JPH1073437A - 振動ジャイロの検出回路及びこれを用いた振動ジャイロ装置 - Google Patents

振動ジャイロの検出回路及びこれを用いた振動ジャイロ装置

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JPH1073437A
JPH1073437A JP8230953A JP23095396A JPH1073437A JP H1073437 A JPH1073437 A JP H1073437A JP 8230953 A JP8230953 A JP 8230953A JP 23095396 A JP23095396 A JP 23095396A JP H1073437 A JPH1073437 A JP H1073437A
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leakage
detection signal
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Hiroshi Ishikawa
寛 石川
Masaki Yanai
雅紀 谷内
Sumio Yamada
澄夫 山田
Yoshitaka Takahashi
芳孝 高橋
Yoshio Sato
良夫 佐藤
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Fujitsu Towa Electron Ltd
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Fujitsu Ltd
Fujitsu Towa Electron Ltd
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    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
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    • G01C19/5607Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating tuning forks

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極の位置精度良い形成や、電極の削除等の
面倒な工程を行わずに、検出回路を工夫することで、電
気機械漏れ及び静電漏れの低減を可能とすることで、煩
雑な製造工程を必要とせずに漏れの低減を行い、振動ジ
ャイロの分解能の向上を図ることを課題とする。 【解決手段】 振動ジャイロから出力される検出信号を
処理して角速度に応じた出力信号を出力する検出回路に
おいて、前記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減する回
路を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転角速度を検出す
るジャイロに関し、より詳細には圧電体を用いた音叉型
の音叉型圧電振動ジャイロとその出力信号を処理する検
出回路(センサ回路)を有する振動ジャイロ装置に関す
る。
【0002】近年の車載ナビゲーションやカメラの手振
れ防止等に使用されるジャイロにおいて、高精度化や高
感度化が求められている。このため、圧電振動ジャイロ
に関する技術開発が活発化している。
【0003】
【従来の技術】圧電振動ジャイロは、所定振動している
際に回転角速度が加わると、その振動と直角の方向にコ
リオリ力が生じることを利用している。このような圧電
振動ジャイロとして種々のタイプが提案されている。こ
のうち、音叉型圧電振動はコストパフォーマンスが比較
的高いので、注目されている。特に最近では、圧電単結
晶を利用した音叉型圧電振動ジャイロの研究開発が活発
である。
【0004】このような圧電単結晶を利用した音叉型圧
電振動ジャイロは、例えば米国特許第5、329、81
6号や米国特許5、251、483に開示されている。
米国特許第5、329、816号に開示の音叉型圧電振
動ジャイロ(又はジャイロ素子とも言う)は2つのアー
ムとこれらを支持するベースとを有し、これらは圧電単
結晶で一体的に形成されている。また、一方のアームに
音叉振動を駆動する駆動電極を設け、他方のアームに回
転角速度を検出する検出電極を設けている。
【0005】このような電極構成を有する振動ジャイロ
を図23に示す。図23(A)に示すように、振動ジャ
イロ10は、LiTaO3 やLiNbO3 などの圧電単
結晶からなる音叉を有し、2つのアーム11、12とこ
れらを接続するベース13とを有する。図23(B)に
示すように、アーム11に駆動電極14〜17を取付
け、アーム12に駆動電極18、19を取付ける。電極
14〜17には、矩形波を出力する駆動源20が図示す
るように接続されている。角速度に応じた検出信号(電
圧)は、検出電極18と19の間から出力される。
【0006】米国特許5、251、483には、上記電
極構成とは異なる電極構成の音叉型圧電振動ジャイロが
示されている。具体的には、2つのアームの各々に検出
電極を設けたものである。一般にこのような電極構成を
差動形構造と呼ばれる。上記米国特許5、251、48
3で示されている検出電極は、各アームの4面又は3面
に設ける構成である。
【0007】このような電極構成を有する振動ジャイロ
を図24に示す。アーム11には電極14〜17及び2
5が設けられ、アーム12には電極21〜24及び26
