JP2001122548A - エレベータの群管理装置及び群管理方法 - Google Patents

エレベータの群管理装置及び群管理方法

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JP2001122548A
JP2001122548A JP30012599A JP30012599A JP2001122548A JP 2001122548 A JP2001122548 A JP 2001122548A JP 30012599 A JP30012599 A JP 30012599A JP 30012599 A JP30012599 A JP 30012599A JP 2001122548 A JP2001122548 A JP 2001122548A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベータの群管理機能の信頼性向上と、エ
レベータ側とビルの監視盤56側との信号伝送方式の相
違に左右されることなく、しかも監視盤56への信号伝
送の信頼性向上も図ったエレベータの群管理装置及び群
管理方法を得る。 【解決手段】 一群のエレベータを群管理制御する主マ
スタ制御手段51と、主マスタ制御手段51に替わって
群管理制御をする副マスタ制御手段52とを備え、主マ
スタ制御手段51の異常時に副マスタ制御手段52へ切
り替えて群管理制御をすると共に、エレベータの動作状
態を表示する監視盤56への信号も、主マスタ制御手段
51から副マスタ制御手段52へ切り替えて送信するよ
うにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数台のエレベ
ータを一群として管理して乗場呼びに分担応答させるよ
うにしたエレベータの群管理装置及びその群管理方法に
係る。
【0002】
【従来の技術】近年、エレベータの制御装置にマイクロ
コンピュータが採用され、大量の情報を演算処理して高
度な制御が行われるようになった。反面、故障も複雑化
し、その解明と復旧に時間を要する場合もある。このた
め、システム全体の信頼性を向上させることが重要であ
り、特に群管理エレベータでは、複雑な演算を必要とす
ることから、信頼性の向上が求められてきた。
【0003】その具体例として、例えば、特公平7−2
573号公報には、複数の単体エレベータ制御部にホー
ル呼び情報登録部を持たせ、ホール呼びが発生すると主
局となるエレベータ制御部のホール呼び情報登録部に登
録し、異常が発生した場合は、所定の順位に従って切り
替えて他のエレベータ制御部を主局として稼動させてホ
ール呼びを登録し、各エレベータで分担応答するように
したものが開示されている。また、特開昭63−125
78号公報には、ホール器具からラインを経て第1の制
御器へ信号を送受信し、第1の制御器が故障したとき
は、ホール器具から上記ラインを経て第2の制御器へ信
号を送受信するように切り換えるようにしたものが開示
されている。いずれも、乗場釦との信号の授受を確保
し、乗場呼びに対する応答を確実にすることにより、エ
レベータの信頼性向上を図ったものである。
【0004】ところで、エレベータの制御装置には、乗
場釦に限らず、かご周りの機器及び昇降路機器とも接続
されている。これらの機器は、いずれもエレベータの運
転に専ら使用される専用機器であり、エレベータ独自の
所定の伝送方式によって信号の授受がなされている。マ
イクロコンピュータの下では、情報をビット列として時
系列的に逐次伝送する直列伝送方式が採用されている。
このような所定の直列伝送方式の下では、乗場釦との信
号の授受は、標準的な入出力装置を介してネットワーク
に接続しておけばよく、その授受を一の制御装置から他
の制御装置へ切り替えるにもソフト的に容易に行うこと
ができる。
【0005】しかし、エレベータの制御装置に接続され
る外部機器には、エレベータ専用機器に限られない。ビ
ルには、エレベータの外にビルの受変電設備、空調設備
及び照明設備等が設置されている。これらの設備を監視
するためにビルの管理室には監視盤が設けられ、その一
環としてエレベータの制御装置からは動作状態を示す信
