JP2011085416A - 角速度センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、角速度センサの小型化に伴い、振動子が小型になっても、不要信号を確実に除去することが可能な角速度センサを提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明の角速度センサは、振動子30の駆動振動の際に、第1のセンス電極34および第2のセンス電極35から発生する不要信号と逆極性でかつ同一電荷量のキャンセル信号を、各々第1のセンス電極34および第2のセンス電極35と処理回路73との間に注入するキャンセル信号出力回路77を設ける構成としたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に、航空機、車両などの移動体の姿勢制御やナビゲーションシステム等に用いられる角速度センサに関するものである。
従来のこの種の角速度センサは、図8〜図10に示すように構成されていた。
図8は従来の角速度センサの側面図、図9は同角速度センサの断面図、図10は同角速度センサの回路ブロック図である。
図8〜図10において、1は圧電単結晶からなる振動子で、この振動子1は第1の振動体2と、この第1の振動体2と並設された第2の振動体3と、前記第1の振動体2と第2の振動体3とを接続する接続部4とで構成されている。そして、第1の振動体2には、4つの駆動電極5を設けるとともに、第2の振動体3には2つの検出電極6を設けている。7は駆動検出回路で、この駆動検出回路7は、電源電圧8と、オフセット調整回路9と、駆動回路10と、同期検波回路11と、差動増幅回路12とで構成されている。
以上のように構成された従来の角速度センサについて、次にその動作を説明する。
駆動回路10から、第1の振動体2の駆動電極5に交流電圧を加えると振動子1が共振し、その振動が、接続部4を介して第2の振動体3に伝わる。そして、この状態において、振動子1に角速度が付加されると、第2の振動体3における検出電極6から角速度に応じた出力信号が出力される。この出力信号を位相調整回路(図示せず)を介して同期検波回路11に与える。同期検波回路11は、駆動回路10が出力する駆動信号を基準信号として同期検波を行い、平滑化回路(図示せず)を介して、差動増幅回路12に与える。そして、差動増幅回路12は、電源電圧8を受けるオフセット調整回路9が出力するオフセット電圧と検波出力とを差動増幅し、出力1と出力2とを出力する。そして、出力1と出力2との電位差の値で角速度を検出するものであった。
ここで、図11に示すように、振動子1の質量バランスの不釣合いによる機械漏れおよび、第1の振動体2における駆動電極5、第2の振動体3における検出電極6の位置ズレにより、電気機械結合漏れが発生すると、振動子1の角速度が付加されていない場合であっても、第2の振動体3における検出電極6から出力信号が発生してしまう。
そこで、従来の角速度センサにおいては、図12に示すように、第2の振動体3における根元を削ることにより、振動体1の質量バランスを変化させて、機械漏れおよび電気機械結合漏れを低減させることにより、角速度センサから発生する不要信号を除去するものであった。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平10−73437号公報
しかしながら、上記した従来の構成においては、角速度センサの小型化に伴い、振動子1が小型になると、振動体3における根元を削る際に振動子1が破損するため、角速度センサから発生する不要信号を除去することが出来なくなってしまうという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、角速度センサの小型化に伴い、振動子が小型になっても、不要信号を確実に除去することが可能な角速度センサを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、駆動電極、第1のセンス電極、第2のセンス電極およびモニタ電極を設けた振動子と、この振動子を所定の駆動周波数で駆動振動させるドライブ回路と、第1のセンス電極および第2のセンス電極から出力される信号を検波する機能を有する処理回路とを備え、前記振動子の駆動振動の際に、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する不要信号と逆極性でかつ同一電荷量のキャンセル信号を、各々第1のセンス電極および第2のセンス電極と処理回路との間に注入するキャンセル信号出力回路を設けたもので、この構成によれば、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する不要信号と逆極性でかつ同一電荷量のキャンセル信号を、各々第1のセンス電極および第2のセンス電極と処理回路との間に注入するキャンセル信号出力回路を設けたため、処理回路の位相特性の変動が生じても、キャンセル信号の位相も、不要信号の位相にあわせて変動することとなり、これにより、処理回路の位相特性等の変動を受けることなく、不要信号成分の低減を行うことができるという作用を有するものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、駆動電極