JP2000205861A - 振動ジャイロ - Google Patents

振動ジャイロ

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JP2000205861A
JP2000205861A JP11006502A JP650299A JP2000205861A JP 2000205861 A JP2000205861 A JP 2000205861A JP 11006502 A JP11006502 A JP 11006502A JP 650299 A JP650299 A JP 650299A JP 2000205861 A JP2000205861 A JP 2000205861A
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circuit
output terminal
vibrator
vibrating gyroscope
detection electrodes
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Kazuhiro Ebara
和博 江原
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5642Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating bars or beams
    • G01C19/5649Signal processing

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高S/Nの振動ジャイロを提供する。 【解決手段】 振動ジャイロ20は振動子22を含む。
振動子22には、駆動用電極として共通電極26と、2
つの検出用電極として分割電極28a,28bとが形成
される。分割電極28a,28bは、加算回路34の2
つの入力端にそれぞれ接続される。加算回路34の出力
端は、発振回路36の入力端に接続される。発振回路3
6の出力端は、共通電極26に接続される。加算回路3
4の出力端は、位相反転回路38の入力端に接続され
る。位相反転回路38の出力端は、抵抗40a,40b
を介して、分割電極28a,28bに接続される。分割
電極28a,28bは、検出回路42の2つの入力端に
それぞれ接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は振動ジャイロに関
し、特にたとえば、回転角速度を検知することによって
移動体の位置を検出し、適切な誘導を行うナビゲーショ
ンシステム、または手ぶれなどの外的振動による回転角
速度を検知し適切な制振を行う手ぶれ防止装置などの除
振システムなどに応用できる振動ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の振動ジャイロの一例を示す
図解図である。図8に示す振動ジャイロ1は振動子2を
含む。振動子2は正4角柱状の振動体3を含む。振動体
3は、積層され接着される短冊状の第1の圧電体基板3
aおよび第2の圧電体基板3bを含む。第1の圧電体基
板3aおよび第2の圧電体基板3bは、図8の矢印Pで
示すように、互いに逆の厚み方向に分極される。第1の
圧電体基板3aの主面には、駆動用電極として共通電極
4が形成される。また、第2の圧電体基板3bの主面に
は、その幅方向に間隔を隔てて、2つの検出用電極とし
て2つの分割電極5aおよび5bが形成される。さら
に、第1の圧電体基板3aおよび第2の圧電体基板3b
間には、中間電極6が形成される。
【0003】振動子2の2つの分割電極5aおよび5b
は、加算回路7の2つの入力端にそれぞれ接続される。
加算回路7の出力端は、発振回路8の入力端に接続され
る。発振回路8の出力端は、振動子2の共通電極4に接
続される。また、振動子2の2つの分割電極5aおよび
5bは、抵抗9aおよび9bを介して、電源電圧の2分
の1の電圧である中間電圧などの基準電圧となる中間点
に接続される。さらに、振動子2の2つの分割電極5a
および5bは、差動増幅回路からなる検出回路10の2
