JPH07332988A - 振動ジャイロ - Google Patents

振動ジャイロ

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JPH07332988A
JPH07332988A JP6145527A JP14552794A JPH07332988A JP H07332988 A JPH07332988 A JP H07332988A JP 6145527 A JP6145527 A JP 6145527A JP 14552794 A JP14552794 A JP 14552794A JP H07332988 A JPH07332988 A JP H07332988A
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common electrode
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Katsumi Fujimoto
本 克 己 藤
Takeshi Nakamura
村 武 中
Kazuhiro Ebara
原 和 博 江
Nobuyuki Ishitoko
床 信 行 石
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コスト化を図ることができ、磁界の影響を
受けにくい、振動ジャイロを提供する。 【構成】 振動ジャイロ10は、正4角柱状の振動子1
2を含む。振動子12は、互いに逆の厚み方向に分極さ
れる第1の圧電体基板14aおよび第2の圧電体基板1
4bを含む。第1の圧電体基板14aの主面には、その
幅方向に間隔を隔てて2つの分割電極16,16が形成
される。第2の圧電体基板14bの主面には、共通電極
18が形成される。第1の圧電体基板14aおよび第2
の圧電体基板14b間には、ダミー電極20が形成され
る。振動子12の2つの分割電極16,16には、駆動
手段としての発振回路30の一方の出力端が、抵抗32
aおよび32bを介してそれぞれ接続される。振動子1
2の共通電極18には、発振回路30の他方の出力端が
接続される。振動子12の2つの分割電極16,16
は、抵抗34aおよび34bを介して、検出手段として
の差動増幅回路36の非反転入力端および反転入力端に
それぞれ接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は振動ジャイロに関し、
特にたとえば、回転角速度を検知することによって移動
体の位置を検出し、適切な誘導を行うナビゲーションシ
ステム、または手ぶれなどの外的振動による回転角速度
を検知し適切な制振を行う手ぶれ防止装置などの除振シ
ステムなどに応用できる振動ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の振動ジャイロの一例を示
す図解図である。この振動ジャイロ1は、振動子2を含
む。
【0003】振動子2は、Ni合金からなる正3角柱状
の振動体3を含み、振動体3の3つの側面のほぼ中央に
は、3つの圧電素子4a,4bおよび4cがそれぞれ形
成される。この振動子2では、たとえば2つの圧電素子
4aおよび4bに同様な駆動信号を印加すれば、振動体
3が圧電素子4cの主面に直交する方向に屈曲振動す
る。無回転時には、圧電素子4aおよび4bから同様な
検出信号が得られる。そして、振動子2に振動体3の中
心軸を中心とする回転角速度が加わると、コリオリ力に
よって振動体3の屈曲振動の方向が変わり、2つの圧電
素子4aおよび4bからその回転角速度に応じた検出信
号がそれぞれ得られる。この場合、その回転角速度に応
じて、たとえば、一方の圧電素子4aからの検出信号の
電圧が大きくなり、他方の圧電素子4bからの検出信号
の電圧が小さくなる。
【0004】この振動子2の圧電素子4cは、たとえば
増幅器からなる発振回路5の入力端に接続される。この
発振回路5の出力端は、2つの抵抗6aおよび6bの一
端に接続され、それらの抵抗6aおよび6bの他端は、
2つの圧電素子4aおよび4bにそれぞれ接続される。
また、圧電素子4aおよび4bは、差動増幅回路7の非
反転入力端および反転入力端にそれぞれ接続される。
【0005】したがって、この振動ジャイロ1では、そ
れに回転角速度が加わっていないことや加わっている回
転角速度を、差動増幅回路7からの出力信号によって検
出することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この振動ジ
ャイロ1では、振動子2の振動体3に高価なNi合金が
用いられているので、コストが高いとともに、検出され
る信号が磁界の影響を受けて乱れてしまいやすい。
【0007】それゆえに、この発明の主たる目的は、低
コスト化を図ることができ、検出さる信号が磁界の影響
を受けにくい、振動ジャイロを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる振動ジ
ャイロは、厚み方向に分極される第1の圧電体基板と、
第1の圧電体基板に積層され、第1の圧電体基板の分極
方向の逆方向に分極される第2の圧電基体基板と、第1
の圧電体基板の主面に形成される2つの分割電極と、第
2の圧電体基板の主面に形成される共通電極と、2つの
分割電極および共通電極間に駆動信号を印加するための
駆動手段と、2つの分割電極間に発生する信号を検出す
るための検出手段とを含む、振動ジャイロである。な
お、この振動ジャイロでは、たとえば、駆動手段は、一
方の出力端が2つの分割電極に接続され、他方の出力端
が共通電極に接続される発振回路を含み、検出手段は、
2つの入力端が2つの分割電極にそれぞれ接続される差
