JPH07151553A - 振動ジャイロ - Google Patents

振動ジャイロ

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JPH07151553A
JPH07151553A JP5340668A JP34066893A JPH07151553A JP H07151553 A JPH07151553 A JP H07151553A JP 5340668 A JP5340668 A JP 5340668A JP 34066893 A JP34066893 A JP 34066893A JP H07151553 A JPH07151553 A JP H07151553A
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Japan
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signal
circuit
signals
differential amplifier
amplifier circuit
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JP5340668A
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Takeshi Nakamura
村 武 中
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5642Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating bars or beams
    • G01C19/5649Signal processing

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、ドリフトを抑制することがで
きる、振動ジャイロを提供する。 【構成】 振動ジャイロ10は、圧電振動子12を含
む。圧電振動子12の帰還用の圧電素子16cは、増幅
器22の入力端に接続され、増幅器22の出力端は、位
相補正回路24の入力端に接続される。位相補正回路2
4の出力端は、抵抗26a,26b,28aおよび28
bを介して、駆動用かつ検出用の圧電素子16aおよび
16bに接続される。抵抗28aの両端は、第1の差動
増幅回路30aの非反転入力端および反転入力端にそれ
ぞれ接続される。抵抗28bの両端は、第2の差動増幅
回路30bの非反転入力端および反転入力端にそれぞれ
接続される。また、第1の差動増幅回路30aおよび第
2の差動増幅回路30bの出力端は、第3の差動増幅回
路32の非反転入力端および反転入力端にそれぞれ接続
される。第3の差動増幅回路32の出力端は、同期検波
回路40aを介して平滑回路50aに接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は振動ジャイロに関し、
特にたとえば、角速度を検知することによって移動体の
位置を検出し、適切な誘導を行うナビゲーションシステ
ム、または外的振動を検知し適切な制振を行う手ぶれ防
止装置などの除振システムなどに応用できる振動ジャイ
ロに関する。
【0002】
【従来の技術】図19は従来の振動ジャイロの一例を示
す回路図である。この振動ジャイロ1は、圧電振動子2
を含む。
【0003】圧電振動子2は、正3角柱状の振動体3を
含み、振動体3の3つの側面のほぼ中央には、3つの圧
電素子4a,4bおよび4cがそれぞれ形成される。こ
の圧電振動子2では、たとえば2つの圧電素子4aおよ
び4bに同様な駆動信号を印加すれば、振動体3が圧電
素子4cの主面に直交する方向に屈曲振動する。この状
態では、圧電素子4aおよび4bから同様な検出信号が
得られる。そして、この状態で、圧電振動子2に振動体
3の中心軸を中心とする回転角速度を与えれば、コリオ
リ力によって振動体3の屈曲振動の方向が変わり、2つ
の圧電素子4aおよび4bからその回転角速度に応じた
検出信号がそれぞれ得られる。この場合、その回転角速
度に応じて、たとえば、一方の圧電素子4aからの検出
信号の電圧が大きくなり、他方の圧電素子4bからの検
出信号の電圧が小さくなる。
【0004】そのため、この圧電振動子2の圧電素子4
cは、たとえば増幅器からなる発振回路5の入力端に接
続される。この発振回路5の出力端は、2つの抵抗6a
および6bの一端に接続され、それらの抵抗6aおよび
6bの他端は、2つの圧電素子4aおよび4bにそれぞ
れ接続される。また、圧電素子4aおよび4bは、差動
増幅回路7の非反転入力端および反転入力端にそれぞれ
接続される。
【0005】したがって、この振動ジャイロ1では、そ
れに回転角速度が与えられていないことや与えられてい
る回転角速度を、差動増幅回路7からの出力信号によっ
て検出することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この振動ジ
ャイロ1では、図20に示すように、抵抗6aと圧電素
子4aとが直列に接続されかつ抵抗6bと圧電素子4b
とが直列に接続されているので、周囲の温度変化や環境
変化によって圧電振動子2の共振特性にずれが生じ、圧
電素子4aおよび4bのインピーダンスが変化して互い
に異なると、圧電素子4aおよび4bに印加される駆動
信号LおよびRの位相が、図21に示すように、たとえ
ばL=Vsin(x+5)およびR=Vsin(x−
5)というように、互いに異なってしまう。
【0007】また、これらの駆動信号LおよびRは差動
増幅回路7の非反転入力端および反転入力端に与えられ
るので、特に振動ジャイロ1に回転角速度が与えられて
いないときにおいて、図21に示すように、差動増幅回
路7の出力端から0でない出力信号L−Rが得られ、す
なわちオフセット変動(ドリフト)を生じる。そのた
め、差動増幅回路7からの出力信号では、振動ジャイロ
1に回転角速度が与えられていないことを検出すること
ができなくなってしまうという問題を有する。
【0008】上述の問題を解決するために、信号処理回
路や学習機能回路を設けて差動増幅回路からの出力信号
を補正する方法があるが、この方法では、回路の規模が
大きくなるとともに回路の構成が複雑となり、また、特
性的にも特定の条件に回路を調整する必要があって十分
なものではなかった。それは、振動子の共振特性の変化
によって発生する信号の変化なのか、与えられている回
転角速度の変化によって発生する信号の変化なのかを識
別することができず、また、共振特性のずれに方向性が
なくそれを識別することができないからである。
【0009】それゆえに、この発明の主たる目的は、簡
単な構成で、ドリフトを抑制することができる、振動ジ
ャイロを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる振動ジ
ャイロは、2つの駆動検出用回路を有する振動ジャイロ
であって、一方の駆動検出用回路における信号を異なっ
た大きさの2つの信号に分割するための第1の分割手段
と、第1の分割手段によって分割した2つの信号の差の
