JP4843855B2 - 角速度センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自己診断機能をもつ角速度センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば音叉形の角速度センサは、音叉形の駆動部の両駆動板の先端に、それとは直交する方向に検知板を設け、前記駆動板を常時音叉駆動させた状態で角速度が加わると、それに呼応して互いに逆方向に振動する前記検知板からの出力で角速度を検出するものであった。
【0003】
従来の角速度センサは、図16に示すように、樹脂製よりなる一端が開口したケース101の開口部に樹脂製の蓋102が装着されることにより密封空間が形成されている。
【0004】
この密封空間の内部には、回路基板103と、金属製のウェイト板104が収納されている。すなわち、ケース101の内部四隅には支持ピン105が植設されており、この支持ピン105によりウェイト板104と回路基板103が弾性的に支持、固定されている。ウェイト板104にはこの弾性支持のために、四隅にゴム製のダンパー106が装着されており、またこのダンパー106と回路基板103の間には樹脂製の支持脚107が設けられ、支持ピン105は下方よりダンパー106、支持脚107、回路基板103を貫通後、その先端が回路基板103側に押し潰されており、これにより回路基板103、ウェイト板104は弾性的に支持、固定されている。また、ウェイト板104の回路基板103側には図17に示す如く、金属製の支持ピン108が垂直方向に圧入、固定されており、この支持ピン108の上部には水平方向に金属製の支持ピン109の一端が圧入、固定されている。この支持ピン109の径は支持ピン108の径の約5分の1と細く、しかも材質はピアノ線などの様にバネ性を持つ金属材料で形成されており、その他端に金属製の基板110がはんだにより固定されている。
【0005】
この基板110の支持ピン108,109を挟む両側には金属製の駆動板111,112の一端が固定され、さらにそれらの表面には板状の圧電素子111a,112aが固定され、これにより音叉形の駆動部が形成されている。また、駆動板111,112の他端は図17に示す如く、圧電素子111a,112a部とは直交する方向に折り曲げられ、その後延長形成された検知板113,114に板状の圧電素子113a,114aが固定され、これにより検知部が構成されている。ここで、駆動部と検知部とによりセンサ素子が構成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の角速度センサにおいて問題となるのは、センサ起動後、構成する部品の故障発生に対してその故障を外部へ知らせる、または外部から故障と判断するための目安となる情報を持たす為の機能を備えていない事であった。
【0007】
本発明は、その一部が損傷して正常な検知動作ができなくなっている状態を外部から検出することができるようにし、信頼性の高い角速度センサの使用を可能にする事を目的とするものである。また、自己診断手段とほぼ同様な構成によりセンサ素子から発生する静電結合容量に起因した不要信号の初期値を回路上において電気的に調整可能とし、センサの精度、歩留りを著しく改善させることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明の角速度センサは、振動部と角速度を検知して互いに大きさがほぼ等しい逆極性の電流を出力する第1、第2の検知部とを有するセンサ素子と、センサ素子の振動部に駆動信号を供給するドライバ回路とセンサ素子からのモニタ信号が加えられるモニタ回路とを含む駆動手段と、センサ素子の第1の検知部から出力される電流が第1の端子に加えられ、基準電位が第2の端子に加えられる第1のチャージアンプまたはカレントアンプと、センサ素子の第2の検知部から出力される電流が第1の端子に加えられ、基準電位が第2の端子に加えられる第2のチャージアンプまたはカレントアンプと、第1、第2のチャージアンプまたはカレントアンプの出力差を増幅する差動増幅器と差動増幅器の出力を駆動手段からの駆動信号に同期し検波することにより角速度信号を出力する同期復調器とからなる検出手段と、駆動手段の駆動信号に同期した信号を第1のチャージアンプまたはカレントアンプの第1の入力端子に加えることにより前記検知部からの信号を調整する調整手段とを備え、前記調整手段は前記駆動信号に同期した信号を可変するための調整器と前記調整器からの信号を前記第1のチャージアンプまたはカレントアンプの第1の入力端子に加えるための注入器からなり、振動部から検知部にかけて生じる静電結合信号を、擬似駆動信号を用いて回路部上で電気的に補正する補正手段を備えたことを特徴とするものである。この構成により、センサ素子から発生する静電結合容量に起因した不要信号の初期値を回路上において電気的に調整可能となり、センサの精度、歩留りを著しく改善させることができるという作用を有する。また、振動部から検知部にかけて生じる静電結合信号を、擬似駆動信号を用いて回路部上で電気的に補正する補正手段を備えているため、振動部を構成する電極パターンと検知部を構成する電極パターンの近接により両者間に生じる静電的な電気結合を擬似駆動信号を用いて回路部上で電気的に補正することができ、センサ素子上の振動部を構成する電極パターンと検知部を構成する電極パターンを調整する必要がなくなるという作用を有する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本明細書に記載の発明は、振動部と角速度を検知して互いに大きさがほぼ等しい逆極性の電流を出力する第1、第2の検知部とを有するセンサ素子と、前記センサ素子の振動部に駆動信号を供給するドライバ回路と前記センサ素子からのモニタ信号が加えられるモニタ回路とを含む駆動手段と、前記センサ素子の第1の検知部から出力される電流が第1の端子に加えられ、基準電位が第2の端子に加えられる第1のチャージアンプまたはカレントアンプと、前記センサ素子の第2の検知部から出力される電流が第1の端子に加えられ、基準電位が第2の端子に加えられる第2のチャージアンプまたはカレントアンプと、前記第1、第2のチャージアンプまたはカレントアンプの出力差を増幅する差動増幅器と前記差動増幅器の出力を前記駆動手段からの駆動信号に同期し検波することにより角速度信号を出力する同期復調器とからなる検出手段と、前記駆動手段の駆動信号に同期した信号を前記第1のチャージアンプまたはカレントアンプの第1の入力端子に加えることにより異常を検出するための診断信号を出力する自己診断手段とを備えているため、本センサの一部が損傷して正常な検知動作ができなくなっている状態も外部から検出できるようにし、使用時の信頼性を一段と向上させることができるという作用を有する。
