JP2012040367A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 RAMクリアスイッチを押したまま電源を投入すると、RAMクリア信号が、時間略Ta 後に立ち上がり、RAMクリアスイッチから手を離して時間Ta 後に立ち下がる。この立ち下がり時にハード乱数を取得し、ソフト乱数の初期値とする。従って、この初期値はRAMクリアスイッチを押していた期間(遅延時間)に応じて決まり、一定しない。このため、RAMクリア操作を悪用した不正行為を防止できる。また、払出制御装置は、セキュリティーチェックの終了後、遅延時間を設けることなくメイン処理を起動するので、起動した主制御装置が出力する信号を漏れなく受信することができる。
【選択図】 図6
Description
また、RAMクリア操作が行なわれると、主制御基板の備えるRAMだけでなく、払出制御基板(パチンコ機においては、遊技球を遊技者に払い出す制御を行なう回路基板)のRAMもクリアされる。払出制御基板は、主制御基板から受信した払出指令信号に基づいて、払出装置を駆動して払出動作(パチンコ機においては、遊技球を遊技者に払い出す)を制御するものであるが、払出指令信号以外にも主制御基板から信号(例えば、払出制御基板が起動していることを確認するための信号)を受信することも考えられるので、RAMクリアを受けた払出制御基板が速やかに起動することも重要である。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、遊技機の電源の入切を悪用した不正行為を防止するとともに、RAMクリア後も払出制御基板が速やかに起動可能にすることを目的とする。
また、通電された際にクリアスイッチが操作されていたか否かは、推定手段が推定するので、非通電状態においてもクリアスイッチが操作されているか否かを常時監視している必要が無い。なお、推定手段が「通電された際にクリアスイッチが操作されていなかった」と推定した場合には、復旧手段が、第1RAMおよび第2RAMに保持されたデータに基づいて当該遊技機の遊技状態を復旧するので、第1乱数の値も電源断時の値に復旧することになり、不正行為をするのはやはり困難である。
また、クリアスイッチに対する「操作」としては、クリアスイッチのタイプにより様々な態様が考えられる。クリアスイッチがモーメンタリ動作をする押しボタンであれば、押すことが操作であり、スライドスイッチであれば、そのつまみを一方向にスライドさせることが操作であり、レバーであれば、そのレバーをいずれか一方に回動させることが操作である。なお、本発明の遊技機に対してRAMクリアを行なう操作者は、操作していたクリアスイッチの操作をやめる必要があるのだが、これは、クリアスイッチがスライドスイッチならスライドさせたつまみを元に戻す、レバーなら一方向に回動させたレバーを逆方向に回動させるという自然な動作である。特にクリアスイッチがモーメンタリ動作の押しボタンであれば、手や指をボタンから離すだけで非操作状態になるので好適である。
これに反し、クリアスイッチが操作されている状態から操作されていない状態に遷移すると直ちに非操作信号が出力されるように構成すると、第2乱数発生手段が発生した第2乱数に基づいて、当否判定に用いる第1乱数の初期値を初期値設定手段が設定しようとしても、初期値設定手段自体が正常に稼動していない可能性がある。なぜなら、操作者が通電とクリアスイッチに対する非操作をほぼ同時に行なう可能性があるからである。こうした場合には、非操作信号が出力されても、その際には通電後、間もないので、初期値設定手段が正常に動作せず、初期値が適切に設定されない恐れがある。
なお、「予め定められた時間」とは、判定手段がRAMクリア信号を検出するまでに要する時間よりも長い時間であればいいが、数十msなどといった具体的な値とは限らない。例えば第2乱数の値に応じて変化させても良いし、参考例2のようにしてもよい。
[実施例1]
窓5aの上側にはドットマトリクスの普通図柄表示装置7及び7セグメントの第1特別図柄表示装置9と第2特別図柄表示装置10と4個のLEDからなる普通図柄保留記憶表示装置8が設置され、下側には第1特別図柄保留記憶表示装置18と第2特別図柄保留数示装置19が設置されている。
センターケース5の向かって左横には普通図柄作動ゲート17が配置されている センターケース5の下方には、第1始動口11と第2始動口12とがユニット化された複合入賞装置13が配置されている。