、第1のセンス電極、第2のセンス電極およびモニタ電極を設けた振動子と、この振動子を所定の駆動周波数で駆動振動させるドライブ回路と、第1のセンス電極と第2のセンス電極から出力される信号を検波する機能を有する処理回路とを備え、前記振動子の駆動振動の際に、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する不要信号の差動値と逆極性でかつ同一電荷量のキャンセル信号を、第1のセンス電極または第2のセンス電極のいずれか一方と処理回路との間に注入するキャンセル信号出力回路を設けたもので、この構成によれば、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する不要信号の差動値と逆極性でかつ同一電荷量のキャンセル信号を、第1のセンス電極または第2のセンス電極のいずれか一方と処理回路との間に注入するキャンセル信号出力回路を設けたため、処理回路の位相特性の変動が生じても、キャンセル信号の位相も、不要信号の位相にあわせて変動することとなり、これにより、処理回路の位相特性等の変動を受けることなく、不要信号成分の低減を行うことができるとともに、第1のセンス電極または第2のセンス電極のいずれか一方と処理回路との間に注入したため、回路規模を小さくすることができるという作用を有するものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、キャンセル信号出力回路が、振動子の駆動周波数と同期した正弦波信号を出力するDA変換回路で構成されており、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する各々の不要信号をキャンセルする構成としたもので、この構成によれば、キャンセル信号出力回路が、振動子の駆動周波数と同期した正弦波信号を出力するDA変換回路で構成されており、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する各々の不要信号をキャンセルする構成としたため、常時、不要信号とキャンセル信号との電荷の絶対値を略同一とすることができるから、精度良く不要信号をキャンセルすることができるという作用を有するものである。
本発明の請求項4に記載の発明は、特に、キャンセル信号出力回路が、振動子の駆動周波数と同期した正弦波信号を出力するDA変換回路で構成されており、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する不要信号の差動値と同じ電荷量の信号を出力するようにしたもので、この構成によれば、常時、不要信号とキャンセル信号との電荷の絶対値を略同一とすることができるから、精度良く不要信号をキャンセルすることができるとともに、第1のセンス電極または第2のセンス電極のいずれか一方と処理回路との間に注入したため、回路規模を小さくすることができるという作用を有するものである。
本発明の請求項5に記載の発明は、特に、キャンセル信号出力回路が、振動子の所定の駆動周波数と同期した方形波信号を出力するDA変換回路で構成されており、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する各々の不要信号をキャンセルするようにしたもので、この構成によれば、キャンセル信号出力回路が、振動子の所定の駆動周波数と同期した方形波信号を出力するDA変換回路で構成されており、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する各々の不要信号をキャンセルするようにしたため、DA変換器の動作周波数を低くすることができることとなり、これにより、消費電流の小さいDA変換器で、不要信号成分の低減を行うことができるという作用を有するものである。
本発明の請求項6に記載の発明は、特に、キャンセル信号出力回路が、振動子の所定の駆動周波数と同期した方形波信号を出力するDA変換回路で構成されており、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する不要信号の差動値と略同一の電荷量の信号を出力するようにしたもので、この構成によれば、キャンセル信号出力回路が、振動子の所定の駆動周波数と同期した方形波信号を出力するDA変換回路で構成されており、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する不要信号の差動値と略同一の電荷量の信号を出力するようにしたため、消費電流が小さいとともに回路規模の小さいDA変換器で、不要信号成分の低減を行うことができるという作用を有するものである。
本発明の請求項7に記載の発明は、特に、キャンセル信号出力回路が出力する方形波信号の時間軸方向を調整することにより、出力する電荷量の総和を調整するようにしたもので、この構成によれば、キャンセル信号出力回路が出力する方形波信号の時間軸方向を調整することにより、出力する電荷量の総和を調整するようにしたため、DA変換器からの出力の時間軸方向を調整することにより、DA変換器から出力される電荷量の総和の調整を高精度に行うことができるという作用を有するものである。