【0010】
また、振動部と角速度を検知して互いに大きさがほぼ等しい逆極性の電流を出力する第1、第2の検知部とを有するセンサ素子と、前記センサ素子の振動部に駆動信号を供給するドライバ回路と前記センサ素子からのモニタ信号が加えられるモニタ回路とを含む駆動手段と、前記センサ素子の第1の検知部から出力される電流が第1の端子に加えられ、基準電位が第2の端子に加えられる第1のチャージアンプまたはカレントアンプと、前記センサ素子の第2の検知部から出力される電流が第1の端子に加えられ、基準電位が第2の端子に加えられる第2のチャージアンプまたはカレントアンプと、前記駆動手段からの駆動信号に同期して前記第1、第2のチャージアンプまたはカレントアンプの出力をサンプルホールドし角速度信号を出力するための同期復調器とからなる検出手段と、前記駆動手段の駆動信号に同期した信号を前記第1のチャージアンプまたはカレントアンプの第1の入力端子に加えることにより異常を検出するための診断信号を出力する自己診断手段とを備えているため、本センサの一部が損傷して正常な検知動作ができなくなっている状態も外部から検出できるようにし、使用時の信頼性を一段と向上させることができるという作用を有する。
【0011】
また、一対のチャージアンプまたはカレントアンプの出力を駆動信号に同期したタイミングで選択的に切り替えて復調するため、同期検波器と同等の機能を簡単に構成できるという作用を有する。
【0012】
また、振動部と角速度を検知して互いに大きさがほぼ等しい逆極性の電流を出力する第1、第2の検知部とを有するセンサ素子と、前記センサ素子の振動部に駆動信号を供給するドライバ回路と前記センサ素子からのモニタ信号が加えられるモニタ回路とを含む駆動手段と、前記センサ素子の第1の検知部から出力される電流が第1の端子に加えられ、基準電位が第2の端子に加えられる第1のカレントアンプと、前記センサ素子の第2の検知部から出力される電流が第1の端子に加えられ、基準電位が第2の端子に加えられる第2のカレントアンプと、前記第1、第2のカレントアンプの出力差を検出する差動増幅器と前記差動増幅器の出力の位相を90°シフトさせるための移相器と前記移相器の出力を前記駆動手段からの駆動信号で同期検波し角速度信号を出力する同期検波器とからなる検出手段と、前記駆動手段の駆動信号に同期した信号を前記第1のカレントアンプの第1の入力端子に加えることにより異常を検出する診断信号を出力するための自己診断手段とを備えているため、本センサの一部が損傷して正常な検知動作ができなくなっている状態も外部から検出できるようにし、使用時の信頼性を一段と向上させることができるという作用を有する。
【0013】
また、センサ素子の検知部からの出力を一対のカレントアンプで受けるため、コンデンサを省略できるという作用を有する。
【0014】
また、自己診断のための駆動信号に同期した信号は、モニタ回路の出力信号としているため、駆動信号の同期した安定な音叉振動レベルを示す信号が使用でき、温度や環境変化に対して信頼性の高い自己診断を可能とするばかりか、自己診断の信号の発生のために特別な付加手段が不要であるという作用を有する。
【0015】
また、自己診断のための駆動信号に同期した信号は、モニタ回路の出力信号の位相を90度シフトした信号であるため、差動増幅器の出力の位相を90度シフトした信号をモニタ回路の出力信号を用いて同期検波することにより、自己診断のための駆動信号に同期した信号を検波することができる。
【0016】
また、自己診断手段は、駆動信号に同期した信号を減衰させるための減衰器と、この減衰器からの信号を前記第1のチャージアンプまたはカレントアンプの第1の入力端子に加えるための注入器とからなるため、シンプルな構成で精度と信頼性の高い自己診断ができるという作用を有する。
【0017】
また、注入器がコンデンサであるため、シンプルな構成で精度と信頼性の高い自己診断ができるという作用を有する。
【0018】
また、注入器は抵抗器であるため、シンプルな構成で精度と信頼性の高い自己診断ができるという作用を有する。
【0019】
また、減衰器は、デジタル的に調整が可能なラダーネットワーク抵抗を有しているため、ラダーネットワーク抵抗にデジタル信号を順次送り、信号の大きさまたは位相が調整可能であるという作用を有する。
【0020】
また、自己診断手段が動作状態または非動作状態であるように切り替えるための切替手段を備えているため、必要なときのみ選択的に自己診断ができるという作用を有する。
【0021】
また、切替手段が外部からの操作に応動して前記第1のチャージアンプまたはカレントアンプの第1の入力端子に加える駆動信号に同期した信号を断続する開閉器であるため、コントローラ等からの外部診断信号に基づき選択的に自己診断ができるという作用を有する。
【0022】
また、切替手段が外部からの操作に応動して前記第1のチャージアンプまたはカレントアンプの第1の入力端子に加える駆動信号に同期した信号を一定時間断続するタイマー回路を備えた開閉器であるため、コントローラ等からの外部診断信号に基づき一定時間診断状態を維持することができるという作用を有する。
【0023】
また、自己診断手段が非動作中には前記検出手段の出力信号レベルを検出し、前記センサ素子の異常を常時判定する判定手段をさらに備えているため、コントローラ等からの外部診断信号に基づく診断が行われていない間に発生するセンサの異常を診断する手段を更に設けることで、センサの故障診断能力を飛躍的に向上させることができるという作用を有する。
【0024】
また、自己診断手段は、駆動信号に同期した信号を減衰する減衰器と、前記減衰器からの信号を前記第1のチャージアンプまたはカレントアンプの第1の入力端子に加えるための注入器と、前記減衰器と前記注入器の間に設けられた切替手段とからなるため、コントローラ等からの外部診断信号に基づき選択的に自己診断ができるという作用を有する。
【0025】
また、コントローラ等からの外部診断信号に基づき選択的に自己診断ができるという作用を有する。
【0026】
また、切替手段が外部からの操作に応動して前記第1のチャージアンプまたはカレントアンプの第1の入力端子に加える駆動信号に同期した信号を一定時間断続するタイマー回路を備えた開閉器であるため、コントローラ等からの外部診断信号に基づき一定時間診断状態を維持することができるという作用を有する。
【0027】
また、センサ素子が水晶、圧電膜が表面に設けられたシリコンまたは圧電セラミックスからなる振動子であるため、高精度、高出力なセンサが実現できるという作用を有する。
【0028】