つの入力端にそれぞれ接続される。
【0004】図8に示す振動ジャイロ1では、加算回路
7を経て発振回路8から出力される駆動信号が、振動子
2の共通電極4に印加される。この駆動信号によって、
第1の圧電体基板3aおよび第2の圧電体基板3bが互
いに逆に振動し、その結果、振動子2が第1の圧電体基
板3aおよび第2の圧電体基板3bの主面に直交する方
向に屈曲振動する。振動子2が回転していないときに
は、分割電極5aおよび5bから同様な検出信号が得ら
れる。そして、振動子2に振動体3の中心軸を中心とす
る0でない回転角速度が加わると、コリオリ力によって
振動子2の屈曲振動の方向が変わり、2つの分割電極5
aおよび5bからその回転角速度に応じた検出信号がそ
れぞれ得られる。この場合、その回転角速度に応じて、
たとえば、一方の分割電極5aからの検出信号の電圧が
大きくなり、他方の分割電極5bからの検出信号の電圧
が小さくなる。したがって、この振動ジャイロ1では、
分割電極5aおよび5b間の信号すなわち検出回路10
の出力信号によって、回転角速度を検出することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図8に示す
振動ジャイロ1などの振動ジャイロにおいて、小型化や
低電源電圧化すれば、振動子の振動の振幅が小さくな
り、振動子の感度が低下してしまう。このように振動ジ
ャイロの振動子の感度が低下すると、振動ジャイロの出
力信号のS/Nが劣化し、分解能も悪くなってしまう。
特に、この場合のS/Nにおけるノイズは、主に回路の
ノイズなどが挙げられる。また、振動ジャイロにおい
て、感度の温度特性を容易に変更できることが望まれて
いる。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、振
動子の感度が高い高S/Nの振動ジャイロを提供するこ
とである。この発明の他の目的は、感度の温度特性を容
易に変更することができる振動ジャイロを提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる振動ジ
ャイロは、駆動用電極および2つの検出用電極を有する
振動子と、駆動用電極に駆動信号を印加するための駆動
手段と、駆動信号の位相、あるいは、前記2つの検出用
電極から検出される検出信号の位相を反転した位相を有
する別の駆動信号を2つの検出用電極に印加するための
別の駆動手段と、2つの検出用電極から回転角速度に応
じた検出信号を検出するための検出手段とを含む振動ジ
ャイロである。この発明にかかる振動ジャイロでは、駆
動手段は、たとえば、2つの入力端が2つの検出用電極
にそれぞれ接続される加算回路と、入力端が加算回路の
出力端に接続され、出力端が駆動用電極に接続される発
振回路とを含む。この発明にかかる振動ジャイロでは、
別の駆動手段は、たとえば、入力端が加算回路の出力端
に接続され、出力端が2つの抵抗を介して2つの検出用
電極に接続される位相反転回路を含む。この発明にかか
る振動ジャイロでは、別の駆動手段は、たとえば、入力
端が発振回路の出力端に接続され、出力端が2つの抵抗
を介して2つの検出用電極に接続される位相反転回路を
含む。この発明にかかる振動ジャイロでは、別の駆動手
段は、たとえば、入力端が2つの検出用電極の一方に接
続されるインピーダンス変換回路と、入力端がインピー
ダンス変換回路の出力端に接続され、出力端が2つの抵
抗を介して2つの検出用電極に接続される位相反転回路
とを含む。この発明にかかる振動ジャイロでは、別の駆
動信号の印加電圧に所望の温度特性を持たせるために、
たとえば反転位相回路などの別の駆動手段に所定の温度
特性を持たせてもよい。
【0008】この発明にかかる振動ジャイロでは、振動
子の駆動用電極に駆動手段によって駆動信号が印加され
るとともに、振動子の2つの検出用電極に別の駆動手段
によって別の駆動信号が印加され、それらの駆動信号の
位相が逆になるので、振動子の駆動用電極および2つの
検出用電極間に印加される駆動信号の振幅が大きくな
る。このように振動子に印加される駆動信号の振幅が大
きくなるので、振動ジャイロの振動子の感度が高くな
り、S/Nが改善され、分解能がよくなる。また、この