動増幅回路を含む。
【0009】この発明にかかる他の振動ジャイロは、厚
み方向に分極される第1の圧電体基板と、第1の圧電体
基板に積層され、第1の圧電体基板の分極方向の逆方向
に分極される第2の圧電体基板と、第1の圧電体基板お
よび第2の圧電体基板間に形成される2つの分割電極
と、第1の圧電体基板の主面に形成される第1の共通電
極と、第2の圧電体基板の主面に形成される第2の共通
電極と、第1の共通電極および第2の共通電極間に駆動
信号を印加するための駆動手段と、2つの分割電極間に
発生する信号を検出するための検出手段とを含む、振動
ジャイロである。なお、この振動ジャイロでは、たとえ
ば、駆動手段は、一方の出力端が第1の共通電極に接続
され、他方の出力端が第2の共通電極に接続される発振
回路を含み、検出手段は、2つの入力端が2つの分割電
極にそれぞれ接続される差動増幅回路を含む。
【0010】この発明にかかるさらに他の振動ジャイロ
は、厚み方向に分極される第1の圧電体基板と、第1の
圧電体基板に積層され、第1の圧電体基板の分極方向と
同方向に分極される第2の圧電体基板と、第1の圧電体
基板および第2の圧電体基板間に形成される2つの分割
電極と、第1の圧電体基板の主面に形成される第1の共
通電極と、第2の圧電体基板の主面に形成される第2の
共通電極と、2つの分割電極と第1の共通電極および第
2の共通電極との間に駆動信号を印加するための駆動手
段と、2つの分割電極間に発生する信号を検出するため
の検出手段とを含む、振動ジャイロである。なお、この
振動ジャイロでは、たとえば、駆動手段は、一方の出力
端が2つの分割電極に接続され、他方の出力端が第1の
共通電極および第2の共通電極に接続される発振回路を
含み、検出手段は、2つの入力端が2つの分割電極にそ
れぞれ接続される差動増幅回路を含む。
【0011】この発明にかかる別の振動ジャイロは、厚
み方向に分極される第1の圧電体基板と、第1の圧電体
基板に積層され、第1の圧電体基板の分極方向と同方向
に分極される第2の圧電体基板と、第1の圧電体基板の
主面に形成される2つの第1の分割電極と、第2の圧電
体基板の主面に形成される2つの第2の分割電極と、第
1の圧電体基板および第2の圧電体基板間に形成される
共通電極と、一方の第1の分割電極および一方の第2の
分割電極と共通電極との間に駆動信号を印加するための
駆動手段と、一方の第1の分割電極および一方の第2の
分割電極間に発生する信号を検出するための検出手段と
を含み、他方の第1の分割電極および他方の第2の分割
電極が接続される、振動ジャイロである。なお、この振
動ジャイロでは、たとえば、駆動手段は、一方の出力端
が一方の第1の分割電極および一方の第2の分割電極に
接続され、他方の出力端が共通電極に接続される発振回
路を含み、検出手段は、2つの入力端が一方の第1の分
割電極および一方の第2の分割電極にそれぞれ接続され
る差動増幅回路を含む。
【0012】この発明にかかるさらに別の振動ジャイロ
は、厚み方向に分極される第1の圧電体基板と、第1の
圧電体基板に積層され、第1の圧電体基板の分極方向と
同方向に分極される第2の圧電体基板と、第1の圧電体
基板の主面に形成される2つの第1の分割電極と、第2
の圧電体基板の主面に形成される2つの第2の分割電極
と、第1の圧電体基板および第2の圧電体基板間に形成
される共通電極と、2つの第1の分割電極および2つの
第2の分割電極と共通電極との間に駆動信号を印加する
ための駆動手段と、一方の第1の分割電極および一方の
第2の分割電極と他方の第1の分割電極および他方の第
2の分割電極との間に発生する信号を検出するための検
出手段とを含む、振動ジャイロである。なお、この振動
ジャイロでは、たとえば、駆動手段は、一方の出力端が
2つの第1の分割電極および2つの第2の分割電極に接
続され、他方の出力端が共通電極に接続される発振回路
を含み、検出手段は、一方の入力端が一方の第1の分割
電極および一方の第2の分割電極に接続され、他方の入
力端が他方の第1の分割電極および他方の第2の分割電
極に接続される差動増幅回路を含む。
【0013】
【作用】この発明にかかる振動ジャイロでは、駆動手段
によって、2つの分割電極および共通電極間に駆動信号
が印加される。この駆動信号によって、第1の圧電体基
板および第2の圧電体基板が、互いに逆に振動する。こ
の場合、第1の圧電体基板がその主面に平行する方向に
伸びているときには、第2の圧電体基板はその主面に平
行する方向に縮む。逆に、第1の圧電体基板がその主面
に平行する方向に縮んでいるときには、第2の圧電体基
板はその主面に平行する方向に伸びる。そのため、第1
の圧電体基板および第2の圧電体基板は、その主面に直
交する方向に屈曲振動する。この状態で振動ジャイロを
回転すれば、2つの分割電極間にその回転角速度に応じ
た信号が発生する。そして、この信号は、検出手段で検
出される。
【0014】この発明にかかる他の振動ジャイロでは、
駆動手段によって、第1の共通電極および第2の共通電
極間に駆動信号が印加される。この駆動信号によって、
第1の圧電体基板および第2の圧電体基板が、互いに逆
に振動する。この場合、第1の圧電体基板がその主面に
平行する方向に伸びているときには、第2の圧電体基板
はその主面に平行する方向に縮む。逆に、第1の圧電体
基板がその主面に平行する方向に縮んでいるときには、
第2の圧電体基板はその主面に平行する方向に伸びる。
そのため、第1の圧電体基板および第2の圧電体基板
は、その主面に直交する方向に屈曲振動する。この状態
で振動ジャイロを回転すれば、2つの分割電極間にその
回転角速度に応じた信号が発生する。そして、この信号
は、検出手段で検出される。
【0015】この発明にかかるさらに他の振動ジャイロ