請求項に記載の発明は、振動部と角速度を検知して互いに大きさがほぼ等しい逆極性の電流を出力する第1、第2の検知部とを有するセンサ素子と、前記センサ素子の振動部に駆動信号を供給するドライバ回路と前記センサ素子からのモニタ信号が加えられるモニタ回路とを含む駆動手段と、前記センサ素子の第1の検知部から出力される電流が第1の端子に加えられ、基準電位が第2の端子に加えられる第1のチャージアンプまたはカレントアンプと、前記センサ素子の第2の検知部から出力される電流が第1の端子に加えられ、基準電位が第2の端子に加えられる第2のチャージアンプまたはカレントアンプと、前記第1、第2のチャージアンプまたはカレントアンプの出力差を増幅する差動増幅器と前記差動増幅器の出力を前記駆動手段からの駆動信号に同期し検波することにより角速度信号を出力する同期復調器とからなる検出手段と、前記駆動手段の駆動信号に同期した信号を前記第1のチャージアンプまたはカレントアンプの第1の入力端子に加えることにより前記検知部からの信号を調整する調整手段とを備え、前記調整手段は前記駆動信号に同期した信号を可変するための調整器と前記調整器からの信号を前記第1のチャージアンプまたはカレントアンプの第1の入力端子に加えるための注入器からなり、振動部から検知部にかけて生じる静電結合信号を、擬似駆動信号を用いて回路部上で電気的に補正する補正手段を備えているため、自己診断手段とほぼ同様な構成によりセンサ素子から発生する静電結合容量に起因した不要信号の初期値を回路上において電気的に調整可能となり、センサの精度、歩留りを著しく改善させることができるという作用を有する。また、振動部を構成する電極パターンと検知部を構成する電極パターンの近接により両者間に生じる静電的な電気結合を擬似駆動信号を用いて回路部上で電気的に補正することができ、センサ素子上の振動部を構成する電極パターンと検知部を構成する電極パターンを調整する必要がなくなるという作用を有する。
【0029】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、注入器がコンデンサであるため、シンプルな構成で精度と信頼性の高い調整ができるという作用を有する。
【0030】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、注入器が抵抗器であるため、シンプルな構成で精度と信頼性の高い調整ができるという作用を有する。
【0031】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、調整器は、デジタル的に調整が可能なラダーネットワーク抵抗を有しているため、ラダーネットワーク抵抗にデジタル信号を順次送ることによりセンサ素子からの出力信号の大きさまたは位相を調整し、センサ素子からの出力信号のオフセット量を低減できるという作用を有する。
【0032】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、調整器が可変抵抗器であるため、減衰量を連続的に調整することで、センサ素子からの出力信号のオフセット量を低減できるという作用を有する。
【0033】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、調整器または注入器に駆動信号に同期した信号の温度補償のための感温素子が設けられているため、センサの出力の温度特性を改善できるという作用を有する。
【0034】
また、請求項に記載の発明において、振動部から検知部にかけて生じる静電結合信号を、擬似駆動信号を用いて回路部上で電気的に補正する補正手段を備えているため、振動部を構成する電極パターンと検知部を構成する電極パターンの近接により両者間に生じる静電的な電気結合を擬似駆動信号を用いて回路部上で電気的に補正することができ、センサ素子上の振動部を構成する電極パターンと検知部を構成する電極パターンを調整する必要がなくなるという作用を有する。
【0035】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、調整のために駆動信号とセンサ素子の検知部からの出力信号をそれぞれモニタするための端子が設けられているため、センサを組立てた状態のまま外部測定機などを用いて調整することができ、調整のためにハンダ付け部などの損傷を防止できるという作用を有する。
【0036】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、センサ素子を駆動させない手段を備えているため、調整時にセンサ素子を実際に振動させずに調整対象である静電的な電気結合成分のみを純粋に調整でき、調整精度を飛躍的に向上させることができるという作用を有する。
【0037】
請求項に記載の発明は、振動部と角速度を検知して互いに大きさがほぼ等しい逆極性の電流を出力する第1、第2の検知部とを有するセンサ素子と、前記センサ素子の振動部に駆動信号を供給するドライバ回路と前記センサ素子からのモニタ信号が加えられるモニタ回路と、前記センサ素子の振動部に安定に自励振動させる駆動手段と、前記自励振動を止める制御手段と、前記制御手段の作動時に前記センサ素子の振動部に調整用の信号を印加するための信号発生器と、前記センサ素子の第1の検知部から出力される電流が第1の端子に加えられ、基準電位が第2の端子に加えられる第1のチャージアンプまたはカレントアンプと、前記センサ素子の第2の検知部から出力される電流が第1の端子に加えられ、基準電位が第2の端子に加えられる第2のチャージアンプまたはカレントアンプと、前記駆動手段からの駆動信号に同期して復調し角速度信号を出力する同期復調器を含む検出手段と、前記駆動手段の駆動信号を前記第1のチャージアンプまたはカレントアンプの第1の入力端子に加えることにより振動部から検知部にかけて生ずる静電結合信号を調整する調整手段とを備えているため、制御手段によりセンサ素子の自励振動を止め、信号発生器からセンサ素子の振動モード周波数に合致しない信号を任意に振動部に加えて調整できるという作用を有する。
【0038】
請求項10に記載の発明は、請求項に記載の発明において、調整手段は、駆動信号に同期した信号を調整する減衰器と前記減衰器からの信号を前記第1のチャージアンプまたはカレントアンプの第1の入力端子に加えるためのコンデンサとからなるため、シンプルな構成で精度と信頼性の高い調整ができるという作用を有する。
【0039】
請求項11に記載の発明は、請求項に記載の発明において、制御手段は、駆動手段のループ内に設けられた開閉器であるため、シンプルな構成で精度と信頼性の高い調整ができるという作用を有する。
【0040】
請求項12に記載の発明は、請求項に記載の発明において、信号発生器から印加される調整用信号の周波数は、センサ素子固有の振動モード周波数以外の周波数であるため、センサ素子を振動させることなしに高精度調整ができるという作用を有する。
【0041】