が設けられている。電極15、17、21、23は駆動
電極として作用し、電極14、16、22、24、2
5、26は検出電極として作用する。図示するように、
2つの検出信号1と2が得られ、この差分が角速度に対
応する。
【0008】図25に、上記図23及び図24に示す振
動ジャイロの動作を示す。駆動電極に駆動源からの駆動
信号(電圧)を印加することで、2つのアーム11、1
2はX方向に振動を始める。そこで、Z軸を中心として
振動ジャイロを回転すると、X方向と直交するY方向に
コリオリ力に比例した大きさの振動を始める。コリオリ
力は角速度に比例しているので、Y方向の振動の大きさ
に比例した信号(検出信号)を検出することで、角速度
を検出することができる。
【0009】一般に、図23に示すように、音叉の一方
のアーム11で駆動し、他方のアーム12で検出信号を
得るタイプでは、図26に示す検出回路27が用いられ
る。振動ジャイロからの検出信号を位相調整回路(図示
を省略)を通して同期検波回路31に与える。同期検波
回路31は、駆動源を含む駆動回路30が出力する駆動
信号を基準信号として同期検波を行い、平滑化回路(図
示を省略)を通して差動増幅回路32に与える。差動増
幅回路32は、電源電圧28を受けるオフセット調整回
路29が出力するオフセット電圧と検波出力とを差動増
幅し、出力1と2を出力する。出力1と2の電位差の値
で角速度を、出力1と2の正負で回転方向がわかる。
【0010】図27は、図24に示す構成の振動ジャイ
ロの検出回路を示す図である。2つの検出信号1と2
は、検出回路33の差動増幅回路34に与えられ、差動
増幅される。差動増幅回路34の出力信号は、図26に
示す差動増幅回路32でオフセット電圧と比較され、出
力1と2が得られる。
【0011】図27に示す構成では、検出信号1と2を
差動増幅しているので、検出信号1と2に含まれる漏れ
電圧という余分な信号をキャンセルすることができる。
なお、振動ジャイロは、回転せず静止していれば出力は
得られないはずであるが、実際には静止していても僅か
な検出出力が発生してしまう。この検出出力を漏れ電圧
という。
【0012】図28に、漏れ電圧が生じる原因を示す。
漏れ電圧が生じる原因は大きく3つに大別できる。第1
は電気機械結合漏れと呼ばれ、電極アンバランス(電極
の大きさや位置の誤差)により生じる力係数の余剰成分
による。電気機械結合漏れには、駆動側の電気機械漏れ
と検出側の電気機械漏れとがある。第2は静電漏れと呼
ばれ、入出力間(駆動側電極と検出側電極との間)の静
電結合容量による。第3は機械漏れと呼ばれ、駆動側振
動と検出側振動との機械的な結合による。
【0013】一般に、これらの漏れを低減するために、
以下に示すような面倒な工程が必要となる。例えば、電
極位置を精度良く形成したり、位置ずれが起きてしまっ
た場合は電極を削ったりするなどの調整を行う。また、
図29(A)に示すように、アームのコーナー部分35
を削り、モーメントを変化させることで不要な方向の振
動を抑制するような調整を行う。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現実に
は漏れを限りなく零に近づけることは、非常に面倒で難
しい。図23に示すタイプの場合、図30に示すよう
に、例えば駆動波形が方形波の連続の場合、検出電極で
得る漏れ電圧は位相が駆動波形と90°ずれたsin波
に段差が生じる波形になる。波形の段差部分は静電漏れ
に相当し、sin波部分は電気機械漏れに相当する。
【0015】また、図24に示すタイプの場合、図31
に示すように、検出出力1と検出出力2とはそれぞれ異
なる大きさの静電漏れ及びsin漏れを含む。従って、
検出信号1と2の差動増幅では、例えば静電漏れ部分を
打ち消そうとすれば、図31に示すようにsin成分が
残ってしまう。また、sin成分を打ち消そうとしても
静電漏れ成分が残ってしまう。このように、単純な差動
増幅では漏れ成分を除去しきれないという問題点があ
る。
【0016】以上説明した漏れ電極により、回転してい
なくても出力があるため、分解能が劣化する、言い換え
れば回転していない場合の検出信号が得られないという
問題点がある。従って、本発明は上記従来術の問題点を
解決し、電極の位置精度良い形成や、電極の削除等の面
倒な工程を行わずに、検出回路を工夫することで、電気
機械漏れ及び静電漏れの低減を可能とすることで、煩雑
な製造工程を必要とせずに漏れの低減を行い、振動ジャ
イロの分解能の向上を図ることを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、振動ジャイロから出力される検出信号を処理して角
速度に応じた出力信号を出力する検出回路において、前
記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減する回路を設けた
ことを特徴とする振動ジャイロの検出回路である。漏れ
電圧を低減できるので、振動ジャイロが角速度を検知し
ていない状態で検出出力が発生していまうことを回避す
ることができる。従来、このような漏れを低減させるた
めに、振動ジャイロを極めて精度良く製造する必要があ
ったが、本発明では検出信号の信号処理で低減すること
ができるので、煩雑な製造工程を必要とせずに漏れの低
減を行い、振動ジャイロの分解能の向上を図ることがで
きる。
【0018】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減する回路
は、振動ジャイロの駆動側の力係数の余剰成分による電
気機械漏れ及び静電漏れの少なくともいずれか一方を低
