JP2001124563A - 振動ジャイロ用自己診断回路 - Google Patents

振動ジャイロ用自己診断回路

Info

Publication number
JP2001124563A
JP2001124563A JP30870099A JP30870099A JP2001124563A JP 2001124563 A JP2001124563 A JP 2001124563A JP 30870099 A JP30870099 A JP 30870099A JP 30870099 A JP30870099 A JP 30870099A JP 2001124563 A JP2001124563 A JP 2001124563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
signal
offset
circuit
vibrator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP30870099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3520821B2 (ja
Inventor
Akira Kumada
明 久万田
Akira Mori
章 森
Kazuhiro Ebara
和博 江原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP30870099A priority Critical patent/JP3520821B2/ja
Priority to US09/697,412 priority patent/US6588274B1/en
Priority to DE10053534A priority patent/DE10053534B4/de
Priority to FR0013813A priority patent/FR2800455B1/fr
Publication of JP2001124563A publication Critical patent/JP2001124563A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3520821B2 publication Critical patent/JP3520821B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Gyroscopes (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 検知回路部分の断線のみならず基準電圧とパ
ターンのショートに対しても異常検出の効果を有する振
動ジャイロの自己診断回路を提供する。 【解決手段】 振動子1の検出電極1Lと1Rにはイン
ピーダンスZ1,Z2を介してオフセット電圧V1,V
2が与えられ、振動子1の複数の検出信号は差動増幅器
2によって差動演算される。正常時には差動増幅器2の
出力にはV1−V2のDCオフセット電圧が出力され、
ショートなどの異常時には、差動増幅器2の出力のDC
オフセットがなくなる。これにより、ショートの有無を
判別できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は振動ジャイロ用自
己診断回路に関し、特に、高信頼性の要求される車両姿
勢制御などに使用される車載電装用の振動ジャイロの短
絡事故を診断できるような自己診断回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は振動ジャイロに用いられるバイモ
ルフ振動子の一例を示す外観図であり、(a)は平面図
を示し、(b)は側面図である。図9において、バイモ
ルフ振動子1は、圧電素子を分極方向逆向きにして2枚
貼り付けて断面が四角形となるように形成したものであ
る。この振動子1を面垂直方向(X軸方向)に屈曲振動
モードで振動させておき、軸方向(Z軸方向)にある角
速度(Ω)で回転させると、コリオリ力によって駆動面
と垂直方向(Y軸方向)に屈曲振動モードで振動が生ず
る。
【0003】この振動の振幅は角速度に比例するので、
これを利用して角速度の値が検出される。振動子1には
左右の検出電極1L,1Rと全面電極1Cが設けられて
いて、左右の検出電極1L,1RからL出力とR出力の
信号が出力される。
【0004】図10は、図9に示したバイモルフ振動子
の振動波形を示し、特に(a),(b)は角速度が印加
されていないときの波形図を示し、たとえば1.5Vの
振動入力に対して1Vの駆動出力を得た場合を示す。
(c),(d)は角速度が印加されているときの波形図
を示し、たとえば0.2Vのコリオリ信号が発生した場
合を示している。
【0005】振動子1に図10(a)に示す駆動信号が
全面電極1Cに与えられると、R側出力とL側出力は図
10(b)に示すように同相のsin波となる。このと
き、振動子1はX軸方向に曲げモードの振動をしてい
る。しかし、Z軸まわりの角速度は加わっていないの
で、コリオリ力は発生せず、Y軸方向の曲げモードの振
動は発生しない。振動子のL側出力とR側出力はX軸方
向のみの変位に対して生じ、結果として同一の信号が出
力される。
【0006】次に、振動子1のZ軸まわりに角速度Ωが
印加されると、ΩとX軸方向の速度vxに比例した−Y
方向の力が発生する。これがコリオリ力である。このコ
リオリ力により振動子1はY軸方向に曲げられ、X軸方
向の曲げ振動と同じ周波数の−Y軸方向の曲げ振動が発