請求項13に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、コンデンサが駆動手段と検出手段を構成する半導体集積回路上に形成されているため、コンデンサを他の回路部とともに半導体集積化でき、接続用のはんだ付け部が不要になり、信頼性が一層向上するという作用を有する。
【0042】
請求項14に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、減衰器がレベル調整可能であるため、調整精度が一層向上するという作用を有する。
【0043】
請求項15に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、減衰器は、利得調整可能な増幅器であるため、調整精度が一層向上するという作用を有する。
【0044】
請求項16に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、減衰器は、位相調整可能な移相器であるため、調整精度が一層向上するという作用を有する。
【0045】
請求項17に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、減衰器は、あらかじめ設定されたデジタルデータを基に段階的に調整が可能なデジタル調整手段を備えているため、センサの製造工程における自動化を容易にし製造コストを抑制することができるという作用を有する。
【0046】
請求項18に記載の発明は、請求項1又は請求項9に記載の発明において、第1、第2のチャージアンプまたはカレントアンプ間の入力特性のバランスを取るために、前記第1、第2のチャージアンプまたはカレントアンプの注入器が接続されていない側の入力端子に平衡手段を設けているため、センサに供給される電源電圧の過渡的な変動によって生じる注入器への流出入誤差電流の影響をバランスさせて差動増幅器で減殺することが可能となり、電源変動に対して強いセンサとすることができるという作用を有する。
【0047】
請求項19に記載の発明は、請求項に記載の発明において、ドライバ回路には互いに逆位相の信号をセンサ素子の駆動信号として生成する手段が設けられ、これらの逆位相の信号のいずれかを選択して調整手段に供給する切替器を有しているため、センサ素子からの信号の極性如何によらず調整手段の調整範囲を拡大できるという作用を有する。
【0048】
請求項20に記載の発明は、請求項に記載の発明において、調整手段に供給される信号は、切替器により選択された駆動信号またはモニタ信号であるため、調整対象の信号が静電的結合による場合は駆動信号を、機械的結合による信号の場合はモニタ信号を選択し、調整ができるという作用を有する。
【0049】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図15を用いて説明する。
【0050】
(実施の形態1)
図1は本発明の角速度センサの第1の実施の形態における回路ブロック図である。図2は同実施の形態における水晶音叉型振動子40のW−W切断した断面図である。図3はW−W切断した断面における水晶音叉型振動子40の電流分布を示したものである。
【0051】
図1、図2、図3において、40は水晶音叉振動子片40a,40bの電気軸(E)が水晶音叉振動子片40a,40bの幅方向(X軸方向)に互いに逆方向になるように接合界面41で直接接合されたバイモルフ構造の水晶音叉型振動子である。水晶音叉振動子片40a,40bの表面には金などからなるモニタ電極42、ドライブ電極43,46,47、センス電極44,45が形成され、水晶音叉型振動子40が構成される。図2、図3において、ドライブ電極47が正極(D+と表示)、ドライブ電極43,46が負極(D-)、センス電極44が負極(S-)、センス電極45が正極(S+)となる場合を示す。モニタ電極はMで表示している。50,51は入力電流−出力電圧の位相特性が0度または180度のカレントアンプであり、センス電極44,45からの信号を増幅する。52は差動増幅器であり、カレントアンプ50,51の差を出力する。53は位相を90度シフトさせるための90度移相器で、差動増幅器52からの信号の位相が90度シフトされる機能を有する。54は平衡用コンデンサであり、注入器としてのコンデンサ37aとほぼ同じ容量特性を持たせるようにしてあり、コンデンサ37aとバランスさせるようカレントアンプ51の入力端子と回路の基準電位の間に挿着されている。これにより、センサの電源電圧の変動により回路の基準電位が変動した結果、コンデンサ37aによる充放電電流がカレントアンプ50に入力されても、平衡用コンデンサ54の充放電電流とバランスするので差動増幅器52で相殺される。この結果、電源変動に対して耐久性の高いセンサとすることが可能となる。63はセンサ出力を調整するためのデジタル調整回路である。
【0052】
次に、図1に示す本角速度センサの基本動作の概略を説明する。
【0053】
図1に示すように、水晶音叉型振動子40はドライバ回路15で駆動されて振動を開始するとともに、モニタ電極42から振動の大きさに比例したモニタ信号を発生し、それはモニタ回路であるカレントアンプ16、AGC回路19、を介してドライバ回路15にフィードバックされる。このように水晶音叉型振動子40は閉ループを構成する駆動手段によって安定に駆動される。
【0054】
水晶音叉型振動子40は、図1に示すようにX軸方向に速度Vで音叉振動をしており、Y軸回りの角速度Ωが印加されると、水晶音叉振動子片40a,40bの各アームに各々コリオリ力Fc=m x V x Ω(m:アームの質量)がZ軸方向に発生する。図3は、前述のように各アームに各々コリオリ力Fcが加わった場合の水晶音叉型振動子40の各アームのW−W断面における内部電流の状態を示したものである。水晶音叉型振動子40の各アームはZ軸方向において互いに逆方向に撓むため、図3に示すようにセンス電極44,45にはモニタ電極42、ドライブ電極43,46,47を介して、以下のように互いに大きさがほぼ等しい逆極性の電流が発生する。センス電極44側の電流iS-は、(1)式で表される。
【0055】
S- =−(iS- -D- + iM -S- + iD+ -S- + iS- -D- ―――(1)
また、センス電極45側の電流iS+は、(2)式で表される。
【0056】
S+ =(iS+ -D- + iM -S+ + iD+ -S+ + iS+ -D- )―――(2)
(1)式、(2)式で表される電流iS-、iS+が、図1に示すように電流d,eとしてカレントアンプ50,51に入力され、それぞれ電圧出力に変換された後、差動増幅器52に入力され差動増幅器52の出力が移相器53に入力され、移相器53により位相が90度シフトされた後、移相器53の出力が同期検波器22でa点のモニタ信号により検波される。
【0057】
