JPH0791957A - 圧電振動ジャイロ - Google Patents

圧電振動ジャイロ

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JPH0791957A
JPH0791957A JP5236659A JP23665993A JPH0791957A JP H0791957 A JPH0791957 A JP H0791957A JP 5236659 A JP5236659 A JP 5236659A JP 23665993 A JP23665993 A JP 23665993A JP H0791957 A JPH0791957 A JP H0791957A
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JP
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signal
output signal
piezoelectric
smoothing
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JP5236659A
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Inventor
Toshiyuki Moribayashi
敏之 盛林
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサ性能の改善を図り、かつ、振動体の歩
留まりの改善と調整方法の簡素化によりコストダウンを
図った改良型の圧電振動ジャイロを提供する。 【構成】 三角柱状の振動体1と、その振動を検出する
2つの検出用圧電素子2R,2Lと、振動体1を駆動す
る駆動用圧電素子4と、素子2R,2Lからの各出力信
号の振幅をそれぞれ調整する2つのバッファ回路6,8
と、回路6,8からの各出力信号を合成する合成回路1
0と、回路10からの出力信号に応じて発振する発振回
路12と、回路12からの出力信号を移相し、素子4に
印加する移相回路14と、バッファ回路6,8からの各
出力信号の差を検出する検出回路16と、回路16から
の出力信号を発振回路12からの出力信号に同期して検
波する同期検波回路18と、回路18からの出力信号を
平滑する平滑回路20と、回路20からの出力信号を増
幅する増幅回路22と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の姿勢制御やナ
ビゲーションシステムにおいて回転角速度を検出するた
めに使用される振動ジャイロに関し、特に、恒弾性材料
からなる振動体に圧電素子を接着した圧電振動ジャイロ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術に係る圧電振動ジャイロとし
て、特開平3−172714号、特開平4−10640
9号、特開平4−106410号、特開平4−1064
11号及び特開平5−45167号などの各公報に開示
されたものがある。これらの圧電振動ジャイロにおいて
は、正三角柱状の振動体が使用されており、いずれもそ
の三角柱状の振動体の3つの側面に形成された圧電素子
のうち、2つの圧電素子を振動子の駆動用かつ振動の検
出用として兼用することを前提としている。
【0003】図10は、このような従来の圧電振動ジャ
イロの基本回路構成を示すブロック図、図11は、図1
0の回路における各部信号のタイミングチャートであ
る。振動体101には、2つの駆動用かつ検出用圧電素
子102R,102Lと、帰還用圧電素子104とが形
成されて振動子となり、それに発振回路112、移相回
路114及び位相調整回路105が図10に示すように
接続されて、振動体101は帰還用圧電素子104の面
に直行する方向に振動せしめられる。このとき、圧電素
子102R,102Lの出力信号181及び182は、
同位相であり、かつ振幅も振幅調整回路106により等
しくなるよう調整されて、差動増幅回路116の出力は
0となる。
【0004】そして、このような圧電振動ジャイロを、
振動体101の軸を中心として回転すると、回転の角速
度に応じたコリオリ力が働き、振動方向は無回転時の振
動方向からずれる。すなわち、圧電素子102R,10
