JP2003180963A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003180963A
JP2003180963A JP2001382820A JP2001382820A JP2003180963A JP 2003180963 A JP2003180963 A JP 2003180963A JP 2001382820 A JP2001382820 A JP 2001382820A JP 2001382820 A JP2001382820 A JP 2001382820A JP 2003180963 A JP2003180963 A JP 2003180963A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴト師等による不正なシステムリセットを発
生させた大当たり抽選の狙い打ちを確実に防止できるよ
うにすること。 【解決手段】 主制御手段50は、遊技制御プログラム
を記憶するプログラム用ROM76と、遊技動作と遊技
制御に関連する遊技制御情報を書換え可能に記憶するR
AM77と、CPU75とを含むマイクロコンピュータ
39Aを有し、主電源が断たれた状態でもRAM77の
記憶情報を記憶保持できるようにRAM77にバックア
ップ用電力を供給するバックアップ電源93、バックア
ップ電源93のバックアップ用電力が所定電圧以下に低
下した場合に異常と判定する電源異常検出回路95とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はパチンコ機、アレ
ンジボール機、雀球遊技機、回胴遊技機等の遊技機に関
し、特に大当たり抽選を不正に発生させる不正行為に対
処するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、第1種のパチンコ機等の弾球遊
技機においては、遊技盤に普通図柄始動用のゲート手段
(通過手段)や特別図柄始動手段(電動式チューリッ
プ)、1又は複数の普通図柄を変動表示可能な普通図柄
表示手段、複数の特別図柄を変動表示可能な特別図柄表
示手段、更に、アタッカーと呼ばれる可変入賞手段(開
閉式入賞手段)等を備え、遊技者が発射手段の発射ハン
ドルを操作することで、球受け皿に貯留された遊技球が
遊技盤の遊技領域に順々に発射される。
【0003】そして、発射された遊技球が遊技釘や風車
で落下方向を変えながら落下し、特別図柄始動手段に入
賞した場合、特別図柄表示手段における複数の特別図柄
が所定変動時間だけ変動し、遊技球の特別図柄始動手段
への入賞時点で抽選された結果が大当たりの場合、その
変動後の停止図柄が特定図柄態様(所謂、「777」等
の大当たり図柄態様)となり、可変入賞手段が所定条件
に基づいて、設定回数(例えば、16ラウンド)まで開
閉動作を繰り返し、遊技者に有利な利益状態である特別
遊技が発生する。
【0004】ところで、遊技盤側の遊技制御を司る主制
御手段においては、例えば「0〜299」までの複数の
制御乱数を一巡数値とし、その一巡数値について、
「0」→「1」→「2」→・・・→「299」の制御乱
数を、微小な更新周期(例えば、約2msec) で繰り返し
発生する乱数発生手段と、乱数抽出手段と、乱数判定手
段等が設けられており、遊技球が特別図柄始動手段に入
賞した時点における制御乱数が乱数抽出手段により抽出
され、乱数判定手段によりその抽出された制御乱数が大
当たり判定図柄(例えば、「17」)と照合して、大当
たりか否かを判定するようになっている。
【0005】この場合、「17」等の大当たり判定図柄
が周期的に発生することを利用し、大当たり周期を読み
取って、その大当たり周期のタイミングで遊技球を規則
的に特別図柄始動手段に入賞させるようにすることで、
大当たり抽選を飛躍的に向上させ、多大な利益を得る遊
技者が出現している。そこで、最近では、乱数発生手段
により発生する制御乱数が一巡する毎に、一巡を開始す
る先頭値(所謂、一巡初期値)を、別途設けた一巡初期
値発生手段により乱数的に発生させた新規な初期値に更