最後に、同期検波器22の出力がローパスフィルタ23に入力され、この入力された信号がデジタル調整回路63により、ゲインやオフセットなどの調整が施された後、出力端子24から出力される。
【0058】
図4は、図1に示す本角速度センサの各部の動作波形図である。
【0059】
図4において、a点の信号波形は定常動作状態における水晶音叉型振動子40の振動レベルをモニタしたモニタ信号、b点、c点の信号波形は水晶音叉型振動子40を駆動するための互いに逆位相の駆動信号である。モニタ信号は、減衰器36にてl点に示す信号波形のように減衰された後、制御端子39から加えられた外部診断要求信号(o点に示す信号波形)により断続動作する開閉器38を介して注入器としてのコンデンサ37aにm点に示すような信号波形が供給される。
【0060】
コンデンサ37aに供給された信号により、モニタ信号に対して90度位相のシフトした診断信号としての変位電流(n点に示すような信号波形)が発生し、この変位電流がカレントアンプ50に入力され、電圧変換され出力される(f点に示す信号波形)。
【0061】
次に、カレントアンプ50,51の各出力(f点、g点に示す信号波形)が差動増幅器52に入力され、差動増幅器52より出力される(h点に示す信号波形)。差動増幅器52の出力が移相器53に入力され、移相器53により位相が90度シフトされ、実質的にモニタ信号(a点に示す信号波形)と同位相の信号波形(i点に示す信号波形)あるいは逆位相の信号波形となる。移相器53の出力信号波形(i点に示す信号波形)が同期検波器22でモニタ信号(a点に示す信号波形)により検波される。
【0062】
最後に、同期検波器22の出力(j点に示す信号波形)がローパスフィルタ23に入力され、この入力された信号(j点に示す信号波形)がデジタル調整回路63により、ゲインやオフセットなどの調整が施された後、出力端子24から出力される(k点に示す信号波形)。このk点に示す信号が、外部診断要求信号(o点に示す信号波形)による自己診断により生じたΔVなるDC変動分である。このΔVなるDC変動分のレベルを、例えば減衰器36を用いて所定のDC変動値になるように設定しておけば、図1のz点に示す断線異常時に、外部診断要求信号(o点に示す信号波形)が加えられても本来シフトするはずの所定のDC変動が生じなくなる。この所定のDC変動値を(しきい値として)監視すれば、本角速度センサの異常が判別できる。
【0063】
本実施の形態においては、注入器としてのコンデンサを用いた例について説明したが、抵抗器を用いることも可能である。
【0064】
(実施の形態2)
図5は本発明の角速度センサの第2の実施の形態における回路ブロック図である。図5において、図1と同一構成部分に関しては同一番号を付し詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
【0065】
図5において、50a,51aは入力−出力電圧の位相特性が90度または270度のチャージアンプである。この構成によれば、図1に示す移相器53を省略することができる。
【0066】
図6は、図5に示す本角速度センサの各部の動作波形図である。図6に示す各部の信号波形は、基本的に図4に示す信号波形と同一である。異なるのは、f点に示す信号波形の位相が互いに90度ずれていること及びi点に示す信号波形が互いに180度ずれている(反転している)点にある。
【0067】
(実施の形態3)
図7は本発明の角速度センサの第3の実施の形態における回路ブロック図である。図7において、図1と同一構成部分に関しては同一番号を付し詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
【0068】
図7において、61は制御端子39から加えられた外部診断要求信号により作動するタイマー回路である。タイマー回路61により、制御端子39から加えられた外部診断要求信号を時間的に遅延、断続または延長させる等さまざまな機能を実現することができる。
【0069】
図8は、図7に示す本角速度センサの各部の動作波形図である。図8に示す各部の信号波形は、基本的に図4に示す信号波形と同一である。異なるのは、o点に示す信号波形のパルス幅の長さが短くなっていること及びタイマー回路61の出力(q点に示す信号波形)が新たに追加されている点にある。このように、o点に示す信号波形のようなパルス幅の短い外部診断要求信号から開閉器38を長時間オンさせることができる信号(q点に示す信号波形)が得られるため、本角速度センサに接続されるコントローラのインターフェイスの設計自由度を向上させることができる。
【0070】
(実施の形態4)
図9は本発明の角速度センサの第4の実施の形態における回路ブロック図である。図9において、図1と同一構成部分に関しては同一番号を付し詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
【0071】
図9において、ドライブ電極43aは、図1に示すドライブ電極43に比べて幅が狭くなっている。論理和回路ブロック67は、制御端子39から外部診断要求信号が加えられない場合でも、センス電極45,44からそれぞれ出力された電流d,eのレベルを常時モニタし、故障時にはダイアグ信号出力端子29aから自己診断信号を出力させるためのものである。
【0072】
図11は、図9に示す本角速度センサの各部の動作波形図である。図11に示す各部の信号波形は、基本的に図4に示す信号波形と同一である。異なるのは、センス電極45,44からそれぞれ出力された電流d,eの信号波形、s点に示す信号波形及びu点、w点に示す信号波形が新たに追加されている点にある。
【0073】
図9に示すように、水晶音叉型振動子40はX軸方向に速度Vで音叉振動しており、この時に各電極間に発生している電流は図10に示すようになる。従って、センス電極44側の電流iS-は、(3)式で表される。
【0074】
S- =i2 − i4 − i5 + i7 ―――(3)
また、センス電極45側の電流iS+は、(4)式で表される。
【0075】
S+ =i1 − i3 − i6 + i8 ―――(4)
(3)式、(4)式において、i1〜i4は大きさがほぼ等しいため、i2とi4とは互いにキャンセルし合い、また、i1とi3とは互いにキャンセルし合う。また、ドライブ電極43aの幅とドライブ電極47の幅とが異なるため、i5(=i6)≠i7(=i8)となり、最終的に電流iS-、電流iS+は、それぞれ(5)式、(6)式に示すようになる。
【0076】
S- =−i5 + i7―――(5)
S+ =−i6 + i8―――(6)
従って、通常時の差動増幅器52の出力は(7)式に示すように
v=V(iS+ − iS-)=0 ―――(7)
となる。
【0077】
