JP2001112940A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001112940A JP30069499A JP30069499A JP2001112940A JP 2001112940 A JP2001112940 A JP 2001112940A JP 30069499 A JP30069499 A JP 30069499A JP 30069499 A JP30069499 A JP 30069499A JP 2001112940 A JP2001112940 A JP 2001112940A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源投入時及び電源遮断時のタイミングの統一
化を図る。 【解決手段】電源回路55には、リセット1回路60及
びリセット2回路61、バックアップ1電圧監視回路6
2およびバックアップ2電圧監視回路63が備えられて
いる。リセット1回路60は、主制御基板30のCPU
64のリセット端子RESに接続されている。リセット
2回路61は、払出制御基板31のCPU65のリセッ
ト端子RES、図柄制御基板32bのCPU66のリセ
ット端子RES等に接続されている。バックアップ1電
圧監視回路62は、主制御基板30のCPU64の強制
割り込み端子NMIに接続されている。バックアップ2
電圧監視回路63は、払出制御基板31のCPU65の
強制割り込み端子NMIに接続されている。5Vバック
アップ電源は、主制御基板30のCPU64のバックア
ップ端子VBB、及び払出制御基板31のCPU65の
バックアップ端子VBBに接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技機に関し、詳し
くは遊技の進行を司る主制御基板と、主制御基板以外の
サブ制御基板とを備えた遊技機に係わる。
【0002】
【従来の技術】遊技機、例えばパチンコ遊技機において
は、発射された遊技球が入賞口に入賞すると予め定めら
れた個数の遊技球を景品球として払い出すよう構成され
ている。遊技盤面上の各入賞口に入賞した遊技球は、セ
ーフ球タンクに一旦停留され、停留された遊技球はセン
サにより1個づつ検出され、所定個数の景品球としての
遊技球をモータ等の駆動装置により遊技者に払い出した
後、検出された遊技球はセーフ球タンクから排出され
る。この従来のパチンコ遊技機は、入賞した遊技球がセ
ーフ球タンクに停留され、景品球を払い出してから機外
に排出することから、停電等の不測の事態が生じても入
賞した遊技球がセーフ球タンクに停留されていることか
ら、遊技者に不利益を与えることがないという効果を有
していた。
【0003】しかしながら、前記従来のパチンコ遊技機
は、以下の課題を有していた。 (1)セーフ球タンクを備える必要のあることから構成
が嵩張る、複雑になる。 (2)停電等が発生したときには、払い出すべき景品球
数のデータが消滅することから、最大数の景品球を払い
出すことになり正確な景品球を払い出していない。例え
ば、入賞球1個に対して5個又は10個の景品球を払い
出すべき場合でも15個の景品球を払い出すことにな
る。
【0004】これらの課題を解決するために、近年、景
品球を払い出すための景品払い出し制御基板を備え、払
い出すべき景品個数に対応したデータを景品払い出し基
板のメモリに記憶し、このメモリをバッテリバックアッ
プする提案が為されている。該提案に係る発明として、
本願出願人は、特願平10−126693号の「弾球遊
技機」に示す発明を行った。この提案は、パチンコ機の
機構を単純化することができる、正確な景品球を払い出
すことができるという優れた効果を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た景品払い出し基板を備えるパチンコ遊技機等において
は、猶、次のような課題が考えられる。 (1)前記パチンコ遊技機は、遊技の進行を司る主制御
基板の他に、前記景品払い出し制御基板等のサブ制御基
板を備え、これらの各基板には電源基板から電源を供給
する構成が一般的である。この電源基板から各制御基板
に電源を供給したとき、いずれの制御基板が早く立ち上
がっているのか不明であるという課題 、(2)これ
により、例えば主制御基板から景品払い出し基板にデー
タを送信したとき、送信したデータが受信されないこと
があるという課題、(3)前記(1)及び(2)の課題
は、近年のパチンコ遊技機は不正防止を目的として、主
制御基板から各制御基板へ一方向のみデータを送信する
構成を採用していることから、各制御基板がデータを受
信しなかったときには2度と同じデータを受信すること
はないという課題、が考えられた。本発明の遊技機は、
これらの課題を好適に解決し、一層健全な遊技機を提供
することを目的として為されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び効果】前記課題を解決
するため請求項1に記載の遊技機は、遊技の進行を司る
主制御基板と、遊技者に景品を払い出す景品払い出し制
御基板を少なくとも含むサブ制御基板と、前記主制御基
板及びサブ制御基板に電源を供給する電源基板と、を含
む遊技機において、前記電源基板にリセット回路を備
え、該リセット回路により前記主制御基板及び前記サブ
制御基板の動作の立ち上げ又は動作の停止を実行するこ
とを特徴とする。
【0007】ここで、サブ制御基板とは、景品払い出し
制御基板を少なくとも含むものであって、パチンコ遊技
機にあっては図柄の変動表示を行う図柄制御基板等を含
んでも良い。また、景品払い出し制御基板とは、景品を
払い出す駆動装置を制御する基板であって、パチンコ遊
技機では景品としての景品球(「賞品球」又は「賞球」
ともいう。)を払い出すモータ又はソレノイド等を駆動
制御する基板をいい、スロットル遊技機では景品として
のコインを払い出すホッパーを駆動制御する基板をい
う。制御基板を立ち上げるとは、制御基板を動作させる
ことをいう。
【0008】請求項1に記載の遊技機は、電源基板によ
り主制御基板及びサブ制御基板に電源を投入するときに
は、電源基板のリセット回路により主制御基板及びサブ
制御基板が一括して立ち上げられ、電源が遮断されると
きには、電源基板のリセット回路により主制御基板及び
サブ制御基板が一括して動作の停止が実行される。これ
により、主制御基板が動作を開始するときには、サブ制
御基板も動作を開始し、主制御基板が動作を停止すると
きには、サブ制御基板も動作を停止する。これにより、
主制御基板が一方的に送信するデータをサブ制御基板が
受信しないことを未然に防ぐことができる。例え、デー
タの送信中に停電が発生し送信処理が途中で終了して
も、主制御基板はデータが完全に受信されていないこと
が判っているので、停電復旧後に再度、同じデータを送
信することができる。また、各制御基板にリセット回路
を備えた場合は、同じタイミングで動作の立ち上げ又は
動作の終了を実行するよう構成しても、部品の値の誤差
等により必ずしも同じタイミングになることは困難であ
るが、本発明では電源基板の1つのリセット回路により
動作の立ち上げ又は動作の停止を実行する構成なので、
前記課題を解決してタイミングを統一することができる
という優れた効果を有する。更に、該構成により部品点
数の削減を図ることができるという効果も有する。
【0009】請求項2に記載の遊技機は、前記リセット
回路が、前記電源基板により前記主制御基板及び前記サ
ブ制御基板に電源を投入するときには、前記サブ制御基
板を前記主制御基板より早く立ち上げるよう構成したこ
とを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
【0010】前記構成を有する請求項2に記載の遊技機
は、電源基板により各制御基板に電源が投入されたとき
には、主制御基板が動作の立ち上げを実行する前に、サ
ブ制御基板が動作の立ち上げを実行している。これによ
り、電源投入後、特に瞬停(瞬時の停電)が発生した後
には、主制御基板からサブ基板にデータが送信されたと
きには、サブ基板は既に立ち上がっているのでサブ基板
は確実にデータを受信することができるという効果を有