新するとともに、この一巡初期値の更新に応じて大当た
り判定図柄も同時に更新することで、大当たり抽選の周
期性を解消するようにして、大当たりの狙い打ちができ
ないようになっている。
【0006】但し、パチンコホール側で、営業開始に際
して電源を投入した場合、主制御手段の為の制御装置に
有するマイクロコンピュータにおいては、電源の立ち上
げ時のパワーオンリセット信号により、システムリセッ
ト信号が必ず発生することから、乱数発生手段による乱
数発生は、必ず、一巡数値の先頭数値「0」から順次制
御乱数を発生させ、しかも大当たり判定図柄も、予めデ
フォルト値として決定されている、「17」等の所定の
数値に設定するように制御される。
【0007】ところで、例えば、落雷により停電が発生
した場合には、これと同時に制御装置が作動しなくな
り、仮に大当たりゲームを実行中であっても、大当たり
状態であることを指示する大当たり情報及び入賞球数情
報や払出すべき払出し球数情報等の種々の遊技情報の全
てが消去されてしまう。そのため、停電からの復帰後に
ゲームを再開する場合に、大当たりゲームを停電直前の
状態に続けて実行することができず、遊技者とホール側
とでトラブルが発生することがある。
【0008】それ故、最近では、遊技中の遊技情報をバ
ックアップ電源により常に記憶保持させるようにし、停
電が発生した場合でも、停電からの復帰時に停電により
中断した遊技制御の途中から支障なく再開できるように
なっている。この場合、主制御用マイクロコンピュータ
に有するRAMをバックアップ電源により常にバックア
ップし、そのRAMの一部にバックアップ専用メモリ領
域を設けておく。
【0009】こうすることで、停電が発生した異常事態
に際して、主制御用マイクロコンピュータに有するCP
Uに対してNMI(ノン・マスカブル・インタラプタ)
が発生し、そのNMIにより、主制御用CPUの各レジ
スタやスタックポインタの値、遊技情報等をそのバック
アップ専用メモリに退避記憶させるバックアップ処理を
実行させる。そして、停電からの復帰時には、バックア
ップ専用メモリに記憶した記憶情報を夫々所定のメモリ
に書き込む復帰処理を実行することで、停電により中断
した遊技制御を、停電直前の状態に続けて再開すること
ができるようにしてある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】 このように、従来の
弾球遊技機においては、乱数発生手段により、一巡数値
を繰り返して発生するに際して、制御乱数の発生が一巡
する毎に、その一巡初期値や大当たり判定図柄を順次更
新するようにして、大当たりの狙い打ちを防止するよう
にしているが、ゴト師等は、所謂、ぶら下げ手法等によ
り細工を施して、バックアップ電源から主制御用RAM
に供給しているバックアップ電力を一瞬だけ遮断する。
この場合、バックアップ専用メモリの記憶情報を含み、
主制御用RAMに記憶保持していた全ての記憶情報が一
瞬に消去されて「00H 」のデータに変化する。
【0011】そして、CPUがRAMにアクセスし、何
れかの記憶情報を読み込んだ場合、「00H 」という有
り得ないデータであるため、アブノーマルステートエラ
ーが発生する等して、システムリセットが不正に発生
し、そのため、プログラムカウンタの値がリセットさ
れ、遊技制御がその最初から実行されるようになる。そ
の結果、前述したように、乱数発生における一巡目の先
頭数値をデフォルトの「0」に設定し、しかも大当たり
判定図柄も所定の数値に設定される。
【0012】しかし、遊技球の遊技領域への発射動作は
継続されているため、システムリセット後の最初の一巡
目の制御乱数発生に関して、特別図柄始動手段への入賞
タイミングを大当たり抽選に合わせることで、大当たり
抽選を故意的に狙い打ちすることが可能となる。本発明
の目的は、ゴト師等による不正なシステムリセットを発
生させた大当たり抽選の狙い打ちを確実に防止できるよ
うにすること、等である。
【0013】
【課題を解決するための手段】 本願の遊技機は、遊技
動作に関連して遊技者に有利な第1状態と遊技者に不利
