、一対の走行体支持レールが配
列されたサイドにおいて、同じサイドで走行体支持レー
ルの上向きの面とレンズブロック支持体の取付部の下向
きの面との間にスペーサを挿入するか、レンズブロック
支持体の支持部の下向きの面とレンズブロックの上向き
の面との間にスペーサを挿入するかを選択することによ
り、レンズブロックの傾き調整方向を変えることがで
き、また、一方のサイドで走行体支持レールの上向きの
面とレンズブロック支持体の取付部の下向きの面との間
にスペーサを挿入した場合に、他方のサイドでレンズブ
ロック支持体の支持部の下向きの面とレンズブロックの
上向きの面との間にスペーサを挿入することにより、レ
ンズブロックの傾き調整幅を広げることができる。しか
も、レンズブロックの両サイドを上下方向の逆方向に変
位させることができるため、調整幅を広げてもレンズブ
ロックの主走査方向のずれ量を小さな範囲に抑えること
が可能となる。
【0020】請求項5記載の画像読取装置は、請求項2
ないし4の何れか一に記載の発明において、前記スペー
サは、前記第一、第二の締結ねじの軸を挿むフォーク状
の形に形成されている。
【0021】したがって、第一、第二の締結ねじを緩め
るだけでスペーサの着脱が可能となる。
【0022】請求項6記載の画像読取装置は、請求項2
ないし5の何れか一に記載の発明において、前記走行体
支持レールと前記レンズブロック支持体の前記取付部と
の間、前記レンズブロック支持体の前記支持部と前記レ
ンズブロックとの間には、前記走行体の走査方向に沿っ
て複数の前記スペーサが選択的に挿入されるように構成
されている。
【0023】したがって、走行体の副走査方向における
走行面に対するレンズブロックの傾きも調整可能であ
る。
【0024】請求項7記載の画像読取装置は、請求項6
記載の発明において、前記走行体の走査方向に沿って挿
入される複数の前記スペーサ同士は、前記第一の締結ね
じの配列間隔又は前記第二の締結ねじの配列間隔に対応
する配列間隔を開けて互いに連続して形成されている。
【0025】したがって、走行体支持レールとレンズブ
ロック支持体との間、レンズブロック支持体とレンズブ
ロックとの間に、複数のスペーサを一度に挿入すること
ができる。
【0026】請求項8記載の画像読取装置は、請求項2
ないし7の何れか一に記載の発明において、一対の前記
レンズブロック支持体の前記取付部同士の距離と、一対
の前記レンズブロック支持体の前記支持部同士の距離と
は、異なる距離に定められている。
【0027】したがって、同じ傾き方向にレンズブロッ
クの傾きを調整する場合でも、走行体支持レールとレン
ズブロック支持体の取り付け部との間にスペーサを挿入
するか、レンズブロック支持体の支持部とレンズブロッ
クとの間にスペーサを挿入するかを選択することによ
り、レンズブロックの傾き角度を微調整することが可能
である。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図7に基いて説明する。図1は画像読取装置の内
部構造を示す縦断正面図、図2は走行体駆動手段の構成
を示す斜視図、図3は片側における走行体支持レールと
レンズブロック支持部とレンズブロックとの取付関係を
示す分解斜視図、図4は片側における走行体支持レール
とレンズブロック支持部とレンズブロックとの取付関係
を示す側面図、図5は片側における走行体支持レールと
レンズブロック支持部との間にスペーサを挿入した状態
を示す側面図、図6はレンズブロック支持部とセンサブ
ロックとの間にスペーサを挿入した状態を示す側面図、
図7は複数のスペーサを連続して形成した状態を示す斜
視図である。
【0029】図1において、画像読取装置の装置本体1
の上面には透明なガラスにより形成された原稿台(コン
タクトガラス)2が設けられ、この原稿台2の上にはこ
の原稿台2の上面に原稿を押える原稿押え(図示せず)
が開閉自在に設けられ、この原稿押えには原稿を搬送す
る搬送ベルト3が設けられている。
【0030】装置本体1の内部には、それぞれ走行体と
しての第一のキャリッジ4と第二のキャリッジ5とが原
稿台2の下面に沿って設けられている。第一のキャリッ
ジ4には、それぞれ読取光学系部材としての光源6とミ
ラー7とが搭載され、第二のキャリッジ5には読取光学