生する。すると、このY軸方向の曲げ振動に応じて、R
側とL側の出力には逆相のコリオリ信号が発生する。こ
のコリオリ信号は角速度に比例して、図10(c),
(d)では一定の大きさの直流の角速度が加わった場合
を示している。
【0007】振動子1のR側出力とL側出力よりコリオ
リ信号成分を抽出するためには、R出力とL出力に同相
で含まれる駆動出力成分を差動増幅器にて除去する。こ
れによって、RとL出力に逆相で含まれるコリオリ信号
は駆動出力信号とは反対に2倍になって出力される。ま
た、R出力とL出力の和をとると、RとLに逆相で含ま
れるコリオリ信号は互いに打ち消し合い、駆動出力信号
は2倍となって出力される。この出力を自励発振に用い
ることができる。
【0008】なお、Z軸まわりにダイナミック(交流成
分を持つ)な角速度が加わった場合には、発生するコリ
オリ信号も角速度と同じ交流成分を持つ。差動増幅器の
出力に現れるコリオリ信号は、X軸方向の曲げモード発
振周波数のsin波が角速度の交流成分でAM変調され
た波形となる。図11(a)は印加された角速度を示
し、図11(b)は差動出力に現れた発振周波数のsi
n波がAM変調された波形になることを示している。
【0009】一方、車載用振動ジャイロでは、自動車の
基本機能制御に関わるため、異常検出機能や自己診断機
能が不可欠なものとして扱われてきた。その異常検出の
手段として、振動子発振ループの振幅や周波数をモニタ
する構成や、検出回路内の差動増幅器の出力振幅をモニ
タする構成がとられている。
【0010】具体的には、たとえば特許番号25413
75号には、音片型振動ジャイロの発振信号振幅と検出
信号(検出回路差動増幅器の出力)振幅を整流回路を用
いて同時にモニタし、発振停止や検出回路信号線の断線
を検出するための回路手段が開示されている。
【0011】また、特開平5−264279号公報に
は、検出回路差動増幅器の出力振幅をモニタすることで
断線検知を行なう構成が、特開平6−18270号公報
には発振回路信号の共振周波数をモニタすることで、発
振回路の異常検出を行なう構成が開示されている。
【0012】このような従来例では、ジャイロ正常動作
時の発振ループ信号の振幅や周波数が一定となること
や、検出回路の出力振幅が正常動作時には一定値以上に
大きくならないこと、といった振動ジャイロに固有の技
術的な知識に基づいた検知回路の構成が述べられてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来例で検
出可能な故障モードは、「ジャイロ振動子の発振停止」
と、「検知回路部の断線」のみであり、たとえば高温多
湿のような環境下で発生し得るジャイロ内部回路配線パ
ターン材やジャイロ振動子の電極材のマイグレーション
現象による「検知回路部のショート」については十分な
検知機能を有さない構成となっていた。
【0014】それゆえに、この発明の主たる目的は、検
知回路部分の断線のみならずショートに対しても異常検
出の効果を有する振動ジャイロ用自己診断回路を提供す
ることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
振動子をX軸方向に励振させ、Z軸まわりに回転したと
きにY軸方向に発生したコリオリ力による振動を検出す
る振動ジャイロにおいて、振動子に設けられてコリオリ
力による振動を検出する複数の検出手段と、複数の検出
手段から出力される出力信号間の差動をとる差動演算手
段と、複数の検出手段から出力される信号の少なくとも
1つにオフセット信号を重畳するオフセット信号源と、
差動演算手段の出力信号中に含まれるオフセット信号に
起因する信号成分の有無を検出する信号検出手段を備え
て構成される。
【0016】請求項2に係る発明では、請求項1の発明
の構成に加えて、オフセット信号源はオフセット信号と
してオフセット電圧を出力する電圧信号源を含む。
【0017】請求項3に係る発明では、請求項1の発明
の構成に加えて、オフセット信号源はオフセット信号と
してオフセット電流を出力する電流信号源を含む。
【0018】請求項4に係る発明では、請求項1の発明
の構成に加えて、さらに差動演算手段の出力電圧とその
位相とに基づいて異常を検出する手段を含む。
【0019】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の第1の実施形態
の自己診断回路の回路図である。図1において、振動子
1には、複数の検出手段となる左側の検出電極1Lと右
側の検出電極1Rとが設けられていて、これらの検出電
極1Lと1Rから左右の検出信号が出力され、抵抗Rs
1,Rs2を介して差動増幅器2の−,+入力に与えら
れる。差動増幅器2の+入力には抵抗Rf1を介して基
準電圧が与えられ、−入力と出力との間には抵抗Rf2
が接続される。
【0020】さらに、電極1Rと電極1Lには、同時に
参照するためにインピーダンスZ1,Z2を介してオフ
セット電圧V1,V2が与えられる。
【0021】正常時には、差動増幅器2の出力にはV1
−V2の直流オフセット電圧が出力されるが、左右の検
出電極1L,1Rが短絡したような異常時には、電極1
L,電極1Rには同じオフセット電圧が印加されるた
め、差動増幅器2の出力の直流オフセット電圧がなくな
る。これを検出することによって、左側の検出電極1L
と右側の検出電極1Rの短絡の有無を判別することが可
能となる。
【0022】図2はこの発明の第2の実施形態の自己診
断回路の回路図である。図2において、振動子1には、