しかし、y点の部分で図11のYのタイミングで断線が生じる(断線以外の異常も考えられる)と、電流dの信号波形はゼロになり電流eの信号波形のみとなる。従って、(7)式は、もはやゼロとはならず、差動増幅器52の出力は(8)式に示すように非平衡状態となる(h点に示す信号波形)。
【0078】
v=V(−iS-)=V(i5 − i7)≠0―――(8)
(8)式に示す電圧vを整流器26aで整流したs点に示す信号波形を論理和回路ブロック67内の比較器28aでしきい値管理(図11に示すしきい値)すれば、s点に示す信号波形はしきい値(th)を超えるため比較器28aからハイの信号(u点に示す信号波形)が出力され、制御端子39からの外部診断要求信号(o点に示す信号波形)がない場合においても、論理和回路ブロック67内の論理和回路32からハイの信号(w点に示す信号波形)が出力され、ダイアグ信号出力端子29aで接続の断線などの故障が瞬時かつ常時検出できる。また、r点の信号(すなわちa点の信号を整流した後の信号)は、正常時は比較器28bで設定するしきい値を超えることにより、t点の信号がローの信号になるように指定してある。したがって、a点のモニタ信号が正常であれば、論理和回路32の出力(すなわちダイアグ信号出力端子29aの信号)は、ローとなる。しかし、a点のモニタ信号に異常が発生し、比較器28bで設定するしきい値を下回りt点の信号がハイの信号となると、論理和回路32の出力(すなわちダイアグ信号出力端子29aの信号)がハイとなり故障を検出することができる。以上のような論理和回路ブロック67を設けることにより、駆動側の異常または角速度信号の検出側の異常のいずれにも対応できる。
【0079】
以上のような構成によれば、水晶音叉型振動子上に擬似駆動用の専用電極を設けるなど専用の手段を設ける必要が無く、水晶音叉型振動子が小型化した場合における駆動効率改善のための電極設計に有利となるばかりか、高い故障検出性能を有するセンサを実現することが可能である。
【0080】
なお、図11には参考のため外部診断要求信号が入力されたとき(o点の波形)の回路各部の波形を各点の名前に添字oをつけて示してある。これらの波形は基本的に図4と同じである。
【0081】
(実施の形態5)
図12は本発明の角速度センサの第5の実施の形態における回路ブロック図である。図13は同実施の形態における水晶音叉型振動子40のW−W断面における各電極間の静電結合容量の説明図である。図12、図13において、図1、図2と同一構成部分に関しては同一番号を付し詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
【0082】
図13に示した静電結合容量は、水晶音叉型振動子40の本来の出力信号を変調して角速度信号に好ましくないオフセット電圧を発生させることがある。本実施の形態は、この静電結合容量の影響を受けないように調整する回路に関するものである。
【0083】
図12、図13において、62は信号発生器であり調整のための信号を生成する。調整精度を向上するために信号発生器62から生成される信号の周波数は水晶音叉型振動子40の振動を生じさせないように振動モード周波数に合致しない周波数に設定する。信号発生器62の信号は端子を通じて正極のドライブ電極47へ擬似のドライブ用の正電圧が供給される一方、ドライバ回路15により反転された信号が生成され、負極のドライブ電極43,46へ擬似のドライブ用の負電圧が供給される。ここで擬似のドライブとは、センサを振動させることなく調整作業のための試験信号を供給することである。55,56はデジタル調整回路63からの切り替え信号により調整器36aへ供給する駆動信号の極性を選択するためのスイッチであり、水晶音叉型振動子40から検出されるドライブ電極43,46,47とセンス電極44,45間の静電結合容量58a,58b,58c,58d,58e,58fに起因した結合信号の極性に応じて、ドライブ電極43,46,47へ補正のために加える擬似のドライブ用の電圧極性を切り替える。57はスイッチであり、調整時において自励駆動のループを開き、水晶音叉型振動子40の駆動を止めるためのものである。60,66はスイッチであり、調整器36aに供給する信号により静電結合容量58a,58b,58c,58d,58e,58fによる信号をキャンセルのために、専らスイッチ66を閉じて使用する。
【0084】
また、静電結合容量58a,58b,58c,58d,58e,58fが小さく、無視できる場合は、スイッチ66を閉じる代わりにスイッチ60を閉じて、安定なモニタ信号(a点の信号)を選択することで、水晶音叉型振動子40から発生する静電結合容量58a,58b,58c,58d,58e,58fに起因した不要信号の初期値を調整することができる。
【0085】
65は水晶音叉型振動子40にかかる擬似駆動信号を調整工程においてモニタするための取出し部となる端子である。これにより、調整時にハンダ付け部にプローブを立てるなどによりハンダ付け部を損傷しないようにするのと、プローブ自身に重畳した駆動信号が新たな信号源となって水晶音叉型振動子40のセンス電極44,45へ結合してしまうのを避けることができる。デジタル調整回路63からの信号によりローパスフィルタ23のゲインまたはオフセットの調整をすることで、出力端子24から得られる本角速度センサの出力の調整を行うとともに、調整器36aの調整量の記憶およびスイッチ55,56,60,66のコントロールにより用いる調整用信号の選択をデジタル的に行う。
【0086】
図14(a),(b),(c)は、それぞれ図12に示す本角速度センサの調整前、調整中、調整後の各部の動作波形図である。図14(a),(b),(c)に示す各部の信号波形は、基本的に図4に示す信号波形と同一である。異なるのは、スイッチ57の開閉信号(swと表示。閉のときハイレベル)及び信号発生器62の信号(sgと表示。動作時ハイレベル)に起因して各部の動作信号波形が変化する点にある。
【0087】
図14(a)に示すように、図13に示す駆動電圧に起因した静電結合容量58a,58b,58c,58d,58e,58fによる結合した電流信号d,eが生じる。
【0088】