信号を検知するための第1の検知手段と、他方の駆動検
出用回路における信号を異なった大きさの2つの信号に
分割するための第2の分割手段と、第2の分割手段によ
って分割した2つの信号の差の信号を検知するための第
2の検知手段と、第1の検知手段からの信号および第2
の検知手段からの信号を合成するための合成手段とを含
む、振動ジャイロである。
【0011】この発明にかかる他の信号ジャイロは、駆
動検出用回路を有する振動ジャイロであって、駆動検出
用回路における信号を異なった大きさの2つの信号に分
割するための分割手段と、分割手段によって分割した2
つの信号の差の信号を検知するための検知手段と、検知
手段からの信号を同期検波するための同期検波手段とを
含む、振動ジャイロである。
【0012】
【作用】この発明にかかる振動ジャイロでは、第1の分
割手段によって、一方の駆動検出用回路における信号が
異なった大きさの2つの信号に分割される。そして、そ
れらの2つの信号の差の信号が、第1の検知手段によっ
て検知される。そのため、一方の駆動検出用回路におけ
る駆動信号の位相が変動しても、駆動信号に関連して、
第1の検知手段から同様の信号が得られる。さらに、一
方の駆動検出用回路における一方の検出信号に比例した
信号が第1の検知手段から得られる。
【0013】また、第2の分割手段によって、他方の駆
動検出用回路における信号が異なった大きさの2つの信
号に分割される。そして、それらの2つの信号の差の信
号が、第2の検知手段によって検知される。そのため、
他方の駆動検出用回路における駆動信号の位相が変動し
ても、駆動信号に関連して、第2の検知手段から同様の
信号が得られる。さらに、他方の駆動検出用回路におけ
る他方の検出信号に比例した信号が第2の検知手段から
得られる。
【0014】そして、合成手段によって、第1の検知手
段からの信号および第2の検知手段からの信号が合成さ
れる。そのため、駆動信号に関連して、第1の検知手段
からの信号と第2の検知手段からの信号とを合成した信
号がほぼ0になるようにすれば、一方の駆動信号および
他方の駆動信号の位相が変動しても、それらの駆動信号
に関連する信号が互いに打ち消される。そして、合成手
段からの信号が、一方の検出信号および他方の検出信号
の差にほぼ比例した信号、すなわち与えられている回転
角速度にほぼ比例した信号になる。
【0015】この発明にかかる他の振動ジャイロでは、
分割手段によって、駆動検出用回路における信号が異な
った大きさの2つの信号に分割される。そして、それら
の2つの信号の差の信号が、検知手段によって検知され
る。そのため、駆動検出用回路における駆動信号の位相
が変動しても、駆動信号に関連して、検知手段から同様
の信号が得られる。さらに、駆動検出用回路における検
出信号に比例した信号が検知手段から得られる。この場
合、検知手段から得られる信号において、駆動信号に関
連した信号と検出信号に比例した信号とは、90度の位
相差を有する。
【0016】また、検知手段から得られる信号は、同期
検波手段によって、検出信号に同期して検波される。そ
のため、検知手段から得られる信号において、駆動信号
に関連した信号は、正部分と負部分とで相殺される。し
たがって、同期検波手段から得られる信号は、検出信号
に比例した信号、すなわち与えられている回転角速度に
ほぼ比例した信号になる。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、周囲の温度変化や環
境変化によって一方の駆動信号および他方の駆動信号の
位相が変動しても、それらの駆動信号に関連する信号が
互いに打ち消され、ドリフトがほとんど生じない、振動
ジャイロが得られる。そのため、この発明にかかる振動
ジャイロでは、周囲の温度変化や環境変化があっても、
与えられている回転角速度を検出することができる。
【0018】また、この発明にかかる振動ジャイロで
は、2つの分割手段、2つの検知手段および合成手段を
設ければよく、信号処理回路や学習機能回路を設ける必
要がないので、簡単な構成となる。
【0019】さらに、この発明によれば、周囲の温度変
化や環境変化によって駆動信号の位相が変動しても、駆
動信号に関連する信号が相殺されるので、ドリフトがほ
とんど生じない、他の振動ジャイロが得られる。そのた
め、この発明にかかる他の振動ジャイロでは、周囲の温
度変化や環境変化があっても、与えられている回転角速
度を検出することができる。
【0020】また、この発明にかかる他の振動ジャイロ
では、信号処理回路や学習機能回路を設ける必要がない
ので、簡単な構成となる。
【0021】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0022】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す回路図であ
る。この振動ジャイロ10は、図19に示す振動ジャイ
ロ1の圧電振動子2と同様な圧電振動子12を含む。
【0023】すなわち、圧電振動子12は、たとえば正
3角柱状の振動体14を含む。振動体14は、たとえば
たとえばエリンバ,鉄−ニッケル合金,石英,ガラス,
水晶,セラミックなどの一般的に機械的な振動を生じる
材料で形成される。この振動体14の3つの側面にほぼ
中央には、3つの圧電素子16a,16bおよび16c
がそれぞれ形成される。
【0024】この実施例では、たとえば、圧電振動子1
2の2つの圧電素子16aおよび16bが駆動用かつ検
出用として用いられ、他の1の圧電素子16cが帰還用
として用いられる。
【0025】この圧電振動子12の3つの圧電素子16
a,16bおよび16cには、駆動・検出回路20が接
続される。
【0026】駆動・検出回路20は、駆動信号を発生さ
せるためのたとえば増幅器22を含む。この増幅器22
の入力端には、帰還用の圧電素子16cが接続される。
また、増幅器22の出力端は、位相補正回路24の入力
端に接続される。この位相補正回路24は、駆動信号の
位相を補正するためのものである。
【0027】位相補正回路24の出力端は、第1の分割
手段としての直列接続され同じ抵抗値を有する2つの抵
抗26aおよび28aを介して、一方の駆動用かつ検出
用の圧電素子16aに接続される。この第1の分割手段
は、増幅器22および位相補正回路24などと協働して
一方の駆動検出用回路を構成するが、その駆動検出用回
路における信号を異なった大きさの2つの信号に分割す
るためのものでもある。
【0028】さらに、位相補正回路24の出力端は、第
2の分割手段としての直列接続され同じ抵抗値を有する
2つの抵抗26bおよび28bを介して、他方の駆動用
かつ検出用の圧電素子16bに接続される。この第2の
分割手段は、増幅器22および位相補正回路24などと
協働して他方の駆動検出用回路を構成するが、その駆動
検出用回路における信号を異なった大きさの2つの信号
に分割するためのものでもある。
【0029】なお、圧電振動子12の振動体14には、
電源電圧Vccの電位と接地電位との中間の電位たとえば
電源電圧Vccの2分の1の電位が与えられる。