号が伝送されて監視盤に表示される。しかしながら、ビ
ルの監視盤は、エレベータとは別に所定の信号伝送方式
が採用される。このため、エレベータ独自の直列伝送方
式による信号を、そのまま供給することはできない。そ
こで、エレベータ側からは、1信号毎に信号線を使用す
る並列伝送方式によってビル監視盤へ伝送していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、並列伝送方
式では、1信号線に対して同一内容の信号源を複数並列
に接続しておいて、信号源に故障が発生した場合、健全
な信号源に切り替えて送信することは、信号線の本数が
多いため煩雑である。このため、信号源の故障に対する
バックアップは特に考慮されていなかった。従って、エ
レベータ制御装置からビル監視盤への信号伝送は信頼性
が低い、という問題があった。この発明は上記問題点を
解決するためになされたものであり、エレベータの群管
理機能の信頼性向上を図ると共に、エレベータ側とビル
の監視盤側との信号伝送方式の相違に左右されることな
く、しかも、監視盤への信号伝送の信頼性向上も図った
エレベータの群管理装置及び群管理方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第1のエ
レベータの群管理装置は、各エレベータ単体の制御を行
うスレーブ制御手段を制御して乗場呼びを分担応答させ
る主マスタ制御手段と、主マスタ制御手段に替わってス
レーブ制御手段を制御して乗場呼びを分担応答させる副
マスタ制御手段とを備え、主マスタ制御手段に異常が発
生すると相互監視手段によって上記異常を検出して主副
切替手段を作動させ、この主副切替手段によって主マス
タ制御手段から副マスタ制御手段へ切り替えると共に、
エレベータの動作状態を表示する監視盤への信号も、主
マスタ制御手段から副マスタ制御手段へ併せて切り替え
て送信するようにしたものである。
【0008】この発明に係る第2のエレベータの群管理
装置は、上記第1のエレベータの群管理装置において、
主マスタ制御手段に電源遮断が生じたとき、これを相互
監視手段が異常として検出するようにしたものである。
【0009】この発明に係る第3のエレベータの群管理
装置は、上記第1のエレベータの群管理装置において、
主マスタ制御手段へチェック情報を送信し、所定の時間
内に応答信号が返送されなかったとき、これを相互監視
手段が異常として検出するようにしたものである。
【0010】この発明に係る第4のエレベータの群管理
装置は、上記第1のエレベータの群管理装置において、
主マスタ制御手段及び副マスタ制御手段と主副切替手段
との信号伝送は、情報をビット列で伝送する直列伝送方
式によるものとし、主副切替手段と監視盤との信号伝送
は、各信号ごとに配線された信号線によって伝送される
並列伝送方式としたものである。
【0011】この発明に係るエレベータの群管理方法
は、エレベータ単体の制御を行うスレーブ制御手段を各
エレベータ毎に設け、乗場呼びが発生すると主マスタ制
御手段によってスレーブ制御手段を制御して各エレベー
タに分担応答させると共にエレベータの動作状態をビル
の監視盤に表示させるようにしておいて、主マスタ制御
手段に異常が発生すると副マスタ制御手段に切り替え、
この副マスタ制御手段によってスレーブ制御手段を制御
して乗場呼びを各エレベータに分担応答させると共に監
視盤に表示させるようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1から図7は、
実施の形態1を示す。この実施の形態1は、4台を一群
として群管理されるエレベータを1階から6階まで就役
させるようにし、主マスタ制御手段を1号機に、副マス
タ制御手段を3号機に組み込んだものである。図1にお
いて、1〜4は、エレベータ毎に設けられた1〜4号機
制御装置、5は各機器が接続されて、情報をビット列で
伝送する直列伝送方式による送受信に供されるバスであ
る。11、21、31及び41は、それぞれ1〜4号機
制御装置1〜4に格納されて1〜4号機単体の制御を行
うスレーブ制御手段、12、22、32及び42は、そ
れぞれ1〜4号機制御装置1〜4に組み込まれた機器を