2Lの出力信号181及び182は、図11に示すよう
に、無回転時の駆動信号と、その駆動信号に対し90°
の位相差を有するコリオリ信号とを合成したものとな
る。そして、圧電素子102Rの信号181におけるコ
リオリ信号成分と、圧電素子102Lの信号182にお
けるコリオリ信号成分とは、逆位相となる。したがっ
て、差動増幅回路116により、コリオリ信号成分のみ
検出することが可能となる。
【0005】また、帰還用圧電素子104の出力信号1
83は、図11に示すように、移相回路114により駆
動信号に対し90°の位相差を有するように調整される
ため、発振回路112の出力信号184は図11に示す
通りとなる。そこで、同期検波回路118において、差
動増幅回路116の出力を信号184に同期して検波す
れば、その出力信号185は、図11に示すようなコリ
オリ信号となる。さらに、信号185を平滑回路120
で平滑し、その出力を直流増幅回路122で増幅すれ
ば、コリオリ力すなわち回転の角速度に比例した出力1
86が得られる。
【0006】さらに、従来、以上の基本回路に加えて、
感度補償回路及び零点電圧(振動ジャイロセンサに角速
度が印加されていないときのセンサの出力電圧)補償回
路を設けることも提案されており、その回路構成を図1
2に示す。この図に示すように、感度補償回路130
は、半波整流回路132、比較回路134及び増幅回路
136によって構成される。また、零点電圧補償回路1
40は、同期検波回路142、平滑回路144及び(図
10の直流増幅回路122に代わる)差動増幅回路14
6によって構成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の圧電振動ジャイロは、次のような問題点を有
している。第1の問題点は、前述のように2つの圧電素
子を振動子の駆動用かつ振動の検出用として兼用してい
るため、振動体そのものがもつ感度を犠牲にしているこ
とである。すなわち、駆動信号に重畳するコリオリ力に
よる信号を取り出すためには、振動体を駆動する発振回
路の出力インピーダンスをある程度大きくしなければ、
コリオリの信号が駆動信号に埋もれてしまう。これを防
ぐためには、発振回路の出力インピーダンスを大きくせ
ざるを得ないが、その結果、振動体を十分に振動させる
だけの駆動電流が供給できなくなる。このため、処理回
路側のゲインを上げることで従来対応してきたが、それ
により処理回路が外来ノイズの影響を受けやすくなって
しまう。さらに、高精度の増幅回路が必要となる。
【0008】また、第2の問題点は、2つの圧電素子を
振動子の駆動用かつ振動の検出用に兼用しているため、
2つの圧電素子の温度ドリフト及び経時変化がセンサ性
能に著しく影響することである。具体的には、駆動用と
しての圧電素子の逆圧電効果、振動検出用としての圧電
素子の圧電効果、及び、圧電素子が持つ容量、の3つの
特性全てに温度ドリフト及び経時変化があるため、セン
サ性能への影響は複雑となり、処理回路での補正が困難
な状況になっていることである。
【0009】かかる実情に鑑み、本発明の目的は、従来
技術が抱える上記の問題点を処理回路のみの改良で対応
し、センサ性能そのものの改善を図るとともに、振動体
の歩留まりの改善と調整方法の簡素化によるコストダウ
ンを図った、改良型の圧電振動ジャイロを提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく案
出された、本発明に係る第1の圧電振動ジャイロは、三
角柱状の振動体と、前記振動体の2つの側面にそれぞれ
形成され、前記振動体の振動をそれぞれ検出する第1及
び第2の検出用圧電素子と、前記振動体の他の1つの側
面に形成され、前記振動体の振動を駆動する駆動用圧電
素子と、前記第1及び第2の検出用圧電素子からの各出
力信号の振幅をそれぞれ調整する第1及び第2のバッフ
ァ回路と、前記第1及び第2のバッファ回路からの各出
力信号を合成する合成回路と、前記合成回路からの出力
信号に応じて発振する発振回路と、前記発振回路からの
出力信号を移相し、前記駆動用圧電素子に印加する移相
回路と、前記第1及び第2のバッファ回路からの各出力
信号の差を検出する第1の検出回路と、前記第1の検出
回路からの出力信号を、前記発振回路からの出力信号に
同期して検波する第1の同期検波回路と、前記第1の同