減する回路を含むことを特徴とする。従来、この種の漏
れを低減するには、振動ジャイロを極めて精度良く製造
する必要があったが、本発明では検出信号の信号処理で
この種の漏れを低減できる。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1におい
て、前記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減する回路
は、駆動信号が印加される一の駆動電極と対を成す他方
の駆動電極の信号と前記検出信号を差動増幅する差動増
幅回路を含み、前記検出信号に含まれる電気機械漏れを
低減することを特徴とする。駆動信号が連続方形波の場
合、前記他方の駆動電極の信号はsin波である。一
方、検出信号はsin波である。よって、これらのsi
n波を差動増幅することで、sin波成分を打ち消すこ
とができ、上記電気機械漏れを低減することができる。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項1におい
て、前記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減する回路
は、前記振動ジャイロに印加される駆動信号と前記検出
信号とを加算する加算回路を含み、前記検出信号に含ま
れる静電漏れを低減することを特徴とする。駆動信号が
連続方形波の場合、検出信号はsin波である。このs
in波には静電漏れによる段差部分を含むが、上記駆動
信号と加算することでこの段差部分を除去することがで
き、加算結果は略sin波成分となる。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項1におい
て、前記検出信号は第1及び第2の検出信号からなり、
前記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減する回路は、前
記第1及び第2の検出信号を差動増幅する差動増幅回路
を含み、前記第1及び第2の検出信号に含まれる電気機
械漏れを低減することを特徴とする。2つの検出信号が
出力されるタイプの振動ジャイロに関するもので、差動
増幅回路は上記請求項3に記載の様に作用する。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項1におい
て、前記検出信号は第1及び第2の検出信号からなり、
前記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減する回路は、前
記振動ジャイロに印加される駆動信号と前記第1及び第
2の検出信号とを加算する加算回路を含み、前記第1及
び第2の検出信号に含まれる静電漏れを低減することを
特徴とする。2つの検出信号が出力されるタイプの振動
ジャイロに関するもので、加算回路は上記請求項4に記
載の様に作用する。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項1におい
て、前記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減する回路
は、前記振動ジャイロに印加される駆動信号と前記検出
信号とを加算する加算回路と、該加算回路の出力信号と
駆動信号が印加される一の駆動電極と対を成す他方の駆
動電極の信号とを差動増幅する差動増幅回路とを有する
ことを特徴とする。加算回路で静電漏れが低減でき、差
動増幅回路で電気機械漏れが低減できる。
【0024】請求項8に記載の発明は、請求項1におい
て、前記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減する回路
は、駆動信号が印加される一の駆動電極と対を成す他方
の駆動電極の信号と前記検出信号を差動増幅する差動増
幅回路と、該差動増幅回路の出力信号と前記振動ジャイ
ロに印加される駆動信号とを加算する加算回路とを有す
ることを特徴とする。差動増幅回路で電気機械漏れを低
減でき、加算回路で静電漏れが低減できる。
【0025】請求項9に記載の発明は、請求項1におい
て、前記検出信号は第1及び第2の検出信号からなり、
前記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減する回路は、前
記振動ジャイロに印加される駆動信号と前記第1及び第
2の検出信号とをそれぞれ加算する加算回路と、該加算
回路から出力される2つの信号を差動増幅する差動増幅
回路とを有することを特徴とする。加算回路で静電漏れ
が低減でき、差動増幅回路で電気機械漏れが低減でき
る。
【0026】請求項10に記載の発明は、請求項1にお
いて、前記検出信号は第1及び第2の検出信号からな
り、前記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減する回路
は、前記第1及び第2の検出信号を差動増幅する差動増
幅回路と、該差動増幅回路の出力信号と前記振動ジャイ
ロに印加される駆動信号とを加算する加算回路とを有す
ることを特徴とする。差動増幅回路で電気機械漏れを低
減でき、加算回路で静電漏れが低減できる。
【0027】請求項11に記載の発明は、振動ジャイロ
及び該振動ジャイロから出力される検出信号を処理して
角速度に応じた出力信号を出力する検出回路とを有する
振動ジャイロ装置において、前記検出回路は請求項1な
いし10のいずれか一項記載の検出回路であることを特
徴とする振動ジャイロ装置である。煩雑な製造工程を必
要とせずに漏れの低減を行い、高い分解能の振動ジャイ