系部材としてのミラー8,9が搭載されている。図1で
は図示しないが、第一、第二のキャリッジ4,5は紙面
と垂直な方向に所定の間隔を開けて平行に配列された一
対の走行体支持レールにより走行自在に支持されてい
る。走行体支持レールについては後述する。
【0031】また、装置本体1の内部にはレンズブロッ
ク10が設けられている。このレンズブロック10は、
レンズ11が保持されたレンズ保持体12と、ラインセ
ンサとしてのCCD13が設けられた基板14とを共通
のベース板15にユニットとして組み立てた構成で、レ
ンズ11とCCD13とは互いに相対位置関係が精密に
調整されている。
【0032】次に、第一のキャリッジ4と第二のキャリ
ッジ5とを、速度比を2:1の関係で副走査方向(図1
における紙面において左右方向)に走査する走行体駆動
手段16の構成を図2に基づいて説明する。ステッピン
グモータ17の回転力をベルト17aを介して受ける駆
動軸18が回転自在に設けられ、この駆動軸18の両端
付近には伝動プーリ19が固定的に嵌合され、第一、第
二のキャリッジ4,5の走査方向(矢印AB方向)の両
端側の定位置には伝動プーリ20,21が図示しない側
板によって回転自在に支持されて設けられ、第二のキャ
リッジ5の両端部には伝動プーリ22が回転自在に支持
されている。そして、各サイド毎に伝動プーリ19〜2
2にワイヤ23が巻回されている。ワイヤ23の両端2
3aは図示しない支持部材により固定されている。ま
た、ワイヤ23は第一のキャリッジ4の両側に止着され
ている。
【0033】すなわち、ステッピングモータ17を反時
計方向に駆動して駆動軸18を反時計方向に回転させた
場合は第一、第二のキャリッジ4,5が原稿の画像を読
み取る副走査方向(図2における矢印A方向)に走査さ
れ、ステッピングモータ17を時計方向に駆動し、駆動
軸18を時計方向に回転させた場合は第一、第二のキャ
リッジ4,5がホームポジションに向けて(図2におけ
る矢印B方向)に戻されるように構成されている。
【0034】このように、第一、第二のキャリッジ4,
5を副走査方向に移動させる過程で、原稿の画像が光源
6により照明され、原稿からの反射光がミラー7,8,
9により偏向され、レンズ11により収束されてCCD
13に結像され、これにより、原稿画像の読み取りがな
される。
【0035】図3ないし図6に示す24は走行体支持レ
ールである。図では片側しか図示してないが、走行体支
持レール24は第一、第二のキャリッジ4,5の両側を
副走査方向に移動可能に支持するもので、第一、第二の
キャリッジ4,5が原稿台2と平行に走行できるように
調整されている。これらの走行体支持レール24には、
前述したレンズブロック10のベース板15の両側を支
持する一対のレンズブロック支持体25が取り付けられ
ている。
【0036】これらの一対のレンズブロック支持体25
には、一対の走行体支持レール24のそれぞれの下向き
の面24aに上向きの面26aで取り付けられる取付部
26と、レンズブロック10が有するベース板15の下
向きの面15aを上向きの面27aで支持する支持部2
7とが形成されている。
【0037】図3に示すように、走行体支持レール24
には、第一の締結ねじ28を通す複数(二つ)の取付孔
29が第一、第二のキャリッジ4,5の走査方向に沿っ
て形成され、これらの取付孔29に対向するねじ孔30
がレンズブロック支持体25の取付部26に形成されて
いる。
【0038】レンズブロック10が有するベース板15
の両側には、第二の締結ねじ31を通す複数(二つ)の
取付孔32が第一、第二のキャリッジ4,5の走査方向
に沿って形成され、これらの取付孔32に対向するねじ
孔33がレンズブロック支持体25の支持部27に形成
されている。
【0039】さらに、走行体支持レール24の上向きの
面24bと内側面24cとが交わる角部には、取付孔2
9に対応する位置で下向きの面24aに向けてスペーサ
34を選択的に挿入するための四角い穴35が形成され
ている。スペーサ34はレンズブロック10が有するベ
ース板15の下向きの面15aとレンズブロック支持体
25の支持部27の上向きの面27aとの間にも選択的
に挿入されるもので、板ばねのように薄い板材により形
成され、形状は第一、第二の締結ねじ28,31の軸部