期検波回路からの出力信号を平滑する第1の平滑回路
と、前記第1の平滑回路からの出力信号を増幅する第1
の増幅回路と、を具備してなるものである。
【0011】また、本発明に係る第2の圧電振動ジャイ
ロは、前記第1の圧電振動ジャイロにおいて、前記合成
回路からの出力信号を整流する整流回路と、前記整流回
路からの出力信号の電圧と所定の基準電圧とを比較する
比較回路と、前記移相回路と前記駆動用圧電素子との間
に挿入され、前記比較回路からの出力信号に応じて前記
移相回路からの出力信号の振幅を制御する第2の増幅回
路と、を更に具備するものである。
【0012】また、本発明に係る第3の圧電振動ジャイ
ロは、前記第2の圧電振動ジャイロにおいて、前記第1
の検出回路からの出力信号を、前記第2の増幅回路から
の出力信号に同期して検波する第2の同期検波回路と、
前記第2の同期検波回路からの出力信号を平滑する第2
の平滑回路と、を更に具備し、前記第1の増幅回路に代
えて、前記第1及び第2の平滑回路からの各出力信号の
差を検出する第2の検出回路、を具備するものである。
【0013】また、本発明に係る第4の圧電振動ジャイ
ロは、前記第3の圧電振動ジャイロにおいて、前記第2
の平滑回路と前記第2の検出回路との間に挿入される温
度補償回路を更に具備するものである。
【0014】
【作用】上記の如く構成された第1の圧電振動ジャイロ
においては、第1及び第2の検出用圧電素子からの各出
力信号は、第1及び第2のバッファ回路においてその振
幅をそれぞれ調整され、次いで合成回路において合成さ
れることにより、コリオリ信号成分が相殺されて駆動信
号成分のみとなる。そして、その出力信号に応じて発振
する信号が発振回路により得られる。発振回路からの出
力信号は、移相回路において移相され、駆動用圧電素子
に印加されることにより、振動が継続する。また、第1
及び第2のバッファ回路からの各出力信号は、第1の検
出回路に入力されてその差すなわちコリオリ信号成分が
検出される。その第1の検出回路からの出力信号は、第
1の同期検波回路において、発振回路からの出力信号に
同期して検波され、第1の平滑回路において平滑され、
さらに第1の増幅回路において増幅されることにより、
コリオリ力すなわち回転角速度に応じた直流信号が得ら
れる。
【0015】また、本発明に係る第2、第3及び第4の
圧電振動ジャイロにおいてもその基本的作用は同一であ
るが、その性能が改善される。以上の作用の詳細は、次
の実施例の説明においてより一層明らかとなるであろ
う。
【0016】
【実施例】以下、添付図面の図1〜図9を参照して本発
明の実施例を説明する。
【0017】図1は、本発明の第1の実施例、すなわち
本発明に係る第1の圧電振動ジャイロの実施例、の回路
構成を示すブロック図である。この図において、符号1
は振動体、2Rは振動検出用圧電素子(R側)、2Lは
振動検出用圧電素子(L側)、4は駆動用圧電素子、6
は第1のバッファ回路、8は第2のバッファ回路、10
は前記合成回路としての加算回路、12は発振回路、1
4は移相回路、16は前記第1の検出回路としての差動
増幅回路、18は第1の同期検波回路、20は第1の平
滑回路、22は前記第1の増幅回路としての直流増幅回
路、である。また、図2は、その図1の回路における各
部信号のタイミングチャートである。以下、第1実施例
の動作を説明する。
【0018】検出用圧電素子2R,2Lから出力される
帰還信号81,82は、バッファ回路6,8にて振幅調
整され、次いで加算回路10にて合成されて信号83と
なる。この信号83が発振回路12に印加され、その出
力が移相回路14にて90°位相をずらされて、振動体
1の駆動用圧電素子4に印加されることにより、自励発
振回路が構成される。
【0019】振動体1は図1に示されるX軸方向に振動
するが、この状態で振動体1が図1中の矢印方向に回転
すると、Y軸方向に回転角速度に比例したコリオリの力
が作用する。このコリオリの力は、図2の信号81,8
2に示すように、各検出用圧電素子の帰還信号に同期し
て重畳する。信号81,82の帰還信号は、あらかじめ
同位相で、同振幅に調整されているが、コリオリによる
信号は、図2の信号81,82に示すように逆位相とな
るため、加算回路10で信号81,82を合成すると、