な第2状態とを択一的に決定するための抽選を行う抽選
手段を有し、この抽選手段による抽選結果に基づいて遊
技動作を制御可能な遊技制御手段を備えた遊技機におい
て、遊技制御手段は、遊技制御プログラムを記憶するプ
ログラム記憶部と、遊技動作と遊技制御に関連する遊技
制御情報を書換え可能に記憶する情報記憶部と、演算処
理部とを含む制御手段を有し、主電源が断たれた状態で
も情報記憶部の記憶情報を記憶保持できるように情報記
憶部にバックアップ用電力を供給するバックアップ電源
手段と、バックアップ電源手段のバックアップ用電力が
所定電圧以下に低下した場合に異常と判定する電源異常
検出手段とを備えたものである。
【0014】ここで、前記電源異常検出手段が異常を検
出した場合、その異常を報知する異常状態報知手段を備
えるように構成してもよい。また、前記電源異常検出手
段が異常を検出した場合、遊技機の外部に異常を報知す
る異常信号を出力する異常状態報知手段を備えるように
構成してもよい。
【0015】抽選手段による抽選結果に基づく遊技動作
や遊技制御に関連する遊技制御情報が情報記憶部に記憶
され、この情報記憶部の記憶情報は、バックアップ電源
手段から供給されるバックアップ用電力により記憶保持
されている。ところで、ゴト師等により、その記憶保持
用のバックアップ用電力供給が一瞬でも遮断された場合
には、バックアップ電源手段のバックアップ用電力が所
定電圧以下に低下し、その電圧以下が電源異常検出手段
により検出される。
【0016】このように、バックアップ用電力が一時的
にでも断たれるような事態が発生した場合、情報記憶部
に記憶した記憶情報の全てが「00H]」のデータに変化
する。この場合、主制御用CPUが情報記憶部にアクセ
スし、読み込んだデータが「00H]」であって、有り得
ないデータであるため、アブノーマルステートエラーが
発生する等して、システムリセット信号が不正に発生す
る。その結果、主制御用CPUに有するプログラムカウ
ンタの値がリセットされ、遊技制御による大当たり乱数
発生が電源投入時と同様の条件で実行され、大当たり抽
選を狙いやすくなる。
【0017】しかし、このように、バックアップ電圧低
下が電源異常検出手段により異常であると検出された場
合に、その異常を遊技機において報知したり、遊技機の
外部にも異常を報知するようにすれば、不正を行った遊
技者やその周辺の遊技者だけでなく、ホール側にも不正
が通報されるようになり、不正行為を迅速に且つ正確に
発見することができる。それ故、ゴト師等による不正な
大当たり抽選の狙い打ちを確実に防止することができ
る。
【0018】ここで、前記電源異常検出手段は、複数の
電子素子を組合せた電源異常検出回路で構成するように
してもよい。この場合、バックアップ電力の電圧低下
を、簡単な電源異常検出回路で検出することができる。
また、前記電源異常検出手段が異常を検出した場合、遊
技制御手段に遊技動作の少なくとも一部を停止させる遊
技動作停止手段を備えるように構成してもよい。この場
合、遊技動作の少なくとも一部として、遊技者に有利な
第1状態の発生を阻止することができ、不正な利益状態
の発生を確実に防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基いて説明する。本実施形態は、パチンコホー
ルの島構造体に設置される所謂カード式弾球遊技機と呼
ばれる第1種パチンコ機に本発明を適用した場合の一例
であり、パチンコホールに設けられた島構造体には、そ
の長さ方向に複数のカード式球貸し機1と複数のパチン
コ機2とが交互に配設され、カード式球貸し機1はパチ
ンコ機2に電気的に接続されている。
【0020】図1〜図4に示すように、カード式弾球遊
技機であるパチンコ機2は、矩形枠状の外枠3と、この
外枠3に開閉自在に枢着された前枠4とを有し、カード
式球貸し機1をサンドイッチ状に挟持する状態で、外枠
3が島構造体(図示略)に着脱自在に装着されている。
前枠4には、遊技盤5が裏側から着脱自在に装着され、
遊技盤5の前側に対応させて、窓部6aを有するガラス
扉6と発射用の遊技球を貯留する球受け皿8の前面板