を挿むようにフォーク状である。
【0040】このような構成において、走行体支持レー
ル24の取付孔29に通した第一の締結ねじ28を取付
部26のねじ孔30に螺合することにより、レンズブロ
ック支持体25が上向きの面26aで走行体支持レール
24の下向きの面24aに取り付けられる。また、ベー
ス板15の取付孔32に通した第二の締結ねじ31を支
持部27のねじ孔33に螺合することにより、レンズブ
ロック10の両側がベース板15の下向きの面15aを
もって一対のレンズブロック支持体25の支持部27の
上向きの面27aに支持される。
【0041】この取付状態では、図4に示すように、第
一の締結ねじ28は、走行体支持レール24とレンズブ
ロック支持体25の取付部26との二者を重ねて締結
し、第二の締結ねじ31は、レンズブロック支持体25
の支持部27とレンズブロック10のベース板15との
二者を重ねて締結する。
【0042】第一、第二のキャリッジ4,5の走行面に
対してレンズブロック10のベース板15が、上下方向
に傾いている場合(スキャンラインが傾いている場合)
には、第一の締結ねじ28を緩めた後に、図5に示すよ
うに、片側(この例では紙面上で左側)のサイドにおい
て、走行体支持レール24の下向きの面24aとレンズ
ブロック支持体25の取付部26の上向きの面26aと
の間にスペーサ34を挿入すると、走行体支持レール2
4は固定されているのでスペーサ34の厚さの分だけレ
ンズブロック10が左下がりの方向に傾く。
【0043】また、第二の締結ねじ31を緩めた後に、
図6に示すように、同サイド(この例では紙面において
左サイド)において、レンズブロック支持体25の支持
部27の上向きの面27aとレンズブロック10が有す
るベース板15の下向きの面15aとの間にスペーサ3
4を挿入すると、スペーサ34の厚さの分だけレンズブ
ロック10が左上りの方向に傾く。
【0044】すなわち、レンズブロック10の傾き方向
に応じて、上述のように、走行体支持レール24とレン
ズブロック支持体25との間にスペーサ34を挿入する
か、レンズブロック支持体25とレンズブロック10の
ベース板15との間にスペーサ34を挿入するかを選択
することにより、レンズブロック10の傾き調整方向の
変更が可能である。
【0045】図3ないし図6では反対側の走行体支持レ
ール及びレンズブロック10を図示してないが、この反
対側のサイドにおいて、前述したスペーサ34による調
整作業を行っても同様の効果を得ることができる。
【0046】また、走行体支持レール24の下向きの面
24aと、レンズブロック支持体25の取付部26の上
向きの面26aとの間にスペーサ34を挿入する場合で
も、その調整作業を左サイドで行うか右サイドで行うか
を選択することにより、レンズブロック10の傾き調整
方向を対称的に変えることができる。同様に、レンズブ
ロック支持体25の支持部27の上向きの面27aとレ
ンズブロック10が有するベース板15の下向きの面1
5aとの間にスペーサ34を挿入する場合でも、その調
整作業を左サイドで行うか右サイドで行うかを選択する
ことにより、レンズブロック10の傾き調整方向を対称
的に変えることができる。
【0047】上記の調整作業をする場合でも、厚さの異
なるスペーサ34を複数用意するか、用いるスペーサ3
4の枚数を変えることにより、レンズブロック10の傾
き調整角度を任意に設定することができる。
【0048】また、図5及び図6に示すように、スペー
サ34を挿入する調整作業をするにしても、片側(例え
ば紙面の左側)サイドにおいて、走行体支持レール24
とレンズブロック支持体25の取付部26との間にスペ
ーサを挿入すると、レンズブロック10が左下がりの方
向に傾き、反対側(例えば紙面右側)のサイドにおい
て、レンズブロック支持体25の支持部27とレンズブ
ロック10のベース板15との間にスペーサ34を挿入
すると、レンズブロック10は右上りの方向に傾くた
め、レンズブロック10の傾き方向の調整幅を倍加する
ことが可能となる。
【0049】この場合、レンズブロック10が有するベ
ース板15の一方の片側の高さだけを変えるより、前述
のように、ベース板15の一方の片側の高さを下げ他方
の片側の高さを上げて調整幅を広げる方が、レンズブロ
