JP5725687B2 - マイクロメカニカル回転速度センサ - Google Patents

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Description

本発明は、震動質量体と、震動質量体を第1の方向xで振動させる駆動手段と、震動質量体の第2の方向yへの偏向、すなわちコリオリ力に基づく測定偏向およびこの測定偏向に対してほぼ90゜位相のずれた障害偏向から成る偏向を測定して偏向信号を形成する測定手段と、震動質量体を把持しており障害偏向を低減する補償手段とを有する、マイクロメカニカル回転速度センサに関する。
リニアに振動する振動ジャイロスコープは一般に知られている。回転角度センサではセンサ構造体の一部がアクティブに第1の方向つまりx軸方向へずれる。これを1次振動と称する。感応軸線に関して外部から回転速度がかかっている場合、コリオリ力が振動部へ作用する。このコリオリ力は1次振動の周波数により周期的に変化しながら、センサ構造体の一部を第1の方向に対して垂直な第2の方向へ、つまりx軸方向に対して垂直なy軸方向へ振動させる。これを2次振動と称する。センサ構造体には検出手段が取り付けられており、コリオリの測定原理にしたがってこの2次振動が検出される。
回転速度センサを構成する際の構想として、適切な対称性を選択することにより、基板平面内の1次振動および2次振動に対してチャート状の座標系K=(x,y)が設定される。質量体およびばねの1次振動および2次振動に対する剛性テンソルの主軸系が正確に座標系Kに一致するように配置される。
さらに検出手段を構成する際には、センサの1次振動により外部の回転速度なしでコリオリ効果の検出手段に信号が発生しないように注意しなければならない。このために検出手段は座標系KDが機械部の座標系Kに一致するように構成される。つまりKD=(x,y)である。
理想的な回転速度センサでは、1次振動がコリオリ効果の検出手段に重畳される。実際の回転速度センサで発生するこうした重畳結合は“2乗”と称される。2乗信号とは、センサが1次振動するように駆動されており、外部のイナーシャ系に対して相対運動していないのに発生し、コリオリ効果の検出手段に作用する信号である。
2乗信号により1次振動の周波数によって周期的に変調された信号がコリオリ効果の検出手段へ作用する。2乗信号の発生する原因として、センサ素子の機械部の座標系K(x,y)が検出手段の座標系KD(x’,y’)に一致せず、2つの系が所定の角度だけわずかに回転していることが挙げられる。
この小さな回転は典型的には製造工程における製造差などのセンサ構造体の不完全性に起因するものである。質量体の重量の分布が非対称であったり、ばね剛性が非対称であったりする。その結果、質量体およびばねの剛性テンソルの主軸系が検出手段の座標系KDに一致しなくなってしまう。
回転速度センサの障害的な2乗信号が製造工程における不完全性に起因していることは周知であり、種々の技術分野の回転速度センサで問題となっている。ここで従来技術からもさまざまな障害信号の低減手段が公知である。
従来技術から知られる第1の2乗信号の抑圧方法は、回転速度信号および2乗信号とは異なる位相を利用することである。コリオリ力は1次振動の速度に比例し、2乗信号は1次信号の偏向に比例する。したがって回転速度信号の位相と2乗信号の位相とのあいだにはほぼ90゜の位相ずれが存在している。検出手段では2乗信号および回転速度信号が1次振動の周波数によって振幅変調された信号として検出される。独国出願第19726006号明細書および米国特許第5672949号明細書から公知の同期変調法または位相増幅法によれば、まずこれらの信号はベースバンドへ復調される。さらに復調のための基準信号の位相を適切に選択することにより、2乗信号が抑圧される。ただしこれらの手法ではセンサ素子そのものでの2乗信号は制御されない。また2乗信号は検出手段へいたる1次振動の変換路を通過してしまい、抑圧は電子的に見ると信号路の後方でようやく行われるのである。回転速度の測定領域に比して大きな2乗信号が生じると、第1の信号変換段のダイナミクス領域への要求が著しく高くなり、しばしばセンサノイズが過度に大きくなってしまう。
従来技術から知られる第2の2乗信号の抑圧方法は、機械的なセンサ構造体を物理的に平衡させることである。第1の手法に比べてセンサ素子に追従して処理することにより直接に2乗信号の原因が排除され、検出手段に2乗信号が発生しなくなる。