バス5へ接続する通信手段である。
【0013】51は乗場呼びを各エレベータに分担応答
させるためにバス5を介してスレーブ制御手段11、2
1、31及び41を制御してエレベータの群管理運転を
行う主マスタ制御手段、52は主マスタ制御手段51が
異常のときに替わってスレーブ制御手段11、21、3
1及び41を制御して群管理運転を行う副マスタ制御手
段、53は主マスタ制御手段51側から副マスタ制御手
段52へチェック信号を送信して副マスタ制御手段52
の異常の有無を検出する主相互監視手段、53aは主相
互監視手段53の監視結果を並列伝送信号として各信号
ごとに出力する出力ユニット、53bは各信号ごとに出
力ユニット53aの出力端子から配線された並列伝送方
式の信号線である。
【0014】54は副マスタ制御手段52側から主マス
タ制御手段51へチェック信号を送信して主マスタ制御
手段51の異常の有無を検出する副相互監視手段、54
aは副相互監視手段54の監視結果を並列伝送信号とし
て出力する出力ユニット、54bは出力ユニット54a
の出力端子から配線された並列伝送方式の信号線であ
る。ここで、主相互監視手段53と副相互監視手段54
は、相互に監視し合う相互監視手段を構成する。55は
主マスタ制御手段51と副相互監視手段52との切替え
を行う主副切替手段、55aは主副切替手段55によっ
て切り替えられた主マスタ制御手段51又は副相互監視
手段52の内容を並列伝送信号として出力する出力ユニ
ット、55bは出力ユニット55aの出力端子から配線
された並列伝送方式の信号線、56はビル管理室に設け
られた監視盤で、エレベータを含めてビルに設置された
機器管理のために動作状態を表示するものである。
【0015】1Sは各階に設けられて運転方向やかごの
位置を表示する1号機のホールステーションで、それぞ
れ通信手段12を介してスレーブ制御手段11と信号の
授受を行う。2Sは同じく2号機のホールステーション
で、通信手段22を介してスレーブ制御手段21と信号
の授受を行う。3Sは同じく3号機のホールステーショ
ンで、それぞれ通信手段32を介してスレーブ制御手段
31と信号の授受を行う。4Sは同じく4号機のホール
ステーションで、通信手段42を介してスレーブ制御手
段41と信号の授受を行う。1Hは1階から6階まで各
階に設けられた乗場釦で、ホールステーション1Sを介
して主マスタ制御手段51に入力される。更に、バス5
及び通信手段32を介して副マスタ制御手段52にも入
力される。2Hは同じく乗場釦で、ホールステーション
3Sを介して副マスタ制御手段52に入力される。更
に、バス5及び通信手段12を介してマスタ制御手段5
1にも入力される。
【0016】図2において、監視盤56のエレベータに
関する部分を例示したものである。図において、61は
エレベータに異常が発生した場合に該当号機を表示する
異常灯、62はかごの運転方向を示す方向灯、63はか
ごの位置を表示する位置表示灯、64はエレベータを運
転休止させるためのスイッチ、65は乗場呼びの登録
灯、66は副相互監視手段54が主マスタ制御手段51
の異常を検出したときに点灯する主マスタ異常灯、67
は主相互監視手段53が副マスタ制御手段52の異常を
検出したときに点灯する副マスタ異常灯である。
【0017】図3は主マスタ制御手段51及び副マスタ
制御手段52の記憶装置の一部を示す。図3(a)は主
マスタ制御手段51及び副マスタ制御手段52のそれぞ
れに備えられた各号機状態メモリKCCを示し、各スレ
ーブ制御手段11、21、31及び41から信号を受け
て号機番号iに対応させてかご位置メモリKP、運転方
向メモリDR、運転休止メモリDS、及び異常メモリE
Mからなる。この記憶内容は監視盤56に表示される。
図3(b)も同様に主マスタ制御手段51及び副マスタ
制御手段52のそれぞれに備えられた乗場呼びメモリH
CCを示し、乗場呼び1U〜5U、2D〜6Dに対応さ
せて登録メモリHCDと未応答時間メモリHRTとから
なる。この記憶内容は監視盤56に表示される。
【0018】図3(c)は主マスタ制御手段51に備え
られたチェック信号メモリCHMを示し、図4及び図5