(図示略)とが夫々開閉自在に枢着されている。前枠4
の下部には、球受け皿8から溢流し又は抜き取った遊技
球を貯留する下皿9と、発射手段10の発射ハンドル1
1とが設けられている。
【0021】この発射手段10は、回動操作可能な発射
ハンドル11と、この発射ハンドル11を回動操作した
回動角度に応じた打撃力で打撃槌12により遊技球を発
射させる発射モータ13(図3、図4参照)などを備え
ている。球受け皿8の右部には、カード式球貸し機1に
対する球貸し操作用の操作パネル14が設けられ、この
操作パネル14には、カード残額を3桁の数字で表示す
るカード残額表示部14aと、所定金額分の遊技球の球
貸しを指示する球貸しスイッチ14bと、遊技終了時に
カードの返却を指令する返却スイッチ14cとが設けら
れている。
【0022】図2に示すように、遊技盤5には、金属製
の外レールと内レールとからなるガイドレール15がほ
ぼ環状に設けられ、このガイドレール15の内側の遊技
領域5aには、センターケース25と、そのセンターケ
ース25内に設けられたカラーの液晶ディスプレイ16
と、左右のゲート手段(通過手段又は作動口)18と、
複数の普通入賞手段19(この場合、例えば6つ)と、
特別図柄始動手段(図柄始動兼入賞手段)20と、可変
入賞手段(開閉式入賞手段)21等が夫々所定の位置に
配設されている。
【0023】尚、遊技領域5aには複数の遊技釘や風車
が設けられているが、図示を省略する。液晶ディスプレ
イ16は、3つの特別図柄を変動表示する特別図柄表示
手段23として機能するとともに、2つの普通図柄を変
動表示する普通図柄表示手段24として機能する図柄表
示手段22である。また、図柄表示手段22には、各種
のキャラクタの動画、吹き出し等の動作を、特別図柄表
示手段23を含む液晶ディスプレイ16の表示画面に背
景画像として演出表示する機能も有する。
【0024】特別図柄表示手段23は、例えば左右方向
に並ぶ3個(左、中、右)の図柄表示部23a〜23c
を有し、特別図柄始動手段20に遊技球が入賞すること
を条件に、図柄表示部23a〜23cに特別図柄が所定
時間だけ変動表示(スクロール表示)する。即ち、特別
図柄始動手段20に遊技球が入賞した場合、その入賞タ
イミングで制御乱数が抽出され、特別図柄の変動前に大
当たりに関して判定され、各図柄表示部23a〜23c
においては、所定時間の変動の後、判定結果に基づいて
決定された図柄態様で停止する。
【0025】普通図柄表示手段24は、例えば図柄表示
手段22の右下部に、左右方向に並ぶ2個(左、右)の
図柄表示部24a,24bを有し、左右のゲート手段1
8の何れかを通過した遊技球が検出されたとき、各図柄
表示部24a,24bに普通図柄を所定時間だけ変動表
示する。即ち、遊技球が左右何れかのゲート手段18を
通過した場合、その通過タイミングで制御乱数が抽出さ
れ、普通図柄の変動前に当たりに関して判定され、各図
柄表示部24a,24bにおいては、所定時間の変動表
示の後、判定結果に基づいて決定された図柄態様で停止
する。
【0026】普通図柄表示手段24の変動後に停止した
普通図柄が当たりとなった当たり発生時には、特別図柄
始動手段20に有する1対の開閉爪20aが所定時間だ
け開放されて入賞し易くなる。これも遊技者に有利な利
益状態である。特別図柄始動手段20は、開閉自在な左
右1対の開閉爪20aを備え、図示外のソレノイドを駆
動源とする電動式チューリップと一体的に構成され、遊
技球検知手段として機能するものである。可変入賞手段
21は前方に開放可能な開閉板21aを備え、通常、開
閉板21aは閉じ状態である。
【0027】しかし、特別図柄表示手段23の変動後に
停止した確定図柄が「777」、「444」等の特定図
柄態様のとき、所謂「大当たり」と称する特別遊技が開
始され、開閉板21aが前方に開放されて遊技者に有利
な状態が発生する。この可変入賞手段21の内部に特定
入賞領域21b(所謂、Vゾーン)と普通入賞領域21
cとが設けられ、特定入賞領域21bを遊技球が通過し
たとき、特別遊技が継続される。
【0028】可変入賞手段21の開閉板21aが前方に