では、駆動手段によって、2つの分割電極と第1の共通
電極および第2の共通電極との間に駆動信号が印加され
る。この駆動信号によって、第1の圧電体基板および第
2の圧電体基板が、互いに逆に振動する。この場合、第
1の圧電体基板がその主面に平行する方向に伸びている
ときには、第2の圧電体基板はその主面に平行する方向
に縮む。逆に、第1の圧電体基板がその主面に平行する
方向に縮んでいるときには、第2の圧電体基板はその主
面に平行する方向に伸びる。そのため、第1の圧電体基
板および第2の圧電体基板は、その主面に直交する方向
に屈曲振動する。この状態で振動ジャイロを回転すれ
ば、2つの分割電極間にその回転角速度に応じた信号が
発生する。そして、この信号は、検出手段で検出され
る。
【0016】この発明にかかる別の振動ジャイロでは、
駆動手段によって、一方の第1の分割電極および一方の
第2の分割電極と共通電極との間に駆動信号が印加され
る。この駆動信号によって、第1の圧電体基板および第
2の圧電体基板が、互いに逆に振動する。この場合、第
1の圧電体基板がその主面に平行する方向に伸びている
ときには、第2の圧電体基板はその主面に平行する方向
に縮む。逆に、第1の圧電体基板がその主面に平行する
方向に縮んでいるときには、第2の圧電体基板はその主
面に平行する方向に伸びる。そのため、第1の圧電体基
板および第2の圧電体基板は、その主面に直交する方向
に屈曲振動する。この状態で振動ジャイロを回転すれ
ば、一方の第1の分割電極および一方の第2の分割電極
間にその回転角速度に応じた信号が発生する。そして、
この信号は、検出手段で検出される。
【0017】この発明にかかるさらに別の振動ジャイロ
では、駆動手段によって、2つの第1の分割電極および
2つの第2の分割電極と共通電極との間に駆動信号が印
加される。この駆動信号によって、第1の圧電体基板お
よび第2の圧電体基板が、互いに逆に振動する。この場
合、第1の圧電体基板がその主面に平行する方向に伸び
ているときには、第2の圧電体基板はその主面に平行す
る方向に縮む。逆に、第1の圧電体基板がその主面に平
行する方向に縮んでいるときには、第2の圧電体基板は
その主面に平行する方向に伸びる。そのため、第1の圧
電体基板および第2の圧電体基板は、その主面に直交す
る方向に屈曲振動する。この状態で振動ジャイロを回転
すれば、一方の第1の分割電極および一方の第2の分割
電極と他方の第1の分割電極および他方の第2の分割電
極との間にその回転角速度に応じた信号が発生する。そ
して、この信号は、検出手段で検出される。
【0018】
【発明の効果】この発明によれば、Ni合金などの高価
な金属材料を用いないので、低コスト化を図ることがで
き、検出される信号が磁界の影響を受けにくく乱れにく
い、振動ジャイロが得られる。
【0019】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0020】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す図解図であ
る。この振動ジャイロ10は、たとえば正4角柱状の振
動子12を含む。
【0021】振動子12は、図2に示すように、たとえ
ば短冊状の第1の圧電体基板14aおよび第2の圧電体
基板14bを含む。第1の圧電体基板14aおよび第2
の圧電体基板14bは、積層され接着される。また、第
1の圧電体基板14aおよび第2の圧電体基板14b
は、図1の矢印Pで示すように、互いに逆の厚み方向に
分極される。なお、第1の圧電体基板14aおよび第2
の圧電体基板14bの分極の方向は、互いに対向する方
向であってもよい。
【0022】第1の圧電体基板14aの主面には、その
幅方向に間隔を隔てて2つの分割電極16,16が形成
される。また、第2の圧電体基板14bの主面には、共
通電極18が形成される。さらに、第1の圧電体基板1
4aおよび第2の圧電体基板14b間には、ダミー電極
20が形成される。なお、このダミー電極20は形成さ
れなくてもよい。
【0023】この振動子12では、第1の圧電体基板1
4aおよび第2の圧電体基板14bが互いに逆の厚み方
向に分極されているので、2つの分割電極16,16お
よび共通電極18間にたとえば正弦波信号などの駆動信
号を印加すれば、第1の圧電体基板14aおよび第2の
圧電体基板14bが互いに逆に振動する。この場合、第
1の圧電体基板14aがその主面に平行する方向に伸び
ているときには、第2の圧電体基板14bはその主面に
平行する方向に縮む。逆に、第1の圧電体基板14aが
その主面に平行する方向に縮んでいるときには、第2の
圧電体基板14bはその主面に平行する方向に伸びる。
そのため、第1の圧電体基板14aおよび第2の圧電体
基板14bは、図3に示すように、その長手方向におけ
る両端部から少しだけ内側の部分をノード部分として、
その主面に直交する方向に屈曲振動する。そのため、振
動子12のノード部分の近傍には、図2に示すように、
たとえば線状の支持部材22がそれぞれ取り付けられ
る。そして、振動子12は、これらの支持部材22で支
持される。なお、振動子12の上面あるいは下面におけ
るノード部分の近傍に支持部材22を取り付けても、振
動に大きな影響を与えることなく振動子12を支持する
ことが可能である。
【0024】振動子12に上述のような駆動信号を印加
するために、図1に示すように、振動子12の2つの分
割電極16,16には、駆動手段としての発振回路30
の一方の出力端が、抵抗32aおよび32bを介してそ
れぞれ接続される。さらに、振動子12の共通電極18
には、発振回路30の他方の出力端が接続される。
【0025】また、振動子12の2つの分割電極16,