発明にかかる振動ジャイロでは、別の駆動信号の印加電
圧に所望の温度特性を持たせるために、たとえば反転位
相回路などの別の駆動手段に所定の温度特性を持たせる
と、所望の感度の温度特性が得られる。そのため、この
発明にかかる振動ジャイロでは、感度の温度特性を容易
に変更することができる。
【0009】この発明の上述の目的、その他の目的、特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【発明の実施の形態】図1はこの発明にかかる振動ジャ
イロの一例を示す図解図であり、図2は図1に示す振動
ジャイロに用いられる振動子を示す斜視図である。図1
に示す振動ジャイロ20は振動子22を含む。
【0011】振動子22は、図2に示すように、たとえ
ば正4角柱状の振動体24を含み、振動体24は、たと
えば短冊状の第1の圧電体基板24aおよび第2の圧電
体基板24bを含む。第1の圧電体基板24aおよび第
2の圧電体基板24bは、積層され接着される。また、
第1の圧電体基板24aおよび第2の圧電体基板24b
は、図1の矢印Pで示すように、互いに逆の厚み方向に
分極される。なお、第1の圧電体基板24aおよび第2
の圧電体基板24bの分極の方向は、互いに対向する方
向であってもよい。
【0012】第1の圧電体基板24aの主面には、駆動
用電極として共通電極26が形成される。また、第2の
圧電体基板24bの主面には、その幅方向に間隔を隔て
て、2つの検出用電極として2つの分割電極28aおよ
び28bが形成される。さらに、第1の圧電体基板24
aおよび第2の圧電体基板24b間には、中間電極30
が形成される。なお、この中間電極30は形成されなく
てもよい。
【0013】この振動子22では、第1の圧電体基板2
4aおよび第2の圧電体基板24bが互いに逆の厚み方
向に分極されているので、共通電極26と2つの分割電
極28aおよび28bとの間にたとえば正弦波信号など
の駆動信号を印加すれば、第1の圧電体基板24aおよ
び第2の圧電体基板24bが互いに逆に振動する。この
場合、第1の圧電体基板24aがその主面に平行する方
向に伸びているときには、第2の圧電体基板24bはそ
の主面に平行する方向に縮む。逆に、第1の圧電体基板
24aがその主面に平行する方向に縮んでいるときに
は、第2の圧電体基板24aはその主面に平行する方向
に伸びる。そのため、第1の圧電体基板24aおよび第
2の圧電体基板24bは、図3に示すように、その長手
方向における両端部から少しだけ内側の部分をノード部
分として、その主面に直交する方向に屈曲振動する。そ
のため、振動子22のノード部分の近傍には、図2に示
すように、たとえば線状の支持部材32がそれぞれ取り
付けられる。そして、振動子22は、これらの支持部材
32で支持される。なお、振動子22の上面あるいは下
面におけるノード部分の近傍に支持部材32を取り付け
ても、振動に大きな影響を与えることなく振動子22を
支持することが可能である。
【0014】振動子22に上述のような駆動信号を印加
するために、図1に示すように、振動子22の2つの分
割電極28aおよび28bは、加算回路34の2つの入
力端にそれぞれ接続される。加算回路34の出力端は、
発振回路36の入力端に接続される。発振回路36の出
力端は、振動子22の共通電極26に接続される。さら
に、加算回路34の出力端は、位相反転回路38の入力
端に接続される。位相反転回路38の出力端は、2つの
抵抗40aおよび40bを介して、振動子22の2つの
分割電極28aおよび28bに接続される。
【0015】また、振動子22の2つの分割電極28a
および28bは、差動増幅回路からなる検出回路42の
2つの入力端にそれぞれ接続される。
【0016】この振動ジャイロ20では、加算回路34
を経て発振回路36の出力端から出力されるたとえば正
弦波信号などの駆動信号が振動子22の共通電極26に
印加されるとともに、加算回路34を経て位相反転回路
38の出力端から出力される別の駆動信号が2つの抵抗
40aおよび40bを介して振動子22の2つの分割電
極28aおよび28bに印加される。この場合、発振回
路36から出力される駆動信号と位相反転回路38から
出力される別の駆動信号とは、位相が逆になる。