本発明の請求項8に記載の発明は、特に、キャンセル信号出力回路が出力する方形波信号の幅を不要信号の半周期の約64%としたもので、この構成によれば、キャンセル信号出力回路が出力する方形波信号の幅を不要信号の半周期の約64%としたため、不要信号とキャンセル信号の振幅が略同一の状態で、同一の電荷量となり、これにより、処理回路の位相特性が変動しても、不要信号のキャンセルの精度を高めることができるという作用を有するものである。
本発明の請求項9に記載の発明は、駆動電極と第1のセンス電極と第2のセンス電極とモニタ電極とを設けた振動子と、この振動子を所定の駆動周波数で駆動振動させるドライブ回路と、少なくとも2つのレベルの電荷量を出力する第1のDA変換手段および第2のDA変換手段と、前記第1のセンス電極と第1のDA変換手段とから出力される電荷を積分しその積分値を保持する第1の積分回路と、前記第2のセンス電極と第2のDA変換手段とから出力される電荷を積分しその積分値を保持する第2の積分回路と、前記第1の積分回路と第2の積分回路からの出力信号を比較する比較回路と、この比較回路からの出力信号を基に前記第1のDA変換手段からの出力信号のレベルを切り替える第1のDA切替手段と、前記比較回路からの出力信号を基に前記第2のDA変換手段からの出力信号のレベルを切り替える第2のDA切替手段とを備え、前記振動子の駆動振動の際に、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する不要信号と逆極性でかつ同一電荷量の方形波からなるキャンセル信号を、第1のセンス電極と第1の積分回路との間および第2のセンス電極と第2の積分回路との間に注入するようにしたもので、この構成によれば、前記振動子の駆動振動の際に、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する不要信号と逆極性でかつ同一電荷量の方形波からなるキャンセル信号を、第1のセンス電極と第1の積分回路との間および第2のセンス電極と第2の積分回路との間に注入するようにしたため、処理回路の位相特性の変動が生じても、キャンセル信号の位相も、不要信号の位相にあわせて変動することとなり、これにより、処理回路の位相特性等の変動を受けることなく、不要信号成分の低減を行うことができるという作用を有するものである。
本発明の請求項10に記載の発明は、駆動電極と第1のセンス電極と第2のセンス電極とモニタ電極とを設けた振動子と、この振動子を所定の駆動周波数で駆動振動させるドライブ回路と、少なくとも2つのレベルの電荷量を出力する第1のDA変換手段および第2のDA変換手段と、前記第1のセンス電極と第1のDA変換手段とから出力される電荷を積分しその積分値を保持する第1の積分回路と、前記第2のセンス電極と第2のDA変換手段とから出力される電荷を積分しその積分値を保持する第2の積分回路と、前記第1の積分回路と第2の積分回路からの出力信号を比較する比較回路と、この比較回路からの出力信号を基に前記第1のDA変換手段からの出力信号のレベルを切り替える第1のDA切替手段と、前記比較回路からの出力信号を基に前記第2のDA変換手段からの出力信号のレベルを切り替える第2のDA切替手段とを備え、前記振動子の駆動振動の際に、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する不要信号の作動値と逆極性でかつ同一電荷量の方形波からなるキャンセル信号を、第1のセンス電極または第2のセンス電極とのいずれか一方と処理回路との間に注入するようにしたもので、この構成によれば、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する不要信号の差動値と逆極性でかつ同一電荷量のキャンセル信号を、第1のセンス電極または第2のセンス電極のいずれか一方と処理回路との間に注入するキャンセル信号出力回路を設けたため、処理回路の位相特性の変動が生じても、キャンセル信号の位相も、不要信号の位相にあわせて変動することとなり、これにより、処理回路の位相特性等の変動を受けることなく、不要信号成分の低減を行うことができるとともに、第1のセンス電極または第2のセンス電極のいずれか一方と処理回路との間に注入したため、回路規模を小さくすることができるという作用を有するものである。
以上のように本発明の角速度センサは、駆動電極、第1のセンス電極、第2のセンス電極およびモニタ電極を設けた振動子と、この振動子を所定の駆動周波数で駆動振動させるドライブ回路と、第1のセンス電極および第2のセンス電極から出力される信号を検波する機能を有する処理回路とを備え、前記振動子の駆動振動の際に、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する不要信号と逆極性でかつ同一電荷量のキャンセル信号を、各々第1のセンス電極および第2のセンス電極と処理回路との間に注入するキャンセル信号出力回路を設けたもので、この構成によれば、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する不要信号と逆極性でかつ同一電荷量のキャンセル信号を、各々第1のセンス電極および第2のセンス電極と処理回路との間に注入するキャンセル信号出力回路を設けたため、処理回路の位相特性の変動が生じても、キャンセル信号の位相も、不要信号の位相にあわせて変動することとなり、これにより、処理回路の位相特性等の変動を受けることなく、不要信号成分の低減を行うことができる角速度センサを提供することができるという効果を有するものである。