振動子1を自己励振させるための駆動信号が与えられる
全面電極1Cが設けられている。この全面電極1Cには
駆動回路3から駆動信号が与えられる。駆動回路3は2
つの検出電極1L,1Rに発生される各検出信号を加算
回路4で加算した和信号を基準信号として、この和信号
が一定になるようにするためのAGC回路と、自己励振
の発振ループが継続するのに最適な位相状態を付与する
ための移相回路とから構成されている。
【0023】駆動回路3によって振動子1を自励振で駆
動すると、振動子に角速度が印加された場合に振動子の
2つの検出電極1L,1Rに発生する検出信号をもと
に、差動増幅器2から角速度信号が得られる。この差動
増幅器2の出力は、駆動回路3の駆動信号に同期した検
波回路を経て平滑・直流増幅され、最終的には角速度の
大きさに応じた直流電圧信号として出力される。
【0024】ここで、検出電極1L,1Rに発生する信
号は、駆動信号により励起された駆動モード振動に起因
する交流信号と、角速度の印加により振動子1に発生す
るコリオリ力により励起された検出モード振動に起因す
る交流信号の2種類である。そして、この信号はいずれ
も振動子1の共振周波数と同じ交流信号である。また、
振動子1の検出電極は回路側から見ると圧電体により構
成されたコンデンサとして機能する。駆動モードならび
に検出モードにより発生する交流信号は、このコンデン
サと並列に接続された交流電流源とみなすことができ
る。
【0025】チューニングのなされた振動子1では、駆
動モードによりそれぞれの検出電極1L,1Rに発生す
る交流信号は振幅と位相が一致しており、角速度が印加
されない状態でオフセット信号がない場合には、差動増
幅器2の出力は基準電圧に等しくなる。
【0026】このようにジャイロが正常動作している場
合には、差動増幅器2の出力には上述の駆動モード振動
や検出モード振動に起因する交流信号の他に、オフセッ
ト電圧V1およびV2に起因する直流信号が重畳するこ
ととなる。この直流信号の大きさV0は、差動増幅器2
のアンプを理想アンプとすると、基準電圧に対して次式
で与えられる。
【0027】 V0=(V1−V2)×(Rf/(Rs+RL)) 今、検出電極1L,1Rが何らかの原因でショートした
場合を考える。この場合ショートした検出電極1L,1
Rの電位は、オフセット電位V1,V2の値によらず同
じ値となり、その結果差動増幅器2の出力の直流信号V
0は差し引き0となり、差動増幅器2の直流電圧は基準
電圧に等しくなる。
【0028】また、検出電極1Lまたは検出電極1Rの
どちらかがたとえば基準電圧電位にショートした場合に
は、ショートしていない方のオフセット電位に応じた直
流電圧V0が出力されることとなる。たとえば、右側の
検出電極1R側が基準電圧電位にショートしたとする
と、直流電圧V0は基準電圧に対して次式で与えられる
値となる。
【0029】V0=−V2×(Rf/(Rs+RL)) したがって、基準電圧に対する差動増幅器2の直流電圧
V0は検出電極の状態にそれぞれ対応した値をとること
が可能となり、直流電圧V0をモニタして検出電極の状
態を把握することが可能となる。そのような具体例につ
いて図3および図4に示す。
【0030】図3はウィンドウコンパレータを用いて検
出電極の状態を把握する実施形態を示す図である。図3
において、差動増幅器2の出力には複数のウィンドウコ
ンパレータ51,52…の+入力が接続される。各ウィ
ンドウコンパレータ51,52…の−入力にはそれぞれ
異なる電位の基準電圧Vc1,Vc2…が与えられる。
これらの基準電位は、図2の実施形態で説明したよう
に、検出電極1Lと1Rがショートした場合に差動増幅
器2から出力される直流電圧を識別できる電位に設定し
たり、検出電極1Lまたは1Rのいずれかがたとえば基
準電圧電位とショートした場合に差動増幅2から出力さ
れる直流電圧を識別できる電位に設定しておくことによ
り、複数の原因の検出が可能となる。各ウィンドウコン
パレータ51,52の出力はANDゲート6に与えら
れ、状態検知出力が得られる。
【0031】図4はデジタル的に検出電極の状態を把握
する実施形態を示す回路図である。図4において、差動
増幅器2の出力の直流電圧はA/Dコンバータ7に与え
られてデジタル信号に変換され、MPU8へ与えられ
る。MPU8は、デジタル信号に変換された直流電圧を
判別し、図3で説明した複数の原因を判別する。
【0032】図5はこの発明の第3の実施形態を示す回
路図である。この図5に示した自己診断回路は、図2に
示したオフセット電圧V1,V2に代えてオフセット電
流源I1,I2を用いるようにしたものであり、その他
の構成は図2と同じである。この場合、オフセット電流
は負荷抵抗RLを介して検出電極1L,1Rにそれぞれ
オフセット電圧I1×RLとI2×RLを発生させる。
【0033】図2の実施形態と同様にして、検出電極1
L,1Rが正常な状態にある場合には、差動増幅器2の
出力電圧V0は基準電圧を基準として次式の値を出力す
る。
【0034】V0=(I1−I2)×Rf これに対して、たとえば検出電極1Lと1Rがショート
した場合には、差動増幅器2の出力電圧V0は基準電圧
をVrefとすると、 V0=Vref となる。また、たとえば検出電極1Rが基準電圧にショ
ートした場合には、差動増幅器2の出力V0は基準電圧
を基準として V0=−I2×Rf となる。したがって、図2と同様にして検出電極の状態
のモニタが可能となる。
【0035】図6はこの発明の第4の実施形態を示す回
路図である。この実施形態は、図2に示した直流オフセ