信号83のように帰還信号のみが取り出せる。
【0020】差動増幅回路16及び同期検波回路18に
おいて、帰還信号83に同期して信号81,82の差分
を求めることで、信号85に示すコリオリ信号のみが検
出できる。信号85のコリオリ信号を平滑回路20で平
滑し、直流増幅回路22で所望の値まで増幅することに
より、図2の信号86に示すような、回転角速度に比例
したアナログ出力が得られることとなる。
【0021】次に、本発明の第2の実施例すなわち本発
明に係る第2の圧電振動ジャイロの実施例を、図3のブ
ロック回路図及び図4のタイミングチャートにより説明
する。この第2実施例の基本動作は、第1実施例と全く
同じである。異なる点は、センサ感度が環境変化やセン
サ各部の経時変化により変動することを防ぐため、半波
整流回路32、比較回路34及び増幅回路36からなる
感度補償回路30を設けたことにある。
【0022】圧電振動ジャイロセンサの感度は、振動体
を構成する恒弾性材や3つの圧電素子の機械的特性や電
気的特性の変化、及び発振回路の出力特性等に大きく左
右される。影響の程度は、加算回路10の出力より得ら
れる信号83の帰還信号の振幅の変化となって現れる。
したがって、この帰還信号の振幅が常に一定となるよう
に制御すれば、この問題は解決可能である。以下に、感
度補償回路30の動作原理を説明する。
【0023】加算回路10より出力される帰還信号83
を半波整流回路32により半波整流した波形が図4の信
号88である。比較回路34において、この信号88を
平滑し(信号89)、あらかじめ設定された基準電圧V
Aと比較して、信号89が一定(VA)となるように増
幅回路36を制御する。この結果、信号83は、常に一
定の振幅となるよう制御される。また、図4の信号8
3’は、感度補償の有無による、帰還信号83の波形の
相違を示したものである。なお、第2実施例に示す半波
整流回路32に代えて、全波整流回路としてももちろん
かまわない。
【0024】次に、本発明の第3の実施例すなわち本発
明に係る第3の圧電振動ジャイロの実施例を、図5のブ
ロック回路図及び図6のタイミングチャートにより説明
する。この第3実施例の基本動作は、第2実施例と全く
同じである。異なる点は、環境変化や経時変化により発
生する検出用圧電素子2R,2Lのアンバランスによる
センサの零点電圧のドリフト分を検出する回路を設けた
ことにある。この零点電圧補償回路40は、図5に示す
ように、同期検波回路42、平滑回路44及び(直流増
幅回路22に代わる)差動増幅回路46によって構成さ
れる。以下、零点電圧補償回路40の動作原理を説明す
る。
【0025】周囲の環境変化や経時変化によって検出用
圧電素子2R,2Lに発生するアンバランスは、図6の
信号81,82に示すように、振幅差及び位相差となっ
て現れることが実験結果により知られている。第1の同
期検波回路18は、信号81,82の振幅差を主に検出
できるように、検波タイミングが設定されているため、
検波信号85には、コリオリによる信号とドリフト成分
(振幅差分)とが検出される。第2の同期検波回路42
は、信号81,82の位相差を主に検出できるように、
検波タイミングが設定されているため、検波信号90に
は、ドリフト成分(位相差分)のみが検出される。な
お、コリオリによる信号には位相差が発生しないため、
信号90にはコリオリ信号が検出されない。図7に示す
ように、ドリフトの振幅差分(信号92)とドリフトの
位相差分(信号91)は、類似した傾向を示すことが判
っているため、差動増幅回路46にてこの信号91を信
号92から適度に差し引くことによって、センサ出力8
6に現れるドリフトを改善することが可能となる。
【0026】次に、本発明の第4の実施例すなわち本発
明に係る第4の圧電振動ジャイロの実施例を、図8のブ
ロック回路図及び図9の特性図により説明する。この第
4実施例の基本動作は、第3実施例と全く同じである。
異なる点は、センサの零点電圧のドリフト分を補償する
回路にさらに温度補償回路50を追加し、ドリフトに対
する補償をより高性能に実行できるようにしたことにあ
る。以下、その動作について説明する。
【0027】前述の第3実施例では、信号91と信号9
2の波形を一致させるため、信号91のVREF(基準
電圧)からの偏差が1/n(nは任意に設定可能な定