16は、抵抗34aおよび34bを介して、検出手段と
しての差動増幅回路36の非反転入力端および反転入力
端にそれぞれ接続される。さらに、差動増幅回路36の
出力端および反転入力端間には、抵抗34cが接続され
る。
【0026】この振動ジャイロ10を製造するために
は、図4(A)に示すように、逆の厚み方向に分極した
2枚の圧電体基板13,13が、たとえばエポキシ樹脂
で接着される。この場合、2枚の圧電体基板13,13
の両主面には、電極15がそれぞれ形成されている。
【0027】そして、接着された2枚の圧電体基板1
3,13は、図4(B)の1点鎖線で示す部分でカット
され、各素子11が形成される。
【0028】それから、各素子11の外側の一方の電極
15には、図4(C)の1点鎖線で示すように、その幅
方向の中央に溝が入れられる。それによって、分割電極
16,16が形成され、振動子12が量産される。
【0029】そして、振動子12には、各支持部材22
が取り付けられ、発振回路30と、抵抗32a,32
b,34a,34bおよび34cと、差動増幅回路36
とが接続される。
【0030】この振動ジャイロ10では、発振回路30
から出力されるたとえば正弦波信号などの駆動信号が、
抵抗32aおよび32bを介して、振動子12の2つの
分割電極16,16および共通電極18間に印加され
る。
【0031】この駆動信号によって、第1の圧電体基板
14aおよび第2の圧電体基板14bは、図3に示すよ
うに、その主面に直交する方向に屈曲振動する。
【0032】その状態で、振動ジャイロ10が振動子1
2の中心軸O(図2)を中心に回転すると、その回転角
速度に応じたコリオリ力が、第1の圧電体基板14aお
よび第2の圧電体基板14bの主面に平行しかつ振動子
12の中心軸Oに直交する方向に働く。したがって、振
動子12の屈曲振動の方向が変わる。そのため、2つの
分割電極16,16間には、その回転角速度に応じた信
号が発生する。
【0033】そして、2つの分割電極16,16間に発
生する信号は、抵抗34aおよび34bを介して、差動
増幅回路36によって検出される。
【0034】したがって、この振動ジャイロ10では、
差動増幅回路36の出力信号によって、回転角速度を知
ることができる。
【0035】また、この振動ジャイロ10では、Ni合
金などの高価な金属材料が用いられていないので、低コ
スト化を図ることができるとともに、検出される信号が
磁界の影響を受けにくく乱れにくい。
【0036】さらに、この振動ジャイロ10では、振動
子12のノード部分の近傍に取り付けられた支持部材2
2で振動子12が支持されるので、振動子12から外部
へ振動がもれにくく、振動子12を効率的に振動させる
ことができる。
【0037】また、この振動ジャイロ10では、上述の
ような簡易な方法で複数の振動子12を量産することが
できるので、量産性がよい。
【0038】図5はこの発明の他の実施例を示す図解図
である。図5に示す振動ジャイロ10は、たとえば正4
角柱状の振動子12を含む。
【0039】振動子12は、図6に示すように、たとえ
ば短冊状の第1の圧電体基板14aおよび第2の圧電体
基板14bを含む。第1の圧電体基板14aおよび第2
の圧電体基板14bは、積層され接着される。また、第
1の圧電体基板14aおよび第2の圧電体基板14b
は、図5の矢印Pで示すように、互いに逆の厚み方向に
分極される。なお、第1の圧電体基板14aおよび第2
の圧電体基板14bの分極の方向は、互いに対向する方
向であってもよい。
【0040】第1の圧電体基板14aおよび第2の圧電
体基板14b間には、その幅方向に間隔を隔てて2つの
分割電極16,16が形成される。一方の分割電極16
には、第1の圧電体基板14aの側面および主面の端部
に形成される引出し電極17aが接続される。他方の分
割電極16には、第2の圧電体基板14bの側面および
主面の端部に形成される引出し電極17bが接続され
る。また、第1の圧電体基板14aの主面の中央には、
第1の共通電極18aが形成される。さらに、第2の圧
電体基板14bの主面の中央には、第2の共通電極18
bが形成される。
【0041】この振動子12では、第1の圧電体基板1
4aおよび第2の圧電体基板14bが互いに逆の厚み方
向に分極されているので、第1の共通電極18aおよび
第2の共通電極18b間にたとえば正弦波信号などの駆
動信号を印加すれば、第1の圧電体基板14aおよび第
2の圧電体基板14bが互いに逆に振動する。そのた
め、第1の圧電体基板14aおよび第2の圧電体基板1
4bは、その長手方向における両端部から少しだけ内側
の部分をノード部分として、その主面に直交する方向に
屈曲振動する。そのため、振動子12のノード部分の近
傍には、図2に示す振動子と同様に、たとえば線状の支
持部材(図示せず)がそれそれ取り付けられる。そし
て、振動子12は、これらの支持部材で支持される。な
お、支持部材は、振動子12の上面あるいは下面におけ
るノード部分の近傍に取り付けられてもよい。
【0042】振動子12に上述のような駆動信号を印加
するために、図5に示すように、第1の共通電極18a
には、駆動手段としての発振回路30の一方の出力端が
接続される。さらに、振動子12の第2の共通電極18
bには、発振回路30の他方の出力端が接続される。
【0043】また、振動子12の2つの分割電極16,
16は、引出し電極17aおよび17bと抵抗34aお
よび34bとを介して、検出手段としての差動増幅回路
36の非反転入力端および反転入力端にそれぞれ接続さ
れる。さらに、差動増幅回路36の出力端および反転入
力端間には、抵抗34cが接続される。
【0044】図5に示す振動ジャイロ10では、発振回
路30から出力されるたとえば正弦波信号などの駆動信