ット電圧V1,V2を交流オフセット電圧V10,V2
0に変更したものである。ただし、この実施形態では、
差動増幅器2の出力に現れる信号が交流であるため、図
2とは異なった検出方法が必要となる。すなわち、具体
的には、差動増幅器2の出力に接続されるモニタ回路
は、それぞれのオフセット電圧V10とV20に同期し
た検波回路によって構成される。
【0036】オフセット電圧V10とV20をそれぞれ V10=Va×sinω1t、V20=Vb×sinω
2t とすると、正常動作時には差動増幅器2の出力V0は振
動子1の自励振ならびに角速度検出に起因する交流信号
に重畳する形でV10およびV20に起因する信号が出
力される。したがって、差動増幅器2の出力に2つのオ
フセット信号と同期して駆動される検波回路を接続して
おけば、正常動作時にはV10およびV20それぞれに
起因する交流信号を検出することができる。
【0037】図7はモニタ回路として2つのオフセット
信号と同期して駆動される検波回路を示す図である。図
7において、差動増幅器2の出力には同期検波回路91
と92が接続される。同期検波回路91と92には、そ
れぞれ交流オフセット電圧V10,V20が与えられ
る。同期検波回路91,92はこれらのオフセット電圧
V10,V20に同期して差動増幅器2の出力を検出す
る。すなわち、正常動作時には、オフセット電圧V1
0,V20のそれぞれに起因する交流信号を検出し、検
出電極1Lまたは1Rが基準電圧などにショートした場
合には、それぞれのオフセット信号の検波出力が0とな
ることにより、ショート状態の検出が可能となる。
【0038】ただし、この実施形態の場合には、検出電
極1Lと1Rとがショートしても差動増幅器2の出力に
はそれぞれのオフセット電圧の合成信号が出力されるた
めに、ショートを検出することはできない。ショート検
出には、同期検波回路91,92の後段に検波信号の直
流レベルモニタ回路を設ける必要がある。
【0039】図8はこの発明の第5の実施形態を示す自
己診断回路の回路図である。この図8に示した実施形態
は、図5に示したオフセット信号源の直流電流源I1,
I2を交流電流源I10,I20に変更したものであ
る。この実施形態の場合、差動増幅器2の出力には図6
に示した実施形態と同様にして、2つの交流信号源I1
0とI20の周波数成分を含んだ信号が出力される。し
たがって、図7に示したような周波数ごとの同期検波回
路91,92を設けることにより、検出電極1Lと1R
の状態検知を行なうことが可能となる。
【0040】なお、上述の実施形態では、この発明をバ
イモルフ型の圧電振動子に適用した場合について説明し
たが、これに限ることなく、金属の四角柱や三角柱に圧
電素子を貼り付けた振動子や、円柱状の圧電素子を使用
した振動子、さらには音叉型の振動子などのようにL/
R信号が出力され、基準信号と励振電圧や和電圧が現れ
る圧電振動ジャイロにすべてこの発明を適用できる。
【0041】さらに、磁気式振動ジャイロや光学的な振
動ジャイロであってもこの発明を適用することができ
る。
【0042】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0043】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、振動
子のコリオリ力による振動を検出して出力される信号の
少なくとも1つにオフセット信号を重畳し、検出出力の
差動をとる差動演算手段の出力信号中に含まれるオフセ
ット信号に起因する信号成分の有無を検出することによ
って、これまで困難であった検出電極相互のショートや
検出電極と接地電位または電源電圧ならびに回路基準電
位との間のショートを検出することが可能となる。これ
によって、従来以上に高い自己診断能力と信頼性を有す
る振動ジャイロを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態の自己診断回路の
回路図である。
【図2】 この発明の第2の実施形態の自己診断回路の
回路図である。
【図3】 ウィンドウコンパレータを用いて検出電極の
状態を把握する実施形態を示す図である。
【図4】 デジタル的に検出電極の状態を把握する実施
形態を示す図である。
【図5】 この発明の第3の実施形態の自己診断回路の
回路図である。
【図6】 この発明の第4の実施形態の自己診断回路を
示す回路図である。
【図7】 モニタ回路として2つのオフセット信号と同
期して駆動される検波回路を示す図である。
【図8】 この発明の第5の実施形態を示す自己診断回
路の回路図である。
【図9】 振動ジャイロに用いられるバイモルフ振動子
の一例を示す外観図である。
【図10】 図9に示したバイモルフ振動子の振動波形
を示す図である。
【図11】 交流成分を持つダイナミックな角速度が加
わった場合に差動出力に現れるコリオリ信号を示す波形
図である。
【符号の説明】
1 振動子、1C 全面電極、1L,1R 検出電極、
2 差動増幅器、3駆動回路、4 加算器、6 AND
ゲート、7 A/Dコンバータ、8 MPU、51,5
2 ウィンドウコンパレータ、91,92 同期検波回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江原 和博 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 2F105 AA02 BB20 CC06 CD02 CD06 2G014 AA02 AB20 AB24 AB25 AB26 AB51