静電結合容量58a,58b,58c,58d,58e,58fの容量Cは電極形状の差、対向距離差、位置ずれ、水晶音叉型振動子40の形状などのバラツキにより結合容量差ΔCが生じやすく、結果として差動増幅器52で減殺され残った電流信号d,eによる結合電流差ω・ΔC・Vd(ω:駆動電圧周波数、Vd:駆動電圧の大きさ)なる信号(h点の信号波形)が90度移相器を介してモニタ信号(a点の信号波形)と同相な信号として同期検波器22に入力され、最終的に出力端子24からΔVなるオフセットとなって出力される。このΔVを発生させる要因である駆動信号電圧は水晶音叉型振動子40を含んだ駆動閉ループにおいて自動的に決まるので、水晶音叉型振動子40を構成する材料の圧電特性の温度特性などの影響を受けやすく、水晶では温度に対して指数関数的な増加傾向を示す。このように、無視できないレベルの結合が存在する水晶音叉型振動子を用いた場合、センサの特性として、高温側で非直線なオフセット変化特性を持つものとなり、補正手段などの構成を複雑にするばかりでなく、経時的な変化分がそのままセンサのオフセット変動となって現れるので、信頼性の低いセンサとなってしまう。これを防止するため、積極的に水晶音叉型振動子40を振動させない状況を作り、信号発生器62により擬似の駆動電圧b,cを水晶音叉型振動子40へ印加することによって水晶音叉型振動子40から出力された信号(h点、i点に現れる静電結合容量58a,58b,58c,58d,58e,58fに起因する電流信号d,e)の差を低減する調整器36aを設けることにより、センサの高精度化が可能となる。なお、信号発生器62から発せられる擬似の駆動電圧の周波数は、水晶音叉型振動子40の固有振動周波数以外の値に設定することも可能である。
【0089】
例えば、図14(b)に示すように信号発生器62を動作状態にした時、台形状の擬似の駆動電圧b,cが発生し、かつ、調整器36aとしてラダーネットワーク抵抗、補正用注入器としてのコンデンサ37bを用いてΔVを低減させていく過程を説明する。コンデンサ37bの容量をC、ΔVを低減させるために調整するラダーネットワーク抵抗の定数をαとすると、補正項は(9)式のように表される。
【0090】
C・α・Vd ―――(9)
従って、結合容量差ΔCとコンデンサ37bの容量Cが温度的に安定とすると、下記(10)式がゼロになるようにαを調整することにより、
ΔC・Vd−C・α・Vd=(ΔC−C・α)・Vd ―――(10)
図14(b)に示すh点、i点の信号波形が限りなくゼロに近づく。その結果、調整が終了したあとは図14(c)に示すように、h点、i点、j点の信号波形が限りなくゼロに近づき、最終的に出力端子24から駆動電圧Vdの影響が抑えられたオフセット量ΔVが出力される。
【0091】
なお、コンデンサ37bは、他の回路部とともに半導体集積回路内に構成することにより、接続用のはんだ付け部が不要になり、信頼性が一層向上する。
【0092】
実際上αは、調整段階においてオシロスコープなどで端子65の擬似駆動電圧と電流信号d,eとにより生じた電圧をモニタするための端子64の信号レベルをモニタしながら、電流信号d,eとにより生じた差の電圧がゼロになるように前述したようなラダーネットワーク抵抗にデジタル信号を順次送り、ゼロに調整できた時のデジタル信号のデータをROMなどのメモリに格納しておけば、通常動作において、静電結合容量成分の抑制された高精度なセンサとする事ができる。
【0093】
なお、本実施の形態においては、αの調整により出力端子24からのオフセット量ΔVを限りなくゼロに近づける例について説明したが、αの調整により出力端子24からのオフセット量ΔVを積極的に大きくすることも可能である。
【0094】
また、ラダーネットワーク抵抗、コンデンサ37bに感温特性を示す素子を用いれば、温度補償も含めて調整することが可能である。
【0095】
なお、本実施の形態においては、水晶音叉型振動子として水晶を用いた例について説明したが、圧電セラミックス、シリコン、シリコンと圧電膜を組み合せた構成からなる振動子を用いることも当然可能である。また、振動子の形状も音叉型に特定されるものではない。
【0096】
また、実施の形態1〜実施の形態5においては、カレントアンプ、差動増幅器、移相器、同期検波器の構成を用いた例について説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、少なくとも差動増幅器からの出力を同期し、検波することにより角速度信号を出力するための同期復調器であればよい。
【0097】
(実施の形態6)
図15は本発明の角速度センサの第6の実施の形態における回路ブロック図である。図15において、図1と同一構成部分に関しては同一番号を付し詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
【0098】
図15において、69はカレントアンプ50,51の各出力信号の差の信号を90度位相シフトし、この90度位相シフトさせた後の信号をサンプルホールドし、このサンプルホールドした信号を同期検波するための同期復調器である。同期復調器69には、サンプルホールド機能が備えられているため、水晶音叉型振動子40から発生する過大な不要信号に対して回路の飽和を防ぐことができる。本実施の形態においては、同期復調器としてカレントアンプ50,51の各出力信号の差の信号を90度位相シフトし、この90度位相シフトさせた後の信号をサンプルホールドし、このサンプルホールドした信号を同期検波する例について説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、同一目的の機能を達成するものであればよい。
【0099】
【発明の効果】
以上のように本発明は、振動部と角速度を検知して互いに大きさがほぼ等しい逆極性の電流を出力する第1、第2の検知部とを有するセンサ素子と、センサ素子の振動部に駆動信号を供給するドライバ回路とセンサ素子からのモニタ信号が加えられるモニタ回路とを含む駆動手段と、センサ素子の第1の検知部から出力される電流が第1の端子に加えられ、基準電位が第2の端子に加えられる第1のチャージアンプまたはカレントアンプと、センサ素子の第2の検知部から出力される電流が第1の端子に加えられ、基準電位が第2の端子に加えられる第2のチャージアンプまたはカレントアンプと、第1、第2のチャージアンプまたはカレントアンプの出力差を増幅する差動増幅器と差動増幅器の出力を駆動手段からの駆動信号に同期し検波することにより角速度信号を出力する同期復調器とからなる検出手段と、駆動手段の駆動信号に同期した信号を前記第1のチャージアンプまたはカレントアンプの第1の入力端子に加えることにより異常を検出するための診断信号を出力する自己診断手段とを備えることにより、本センサの一部が損傷して正常な検知動作ができなくなっている状態も外部から検出できるようにし、使用時の信頼性を一段と向上させた角速度センサが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における回路ブロック図
【図2】 同実施の形態における水晶音叉型振動子のW−W切断した断面図
【図3】 コリオリ力印加時の同水晶音叉型振動子内の内部電流を示す説明図
【図4】 同実施の形態における角速度センサの各部の動作波形図
【図5】 本発明の第2の実施の形態における回路ブロック図
【図6】 同実施の形態における角速度センサの各部の動作波形図
【図7】 本発明の第3の実施の形態における回路ブロック図
【図8】 同実施の形態における角速度センサの各部の動作波形図