【0030】また、第1の分割手段の1つの抵抗28a
の両端は、第1の検知手段としての第1の差動増幅回路
30aの非反転入力端および反転入力端にそれぞれ接続
される。この第1の検知手段は、第1の分割手段によっ
て分割した2つの信号の差の信号を検知するためのもの
である。
【0031】さらに、第2の分割手段の1つの抵抗28
bの両端は、第2の検知手段としての第2の差動増幅回
路30bの非反転入力端および反転入力端にそれぞれ接
続される。この第2の検知手段は、第2の分割手段によ
って分割した2つの信号の差の信号を検知するためのも
のである。
【0032】また、第1の差動増幅回路30aの出力端
および第2の差動増幅回路30bの出力端は、合成手段
としての第3の差動増幅回路32の非反転入力端および
反転入力端にそれぞれ接続される。この合成手段は、第
1の差動増幅回路30aからの信号と第2の差動増幅回
路30bからの信号とを合成し、それらの信号の差の信
号を検知するためのものである。
【0033】さらに、第3の差動増幅回路32の出力端
は、第1の同期検波回路40aを介して、第1の平滑回
路50aの入力端に接続される。第1の同期検波回路4
0aは、第3の差動増幅回路32からの信号を後述の検
出信号に同期して検波するためのものである。この第1
の同期検波回路40aはスイッチング素子としてたとえ
ばFET42aを含む。FET42aのドレインには、
第3の差動増幅回路32の出力端が接続される。また、
FET42aのソースには、電源電圧Vccの2分の1の
電位が与えられる。さらに、FET42aのゲートに
は、増幅器22の出力端が接続される。
【0034】第1の平滑回路50aは、第1の同期検波
回路40aからの信号を平滑にするためのものである。
この第1の平滑回路50aは、2つの抵抗52aおよび
54aと2つのコンデンサ56aおよび58aとで構成
される。
【0035】第1の平滑回路50aの出力端は、増幅回
路60の入力端に接続される。この増幅回路60は、第
1の平滑回路50aからの信号を増幅するためのもので
ある。
【0036】次に、図1に示す振動ジャイロ10の動作
について説明する。
【0037】まず、圧電振動子12の圧電素子16aお
よび16bに印加される駆動信号に関連して説明する。
【0038】この振動ジャイロ10では、増幅器22で
発生した駆動信号が、位相補正回路24を介して、第1
の分割手段の抵抗26aおよび第2の分割手段の抵抗2
6bにそれぞれ与えられる。この場合、安定した駆動信
号が得られるように、駆動信号の位相が位相補正回路2
4で補正される。
【0039】そして、第1の分割手段である抵抗26a
および28aを通過した一方の駆動信号が圧電素子16
aに印加され、同様に、第2の分割手段である抵抗26
bおよび28bを通過した他方の駆動信号が圧電素子1
6bに印加される。この場合、圧電素子16aおよび1
6bには、同様な駆動信号が印加される。そのため、圧
電振動子12は、その振動体14が圧電素子16cの主
面に直交する方向に屈曲振動する。
【0040】また、一方の駆動検出用回路における駆動
信号は、図2に示すように、第1の分割手段の抵抗28
aの両端で異なった2つの信号L1およびL2に分割さ
れる。この場合、信号L1は、圧電素子16aに印加さ
れる駆動信号と同じである。また、第1の分割手段の抵
抗26aおよび28aの抵抗値が同じであるので、信号
L2は、その電圧が信号L1の電圧の2倍の電圧とな
り、その位相が信号L1の位相の2分の1の位相とな
る。そして、それらの2つの信号L1およびL2は、第
1の差動増幅回路30aの非反転入力端および反転入力
端にそれぞれ与えられる。そのため、それらの2つの信
号L1およびL2の差の信号L=L1−L2が、第1の
差動増幅回路30aで検知される。
【0041】同様に、他方の駆動検出用回路における駆
動信号は、第2の分割手段の抵抗28bの両端で異なっ
た2つの信号R1およびR2に分割される。この場合、
信号R1は、圧電素子16bに印加される駆動信号と同
じである。また、第2の分割手段の抵抗26bおよび2
8bの抵抗値が同じであるので、信号R2は、その電圧
が信号R1の電圧の2倍の電圧となり、その位相が信号
R1の位相の2分の1の位相となる。そして、それらの
2つの信号R1およびR2は、第2の差動増幅回路30
bの非反転入力端および反転入力端にそれぞれ与えられ
る。そのため、それらの2つの信号R1およびR2の差
の信号R=R1−R2が、第2の差動増幅回路30bで
検知される。
【0042】さらに、第3の差動増幅回路32によっ
て、第1の差動増幅回路30aからの信号Lと第2の差
動増幅回路30bからの信号Rとが合成され、それらの
信号の差の信号L−Rが検知される。
【0043】ここで、温度変化や環境変化によって、圧
電素子16aに印加される駆動信号L1の位相と圧電素
子16bに印加される駆動信号R1の位相とが、たとえ
ばL1=Vsin(x+5)およびR1=Vsin(x
−5)というように、互いに異なった場合について説明
する。
【0044】上述の第1の分割手段によって、第1の差
動増幅回路30aの非反転入力端に与えられる信号L1
は、Vsin(x+5)となり、第1の差動増幅回路3
0aの反転入力端に与えられる信号L2は、2Vsin
(x+2.5)となる。また、第1の差動増幅回路30
aからの信号Lは、振幅がほぼVとなり位相がほぼ18
0度となり、ほぼVsin(x−180)となる。これ
らの信号L1,L2およびLの関係を図3に示す。
【0045】また、上述の第2の分割手段によって、第
2の差動増幅回路30bの非反転入力端に与えられる信
号R1は、Vsin(x−5)となり、第2の差動増幅
回路30bの反転入力端に与えられる信号R2は、2V
sin(x−2.5)となる。また、第2の差動増幅回
路30bからの信号Rは、振幅がほぼVとなり位相がほ
ぼ180となり、ほぼVsin(x−180)となる。
これらの信号R1,R2およびRの関係を図4に示す。
【0046】さらに、それらの信号LおよびRは、第3
の差動増幅回路32の非反転入力端および反転入力端に
与えられる。これらの信号LおよびRはほぼ同じである
ため、第3の差動増幅回路32からの信号L−Rはほぼ
0となる。これらの信号L,RおよびL−Rの関係を図
5に示す。
【0047】したがって、この振動ジャイロ10ては、
温度変化や環境変化によって、圧電素子16aに印加さ
れる駆動信号L1の位相と圧電素子16bに印加される
駆動信号R1の位相とが、たとえばL1=Vsin(x
+5)およびR1=Vsin(x−5)というように、
互いに異なっても、第3の差動増幅回路32からの信号
がほぼ0となる。
【0048】また、この振動ジャイロ10では、温度変
化や環境変化によって、圧電素子16aおよび16bに
印加される駆動信号L1およびR1の位相が他の位相に
変わっても、変化後の位相に比例して、信号L2および
R2の位相が変わるので、第1の差動増幅回路30aか
らの信号Lおよび第2の差動増幅回路30bからの信号
Rがほとんど変わらない。そのため、第3の差動増幅回
路32からの信号がほぼ0となる。
【0049】なお、駆動信号L1およびR1が同じ場合