ロ装置を提供できる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の主たる特徴は、図23又
は図24の構成において、駆動側の力係数の余剰成分に
よる電気機械漏れを低減するための差動増幅回路を設け
たこと、及び図23又は図24の構成において、静電漏
れを低減するための加算回路を設けたことにある。本発
明によれば、上記差動増幅回路又は上記加算回路のいず
れか一方のみを設けてもよく、又は両方設けてもよい。
【0029】図1〜図4はそれぞれ、図23に示す振動
ジャイロを用いた振動ジャイロ装置の構成を示す図であ
る。以下、順番に説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態による振動ジャイロ装置の要部の構成を示すブ
ロック図である。図1に示す構成は、駆動側の力係数の
余剰成分による電気機械漏れを低減するための差動増幅
回路を設けたことを特徴とする。図1において、電極3
6は図23に示す電極14と17に相当し、電極37は
図1に示す電極15と16に相当する。駆動回路38
は、図23に示す駆動源20を含む。電極37は増幅回
路39を介して差動増幅回路40の一方の入力に接続さ
れている。電極37で得られる信号は、増幅回路39で
増幅されて差動増幅回路40に与えられる。電極37で
得られる信号は、駆動波形(連続方形波とする)と同位
相のsin波である。このsin波信号は、適当な倍率
(後述する)を持った増幅回路39で増幅される。この
検出信号は、差動増幅回路40の他方の入力に与えられ
る。この検出信号はsin波信号である。検出信号と、
電極37で得られる信号とは位相が90°異なっている
ため、少なくとも一方の信号を位相調整回路で位相が一
致するように調整する。なお、この位相調整回路は、図
1では図示していないが、後述する図において詳述す
る。差動増幅回路40は検出信号と増幅回路40の出力
信号を差動増幅し、その出力信号を後段回路41に出力
する。後述するように、後段回路41は図26に示すオ
フセット調整回路29、同期検波回路31及び差動増幅
回路32を含むものであり、2つの出力1、2を出力す
る。
【0030】図5は、図1に示す振動ジャイロ装置の動
作を示す波形図である。なお、上記位相調整は既に行わ
れている状態の波形である。図1に示す駆動回路38は
連続方形波の駆動信号を電極36に与える。これにより
電極37で得られるsin波を増幅回路39で増幅す
る。この時の増幅回路39の増幅率は、図5に示す検出
信号のsin成分を打ち消すことができるようにする。
このように増幅率を設定することで、図5に示すよう
に、差動増幅回路40の出力信号はsin波成分を含ま
ず、静電漏れのみが残った方形波、つまり駆動側の電気
機械漏れを低減した出力を得ることができる。なお、差
動増幅回路40の出力に僅かに残っているsin波成分
は大部分が機械漏れ成分であり、図29に示すような方
法で低減することができる。
【0031】図2は、本発明の第2の実施の形態による
振動ジャイロ装置の要部の構成を示すブロック図であ
る。図2に示す構成は、静電漏れを低減するための加算
回路を設けたことを特徴とする。駆動回路38が出力す
る駆動信号(連続方形波)は、適当な増幅率を有する増
幅回路42で増幅されて、加算回路43に出力される。
加算回路43は図23に示す振動ジャイロから検出信号
を受け、増幅回路43の出力と加算する。加算処理に際
しては、静電漏れ成分を打ち消すために、増幅回路42
の出力信号又は検出信号のいずれかを反転させる必要が
ある。そして、増幅回路42の増幅率を適当に設定する
ことで、図6に示すように、検出信号に含まれる静電漏
れに相当する段差部を打ち消し、sin成分のみの波形
を得ることができる。加算回路の出力は、後段回路41
で処理される。なお、加算回路43の出力に含まれる機
械漏れ成分は、図29に示すような方法で低減すること
ができる。
【0032】図3は、本発明の第3の実施の形態による
振動ジャイロ装置の要部の構成を示すブロック図であ
る。また、図7は図3に示す振動ジャイロ装置の動作を
示す波形図である。図3に示す構成は、図1と図2にそ
れぞれ示す構成を組み合わせたものである。加算回路4
3の出力を差動増幅回路40に与える。前述したよう
に、加算回路43の出力信号はsin波である。また、
前述したように、増幅回路39の出力信号はsin波で
ある。これらのsin波の少なくともいずれか一方の位
相を調整した後に、差動増幅回路40で差動増幅する。
これにより、差動増幅回路40の出力における静電漏れ
と駆動側の電気機械漏れ成分の低減が可能となる。な
お、差動増幅回路40の出力に僅かに残っているsin
波成分はその大部分が機械漏れ成分であり、図29に示
すような方法で低減することができる。
【0033】図4は、本発明の第4の実施の形態による
振動ジャイロ装置の要部の構成を示すブロック図であ
る。また、図8は図4に示す振動ジャイロ装置の動作を
示す波形図である。図4に示す構成は、図3に示す構成
とは異なる方法で、図1と図2にそれぞれ示す構成を組
み合わせたものである。加算回路43は、差動増幅回路
40の出力と増幅回路42の出力とを加算する。前述し
たように、差動増幅回路40の出力信号はsin波であ
る。また、前述したように、増幅回路42の出力信号は
sin波である。これらのsin波の少なくともいずれ
か一方の位相を調整した後に、加算回路43で加算す
る。これにより、加算回路43の出力における静電漏れ
と駆動側の電気機械漏れ成分の低減が可能となる。な
お、加算回路43の出力に僅かに残っているsin波成