数)となるように信号91を加工していたが、それで
は、図9に示すように、信号92と完全に一致させるこ
とができないという問題点が残っている。この問題点を
解決するため、1/nのnが温度によって変化するよう
な温度補償回路50を設けることにより、信号92とほ
ぼ完全に一致する信号93を得ることが可能となる。
【0028】以上、本発明の実施例について述べてきた
が、もちろん本発明はこれに限定されるものではなく、
特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な実施例を
案出することは当業者にとって容易なことであろう。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。 (1)本発明に係る第1の圧電振動ジャイロにおける効
果 検出用圧電素子と駆動用圧電素子とを独立して設定して
いるため、発振回路の出力インピーダンスを小さくする
ことができ、その結果、振動体そのものの感度を従来方
式に比べ、約10倍上げることができる。すなわち、外
乱ノイズに対する耐性の向上と処理回路の簡素化による
コストダウンが可能となる。従来は、左右2つの圧電素
子で振動体を振動させていたため、左右の圧電素子のア
ンバランスがそのまま振動方向を変化させ、これがその
ままドリフト成分として出力されていた。本発明では、
駆動用圧電素子を1枚としたため、振動方向が変化する
こともなく、周囲環境や経時変化の影響を受けにくい。
【0030】(2)本発明に係る第2の圧電振動ジャイ
ロにおける効果 感度補償回路の目的は、センサに回転角速度が加わって
いないときの検出用圧電素子からの信号の振幅が常に一
定となるようにすることである。しかしながら、従来技
術に係る感度補償方式は、図12に示す帰還用圧電素子
の出力信号を使って間接的に補償しようとするため、帰
還用圧電素子や振動子等その他の誤差要因が介在して高
精度な調整ができない。また、誤差要因を打ち消すため
の調整が別途必要となっていた。本発明は、左右の検出
用圧電素子の出力信号を合成することにより、センサに
回転が加わっているときでも常に一定の出力が得られる
ことに着目し、この合成波形の振幅が常に一定となるよ
う感度補償をすることで完全な自動補償を実現する。
【0031】(3)本発明に係る第3の圧電振動ジャイ
ロにおける効果 本発明に係る第2の圧電振動ジャイロにおいて残された
零点電圧のドリフト補償を、ドリフト検出回路を追加す
ることで改善できる。第3の圧電振動ジャイロの採用に
より、第2の圧電振動ジャイロに比較して、零点電圧の
ドリフトは約1/3になることが確認されている。
【0032】(4)本発明に係る第4の圧電振動ジャイ
ロにおける効果 第3の圧電振動ジャイロにおける零点電圧のドリフト補
償の性能をさらに改善させるため、ドリフト検出回路に
温度補償回路を追加したものであり、第2の圧電振動ジ
ャイロに比較して、零点電圧のドリフトは約1/10に
なることが確認されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る圧電振動ジャイロ
の回路構成を示すブロック図である。
【図2】図1の回路における各部信号のタイミングチャ
ートである。
【図3】本発明の第2の実施例に係る圧電振動ジャイロ
の回路構成を示すブロック図である。
【図4】図2の回路における各部信号のタイミングチャ
ートである。
【図5】本発明の第3の実施例に係る圧電振動ジャイロ
の回路構成を示すブロック図である。
【図6】図5の回路における各部信号のタイミングチャ
ートである。
【図7】図5の回路における信号の温度特性を示す図で
ある。
【図8】本発明の第4の実施例に係る圧電振動ジャイロ
の回路構成を示すブロック図である。
【図9】図8の回路における信号の温度特性を示す図で
ある。
【図10】従来技術に係る第1の圧電振動ジャイロの回
路構成を示すブロック図である。
【図11】図10の回路における各部信号のタイミング
チャートである。
【図12】従来技術に係る第2の圧電振動ジャイロの回