には、信号L2およびR2が同じになり、第3の差動増
幅回路32からの信号は0となる。
【0050】以上のように、この振動ジャイロ10で
は、圧電素子16aおよび16bに印加される駆動信号
に関連して、第3の差動増幅回路32からの信号がほぼ
0以下となる。
【0051】また、この振動ジャイロ10では、上述の
ように、2つの圧電素子16aおよび16bに同様な駆
動信号が印加されると、圧電振動子12は、その振動体
14が圧電素子16cの主面に直交する方向に屈曲振動
し、圧電素子16aおよび16bにそれぞれ同様な検出
信号が発生する。その状態で振動ジャイロ10の圧電振
動子12に振動体14の中心軸を中心とする回転角速度
を与えれば、コリオリ力によって振動体14の屈曲振動
の方向が変わり、2つの圧電素子16aおよび16bに
その回転角速度に応じた検出信号がそれぞれ発生する。
この場合、その回転角速度の大きさに応じて、たとえ
ば、一方の圧電素子16aに正相の検出信号が、他方の
圧電素子16bに逆相の検出信号が発生する。
【0052】そこで、次に、圧電振動子12の圧電素子
16aおよび16bに発生する検出信号に関連して説明
する。
【0053】一方の圧電素子16aに発生する一方の検
出信号は、図6に示すように、第1の分割手段の抵抗2
8aの両端で異なる2つの信号L1′およびL2′に分
割される。この場合、第1の分割手段の抵抗26aおよ
び28aの抵抗値が同じであるので、一方の信号L1′
は、圧電素子16aに発生する検出信号と同じ信号にな
り、他方の信号L2′は、その検出信号の2分の1の大
きさの信号になる。なお、それらの2つの信号L1′お
よびL2′は、同相となる。そして、それらの2つの信
号L1′およびL2′は、第1の差動増幅回路30aの
非反転入力端および反転入力端にそれぞれ与えられる。
そのため、それらの2つの信号L1′およびL2′の差
の信号L′=L1′−L2′が、第1の差動増幅回路3
0aで検知される。したがって、第1の差動増幅回路3
0aからの信号L′は、圧電素子16aに発生する一方
の検出信号に比例した2分の1の大きさの信号になる。
【0054】同様に、他方の圧電素子16bに発生する
他方の検出信号は、第2の分割手段の抵抗28bの両端
で異なる2つの信号R1′およびR2′に分割される。
この場合、第2の分割手段の抵抗26bおよび28bの
抵抗値が同じであるので、一方の信号R1′は、圧電素
子16bに発生する検出信号と同じ信号になり、他方の
信号R2′は、その検出信号の2分の1の大きさの信号
になる。なお、それらの2つの信号R1′およびR2′
は、同相となる。そして、それらの2つの信号R1′お
よびR2′は、第2の差動増幅回路30bの非反転入力
端および反転入力端にそれぞれ与えられる。そのため、
それらの2つの信号R1′およびR2′の差の信号R′
=R1′−R2′が、第2の差動増幅回路30bで検知
される。したがって、第2の差動増幅回路30bからの
信号R′は、圧電素子16bに発生する他方の検出信号
に比例した2分の1の大きさの信号になる。
【0055】さらに、第1の差動増幅回路30aからの
信号L′および第2の差動増幅回路30bからの信号
R′は、第3の差動増幅回路32の非反転入力端および
反転入力端に与えられる。そのため、第3の差動増幅回
路32からの信号L′−R′は、一方の検出信号と他方
の検出信号との差の信号に比例した信号となる。すなわ
ち、第3の差動増幅回路32からの信号L′−R′は、
たとえば図7に示すように、振動ジャイロ10に与えら
れている回転角速度に比例した信号になる。なお、この
信号L′−R′は、圧電素子16aおよび16bに発生
する検出信号に関連した信号であるため、90度の位相
を有する。
【0056】以上のように、この振動ジャイロ10で
は、圧電素子16aおよび16bに発生する検出信号に
関連して、第3の差動増幅回路32からの信号L′−
R′が回転角速度に比例した信号になる。
【0057】そして、この振動ジャイロ10では、各部
において、上述の駆動信号に関連した信号と検出信号に
関連した信号とを重畳した信号が得られる。そのため、
この振動ジャイロ10では、温度変化や環境変化によっ
ても、ドリフトが抑制され、第3の差動増幅回路32か
ら常に回転角速度にほぼ比例した出力信号が得られる。
つまり、図7に示すように、図1に示す実施例では、図
19に示す従来例と比べて、駆動信号に関連する信号L
−Rがほとんど出力されない。
【0058】さらに、この振動ジャイロ10では、第3
の差動増幅回路32からの信号が、第1の同期検波回路
40aによって、検出信号に関連した信号L′−R′の
負部分に同期して検波され、第1の平滑回路50aによ
って、平滑にされ、さらに、増幅回路60によって、増
幅される。そのため、増幅回路60からの信号は、回転
角速度に比例した大きな信号になる。なお、第3の差動
増幅回路32からの信号において、検出信号に関連した
信号L′−R′と駆動信号に関連した信号L−Rとが9
0度の位相差を有するので、駆動信号に関連した信号L
−Rは、第1の同期検波回路40aによって、正部分と
負部分とで相殺される。
【0059】図8はこの発明の他の実施例を示す回路図
である。図8に示す実施例では、図1に示す実施例と比
べて、第2の差動増幅回路30bおよび第3の差動増幅
回路32を有しなく、第1の差動増幅回路30aの出力
端が、第1の同期検波回路40aを介して、第1の平滑
回路50aの入力端に接続される。
【0060】図8に示す振動ジャイロ10では、たとえ
ば、圧電振動子12の2つの圧電素子16aおよび16
bが駆動用として用いられ、他の1の圧電素子16cが
帰還用として用いられる。また、圧電素子16aは検出
用としても用いられる。
【0061】次に、図8に示す実施例の動作について説
明する。
【0062】図8に示す実施例では、圧電振動子12
と、増幅器22と、位相補正回路24と、抵抗26a,
26b,28aおよび28bと、第1の差動増幅回路3
0aとが、図1に示す実施例と同様に動作する。
【0063】そこで、まず、圧電振動子12の圧電素子
16aおよび16bに印加される駆動信号に関連して説
明する。
【0064】ここでも、温度変化や環境変化によって、
圧電素子16aに印加される駆動信号L1の位相と圧電
素子16bに印加される駆動信号R1の位相とが、たと
えばL1=Vsin(x+5)およびR1=Vsin
(x−5)というように、互いに異なった場合について
説明する。
【0065】図8に示す実施例では、図1に示す実施例
と同様に、駆動検出用回路における駆動信号は、図9に
示すように、第1の分割手段の抵抗28aの両端で異な
った2つの信号L1およびL2に分割される。そして、
それらの2つの信号L1およびL2は、第1の差動増幅
回路30aの非反転入力端および反転入力端にそれぞれ
与えられる。そのため、それらの2つの信号L1および
L2の差の信号L=L1−L2が、第1の差動増幅回路
30aで検知される。この場合、第1の差動増幅回路3
0aの非反転入力端に与えられる信号L1は、Vsin
(x+5)となり、第1の差動増幅回路30aの反転入
力端に与えられる信号L2は、2Vsin(x+2.