号が、振動子12の第1の共通電極18aおよび第2の
共通電極18b間に印加される。
【0045】この駆動信号によって、第1の圧電体基板
14aおよび第2の圧電体基板14bは、互いに逆に振
動し、その主面に直交する方向に屈曲振動する。
【0046】その状態で、振動ジャイロ10が振動子1
2の中心軸を中心に回転すると、その回転角速度に応じ
たコリオリ力が、第1の圧電体基板14aおよび第2の
圧電体基板14bの主面に平行しかつ振動子12の中心
軸に直交する方向に働く。したがって、振動子12の屈
曲振動の方向が変わる。そのため、2つの分割電極1
6,16間には、その回転角速度に応じた信号が発生す
る。
【0047】そして、2つの分割電極16,16間に発
生する信号は、引出し電極17aおよび17bを介し
て、差動増幅回路36によって検出される。
【0048】したがって、図5に示す振動ジャイロ10
でも、差動増幅回路36の出力信号によって、回転角速
度を知ることができる。
【0049】なお、図5に示す振動ジャイロ10でも、
Ni合金などの高価な金属材料が用いられていないの
で、低コスト化を図ることができるとともに、検出され
る信号が磁界の影響を受けにくく乱れにくい。
【0050】また、図5に示す振動ジャイロ10でも、
振動子12のノード部分の近傍に取り付けられた支持部
材で振動子12が支持されるので、振動子12から外部
へ振動がもれにくい。
【0051】さらに、図5に示す振動ジャイロ10で
も、2枚の圧電体基板などを積層し、接着し、カットす
るなどして、簡易な方法で複数の振動子12を量産する
ことができるので、量産性がよい。
【0052】図7はこの発明のさらに他の実施例を示す
図解図である。図7に示す実施例では、図5に示す実施
例と比べて、振動子12の第1の圧電体基板14aおよ
び第2の圧電体基板14bが、図7の矢印Pで示すよう
に、同じ厚み方向に分極される。なお、第1の圧電体基
板14aおよび第2の圧電体基板14bの分極の方向
は、図7に示す方向の逆に同じ方向であってもよい。
【0053】そして、図7に示す実施例では、振動子1
2の2つの分割電極16,16に、引出し電極17a,
17bおよび抵抗32a,32bを介して、発振回路3
0の一方の出力端がそれぞれ接続される。さらに、第1
の共通電極18aおよび第2の共通電極18bに、発振
回路30の他方の出力端が接続される。
【0054】また、振動子12の2つの分割電極16,
16は、引出し電極17aおよび17bと抵抗34aお
よび34bとを介して、検出手段としての差動増幅回路
36の非反転入力端および反転入力端にそれぞれ接続さ
れる。さらに、差動増幅回路36の出力端および反転入
力端間には、抵抗34cが接続される。
【0055】図7に示す振動ジャイロ10では、発振回
路30から出力されるたとえば正弦波信号などの駆動信
号が、抵抗32a,32bおよび引出し電極17a,1
7bを介して、振動子12の2つの分割電極16,16
と第1の共通電極18aおよび第2の共通電極18bと
の間に印加される。
【0056】この駆動信号によって、第1の圧電体基板
14aおよび第2の圧電体基板14bは、互いに逆に振
動し、その主面に直交する方向に屈曲振動する。
【0057】その状態で、振動ジャイロ10が振動子1
2の中心軸を中心に回転すると、その回転角速度に応じ
たコリオリ力が、第1の圧電体基板14aおよび第2の
圧電体基板14bの主面に平行しかつ振動子12の中心
軸に直交する方向に働く。したがって、振動子12の屈
曲振動の方向が変わる。そのため、2つの分割電極1
6,16間には、その回転角速度に応じた信号が発生す
る。
【0058】そして、2つの分割電極16,16間に発
生する信号は、引出し電極17aおよび17bを介し
て、差動増幅回路36によって検出される。
【0059】したがって、図7に示す振動ジャイロ10
でも、差動増幅回路36の出力信号によって、回転角速
度を知ることができる。
【0060】また、図7に示す振動ジャイロ10では、
第1の圧電体基板14aおよび第2の圧電体基板14b
の単位厚み当たりに印加される駆動信号が大きくなるの
で、それらの圧電体基板の屈曲振動の振幅および出力信
号の振幅が大きくなり、感度がよくなる。
【0061】なお、図7に示す振動ジャイロ10でも、
Ni合金などの高価な金属材料が用いられていないの
で、低コスト化を図ることができるとともに、検出され
る信号が磁界の影響を受けにくく乱れにくい。
【0062】また、図7に示す振動ジャイロ10でも、
振動子12のノード部分の近傍に取り付けられた支持部
材で振動子12が支持されるので、振動子12から外部
へ振動がもれにくい。
【0063】さらに、図7に示す振動ジャイロ10で
も、2枚の圧電体基板などを積層し、接着し、カットす
るなどして、簡易な方法で複数の振動子12を量産する
ことができるので、量産性がよい。
【0064】図8はこの発明の別の実施例を示す図解図
である。この振動ジャイロ10は、たとえば正4角柱状
の振動子12を含む。
【0065】振動子12は、図9に示すように、たとえ
ば短冊状の第1の圧電体基板14aおよび第2の圧電体
基板14bを含む。第1の圧電体基板14aおよび第2
の圧電体基板14bは、積層され接着される。また、第
1の圧電体基板14aおよび14bは、図8の矢印Pで
示すように、同じ厚み方向に分極される。なお、第1の
圧電体基板14aおよび第2の圧電体基板14bの分極
の方向は、図8に示す方向の逆に同じ方向であってもよ
い。
【0066】第1の圧電体基板14aの主面には、2つ
の第1の分割電極16a1,16a2が幅方向に間隔を
隔てて形成される。また、第2の圧電体基板14bの主
面には、2つの第2の分割電極16b1,16b2が幅