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動子をX軸方向に励振させ、Z軸まわ
    りに回転したときにY軸方向に発生したコリオリ力によ
    る振動を検出する振動ジャイロにおいて、 前記振動子に設けられて前記コリオリ力による振動を検
    出する複数の検出手段、 前記複数の検出手段から出力される出力信号間の差動を
    とる差動演算手段、 前記複数の検出手段から出力される信号の少なくとも1
    つにオフセット信号を重畳するオフセット信号源、およ
    び前記差動演算手段の出力信号中に含まれるオフセット
    信号に起因する信号成分の有無を検出する信号検出手段
    を備えた、振動ジャイロ用自己診断回路。
  2. 【請求項2】 前記オフセット信号源は、オフセット信
    号としてオフセット電圧を出力する電圧信号源を含むこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の振動ジャイロ用自己
    診断回路。
  3. 【請求項3】 前記オフセット信号源は、オフセット信
    号としてオフセット電流を出力する電流信号源を含むこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の振動ジャイロ用自己
    診断回路。
  4. 【請求項4】 さらに、前記差動演算手段の出力電圧と
    その位相とに基づいて異常を検出する手段を含むことを
    特徴とする、請求項1に記載の振動ジャイロ用自己診断
    回路。
JP30870099A 1999-10-29 1999-10-29 振動ジャイロ用自己診断回路 Expired - Fee Related JP3520821B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30870099A JP3520821B2 (ja) 1999-10-29 1999-10-29 振動ジャイロ用自己診断回路
US09/697,412 US6588274B1 (en) 1999-10-29 2000-10-26 Self-diagnosing circuit for vibrating gyroscope
DE10053534A DE10053534B4 (de) 1999-10-29 2000-10-27 Selbstdiagnoseschaltung für Schwinggyroskope
FR0013813A FR2800455B1 (fr) 1999-10-29 2000-10-27 Circuit de diagnostic automatique pour gyroscope vibrant