する。
【0011】請求項3に記載の遊技機は、前記リセット
回路が、前記電源基板により電源の供給を停止するとき
には、前記主制御基板の電気的動作を前記サブ制御基板
の電気的動作より早く停止するよう構成したことを特徴
とする請求項1に記載の遊技機である。
【0012】前記構成を有する請求項3に記載の遊技機
は、電源基板により電源の供給を停止するときには、主
制御基板の電気的動作をサブ制御基板の電気的動作より
早く停止する。これにより、サブ制御基板が電気的動作
を終了したとき、又は終了した後に主制御基板からデー
タが送信されるということはあり得なくなる。この結
果、瞬停等により電源基板からの電源の供給が停止され
るときには、サブ制御基板の電気的動作が停止している
のに主制御基板がデータを送信するという弊害を無くす
ことができる。
【0013】請求項4に記載の遊技機は、前記主制御基
板及びサブ制御基板がマイコンを含み構成されたことを
特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の弾球遊技機で
ある。
【0014】前記構成を有する請求項4に記載の遊技機
は、電源投入時には、サブ制御基板のマイコンが主制御
基板のマイコンより早く動作を開始し、電源の供給を停
止するときには、主制御基板のマイコンはサブ制御基板
のマイコンより早く動作を停止する、或いは同時に動作
を開始し停止するよう働く。これにより、前記請求項1
又は請求項2の効果を一層実効あらしめる。
【0015】請求項5に記載の遊技機は、前記主制御基
板及び前記景品払い出し制御基板が、記憶保持手段によ
り停電時に記憶を保持するよう構成したことを特徴とす
る請求項1乃至請求項4に記載の遊技機である。
【0016】前記構成を有する請求項5に記載の遊技機
は、主制御基板及び景品払い出し制御基板が、停電時に
データを記憶保持する記憶保持手段を備えて構成されて
いるので、停電復旧後には、記憶保持されたデータに基
づき主制御基板は停電前のゲーム内容を続行することが
でき、また、景品払い出し制御基板は停電前の払い出し
状態から続行して景品の払い出し処理を続行することが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施例を
図面に基づいて説明する。尚、本発明の実施の形態は、
下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の
技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはい
うまでもない。図1に示すように、本実施例のパチンコ
機10は、大きくは長方形の外枠11と前面枠12とか
らなり、外枠11の左隣に公知のカードリーダ(プリペ
イドカードユニット)13が設けられている。前面枠1
2は、左端上下のヒンジ14により外枠11に対し回動
可能に取り付けられている。前面枠12の下方には上皿
15が設けられ、この上皿15に貸出釦16、精算釦1
7及び残高表示部18が設けられている。カードリーダ
13のカード口19にプリペイドカードを挿入すると、
記憶された残高が残高表示部18に表示され、貸出釦1
6を押下すると遊技球の貸出しが実行され上皿15の払
い出し口より遊技球が排出される。
【0018】前面枠12には、窓状の金枠20が前面枠
12に対して解放可能に取り付けられている。この金枠
20には板ガラス21が二重にはめ込まれている。板ガ
ラス21の奥には遊技盤22が収納されている。上皿1
5の前面枠12下部には、下皿23が設けられ、下皿2
3の右側には発射ハンドル24が取り付けられている。
この発射ハンドル24の外周には、図示しない回動リン
グが擁され、時計方向に回動すれば遊技球を遊技盤22
上に発射することができる。上皿15と下皿23とは連
結されていて、上皿15が遊技球で満杯状態になれば下
皿23に遊技球を誘導するよう構成されている。
【0019】図2はパチンコ機10を裏側から見た裏面
図である。図示するように、前述した遊技盤22を脱着
可能に取り付ける機構盤26が前述した外枠11に収納
されている。この機構盤26には、上方から、球タンク
27,誘導樋28及び払出し装置29が設けられてい
る。この構成により、遊技盤22上の入賞口に遊技球の
入賞があれば球タンク27から誘導樋28を介して所定
個数の遊技球を払出し装置29により前述した上皿15
に排出することができる。また、機構盤26には主制御
基板30及び払出制御基板31が脱着可能に、遊技盤2
2には特別図柄表示装置32が、前面枠左下部には発射
制御基板33が、特別図柄表示装置32の左側に外部接
続端子基板50が、各々取り付けられている。
【0020】次に図3を用いて遊技盤22について説明
する。図3に示すように遊技盤22には、中央に特別図
柄表示装置32を構成するLCDパネルユニット(以
下、「LCD」という。)32a、その下部に第1種始
動口としての普通電動役物36、LCD32a上部の普
通図柄表示装置37、普通図柄表示装置37に表示され
る図柄の変動開始に用いられるLCD32aの左右の普
通図柄作動ゲート38及び39、普通電動役物36下部
の大入賞口40、盤面最下部のアウト口41、その他の
各種入賞口、風車及び図示しない遊技釘等が備えられて
いる。この構成により、前述した発射ハンドル24を回
動すれば発射制御基板33により駆動される発射モータ
33aが駆動されて上皿15上の遊技球がガイドレール
を介して遊技盤22上に発射される。発射された遊技球
が各入賞口に入賞すれば遊技球は盤面裏面にセーフ球と
して取り込まれ、入賞しなければアウト口41を介して
アウト球として同様に盤面裏面に取り込まれる。
【0021】続いて前述したパチンコ機10の電気的構
成を図4のブロック図を用いて説明する。パチンコ機1
0の電気回路は、図示するように、前述した主制御基板
30、払出制御基板31、特別図柄表示装置32、発射
制御基板33、ランプ制御基板34及び音制御基板35
等から構成されている。尚、この回路図には、信号の受
け渡しを行うために所謂中継基板等は記載していない。
【0022】主制御基板30は、遊技制御プログラムを
記憶したROM及び演算等の作業領域として働くRAM
を内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論
理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイ
ッチ類及び各種アクチェータ類との入出力を行うための
外部入出力回路も設けられている。主制御基板30の入
力側には、第1種始動口スイッチ36a、普通図柄作動
スイッチ38a及び39a、役物連続作動スイッチ(以
下、単に「Vスイッチ」と呼ぶ)40a、カウントスイ
ッチ40b、満タンスイッチ43、補給スイッチ44、
複数のその他入賞口スイッチ45、玉抜スイッチ46等
が接続されている。また、出力側には、大入賞口ソレノ
イド40c、Vソレノイド40b、普通役物ソレノイド
36b及び外部接続端子基板50等が接続されている。
【0023】第1種始動スイッチ36aは前述した遊技
盤22上の普通電動役物36内、普通図柄作動スイッチ
38a及び39aは各々普通図柄作動ゲート38及び3
9内、Vスイッチ40aは大入賞口40内の特定領域
内、同じくカウントスイッチ40bは大入賞口40
内、、満タンスイッチ43は下皿16内、補給スイッチ
44は球タンク27内、その他入賞口スイッチ45は普
通電動役物36及び大入賞口40以外の盤面上の各々の
入賞口、玉抜スイッチ46は払出し装置29の近傍に各
々取り付けられている。ここで、Vスイッチ40aは大
入賞口40内に入賞した遊技球が特別装置作動領域(以
下、「特別領域」という。)を通過したことを、カウン
トスイッチ40bは大入賞口40内に入賞する全ての遊
技球を、満タンスイッチ43は下皿16内に遊技球が満
タン状態になったことを、補給スイッチ44は球タンク
27内に遊技球が存在することを、その他入賞口スイッ
チ45は普通電動役物36及び大入賞口40以外の盤面
上の各々の入賞口に遊技球が入賞したことを、玉抜スイ
ッチ46は玉抜操作ボタンが押下されたことを各々検出
するためのものである。また、出力側に接続された大入