分はその大部分が機械漏れ成分であり、図29に示すよ
うな方法で低減することができる。
【0034】図1〜図4の変形例は種々容易に考えられ
る。例えば、図1〜図4で検出信号を増幅する増幅回路
を設けてもよい。次に、図9〜図12を参照して、本発
明の第5ないし第8の実施の形態を説明する。図9〜図
12はそれぞれ、図24に示す振動ジャイロを用いた振
動ジャイロ装置の構成を示す図である。以下、順番に説
明する。
【0035】図9は、本発明の第5の実施の形態による
振動ジャイロ装置の要部の構成を示すブロック図であ
る。図5に示す構成は、駆動側の力係数の余剰成分によ
る電気機械漏れを低減するための差動増幅回路を設けた
ことを特徴とする。また、図13は図9に示す振動ジャ
イロ装置の動作を示す波形図である。前述したように、
図24に示す振動ジャイロは2つの検出信号1と2を出
力する。図9に示すように、一方の検出信号1を適当な
増幅率の増幅回路45を通して差動増幅回路46に与
え、他方の検出信号2を差動増幅回路46に与える。増
幅回路45の増幅率を、検出信号1と2にそれぞれ含ま
れるsin波成分を打ち消すように設定することで、駆
動側の電気機械漏れを低減することができる。この結
果、差動増幅回路46の出力信号に残っているsin波
成分は大部分が機械漏れ成分であり、図29に示すよう
な方法で低減できる。差動増幅回路46の出力信号は、
後段回路47で同期検波、増幅等の処理を受ける。
【0036】図10は、本発明の第6の実施の形態によ
る振動ジャイロ装置の要部の構成を示すブロック図であ
る。また、図14は、図10に示す振動ジャイロ装置の
動作を示す波形図である。図6に示す構成は、静電漏れ
を低減するための加算回路を設けたことを特徴とする。
増幅回路49及び50はそれぞれ適当な増幅率で駆動信
号(例えば、連続方形波)を増幅し、加算回路51及び
52に増幅した駆動信号を印加する。この場合、検出信
号1と2との位相が合うように位相調整を行って、加算
回路51及び52に増幅した駆動信号を印加する。加算
回路51及び52はそれぞれ、検出信号1と2を増幅回
路49及び50の出力信号に加算する。この加算処理に
より、図14に示すように、検出信号1と2に含まれる
矩形波成分を低減、すなわち静電漏れ成分を低減するこ
とができる。この結果、加算回路51及び52が出力す
る信号は。ほぼsin波成分、つまり電気機械漏れ成分
となる。後段回路55は、加算回路51と52の出力信
号を差動増幅、同期検波、増幅等する。
【0037】図11は、本発明の第7の実施の形態によ
る振動ジャイロ装置の要部の構成を示すブロック図であ
る。また、図12は図11に示す振動ジャイロ装置の動
作を示す波形図である。図11に示す構成は、図9と図
10にそれぞれ示す構成を組み合わせたものである。図
10を参照して説明したように、加算回路51と52の
出力はそれぞれsin波成分であり、静電漏れ成分は低
減されている。加算回路53の出力信号を適当な増幅率
を有する増幅回路45で増幅し、その出力と差動増幅回
路46で加算回路52の出力とが差動増幅される。これ
により、駆動側の電気機械漏れを低減することができ
る。なお、差動増幅回路46の出力信号に僅かに残って
いるsin波成分は大部分が機械漏れ成分であり、図2
9に示すような方法で低減できる。
【0038】図12は、本発明の第8の実施の形態によ
る振動ジャイロ装置の要部の構成を示すブロック図であ
る。また、図16は図12に示す振動ジャイロ装置の動
作を示す波形図である。図12に示す構成は、図11に
示す構成とは異なる方法で、図9と図10にそれぞれ示
す構成を組み合わせたものである。図9及び図13を参
照して説明したように、差動増幅回路46の出力波形は
方形波である。また、駆動回路38が出力する駆動信号
の波形も方形波である。よって、2つの方形波の位相を
調整して適当な増幅率を設定して加算回路51で加算す
れば、図16に示すように、加算回路51の出力に含ま
れる静電漏れと駆動側の電気機械漏れ成分を低減するこ
とができる。なお、加算回路51の出力信号に僅かに残
っているsin波成分は大部分が機械漏れ成分であり、
図29に示すような方法で低減できる。
【0039】図9〜図12の変形例は種々容易に考えら
れる。例えば、図9、図11及び図12で検出信号2を
増幅する増幅回路を設けてもよい。図17は、上記実施
の形態中で説明した位相調整回路の一例を示す図であ
る。駆動側アーム11のグランド側電極とグランドとの
間に設けられた可変キャパシタC1が位相調整回路であ
る。可変キャパシタC1の容量を可変することで、電極
37で得られる信号と検出信号との間の位相を調整する
ことができる。
【0040】図18は、上記実施の形態における後段回
路41、47、55の一構成例を示すブロック図であ
る。後段回路41、47、55は、移相器57、ACア
ンプ58、同期検波回路59、ローパスフィルタ(LP
F)60及びDCアンプ61を有する。移相器57は、
前段回路からの出力信号(例えば、図1に示す差動増幅
回路40の出力信号)の位相を変化させる。ACアンプ
58は、位相調整回路57から出力される信号をAC増
幅する。同期検波回路59は、ACアンプ58の出力信
号を駆動回路38からの駆動信号で同期検波するもの
で、公知の同期検波ICで構成される。同期検波出力に
含まれるオーバシュート等の不要な高周波成分はLPF
60で除去され、DCアンプ61に与えられる。DCア
ンプ61は図26に示すオフセット調整回路29及び差
動増幅回路32に相当するもので、LPF60からの信
号のレベルに応じた出力1、2を生成する。前述したよ