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30870099A JP3520821B2 (ja) 1999-10-29 1999-10-29 振動ジャイロ用自己診断回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001124563A true JP2001124563A (ja) 2001-05-11
JP3520821B2 JP3520821B2 (ja) 2004-04-19

Family

ID=17984240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30870099A Expired - Fee Related JP3520821B2 (ja) 1999-10-29 1999-10-29 振動ジャイロ用自己診断回路

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6588274B1 (ja)
JP (1) JP3520821B2 (ja)
DE (1) DE10053534B4 (ja)
FR (1) FR2800455B1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006184074A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Denso Corp センサ回路
JP2007057262A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Denso Corp センサ回路
JPWO2005068939A1 (ja) * 2004-01-20 2007-09-06 日本碍子株式会社 検波回路、検波方法および物理量測定装置
JP2012220310A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Seiko Epson Corp 駆動回路、集積回路装置及びセンサー装置

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002213961A (ja) * 2001-01-15 2002-07-31 Murata Mfg Co Ltd 振動ジャイロおよび振動ジャイロの自己診断方法
JP4765171B2 (ja) * 2001-01-29 2011-09-07 株式会社村田製作所 振動ジャイロおよび振動ジャイロの自己診断方法
JP3791485B2 (ja) 2002-06-04 2006-06-28 株式会社村田製作所 音叉形振動子およびそれを用いた振動ジャイロおよびそれを用いた電子装置および音叉形振動子の製造方法
US7188523B2 (en) * 2005-08-08 2007-03-13 Northrop Grumman Corporation Vibrating mass gyroscope and method for minimizing bias errors therein
JP5365173B2 (ja) * 2008-02-29 2013-12-11 セイコーエプソン株式会社 物理量測定装置および電子機器
JP5368181B2 (ja) * 2009-06-12 2013-12-18 セイコーエプソン株式会社 物理量検出装置並びに物理量検出装置の制御方法、異常診断システム及び異常診断方法
US10455816B2 (en) * 2016-07-20 2019-10-29 International Business Machines Corporation Sensor based activity monitor
EP3786581B1 (en) * 2019-08-29 2023-06-07 Murata Manufacturing Co., Ltd. Offset-cancelling capacitive mems gyroscope