5)となる。また、第1の差動増幅回路30aからの信
号Lは、振幅がほぼVとなり位相がほぼ180度とな
り、ほぼVsin(x−180)となる。これらの信号
L1,L2およびLの関係を図10に示す。
【0066】したがって、図8に示す実施例では、温度
変化や環境変化によって、圧電素子16aに印加される
駆動信号L1の位相と圧電素子16bに印加される駆動
信号R1の位相とが、たとえばL1=Vsin(x+
5)およびR1=Vsin(x−5)というように、互
いに異なっても、第1の差動増幅回路30aからの信号
LがほぼVsin(x−180)となる。
【0067】また、図8に示す実施例では、温度変化や
環境変化によって、圧電素子16aに印加される駆動信
号L1の位相が他の位相に変わっても、変化後の位相に
比例して、信号L2の位相が変わるので、第1の差動増
幅回路30aからの信号Lがほとんど変わらない。その
ため、第1の差動増幅回路30aからの信号がほぼVs
in(x−180)となる。
【0068】以上のように、図8に示す実施例では、圧
電素子16aおよび16bに印加される駆動信号に関連
して、第1の差動増幅回路30aからの信号がほぼVs
in(x−180)となる。
【0069】次に、図8に示す実施例について、圧電振
動子12の圧電素子16aに発生する検出信号に関連し
て説明する。
【0070】図8に示す実施例では、図1に示す実施例
と同様に、圧電素子16aに発生する検出信号は、図1
1に示すように、第1の分割手段の抵抗28aの両端で
異なる2つの信号L1′およびL2′に分割される。そ
して、それらの2つの信号L1′およびL2′は、第1
の差動増幅回路30aの非反転入力端および反転入力端
にそれぞれ与えられる。そのため、それらの2つの信号
L1′およびL2′の差の信号L′=L1′−L2′
が、第1の差動増幅回路30aで検知される。したがっ
て、第1の差動増幅回路30aからの信号L′は、圧電
素子16aに発生する検出信号に比例した2分の1の大
きさの信号になる。なお、この信号L′は、圧電素子1
6aに発生する検出信号に関連した信号であるため、た
とえば図12に示すように、90度の位相を有する。
【0071】以上のように、図8に示す実施例では、圧
電素子16aに発生する検出信号に関連して、第1の差
動増幅回路30aからの信号L′が回転角速度に比例し
た信号になる。
【0072】そして、図8に示す実施例では、第1の差
動増幅回路30aの出力端から、上述の駆動信号に関連
した信号Lと検出信号に関連した信号L′とを重畳した
信号が得られる。この場合、それらの信号LおよびL′
は、図13に示すように、90度の位相差を有する。
【0073】また、第1の差動増幅回路30aからの信
号は、第1の同期検波回路40aによって、検出信号に
関連した信号L′の負部分に同期して検波され、第1の
平滑回路50aによって、平滑にされる。そのため、第
1の差動増幅回路30aからの信号において、駆動信号
に関連した信号Lは、正部分と負部分とで相殺される。
したがって、第1の平滑回路50aからの信号は、検出
信号に比例した信号、すなわち与えられている回転角速
度に比例した信号になる。また、第1の平滑回路50a
からの信号は、増幅回路60によって増幅される。その
ため、増幅回路60からの信号は、回転角速度に比例し
た大きな信号になる。
【0074】上述のように、図8に示す実施例では、温
度変化や環境変化によっても、駆動信号に関連する信号
が相殺されるので、ドリフトが抑制され、第1の平滑回
路50aないし増幅回路60から常に回転角速度にほぼ
比例した出力信号が得られる。
【0075】図14はこの発明のさらに他の実施例を示
す回路図である。図14に示す実施例では、図8に示す
実施例と比べて、抵抗26bおよび28bが第2の分割
手段として用いられる。この第2の分割手段は、増幅器
22および位相補正回路24などと協働して他方の駆動
検出用回路を構成するが、その駆動検出用回路における
信号を異なった大きさの2つの信号に分割するためのも
のでもある。
【0076】また、第2の分割手段の1つの抵抗28b
の両端は、第2の検知手段としての第2の差動増幅回路
30bの非反転入力端および反転入力端にそれぞれ接続
される。この第2の検知手段は、第2の分割手段によっ
て分割した2つの信号の差の信号を検知するためのもの
である。
【0077】さらに、第2の差動増幅回路30bの出力
端は、第2の同期検波回路40bを介して、第2の平滑
回路50bの入力端に接続される。第2の同期検波回路
40bは、第2の差動増幅回路30bからの信号を検出
信号に同期して検波するためのものである。この第2の
同期検波回路40bはスイッチング素子としてたとえば
FET42bを含み、FET42bのドレインには、第
2の差動増幅回路30bの出力端が接続され、FET4
2bのソースには、電源電圧Vccの2分の1の電位が与
えられる。また、FET42bのゲートには、増幅器2
2の出力端が接続される。
【0078】第2の平滑回路50bは、第2の同期検波
回路40bからの信号を平滑にするためのものである。
第2の平滑回路50bも、2つの抵抗52bおよび54
bと2つのコンデンサ56bおよび58bとで構成され
る。
【0079】さらに、第1の平滑回路50aの出力端お
よび第2の平滑回路50bの出力端は、合成手段として
の第3の差動増幅回路70の非反転入力端および反転入
力端にそれぞれ接続される。この第3の差動増幅回路7
0は、第1の平滑回路50aからの信号と第2の平滑回
路50bからの信号とを合成し、それらの信号の差の信
号を検知するためのものである。
【0080】次に、図14に示す実施例の動作について
説明する。
【0081】概略的には、図14に示す実施例では、圧
電振動子12と、増幅器22と、位相補正回路24と、
第1の分割手段としての抵抗26aおよび28aと、第
1の差動増幅回路30aと、第1の同期検波回路40a
と、第1の平滑回路50aとが、図8に示す実施例と同
様に動作し、図8に示す実施例と比べて、第2の分割手
段としての抵抗26bおよび28bと、第2の差動増幅
回路30bと、第2の同期検波回路40bと、第2の平
滑回路50bと、第3の差動増幅回路70とが、新たに
動作する。
【0082】そこで、まず、図14に示す実施例につい
て、圧電振動子12の圧電素子16aおよび16bに印
加される駆動信号に関連して説明する。
【0083】ここでも、温度変化や環境変化によって、
圧電素子16aに印加される駆動信号L1の位相と圧電
素子16bに印加される駆動信号R1の位相とが、たと
えばL1=Vsin(x+5)およびR1=Vsin
(x−5)というように、互いに異なった場合について
説明する。
【0084】図14に示す実施例では、図8に示す実施
例と同様に、一方の駆動検出用回路における駆動信号
は、第1の分割手段の抵抗28aの両端で異なった2つ
の信号L1およびL2に分割される。そして、それらの
2つの信号L1およびL2は、第1の差動増幅回路30
aの非反転入力端および反転入力端にそれぞれ与えられ
る。そのため、それらの2つの信号L1およびL2の差
の信号L=L1−L2が、第1の差動増幅回路30aで