賞口ソレノイド40cは大入賞口40、Vソレノイドは
大入賞口40内の特別領域、普通役物ソレノイド36b
は普通電動役物36の開閉に各々使用されるものであ
る。
【0024】特別図柄表示装置32は、前述したLCD
32aと、このLCD32aを駆動制御する図柄表示装
置制御基板(以下、単に「図柄制御基板」(「画像制御
基板」ともいう。)という。)32b及びバックライト
及びインバータ基板等の付属ユニットから構成されてい
る。図柄制御基板32bは、前述した主制御基板30と
同様8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算
回路として構成されている。
【0025】払出制御基板31は、主制御基板30と同
様マイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構
成され、その入力回路には賞球払出スイッチ31a及び
貸玉払出スイッチ31bが接続され、出力回路には玉切
モータ31c及び玉貸モータ31dが接続されている。
また、払出制御基板31には、前述したカードリーダ1
3が双方向に接続され、カードリーダ13にはCR精算
表示基板47が接続されている。賞球払出スイッチ31
aは、主制御基板30にも接続されている。玉切モータ
31c及び玉貸モータ31dは、前述した払出装置29
に設けられ、誘導樋28から供給される遊技球を下方に
所定個数流下させるものである。玉切モータ31cから
払い出される遊技球は賞球払出スイッチ31aにより検
出され、玉貸モータ31dから払い出される遊技球は貸
玉払出スイッチ31bにより検出される。CR精算表示
基板47は、前述した上皿15の貸出釦16、精算釦1
7及び残高表示部18等から構成されている。尚、CR
精算表示基板47を払出制御基板31に接続する構成と
しても良い。
【0026】前記構成により主制御基板30から賞球払
い出し指令のデータが送信されると、このデータを受信
した払出制御基板31は、未払の賞球データに送信され
たデータが示す賞球個数を加算して新たな賞球データと
して記憶し、所定個数の遊技球を賞球として払い出した
後に賞球払出スイッチ31aにより検出された遊技球を
記憶した賞球データから減算処理を実行して新たな賞球
データとし、この賞球データの値が零になるまで払い出
し処理を実行する。一方、CR精算表示基板47の貸出
釦16を押下すると、100円の場合はカードリーダ1
3から払出制御基板31に1パルスの信号が送信され、
500円の場合には5パルスの信号が送信される。払出
制御基板31は、1パルスの信号に対して25個の遊技
球が貸玉払出スイッチ31bにより検出されるまで玉貸
モータ31dを駆動制御して貸し玉を払い出す処理を実
行する。
【0027】発射制御基板33は、遊技者が操作する発
射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aを駆
動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッ
チ24bを押下したとき発射を停止させたり、発射ハン
ドル24に内蔵された前記タッチスッチ24aがオン状
態のときタッチランプ48を点灯させるためのものであ
る。タッチスイッチ24aは発射ハンドル24に内蔵さ
れ遊技者が発射ハンドル24に触れていることを検出す
る。
【0028】ランプ制御基板34は主としてトランジス
タ等の駆動素子から構成されており、主制御基板30か
らの指令を受けて普通図柄表示装置37、大当たりラン
プやエラーランプ等のランプ類及びLED等の各種ラン
プ類を点灯表示させるためのものである。
【0029】音制御基板35は音源IC及びアンプ等か
ら構成されており、主制御基板30の指令を受けてスピ
ーカ49を駆動制御するためのものである。
【0030】前述した特別図柄表示装置32、賞球制御
基板31、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び
音制御基板35への送信は、主制御基板30からのみ送
信することができるよう一方向通信の回路として構成さ
れている。この一方向通信の回路は、インバータ回路又
はラッチ回路を用いて具現化することができる。
【0031】前記主制御基板30、払出制御基板31、
図柄制御基板32b、発射制御基板33、ランプ制御基
板34及び音制御基板35等へは、図5に示すように、
電源回路55から各種電源が供給されている。電源回路
55は、24V交流電源からDC32V、DC12V、
DC5V、更にコンデンサによりDC5Vのバックアッ
プ電源を生成し、各制御基に必要な電源を供給するよう
構成されている。DC5Vのバックアップ電源は、主制
御基板30と払出制御基板31に供給されている。
【0032】ここで、図6に示すように、電源回路55
には、リセット1回路60及びリセット2回路61、バ
ックアップ1電圧監視回路62およびバックアップ2電
圧監視回路63が備えられている。リセット1回路60
は、主制御基板30のCPU64のリセット端子RES
に接続されている。リセット2回路61は、払出制御基
板31のCPU65のリセット端子RES、図柄制御基
板32bのCPU66のリセット端子RES等に接続さ
れている。バックアップ1電圧監視回路62は、主制御
基板30のCPU64の強制割り込み端子NMIに接続
されている。バックアップ2電圧監視回路63は、払出
制御基板31のCPU65の強制割り込み端子NMIに
接続されている。尚、前述したように、5Vバックアッ
プ電源は、主制御基板30のCPU64のバックアップ
端子VBB、及び払出制御基板31のCPU65のバッ
クアップ端子VBBに接続されている。
【0033】リセット1回路60は、図7に示すよう
に、電圧監視IC11、抵抗器R17、R18及びR1
9、バイバスコンデンサC10等から構成されている。
電圧監視IC11の入力端子であるVSB端子には、抵
抗器R17とR18とで分圧したDC12Vの電源が供
給され、出力端子であるRESET端子は、抵抗器R1
9でDC5Vにプルアップされている。前記構成により
電圧監視IC11の出力端子であるRESET端子は、
DC12V電源の電圧が9.39〜10.21V以下に
低下すると、出力するリセット信号1を、ハイレベルか
らロウレベルに変化させる。
【0034】リセット2回路61は、図8に示すよう
に、電圧監視IC8、抵抗器R38、R39及び40、
バイパスコンデンサC22及びC23等から構成されて
いる。電圧監視IC8の入力端子であるVS端子には、
抵抗器R39とR40とで分圧したDC12Vの電源が
供給され、出力端子であるRESET端子は、抵抗器R
38でDC5Vにプルアップされている。前記構成によ
り電圧監視IC8の出力端子であるRESET端子は、
DC12V電源の電圧が7.20〜7.75V以下に低
下すると、出力するリセット信号2を、ハイレベルから
ロウレベルに変化させる。
【0035】バックアップ1電圧監視回路62は、図9
に示すように、コンパレータIC1A、抵抗器R41〜
45等から構成されている。コンパレータIC1Aのマ
イナス入力端子には、抵抗器R43とR44とで分圧し
たDC5Vの電源が供給され、プラス入力端子には、抵
抗器R41とR42とで分圧したDC12Vの電源が供
給され、出力端子は抵抗器R45でDC5Vにプルアッ
プされている。前記構成によりコンパレータIC1Aの
出力端子は、DC12V電源の電圧が10.25〜1
0.70V以下に低下すると、出力するバックアップ信
号1を、ハイレベルからロウレベルに変化させる。
【0036】バックアップ2電圧監視回路63は、図1
0に示すように、コンパレータIC2A、抵抗器R51
〜R55等から構成されている。コンパレータIC2A
のマイナス入力端子には、抵抗器R53とR54とで分
圧したDC5Vの電源が供給され、プラス入力端子に
は、抵抗器R51とR52とで分圧したDC12Vの電
源が供給され、出力端子は抵抗器R55でDC5Vにプ
ルアップされている。前記構成によりコンパレータIC
2Aの出力端子は、DC12V電源の電圧が8.00〜
9.23V以下に低下すると、出力するバックアップ信
号2を、ハイレベルからロウレベルに変化させる。