ック10の主走査方向のずれ量を小さな範囲に抑えるこ
とができる。
【0050】なお、第一の締結ねじ28、第二の締結ね
じ31は、スペーサ34を用いての調整作業の後に締め
付けるが、締め付けた状態において、第一の締結ねじ2
8は、走行体支持レール24とスペーサ34とレンズブ
ロック支持体25との三者を重ねて締結する。第二の締
結ねじ31は、レンズブロック支持体25とスペーサ3
4とレンズブロック10のベース板15との三者を重ね
て締結する。したがって、スペーサ34が脱落すること
はない。
【0051】図1で明らかなように、原稿画像をCCD
13に入射する光路の関係で、第一、第二のキャリッジ
4,5の走行面はレンズブロック10より高い位置にあ
り、これに伴い走行体支持レール24の位置も高い。こ
れにより、走行体支持レール24の下向きの面26aに
スペーサ34を挿入する作業を、レンズ11よりも高い
位置で行える。したがって、レンズ11へのゴミの付着
防止、フレア光の入射防止のためにレンズ11をカバー
(図示せず)で覆ったとしても、そのカバーを取り外す
ことなくスペーサ34を挿入することができる。
【0052】上記のように、走行体支持レール24とレ
ンズブロック支持体25との間、及びレンズブロック支
持体25とレンズブロック10との間には、それぞれ第
一、第二のキャリッジ4,5の走査方向に沿って複数
(2枚)のスペーサ34が挿入される。これは、第一、
第二のキャリッジ4,5の走査方向に沿うレンズブロッ
ク10の傾きを防止するためである。この場合、図7に
示すように、複数のスペーサ34を連続片34aで連続
して一体に形成することにより、複数のスペーサ34を
一度に挿入することができる。
【0053】次に、本発明の第二の実施の形態を図8に
基いて説明する。前記実施の形態と同一部分は同一符号
を用い説明も省略する。図8は片側における走行体支持
レールとレンズブロック支持部とレンズブロックとの取
付関係を示す側面図、図9は片側における走行体支持レ
ールとレンズブロック支持部との間にスペーサを挿入し
た状態を示す側面図、図10はレンズブロック支持部と
センサブロックとの間にスペーサを挿入した状態を示す
側面図である。
【0054】図8ないし図10では片側しか図示してな
いが、一対の走行体支持レール24には、前述したレン
ズブロック10のベース板15の両側を支持する一対の
レンズブロック支持体36が取り付けられている。
【0055】本実施の形態における一対のレンズブロッ
ク支持体36には、一対の走行体支持レール24のそれ
ぞれの上向きの面24bに下向きの面37aで取り付け
られる取付部37と、レンズブロック10が有するベー
ス板15の上向きの面15bを下向きの面38aで支持
する支持部38とが形成されている。そして、レンズブ
ロック支持体36の取付部37には、第一の締結ねじ2
8を通す複数(二つ)の取付孔(図示せず)が第一、第
二のキャリッジ4,5の走査方向に沿って形成され、こ
れらの取付孔に対向するねじ孔(図示せず)が走行体支
持レール24に形成されている。支持部38には第二の
締結ねじ31が螺合されるねじ孔(図示せず)が形成さ
れている。
【0056】このような構成において、レンズブロック
支持体36の取付部37に形成された取付孔に通した第
一の締結ねじ28を走行体支持レール24のねじ孔に螺
合することにより、図8に示すように、レンズブロック
支持体36が下向きの面37aで走行体支持レール24
の上向きの面24bに取り付けられる。また、ベース板
15の取付孔32に下から通した第二の締結ねじ31を
支持部38のねじ孔に螺合することにより、レンズブロ
ック10の両側がベース板15の上向きの面15bをも
って一対のレンズブロック支持体36の支持部38の下
向きの面38aに支持される。
【0057】この取付状態では、第一の締結ねじ28
は、走行体支持レール24とレンズブロック支持体36
の取付部37との二者を重ねて締結し、第二の締結ねじ
31は、レンズブロック支持体36の支持部38とレン
ズブロック10のベース板15との二者を重ねて締結す
る。
【0058】第一、第二のキャリッジ4,5の走行面に
対してレンズブロック10のベース板15が、上下方向
に傾いている場合には、第一の締結ねじ28を緩めた後
に、図9に示すように、片側(この例では紙面上で左