本発明の一実施の形態におけるΣΔ型AD変換器を用いた角速度センサの回路図 (a)〜(f)同角速度センサの動作状態を示す図 同角速度センサにおける出力信号の不要信号にコンデンサと配線パターンの抵抗値との時定数により位相特性に変動が生じる状態を示す図 (a)(b)同角速度センサにおける第1のセンス電極および第2のセンス電極と処理回路との間に不要信号と逆相で同一電荷量の方形波からなるキャンセル信号を注入する状態を示す図 (a)(b)同角速度センサにおける第1のセンス電極または第2のセンス電極と処理回路との間に不要信号の差動値と同一電荷量でかつ不要信号の逆相の方形波からなるキャンセル信号を注入する状態を示す図 (a)(b)同角速度センサにおける第1のセンス電極および第2のセンス電極と処理回路との間に不要信号と逆相で同一電荷量の正弦波からなるキャンセル信号を注入する状態を示す図 (a)(b)同角速度センサにおける第1のセンス電極および第2のセンス電極と処理回路との間に不要信号の差動値と同一電荷量でかつ不要信号の逆相の正弦波からなるキャンセル信号を注入する状態を示す図 従来の角速度センサの側面図 従来の角速度センサの断面図 従来の角速度センサの回路ブロック図 従来の角速度センサにおける振動子の質量アンバランスおよび駆動電極、検出電極の位置ズレにより不要信号が発生する状態を示す図 従来の角速度センサから発生する不要信号を除去するために、第2の振動体の根元を削る状態を示す側面図
以下、本発明の一実施の形態における角速度センサについて、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施の形態における角速度センサの回路図である。
図1において、30は振動子で、この振動子30は振動体31と、この振動体31を振動させるための圧電体を有する駆動電極32と、振動状態に応じて電荷を発生する圧電体を有するモニタ電極33と、前記振動子30に角速度が印加されると電荷を発生する圧電体を有する第1のセンス電極34と第2のセンス電極35とを設けている。そして、前記第1のセンス電極34と第2のセンス電極35とは互いに逆極性になるように構成されている。36は電荷増幅器で、この電荷増幅器36には前記振動子30におけるモニタ電極33が出力する電荷が入力され、そしてこの入力された電荷を所定の倍率で電圧に変換するものである。37はバンドパスフィルタで、このバンドパスフィルタ37には前記電荷増幅器36の出力が入力され、そしてこの入力された信号のノイズ成分を除去してモニタ信号を出力するものである。38はAGC回路で、このAGC回路38は半波整流平滑回路(図示せず)を有しているもので、前記バンドパスフィルタ37の出力信号を半波整流して平滑したDC信号を生成し、このDC信号をもとに前記バンドパスフィルタ37の出力するモニタ信号を増幅あるいは減衰させて出力するものである。39は駆動回路で、この駆動回路39には前記AGC回路38の出力が入力され、前記振動子30の駆動電極32に駆動信号を出力するものである。そして、前記電荷増幅器36、バンドパスフィルタ37、AGC回路38および駆動回路39によりドライブ回路40を構成している。
41はPLL回路で、このPLL回路41は前記ドライブ回路40におけるバンドパスフィルタ37が出力するモニタ信号を逓倍し、位相ノイズを時間的に積分し低減して出力するものである。42はタイミング生成回路で、このタイミング生成回路42は前記PLL回路41から出力されるモニタ信号を逓倍した信号をもとに、タイミング信号を生成して出力するものである。そして、前記PLL回路41とタイミング生成回路42とでタイミング制御回路43を構成している。47は第1のDA切替手段で、この第1のDA切替手段47は、第1の基準電圧49および第2の基準電圧50を有し、そしてこの第1の基準電圧49と第2の基準電圧50を所定の信号により切り替えるものである。51はDA出力手段で、このDA出力手段51は前記第1のDA切替手段47の出力信号が入力されるコンデンサ52と、このコンデンサ52の両端に接続され、第2のタイミングΦ2で動作してコンデンサ52の電荷を放電するスイッチ53,54とにより構成されている。そして、前記第1のDA切替手段47と第1のDA出力手段51とで第1のDA変換手段48を構成し、かつこの第1のDA変換手段48は第1のタイミングΦ1で前記コンデンサ52の電荷を放電するとともに、第1のDA切替手段47が出力する基準電圧に応じた電荷を入出力するものである。55は第1のスイッチで、この第1のスイッチ55は前記第1のタイミングΦ1で第1のセンス電極34から、電流からなる出力信号を出力するものである。56は第1の積分回路で、この第1の積分回路56には前記第1のスイッチ55の出力が入力されるもので、演算増幅器57と、この演算増幅器57の帰還に並列に接続されるコンデンサ58とにより構成されている。