また一般に、従来技術で周知の手法として、容量性のマイクロメカニカル回転速度センサにおいて電子的な2乗信号の補償が行われている。この場合2乗信号は、電気信号をコリオリ効果の検出手段より前方の電子変換器ユニットへ意図的に注入することにより抑圧される。ここで補償信号は2乗信号が補償されるちょうどの大きさに選定される。
米国特許第6067858号明細書には従来技術の手法として、容量性のマイクロメカニカル回転速度センサの2乗信号の電子的な補償が説明されている。運動する櫛歯フィンガと固定電極とのあいだに種々の電位が印加される。
独国公開第10237411号明細書には、周期的に変化する力を意図的に作用させることに基づいて2乗信号の低減を達成する手法が説明されている。ここではセンサ構造体の適切な部材に補償用電極構造部が取り付けられ、外部の直流電圧を周期的に変化させながら意図的に印加することにより、センサ構造体にダイナミックな静電力が印加される。
独国出願第19726006号明細書 米国特許第5672949号明細書 米国特許第6067858号明細書 独国公開第10237411号明細書
本発明の課題は、回転速度センサの補償および平衡化を簡単かつ確実に行えるようにすることである。
この課題は、震動質量体と、震動質量体の第1の方向での振動を駆動する駆動手段と、震動質量体の第2の方向への偏向、すなわちコリオリ力に基づく測定偏向および該測定偏向に対してほぼ90゜位相のずれた障害偏向から成る偏向を測定する測定手段と、障害偏向を低減するために震動質量体を把持している補償手段とを有するマイクロメカニカル回転速度センサにおいて、閉ループ制御手段が設けられており、この閉ループ制御手段に偏向信号が入力信号として供給され、偏向信号から障害偏向信号が復調され、障害偏向信号から補償信号が形成され、補償信号が補償手段へ供給される構成により解決される。
有利には、本発明の閉ループ制御により補償信号が形成され、障害偏向が発生場所で、すなわち震動質量体の箇所で補償手段により低減される。これにより全偏向における障害偏向成分が測定偏向に比べて低下する。したがって得られた測定値に関して偏向信号を評価する際に課される要求も小さくなる。特に測定値の同期変調への要求は低減される。
さらに有利には、本発明の閉ループ制御により、障害信号の時間変化、例えばセンサのドリフトまたは経時劣化も補償される。経時劣化、温度、応力などに起因する障害信号は閉ループ制御手段により抑圧される。
有利には、閉ループ制御手段は障害偏向をゼロへ向かって制御するように構成されている。
有利な実施形態では、閉ループ制御手段は積分素子を含む。障害信号は積分素子を使用することにより理想的に抑圧される。
別の有利な実施形態では、回転速度センサは平衡情報から付加的な補償信号を形成する開制御部を有している。このように閉ループ制御と開制御とを組み合わせることにより、センサの耐用期間にわたる障害信号の変化の補償の利点と製造時の固定の平衡化の利点とが統合される。付加的な補償により閉ループ制御の捕捉範囲(Fangbereich)を小さく設定でき、また逆にその分解能を高めることができる。この分解能は、ディジタルの制御部でセンサの出力ノイズが小さく、制御部の量子化効果が高くなるように選定される。また閉ループ制御と開制御とを組み合わせることにより、制御の捕捉範囲をきわめて大きくすることができる。
特に有利な実施形態では、閉ループ制御手段は閉ループ制御の捕捉範囲を平衡情報に依存して調整可能であるように構成されている。これにより制御回路の捕捉範囲を動作点に適合させることができるので有利である。すなわち閉ループ制御の捕捉範囲は平衡となるように調整された動作点から独立に設定することができる。
また有利には、機械的なセンサ素子の最大障害信号の大きさに対する要求も低減される。なぜならこの障害信号は、本発明の制御において、適切に選択された捕捉範囲により簡単に補償されるからである。こうして精度への要求が低減され、機械的なセンサ素子に対する製造コストも小さくなる。
さらに、センサの評価電子回路の調整範囲への要求も低減される。なぜなら制御部がセンサ素子での障害偏向を抑圧し、評価すべき偏向の大部分が測定偏向しか含まなくなるからである。
他の実施形態は従属請求項から得られる。
本発明の実施例を図示し、以下に詳細に説明する。