【0037】前記構成により、パチンコ機10に電源が
投入されたときの主制御基板30と、払出制御基板31
及び図柄制御基板32b等の主制御基板以外のサブ制御
基板との各々のCPUの動作又は制御動作の立ち上がり
状態を、図11に示すタイミングチャートに従って説明
する。パチンコ機10に電源が投入されると、電源基板
55によりDC32V、DC12V、バッテリバックア
ップ電源(VBB)であるDC5Vが生成される。この
生成された各電源は各制御基板に供給されるが、リセッ
ト1回路60及びリセット2回路61の働きにより払出
制御基板31等の各サブ制御基板及び主制御基板30は
次のように動作の立ち上げ処理を行う。
【0038】図11に示すように、電源基板55に電源
が投入されると(ポイントP1)、DC12V電源の電
圧は放物線を描いて漸次0Vから12Vに立ち上がる。
この漸次立ち上がるDC12V電源の電圧が、基準値L
V2(本具体例では、7.20〜7.75V)になると
リセット2回路60の出力信号であるリセット信号2が
ロウレベルからハイレベルとなる。これにより、サブ制
御基板の各CPUのリセットが解除され、払出制御基板
31のCPU65がセキュリティチェック動作を開始す
る(ポイントP2)。このとき、本具体例では、払出制
御基板31を除く図柄制御基板32b等の各サブ制御基
板は、セキュリティチェック動作は実行せずに本来の制
御を実行するよう構成されている。DC12Vの電源電
圧が基準値LV2のときには、リセット1回路60の出
力信号であるリセット信号1は、まだロウレベルの状態
を維持している。従って、主制御基板30のCPU64
は、まだ立ち上がっていない。
【0039】DC12Vの電源電圧が基準値LV2から
基準値LV1(本具体例では、9.39〜10.21
V)に上昇すると、リセット1回路60のリセット信号
1は、ロウレベルからハイレベルとなる。これにより、
主制御基板30のCPU64のリセットが解除され、C
PU64がセキュリティチェック動作を開始する(ポイ
ントP3)。主制御基板30のCPU64のセキュリテ
ィチェック時間T1は、払出制御基板31のCPU65
のセキュリティチェック時間T2と同等かそれ以上長く
なるように設計されている。尚、セキュリティチェック
とは、周知の如く、ワンチップマイコンであるCPU6
3及び64が遊技の進行内容を書き込んだROMの内容
が正規の内容であるか否かをチェックする機能のことで
ある。
【0040】主制御基板30のセキュリティチェック時
間T1が払出制御基板31のセキュリティチェック時間
T2以上であり、且つ主制御基板30のCPU64のリ
セット解除時点が各サブ制御基板のCPUのリセット解
除時点より遅い。これにより、主制御基板30のCPU
64がROMに書き込まれたプログラムに従って遊技の
制御を実行開始するときには、各サブ制御基板は既に遊
技の制御を実行している。この結果、電源投入後直ち
に、主制御基板30のCPU64が各サブ制御基板にデ
ータを送信しても、各サブ制御基板は本来の制御を実行
しているので確実にデータを受信することができる。
尚、本具体例では、セキュリティチェック時間T1は約
439msであり、主制御基板30のCPU64が電源の
投入から遊技の制御を実行するまでの時間は、約529
ms〜549msである。また、セキュリティチェック時間
T2は約200msであり、サブ制御基板の1つである払
出制御基板31のCPU65が電源の投入から遊技の制
御を実行するまでの時間は、約202ms〜203msであ
る。
【0041】次にパチンコ遊技機10への電源投入が遮
断されるときの動作を、図12に示すタイミングチャー
トに従って説明することにする。パチンコ遊技機10へ
の電源投入が遮断されると(ポイントP6)、電源基板
55で生成されるDC12Vの電源電圧は、遮断直後の
低下が著しいもののその後はほぼリニアに低下してゆき
所定時間後に0Vとなる。このリニアに漸減してゆく途
中で、基準電圧LV4(本具体例では、10.25〜1
0.70V)に至ると(ポイントP7)、電源基板55
のバックアップ1電圧監視回路62のバックアップ信号
1は、ハイレベルからロウレベルに変化する。これによ
り、主制御基板30のCPU64の強制割り込み端子N
MIがロウレベルとなり、CPU64にノンマスカブル
インターラプトがかかることになる。このとき、CPU
64は、現状のゲーム進行状況を示すデータを待避し、
その後RAMへのアクセスを禁止することができる。
【0042】電源電圧DC12Vの電圧が基準電圧LV
4から前記基準電圧LV1に低下すると(ポイントP
8)、電源基板55のリセット1回路60のリセット信
号1はハイレベルからロウレベルに変化する。これによ
り、CPU64をリセット状態とする。この後、時間の
経過に従ってDC12Vの電源電圧は漸減してゆき基準
電圧LV4(本具体例では、8.00〜9.23V)に
至ると(ポイントP9)、バックアップ2電圧監視回路
63の出力信号2がハイレベルからロウレベルに変化す
る。これにより、払出制御基板31のCPU65のNM
I端子がロウレベルとなり、CPU65にノンマスカブ
ルインターラプトがかかることになる。このとき、CP
U65は、現状の賞球払い出し状態及び玉貸しの払い出
し状態を示すデータを待避し、その後RAMへのアクセ
スを禁止することができる。
【0043】DC12Vの電源電圧が基準電圧LV3か
ら更に低下し基準電圧LV2に至ると(ポイントP1
0)、リセット2回路61の出力信号であるリセット信
号2がハイレベルからロウレベルに変化する。これによ
り、CPU65及びCPU66をリセット状態とすると
共に、その他のサブ制御基板の動作を停止させる。ここ
で、前述したように、主制御基板30及び払出制御基板
31各々のRAMはバッテリバックアップされており、
電源遮断時もRAMに記憶されたデータは所定時間(本
実施例では、約1時間20分〜約3時間30分)記憶保
持される。
【0044】前述したように、電源投入が遮断される場
合、先ず主制御基板30のCPU64をリセット状態と
し、その後、サブ制御基板の各CPUをリセット状態と
する。これにより、主制御基板30のCPU64が電源
投入が遮断される前に送信したデータを各サブ制御基板
が確実に受信されるという効果を有する。
【0045】次に前述した構成を有する本具体例の動作
を、電源投入時及び電源遮断時について説明し、電源投
入後から電源が遮断されるまでの処理は従来と同様なの
で詳細な説明は割愛する。ここでは、便宜上先ず、電源
遮断時の処理を図13に示すフローチャートに従って説
明することにする。図13に示すフローチャートは、主
制御基板30のCPU64及び払出制御基板31のCP
U65により実行される処理であり、各々のCPUの強
制割り込み端子NMIがハイレベルからロウレベルに変
化する信号の立ち下げ時に実行される処理である。CP
U64及びCPU65により実行される処理が本ルーチ
ンに移行すると、先ず、RAMの複数の所定領域に所定
値55Hを書き込む処理が為される(ステップS10
0)。書き込まれる所定値は、如何なる値でも良いが、
1バイト中の各々のビットが交互に「1」と「0」とに
なる55H又はAAHが好ましい。
【0046】RAMの所定領域に所定値が書き込まれた
後、データの待避が実行される(ステップS110)。
このデータの待避処理は、主制御基板30では現状のゲ
ームの進行状況、例えば、高確率中であるか否か、大当
たり中であるか否か、特別図柄表示装置で図柄変動中で
あるか否か等のゲームの進行状況を示す各データをRA
Mの所定領域に書き込む処理である。一方、払出制御基
板31では、現状の賞球個数の払い出し状態及び貸し球
の払い出し状態を示す各データをRAMの所定領域に書
き込む処理である。この待避処理は、現状の状態を常に
RAMの所定領域に書き込むアルゴリズムであれば、特
にこの処理を実行する構成としなくても良い。データの
待避が実行されると、次にRAMへのアクセスが禁止さ
れる(ステップS120)。
【0047】このRAMへのアクセス禁止処理は、電源
電圧の不安定な状態でのRAMへの書き込みを禁止する
ことにより、待避するデータの正確性及び確実性を高め
るためである。RAMへのアクセスが禁止されると、リ