検知される。この場合、第1の差動増幅回路30aの非
反転入力端に与えられる信号L1は、Vsin(x+
5)となり、第1の差動増幅回路30aの反転入力端に
与えられる信号L2は、2Vsin(x+2.5)とな
る。また、第1の差動増幅回路30aからの信号Lは、
振幅がほぼVとなり位相がほぼ180度となり、ほぼV
sin(x−180)となる。
【0085】同様に、他方の駆動検出用回路における駆
動信号は、第2の分割手段の抵抗28bの両端で異なっ
た2つの信号R1およびR2に分割される。この場合、
信号R1は、圧電素子16bに印加される駆動信号と同
じである。また、第2の分割手段の抵抗26bおよび2
8bの抵抗値が同じであるので、信号R2は、その電圧
が信号R1の電圧の2倍の電圧となり、その位相が信号
R1の位相の2分の1の位相となる。そして、それらの
2つの信号R1およびR2は、第2の差動増幅回路30
bの非反転入力端および反転入力端にそれぞれ与えられ
る。そのため、それらの2つの信号R1およびR2の差
の信号R=R1−R2が、第2の差動増幅回路30bで
検知される。この場合、第2の差動増幅回路30bの非
反転入力端に与えられる信号R1は、Vsin(x−
5)となり、第2の差動増幅回路30bの反転入力端に
与えられる信号R2は、2Vsin(x−2.5)とな
る。また、第2の差動増幅回路30bからの信号Rは、
振幅がほぼVとなり位相がほぼ180となり、ほぼVs
in(x−180)となる。
【0086】そして、図14に示す実施例でも、図8に
示す実施例と同様に、第1の差動増幅回路30aからの
信号Lは、第1の同期検波回路40aで同期検波された
後、第1の平滑回路50aで平滑にされる。そのため、
一方の駆動検出用回路における駆動信号に関連する信号
Lは、正部分と負部分とで相殺される。
【0087】同様に、第2の差動増幅回路30bからの
信号Rは、第2の同期検波回路40bで同期検波された
後、第2の平滑回路50bで平滑にされる。そのため、
他方の駆動検出用回路における駆動信号に関連する信号
Rも、正部分と負部分とで相殺される。
【0088】そして、第1の平滑回路50aからの信号
と第2の平滑回路50bからの信号とは、第3の差動増
幅回路70によって合成され、それらの信号の差の信号
が検出される。この場合、両方の駆動検出用回路におけ
る駆動信号に関連する信号LおよびRがそれぞれ同様に
相殺されているので、第3の差動増幅回路70からは、
駆動検出用回路における駆動信号に関連する信号がほぼ
0となる。
【0089】したがって、図14に示す実施例では、温
度変化や環境変化によって、圧電素子16aに印加され
る駆動信号L1の位相と圧電素子16bに印加される駆
動信号R1の位相とが、たとえばL1=Vsin(x+
5)およびR1=Vsin(x−5)というように、互
いに異なっても、第3の差動増幅回路70からの信号が
ほぼ0となる。
【0090】また、図14に示す実施例では、温度変化
や環境変化によって、圧電素子16aおよび16bに印
加される駆動信号L1およびR1の位相が他の位相に変
わっても、変化後の位相に比例して、信号L2およびR
2の位相が変わるので、第1の差動増幅回路30aから
の信号Lおよび第2の差動増幅回路30bからの信号R
がほとんど変わらない。そのため、第3の差動増幅回路
70からの信号がほぼ0となる。
【0091】なお、駆動信号L1およびR1が同じ場合
には、信号L2およびR2が同じになり、第3の差動増
幅回路70からの信号は0となる。
【0092】以上のように、図14に示す実施例では、
圧電素子16aおよび16bに印加される駆動信号に関
連して、第3の差動増幅回路70からの信号がほぼ0と
なる。
【0093】次に、図14に示す実施例について、圧電
振動子12の圧電素子16aおよび16bに発生する検
出信号に関連して説明する。
【0094】図14に示す実施例では、図8に示す実施
例と同様に、一方の圧電素子16aに発生する一方の検
出信号は、第1の分割手段の抵抗28aの両端で異なる
2つの信号L1′およびL2′に分割される。そして、
それらの2つの信号L1′およびL2′は、第1の差動
増幅回路30aの非反転入力端および反転入力端にそれ
ぞれ与えられる。そのため、それらの2つの信号L1′
およびL2′の差の信号L′=L1′−L2′が、第1
の差動増幅回路30aで検知される。したがって、第1
の差動増幅回路30aからの信号L′は、圧電素子16
aに発生する一方の検出信号に比例した2分の1の大き
さの信号になる。
【0095】同様に、他方の圧電素子16bに発生する
他方の検出信号は、第2の分割手段の抵抗28bの両端
で異なる2つの信号R1′およびR2′に分割される。
この場合、第2の分割手段の抵抗26bおよび28bの
抵抗値が同じであるので、一方の信号R1′は、圧電素
子16bに発生する検出信号と同じ信号になり、他方の
信号R2′は、その検出信号の2分の1の大きさの信号
になる。なお、それらの2つの信号R1′およびR2′
は、同相となる。そして、それらの2つの信号R1′お
よびR2′は、第2の差動増幅回路30bの非反転入力
端および反転入力端にそれぞれ与えられる。そのため、
それらの2つの信号R1′およびR2′の差の信号R′
=R1′−R2′が、第2の差動増幅回路30bで検知
される。したがって、第2の差動増幅回路30bからの
信号R′は、圧電素子16bに発生する他方の検出信号
に比例した2分の1の大きさの信号になる。
【0096】なお、一方の圧電素子16aに発生する一
方の検出信号と他方の圧電素子16bに発生する他方の
検出信号とが互いに逆相になるので、第1の差動増幅回
路30aからの信号L′と第2の差動増幅回路30bか
らの信号R′とは、互いに逆相になる。
【0097】そして、図8に示す実施例と同様に、第1
の差動増幅回路30aからの信号L′は、第1の同期検
波回路40aで同期検波された後、第1の平滑回路50
aで平滑にされる。そのため、第1の平滑回路50aか
らの信号は、一方の検出信号に比例した信号、すなわち
与えられている回転角速度に比例した信号となる。
【0098】同様に、第2の差動増幅回路30bからの
信号R′は、第2の同期検波回路40bで同期検波され
た後、第2の平滑回路50bで平滑にされる。そのた
め、第2の平滑回路50bからの信号は、他方の検出信
号に比例した信号、すなわち与えられている回転角速度
に比例した信号となる。
【0099】なお、第1の差動増幅回路50aからの信
号L′と第2の差動増幅回路30bからの信号R′とが
互いに逆相になるので、第1の平滑回路50aからの信
号と第2の平滑回路50bからの信号とは、互いに逆相
になる。
【0100】そして、第1の平滑回路50aからの信号
および第2の平滑回路50bからの信号は、第3の差動
増幅回路70の非反転入力端および反転入力端にそれぞ
れ与えられる。そのため、第3の差動増幅回路70から
の信号は、一方の検出信号と他方の検出信号との差の信
号に比例した信号となる。すなわち、第3の差動増幅回
路70からの信号は、振動ジャイロ10に与えられてい
る回転角速度に比例した大きな信号になる。
【0101】図15は図8に示す実施例の変形例を示す