に示すチェック信号の送受信にともなうメモリである。
即ち、主マスタ制御手段51から副マスタ制御手段52
へ送信されるチェック信号mnを記憶する送信チェック
信号メモリTCMと、副マスタ制御手段52から主マス
タ制御手段51へ送信されたチェック信号snを記憶す
る受信チェック信号メモリRSMとからなる。
【0019】図3(d)は副マスタ制御手段52に備え
られたチェック信号メモリCHSを示し、同様に図4及
び図5に示すチェック信号の送受信にともなうメモリで
ある。即ち、副マスタ制御手段52から主マスタ制御手
段51へ送信されるチェック信号snを記憶する送信チ
ェック信号メモリTCSと、主マスタ制御手段51から
副マスタ制御手段52へ送信されるチェック信号mnを
記憶する受信チェック信号メモリRSSとからなる。
【0020】図4は、主マスタ制御手段51から副マス
タ制御手段52へ送信されるチェック信号mnの送受信
を示す。チェック信号mnは主マスタ制御手段51から
送信されるごとに1だけカウントアップされて循環する
カウンタの出力からなる。ここでは、チェック信号mn
はm0から開始されるものとした。図において、主相互
監視手段53が主マスタ制御手段51にチェック信号の
送信を指令すると、主マスタ制御手段51は時刻t1で
チェック信号m0を送信した後、送信チェック信号メモ
リTCMに記録する。従って、送信されない場合は記録
されないことになる。副マスタ制御手段52は時刻t2
でチェック信号m0を受信する。副相互監視手段54は
受信されたチェック信号m0が前回受信されたものと異
なることを確認した後、受信チェック信号メモリRSS
に記録し、時刻t3で主マスタ制御手段51へ返信す
る。主マスタ制御手段51は時刻t4でチェック信号m
0を受信する。主相互監視手段53が送信時のチェック
信号m0と一致することを確認した後、チェック信号m
0をカウントアップしてm1とする。主マスタ制御手段
51は、時刻t5でチェック信号m1を送信した後、送
信チェック信号メモリTCMに記録する。以下同様の処
理を継続する。
【0021】上記処理において、所定時間t内にチェッ
ク信号が返信されなかったとき、主相互監視手段53は
副マスタ制御手段52の異常として検出する。更に、送
信時と返信時でチェック信号が異なっていたとき、又は
副マスタ制御手段52の受信したチェック信号が前回受
信のチェック信号と異なっているときも、主マスタ制御
手段51、副マスタ制御手段52、主相互監視手段53
又は副相互監視手段54のいずれかの異常と判断され
る。
【0022】図5は、副マスタ制御手段52から主マス
タ制御手段51へ送信されるチェック信号snの送受信
を示し、図4と同様の処理である。即ち、副相互監視手
段54が副マスタ制御手段52にチェック信号の送信を
指令すると、副マスタ制御手段52は時刻t11でチェ
ック信号s0を送信した後、送信チェック信号メモリT
CSに記録する。従って、送信されなかった場合は記録
されないことになる。主マスタ制御手段51は時刻t1
2でチェック信号s0を受信する。主相互監視手段53
は受信されたチェック信号s0が前回受信されたものと
異なることを確認した後、受信チェック信号メモリRS
Mに記録し、時刻t13で副マスタ制御手段52へ返信
する。副マスタ制御手段52は時刻t14でチェック信
号s0を受信する。副相互監視手段54が送信時のチェ
ック信号s0と一致することを確認した後、チェック信
号s0をカウントアップしてs1とする。副マスタ制御
手段52は、時刻t15でチェック信号s1を送信した
後、送信チェック信号メモリTCSに記録する。以下同
様の処理を継続する。
【0023】上記処理において、所定時間t内にチェッ
ク信号が返信されなかったとき、副相互監視手段54は
主マスタ制御手段51の異常として検出する。更に、送
信時と返信時でチェック信号が異なっていたとき、又は
主マスタ制御手段51の受信したチェック信号が前回受
信のチェック信号と異なっているときも、主マスタ制御
手段51、副マスタ制御手段52、主相互監視手段53
又は副相互監視手段54のいずれかの異常と判断され
る。
【0024】図6は、主相互監視手段53によって副マ