側)のサイドにおいて、走行体支持レール24の上向き
の面24bとレンズブロック支持体36の取付部37の
下向きの面37aとの間にスペーサ34を挿入すると、
スペーサ34の厚さの分だけレンズブロック10が左上
りの方向に傾く。
【0059】また、図10に示すように、第二の締結ね
じ31を緩めた後に、同サイド(この例では紙面におい
て左サイド)において、レンズブロック支持体36の支
持部38の下向きの面38aとレンズブロック10が有
するベース板15の上向きの面15bとの間にスペーサ
34を挿入すると、スペーサ34の厚さの分だけレンズ
ブロック10が左下がりの方向に傾く。
【0060】すなわち、レンズブロック10の傾き方向
に応じて、上述のように、走行体支持レール24とレン
ズブロック支持体36との間にスペーサ34を挿入する
か、レンズブロック支持体36とレンズブロック10と
の間にスペーサ34を挿入するかを選択することによ
り、レンズブロック10の傾き方向の変更が可能であ
る。
【0061】図8ないし図10では反対側の走行体支持
レール及びレンズブロック10を図示してないが、この
反対側のサイドにおいて、前述したスペーサ34による
調整作業を行っても同様の効果を得ることができる。
【0062】また、走行体支持レール24の上向きの面
24bと、レンズブロック支持体36の取付部37の下
向きの面37aとの間にスペーサ34を挿入する場合で
も、その調整作業を左サイドで行うか右サイドで行うか
を選択することにより、レンズブロック10の傾き調整
方向を対称的に変えることができる。同様に、レンズブ
ロック支持体36の支持部38の下向きの面38aとレ
ンズブロック10が有するベース板15の上向きの面1
5bとの間にスペーサ34を挿入する場合でも、その調
整作業を左サイドで行うか右サイドで行うかを選択する
ことにより、レンズブロック10の傾き調整方向を対称
的に変えることができる。
【0063】上記の調整作業をする場合でも、厚さの異
なるスペーサ34を複数用意するか、用いるスペーサ3
4の枚数を変えることにより、レンズブロック10の傾
き調整角度を任意に設定することができる。
【0064】また、スペーサ34を挿入する調整作業を
するにしても、片側(例えば紙面の左側)サイドにおい
て、走行体支持レール24とレンズブロック支持体36
の取付部37との間にスペーサ34を挿入すると、レン
ズブロック10が左上がりの方向に傾き、反対側(例え
ば紙面右側)のサイドにおいて、レンズブロック支持体
36の支持部38とレンズブロック10のベース板15
との間にスペーサ34を挿入すると、レンズブロック1
0は右下りの方向に傾くため、レンズブロック10の傾
き方向の調整幅を倍加することが可能となる。
【0065】この場合、レンズブロック10のベース板
15の一方の片側の高さだけを変えるより、前述のよう
に、ベース板15の一方の片側の高さを下げ他方の片側
の高さを上げて調整幅を広げる方が、レンズブロック1
0の主走査方向のずれ量を小さな範囲に抑えることがで
きる。
【0066】なお、第一の締結ねじ28、第二の締結ね
じ31は、スペーサ34を用いての調整作業の後に締め
付けるが、締め付けた状態において、第一の締結ねじ2
8は、走行体支持レール24とスペーサ34とレンズブ
ロック支持体36との三者を重ねて締結する。第二の締
結ねじ31は、レンズブロック支持体36とスペーサ3
4とレンズブロック10のベース板15との三者を重ね
て締結する。したがって、スペーサ34が脱落すること
はない。
【0067】
【発明の効果】請求項1記載の画像読取装置のレンズブ
ロック調整方法は、レンズブロックを支持して一対の走
行体支持レールに取り付けられる一対のレンズブロック
支持体を具備した画像読取装置において、一対の前記走
行体支持レールと一対の前記レンズブロック支持体との
間にスペーサを選択的に挿入し、一対の前記レンズブロ
ック支持体と前記レンズブロックとの間にスペーサを選
択的に挿入することにより、走行体の走査面に対する前
記レンズブロックの傾きを調整するようにしたので、一
対の走行体支持レールが配列されたサイド毎にスペーサ
の挿入個所が増えるため、スペーサの挿入個所の組み合
わせを選択することにより、レンズブロックの傾き調整