方向に間隔を隔てて形成される。さらに、第1の圧電体
基板14aおよび第2の圧電体基板14b間には、共通
電極18が形成される。
【0067】この振動子12では、第1の圧電体基板1
4aおよび第2の圧電体基板14bが同じ厚み方向に分
極されているので、第1の分割電極および第2の分割電
極と共通電極との間にたとえば正弦波信号などの駆動信
号を印加すれば、第1の圧電体基板14aおよび第2の
圧電体基板14bが互いに逆に振動する。そのため、第
1の圧電体基板14aおよび第2の圧電体基板14b
は、その長手方向における両端部から少しだけ内側の部
分をノード部分として、その主面に直交する方向に屈曲
振動する。そのため、振動子12のノード部分の近傍に
は、たとえば線状の支持部材22がそれぞれ取り付けら
れる。そして、振動子12は、これらの支持部材22で
支持される。なお、支持部材は、振動子12の上面ある
いは下面におけるノード部分の近傍に取り付けられても
よい。
【0068】振動子12に上述のような駆動信号を印加
するために、図8に示すように、一方の第1の分割電極
16a1および一方の第2の分割電極16b1には、抵
抗32aおよび32bを介して、駆動手段としての発振
回路30の一方の出力端がそれぞれ接続される。さら
に、振動子12の共通電極18には、発振回路30の他
方の出力端が接続される。
【0069】また、振動子12の一方の第1の分割電極
16a1および一方の第2の分割電極16b1は、検出
手段としての差動増幅回路36の非反転入力端および反
転入力端にそれぞれ接続される。さらに、他方の第1の
分割電極16a2および他方の第2の分割電極16b2
は、互いに接続される。
【0070】図8に示す振動ジャイロ10では、発振回
路30から出力されるたとえば正弦波信号などの駆動信
号が、抵抗32aおよび32bを介して、振動子12の
一方の第1の分割電極16a1および一方の第2の分割
電極16b1と共通電極18との間に印加される。
【0071】この駆動信号によって、第1の圧電体基板
14aおよび第2の圧電体基板14bは、互いに逆に振
動し、その主面に直交する方向に屈曲振動する。
【0072】その状態で、振動ジャイロ10が振動子1
2の中心軸を中心に回転すると、その回転角速度に応じ
たコリオリ力が、第1の圧電体基板14aおよび第2の
圧電体基板14bの主面に平行しかつ振動子12の中心
軸に直交する方向に働く。したがって、振動子12の屈
曲振動の方向が変わる。そのため、2つの第1の分割電
極16a1および16a間と、2つの第2の分割電極1
6b1および16b2間とには、それぞれ、その回転角
速度に応じた信号が発生する。
【0073】そして、2つの第1の分割電極16a1お
よび16a2間に発生する信号と2つの第2の分割電極
16b1および16b2間に発生する信号とを直列に合
成した信号が、差動増幅回路36によって検出される。
【0074】したがって、図8に示す振動ジャイロ10
でも、差動増幅回路36の出力信号によって、回転角速
度を知ることができる。
【0075】また、図8に示す振動ジャイロ10でも、
第1の圧電体基板14aおよび第2の圧電体基板14b
の単位厚み当たりに印加される駆動信号が大きくなるの
で、それらの圧電体基板の屈曲振動の振幅および出力信
号の振幅が大きくなり、感度がよくなる。
【0076】さらに、図8に示す振動ジャイロ10で
は、2つの第1の分割電極16a1および16a2間に
発生する信号と2つの第2の分割電極16b1および1
6b2間に発生する信号とを直列に合成した信号を検出
するので、出力信号の振幅がさらに大きくなり、感度が
さらによくなる。
【0077】なお、図8に示す振動ジャイロ10でも、
Ni合金などの高価な金属材料が用いられていないの
で、低コスト化を図ることができるとともに、検出され
る信号が磁界の影響を受けにくく乱れにくい。
【0078】また、図8に示す振動ジャイロ10でも、
振動子12のノード部分の近傍に取り付けられた支持部
材22で振動子12が支持されるので、振動子12から
外部へ振動がもれにくい。
【0079】さらに、図8に示す振動ジャイロ10で
も、2枚の圧電体基板などを積層し、接着し、カットす
るなどして、簡易な方法で複数の振動子12を量産する
ことができるので、量産性がよい。
【0080】図10はこの発明のさらに別の実施例を示
す図解図である。図10に示す実施例では、図8および
図9に示す振動子12が用いられる。
【0081】そして、図10に示す実施例では、発振回
路30の一方の出力端が、抵抗32aを介して、一方の
第1の分割電極16a1および一方の第2の分割電極1
6b1に接続され、抵抗32bを介して、他方の第1の
分割電極16a2および他方の第2の分割電極16b2
に接続される。さらに、発振回路30の他方の出力端
は、共通電極18に接続される。
【0082】また、振動子12の一方の第1の分割電極
16a1および一方の第2の分割電極16b1は、抵抗
34aを介して、検出手段としての差動増幅回路36の
非反転入力端に接続され、他方の第1の分割電極16a
2および他方の第2の分割電極16b2は、抵抗34b
を介して、差動増幅回路36の反転入力端に接続され
る。さらに、差動増幅回路36の出力端および反転入力
端間には、抵抗34cが接続される。
【0083】図10に示す振動ジャイロ10では、発振
回路30から出力されるたとえば正弦波信号などの駆動
信号が、抵抗32aおよび32bを介して、振動子12
の2つの第1の分割電極16a1,16a2および2つ
の第2の分割電極16b1,16b2と共通電極18と
の間に印加される。
【0084】この駆動信号によって、第1の圧電体基板
14aおよび第2の圧電体基板14bは、互いに逆に振