回路図である。図15に示す実施例では、図8に示す実
施例と比べて、同期検波回路80aと、平滑回路90a
と、差動増幅回路100aとを有する。
【0102】同期検波回路80aは、駆動信号に関連す
る信号を検出信号に同期して検波するためのものであ
る。この同期検波回路80aはスイッチング素子として
たとえばFET82aを含み、FET82aのドレイン
には、位相補正回路24の出力端が接続され、FET8
2aのソースには、電源電圧Vccの2分の1の電位が与
えられる。また、FET82aのゲートには、増幅器2
2の出力端が接続される。
【0103】平滑回路90aは、同期検波回路80aか
らの信号を平滑にするためのものである。この平滑回路
90aも、2つの抵抗92aおよび94aと2つのコン
デンサ96aおよび98aとで構成される。
【0104】差動増幅回路100aは、第1の平滑回路
50aからの信号と平滑回路90aからの信号とを合成
し、それらの信号の差を検知するためのものである。こ
の差動増幅回路100aの非反転入力端および反転入力
端には、第1の平滑回路50aの出力端および平滑回路
90aの出力端がそれぞれ接続される。
【0105】次に、図15に示す実施例の動作について
説明する。
【0106】図15に示す実施例では、圧電振動子12
と、増幅器22と、位相補正回路24と、第1の分割手
段としての抵抗26aおよび28aと、第1の差動増幅
回路30aと、第1の同期検波回路40aと、第1の平
滑回路50aとが、図8に示す実施例と同様に動作す
る。したがって、第1の平滑回路50aからの信号は、
駆動信号に関連する信号を相殺した信号と、回転角速度
に比例した信号とを重畳した信号になる。
【0107】また、図15に示す実施例では、駆動信号
に関連する信号が、同期検波回路80aで検出信号に同
期して検波され、平滑回路90aで平滑にされる。その
ため、平滑回路90aからの信号は、駆動信号に関連す
る信号を相殺した信号になる。
【0108】さらに、図15に示す実施例では、差動増
幅回路100aによって、第1の平滑回路50aからの
信号と平滑回路90aからの信号とが合成され、それら
の信号の差の信号が検知される。したがって、第1の平
滑回路50aからの信号において駆動信号に関連する信
号が十分に相殺されていなくても、差動増幅回路100
aからの信号は、駆動信号に関連する信号が十分に相殺
された回転角速度に比例した信号になる。
【0109】図16は図8に示す実施例の他の変形例を
示す回路図である。図16に示す実施例では、図8に示
す実施例と比べて、差動増幅回路100aを有する。こ
の差動増幅回路100aは、第1の差動増幅回路30a
からの信号と位相補正回路24からの駆動信号に関連す
る信号とを合成し、それらの信号の差を検知するための
ものである。そのため、差動増幅回路100aの非反転
入力端および反転入力端には、第1の差動増幅回路30
aの出力端および位相補正回路24の出力端がそれぞれ
接続され、差動増幅回路100aの出力端は、第1の同
期検波回路40aを介して第1の平滑回路50aの入力
端に接続される。図16に示す実施例では、図8に示す
実施例と比べて、第1の差動増幅回路30aからの信号
において駆動信号に関連する信号が、第1の平滑回路4
0aの前段の差動増幅回路100aによっても相殺され
る。
【0110】図17は図14に示す実施例の変形例を示
す回路図である。図17に示す実施例では、図14に示
す実施例と比べて、2つの同期検波回路80aおよび8
0bと、2つの平滑回路90aおよび90bと、2つの
差動増幅回路100aおよび100bとを有する。
【0111】同期検波回路80aおよび80bは、それ
ぞれ、駆動信号に関連する信号を検出信号に同期して検
波するためのものである。これらの同期検波回路80a
および80bは、それぞれ、スイッチング素子としてた
とえばFET82aおよび82bを含み、FET82a
および82bのドレインには、位相補正回路24の出力
端が接続され、FET82aおよび82bのソースに
は、電源電圧Vccの2分の1の電位が与えられる。ま
た、FET82aおよび82bのゲートには、増幅器2
2の出力端が接続される。
【0112】平滑回路90aおよび90bは、それぞ
れ、同期検波回路80aおよび80bからの信号を平滑
にするためのものである。一方の平滑回路90aは、2
つの抵抗92aおよび94aと2つのコンデンサ96a
および98aとで構成され、他方の平滑回路90bも、
2つの抵抗92bおよび94bと2つのコンデンサ96
bおよび98bとで構成される。
【0113】一方の差動増幅回路100aは、第1の平
滑回路50aからの信号と平滑回路90aからの信号と
を合成し、それらの信号の差を検知するためのものであ
る。この差動増幅回路100aの非反転入力端および反
転入力端には、第1の平滑回路50aの出力端および平
滑回路90aの出力端がそれぞれ接続される。
【0114】他方の差動増幅回路100bは、第2の平
滑回路50bからの信号と平滑回路90bからの信号と
を合成し、それらの信号の差を検知するためのものであ
る。この差動増幅回路100bの非反転入力端および反
転入力端には、第2の平滑回路50bの出力端および平
滑回路90bの出力端がそれぞれ接続される。なお、こ
れらの差動増幅回路100aおよび100bの出力端
は、第3の差動増幅回路70の非反転入力端および反転
入力端にそれぞれ接続される。
【0115】次に、図17に示す実施例の動作について
説明する。
【0116】図17に示す実施例では、圧電振動子12
と、増幅器22と、位相補正回路24と、第1の分割手
段としての抵抗26aおよび28aと、第2の分割手段
としての抵抗26bおよび28bと、第1の差動増幅回
路30aと、第2の差動増幅回路30bと、第1の同期
検波回路40aと、第2の同期検波回路40bと、第1
の平滑回路50aと、第2の平滑回路50bとが、図1
4に示す実施例と同様に動作する。したがって、第1の
平滑回路50aからの信号は、駆動信号に関連する信号
を相殺した信号と、回転角速度に比例したたとえば正相
の信号とを重畳した信号になる。また、第2の平滑回路
50bからの信号は、駆動信号に関連する信号を相殺し
た信号と、回転角速度に比例したたとえば逆相の信号と
を重畳した信号になる。
【0117】また、図17に示す実施例では、駆動信号
に関連する信号が、同期検波回路80aおよび80bで
それぞれ検出信号に同期して検波され、平滑回路90a
および90bでそれぞれ平滑にされる。そのため、平滑
回路90aおよび90bからの信号は、それぞれ、駆動
信号に関連する信号を相殺した信号になる。
【0118】さらに、図17に示す実施例では、一方の
差動増幅回路100aによって、第1の平滑回路50a
からの信号と平滑回路90aからの信号とが合成され、
それらの信号の差の信号が検知される。したがって、第
1の平滑回路50aからの信号において駆動信号に関連
する信号が十分に相殺されていなくても、差動増幅回路
100aからの信号は、駆動信号に関連する信号が十分
に相殺された回転角速度に比例したたとえば正相の信号
になる。
【0119】また、図17に示す実施例では、他方の差