第2始動口12は電動チューリップであり、周知の電動チューリップと同様に開閉変化するが、上方に第1始動口11があるために図示の閉鎖状態では遊技球を入球させることができない。しかし、遊技球が普通図柄作動ゲート17を通過すると行われる普通図柄抽選で当り、普通図柄表示装置7に当りの普通図柄が確定表示されると、第2始動口12は開放されて入球容易になる。
また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10及び普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留記憶表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19及び普通図柄保留記憶表示装置8の点灯を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
なお本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドルを操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドルを触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドルを触っていても遊技球は発射できないようになっている。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、擬似図柄等の演出画像を画面6aに表示させる。
大当り図柄決定用乱数更新処理(S120)は「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
本実施例では、遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口11と第2始動口12それぞれ4個までとしており、第1保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口11に入賞又は第2保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第2始動口12に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
つまり、図8に示した主制御装置80における電源投入時処理では、RAMクリア信号がオンだった場合に、再びそのRAMクリア信号がオフになるのをS40(図8)の無限ループを実行することにより待ったが、図11に示す払出制御装置81における電源投入時処理では、RAMクリア信号がオンだったときに、RAMクリア信号がオフになるのを待たずにすぐに全てのRAMをクリアする。
通常の電源オンでは、図12(a)に示すように、主制御装置80、払出制御装置81とも電源が投入されるとそれぞれセキュリティーチェックを行い、引き続き電源投入時の処理を行い、各制御装置80,81本来の処理(メイン処理)を行なう。主制御装置80のCPU611は払出制御装置81のCPU621よりもクロック周波数が高い等の理由で高性能のものが用いられるが、主制御装置80のROM614が払出制御装置81のROM624よりも容量が大きいため、セキュリティーチェックに時間が掛かる。これにより払出制御装置81の投入時処理の方が主制御装置80の投入時処理よりも早く開始され、且つ早く終了する。この結果、主制御装置80がメイン処理を開始したときには、既に払出制御装置81は自身のメイン処理を開始した状態となっており、払出制御装置81は主制御装置80から送信されるコマンドを取りこぼすことなく処理を行なうことが可能にされている。
この点、本発明の払出制御装置81のRAMクリアを行なった際には、図8のS40に相当する処理が無いので、セキュリティーチェックが終了すると、図12(c)に示すように、直ちに電源投入時の処理を開始し、払出制御装置81のメイン処理を行なう。この結果、主制御装置80がメイン処理を行なう際には、既に払出制御装置81はメイン処理を開始していることとなり、払出制御装置81は主制御装置80から送信されるコマンドを取りこぼすことなく処理を行なうことができる。