動し、その主面に直交する方向に屈曲振動する。
【0085】その状態で、振動ジャイロ10が振動子1
2の中心軸を中心に回転すると、その回転角速度に応じ
たコリオリ力が、第1の圧電体基板14aおよび第2の
圧電体基板14bの主面に平行しかつ振動子12の中心
軸に直交する方向に働く。したがって、振動子12の屈
曲振動の方向が変わる。そのため、2つの第1の分割電
極16a1および16a間と、2つの第2の分割電極1
6b1および16b2間とには、それぞれ、その回転角
速度に応じた信号が発生する。
【0086】そして、2つの第1の分割電極16a1お
よび16a2間に発生する信号と2つの第2の分割電極
16b1および16b2間に発生する信号とを並列に合
成した信号が、差動増幅回路36によって検出される。
【0087】したがって、図10に示す振動ジャイロ1
0でも、差動増幅回路36の出力信号によって、回転角
速度を知ることができる。
【0088】また、図10に示す振動ジャイロ10で
も、第1の圧電体基板14aおよび第2の圧電体基板1
4bの単位厚み当たりに印加される駆動信号が大きくな
るので、それらの圧電体基板の屈曲振動の振幅および出
力信号の振幅が大きくなり、感度がよくなる。
【0089】さらに、図10に示す振動ジャイロ10で
は、2つの第1の分割電極16a1および16a2間に
発生する信号と2つの第2の分割電極16b1および1
6b2間に発生する信号とを並列に合成した信号を検出
するので、出力インピーダンスを下げることにより出力
信号が安定し、感度が安定する。
【0090】なお、図10に示す振動ジャイロ10で
も、Ni合金などの高価な金属材料が用いられていない
ので、低コスト化を図ることができるとともに、検出さ
れる信号が磁界の影響を受けにくく乱れにくい。
【0091】また、図10に示す振動ジャイロ10で
も、振動子12のノード部分の近傍に取り付けられた支
持部材で振動子12が支持されるので、振動子12から
外部へ振動がもれにくい。
【0092】さらに、図10に示す振動ジャイロ10で
も、2枚の圧電体基板などを積層し、接着し、カットす
るなどして、簡易な方法で複数の振動子12を量産する
ことができるので、量産性がよい。
【0093】なお、上述の各実施例では分割電極,第1
の分割電極,第2の分割電極が圧電体基板の長手方向の
一端から他端にわたってI字状に形成されているが、そ
れらの分割電極16は、図11に示すように、圧電体基
板14の2つのノード部分間にL字状に形成されてもよ
い。このように分割電極を圧電体基板のノード部分間に
形成すれば、分割電極などによる圧電体基板を振動する
効率や回転角速度に応じた信号を検出する効率がよくな
る。
【0094】あるいは、ノード部分の内側と外側とでは
発生する電圧の極性が反転するため、この点を考慮する
と、分割電極16は、図12に示すように、圧電体基板
14の2つのノード部分で切断され、交互に接続されて
もよい。このようにしても、分割電極などによる圧電体
基板を振動する効率や回転角速度に応じた信号を検出す
る効率がよくなる。
【0095】また、上述の各実施例では各圧電体基板が
同じ方向に分極されているが、圧電体基板14aおよび
14bは、図13の矢印で示すように、ノード部分の内
側部分と外側部分とが逆方向に分極されてもよい。この
ようにしても、圧電体基板を振動する効率や回転角速度
に応じた信号を検出する効率がよくなる。
【0096】さらに、上述の各実施例では振動子が正4
角柱状に形成されているが、振動子12は、図14に示
すように8角柱状に形成されてもよく、他の形状に形成
されてもよい。なお、振動子は、駆動信号による屈曲振
動と回転角速度に応じたコリオリ力ないし信号とを効率
よく得るためには、正4角柱状に形成されることが好ま
しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】図1に示す振動ジャイロに用いられる振動子を
示す斜視図である。
【図3】図2に示す振動子の屈曲振動の状態を示す側面
図解図である。
【図4】図1に示す振動ジャイロを製造する工程を示す
図解図である。
【図5】この発明の他の実施例を示す図解図である。
【図6】図5に示す振動ジャイロに用いられる振動子を
示す分解斜視図である。
【図7】この発明のさらに他の実施例を示す図解図であ
る。
【図8】この発明の別の実施例を示す図解図である。
【図9】図8に示す振動ジャイロに用いられる振動子を
示す斜視図である。
【図10】この発明のさらに別の実施例を示す図解図で
ある。
【図11】分割電極の他の例を示す平面図である。
【図12】分割電極のさらに他の例を示す平面図であ
る。
【図13】圧電体基板の他の例を示す側面図解図であ
る。
【図14】振動子の他の例を示す断面図解図である。
【図15】従来の振動ジャイロの一例を示す図解図であ
る。
【符号の説明】
10 振動ジャイロ 12 振動子 14a 第1の圧電体基板 14b 第2の圧電体基板 16 分割電極 16a1,16a2 第1の分割電極 16b1,16b2 第2の分割電極 18 共通電極 18a 第1の共通電極 18b 第2の共通電極 20 ダミー電極 22 支持部材 30 発振回路 32a,32b,34a,34b 抵抗 36 差動増幅回路
フロントページの続き (72)発明者 石 床 信 行 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み方向に分極される第1の圧電体基
    板、 前記第1の圧電体基板に積層され、前記第1の圧電体基
    板の分極方向の逆方向に分極される第2の圧電基体基
    板、 前記第1の圧電体基板の主面に形成される2つの分割電
    極、 前記第2の圧電体基板の主面に形成される共通電極、 前記2つの分割電極および前記共通電極間に駆動信号を