スタ制御手段52の異常を検出し、その旨を監視盤56
に表示する処理を示す。手順S11で副マスタ制御手段
52の電源が遮断されているか否かを調べる。遮断され
ている場合、副マスタ制御手段52は主マスタ制御手段
51の代替として機能し得ないので、手順S18で監視
盤56の副マスタ異常灯67を点灯させ、その旨を表示
すると共に、手順S16及び手順S17により主マスタ
制御手段51は継続してエレベータの群管理制御を行
う。電源が正常の場合は、手順S12でチェック信号を
カウントアップする。手順S13で主相互監視手段53
は主マスタ制御手段51に副マスタ制御手段52へチェ
ック信号を送信するよう指令する。手順S14で主マス
タ制御手段51がチェック信号を送信したか否かを調べ
る。この調査方法は、送信チェック信号メモリTCMの
内容を調査することにより行う。即ち、カウントアップ
されたチェック信号が送信チェック信号メモリTCMに
記録されておれば送信されたことを意味する。送信され
ていない場合は主マスタ制御手段51の異常であり、こ
こでの処理は終了する。なお、この異常は副相互監視手
段54によって検出される。
【0025】主マスタ制御手段51から送信された場合
は、手順S15で所定時間t内に副マスタ制御手段52
から主マスタ制御手段51へチェック信号が返信された
か否か調べる。返信されなかった場合、主相互監視手段
53は副マスタ制御手段52の異常として検出し、手順
S18で副マスタ異常灯67を点灯させ、その旨を表示
する。所定時間t内に返信された場合、副マスタ制御手
段52は正常であり、主マスタ制御手段51の異常時は
代替し得ることになる。手順S16で主マスタ制御手段
51は継続してエレベータの群管理制御を行うと共に、
手順S17で主マスタ制御手段51の内容を監視盤56
へ表示して処理を終了する。
【0026】図7は、副相互監視手段54によって主マ
スタ制御手段51の異常が検出された場合、主マスタ制
御手段51から副マスタ制御手段52に切り替えて群管
理制御をすると共に、その旨を監視盤56に表示する処
理を示す。手順S21で主マスタ制御手段51の電源が
遮断されているか否かを調べる。遮断されている場合、
主マスタ制御手段51は群管理制御をなし得ないので、
手順S28で監視盤56の主マスタ異常灯66を点灯さ
せ、その旨を表示すると共に、手順S29で副マスタ制
御手段52により群管理制御をする。電源が正常の場合
は、手順S22でチェック信号をカウントアップする。
手順S23で副相互監視手段54は副マスタ制御手段5
2に主マスタ制御手段51へチェック信号を送信するよ
う指令する。手順S24で副マスタ制御手段52がチェ
ック信号を送信したか否かを調べる。この調査方法は、
図6と同様に送信チェック信号メモリTCSの内容を調
査することにより行う。即ち、カウントアップされたチ
ェック信号が送信チェックメモリTCSに記録されてお
れば送信されたことを意味する。送信されていない場合
は副マスタ制御手段52の異常であり、ここでの処理は
終了する。なお、この異常は主相互監視手段53によっ
て検出される。
【0027】副マスタ制御手段52から主マスタ制御手
段51へ送信された場合は、手順S25で所定時間t内
に主マスタ制御手段51から副マスタ制御手段52へチ
ェック信号が返信されたか否か調べる。所定時間t内に
返信された場合、主マスタ制御手段51は正常であり、
手順S26で主マスタ制御手段51によってエレベータ
の群管理運転を行うと共に、手順S27で主マスタ制御
手段51の内容を監視盤56へ表示して処理を終了す
る。手順S25で所定時間t内に返信されなかった場
合、副相互監視手段54は主マスタ制御手段51の異常
として検出し、手順S28で主マスタ異常灯66を点灯
させ、その旨を表示するする。手順S29で主副切替手
段55によってマスタ制御手段51から切り替えて副マ
スタ制御手段52によって群管理制御を行うと共に、手
順S30で副マスタ制御手段52の内容を監視盤56へ
表示して処理を終了する。
【0028】上記実施の形態1によれば、群管理運転手
段として主マスタ制御手段51と副マスタ制御手段52
とを備えておいて、主マスタ制御手段51に異常が発生