うに、出力1と2の電位差の値で角速度を、出力1と2
の正負で回転方向がわかる。図10及び図11に示す構
成の後段回路55では、その前段からの2つの出力信号
の内の一方の信号が移相器57に与えられる。
【0041】図19は、前述した図4に示す構成に相当
する回路図である。駆動回路38は可変抵抗R1を含む
抵抗、可変キャパシタC1を含むキャパシタ、トライス
テートバッファ、ツェナーダイオード等を有し、駆動側
アーム11を含んで発振回路を構成する。発振周波数や
位相は可変抵抗R1や可変キャパシタC1を調整するこ
とで調整できる。なお、図17では位相調整回路として
可変キャパシタC1を駆動回路38とは別構成で図示し
たが、図19では可変キャパシタC1を駆動回路38の
一構成部品としている。
【0042】可変キャパシタC1に接続される増幅回路
39はトランジスタQ2を有するエミッタフォロワー回
路である。図4では用いられていないが、検出信号を増
幅する増幅回路39Aが図19に示す構成において用い
られている。増幅回路39AはトランジスタQ1を有す
るエミッタフォロワー回路である。
【0043】増幅回路39及び39Aの出力信号は差動
増幅回路40に与えられる。また、駆動回路38の駆動
信号は加算回路43に与えられる。図4に示す増幅回路
42は、図19の回路構成では用いられていない。差動
増幅回路40はトランジスタQ3、Q4及びQ5を有す
る。増幅回路39Aの出力信号は結合キャパシタを介し
てトランジスタQ3のベースに与えられ、増幅回路39
の出力信号は結合キャパシタを介してトランジスタQ4
のベースに与えられる。トランジスタQ5は定電流源と
して機能し、その電流量は加算回路43の出力信号で制
御される。加算回路43は可変抵抗R2と固定抵抗R3
とを有し、駆動電圧を分圧した電圧でトランジスタQ5
のベース電圧を供給する。このベース電圧により、差動
増幅回路40の増幅率を変化させることができる。な
お、図4では、差動増幅回路40の出力信号と駆動信号
とを加算回路43で加算する構成になっているが、図1
9に示す構成では差動増幅回路40の増幅率を駆動電圧
に応じて変化させることで、実質的に図4に示す動作を
実現している。
【0044】差動増幅回路40の一方の出力信号(トラ
ンジスタQ3のコレクタ電圧)のみを取り出し、後段回
路41の移相器57に与える。移相器57はトランジス
タQ5、抵抗及びキャパシタを有し、トランジスタQ5
のベースに与えられた信号の位相を決める。ACアンプ
58はトランジスタQ6、Q7、抵抗及びキャパシタ等
を有し、移相器57の出力信号をAC増幅する。ACア
ンプ58の出力信号は同期検波回路59に与えられ、駆
動回路38からの駆動信号で同期検波される。
【0045】検波された信号は、抵抗とキャパシタを有
するLPF60を通り、DCアンプ61に与えられる。
DCアンプ61はトランジスタQ8、Q9、可変抵抗R
4を含む抵抗、キャパシタ等を有する。LPF60から
の信号はトランジスタQ9のベースに与えられ、抵抗R
4で設定された基準電圧は抵抗を介してトランジスタQ
8のベースに与えられる。この基準電圧は、トランジス
タQ8とQ9からなる差動増幅のオフセット電圧調整電
圧として作用する。トランジスタQ8とQ9のコレクタ
から出力2と1がそれぞれ得られる。
【0046】なお、図19に示す回路は電源電圧Vcc
で動作する。図4に対応する図19の回路図があれば、
図1〜図3の回路図は自明なので、その回路図及び説明
は省略する。図20は、図4に示す構成を演算増幅器
(オペアンプ)を用いて実現する場合の回路図である。
駆動側アーム11のグランド側電極37に接続される増
幅回路39は、オペアンプOP1、抵抗及びキャパシタ
からなる。オペアンプOP1の入出力間のキャパシタ
は、オーバシュート等の不要な高周波成分を平滑化する
機能を有する。駆動回路38に接続される増幅回路42
は、オペアンプOP3、可変抵抗R2を含む抵抗及びキ
ャパシタを有する。電極37で得られる信号は、ここで
反転されて後述する加算回路43に与えられる。可変抵
抗R2を可変することで、増幅回路42の増幅率を調整
することができる。オペアンプOP3の入出力間のキャ
パシタは、オーバシュート等の不要な高周波成分を平滑
化する機能を有する。
【0047】検出信号は増幅回路65(図4では用いら
れていない)を介して、差動増幅回路40に与えられ
る。差動増幅回路65はオペアンプOP2、抵抗及びキ
ャパシタからなる。オペアンプOP2の入出力間のキャ
パシタは、オーバシュート等の不要な高周波成分を平滑
化する機能を有する。
【0048】差動増幅回路39は、オペアンプOP4、
可変抵抗R3を含む抵抗からなる。抵抗R3は、差動増
幅回路39の増幅率を調整する機能を有する。増幅回路
65の出力信号は抵抗を介してオペアンプOP4の反転
入力端子に与えられ、増幅回路39の出力信号は抵抗を
介して非反転入力端子に与えられる。
【0049】加算回路43は、オペアンプOP5、及び
抵抗からなり、差動増幅回路40及び増幅回路42の夫
々の出力を抵抗を介して加算し、オペアンプOP5の反
転入力端子に与える。オペアンプOP5の出力は、後段
回路41(図4)へ出力される。
【0050】このように、オペアンプを用いても良い。
なお、図1〜図3の構成をオペアンプを用いて実現する
ことは図20の構成から自明であるので、その図示及び
説明は省略する。図21は、図12に示す構成に相当す
る回路図である。なお、図21において、図19に示す
構成要素と同一のものには同一の参照番号を付けてあ
る。検出信号1を増幅する増幅回路51は、図19に示