59は第2のDA切替手段で、この第2のDA切替手段59は、第1の基準電圧60および第2の基準電圧61を有し、そしてこの第1の基準電圧60と第2の基準電圧61を所定の信号により切り替えるものである。62は第2のDA出力手段で、この第2のDA出力手段62は前記第2のDA切替手段59の出力信号が入力されるコンデンサ63と、このコンデンサ63の両端に接続され、第2のタイミングΦ2で動作してコンデンサ63の電荷を放電するスイッチ64a,64bとにより構成されている。そして、前記第2のDA切替手段59と第2のDA出力手段62とで第2のDA変換手段66を構成し、かつこの第2のDA変換手段66は第2のタイミングΦ2で前記コンデンサ63の電荷を放電するとともに、第2のDA切替手段59が出力する基準電圧に応じた電荷を入出力するものである。65は第2のスイッチで、この第2のスイッチ65は前記第1のタイミングΦ1で、第2のセンス電極35から出力信号を出力するものである。67は第2の積分回路で、この第2の積分回路67には前記第2のスイッチ65の出力が入力されるもので、演算増幅器68と、この演算増幅器68の帰還に並列に接続されるコンデンサ69とにより構成されている。70は比較回路で、この比較回路70には前記第1の積分回路56が出力する積分信号と第2の積分回路67が出力する積分信号とを比較する比較器71と、D型フリップフロップ72とにより構成されており、前記D型フリップフロップ72に、比較器71が出力する1ビットからなるデジタル信号を入力している。また、前記D型フリップフロップ72は前記第1のタイミングΦ1の開始時に前記1ビットデジタル信号をラッチしてラッチ信号を出力するものであり、このラッチ信号は、前記第1のDA変換手段48の第1のDA切替手段47に入力されて第1の基準電圧49または第2の基準電圧50を切り替えるとともに、前記第2のDA変換手段66の第2のDA切替手段59に入力されて第1の基準電圧60または第2の基準電圧61を切り替えるものである。そして、前記第1のDA変換手段48、第2のDA変換手段66、第1の積分回路56、第2の積分回路67および比較回路70により処理回路73(ΣΔ変調器)を構成している。そして、この処理回路73(ΣΔ変調器)は上記構成により、前記振動子30における第1のセンス電極34および第2のセンス電極35より出力される電荷をΣΔ変調し、1ビットデジタル信号に変換して出力するものである。
74は補正演算手段で、この補正演算手段74にはフリップフロップ72が出力する1ビット信号が入力され、この1ビット差分信号と所定の補正情報との補正演算を置換処理により実現するものである。つまり、上記したように補正演算手段74に入力される1ビット差分信号が“0”“1”“−1”であり、例えば、補正情報が“5”である場合にはそれぞれ“0”“5”“−5”と置き換えて出力する構成となっている。75はデジタルフィルタで、このデジタルフィルタ75には前記補正演算手段74より出力されるデジタル信号が入力され、ノイズ成分を除去するフィルタリング処理を行うものである。そして、補正演算手段74およびデジタルフィルタ75により演算手段76を構成している。また、この演算手段76は、第1のタイミングΦ1で1ビットデジタル信号をラッチして、補正演算、フィルタリング処理を行い、マルチビット信号を出力している。そしてまた、前記タイミング制御回路43と処理回路73(ΣΔ変調器)および演算手段76によりセンス回路を構成している。77はDA変換回路からなるキャンセル信号出力回路で、このキャンセル信号出力回路77は、第1のセンス電極34と第1の積分回路56との間に、振動子30の質量アンバランスにより第1のセンス電極34から発生する不要信号と逆極性でかつ同一電荷量の方形波からなるキャンセル信号を注入するとともに、第2のセンス電極35と第2の積分回路67との間に、振動子30の質量アンバランスにより第2のセンス電極35から発生する不要信号と逆極性でかつ同一電荷量の方形波からなるキャンセル信号を注入している。
以上のように構成された本発明の一実施の形態における角速度センサについて、次にその動作を説明する。
前記振動子30の駆動電極32に交流電圧を加えると、前記振動体31が共振し、モニタ電極33に電荷が発生する。このモニタ電極33に発生した電荷をドライブ回路40における電荷増幅器36に入力し、正弦波形の出力電圧に変換する。そしてこの電荷増幅器36の出力電圧をバンドパスフィルタ37に入力し、前記振動体31の共振周波数のみを抽出し、ノイズ成分を除去した図2(a)に示すような正弦波形を出力する。そしてまた、前記ドライブ回路40におけるバンドパスフィルタ37の出力信号をAGC回路38が有する半波整流平滑回路(図示せず)に入力することにより、DC信号に変換する。そしてAGC回路38はこのDC信号が大の場合には前記ドライブ回路40におけるバンドパスフィルタ37の出力信号を減衰させるような信号を、一方、前記DC信号が小の場合には前記ドライブ回路40におけるバンドパスフィルタ37の出力信号を増幅させるような信号を駆動回路39に入力し、そして前記振動体31の振動が一定振幅となるように調整するものである。さらに、タイミング制御回路43に、図2(a)に示される正弦波信号が入力され、そしてこの正弦波信号を前記PLL回路41で逓倍した信号をもとにタイミング生成回路42により図2(b)で示される第1のタイミングΦ1および第2のタイミングΦ2を形成する。そして、このタイミング信号が前記処理回路73(ΣΔ変調器)および補正演算手段74に、スイッチの切替およびラッチ回路のラッチタイミングとして入力される。