した場合、副マスタ制御手段52に切り替えて群管理運
転を行うようにしたので、エレベータの群管理機能の信
頼性を向上させることができる。また、主マスタ制御手
段51から副マスタ制御手段52への切替えに伴って監
視盤への信号も副マスタ制御手段52へ切り替えるよう
にしたので、監視盤56におけるエレベータの動作状態
の表示も信頼性を向上させることができる。更に、監視
盤56へ送られる信号は、並列伝送方式によるものとし
たので、エレベータ側とビルの監視盤56側とで信号伝
送方式に相違があったとしても支障はない。更にまた、
主マスタ制御手段51から副マスタ制御手段52への切
替えは直列伝送方式側で行い、この切り替えられた直列
伝送方式の信号を並列伝送方式に変換して監視盤56へ
送信するようにしたので、監視盤56への信号の切替え
が煩雑になることはない。更にまた、主マスタ制御手段
51及び副マスタ制御手段52の異常を、電源異常とチ
ェック信号の送受信によって検出する通信異常とに分け
たので、広範囲な異常検出と異常原因の究明が容易であ
る。
【0029】
【発明の効果】この発明は以上述べたとおり構成されて
いるので、以下の効果を奏する。この発明に係る第1の
エレベータの群管理装置は、一群のエレベータを群管理
制御して乗場呼びを分担応答させる主マスタ制御手段
と、主マスタ制御手段に替わって群管理制御する副マス
タ制御手段とを備え、主マスタ制御手段に異常が発生す
ると相互監視手段によって上記異常を検出して主マスタ
制御手段から副マスタ制御手段へ切り替えると共に、監
視盤への信号も、主マスタ制御手段から副マスタ制御手
段へ併せて切り替えて送信するようにしたものである。
このため、エレベータの群管理機能の信頼性向上と併
せ、監視盤におけるエレベータの動作状態の表示も信頼
性を向上させることができる、という効果を奏する。
【0030】この発明に係る第2のエレベータの群管理
装置は、上記第1のエレベータの群管理装置において、
主マスタ制御手段の電源遮断を異常として検出するよう
にしたものである。このため、電源遮断を容易に検知で
きる、という効果を奏する。
【0031】この発明に係る第3のエレベータの群管理
装置は、上記第1のエレベータの群管理装置において、
主マスタ制御手段へチェック情報を送信し、所定の時間
内に応答信号が返送されなかったときに異常として検出
するようにしたものである。このため、信号の伝送異常
を容易に検知できる、という効果を奏する。
【0032】この発明に係る第4のエレベータの群管理
装置は、上記第1のエレベータの群管理装置において、
主マスタ制御手段及び副マスタ制御手段の信号伝送は直
列伝送方式によるものとし、監視盤への信号伝送方式は
並列伝送方式としたものである。このため、エレベータ
側とビルの監視盤側との信号伝送方式の相違に左右され
ることがない、という効果を奏する。
【0033】この発明に係るエレベータの群管理方法
は、乗場呼びが発生すると主マスタ制御手段によって群
管理制御をして各エレベータに分担応答させると共にエ
レベータの動作状態をビルの監視盤に表示させるように
しておいて、主マスタ制御手段に異常が発生すると副マ
スタ制御手段に切り替え、この副マスタ制御手段によっ
て群管理制御をすると共に副マスタ制御手段による動作
状態を監視盤に表示するようにしたものである。このも
のにあってもエレベータの群管理機能の信頼性向上と併
せ、監視盤におけるエレベータの動作状態の表示も信頼
性を向上させることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるエレベータ
の群管理装置の全体構成を示すブロック図。
【図2】 この発明の実施の形態1における監視盤の平
面図。
【図3】 この発明の実施の形態1における主マスタ制
御手段及び副マスタ制御手段に備えられたメモリの構成
図。
【図4】 この発明の実施の形態1におけるチェック信
号の動作説明用図。
【図5】 この発明の実施の形態1におけるチェック信
号の動作説明用図。
【図6】 この発明の実施の形態1における異常検出を
示す流れ図。
【図7】 この発明の実施の形態1における異常検出を
示す流れ図。
【符号の説明】