す増幅回路39Aと同様の構成である。また、検出信号
2を増幅する増幅回路51Aは、図19に示す増幅回路
39と同様の構成である。差動増幅回路46は図19に
示す差動増幅回路40と同様の構成であり、加算回路5
1は図19に示す加算回路43と同様の構成である。
【0051】図22は、図12に示す構成をオペアンプ
を用いて実現した構成の回路図である。なお、図22に
おいて、図20に示す構成要素と同一のものには同一の
参照番号を付けてある。検出信号1を増幅する増幅回路
51は、図20に示す増幅回路65と同様の構成であ
る。また、検出信号2を増幅する増幅回路51は、図2
0に示す増幅回路39と同様の構成である。差動増幅回
路46は、図20に示す差動増幅回路40と同様の構成
である。増幅回路49は、図20に示す増幅回路42と
同様の構成である。加算回路51は、図20に示す加算
回路43と同様の構成である。
【0052】以上、本発明の実施の態様を説明した。本
発明は上記実施の態様に限定されず、任意に組み合わせ
て更に別の実施の態様を構成でき、これらは本発明の範
囲内である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の効果が得られる。請求項1、2に記載の発明によれ
ば、振動ジャイロから出力される検出信号に含まれる漏
れ電圧を低減する回路を設けたので、振動ジャイロが角
速度を検知していない状態で検出出力が発生していまう
ことを回避することができる。従来、このような漏れを
低減させるために、振動ジャイロを極めて精度良く製造
する必要があったが、本発明では検出信号の信号処理で
低減することができるので、煩雑な製造工程を必要とせ
ずに漏れの低減を行い、振動ジャイロの分解能の向上を
図ることができる。
【0054】請求項3に記載の発明によれば、電気機械
漏れを低減することができる。請求項4に記載の発明に
よれば、静電漏れを低減することができる。請求項5に
記載の発明によれば、電気機械漏れを低減することがで
きる。請求項6に記載の発明によれば、静電漏れを低減
することができる。
【0055】請求項7〜10に記載の発明によれば、静
電漏れと電気機械漏れの両方を低減することができる。
請求項11に記載の発明によれば、煩雑な製造工程を必
要とせずに漏れの低減を行い、高い分解能の振動ジャイ
ロ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の態様の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の第2の実施の態様の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明の第3の実施の態様の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】本発明の第4の実施の態様の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】本発明の第1の実施の態様の動作を示す波形図
である。
【図6】本発明の第2の実施の態様の動作を示す波形図
である。
【図7】本発明の第3の実施の態様の動作を示す波形図
である。
【図8】本発明の第4の実施の態様の動作を示す波形図
である。
【図9】本発明の第5の実施の態様の構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】本発明の第6の実施の態様の構成を示すブロ
ック図である。
【図11】本発明の第7の実施の態様の構成を示すブロ
ック図である。
【図12】本発明の第8の実施の態様の構成を示すブロ
ック図である。
【図13】本発明の第5の実施の態様の動作を示す波形
図である。
【図14】本発明の第6の実施の態様の動作を示す波形
図である。
【図15】本発明の第7の実施の態様の動作を示す波形
図である。
【図16】本発明の第8の実施の態様の動作を示す波形
図である。
【図17】実施の形態中で使用可能な位相調整回路の一
構成例を示す図である。
【図18】図1〜図4及び図9〜図12に示す実施の形
態中の後段回路の一構成例を示すブロック図である。
【図19】図4に示す本発明の第4の実施の形態に相当
する構成の回路図である。
【図20】図4に示す本発明の第4の実施の形態をオペ
アンプを利用して実現した構成の回路図である。
【図21】図12に示す本発明の第8の実施の形態に相
当する構成の回路図である。
【図22】図12に示す本発明の第8の実施の形態をオ
ペアンプを利用して実現した構成の回路図である。
【図23】振動ジャイロの一構成例(単一の検出信号を
出力するタイプ)を示す図である。
【図24】振動ジャイロの別の構成例(2つの検出信号
を出力するタイプ)を示す図である。
【図25】振動ジャイロの動作を説明する図である。
【図26】図23に示す振動ジャイロの検出回路の従来
構成を示すブロック図である。
【図27】図24に示す振動ジャイロの検出回路の従来
構成を示すブロック図である。
【図28】漏れ電圧が生じる原因を示す図である。
【図29】漏れ電圧を低減させる従来の方法を示す図で
ある。
【図30】漏れにより検出信号が受ける影響を示す波形
図である。
【図31】図27に示す検出回路の動作を示す波形図で
ある。
【符号の説明】