セット端子RESがローレベルに低下するのを待つ処理
が実行される(ステップS130)。ここで、所定時間
内にリセット端子がローレベルに低下すると、具体的に
は前述したリセット1回路60の出力するリセット信号
1がローレベルに低下すると、CPU64は動作を停止
し、同じく前述したリセット2回路61の出力するリセ
ット信号2がローレベルに低下すると、CPU65は動
作を停止する。一方、所定時間内に各リセット信号がロ
ーレベルに低下しない場合は、電源電圧が一時的に基準
電圧LV3又はLV4に至らずに少し低下しただけで元
の電圧に復帰したときである。この場合には、RAMへ
のアクセス禁止処理が解除された後(ステップS14
0)、処理は「リターン」に抜け本来の処理が実行され
る。
【0048】電源が投入され、セキュリティチェックが
終了すると、主制御基板30のCPU64は、図14に
示す「電源投入時ルーチン」を実行する。このルーチン
は、リセット端子RESがローレベルからハイレベルに
変化する信号の立ち上げ時に1回だけ実行される。この
ルーチンに処理が移行すると、停電復旧時か否か判断さ
れる(ステップS150)。本具体例では、DC5Vの
バックアップ電源は、前述したように、コンデンサによ
り約1時間20分〜約3時間30分間CPU64及びC
PU65のRAMに記憶されたデータを記憶保持するよ
う構成されている。このため、停電ではなく、営業が終
了してから翌朝に電源を投入する通常状態では、RAM
のデータは記憶保持されていない。これにより、停電時
にRAMの所定領域に書き込まれた所定値は、記憶保持
されることなく所定値とは異なった値となっている。一
方、瞬停を含む一般的な停電は、1時間もあれば復旧す
る。係る停電時には、RAMの所定領域に書き込まれた
所定値は、変化することなく記憶保持されている。従っ
て、RAMの所定領域に書き込まれた値を比較すること
により、停電復旧時か否かが判定される。
【0049】ステップS150の判定処理により、停電
復旧時でないとの否定判定が為されると、メモリの値を
クリアする等の初期設定(ステップS160)が実行さ
れ、停電復旧時との肯定判定が為されると、復旧処理
(ステップS170)が実行され処理はリターンに抜け
る。復旧処理では、主制御基板30のCPU64は、待
避したゲームの進行を示すデータから通常の処理を実行
するための準備を実行し、各サブ制御基板に停電から復
旧したことを知らせるコマンドコードを送信する。この
コマンドコードを受信した図柄制御基板32bは、LC
D32aの画面上に「停電復旧処理実行」、「停電前の
ゲーム内容から続行しています」等のメッセージを表示
する処理を行う。或いは、音制御基板35は、音声によ
り停電があったことを報知する。この後、CPU64
は、図15に示す周知の「メインルーチン」を2ms毎
のハード割り込みにより定期的に実行する。これによ
り、主制御基板30のCPU64は、停電発生時には、
停電前のゲームの進行状態から続行してゲームの制御を
司ることができ、遊技者に不測の不利益や違和感を与え
ることがない。
【0050】一方、払出制御基板31のCPU65は、
電源が投入されセキュリティチェックが終了すると、図
16に示す「メインルーチン」を実行する。このルーチ
ンでは、前述したステップS150の処理と同様の処理
により、停電復旧時か否か判定され(ステップS30
0)、停電復旧時との肯定判定が為されると、記憶保持
されたデータに基づき玉切モータ31cを駆動制御して
賞球の払い出しを実行し(ステップS310)、玉貸モ
ータ31dを駆動制御して貸し玉の払い出しを実行する
(ステップS320)。これにより、停電発生時に未払
の賞球データがあれば、停電復旧後に記憶保持されたデ
ータに基づき賞球の払い出しが実行される。同様に、停
電発生時に未払の玉貸データがあれば、停電復旧後に記
憶保持されたデータに基づき玉貸しの払い出しが実行さ
れる。これにより、停電が発生しても遊技者に不利益を
与えることはない。前記ステップS300の判定処理に
より、停電復旧時でないとの否定判定が為されると、初
期設定(ステップS330)が実行された後に通常の処
理が実行される。
【0051】以上、詳細に説明した本具体例によると、
払出制御基板31及び図柄制御基板32bを含むサブ制
御基板及び主制御基板30は、1つの電源基板55によ
りリセットされて制御動作の立ち上げを実行し、また制
御動作の停止を実行するよう構成されている。これによ
り、制御の統一化を実現することができるという効果、
各制御基板にリセット回路を設けることがないので部品
点数の削減下を図ることができるという効果、部品の誤
差による制御タイミングのズレを防ぐという効果、リセ
ットのタイミング等は電源基板55だけをチェクすれば
各制御基板でのタイミングを判定することができ検査効
率を高めるという効果、を有する。また、本具体例で
は、バックアップ電圧監視回路により制御動作を停止す
る前に、データを待避させているので記憶保持されるデ
ータの正確性及び確実性を確保することができるという
効果も有する。更に、本具体例では、電源基板55に2
つのリセット回路を備え、主制御基板31をサブ制御基
板よりも早く制御動作を停止させ、電源投入時にはサブ
制御基板を主制御基板31よりも早く制御動作を立ち上
げるよう構成している。これにより、1方向通信の回路
を構成しながらも各サブ制御基板は確実に主制御基板3
0からのデータを受信することができるという優れた効
果を有する。
【0052】更に、本具体例では、図4に示したよう
に、賞球払出スイッチ31aは、払出制御基板31及び
主制御基板30に接続されている。これにより、主制御
基板30でも、入賞に係る賞球個数データと賞球の払い
出し個数とをデータ管理することができ、主制御基板で
のデータ管理される賞球データを払出制御基板31に送
信することにより比較判断することができる。また、払
出基板31での賞球データが何等かの原因により消滅し
た場合には、主制御基板での賞球データに基づき遊技客
に賞球の払い出しを実行することもできる。また、本具
体例では、玉抜スイッチ46は、主制御基板30に接続
されているので、玉抜き操作を実行したときに賞球払出
スイッチ31aにより検出される遊技球を、主制御基板
30で賞球による払い出しではなく玉抜き操作によるも
のと判断することができる。また、玉抜きスイッチがオ
ンしたことを主制御基板30から払出制御基板31に送
信することもできる。
【0053】尚、本具体例では、電源基板55に2つの
リセット回路60及び61を備える構成としたが、1つ
のリセット回路により各制御基板をリセットする構成と
しても良い。また、1つのバックアップ電圧監視回路に
より主制御基板31のCPU64及び払出制御基板31
のCPU65に強制割り込みをかける構成としても良
い。係る構成の場合には、各制御基板のリセットタイミ
ング又は強制割り込みのタイミングを完全に同一時期と
することができるという効果も奏する。また、本具体例
では、賞球払出スイッチ31aは、払出制御基板31及
び主制御基板30に接続する構成としたが、主制御基板
30だけに接続する構成としても良い。係る構成の場合
には、検出される賞球個数を主制御基板30から払出制
御基板31に送信する構成とすれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した遊技機10を示す外観斜視図
である。
【図2】遊技機10を裏面からみた裏面図である。
【図3】遊技機10の遊技盤22の構成を示す正面図で
ある。
【図4】遊技機10の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図5】電源基板55から電源を供給する構成を示すブ
ロック図である。
【図6】電源基板55と主制御基板30及び各サブ制御
基板との関係を示すブロック図である。
【図7】リセット1回路60の構成を示す回路図であ
る。
【図8】リセット2回路61の構成を示す回路図であ
る。
【図9】バックアップ1電圧監視回路62の構成を示す
回路図である。
【図10】バックアップ2電圧監視回路63の構成を示
す回路図である。
【図11】電源投入時の状態を示すタイミングチャート