方向及びその調整幅の変更を容易に行うことができる。
【0068】請求項2記載の画像読取装置は、レンズブ
ロックを支持して一対の走行体支持レールに取り付けら
れる一対のレンズブロック支持体を具備し、前記レンズ
ブロック支持体には、一対の前記走行体支持レールのそ
れぞれに取り付けられる取付部及び前記レンズブロック
を支持する支持部が設けられ、前記走行体支持レールと
前記レンズブロック支持体の前記取付部との二者を重ね
て締結し、又は一方の前記走行体支持レールと一方の前
記レンズブロック支持体の前記取付部とそれら二者の間
に選択的に挿入されるスペーサとの三者を重ねて締結す
る第一の締結ねじと、前記レンズブロック支持体の前記
支持部と前記レンズブロックとの二者を重ねて締結し、
又は一方の前記レンズブロック支持体の前記支持部と前
記レンズブロックとそれら二者の間に選択的に挿入され
るスペーサとの三者を重ねて締結する第二の締結ねじ
と、を具備するので、一対の走行体支持レールが配列さ
れたサイド毎にスペーサの挿入個所が増えるため、スペ
ーサの挿入個所の組み合わせを選択することにより、レ
ンズブロックの傾き調整方向及びその調整幅の変更を容
易に行うことができる。さらに、走行体支持レールにレ
ンズブロック支持体の取付部を締結する第一の締結ねじ
や、レンズブロック支持体の支持部にレンズブロックを
締結する第二の締結ねじによりスペーサを確実に固定す
ることができる。
【0069】請求項3記載の画像読取装置は、請求項2
記載の発明において、前記レンズブロック支持体の前記
取付部は上向きの面で前記走行体支持レールのそれぞれ
の下向きの面に取り付けられ、前記レンズブロック支持
体の前記支持部は上向きの面で前記レンズブロックの下
向きの面を支持するように構成されているので、一対の
走行体支持レールが配列されたサイドにおいて、同じサ
イドで走行体支持レールの下向きの面とレンズブロック
支持体の取付部の上向きの面との間にスペーサを挿入す
るか、レンズブロック支持体の支持部の上向きの面とレ
ンズブロックの下向きの面との間にスペーサを挿入する
かを選択することにより、レンズブロックの傾き調整方
向を変えることができ、また、一方のサイドで走行体支
持レールの下向きの面とレンズブロック支持体の取付部
の上向きの面との間にスペーサを挿入した場合に、他方
のサイドでレンズブロック支持体の支持部の上向きの面
とレンズブロックの下向きの面との間にスペーサを挿入
することにより、レンズブロックの傾き調整幅を広げる
ことができる。しかも、レンズブロックの両サイドを上
下方向の逆方向に変位させることができるため、調整幅
を広げてもレンズブロックの主走査方向のずれ量を小さ
な範囲に抑えることができる。
【0070】請求項4記載の画像読取装置は、請求項2
記載の発明において、前記レンズブロック支持体の前記
取付部は下向きの面で前記走行体支持レールのそれぞれ
の上向きの面に取り付けられ、前記レンズブロック支持
体の前記支持部は下向きの面で前記レンズブロックの上
向きの面を支持するように構成されているので、一対の
走行体支持レールが配列されたサイドにおいて、同じサ
イドで走行体支持レールの上向きの面とレンズブロック
支持体の取付部の下向きの面との間にスペーサを挿入す
るか、レンズブロック支持体の支持部の下向きの面とレ
ンズブロックの上向きの面との間にスペーサを挿入する
かを選択することにより、レンズブロックの傾き調整方
向を変えることができ、また、一方のサイドで走行体支
持レールの上向きの面とレンズブロック支持体の取付部
の下向きの面との間にスペーサを挿入した場合に、他方
のサイドでレンズブロック支持体の支持部の下向きの面
とレンズブロックの上向きの面との間にスペーサを挿入
することにより、レンズブロックの傾き調整幅を広げる
ことができる。しかも、レンズブロックの両サイドを上
下方向の逆方向に変位させることができるため、調整幅
を広げてもレンズブロックの主走査方向のずれ量を小さ
な範囲に抑えることができる。
【0071】請求項5記載の画像読取装置は、請求項2
ないし4の何れか一に記載の発明において、前記スペー
サは、前記第一、第二の締結ねじの軸を挿むフォーク状
の形に形成されているので、第一、第二の締結ねじを緩
めるだけでスペーサの着脱が可能となる。