1 1号機制御装置、 2 2号機制御装置、 3 3
号機制御装置、 44号機制御装置、 5 バス、 1
S ホールステーション、 2S ホールステーショ
ン、 3S ホールステーション、 4S ホールステ
ーション、 1H 乗場釦、 2H 乗場釦、 11
スレーブ制御手段、 21 スレーブ制御手段、 31
スレーブ制御手段、 41 スレーブ制御手段、 1
2 通信手段、 22 通信手段、 32 通信手段、
42 通信手段、 51 主マスタ制御手段、 52
副マスタ制御手段、 53 主相互監視手段、 53
a出力ユニット、 54a 出力ユニット、 55a
出力ユニット、 53b信号線、 54b 信号線、
55b 信号線、 54 副相互監視手段、55 主副
切替手段、 56 監視盤。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数台のエレベータを一群として管理し
    て乗場呼びに分担応答させるようにしたエレベータの群
    管理装置において、上記各エレベータ毎に設けられて上
    記エレベータ単体の制御を行うスレーブ制御手段が格納
    された各号機制御装置と、上記各号機制御装置のいずれ
    かに組み込まれて上記スレーブ制御手段を制御して上記
    乗場呼びを上記エレベータに分担応答させる主マスタ制
    御手段と、上記各号機制御装置のいずれかに組み込まれ
    て上記主マスタ制御手段に替わって上記スレーブ制御手
    段を制御して上記乗場呼びを上記エレベータに分担応答
    させる副マスタ制御手段と、上記主マスタ制御手段の動
    作を監視して異常の有無を検出する相互監視手段と、こ
    の相互監視手段が上記マスタ制御手段が正常であること
    を検出すると上記主マスタ制御手段によって上記スレー
    ブ制御手段を制御させると共にビルの監視盤に上記主マ
    スタ制御手段からの信号によって上記エレベータの動作
    状態を表示させ、上記相互監視手段が上記主マスタ制御
    手段の異常を検出すると上記主マスタ制御手段から上記
    副マスタ制御手段へ切り替えて上記スレーブ制御手段を
    制御させると共に上記副マスタ制御手段からの信号によ
    って上記監視盤に上記エレベータの動作状態を表示させ
    る主副切替手段とを備えたエレベータの群管理装置。
  2. 【請求項2】 相互監視手段を、主マスタ制御手段の電
    源遮断を異常として検出するものとした請求項1に記載
    のエレベータの群管理装置。
  3. 【請求項3】 相互監視手段を、主マスタ制御手段へチ
    ェック情報を送信し、所定の時間内に応答信号が返送さ
    れなかったとき異常として検出するものとした請求項1
    に記載のエレベータの群管理装置。
  4. 【請求項4】 主マスタ制御手段及び副マスタ制御手段
    と主副切替手段との信号伝送は、情報をビット列で伝送
    する直列伝送方式によるものとし、上記主副切替手段と
    監視盤との信号伝送は、各信号ごとに配線された信号線
    によって伝送する並列伝送方式によるものとした請求項
    1に記載のエレベータの群管理装置。
  5. 【請求項5】 複数台のエレベータを一群として管理し
    て乗場呼びに分担応答させるようにしたエレベータの群
    管理方法において、上記エレベータ単体の制御を行うス
    レーブ制御手段を上記各エレベータ毎に設け、上記乗場
    呼びが発生すると主マスタ制御手段によって上記スレー
    ブ制御手段を制御して上記乗場呼びを上記各エレベータ
    に分担応答させると共に上記エレベータの動作状態をビ
    ルの監視盤に表示させるようにし、上記主マスタ制御手
    段に異常が発生すると副マスタ制御手段に切り替え、こ
    の副マスタ制御手段によって上記スレーブ制御手段を制
    御して上記乗場呼びを上記各エレベータに分担応答させ
    ると共に上記エレベータの動作状態を上記監視盤に表示
    させるようにしたエレベータの群管理方法。
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