また、前記振動子30が図1に図示している駆動方向に速度値に相当する電荷で屈曲振動している状態において、前記振動体31の長手方向の中心軸周りに角速度ωで回転すると、この振動子30にF=2mV×ωのコリオリ力が発生する。このコリオリ力により前記振動子30が有する第1のセンス電極34および第2のセンス電極35に、図2(c)および図2(d)に示すように電荷が発生する。そしてこの第1のセンス電極34および第2のセンス電極35に発生する電荷はコリオリ力により発生するため、前記モニタ電極33に発生する信号より位相が90度進んでいる。前記第1のセンス電極34および第2のセンス電極35に発生した出力信号は図2(c)および図2(d)に示す通り、正極性信号と負極性信号の関係にある。
この場合における処理回路73(ΣΔ変調器)の動作を以下に説明する。この処理回路73(ΣΔ変調器)は第1のタイミングΦ1および第2のタイミングΦ2を繰り返すことによって動作するもので、第1のタイミングΦ1および第2のタイミングΦ2では振動子30における第1のセンス電極34および第2のセンス電極35から出力される正極性信号または負極性信号がΣΔ変調されて1ビットデジタル信号に変換される。
上記した第1のタイミングΦ1および第2のタイミングΦ2での動作をひとつずつ説明する。
ここでは、振動子30の中心軸を中心に所定の角速度が振動子30に付与されて、振動子30が回転し、第1のセンス電極34および第2のセンス電極35に8値に相当する電荷の出力電圧が発生する場合を考える。
まず、第1のタイミングΦ1では、振動子30における第1のセンス電極34から発生する8値に相当する電荷からなる出力信号が第1の積分回路56におけるコンデンサ58に保持されるとともに、このコンデンサ58に保持されている出力信号が比較回路70における比較器71の反転端子71aに入力される。これと同様に、振動子30における第2のセンス電極35から発生する出力信号が第2の積分回路67におけるコンデンサ69に保持されるとともに、このコンデンサ69に保持されている−8値に相当する電荷からなる出力信号が比較回路70における比較器71の非反転端子71bに入力される。そうすると、比較器71から比較結果として、1ビットデジタル信号“1”がフリップフロップ72に入力され、第2のタイミングΦ2時に、フリップフロップ72にラッチされる。そして、第2のタイミングΦ2で、第1のDA出力手段51におけるスイッチ53およびスイッチ54がONになり、コンデンサ52に保持されている電荷が放電されるとともに、第2のDA出力手段62におけるスイッチ64aおよびスイッチ64bがONになり、コンデンサ63に保持されている電荷が放電される。そして、フリップフロップ72からのラッチ信号“1”が、次の、第1のタイミングΦ1時に第1のDA変換手段48における第1のDA切替手段47に入力され、−10値に相当する電荷を発生する第2の基準電圧50に切り替えられる。同様に、第2のDA変換手段66における第2のDA切替手段59に入力され、10値に相当する電荷を発生する第1の基準電圧60に切り替えられる。そうすると、第1のDA出力手段51におけるコンデンサ52に、第2の基準電圧50の−10値に相当する電荷に対応する電荷が蓄えられ、第1の積分回路56に入力されるとともに、第2のDA出力手段62におけるコンデンサ63に第1の基準電圧60の10値に相当する電荷に対応する電荷が蓄えられ、第2の積分回路67に入力される。それとともに、第1のスイッチ55がONになり、前記振動子30の第1のセンス電極34より発生する8値に相当する電荷に対応する電荷が第1の積分回路56に出力される。さらに、第2のスイッチ65がONになり、第2のセンス電極35から8値に相当する電荷に対応する電荷が第2の積分回路67に入力される。
これにより第2のタイミングΦ2では、第1の積分回路56におけるコンデンサ58に、図2(c)の斜線部で示される電荷量と第1のDA変換手段48より出力される電荷量の総和が積分されて6値に相当する電荷からなる出力信号が第1の積分回路56に保持されることになる。これと同様に、第2の積分回路67におけるコンデンサ69に、図2(d)の斜線部で示される電荷量と第2のDA変換手段66より出力される電荷量の総和が積分されて−6値に相当する電荷からなる出力信号が第2の積分回路67に保持されることになる。そして、比較器71により比較して、フリップフロップ72に1ビットデジタル信号として出力されることになる。そして、このような前述したサイクルを繰り返すことにより、第1の積分回路56に保持される電圧は順次2値に相当する電荷ずつ低下し、一方、第2の積分回路67に保持される電圧は順次、2値に相当する電荷ずつ増加する。その結果、第1の積分回路56および第2の積分回路67に保持される電圧が0値に相当する電荷になるまでは、“1”の出力信号が出力される。その後、第1の積分回路56に保持される電圧が−2値に相当する電荷になるとともに、第2の積分回路67に保持される電圧が2値に相当する電荷になると、比較器71からは、“−1”出力信号が出力される。そうすると、フリップフロップ72からは、“−1”の出力信号が第1のDA切替手段47および第2のDA切替手段59に入力され、第1のDA変換手段48における第1の基準電圧49から、10値に相当する電荷の電圧が出力され、対応した電荷がコンデンサ52に保持されるとともに、第2のDA変換手段66における第2の基準電圧61からは、−10値に相当する電荷の電圧が出力され、対応する電荷がコンデンサ63に保持される。そうすると、第1の積分回路56に16値に相当する電荷の電圧が保持されるとともに、第2の積分回路67に−16値に相当する電荷の電圧が保持される。以後、第1の積分回路56および第2の積分回路67の出力電圧が順次2値に相当する電荷づつ変化して、“1”の出力信号が9回出力された後、“−1”の出力信号が1回出力され、マルチビット化すると、“0.8”の出力信号が出力されて、角速度の信号として検出されるものである。
ここで、モニタ信号と同相の不要信号が発生する場合を考えると、不要信号は、図2(e)に示すように、第1のセンス電極34から発生する出力信号よりも、位相が90度遅れており、同様に、図2(f)に示すように、第2のセンス電極35から発生する出力信号よりも、位相が90度遅れている。それゆえに、第1の積分回路56および第2の積分回路67により積分すると、零値近傍となり、不要信号がほとんど、キャンセルされるものである。
ここで、第1の積分回路56におけるコンデンサ58、第2の積分回路67におけるコンデンサ69の容量および配線パターン(図示せず)の抵抗値との時定数により、位相特性に変動が生じる場合を考えると、図3に示すように、第1のタイミングΦ1の積分区間が、理想的な区間ABから、区間A´B´に変更されてしまう。そうすると、積分により、負側の値が大きくなり、積分しても不要信号の全てをキャンセルすることが出来なくなってしまう。
そこで、本発明の一実施の形態における角速度センサにおいては、図4(a)に示すように、キャンセル信号出力回路77から、(数1)に示す幅が不要信号の半周期の64%であるとともに、振幅が不要信号の振幅と同一である逆相からなる方形波を第1のセンス電極34と処理回路73との間に注入している。また、同様に、図4(b)に示すように、キャンセル信号出力回路77から、幅が不要信号の半周期の64%であるとともに、振幅が不要信号の振幅と同一である逆相からなる方形波を第2のセンス電極35と処理回路73との間に注入している。
Figure 2011085416
そうすると、第1の積分回路56におけるコンデンサ58、第2の積分回路67におけるコンデンサ69の容量および配線パターン(図示せず)の抵抗値との時定数により、位相特性に変動が生じても、逆相の方形波も略同一の電荷が変動するから、第1のタイミングΦ1での積分により、不要信号を、確実に除去することができるものである。
このとき、注入する方形波の振幅は、角速度を付与しない状態に発生する出力信号のゼロ点からのドリフト量から規定することができる。
なお、本発明の一実施の形態における角速度センサにおいては、キャンセル信号出力回路77から第1のセンス電極34および第2のセンス電極35と処理回路73との間の各々に、キャンセル信号を入力する構成としていたが、図5(a)に示すように、第1のセンス電極34と処理回路73との間にのみ、不要信号の振幅の2倍の振幅の方形波を注入して、第2のセンス電極35と処理回路73との間に信号を注入しないようにしてもよい。
また、同様に、図5(b)に示すように、第2のセンス電極35と処理回路73との間にのみ、不要信号の振幅の2倍の振幅を方形波を注入して、第2のセンス電極35と処理回路73との間に信号を注入しないようにしてもよい。
また、本発明の一実施の形態における角速度センサにおいては、キャンセル信号出力回路77から第1のセンス電極34および第2のセンス電極35と処理回路73との間の各々に、方形波からなるキャンセル信号を入力する構成としていたが、図6(a)、図6(b)に示すように、キャンセル信号出力回路77から第1のセンス電極34および第2のセンス電極35と処理回路73との間の各々に、正弦波信号からなるキャンセル信号を注入するようにしても同様の効果を有するものである。
さらに、図7(a)に示す第1のセンス電極34から発生する不要信号と、図7(b)に示す第2のセンス電極35から発生する不要信号との差動値に相当するとともに、振動子30の駆動周波数と同期した正弦波からなるキャンセル信号を、図7(a)に示すように、第1のセンス電極34と処理回路73との間に注入しても同様の効果を有するものである。
本発明に係る角速度センサは、角速度センサの小型化に伴い、振動子が小型になっても、振動子の質量のアンバランスにより発生する不要信号を確実に除去することが可能な角速度センサを提供することができるという効果を有するものであり、特に、航空機、車両などの移動体の姿勢制御やナビゲーションシステム等に用いられる角速度センサとして有用なものである。
30 振動子
32 駆動電極
33 モニタ電極
34 第1のセンス電極
35 第2のセンス電極
40 ドライブ回路
47 第1のDA切替手段
48 第1のDA変換手段
56 第1の積分回路
59 第2のDA切替手段
66 第2のDA変換手段
67 第2の積分回路
70 比較回路
73 処理回路
77 キャンセル信号出力回路

Claims (10)