【0072】請求項6記載の画像読取装置は、請求項2
ないし5の何れか一に記載の発明において、前記走行体
支持レールと前記レンズブロック支持体の前記取付部と
の間、前記レンズブロック支持体の前記支持部と前記レ
ンズブロックとの間には、前記走行体の走査方向に沿っ
て複数の前記スペーサが選択的に挿入されるように構成
されているので、走行体の副走査方向における走行面に
対するレンズブロックの傾きも調整可能である。
【0073】請求項7記載の画像読取装置は、請求項6
記載の発明において、前記走行体の走査方向に沿って挿
入される複数の前記スペーサ同士は、前記第一の締結ね
じの配列間隔又は前記第二の締結ねじの配列間隔に対応
する配列間隔を開けて互いに連続して形成されているの
で、走行体支持レールとレンズブロック支持体との間、
レンズブロック支持体とレンズブロックとの間に、複数
のスペーサを一度に挿入することができる。
【0074】請求項8記載の画像読取装置は、請求項2
ないし7の何れか一に記載の発明において、一対の前記
レンズブロック支持体の前記取付部同士の距離と、一対
の前記レンズブロック支持体の前記支持部同士の距離と
は、異なる距離に定められているので、同じ傾き方向に
レンズブロックの傾きを調整する場合でも、走行体支持
レールとレンズブロック支持体の取り付け部との間にス
ペーサを挿入するか、レンズブロック支持体の支持部と
レンズブロックとの間にスペーサを挿入するかを選択す
ることにより、レンズブロックの傾き角度を微調整する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態における画像読取装
置の内部構造を示す縦断正面図である。
【図2】走行体駆動手段の構成を示す斜視図である。
【図3】片側における走行体支持レールとレンズブロッ
ク支持部とレンズブロックとの取付関係を示す分解斜視
図である。
【図4】片側における走行体支持レールとレンズブロッ
ク支持部とレンズブロックとの取付関係を示す側面図で
ある。
【図5】片側における走行体支持レールとレンズブロッ
ク支持部との間にスペーサを挿入した状態を示す側面図
である。
【図6】レンズブロック支持部とセンサブロックとの間
にスペーサを挿入した状態を示す側面図である。
【図7】複数のスペーサを連続して形成した状態を示す
斜視図である。
【図8】本発明の第二の実施の形態を示すもので、片側
における走行体支持レールとレンズブロック支持部とレ
ンズブロックとの取付関係を示す側面図である。
【図9】片側における走行体支持レールとレンズブロッ
ク支持部との間にスペーサを挿入した状態を示す側面図
である。
【図10】レンズブロック支持部とセンサブロックとの
間にスペーサを挿入した状態を示す側面図である。
【符号の説明】
2 原稿台 4,5 走行体、 6〜9 読取光学系部材 10 レンズブロック 11 レンズ 13 ラインセンサ 16 走行体駆動手段 15a レンズブロックの下向きの面 15b レンズブロックの上向きの面 24 走行体支持レール 24a 走行体支持レールの下向きの面 24b 走行体支持レールの上向きの面 25 レンズブロック支持体 26 取付部 26a 取付部の上向きの面 27 支持部 27a 支持部の上向きの面 28 第一の締結ねじ 31 第二の締結ねじ 34 スペーサ 36 レンズブロック支持体 37 取付部 37a 支持部の下向きの面 38 支持部 38a 支持部の下向きの面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿が載置される原稿台と、 前記原稿台に対向する読取光学系部材が搭載された走行
    体と、 前記走行体の両側を走行自在に支持する一対の走行体支
    持レールと、 前記走行体を前記原稿台に沿って走査駆動する走行体駆
    動手段と、 前記読取光学系部材を介して入射される原稿画像を収束
    するレンズ及びこのレンズからの出射光が入射されるラ
    インセンサを有するレンズブロックと、 前記レンズブロックを支持して一対の前記走行体支持レ
    ールのそれぞれに取り付けられる一対のレンズブロック
    支持体と、を具備した画像読取装置において、 一対の前記走行体支持レールと一対の前記レンズブロッ
    ク支持体との間にスペーサを選択的に挿入し、一対の前