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2541375B2 (ja) 1990-12-11 1996-10-09 株式会社村田製作所 検知回路
JPH05264279A (ja) 1992-03-19 1993-10-12 Akai Electric Co Ltd 診断機能付振動ジャイロ
JP2566707B2 (ja) 1992-07-06 1996-12-25 赤井電機株式会社 診断機能付振動ジャイロ
EP0636860B1 (en) * 1992-11-17 1998-01-28 Citizen Watch Co. Ltd. Angular velocity detector circuit
JPH07151553A (ja) * 1993-10-07 1995-06-16 Murata Mfg Co Ltd 振動ジャイロ
US5696420A (en) * 1993-11-17 1997-12-09 Sony Corporation Vibration type gyroscope apparatus
JP3201135B2 (ja) * 1994-03-30 2001-08-20 株式会社村田製作所 振動ジャイロ検出方式
KR0139506B1 (ko) * 1994-10-07 1998-07-15 전성원 자체진단 기능을 구비한 대칭질량형 가속도계 및 그 제조방법
KR0155205B1 (ko) * 1994-11-14 1998-12-01 무라따 야스따까 진동 자이로스코프
DE69622815T2 (de) * 1995-05-30 2002-11-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd Drehgeschwindigkeitssensor
JP3536497B2 (ja) * 1995-12-21 2004-06-07 株式会社デンソー 振動型角速度検出装置
JP3739492B2 (ja) * 1996-02-21 2006-01-25 富士通株式会社 音叉型圧電振動ジャイロ
US5970793A (en) * 1996-07-08 1999-10-26 Citizen Watch Co., Ltd. Angular velocity sensor and angular velocity sensing system
JPH1073437A (ja) * 1996-08-30 1998-03-17 Fujitsu Ltd 振動ジャイロの検出回路及びこれを用いた振動ジャイロ装置
JPH10197255A (ja) * 1997-01-10 1998-07-31 Sony Corp 角速度センサー
US6101878A (en) * 1997-03-24 2000-08-15 Denso Corporation Angular rate sensor and method of improving output characteristic thereof
JPH1151655A (ja) * 1997-08-05 1999-02-26 Tookin Seramikusu Kk 圧電振動ジャイロおよびそれに使用される自己診断回路
DE19853063B4 (de) * 1997-11-18 2011-07-28 DENSO CORPORATION, Aichi-pref. Winkelgeschwindigkeitssensor und Diagnosesystem dafür
US6205857B1 (en) * 1998-02-25 2001-03-27 Citizen Watch Co., Ltd. Angular velocity sensing device
JP3932661B2 (ja) * 1998-03-31 2007-06-20 松下電器産業株式会社 角速度センサ駆動回路
JP2000337881A (ja) * 1999-05-28 2000-12-08 Alps Electric Co Ltd ジャイロスコープの駆動検出装置
JP4449110B2 (ja) * 1999-08-18 2010-04-14 パナソニック株式会社 角速度センサ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005068939A1 (ja) * 2004-01-20 2007-09-06 日本碍子株式会社 検波回路、検波方法および物理量測定装置
JP4610012B2 (ja) * 2004-01-20 2011-01-12 セイコーエプソン株式会社 物理量測定装置
JP2006184074A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Denso Corp センサ回路
JP4513559B2 (ja) * 2004-12-27 2010-07-28 株式会社デンソー センサ回路
JP2007057262A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Denso Corp センサ回路
JP4561528B2 (ja) * 2005-08-22 2010-10-13 株式会社デンソー センサ回路
JP2012220310A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Seiko Epson Corp 駆動回路、集積回路装置及びセンサー装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE10053534B4 (de) 2005-11-17
DE10053534A1 (de) 2001-05-23
FR2800455A1 (fr) 2001-05-04
JP3520821B2 (ja) 2004-04-19
FR2800455B1 (fr) 2005-08-05
US6588274B1 (en) 2003-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7107843B2 (en) Angular velocity sensor
US7779688B2 (en) Vibration gyro sensor
JP3674467B2 (ja) 振動ジャイロ及びそれを用いた電子装置
JP4449110B2 (ja) 角速度センサ
JP4310571B2 (ja) 静電容量検出型振動ジャイロ、および静電容量変化検出方法
US6282957B1 (en) Angular velocity sensor and diagnosis system for this sensor
JP2001124563A (ja) 振動ジャイロ用自己診断回路
JPH09126783A (ja) 圧電振動ジャイロ
JP4126785B2 (ja) 角速度センサ
US6608425B2 (en) Vibrating gyroscope, electronic device using the same, and self-diagnosis method for vibrating gyroscope
JPH07181042A (ja) 角速度センサの故障診断装置
JP2000088584A (ja) 角速度センサ
JPH0618267A (ja) 診断機能付振動ジャイロ
JPH1151655A (ja) 圧電振動ジャイロおよびそれに使用される自己診断回路
JP2000193459A (ja) 角速度センサ
JP2008070131A (ja) 角速度センサ
JP2566707B2 (ja) 診断機能付振動ジャイロ
JP2002213961A (ja) 振動ジャイロおよび振動ジャイロの自己診断方法
JPH05264279A (ja) 診断機能付振動ジャイロ
JP4765171B2 (ja) 振動ジャイロおよび振動ジャイロの自己診断方法
JP2022099492A (ja) 物理量検出装置及び物理量検出装置の故障診断方法
JP2022099493A (ja) 物理量検出装置及び物理量検出装置の故障診断方法
WO2011030541A1 (ja) 角速度センサ
JP3122925B2 (ja) 圧電振動ジャイロ用の圧電振動子
JP2000241166A (ja) 角速度センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110213

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110213

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120213

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130213

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees