JP2002213961A - 振動ジャイロおよび振動ジャイロの自己診断方法 - Google Patents

振動ジャイロおよび振動ジャイロの自己診断方法

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JP2002213961A JP2001006732A JP2001006732A JP2002213961A JP 2002213961 A JP2002213961 A JP 2002213961A JP 2001006732 A JP2001006732 A JP 2001006732A JP 2001006732 A JP2001006732 A JP 2001006732A JP 2002213961 A JP2002213961 A JP 2002213961A
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Kazuhiro Ebara
和博 江原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動子とその周辺回路の異常を自己診断する
ことのできる振動ジャイロおよび振動ジャイロの自己診
断方法を提供する。 【解決手段】 擬似信号発生回路13で圧電振動子2の
検出電極2L、2Rから角速度に応じて出力される信号
に同期した擬似信号を発生させ、この擬似信号をスイッ
チ14によって制御信号に応じて検出電極2Lに印加さ
せ、そのときの振動ジャイロ1の出力を検出する。 【効果】 振動子の検出電極の短絡も含めて、振動ジャ
イロの自己診断を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動ジャイロおよ
び振動ジャイロの自己診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の姿勢制御や横転検出のような安全
装置や自動車のナビゲーションシステムに用いられる振
動ジャイロには、その異常を自己診断する機能が求めら
れている。自己診断に関する公知資料としては、特開平
3−159877号公報、特開平4−215017号公
報、特開平5−133755号公報、特開平6−587
60号公報、特開平6−207946号公報、特開平9
−281138号公報、特開平11−51655号公
報、特開2000−2542号公報などがある。
【0003】公知資料における自己診断方法としては、
(1)振動子の駆動信号および差動出力信号をモニター
して、そのレベルが所定の範囲を超えると異常と判断す
る、(2)差動回路と同期検波回路の間に同期検波信号
に同期した信号を印加して出力信号をモニターし、その
値が所定の範囲を超えると異常と判断する、というもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自己診断方法(1)では、異常かどうかの診断はできる
が、振動ジャイロのどこにその異常の原因があるのか分
からないという問題があった。
【0005】また、従来の自己診断方法(2)では、差
動回路の後に同期検波信号に同期した信号を印加するた
め、その信号を印加した位置より後段の回路の異常は診
断できるが、振動子そのものの異常、例えば振動子の複
数の検出電極の短絡などは診断できないという問題があ
った。
【0006】本発明は上記の問題点を解決することを目
的とするもので、振動子とその周辺回路の異常を自己診
断することのできる振動ジャイロおよび振動ジャイロの
自己診断方法を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の振動ジャイロは、複数の検出電極を有する
とともに駆動信号および印加される角速度に応じた振動
をする振動子と、前記振動子を振動させるための振動子
駆動手段と、前記複数の検出電極から出力される信号か
ら角速度に応じたコリオリ信号を出力するコリオリ力検
出手段とを備えた振動ジャイロであって、前記検出電極
から角速度に応じて出力される信号に同期した擬似信号
を発生させる擬似信号発生手段と、制御信号に応じて前
記擬似信号を前記複数の検出電極の少なくとも一方に印
加させる擬似信号印加手段を備えたことを特徴とする。
【0008】また、本発明の振動ジャイロは、前記擬似
信号が印加されることによる前記コリオリ信号の変化か
ら自己診断をする自己診断手段を備えたことを特徴とす
る。
【0009】また、本発明の振動ジャイロは、前記自己
診断手段が、前記擬似信号が印加されることによる前記
コリオリ信号の過渡特性から自己診断をすることを特徴
とする。
【0010】また、本発明の振動ジャイロの自己診断方
法は、複数の検出電極を有するとともに駆動信号および
印加される角速度に応じた振動をする振動子と、前記振
動子を振動させるための振動子駆動手段と、前記複数の
検出電極から出力される信号から角速度に応じたコリオ
リ信号を出力するコリオリ力検出手段とを備えた振動ジ
ャイロの自己診断方法であって、前記検出電極から角速
度に応じて出力される信号に同期した擬似信号を前記複
数の検出電極の少なくとも一方に印加させ、前記擬似信
号が印加されることによる前記コリオリ信号の変化から
自己診断をすることを特徴とする。
【0011】また、本発明の振動ジャイロの自己診断方
法は、前記擬似信号が印加されることによる前記コリオ
リ信号の過渡特性から自己診断をすることを特徴とす
る。
【0012】このように構成することにより、本発明の
振動ジャイロおよびその自己診断方法においては、振動
子とその周辺回路の異常を自己診断することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の振動ジャイロの
一実施例の概略ブロック図を示す。図1において、振動
ジャイロ1は、振動子の一種である圧電振動子2、抵抗
R1およびR2、加算回路3、移相回路4および16、
増幅回路5、差動回路7、同期検波回路8、平滑回路
9、直流増幅回路10、擬似信号発生回路13、および
スイッチ14から構成されている。
【0014】ここで、図2に圧電振動子2の構成を示
す。圧電振動子2は、厚み方向に分極されるとともに一
方主面に検出電極2L、2Rが形成された圧電体基板2
Hと、厚み方向に分極されるとともに一方主面に共通電
極2Cが形成された圧電体基板2Lが、中間電極2Fを
介して他方主面同士で貼り合わされて構成されている。
【0015】図1に戻って、このように構成された圧電
振動子2の2つの検出電極2L、2Rは、それぞれ抵抗
R1、R2を介して基準電位に接続されている。また、
同じく2つの検出電極2L、2Rは、加算回路3に接続
され、その出力は移相回路4と増幅回路5を順に介して
圧電振動子2の共通電極2Cに接続されている。また、
同じく2つの検出電極2L、2Rは、差動回路7に接続
され、その出力は同期検波回路8、平滑回路9、および
直流増幅回路10を介して出力端子12に接続されてい
る。加算回路3の出力は移相回路16を介して同期検波
回路8にも接続されている。加算回路3の出力は擬似信
号発生回路13にも接続され、その出力はスイッチ14
を介して検出電極2Lに接続されている。制御信号入力
端子15はスイッチ14の制御端子に接続されている。
【0016】このように構成された振動ジャイロ1にお
いて、2つの検出電極2L、2Rに発生する電荷は抵抗
R1、R2によって電圧に変換され、加算回路3に入力
されて加算され、移相回路4で位相が調節され、増幅回
路5で増幅されて共通電極2Cに印加される。これによ
って、圧電振動子2は厚み方向(圧電体基板2H、2L
の厚み方向)に屈曲振動するように自励発振で駆動され
る。したがって、加算回路3、移相回路4、および増幅
回路5は圧電振動子駆動手段6を構成している。なお、
角速度の印加されない状態においては、2つの検出電極
2L、2Rで発生する信号に差はない。なお、これ以
降、「検出電極で発生する信号」と言うような場合は、
「検出電極で発生する電荷を抵抗で電圧に変換して得ら
れる信号」を意味するものとする。
【0017】このような厚み方向に屈曲振動する圧電振
動子2に、その長手方向に平行な軸を回転の軸とする角
速度が印加されると、圧電振動子2はコリオリ力によっ
て幅方向(圧電体基板2H、2Lの幅方向)にも屈曲振
動する。これによって、2つの検出電極2L、2Rで発
生する信号にも、コリオリ力に応じて互いに逆方向の変
化が生じる。
【0018】2つの検出電極2L、2Rで発生した信号
は差動回路7にも入力されて、その差の信号(差動信
号)が出力される。この差動信号はコリオリ力に応じた
ものとなる。差動信号は同期検波回路8で移相回路16
から入力された同期信号によって同期検波され、平滑回
路9で平滑され、直流増幅回路10で増幅されて出力端
子12から出力される。したがって、差動回路7、同期
検波回路8、平滑回路9、直流増幅回路10、および移
相回路16はコリオリ力検出手段11を構成している。
なお、ここでは、この出力端子12から出力される信号
をコリオリ信号と称する。
【0019】振動ジャイロ1において、加算回路3から
出力された信号は擬似信号発生回路13に入力される。
擬似信号発生回路13は、この入力された信号をもとに
して、検出電極2Lや2Rで角速度に応じて発生する信
号に同期した擬似信号を発生する。擬似信号発生回路1
3の出力はスイッチ14を介して検出電極2Lに入力さ
れる。スイッチ14は制御信号入力端子15から入力さ
れる制御信号に応じてオン/オフ制御され、擬似信号を
検出電極2Lに印加するかどうかを決める。すなわち、
擬似信号発生回路13は擬似信号発生手段を、スイッチ
14は擬似信号印加手段を構成していることが分かる。
【0020】ここで、振動ジャイロ1に角速度が印加さ
れていない状態において、擬似信号の印加時と非印加時
の動作について図3を参照して説明する。
【0021】角速度が印加されていない状態で、しかも
擬似信号が印加されていない状態においては、検出電極
2Lと2Rに発生する信号は、圧電振動子2の厚み方向
の屈曲振動に対応する信号だけであるため、同じ波形を
示す(同じ波形であるために図3では重なって表示され
ている)。2つの信号の波形が同じであるため、差動回
路7からは何も出力されず、平滑回路9および直流増幅
回路10からも何も出力されない。
【0022】ここで、制御信号入力端子15から入力さ
れる制御信号にしたがってスイッチ14をオンし、検出
電極2Lに擬似信号を印加した状態を考える。検出電極
2Lに擬似信号を印加すると、図3に示すように、検出
電極2Lから差動回路7に入力される信号(実線で示
す)が変化する。一方、検出電極2Rから差動回路7に
入力される信号(破線で示す)には変化はない。そのた
め、差動回路7からはその差に応じた信号が出力され
る。この信号は擬似信号を元にしているため角速度に応
じて出力される信号に同期しており、角速度に応じて出
力される信号と同様に同期検波回路8で検波され、平滑
回路9で平滑され、直流増幅回路10で増幅されて出力
端子12にコリオリ信号として出力される。
【0023】この、検出電極2Lに擬似信号を印加する
ことによって出力端子12に出力されるコリオリ信号
は、その大きさが擬似信号の大きさなどからあらかじめ
予測されるものである。そこで、出力端子2に接続され
る何らかの回路によって、このコリオリ信号の大きさが
所定の範囲に入っているかどうかを確認することによっ
て、振動ジャイロ1が正常に動作しているかどうかを自
己診断することができる。
【0024】例えば、擬似信号印加時のコリオリ信号が
所定値より大きかったり小さかったりすると、コリオリ
力検出手段11のどこかに異常があるということが分か
る。
【0025】また、例えば2つの検出電極2Lと2Rが
短絡している場合には、擬似信号が2つの検出電極2
L、2Rに同時に印加されることになるため、本来擬似
信号の印加によって出力されるべきコリオリ信号が出力
されないということになる。このように、振動ジャイロ
1においては、擬似信号を検出電極自身に印加すること
によって、圧電振動子2自身の異常についても診断する
ことができるようになる。
【0026】図4に、本発明の振動ジャイロの別の実施
例の概略ブロック図を示す。図4において、図1と同一
もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省
略する。
【0027】図4において、振動ジャイロ20は、図1
に示した振動ジャイロ1に加えて、直流増幅回路10の
出力に接続された自己診断手段である自己診断回路21
を備えている。自己診断回路21の出力は診断結果出力
端子22に接続されている。
【0028】このように構成された振動ジャイロ20に
おいては、振動ジャイロ20自身が自己診断回路21を
備えており、外部に自己診断のための回路を新たに設け
る必要がない。
【0029】図5に、本発明の振動ジャイロのさらに別
の実施例の概略ブロック図を示す。図5において、図1
と同一もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説
明を省略する。
【0030】図5において、振動ジャイロ30は、擬似
信号発生回路13の出力に接続された反転回路31と、
反転回路31と圧電振動子2の検出電極2Rとの間に設
けられたスイッチ32を備えている。スイッチ32の制
御端子は制御信号入力端子15に接続されている。すな
わち、ここでは、擬似信号発生手段13と反転回路31
で擬似信号発生手段を構成し、スイッチ14とスイッチ
32で擬似信号印加手段を構成していることになる。
【0031】このように構成された振動ジャイロ30に
おいて、反転回路31は擬似信号発生回路13から出力
される擬似信号の位相を反転し、もう1つの擬似信号を
生成する。制御信号入力端子15から入力される制御信
号にしたがってスイッチ14がオンするとき、同時にス
イッチ32もオンする。そのため、検出電極2Lに擬似
信号が印加されると同時に、検出電極2Rには位相の反
転したもう1つの擬似信号が印加される。
【0032】このように、2つの検出電極2L、2Rに
位相の反転した擬似信号をそれぞれ印加することによっ
ても、図1に示した振動ジャイロ1の場合と同様に、出
力端子12からは擬似信号に応じたコリオリ信号が出力
され、同様に自己診断を行うことができる。
【0033】また、この場合は、2つの検出電極2L、
2Rの両方が擬似信号発生回路に接続されることになる
ため、いずれか片方が擬似信号発生回路に接続されるこ
とによるインピーダンス的なアンバランスを起こすこと
がない。また、2つの検出電極2L、2Rに互いに位相
の反転した擬似信号を印加するため、検出電極2L、2
Rから出力される2つの信号を加算回路3で加算する
と、擬似信号同士が相殺し合う。そのため、加算回路3
から出力される信号は擬似信号の印加、非印加に関わら
ず変化せず、擬似信号の印加によって圧電振動子2を駆
動する条件が変化するということもない。
【0034】図6に、本発明の振動ジャイロのさらに別
の実施例の概略ブロック図を示す。図6において、図6
と同一もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説
明を省略する。
【0035】図6において、振動ジャイロ40は、反転
回路41に代えて減衰回路41を備えている。すなわ
ち、ここでは、擬似信号発生手段13と減衰回路41で
擬似信号発生手段を構成していることになる。
【0036】このように構成された振動ジャイロ40に
おいては、減衰回路41は擬似信号発生回路13から出
力された擬似信号から、振幅の小さいもう1つの擬似信
号を生成する。制御信号入力端子15から入力される制
御信号にしたがってスイッチ14がオンするとき、同時
にスイッチ32もオンする。そのため、検出電極2Lに
擬似信号が印加されると同時に、検出電極2Rには振幅
の小さいもう1つの擬似信号が印加される。
【0037】このように、2つの検出電極2L、2Rに
振幅の異なる擬似信号をそれぞれ印加することによって
も、図1に示した振動ジャイロ1の場合と同様に、出力
端子12からは擬似信号に応じたコリオリ信号が出力さ
れ、同様に自己診断を行うことができる。
【0038】また、この場合は、2つの検出電極2L、
2Rの両方が擬似信号発生回路に接続されることになる
ため、いずれか片方が擬似信号発生回路に接続されるこ
とによるインピーダンス的なアンバランスを起こすこと
がない。
【0039】なお、図6に示した振動ジャイロ40にお
いては減衰回路41を用いたが、これは2つの擬似信号
の振幅を異ならせるものであればよく、例えば増幅回路
であっても構わないものである。
【0040】また、図示は割愛するが、図1に示した振
動ジャイロ1に対する図4に示した振動ジャイロ20の
ように、図5および6に示した振動ジャイロ30、40
において自己診断回路を備えても構わないもので、振動
ジャイロ20の場合と同様の作用効果を奏するもので、
インピーダンス的なアンバランスを起こさない方法であ
れば特に構成を限定しないものである。
【0041】ところで、上記の各実施例においては、擬
似信号印加時に出力端子から出力されるコリオリ信号の
大きさを確認することによって自己診断を行う場合につ
いて説明してきたが、擬似信号が印加されることによる
コリオリ信号の過渡特性から自己診断をすることも可能
である。その点について以下に示す。
【0042】振動ジャイロのコリオリ力検出手段11に
おいては、同期検波回路8の後段に、平滑回路9の一部
として図7に示すような高域の周波数を減衰させるため
のローパスフィルタ50が設けられる。
【0043】図7において、ローパスフィルタ50は、
オペアンプQ1と入力端子inとオペアンプQ1の反転
入力端子の間に接続された抵抗R3と、オペアンプQ1
の出力端子と反転入力端子の間にそれぞれ接続された抵
抗R4およびコンデンサC1から構成されている。オペ
アンプQ1の非反転入力端子は基準電圧に接続され、出
力端子は出力端子outに接続されている。
【0044】このようなローパスフィルタ50におい
て、制御信号によって検出端子に擬似信号が印加される
と、その入力端子inの信号レベルが0Vから所定の電
圧までステップ状に上昇する。しかしながら、出力端子
outの信号レベルは最終的には一定のレベルに達する
ものの、ステップ状に変化することはなく、図8に示す
ように抵抗R3、R4、コンデンサC1、C2の時定数
によって立上り時間が異なる。そこで、この立上り時間
や立上り波形、すなわち過渡特性を確認することによっ
て、抵抗R3、R4やコンデンサC1の値の変化があっ
たかどうかを確認することができる。また、出力信号が
立ち上がらなかったり電源電圧にクランプされた状態に
なった場合には、抵抗R3、R4やコンデンサC1の短
絡や開放があったかどうかを確認することができる。
【0045】このように、コリオリ信号の過渡特性を確
認することによって、振動ジャイロの回路における異常
のある場所を推定することもできる。
【0046】なお、本発明の振動ジャイロとしては、検
出電極を有するものであれば振動子の構成に関しては何
等限定されるものではない。上記の各実施例において
は、圧電体からなる振動体に複数の検出電極を形成して
なる振動子を用いて説明してきたが、例えば金属などの
圧電体ではない振動体に面状の圧電体を貼りつけて構成
された振動子でも構わないものである。なお、その場合
には、圧電体の振動体に貼りつけられる面ではない面に
形成される電極が検出電極となる。
【0047】また、振動子の形状も、上記の各実施例の
ような形状に限られるものではなく、三角柱などの多角
柱状や円柱状でも構わず、音叉状でも構わないものであ
る。
【0048】
【発明の効果】本発明の振動ジャイロおよび振動ジャイ
ロの自己診断方法によれば、擬似信号発生手段で振動子
の検出電極から角速度に応じて出力される信号に同期し
た擬似信号を発生させ、この擬似信号を擬似信号印加手
段によって制御信号に応じて複数の検出電極の少なくと
も一方に印加させ、そのときの振動ジャイロの出力を検
出することによって、振動ジャイロの自己診断を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動ジャイロの一実施例を示す概略ブ
ロック図である。
【図2】図1の振動ジャイロにおける圧電振動子を示す
斜視図である。
【図3】図1の振動ジャイロにおける自己診断時の信号
を示す波形図である。
【図4】本発明の振動ジャイロの別の実施例を示す概略
ブロック図である。
【図5】本発明の振動ジャイロのさらに別の実施例を示
す概略ブロック図である。
【図6】本発明の振動ジャイロのさらに別の実施例を示
す概略ブロック図である。
【図7】本発明の振動ジャイロに用いられるローパスフ
ィルタを示す回路図である。
【図8】図7のローパスフィルタの出力の過渡特性を示
す波形図である。
【符号の説明】
1、20、30、40…振動ジャイロ 2…圧電振動子 2L、2R…検出電極 3…加算回路 4…移相回路 5…増幅回路 6…圧電振動子駆動手段 7…差動回路 8…同期検波回路 9…平滑回路 10…直流増幅回路 11…コリオリ力検出手段 13…擬似信号発生回路 14、32…スイッチ 15…制御信号入力端子 21…自己診断回路 31…反転回路 41…減衰回路 50…ローパスフィルタ R1、R2…抵抗

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の検出電極を有するとともに駆動信
    号および印加される角速度に応じた振動をする振動子
    と、前記振動子を振動させるための振動子駆動手段と、
    前記複数の検出電極から出力される信号から角速度に応
    じたコリオリ信号を出力するコリオリ力検出手段とを備
    えた振動ジャイロであって、 前記検出電極から角速度に応じて出力される信号に同期
    した擬似信号を発生させる擬似信号発生手段と、制御信
    号に応じて前記擬似信号を前記複数の検出電極の少なく
    とも一方に印加させる擬似信号印加手段を備えたことを
    特徴とする振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】 前記擬似信号が印加されることによる前
    記コリオリ信号の変化から自己診断をする自己診断手段
    を備えたことを特徴とする振動ジャイロ。
  3. 【請求項3】 前記自己診断手段は、前記擬似信号が印
    加されることによる前記コリオリ信号の過渡特性から自
    己診断をすることを特徴とする、請求項2に記載の振動
    ジャイロ。
  4. 【請求項4】 複数の検出電極を有するとともに駆動信
    号および印加される角速度に応じた振動をする振動子
    と、前記振動子を振動させるための振動子駆動手段と、
    前記複数の検出電極から出力される信号から角速度に応
    じたコリオリ信号を出力するコリオリ力検出手段とを備
    えた振動ジャイロの自己診断方法であって、 前記検出電極から角速度に応じて出力される信号に同期
    した擬似信号を前記複数の検出電極の少なくとも一方に
    印加させ、前記擬似信号が印加されることによる前記コ
    リオリ信号の変化から自己診断をすることを特徴とする
    振動ジャイロの自己診断方法。
  5. 【請求項5】 前記擬似信号が印加されることによる前
    記コリオリ信号の過渡特性から自己診断をすることを特
    徴とする、請求項4に記載の振動ジャイロの自己診断方
    法。
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