路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…振動体 2R…振動検出用圧電素子(R側) 2L…振動検出用圧電素子(L側) 4…駆動用圧電素子 6…第1のバッファ回路 8…第2のバッファ回路 10…加算回路 12…発振回路 14…移相回路 16…差動増幅回路 18…同期検波回路 20…平滑回路 22…直流増幅回路 30…感度補償回路 32…半波整流回路 34…比較回路 36…増幅回路 40…零点電圧補償回路 42…同期検波回路 44…平滑回路 46…差動増幅回路 50…温度補償回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三角柱状の振動体(1)と、 前記振動体(1)の2つの側面にそれぞれ形成され、前
    記振動体(1)の振動をそれぞれ検出する第1及び第2
    の検出用圧電素子(2R,2L)と、 前記振動体(1)の他の1つの側面に形成され、前記振
    動体(1)の振動を駆動する駆動用圧電素子(4)と、 前記第1及び第2の検出用圧電素子(2R,2L)から
    の各出力信号の振幅をそれぞれ調整する第1及び第2の
    バッファ回路(6,8)と、 前記第1及び第2のバッファ回路(6,8)からの各出
    力信号を合成する合成回路(10)と、 前記合成回路(10)からの出力信号に応じて発振する
    発振回路(12)と、 前記発振回路(12)からの出力信号を移相し、前記駆
    動用圧電素子(4)に印加する移相回路(14)と、 前記第1及び第2のバッファ回路(6,8)からの各出
    力信号の差を検出する第1の検出回路(16)と、 前記第1の検出回路(16)からの出力信号を、前記発
    振回路(12)からの出力信号に同期して検波する第1
    の同期検波回路(18)と、 前記第1の同期検波回路(18)からの出力信号を平滑
    する第1の平滑回路(20)と、 前記第1の平滑回路(20)からの出力信号を増幅する
    第1の増幅回路(22)と、 を具備してなる圧電振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧電振動ジャイロにお
    いて、 前記合成回路(10)からの出力信号を整流する整流回
    路(32)と、 前記整流回路(32)からの出力信号の電圧と所定の基
    準電圧とを比較する比較回路(34)と、 前記移相回路(14)と前記駆動用圧電素子(4)との
    間に挿入され、前記比較回路(34)からの出力信号に
    応じて前記移相回路(14)からの出力信号の振幅を制
    御する第2の増幅回路(36)と、 を更に具備する圧電振動ジャイロ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の圧電振動ジャイロにお
    いて、 前記第1の検出回路(16)からの出力信号を、前記第
    2の増幅回路(36)からの出力信号に同期して検波す
    る第2の同期検波回路(42)と、 前記第2の同期検波回路(42)からの出力信号を平滑
    する第2の平滑回路(44)と、 を更に具備し、前記第1の増幅回路(22)に代えて、 前記第1及び第2の平滑回路(20,44)からの各出
    力信号の差を検出する第2の検出回路(46)、 を具備する圧電振動ジャイロ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の圧電振動ジャイロにお
    いて、 前記第2の平滑回路(44)と前記第2の検出回路(4
    6)との間に挿入され、零点電圧の温度補償をするため
    の温度補償回路(50)、 を更に具備する圧電振動ジャイロ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8327703B2 (en) 2008-07-17 2012-12-11 Seiko Epson Corporation Angular velocity detection circuit and angular velocity detection apparatus
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JP2014197010A (ja) * 2014-05-29 2014-10-16 セイコーエプソン株式会社 角速度検出装置及び電子機器

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