【図9】 本発明の第4の実施の形態における回路ブロック図
【図10】 同実施の形態において音叉振動する水晶音叉型振動子内の各電極間に発生している電流を示す説明図
【図11】 同実施の形態における角速度センサの各部の動作波形図
【図12】 本発明の第5の実施の形態における回路ブロック図
【図13】 同実施の形態における水晶音叉型振動子のW−W断面における各電極間の静電結合容量の説明図
【図14】 (a)同実施の形態における角速度センサの調整前の各部の動作波形図
(b)同調整中の各部の動作波形図
(c)同調整後の各部の動作波形図
【図15】 本発明の第6の実施の形態における回路ブロック図
【図16】 従来の角速度センサの要部組立斜視図
【図17】 同センサの要部を切り欠いた拡大斜視図
【符号の説明】
15 ドライバ回路
16 カレントアンプ
19 AGC回路
22 同期検波器
23 ローパスフィルタ
24 出力端子
26a,26b 整流器
28a,28b 比較器
29a ダイアグ信号出力端子
36 減衰器
36a 調整器
37a,37b コンデンサ
38 開閉器
39 制御端子
40 水晶音叉型振動子
40a,40b 水晶音叉振動子片
41 接合界面
42 モニタ電極
43,43a,46,47 ドライブ電極
44,45 センス電極
50,51 カレントアンプ
50a,51a チャージアンプ
52 差動増幅器
53 90度移相器
54 平衡用コンデンサ
55,56,57,60,66 スイッチ
58a,58b,58c,58d,58e,58f 静電結合容量
61 タイマー回路
62 信号発生器
63 デジタル調整回路
64,65 端子
67 論理和回路ブロック
69 同期復調器

Claims (20)

  1. 振動部と角速度を検知して互いに大きさがほぼ等しい逆極性の電流を出力する第1、第2の検知部とを有するセンサ素子と、前記センサ素子の振動部に駆動信号を供給するドライバ回路と前記センサ素子からのモニタ信号が加えられるモニタ回路とを含む駆動手段と、前記センサ素子の第1の検知部から出力される電流が第1の端子に加えられ、基準電位が第2の端子に加えられる第1のチャージアンプまたはカレントアンプと、前記センサ素子の第2の検知部から出力される電流が第1の端子に加えられ、基準電位が第2の端子に加えられる第2のチャージアンプまたはカレントアンプと、前記第1、第2のチャージアンプまたはカレントアンプの出力差を増幅する差動増幅器と前記差動増幅器の出力を前記駆動手段からの駆動信号に同期し検波することにより角速度信号を出力する同期復調器とからなる検出手段と、前記駆動手段の駆動信号に同期した信号を前記第1のチャージアンプまたはカレントアンプの第1の入力端子に加えることにより前記検知部からの信号を調整する調整手段とを備え、前記調整手段は前記駆動信号に同期した信号を可変するための調整器と前記調整器からの信号を前記第1のチャージアンプまたはカレントアンプの第1の入力端子に加えるための注入器からなり、振動部から検知部にかけて生じる静電結合信号を、擬似駆動信号を用いて回路部上で電気的に補正する補正手段を備えた角速度センサ。
  2. 注入器は、コンデンサである請求項に記載の角速度センサ。
  3. 注入器は、抵抗器である請求項に記載の角速度センサ。
  4. 調整器は、デジタル的に調整が可能なラダーネットワーク抵抗を有した請求項に記載の角速度センサ。
  5. 調整器は、可変抵抗器である請求項に記載の角速度センサ。
  6. 調整器または注入器に駆動信号に同期した信号の温度補償のための感温素子が設けられた請求項に記載の角速度センサ。
  7. 調整のために駆動信号とセンサ素子の検知部からの出力信号をそれぞれモニタするための端子が設けられた請求項に記載の角速度センサ。
  8. センサ素子を駆動させない手段を備えた請求項に記載の角速度センサ。
  9. 振動部と角速度を検知して互いに大きさがほぼ等しい逆極性の電流を出力する第1、第2の検知部とを有するセンサ素子と、前記センサ素子の振動部に駆動信号を供給するドライバ回路と前記センサ素子からのモニタ信号が加えられるモニタ回路と、前記センサ素子の振動部に安定に自励振動させる駆動手段と、前記自励振動を止める制御手段と、前記制御手段の作動時に前記センサ素子の振動部に調整用の信号を印加するための信号発生器と、前記センサ素子の第1の検知部から出力される電流が第1の端子に加えられ、基準電位が第2の端子に加えられる第1のチャージアンプまたはカレントアンプと、前記センサ素子の第2の検知部から出力される電流が第1の端子に加えられ、基準電位が第2の端子に加えられる第2のチャージアンプまたはカレントアンプと、前記駆動手段からの駆動信号に同期して復調し角速度信号を出力する同期復調器を含む検出手段と、前記駆動手段の駆動信号を前記第1のチャージアンプまたはカレントアンプの第1の入力端子に加えることにより振動部から検知部にかけて生ずる静電結合信号を調整する調整手段とを備えた角速度センサ。
  10. 調整手段は、駆動信号に同期した信号を調整する減衰器と前記減衰器からの信号を前記第1のチャージアンプまたはカレントアンプの第1の入力端子に加えるためのコンデンサとからなる請求項に記載の角速度センサ。
  11. 制御手段は、駆動手段のループ内に設けられた開閉器である請求項に記載の角速度センサ。
  12. 信号発生器から印加される調整用信号の周波数は、センサ素子固有の振動モード周波数以外の周波数である請求項に記載の角速度センサ。
  13. コンデンサが駆動手段と検出手段を構成する半導体集積回路上に形成された請求項10に記載の角速度センサ。
  14. 減衰器は、レベル調整可能である請求項10に記載の角速度センサ。
  15. 減衰器は、利得調整可能な増幅器である請求項10に記載の角速度センサ。
  16. 減衰器は、位相調整可能な移相器である請求項10に記載の角速度センサ。
  17. 減衰器は、あらかじめ設定されたデジタルデータを基に段階的に調整が可能なデジタル調整手段を備えた請求項10に記載の角速度センサ。
  18. 第1、第2のチャージアンプまたはカレントアンプ間の入力特性のバランスを取るために、前記第1、第2のチャージアンプまたはカレントアンプの注入器が接続されていない側の入力端子に平衡手段を設けた請求項1又は請求項9に記載の角速度センサ。
  19. ドライバ回路には互いに逆位相の信号をセンサ素子の駆動信号として生成する手段が設けられ、これらの逆位相の信号のいずれかを選択して調整手段に供給する切替器を有した請求項に記載の角速度センサ。
  20. 調整手段に供給される信号は、切替器により選択された駆動信号またはモニタ信号である請求項に記載の角速度センサ。
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