【0017】上述の駆動信号によって、振動子22の第
1の圧電体基板24aおよび第2の圧電体基板24b
は、図3に示すように、その主面に直交する方向に屈曲
振動する。
【0018】その状態で、振動ジャイロ20が振動子2
2の中心軸O(図2)を中心に回転すると、その回転角
速度に応じたコリオリ力が、第1の圧電体基板24aお
よび第2の圧電体基板24bの主面に平行しかつ振動子
22の中心軸Oに直交する方向に働く。したがって、振
動子22の屈曲振動の方向が変わる。そのため、2つの
分割電極28aおよび28b間には、その回転角速度に
応じた信号が発生する。
【0019】そして、2つの分割電極28aおよび28
b間に発生する信号は、検出回路42で検出される。
【0020】したがって、この振動ジャイロ20では、
検出回路42の出力信号によって、回転角速度を知るこ
とができる。
【0021】図1に示す振動ジャイロ20では、発振回
路36から出力される駆動信号が振動子22の共通電極
26に印加されるとともに、位相反転回路38から出力
される別の駆動信号が2つの抵抗40aおよび40bを
介して振動子22の2つの分割電極28aおよび28b
に印加され、それらの駆動信号の位相が逆になるので、
図8に示す振動ジャイロ1と比べて、振動子の共通電極
と2つの分割電極との間に印加される駆動信号の振幅が
大きくなり、回転角速度を検出する感度が高くなり、S
/Nが改善され、分解能がよくなる。
【0022】表1には、従来例の振動子の感度として図
8に示す振動ジャイロ1の感度と、実施例の振動子の感
度として図1に示す振動ジャイロ20の感度と、図8に
示す振動ジャイロ1の感度に対する図1に示す振動ジャ
イロ20の感度の比とを示した。この場合、従来例の1
0個のサンプルの感度の平均値を1.00として、10
個ずつのサンプルの感度などを示した。
【0023】
【表1】
【0024】表1に示す結果より、図1に示す振動ジャ
イロ20の感度が図8に示す振動ジャイロ1の感度より
高いことがわかる。
【0025】また、図1に示す振動ジャイロ20におい
て、位相反転回路38に増幅回路などの増幅機能をもた
せることにより、2つの抵抗40aおよび40bを介し
て振動子22の2つの分割電極28aおよび28bに印
加される別の駆動信号の振幅をさらに大きくすることが
できるので、感度をさらに高くすることができ、S/N
をさらに改善することができ、分解能をさらによくする
ことができる。
【0026】表2には、従来例(図8に示す振動ジャイ
ロ1)および実施例(図1に示す振動ジャイロ20にお
ける位相反転回路38に増幅機能をもたせたもの)につ
いて、振動子の2つの分割電極に接続される2つの抵抗
の接続点すなわちA点における駆動信号の波高値(V)
と、振動子の共通電極すなわちB点における駆動信号の
波高値(V)と、従来例の感度に対する実施例の感度の
比とを示した。
【0027】
【表2】
【0028】表2に示す結果より、図1に示す振動ジャ
イロ20の感度が図8に示す振動ジャイロ1の感度より
さらに高いことがわかる。
【0029】また、図1に示す振動ジャイロ20では、
位相反転回路38の増幅率の温度特性を変更することに
よって、位相反転回路38から出力され2つの抵抗40
aおよび40bに印加される別の駆動信号の印加電圧の
温度特性を変更することができ、そのため、感度の温度
特性を容易に変更することができる。たとえば、位相反
転回路38の増幅率の温度特性を変更することによっ
て、位相反転回路38から出力され2つの抵抗40aお
よび40bに印加される別の駆動信号の印加電圧の温度
特性を図4に示すP傾向(+2000ppm/℃)、フ
ラット傾向(0ppm/℃)またはN傾向(−2000
ppm/℃)の温度特性に変更すれば、振動ジャイロ2
0の感度の温度特性を図5に示すP傾向、フラット傾向
またはN傾向の温度特性に変更することができる。
【0030】図6はこの発明にかかる振動ジャイロの他
の例を示す図解図である。図6に示す振動ジャイロ20
では、図1に示す振動ジャイロ20と比べて、位相反転
回路38の入力端が発振回路36の出力端に接続され
る。なお、位相反転回路38の出力端は、2つの抵抗4