上記実施例では、ハード乱数を用いて大当り決定用乱数の初期値を決定していたが、これに替えてハード乱数で初期値乱数の初期値を決定しても良い。こうすると、ハード乱数の値が初期値乱数に影響を与えるので、1巡目だけではなく、2巡目以降の大当たり決定乱数にも影響を与えることになる。この場合、1巡目の大当り決定用乱数の初期値は、初期値乱数の値とするとよい。また、ハード乱数の値を大当り乱数の初期値に設定する際の算出を、S205で行なった演算以外の方法にて行なってもよい。例えば、第2乱数の値と、これに対応する第1乱数の初期値として設定すべき数値とを対応づけたテーブルを予め用意しておき、このテーブルを参照することにより第1乱数の初期値を設定してもよい。ただしこうすると、第1乱数の初期値として設定し得る数(前記実施例では350通り)だけテーブルのデータも用意する必要があり、このテーブルを格納するためのROM等が容量を圧迫する可能性がある。この点、前記実施例では、ハード乱数の値を大当たり決定用乱数の最大値+1で割った際の余りを算出しているので、記憶容量が少なくて済む。なお、この算出を行なう際には、ハード乱数の値を大当たり決定用乱数の最大値+1で実際に除算してもよいが、ハード乱数の値から大当たり決定用乱数の最大値+1を繰り返し減算し、算出値がマイナスになったら大当たり決定用乱数の最大値+1を加えることにより算出してもよい。
RAMクリアにより0クリアされるのは、CPU611のRAM615及びCPU621のRAM625であったが、それ以外の箇所にある不揮発性のRAM(例えば主制御装置61にあるが、CPU611の外部に設けられた不揮発性のRAMや、他の図示しない基板に設けられた不揮発性のRAM)やRAM以外の記憶媒体の記憶内容をクリアしてもよい。
また、上記実施例ではいずれも信号をハイアクティブとして構成したが、一部(または全て)の信号をローアクティブとして構成し直しても構わない。例えば、RAMクリア信号をローアクティブとし、RAMクリアを行なう時点を、RAMクリア信号の立ち上がりを待って行なうように構成してもよい。
また、前記実施例では、電源スイッチ671およびRAMクリアスイッチ676を、電源基板85に設けていたが、別の箇所(例えば主制御装置61や払出制御装置62など)に双方または一方を設けてもよい。
81 払出制御装置
85 電源基板
671 電源スイッチ
674 リセット信号発生回路
676 RAMクリアスイッチ
Claims (1)
- 遊技における当否判定に用いられる第1乱数を発生させる第1乱数発生手段と、少なくとも、前記第1乱数に基づく当否判定制御を行なう主制御手段と、該主制御手段の処理に用いられるデータを不揮発的に保持可能な第1RAMと、前記主制御手段からの指令に基づき、当該遊技機の遊技者に対して価値担体を払い出す制御を行なう払出制御手段と、該払出制御手段の処理に用いられるデータを不揮発的にデータを保持可能な第2RAMと、前記第1RAMおよび前記第2RAMの保持内容をクリアする時に操作されるクリアスイッチとを備えた遊技機において、
当該遊技機に通電されると起動して、該通電された際に前記クリアスイッチが操作されていたか否かを推定する推定手段と、
該推定手段により前記クリアスイッチが操作されていたと推定された場合に、該クリアスイッチが操作されていない状態に遷移したか否かを判定し、該状態に遷移したと判定した場合に非操作信号を出力する非操作信号出力手段と、
当該遊技機に通電されると起動して、前記第1乱数とは独立した第2乱数を、時間経過と共に更新させつつ発生させる第2乱数発生手段と、
前記非操作信号出力手段により非操作信号が出力されると、前記第2乱数発生手段が発生した乱数に基づいて算出した数値を、当否判定に用いる乱数の初期値として設定する初期値設定手段と
前記推定手段により、前記クリアスイッチが操作されていたと推定されると、少なくとも前記非操作信号出力手段により前記非操作信号が出力された後に、前記第1RAMに保持されたデータをクリアする第1RAMクリア手段と、
前記推定手段により、前記クリアスイッチが操作されていたと推定されると、前記非操作信号出力手段により前記非操作信号が出力されるのを待つことなく、前記第2RAMに保持されたデータをクリアする第2RAMクリア手段と、
前記推定手段により、前記クリアスイッチが操作されていなかったと推定されると、前記第1RAMおよび前記第2RAMに保持されたデータに基づいて当該遊技機の遊技状態を復旧する復旧手段と、
を備え、
前記非操作信号出力手段は、前記クリアスイッチが操作されていない状態に遷移したと判定してから所定時間後に前記非操作信号を出力するものであって、該所定時間は、少なくとも、当該遊技機の通電後、前記初期値設定手段が正常に稼動するまでに要する時間であることを特徴とする遊技機。
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