である。
【図12】電源遮断時の状態を示すタイミングチャート
である。
【図13】「停電処理ルーチン」での処理を示すフロー
チャートである。
【図14】「電源投入時ルーチン」での処理を示すフロ
ーチャートである。
【図15】主制御基板30の「メインルーチン」で行わ
れる処理を示すフローチャートである。
【図16】払出制御基板31の「メインルーチン」で行
われる処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…パチンコ機 13…カードリーダ(プリペイド
カードユニット) 22…遊技盤 24…発射ハンドル 24a…タッチスイッチ 24b…発射停止スイ
ッチ 30…主制御基板 31…賞球制御基板 31a…賞球払出スイッチ 31b…貸玉払出スイ
ッチ 31c…玉切モータ 31d…玉貸モータ 32…特別図柄表示装置 32a…LCDパネルユニット(LCD) 32b…図柄表示装置制御基板(図柄制御基板) 33…発射制御基板 33a…発射モータ 34…ランプ制御基板 35…音制御基板 36…普通電動役物(始動口) 36a…第1種始動スイッチ 37…普通図柄表示装置 40…大入
賞口 40a…役物連続作動スイッチ(VSW) 40b…テンカウントスイッチ(カウントSW) 45…その他入賞口スイッチ 46…玉抜スイッチ 47…CR精算表示基板 48…タッチランプ 49…スピーカ 50…外部接続端子 55…電源基板 60…リセット1回路 61…リセット2回路 62…バックアップ1電
圧監視回路 63…バックアップ2電圧監視回路 64、65、66…CPU(ワンチップマイコン)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月11日(2000.12.
11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】遊技機、例えばパチンコ遊技機において
は、発射された遊技球が入賞口に入賞すると予め定めら
れた個数の遊技球を景品球として払い出すよう構成され
ている。遊技盤面上の各入賞口に入賞した遊技球は、セ
ーフ球タンクに一旦停留され、停留された遊技球はセン
サにより1個つ検出され、所定個数の景品球としての
遊技球をモータ等の駆動装置により遊技者に払い出した
後、検出された遊技球はセーフ球タンクから排出され
る。この従来のパチンコ遊技機は、入賞した遊技球がセ
ーフ球タンクに停留され、景品球を払い出してから機外
に排出することから、停電等の不測の事態が生じても入
賞した遊技球がセーフ球タンクに停留されていることか
ら、遊技者に不利益を与えることがないという効果を有
していた。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、前記従
来のパチンコ遊技機は、以下の課題を有していた。 (1)セーフ球タンクを備える必要のあることから構成
が嵩張、複雑になる。 (2)停電等が発生したときには、払い出すべき景品球
数のデータが消滅することから、最大数の景品球を払い
出すことになり正確な景品球を払い出していない。例え
ば、入賞球1個に対して5個又は10個の景品球を払い
出すべき場合でも15個の景品球を払い出すことにな
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】かしながら、前述した景品払い出し基板
を備えるパチンコ遊技機等においては、猶、次のような
課題が考えられる。 (1)前記パチンコ遊技機は、遊技の進行を司る主制御
基板の他に、前記景品払い出し制御基板等のサブ制御基
板を備え、これらの各基板には電源基板から電源を供給
する構成が一般的である。この電源基板から各制御基板
に電源を供給したとき、いずれの制御基板が早く立ち上
がっているのか不明であるという課題、(2)これによ
り、例えば主制御基板から景品払い出し基板にデータを
送信したとき、送信したデータが受信されないことがあ
るという課題、(3)前記(1)及び(2)の課題は、
近年のパチンコ遊技機は不正防止を目的として、主制御
基板から各制御基板へ一方向のみデータを送信する構成
を採用していることから、各制御基板がデータを受信し
なかったときには2度と同じデータを受信することはな
いという課題、が考えられた。本発明の遊技機は、これ
らの課題を好適に解決し、一層健全な遊技機を提供する
ことを目的として為されたものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段及び効果】前記課題を解決
するため請求項1に記載の遊技機は、遊技の進行を司る
主制御基板と、遊技者に景品を払い出す景品払い出し制
御基板と図柄の表示を実行する図柄制御基板とを少なく
とも含むサブ制御基板と、前記主制御基板及びサブ制御
基板に電源を供給する電源基板と、を備え、前記主制御
基板から前記各サブ制御基板へのみ信号を送信すること
ができるよう構成された遊技機であって、前記電源基板
にリセット回路と、バックアップ供給電源と、を備え、
電源を投入するときには、前記リセット回路により前
ブ制御基板を前記主制御基板より早く立ち上げ、停電
が発生したときには、前記主制御基板及び前記景品払い
出し制御基板は前記バックアップ供給電源より供給され
る電源により記憶保持する、よう構成したことを特徴と
する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】請求項に記載の遊技機は、前記リセット
回路が、前記電源基板により前記主制御基板及び前記サ
ブ制御基板に電源を投入するときには、前記サブ制御基
板を前記主制御基板より早く立ち上げるよう構成したこ
とを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】前記構成を有する請求項に記載の遊技機
は、電源基板により各制御基板に電源が投入されたとき
には、主制御基板が動作の立ち上げを実行する前に、サ
ブ制御基板が動作の立ち上げを実行している。これによ
り、電源投入後、特に瞬停(瞬時の停電)が発生した後
には、主制御基板からサブ基板にデータが送信されたと
きには、サブ基板は既に立ち上がっているのでサブ基板
は確実にデータを受信することができるという効果を有
する。また、停電から復帰したときには、主制御基板及
び景品払い出し制御基板は記憶保持されたデータに従っ
て停電時の状態から処理を続行するが、この場合も主制
御基板が立ち上がったときには、景品払い出し制御基板
は停電時の状態から処理を続行するので、主制御基板は
停電時の状態から引き続きデータを送信することができ
る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】請求項に記載の遊技機は、電源の供給を
停止するときには、前記リセット回路により前記主制御
板を前記サブ制御基板より早く停止するよう構成した
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】前記構成を有する請求項に記載の遊技機
は、電源基板により電源の供給を停止するときには、主
制御基板の電気的動作をサブ制御基板の電気的動作より
早く停止する。これにより、サブ制御基板が電気的動作
を終了したとき、又は終了した後に主制御基板からデー
タが送信されるということはあり得なくなる。この結
果、瞬停等により電源基板からの電源の供給が停止され
るときには、サブ制御基板の電気的動作が停止している
のに主制御基板がデータを送信するという弊害を無くす
ことができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】請求項に記載の遊技機は、前記主制御基
板及びサブ制御基板がマイコンを含み構成されたこと
好ましい
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】前記構成を有する請求項に記載の遊技機
は、電源投入時には、サブ制御基板のマイコンが主制御
基板のマイコンより早く動作を開始し、電源の供給を停
止するときには、主制御基板のマイコンはサブ制御基板
のマイコンより早く動作を停止する、或いは同時に動作
を開始し停止するよう働く。これにより、前記請求項1