11 駆動側アーム 36、37 電極 38 駆動回路 39 増幅回路 40 差動増幅回路 41 後段回路 42 増幅回路 43 加算回路 45 増幅回路 46 差動増幅回路 47 後段回路 49 増幅回路 50 増幅回路 51 加算回路 52 加算回路 55 後段回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷内 雅紀 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 山田 澄夫 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 高橋 芳孝 神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目18番3 号 富士通東和エレクトロン株式会社内 (72)発明者 佐藤 良夫 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動ジャイロから出力される検出信号を
    処理して角速度に応じた出力信号を出力する検出回路に
    おいて、 前記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減する回路を設け
    たことを特徴とする振動ジャイロの検出回路。
  2. 【請求項2】 前記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減
    する回路は、振動ジャイロの駆動側の力係数の余剰成分
    による電気機械漏れ及び静電漏れの少なくともいずれか
    一方を低減する回路を含むことを特徴とする請求項1記
    載の検出回路。
  3. 【請求項3】 前記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減
    する回路は、駆動信号が印加される一の駆動電極と対を
    成す他方の駆動電極の信号と前記検出信号を差動増幅す
    る差動増幅回路を含み、前記検出信号に含まれる電気機
    械漏れを低減することを特徴とする請求項1記載の検出
    回路。
  4. 【請求項4】 前記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減
    する回路は、前記振動ジャイロに印加される駆動信号と
    前記検出信号とを加算する加算回路を含み、前記検出信
    号に含まれる静電漏れを低減することを特徴とする請求
    項1記載の検出回路。
  5. 【請求項5】 前記検出信号は第1及び第2の検出信号
    からなり、前記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減する
    回路は、前記第1及び第2の検出信号を差動増幅する差
    動増幅回路を含み、前記第1及び第2の検出信号に含ま
    れる電気機械漏れを低減することを特徴とする請求項1
    記載の検出回路。
  6. 【請求項6】 前記検出信号は第1及び第2の検出信号
    からなり、前記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減する
    回路は、前記振動ジャイロに印加される駆動信号と前記
    第1及び第2の検出信号とを加算する加算回路を含み、
    前記第1及び第2の検出信号に含まれる静電漏れを低減
    することを特徴とする請求項1記載の検出回路。
  7. 【請求項7】 前記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減
    する回路は、前記振動ジャイロに印加される駆動信号と
    前記検出信号とを加算する加算回路と、該加算回路の出
    力信号と駆動信号が印加される一の駆動電極と対を成す
    他方の駆動電極の信号とを差動増幅する差動増幅回路と
    を有することを特徴とする請求項1記載の検出回路。
  8. 【請求項8】 前記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減
    する回路は、駆動信号が印加される一の駆動電極と対を
    成す他方の駆動電極の信号と前記検出信号を差動増幅す
    る差動増幅回路と、該差動増幅回路の出力信号と前記振
    動ジャイロに印加される駆動信号とを加算する加算回路
    とを有することを特徴とする請求項1記載の検出回路。
  9. 【請求項9】 前記検出信号は第1及び第2の検出信号
    からなり、前記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減する
    回路は、前記振動ジャイロに印加される駆動信号と前記
    第1及び第2の検出信号とをそれぞれ加算する加算回路
    と、該加算回路から出力される2つの信号を差動増幅す
    る差動増幅回路とを有することを特徴とする請求項1記
    載の検出回路。
  10. 【請求項10】 前記検出信号は第1及び第2の検出信
    号からなり、前記検出信号に含まれる漏れ電圧を低減す
    る回路は、前記第1及び第2の検出信号を差動増幅する
    差動増幅回路と、該差動増幅回路の出力信号と前記振動
    ジャイロに印加される駆動信号とを加算する加算回路と
    を有することを特徴とする請求項1記載の検出回路。
  11. 【請求項11】 振動ジャイロ及び該振動ジャイロから
    出力される検出信号を処理して角速度に応じた出力信号
    を出力する検出回路とを有する振動ジャイロ装置におい
    て、 前記検出回路は請求項1ないし10のいずれか一項記載
    の検出回路であることを特徴とする振動ジャイロ装置。
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