0aおよび40bを介して、振動子22の2つの分割電
極28aおよび28bに接続される。
【0031】図6に示す振動ジャイロ20では、加算回
路34を経て発振回路36の出力端から出力される駆動
信号が振動子22の共通電極26に印加されるととも
に、加算回路34および発振回路36を経て位相反転回
路38の出力端から出力される別の駆動信号が2つの抵
抗40aおよび40bを介して振動子22の2つの分割
電極28aおよび28bに印加される。この場合、それ
らの駆動信号は、位相が逆になる。
【0032】そのため、図6に示す振動ジャイロ20で
も、図8に示す振動ジャイロ1と比べて、振動子の共通
電極と2つの分割電極との間に印加される駆動信号の振
幅が大きくなり、回転角速度を検出する感度が高くな
り、S/Nが改善され、分解能がよくなる。
【0033】表3には、従来例の振動子の感度として図
8に示す振動ジャイロ1の感度と、実施例の振動子の感
度として図6に示す振動ジャイロ20の感度と、図8に
示す振動ジャイロ1の感度に対する図6に示す振動ジャ
イロ20の感度の比とを示した。この場合、従来例の1
0個のサンプルの感度の平均値を1.00として、10
個ずつのサンプルの感度などを示した。
【0034】
【表3】
【0035】表3に示す結果より、図6に示す振動ジャ
イロ20の感度が図8に示す振動ジャイロ1の感度より
高いことがわかる。
【0036】また、図6に示す振動ジャイロ20でも、
図1に示す振動ジャイロ20と同様に、位相反転回路3
8の増幅率の温度特性を変更することによって、位相反
転回路38から出力され2つの抵抗40aおよび40b
に印加される別の駆動信号の印加電圧の温度特性を変更
することができ、そのため、感度の温度特性を容易に変
更することができる。
【0037】図7はこの発明にかかる振動ジャイロのさ
らに他の例を示す図解図である。図7に示す振動ジャイ
ロ20では、図1に示す振動ジャイロ20と比べて、振
動子22の一方の分割電極28aがインピーダンス変換
回路44の入力端に接続され、インピーダンス変換回路
44の出力端が位相反転回路38の入力端に接続され
る。このインピーダンス変換回路44は、位相反転回路
38の入力インピーダンスの影響で振動子22の一方の
分割電極28aにかかる負荷の差をなくすためのバッフ
ァの機能をはたすためのものである。なお、位相反転回
路38の出力端は、2つの抵抗40aおよび40bを介
して、振動子22の2つの分割電極28aおよび28b
に接続される。
【0038】図7に示す振動ジャイロ20では、加算回
路34を経て発振回路36の出力端から出力される駆動
信号が振動子22の共通電極26に印加されるととも
に、インピーダンス変換回路44を経て位相反転回路3
8の出力端から出力される別の駆動信号が抵抗40aお
よび40bを介して振動子22の2つの分割電極28a
および28bに印加される。この場合、それらの駆動信
号は、位相が逆になる。
【0039】そのため、図7に示す振動ジャイロ20で
も、図8に示す振動ジャイロ1と比べて、振動子の共通
電極と2つの分割電極との間に印加される駆動信号の振
幅が大きくなり、回転角速度を検出する感度が高くな
り、S/Nが改善され、分解能がよくなる。
【0040】また、図7に示す振動ジャイロ20では、
インピーダンス変換回路44および位相反転回路38の
少なくとも一方の増幅率の温度特性を変更することによ
って、位相反転回路38から出力され2つの抵抗40a
および40bに印加される別の駆動信号の印加電圧の温
度特性を変更することができ、そのため、感度の温度特
性を容易に変更することができる。
【0041】以上の実施の形態に示した振動ジャイロに
おいては、駆動信号の位相を反転した位相を有する別の
駆動信号が2つの検出用電極に印加されているが、別の
駆動信号は、2つの検出用電極から検出される検出信号
の位相を反転した位相を有するものであってもよい。す
なわち、駆動信号の位相と検出信号の位相は、一般的な
振動ジャイロでは同位相であるが、振動ジャイロの用途
に応じて、検出信号の位相を駆動信号の位相とずらして
使用することもあり、その場合、本発明においては、検
出信号の位相を反転した位相を有する別の駆動信号を2