又は請求項2の効果を一層実効あらしめる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】請求項に記載の遊技機は、前記主制御基
板及び前記景品払い出し制御基板が、記憶保持手段によ
り停電時に記憶を保持するよう構成したことを特徴とす
る。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】前記構成を有する請求項に記載の遊技機
は、主制御基板及び景品払い出し制御基板が、停電時に
データを記憶保持する記憶保持手段を備えて構成されて
いるので、停電復旧後には、記憶保持されたデータに基
づき主制御基板は停電前のゲーム内容を続行することが
でき、また、景品払い出し制御基板は停電前の払い出し
状態から続行して景品の払い出し処理を続行することが
できる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】図2はパチンコ機10を裏側から見た裏面
図である。図示するように、前述した遊技盤22を脱着
可能に取り付ける機構盤26が前述した外枠11に収納
されている。この機構盤26には、上方から、球タンク
27誘導樋28及び払出し装置29が設けられてい
る。この構成により、遊技盤22上の入賞口に遊技球の
入賞があれば球タンク27から誘導樋28を介して所定
個数の遊技球を払出し装置29により前述した上皿15
に排出することができる。また、機構盤26には主制御
基板30及び払出制御基板31が脱着可能に、遊技盤2
2には特別図柄表示装置32が、前面枠12の左下部に
は発射制御基板33が、特別図柄表示装置32の左側に
外部接続端子基板50が、各々取り付けられている。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】主制御基板30は、遊技制御プログラムを
記憶したROM及び演算等の作業領域として働くRAM
を内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論
理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイ
ッチ類及び各種アクチェータ類との入出力を行うための
外部入出力回路も設けられている。主制御基板30の入
力側には、第1種始動口スイッチ36a、普通図柄作動
スイッチ38a及び39a、役物連続作動スイッチ(以
下、単に「Vスイッチ」と呼ぶ)40a、カウントスイ
ッチ40b、満タンスイッチ43、補給スイッチ44、
複数のその他入賞口スイッチ45、玉抜スイッチ46等
が接続されている。また、出力側には、大入賞口ソレノ
イド40c、Vソレノイド40、普通役物ソレノイド
36b及び外部接続端子基板50等が接続されている。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】第1種始動スイッチ36aは前述した遊
技盤22上の普通電動役物36内、普通図柄作動スイッ
チ38a及び39aは各々普通図柄作動ゲート38及び
39内、Vスイッチ40aは大入賞口40内の特定領域
内、同じくカウントスイッチ40bは大入賞口40内
タンスイッチ43は下皿23内、補給スイッチ44は
球タンク27内、その他入賞口スイッチ45は普通電動
役物36及び大入賞口40以外の盤面上の各々の入賞
口、玉抜スイッチ46は払出し装置29の近傍に各々取
り付けられている。ここで、Vスイッチ40aは大入賞
口40内に入賞した遊技球が特別装置作動領域(以下、
「特別領域」という。)を通過したことを、カウントス
イッチ40bは大入賞口40内に入賞する全ての遊技球
を、満タンスイッチ43は下皿23内に遊技球が満タン
状態になったことを、補給スイッチ44は球タンク27
内に遊技球が存在することを、その他入賞口スイッチ4
5は普通電動役物36及び大入賞口40以外の盤面上の
各々の入賞口に遊技球が入賞したことを、玉抜スイッチ
46は玉抜操作ボタンが押げられたことを各々検出
するためのものである。また、出力側に接続された大入
賞口ソレノイド40cは大入賞口40、Vソレノイド
0dは大入賞口40内の特別領域、普通役物ソレノイド
36bは普通電動役物36の開閉に各々使用されるもの
である。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】払出制御基板31は、主制御基板30と同
様マイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構
成され、その入力回路には賞球払出スイッチ31a及び
貸玉払出スイッチ31bが接続され、出力回路には玉切
モータ31c及び玉貸モータ31dが接続されている。
また、払出制御基板31には、前述したカードリーダ1
3が双方向に接続され、カードリーダ13にはCR精算
表示基板47が接続されている。賞球払出スイッチ31
aは、主制御基板30にも接続されている。玉切モータ
31c及び玉貸モータ31dは、前述した払出装置2
9に設けられ、誘導樋28から供給される遊技球を下方
に所定個数流下させるものである。玉切モータ31cか
ら払い出される遊技球は賞球払出スイッチ31aにより
検出され、玉貸モータ31dから払い出される遊技球は
貸玉払出スイッチ31bにより検出される。CR精算表
示基板47は、前述した上皿15の貸出釦16、精算釦
17及び残高表示部18等から構成されている。尚、C
R精算表示基板47を払出制御基板31に接続する構成
としても良い。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】発射制御基板33は、遊技者が操作する発
射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aを駆
動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッ
チ24bを押下したとき発射を停止させたり、発射ハン
ドル24に内蔵されたタッチスッチ24aがオン状態
のときタッチランプ48を点灯させるためのものであ
る。タッチスイッチ24aは発射ハンドル24に内蔵さ
れ遊技者が発射ハンド24に触れていることを検出す
る。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】リセット2回路61は、図8に示すよう
に、電圧監視IC8、抵抗器R38、R39及び
0、バイパスコンデンサC22及びC23等から構成さ
れている。電圧監視IC8の入力端子であるVS端子に
は、抵抗器R39とR40とで分圧したDC12Vの電
源が供給され、出力端子であるRESET端子は、抵抗
器R38でDC5Vにプルアップされている。前記構成
により電圧監視IC8の出力端子であるRESET端子
は、DC12V電源の電圧が7.20〜7.75V以下
に低下すると、出力するリセット信号2を、ハイレベル
からロウレベルに変化させる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】バックアップ1電圧監視回路62は、図9
に示すように、コンパレータIC1A、抵抗器R41〜
45等から構成されている。コンパレータIC1Aの
マイナス入力端子には、抵抗器R43とR44とで分圧
したDC5Vの電源が供給され、プラス入力端子には、
抵抗器R41とR42とで分圧したDC12Vの電源が
供給され、出力端子は抵抗器R45でDC5Vにプルア
ップされている。前記構成によりコンパレータIC1A
の出力端子は、DC12V電源の電圧が10.25〜1
0.70V以下に低下すると、出力するバックアップ信
号1を、ハイレベルからロウレベルに変化させる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】主制御基板30のセキュリティチェック時
間T1が払出制御基板31のセキュリティチェック時間
T2以上であり、且つ主制御基板30のCPU64のリ
セット解除時点が各サブ制御基板のCPUのリセット解
除時点より遅い(ポイントP4及びP5)。これによ
り、主制御基板30のCPU64がROMに書き込まれ
たプログラムに従って遊技の制御を実行開始するときに