図1には従来技術の回転角度センサのマイクロメカニカル部分の概略図が示されている。図示されているのはばね素子150によって基板160に懸架された震動質量体100である。ばね素子150では震動質量体100の第1の方向xへの振動と第1の方向xに垂直な第2の方向yへの偏向とが生じる。震動質量体100の第1の方向xへの駆動のために駆動手段110が設けられている。駆動手段110は例えば容量的に構成されている。したがって図ではこれはコンデンサとして示されている。駆動手段110には駆動信号105が供給される。震動質量体100にはさらに第1の測定手段115が設けられており、震動質量体100の第1の方向xへの振動が測定され、そこから振動信号117が形成される。駆動を測定する第1の測定手段115も容量的に構成されているので、図ではコンデンサとして示されている。震動質量体100にはさらに第2の方向yへの偏向を測定する第2の測定手段120が設けられている。
振動ジャイロスコープでは外部の回転速度を求めるためにコリオリ力が利用される。速度に比例して第2の方向yへ作用するコリオリ力
=2mv×Ω
が発生する。ここでvは駆動振動であるから第1の方向xにあり、回転速度のベクトルまたは回転速度Ωは第1の方向xを含む平面に垂直な第3の方向zにある。コリオリ力Fは震動質量体100の第2の方向yへの測定偏向に作用する。さらにマイクロメカニカルセンサ素子の不完全性のために、距離に比例する障害偏向、いわゆる2乗信号も駆動振動の共振周波数で生じる。震動質量体100の障害偏向は力Fから発生し、速度に比例するコリオリ力から生じる測定偏向に対して90゜位相ずれしている。第2の方向yへの全偏向は測定偏向と障害偏向とを重畳した量である。これが第2の測定手段120で測定され、偏向信号125へ変換される。第2の測定手段120も容量的に構成されているので、やはり図ではコンデンサとしてシンボリックに表されている。2乗信号または障害偏向は種々の方向を有する。重要なのは、検出手段によって正確に偏向を評価し、どの成分が第2の方向yにあるかを求めることである。障害偏向を抑圧するために、独国公開第10237411号明細書では、震動質量体100を把持する補償手段130が設けられている。補償手段130も容量的に構成されているので、図ではコンデンサとしてシンボリックに表されている。
図2には従来技術の回転速度センサの評価回路が概略的に示されている。震動質量体100の第2の方向yへの偏向は図1の第2の測定手段120により記録され、そこから偏向信号125が形成される。偏向信号125は全偏向、つまりコリオリ力Fに由来する測定偏向成分と2乗信号Fに由来する障害偏向成分とから成る。
コリオリ力
=2mv×Ω
から得られる測定偏向は駆動振動の周波数を有する信号であり、震動質量体100の第1の方向x(駆動方向)への運動速度に比例する。測定偏向は駆動振動の偏向に対して90゜位相がずれている。マイクロメカニカルセンサ素子の不完全性のためにさらに駆動信号の周波数を有する障害信号、すなわち2乗信号が発生する。2乗信号に由来する障害偏向は駆動偏向、すなわち震動質量体100が振動中心位置から第1の方向xにおいて戻った距離に比例する。したがって障害偏向は測定偏向に対して90゜位相ずれしており、駆動振動に対して180゜位相ずれしている。
アナログの偏向信号125はこの実施例では入力回路200のアナログディジタル変換器ADUによりディジタル偏向信号202へ変換される。ディジタル偏向信号202は測定偏向の位相および駆動振動の周波数を有する周期信号205に同期して復調される。その結果測定信号203が得られる。測定信号203は出力回路210へ供給され、場合によりフィルタリングが行われ、そこから所望の形態の回転速度に関する情報を含むセンサ信号215が形成される。
駆動振動、測定偏向および障害偏向のあいだの上述の関係が障害信号の抑圧に用いられる。速度に比例する周期信号215に同期して復調されることにより障害信号が抑圧され、コリオリ信号はセンサの出力側でフィルタを介して調整される所望の有効帯域へ展開される。こうした障害抑圧法の欠点は復調信号および信号処理に必要な高いダイナミクス領域の絶対値精度に高い要求が課されることである。大きな障害信号は復調の前までに信号路で処理しなければならない。
図3には障害偏向の補償部を備えた従来技術の回転速度センサの評価回路が概略的に示されている。図2に示されている部材のほか、評価回路はメモリ300(例えば読み出し専用プログラマブルメモリPROM)およびディジタルアナログ変換器DAU310を有している。メモリ300には平衡値302が格納されており、この平衡値がDAU310へ供給される。DAU310では平衡値が直流電圧、すなわち補償信号135へ変換され、この信号が図1の補償手段130へ供給される。こうして障害偏向の補償が行われる。補償手段130はそれ自体が駆動構造体であってもよいし、センサの既存の構造体、例えば駆動手段または測定手段であってもよい。この種の装置およびその動作は、例えば米国特許第6067858号明細書に記載されている。評価回路からの補償信号135により障害偏向は適切な手段を介して直接にセンサ素子内で抑圧される。さらに平衡化も行われるが、その際には例えばPROMを介して平衡値がディジタルアナログ変換される。ただし他の適切な手段によって平衡化を達成してもよい。しかしこの場合、障害信号が例えば経時劣化またはドリフトによって変化したときに固定の平衡値では理想的な抑圧が達成されないという欠点が残ってしまう。