  1. 駆動電極、第1のセンス電極、第2のセンス電極およびモニタ電極を設けた振動子と、この振動子を所定の駆動周波数で駆動振動させるドライブ回路と、第1のセンス電極および第2のセンス電極から出力される信号を検波する機能を有する処理回路とを備え、前記振動子の駆動振動の際に、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する不要信号と逆極性でかつ同一電荷量のキャンセル信号を、各々第1のセンス電極および第2のセンス電極と処理回路との間に注入するキャンセル信号出力回路を設けた角速度センサ。
  2. 駆動電極、第1のセンス電極、第2のセンス電極およびモニタ電極を設けた振動子と、この振動子を所定の駆動周波数で駆動振動させるドライブ回路と、第1のセンス電極と第2のセンス電極から出力される信号を検波する機能を有する処理回路とを備え、前記振動子の駆動振動の際に、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する不要信号の差動値と逆極性でかつ同一電荷量のキャンセル信号を、第1のセンス電極または第2のセンス電極のいずれか一方と処理回路との間に注入するキャンセル信号出力回路を設けた角速度センサ。
  3. 前記キャンセル信号出力回路が、振動子の駆動周波数と同期した正弦波信号を出力するDA変換回路で構成されており、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する各々の不要信号をキャンセルする構成とした請求項1記載の角速度センサ。
  4. 前記キャンセル信号出力回路が、振動子の駆動周波数と同期した正弦波信号を出力するDA変換回路で構成されており、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する不要信号の差動値と同じ電荷量の信号を出力することを特徴とした請求項2記載の角速度センサ。
  5. 前記キャンセル信号出力回路が、振動子の所定の駆動周波数と同期した方形波信号を出力するDA変換回路で構成されており、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する各々の不要信号をキャンセルする構成とした請求項1に記載の角速度センサ。
  6. 前記キャンセル信号出力回路が、振動子の所定の駆動周波数と同期した方形波信号を出力するDA変換回路で構成されており、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する不要信号の差動値と略同一の電荷量の信号を出力することを特徴とした請求項2に記載の角速度センサ。
  7. 前記キャンセル信号出力回路が出力する方形波信号の時間軸方向を調整することにより、出力する電荷量の総和を調整することを特徴とした請求項5または請求項6に記載の角速度センサ。
  8. 前記キャンセル信号出力回路が出力する方形波信号の幅を不要信号の半周期の約64%とし、高さ方向を調整することにより、出力する電荷量の総和を調整することを特徴とした請求項5記載の角速度センサ。
  9. 駆動電極と第1のセンス電極と第2のセンス電極とモニタ電極とを設けた振動子と、この振動子を所定の駆動周波数で駆動振動させるドライブ回路と、少なくとも2つのレベルの電荷量を出力する第1のDA変換手段および第2のDA変換手段と、前記第1のセンス電極と第1のDA変換手段とから出力される電荷を積分しその積分値を保持する第1の積分回路と、前記第2のセンス電極と第2のDA変換手段とから出力される電荷を積分しその積分値を保持する第2の積分回路と、前記第1の積分回路と第2の積分回路からの出力信号を比較する比較回路と、この比較回路からの出力信号を基に前記第1のDA変換手段からの出力信号のレベルを切り替える第1のDA切替手段と、前記比較回路からの出力信号を基に前記第2のDA変換手段からの出力信号のレベルを切り替える第2のDA切替手段とを備え、前記振動子の駆動振動の際に、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する不要信号と逆極性でかつ同一電荷量の方形波からなるキャンセル信号を、第1のセンス電極と第1の積分回路との間および第2のセンス電極と第2の積分回路との間に注入するように構成した角速度センサ。
  10. 駆動電極と第1のセンス電極と第2のセンス電極とモニタ電極とを設けた振動子と、この振動子を所定の駆動周波数で駆動振動させるドライブ回路と、少なくとも2つのレベルの電荷量を出力する第1のDA変換手段および第2のDA変換手段と、前記第1のセンス電極と第1のDA変換手段とから出力される電荷を積分しその積分値を保持する第1の積分回路と、前記第2のセンス電極と第2のDA変換手段とから出力される電荷を積分しその積分値を保持する第2の積分回路と、前記第1の積分回路と第2の積分回路からの出力信号を比較する比較回路と、この比較回路からの出力信号を基に前記第1のDA変換手段からの出力信号のレベルを切り替える第1のDA切替手段と、前記比較回路からの出力信号を基に前記第2のDA変換手段からの出力信号のレベルを切り替える第2のDA切替手段とを備え、前記振動子の駆動振動の際に、第1のセンス電極および第2のセンス電極から発生する不要信号の差動値と逆極性でかつ同一電荷量の方形波からなるキャンセル信号を、第1のセンス電極または第2のセンス電極とのいずれか一方と処理回路との間に注入するように構成した角速度センサ。
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