つの検出用電極に印加する構造としてもよい。
【0042】上述の各振動ジャイロではバイモルフ構造
の4角柱状の振動体が用いられているが、この発明で
は、バイモルフ構造以外の構造の振動体が用いられても
よく、また、3角柱状や円柱状など4角柱状以外の形状
の振動体が用いられてもよい。
【0043】
【発明の効果】この発明によれば、振動子の感度が高い
高S/Nの振動ジャイロが得られる。この発明にかかる
振動ジャイロでは、振動子の感度が高いため、S/Nが
改善され、分解能がよくなり、S/Nや分解能の点にお
いて小型化や低電源電圧化に耐え得る。また、この発明
によれば、感度の温度特性を容易に変更することができ
る振動ジャイロが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる振動ジャイロの一例を示す図
解図である。
【図2】図1に示す振動ジャイロに用いられる振動子を
示す斜視図である。
【図3】図2に示す振動子の屈曲振動の状態を示す側面
図解図である。
【図4】位相反転回路から出力され2つの抵抗に印加さ
れる別の駆動信号の印加電圧の温度特性を示すグラフで
ある。
【図5】振動ジャイロの感度の温度特性を示すグラフで
ある。
【図6】この発明にかかる振動ジャイロの他の例を示す
図解図である。
【図7】この発明にかかる振動ジャイロのさらに他の例
を示す図解図である。
【図8】従来の振動ジャイロの一例を示す図解図であ
る。
【符号の説明】
20 振動ジャイロ 22 振動子 24 振動体 24a、24b 圧電体基板 26 共通電極 28a、28b 分割電極 30 中間電極 32 支持部材 34 加算回路 36 発振回路 38 位相反転回路 40a、40b 抵抗 42 検出回路 44 インピーダンス変換回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動用電極および2つの検出用電極を有
    する振動子、 前記駆動用電極に駆動信号を印加するための駆動手段、 前記駆動信号の位相、あるいは、前記2つの検出用電極
    から検出される検出信号の位相を反転した位相を有する
    別の駆動信号を前記2つの検出用電極に印加するための
    別の駆動手段、および前記2つの検出用電極から回転角
    速度に応じた検出信号を検出するための検出手段を含む
    振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、 2つの入力端が前記2つの検出用電極にそれぞれ接続さ
    れる加算回路、および入力端が前記加算回路の出力端に
    接続され、出力端が前記駆動用電極に接続される発振回
    路を含む、請求項1に記載の振動ジャイロ。
  3. 【請求項3】 前記別の駆動手段は、入力端が前記加算
    回路の出力端に接続され、出力端が2つの抵抗を介して
    前記2つの検出用電極に接続される位相反転回路を含
    む、請求項2に記載の振動ジャイロ。
  4. 【請求項4】 前記別の駆動手段は、入力端が前記発振
    回路の出力端に接続され、出力端が2つの抵抗を介して
    前記2つの検出用電極に接続される位相反転回路を含
    む、請求項2に記載の振動ジャイロ。
  5. 【請求項5】 前記別の駆動手段は、 入力端が前記2つの検出用電極の一方に接続されるイン
    ピーダンス変換回路、および入力端が前記インピーダン
    ス変換回路の出力端に接続され、出力端が2つの抵抗を
    介して前記2つの検出用電極に接続される位相反転回路
    を含む、請求項2に記載の振動ジャイロ。
  6. 【請求項6】 前記別の駆動信号の印加電圧に所望の温
    度特性を持たせるために、前記別の駆動手段に所定の温
    度特性を持たせた、請求項1ないし請求項5のいずれか
    に記載の振動ジャイロ。
  7. 【請求項7】 前記別の駆動信号の印加電圧に所望の温
    度特性を持たせるために、前記位相反転回路に所定の温
    度特性を持たせた、請求項3ないし請求項5のいずれか
    に記載の振動ジャイロ。
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