    記レンズブロック支持体と前記レンズブロックとの間に
    スペーサを選択的に挿入することにより、前記走行体の
    走査面に対する前記レンズブロックの傾きを調整するこ
    とを特徴とする画像読取装置のレンズブロック傾き調整
    方法。
  2. 【請求項2】 原稿が載置される原稿台と、 前記原稿台に対向する読取光学系部材が搭載された走行
    体と、 前記走行体の両側を走行自在に支持する一対の走行体支
    持レールと、 前記走行体を前記原稿台に沿って走査駆動する走行体駆
    動手段と、 前記読取光学系部材を介して入射される原稿画像を収束
    するレンズ及びこのレンズからの出射光が入射されるラ
    インセンサを有するレンズブロックと、 一対の前記走行体支持レールのそれぞれに取り付けられ
    る取付部及び前記レンズブロックを支持する支持部が設
    けられた一対のレンズブロック支持体と、 前記走行体支持レールと前記レンズブロック支持体の前
    記取付部との二者を重ねて締結し、又は一方の前記走行
    体支持レールと一方の前記レンズブロック支持体の前記
    取付部とそれら二者の間に選択的に挿入されるスペーサ
    との三者を重ねて締結する第一の締結ねじと、 前記レンズブロック支持体の前記支持部と前記レンズブ
    ロックとの二者を重ねて締結し、又は一方の前記レンズ
    ブロック支持体の前記支持部と前記レンズブロックとそ
    れら二者の間に選択的に挿入されるスペーサとの三者を
    重ねて締結する第二の締結ねじと、を具備する画像読取
    装置。
  3. 【請求項3】 前記レンズブロック支持体の前記取付部
    は上向きの面で前記走行体支持レールのそれぞれの下向
    きの面に取り付けられ、前記レンズブロック支持体の前
    記支持部は上向きの面で前記レンズブロックの下向きの
    面を支持するように構成されている請求項2記載の画像
    読取装置。
  4. 【請求項4】 前記レンズブロック支持体の前記取付部
    は下向きの面で前記走行体支持レールのそれぞれの上向
    きの面に取り付けられ、前記レンズブロック支持体の前
    記支持部は下向きの面で前記レンズブロックの上向きの
    面を支持するように構成されている請求項2記載の画像
    読取装置。
  5. 【請求項5】 前記スペーサは、前記第一、第二の締結
    ねじの軸を挿むフォーク状の形に形成されている請求項
    2ないし4の何れか一に記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記走行体支持レールと前記レンズブロ
    ック支持体の前記取付部との間、前記レンズブロック支
    持体の前記支持部と前記レンズブロックとの間には、前
    記走行体の走査方向に沿って複数の前記スペーサが選択
    的に挿入されるように構成されている請求項2ないし5
    の何れか一に記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記走行体の走査方向に沿って挿入され
    る複数の前記スペーサ同士は、前記第一の締結ねじの配
    列間隔又は前記第二の締結ねじの配列間隔に対応する配
    列間隔を開けて互いに連続して形成されている請求項6
    記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 一対の前記レンズブロック支持体の前記
    取付部同士の距離と、一対の前記レンズブロック支持体
    の前記支持部同士の距離とは、異なる距離に定められて
    いる請求項2ないし7の何れか一に記載の画像読取装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110908247A (zh) * 2018-09-18 2020-03-24 佳能株式会社 定位装置以及曝光装置
CN110908247B (zh) * 2018-09-18 2024-01-16 佳能株式会社 定位装置以及曝光装置

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