は、各サブ制御基板は既に遊技の制御を実行している。
この結果、電源投入後直ちに、主制御基板30のCPU
64が各サブ制御基板にデータを送信しても、各サブ制
御基板は本来の制御を実行しているので確実にデータを
受信することができる。尚、本具体例では、セキュリテ
ィチェック時間T1は約439msであり、主制御基板3
0のCPU64が電源の投入から遊技の制御を実行する
までの時間は、約529ms〜549msである。また、セ
キュリティチェック時間T2は約200msであり、サブ
制御基板の1つである払出制御基板31のCPU65が
電源の投入から遊技の制御を実行するまでの時間は、約
202ms〜203msである。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】ステップS150の判定処理により、停電
復旧時でないとの否定判定が為されると、メモリの値を
クリアする等の初期設定(ステップS160)が実行さ
れ、停電復旧時との肯定判定が為されると、復旧処理
(ステップS170)が実行され処理はリターンに抜け
る。復旧処理では、主制御基板30のCPU64は、待
避したゲームの進行を示すデータから通常の処理を実行
するための準備を実行し、各サブ制御基板に停電から復
旧したことを知らせるコマンドコードを送信する。この
コマンドコードを受信した図柄制御基板32bは、LC
D32aの画面上に「停電復旧処理実行」、「停電前の
ゲーム内容から続行しています」等のメッセージを表示
する処理を行う。或いは、音制御基板35は、音声によ
り停電があったことを報知する。この後、CPU64
は、図15に示す周知の「メインルーチン」を2ms毎
のハード割り込みにより定期的に実行する。即ち、この
メインルーチンは、本処理と残余処理からなり、詳細は
略すが、正常割り込みか否かの判定(ステップS20
0)、初期設定(ステップS210)、乱数更新処理
(ステップS220)、各入力処理(ステップS23
0)、当否判定処理(ステップS240)、画像出力処
理(ステップS250)、各出力処理(ステップS26
0)、外れ図柄乱数更新処理(ステップS270)の各
処理が実行される。これにより、主制御基板30のCP
U64は、停電発生時には、停電前のゲームの進行状態
から続行してゲームの制御を司ることができ、遊技者に
不測の不利益や違和感を与えることがない。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】以上、詳細に説明した本具体例によると、
払出制御基板31及び図柄制御基板32bを含むサブ制
御基板及び主制御基板30は、1つの電源基板55によ
りリセットされて制御動作の立ち上げを実行し、また制
御動作の停止を実行するよう構成されている。これによ
り、制御の統一化を実現することができるという効果、
各制御基板にリセット回路を設けることがないので部品
点数の削減下を図ることができるという効果、部品の誤
差による制御タイミングのズレを防ぐという効果、リセ
ットのタイミング等は電源基板55だけをチェクすれ
ば各制御基板でのタイミングを判定することができ検査
効率を高めるという効果、を有する。また、本具体例で
は、バックアップ電圧監視回路により制御動作を停止す
るに、データを待避させているので記憶保持されるデー
タの正確性及び確実性を確保することができるという効
果も有する。更に、本具体例では、電源基板55に2つ
のリセット回路を備え、主制御基板3をサブ制御基板
よりも早く制御動作を停止させ、電源投入時にはサブ制
御基板を主制御基板3よりも早く制御動作を立ち上げ
るよう構成している。これにより、1方向通信の回路を
構成しながらも各サブ制御基板は確実に主制御基板30
からのデータを受信することができるという優れた効果
を有する。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】更に、本具体例では、図4に示したよう
に、賞球払出スイッチ31aは、払出制御基板31及び
主制御基板30に接続されている。これにより、主制御
基板30でも、入賞に係る賞球個数データと賞球の払い
出し個数とをデータ管理することができ、主制御基板で
のデータ管理される賞球データを払出制御基板31に送
信することにより比較判断することができる。また、払
制御基板31での賞球データが何等かの原因により消
滅した場合には、主制御基板での賞球データに基づき遊
技客に賞球の払い出しを実行することもできる。また、
本具体例では、玉抜スイッチ46は、主制御基板30に
接続されているので、玉抜き操作を実行したときに賞球
払出スイッチ31aにより検出される遊技球を、主制御
基板30で賞球による払い出しではなく玉抜き操作によ
るものと判断することができる。また、玉抜スイッチ
がオンしたことを主制御基板30から払出制御基板3
1に送信することもできる。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 10…パチンコ機 13…カードリーダ(プリペイド
カードユニット) 22…遊技盤 24…発射ハンドル 24a…タッチスイッチ 24b…発射停止スイ
ッチ 30…主制御基板 31…賞球制御基板 31a…賞球払出スイッチ 31b…貸玉払出スイ
ッチ 31c…玉切モータ 31d…玉貸モータ 32…特別図柄表示装置 32a…LCDパネルユニット(LCD) 32b…図柄表示装置制御基板(図柄制御基板) 33…発射制御基板 33a…発射モータ 34…ランプ制御基板 35…音制御基板 36…普通電動役物(始動口) 36a…第1種始動スイッチ 37…普通図柄表示装置 40…大入
賞口 40a…役物連続作動スイッチ(VSW) 40b…テンカウントスイッチ(カウントSW) 45…その他入賞口スイッチ 46…玉抜スイッチ 47…CR精算表示基板 48…タッチランプ 49…スピーカ 50…外部接続端子 55…電源基板 60…リセット1回路 61…リセット2回路 62…バックアップ1電
圧監視回路 63…バックアップ2電圧監視回路 64、65、66…CPU(ワンチップマイコン)
【手続補正26】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技の進行を司る主制御基板と、 遊技者に景品を払い出す景品払い出し制御基板を少なく
    とも含むサブ制御基板と、 前記主制御基板及びサブ制御基板に電源を供給する電源
    基板と、 を含む遊技機において、 前記電源基板にリセット回路を備え、 該リセット回路により前記主制御基板及び前記サブ制御
    基板の動作の立ち上げ又は動作の停止を実行することを
    特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】前記リセット回路が、 前記電源基板により前記主制御基板及び前記サブ制御基
    板に電源を投入するときには、前記サブ制御基板を前記
    主制御基板より早く立ち上げるよう構成したことを特徴
    とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】前記リセット回路が、 前記電源基板により電源の供給を停止するときには、前
    記主制御基板の電気的動作を前記サブ制御基板の電気的
    動作より早く停止するよう構成したことを特徴とする請
    求項1に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】前記主制御基板及びサブ制御基板がマイコ
    ンを含み構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求
    項3に記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】前記主制御基板及び前記景品払い出し制御
    基板が、記憶保持手段により停電時に記憶を保持するよ
    う構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4に記
    載の遊技機。
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