    印加するための駆動手段、および前記2つの分割電極間
    に発生する信号を検出するための検出手段を含む、振動
    ジャイロ。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、一方の出力端が前記2
    つの分割電極に接続され、他方の出力端が前記共通電極
    に接続される発振回路を含み、 前記検出手段は、2つの入力端が前記2つの分割電極に
    それぞれ接続される差動増幅回路を含む、請求項1の振
    動ジャイロ。
  3. 【請求項3】 厚み方向に分極される第1の圧電体基
    板、 前記第1の圧電体基板に積層され、前記第1の圧電体基
    板の分極方向の逆方向に分極される第2の圧電体基板、 前記第1の圧電体基板および前記第2の圧電体基板間に
    形成される2つの分割電極、 前記第1の圧電体基板の主面に形成される第1の共通電
    極、 前記第2の圧電体基板の主面に形成される第2の共通電
    極、 前記第1の共通電極および前記第2の共通電極間に駆動
    信号を印加するための駆動手段、および前記2つの分割
    電極間に発生する信号を検出するための検出手段を含
    む、振動ジャイロ。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段は、一方の出力端が前記第
    1の共通電極に接続され、他方の出力端が前記第2の共
    通電極に接続される発振回路を含み、 前記検出手段は、2つの入力端が前記2つの分割電極に
    それぞれ接続される差動増幅回路を含む、請求項3の振
    動ジャイロ。
  5. 【請求項5】 厚み方向に分極される第1の圧電体基
    板、 前記第1の圧電体基板に積層され、前記第1の圧電体基
    板の分極方向と同方向に分極される第2の圧電体基板、 前記第1の圧電体基板および前記第2の圧電体基板間に
    形成される2つの分割電極、 前記第1の圧電体基板の主面に形成される第1の共通電
    極、 前記第2の圧電体基板の主面に形成される第2の共通電
    極、 前記2つの分割電極と前記第1の共通電極および前記第
    2の共通電極との間に駆動信号を印加するための駆動手
    段、および前記2つの分割電極間に発生する信号を検出
    するための検出手段を含む、振動ジャイロ。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段は、一方の出力端が前記2
    つの分割電極に接続され、他方の出力端が前記第1の共
    通電極および前記第2の共通電極に接続される発振回路
    を含み、 前記検出手段は、2つの入力端が前記2つの分割電極に
    それぞれ接続される差動増幅回路を含む、請求項5の振
    動ジャイロ。
  7. 【請求項7】 厚み方向に分極される第1の圧電体基
    板、 前記第1の圧電体基板に積層され、前記第1の圧電体基
    板の分極方向と同方向に分極される第2の圧電体基板、 前記第1の圧電体基板の主面に形成される2つの第1の
    分割電極、 前記第2の圧電体基板の主面に形成される2つの第2の
    分割電極、 前記第1の圧電体基板および前記第2の圧電体基板間に
    形成される共通電極、 一方の前記第1の分割電極および一方の前記第2の分割
    電極と前記共通電極との間に駆動信号を印加するための
    駆動手段、および前記一方の第1の分割電極および前記
    一方の第2の分割電極間に発生する信号を検出するため
    の検出手段を含み、 他方の前記第1の分割電極および他方の前記第2の分割
    電極が接続される、振動ジャイロ。
  8. 【請求項8】 前記駆動手段は、一方の出力端が前記一
    方の第1の分割電極および前記一方の第2の分割電極に
    接続され、他方の出力端が前記共通電極に接続される発
    振回路を含み、 前記検出手段は、2つの入力端が前記一方の第1の分割
    電極および前記一方の第2の分割電極にそれぞれ接続さ
    れる差動増幅回路を含む、請求項7の振動ジャイロ。
  9. 【請求項9】 厚み方向に分極される第1の圧電体基
    板、 前記第1の圧電体基板に積層され、前記第1の圧電体基
    板の分極方向と同方向に分極される第2の圧電体基板、 前記第1の圧電体基板の主面に形成される2つの第1の
    分割電極、 前記第2の圧電体基板の主面に形成される2つの第2の
    分割電極、 前記第1の圧電体基板および前記第2の圧電体基板間に
    形成される共通電極、 前記2つの第1の分割電極および前記2つの第2の分割
    電極と前記共通電極との間に駆動信号を印加するための
    駆動手段、および一方の前記第1の分割電極および一方
    の前記第2の分割電極と他方の前記第1の分割電極およ
    び他方の前記第2の分割電極との間に発生する信号を検
    出するための検出手段を含む、振動ジャイロ。
  10. 【請求項10】 前記駆動手段は、一方の出力端が前記
    2つの第1の分割電極および前記2つの第2の分割電極
    に接続され、他方の出力端が前記共通電極に接続される
    発振回路を含み、 前記検出手段は、一方の入力端が前記一方の第1の分割
    電極および前記一方の第2の分割電極に接続され、他方
    の入力端が前記他方の第1の分割電極および前記他方の
    第2の分割電極に接続される差動増幅回路を含む、請求
    項9の振動ジャイロ。
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