図4には本発明の回転速度センサの評価回路の第1の実施例の概略図が示されている。図2に示されている部材のほか、この評価回路は閉ループ制御回路400およびディジタルアナログ変換器DAU410を有する。ディジタル偏向信号202は測定偏向の位相および駆動振動の周波数を有する周期信号205に同期して復調される。ディジタル偏向信号202は本発明によれば第2の信号路で測定偏向の位相および駆動振動の周波数を有する周期信号205に同期して復調される。その結果、障害信号401は閉ループ制御回路400へ供給される。閉ループ制御回路400は制御信号402を形成し、これをDAU410へ供給する。制御信号402はDAU410を介して補償信号135、すなわち直流電圧信号へ変換され、これが図1の補償手段130へ供給される。こうして震動質量体100の障害偏向が補償されるか少なくとも低減され、測定手段120で形成された偏向信号125は小さな障害偏向成分と大きな測定偏向成分とを有するようになる。偏向信号125はアナログディジタル変換器ADU200で変換され、ディジタル偏向信号202として制御回路へ供給される。
本発明は従来技術に対して、障害抑圧が開制御手段を介してではなく閉ループ制御手段を介して図4に示されているようにセンサ素子で行われるという利点を有する。測定偏向と障害偏向とは相互に90゜位相ずれしているので、これらの信号は正しい位相での同期変調により分離される。補償信号135はここでは機械的センサ素子の電極に印加される直流電圧である。震動質量体100に固定された可動の第1の電極が定置の第2の電極の上方を通過すると、独国公開第10237411号明細書に記載されているように、距離に比例する静電力が発生し、これが障害信号を抑圧する。閉ループ制御回路400が有利に積分部を有するように構成されている場合、障害偏向は量子化に起因する効果まで理想的に抑圧される。いわゆる2乗信号制御回路は純粋にアナログに構成されており、フレキシビリティに関する理由から、一般に知られているアナログ回路でのドリフト問題の欠点を回避するために、2乗信号は変換されない。
ディジタルの構成では、図4に示されているように、量子化に起因して残留誤差が残ってしまう。これはディジタル偏向信号202を復調する際の位相シフトに関連して測定信号203のオフセットを発生させる。制御信号402の時間変化はバックエンド回路の出力フィルタの有効帯域に生じ、復調にエラーがあると回転速度の出力側にノイズが発生する。したがってディジタルアナログ変換器DAUの分解能は要求される出力ノイズが上方超過されないように選定しなければならない。
図5には本発明の回転速度センサの評価回路の第2の実施例が示されている。マイクロメカニカルセンサ素子は製造差に起因する不完全性のために距離に比例する障害信号として大きなトレランスを有する。閉ループ制御回路400の分解能への要求は、障害信号401に対する捕捉範囲への要求と同様に、センサ全体のノイズへの要求が増大するにつれて増大する。
本発明の評価回路の第2の実施例では、図3の障害信号の平衡化と図4の閉ループ制御とが組み合わされることにより前述の問題点が回避される。図3,図4とは異なり、ここでは補償信号135の開制御成分135Bと閉ループ制御成分135Aとが区別されて示されている。
この実施例では、第1のステップで開制御により障害偏向が粗く平衡化される。平衡値302はメモリ300から取り出され、ディジタルアナログ変換器DAU310へ供給される。ディジタルアナログ変換器DAUはここから補償信号135Bを形成し、直流電圧として震動質量体100の電極対として構成された図1の補償手段130へ印加する。電圧‐力変換は一方側の固定の電極および他方側の可動の電極によって形成されるコンデンサ構造体を介して静電的に行われる。
図6には図5の本発明の回転速度センサの補償信号と捕捉範囲との関係のグラフが示されている。捕捉範囲Fは補償信号135(ここでは補償電圧U_Q)に関して示されている。グラフからわかるように、この関係は2次関数となっている。さらに捕捉範囲の変化量ΔF、補償電圧の変化量ΔU_Q、2つの異なる平衡点Abgl_1,Abgl_2が示されている。図6からわかるように、種々の動作点での平衡化に依存して、制御出力電圧の変化量ΔU_Qが等しい場合、障害信号を抑圧するための捕捉範囲ΔF_1,ΔF_2は大きく異なってくる。