動増幅回路100bによって、第2の平滑回路50bか
らの信号と平滑回路90bからの信号とが合成され、そ
れらの信号の差の信号が検知される。したがって、第2
の平滑回路50bからの信号において駆動信号に関連す
る信号が十分に相殺されていなくても、差動増幅回路1
00bからの信号は、駆動信号に関連する信号が十分に
相殺された回転角速度に比例したたとえば逆相の信号に
なる。
【0120】したがって、図17に示す実施例では、図
14に示す実施例と比べて、第1および第2の平滑回路
50aおよび50bからの信号において駆動信号に関連
する信号が十分に相殺されていなくても、第3の差動増
幅回路70からの信号は、駆動信号に関連する信号が十
分に相殺された回転角速度に比例した大きな信号にな
る。
【0121】図18は図14に示す実施例の他の変形例
を示す回路図である。図18に示す実施例では、図14
に示す実施例と比べて、2つの差動増幅回路100aお
よび100bを有する。一方の差動増幅回路100a
は、第1の差動増幅回路30aからの信号と位相補正回
路24からの駆動信号に関連する信号とを合成し、それ
らの信号の差を検知するためのものである。そのため、
差動増幅回路100aの非反転入力端および反転入力端
には、第1の差動増幅回路30aの出力端および位相補
正回路24の出力端がそれぞれ接続され、差動増幅回路
100aの出力端は、第1の同期検波回路40aを介し
て第1の平滑回路50aの入力端に接続される。また、
他方の差動増幅回路100bは、第2の差動増幅回路3
0bからの信号と位相補正回路24からの駆動信号に関
連する信号とを合成し、それらの信号の差を検知するた
めのものである。そのため、差動増幅回路100bの非
反転入力端および反転入力端には、第2の差動増幅回路
30bの出力端および位相補正回路24の出力端がそれ
ぞれ接続され、差動増幅回路100bの出力端は、第2
の同期検波回路40bを介して第2の平滑回路50bの
入力端に接続される。図18に示す実施例では、図14
に示す実施例と比べて、第1の差動増幅回路30aおよ
び第2の差動増幅回路30bからの信号において駆動信
号に関連する信号が、第1の同期検波回路40aおよび
第2の同期検波回路40bの前段の差動増幅回路100
aおよび100bによってもそれぞれ相殺される。
【0122】なお、上述の各実施例では、抵抗26aお
よび28aの抵抗値の比が1:1でありかつ抵抗26b
および28bの抵抗値の比が1:1であるが、それらの
比は、1:1に限らず、他の比に同時に変更されてもよ
い。さらに、抵抗26aおよび26bは、それぞれ、導
体に置き換えられてもよい。
【0123】また、上述の各実施例では圧電振動子が正
3角柱状の振動体とその表面に形成される3つの圧電素
子とを有するが、この発明は1つ以上の駆動検出用回路
を有する別の振動ジャイロにも適用され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】図1に示す実施例における駆動信号による第1
の差動増幅回路(第2の差動増幅回路)の入力側および
出力側の信号を示す回路図である。
【図3】図1に示す実施例における駆動信号による第1
の差動増幅回路の入力側および出力側の信号の一例を示
すグラフである。
【図4】図1に示す実施例における駆動信号による第2
の差動増幅回路の入力側および出力側の信号の一例を示
すグラフである。
【図5】図1に示す実施例における駆動信号による第3
の差動増幅回路の入力側および出力側の信号の一例を示
すグラフである。
【図6】図1に示す実施例における検出信号による第1
の差動増幅回路(第2の差動増幅回路)の入力側および
出力側の信号を示す回路図である。
【図7】図1に示す実施例および図19に示す従来例に
おける出力信号の一例を示すグラフである。
【図8】この発明の他の実施例を示す回路図である。
【図9】図8に示す実施例における駆動信号による第1
の差動増幅回路の入力側および出力側の信号を示す回路
図である。
【図10】図8に示す実施例における駆動信号による第
1の差動増幅回路の入力側および出力側の信号の一例を
示すグラフである。
【図11】図8に示す実施例における検出信号による第
1の差動増幅回路の入力側および出力側の信号を示す回
路図である。
【図12】図8に示す実施例における検出信号による第
1の差動増幅回路の出力側の信号の一例を示すグラフで
ある。
【図13】図8に示す実施例における駆動信号および検
出信号による第1の差動増幅回路の出力側の各信号の一
例を示すグラフである。
【図14】この発明のさらに他の実施例を示す回路図で
ある。
【図15】図8に示す実施例の変形例を示す回路図であ
る。
【図16】図8に示す実施例の他の変形例を示す回路図
である。
【図17】図14に示す実施例の変形例を示す回路図で
ある。
【図18】図14に示す実施例の他の変形例を示す回路
図である。
【図19】従来の振動ジャイロの一例を示す回路図であ
る。
【図20】図19に示す振動ジャイロの要部を示す等価
回路図である。
【図21】図19に示す振動ジャイロにおける駆動信号
による差動増幅回路の入力側および出力側の信号の一例
を示すグラフである。
【符号の説明】
10 振動ジャイロ 12 圧電振動子 14 振動体 16a,16b,16c 圧電素子 20 駆動・検出回路 22 増幅器 24 位相補正回路 26a,26b,28a,28b 抵抗 30a,30b,32,70,100a,100b 差
動増幅回路 40a,40b,80a,80b 同期検波回路 50a,50b,90a,90b 平滑回路 60 増幅回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの駆動検出用回路を有する振動ジャ
    イロであって、 一方の前記駆動検出用回路における信号を異なった大き
    さの2つの信号に分割するための第1の分割手段、 前記第1の分割手段によって分割した2つの信号の差の
    信号を検知するための第1の検知手段、 他方の前記駆動検出用回路における信号を異なった大き
    さの2つの信号に分割するための第2の分割手段、 前記第2の分割手段によって分割した2つの信号の差の
    信号を検知するための第2の検知手段、および前記第1
    の検知手段からの信号および前記第2の検知手段からの
    信号を合成するための合成手段を含む、振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】 駆動検出用回路を有する振動ジャイロで
    あって、 前記駆動検出用回路における信号を異なった大きさの2
    つの信号に分割するための分割手段、 前記分割手段によって分割した2つの信号の差の信号を
    検知するための検知手段、および前記検知手段からの信
    号を同期検波するための同期検波手段を含む、振動ジャ
    イロ。
JP5340668A 1993-10-07 1993-12-07 振動ジャイロ Pending JPH07151553A (ja)

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