本発明によれば、ディジタルアナログ変換器DAU410の捕捉範囲を動作点ごとに適合させることにより図5の評価回路の効果が補償される。このためにメモリ300から取り出される平衡値302が比較テーブル510により平衡化に依存するDAUの捕捉範囲の適合化量と結合される。比較テーブル510は平衡化に依存してディジタル語515を送出し、これがディジタルアナログ変換器DAU520内でアナログ語525へディジタルアナログ変換される。このアナログ語525はDAU410の捕捉範囲を定める。こうして閉ループ制御は比較テーブル510の内容によって定義され、各動作点または平衡値302に対して所定の捕捉範囲が得られるように行われる。有利には例えば平衡化に依存してつねに同じ捕捉範囲が調整される。したがって捕捉範囲は図6のグラフの関数から独立に定められる。
開制御の平衡化および閉ループ制御の平衡化を組み合わせることにより、閉ループ制御に必要な捕捉範囲、ひいてはディジタルアナログ変換器DAU410の分解能に対する要求が低減され、その際にも抑圧すべき障害信号に対する全捕捉範囲は縮小されない。
上述した以外の実施例も可能であり、本発明の閉ループ制御は種々に実行される。また本発明と従来技術の手段との組み合わせも可能である。
従来技術の回転速度センサのマイクロメカニカル機能部の概略図である。 従来技術の回転速度センサの評価回路の概略図である。 従来技術の障害偏向の補償部を備えた回転速度センサの概略図である。 本発明の回転速度センサの評価回路の第1の実施例の概略図である。 本発明の回転速度センサの評価回路の第2の実施例の概略図である。 図5の回転速度センサの補償信号と捕捉範囲との関係を示すグラフである。
符号の説明
100 震動質量体、 105 駆動信号、 110 駆動手段、 115 第1の測定手段、 117 振動信号、 120 第2の測定手段、 125 偏向信号、 130 補償手段、 135 補償信号、 200 入力回路、 202 偏向信号、 203 測定信号、 205 周期信号、 210 出力回路、 215 センサ信号、 410 ディジタルアナログ変換器、 402 制御信号、 400 閉ループ制御回路、 401 障害信号、 405 周期信号

Claims (3)

  1. 震動質量体(100)と、該震動質量体(100)を第1の方向(x)で振動させる駆動手段(110)と、前記震動質量体(100)の第2の方向(y)への偏向、すなわち、コリオリ力に基づく測定偏向および該測定偏向に対してほぼ90°位相のずれた障害偏向から成る偏向を測定して偏向信号(125)を形成する測定手段(120)と、前記震動質量体(100)を把持しており前記障害偏向を低減する補償手段(130)とを有する、
    マイクロメカニカル回転速度センサにおいて、
    該回転速度センサは、
    メモリ(300)に記憶されている平衡値(302)から第1の補償信号(135B)を形成する開制御部と、
    入力信号として供給される前記偏向信号(125)から障害偏向信号(401)を復調し、該障害偏向信号に基づいて制御信号(402)を形成し、該制御信号から第2の補償信号(135A)を形成する閉ループ制御部と、
    前記第1の補償信号(135B)と前記第2の補償信号(135A)とを前記補償手段(130)へ供給する手段と
    を有しており、
    前記閉ループ制御部は、前記制御信号をディジタルアナログ変換するディジタルアナログ変換器(410)を有しており、該ディジタルアナログ変換器の捕捉範囲は、前記ディジタルアナログ変換器の捕捉範囲を動作点ごとに適合させるための適合化量と結合された前記平衡値(302)に依存して調整され、
    前記補償手段(130)は、前記第1の補償信号(135B)による補償と、前記第2の補償信号(135A)による補償とを、前記偏向信号(125)に対してそれぞれ行う、
    ことを特徴とするマイクロメカニカル回転速度センサ。
  2. 前記制御信号(402)は、前記障害偏向をゼロへ向かって制御するための信号である、請求項1記載のセンサ。
  3. 前記閉ループ制御部は前記障害偏向信号に基づいて前記制御信号を形成する閉ループ制御回路(400)を有しており、該閉ループ制御回路は積分素子を含む、請求項1または2記載のセンサ。
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