開放された後、所定時間(例えば、約30秒間)が経過
した場合、又は所定数(例えば10個)の遊技球が入賞
した場合に特別遊技が終了する。しかし、開閉板21a
が閉じるに際して遊技球が特定入賞領域21bを通過し
ていれば、最大所定ラウンド(例えば16ラウンド)ま
で特別遊技を継続でき、遊技者に有利な利益状態が付与
される。
【0029】図3、図4に示すように、前枠4の裏側に
は、遊技盤5を裏側から押さえる裏機構板30が着脱自
在に装着され、この裏機構板30の上側に、基板カバー
31で保護された外部出力基板32と、球タンク33
と、これから延びるタンクレール34とが設けられ、こ
のタンクレール34に接続された払出し手段35が裏機
構板30の側部に設けられ、裏機構板30の下側には払
出し手段35に接続された払出し球誘導路36が設けら
れている。
【0030】払出し手段35から払出された遊技球は払
出し球誘導路36を経由して球受け皿8に払出される。
裏機構板30の略中央部に形成された矩形状開口部30
aには、遊技盤5の裏側に装着された裏カバー37が嵌
合している。この裏カバー37の後面に装着された基板
ケース38の内部には、主制御基板39が配設され、そ
の前側には図柄制御基板40が配設されている。そし
て、液晶ディスプレイ16はこの図柄制御基板40に電
気的に接続されている。主制御基板39の下側で、裏カ
バー37に装着された基板ケース41aの内部にランプ
制御基板42が設けられ、この基板ケース41aに隣接
する基板ケース41bの内部にサウンド制御基板43が
設けられている。
【0031】これら基板ケース41a,41bの下側で
裏機構板30に装着された基板ケース44の内部には、
電源基板45と払出し制御基板46が夫々設けられてい
る。この電源基板45には、図3に示すように、電源ス
イッチ85とリセットスイッチ86とが設けられてい
る。但し、基板ケース44のこれら両スイッチ85,8
6に対応する部位が切り欠かれ、これら両スイッチ8
5,86を片手で同時操作可能になっている。
【0032】更に、発射手段10の後側に装着された基
板ケース47の内部には、発射制御基板48が設けられ
ている。これら制御基板39〜40,42〜43,45
〜46,48は夫々独立のプリント基板で構成され、電
源基板45と発射制御基板48を除くその他の制御基板
39,40,42,43,46には、図9に示すよう
に、CPUとROM及びRAM等を有する1チップ集積
回路からなるマイクロコンピュータ(以下、簡単にマイ
コンと呼ぶ)39A,40A,42A,43A,46A
が夫々設けられている。
【0033】主制御基板39とその他の制御基板40,
42,43,46とは、複数本の信号線でコネクタを介
して電気的に接続され、主制御基板39から各制御基板
40,42,43,46に、所定の遊技動作を実行させ
る種々の制御コマンドを一方向通信にて送信可能になっ
ている。制御コマンドの一方向通信を採用することで、
普通図柄や特別図柄の図柄停止に関する不正を確実に防
止できるとともに、後述する主制御手段50の制御負荷
を軽減でき、制御コマンドの送信制御を簡単化すること
ができる。
【0034】次に、パチンコ機2の制御装置に予め格納
した複数の制御プログラムを介して達成される種々の機
能について、図5の機能ブロック図により説明する。但
し、これら種々の機能は、前述したマイコン39A,4
0A,42A,43A,46A及びROMに格納した種
々の制御プログラム等により、これらの手段50〜5
6、61〜63、70、71、73、75で達成され
る。
【0035】主制御基板39上に構成された主制御手段
50は、遊技態様や遊技球の挙動に応じた遊技動作の制
御、つまり遊技盤5に設けられた種々の遊技部品20,
21や各種の遊技球検知手段18〜21等に設けられた
遊技球検出スイッチ等に対する信号の入出力に関わる遊
技盤5の遊技制御を主として司るとともに、後述する図
柄制御手段60、払出し制御手段70、ランプ制御手段
71、サウンド制御手段73等に必要に応じて制御コマ
ンドを送信出力する。
【0036】図柄制御基板40上に構成された図柄制御
手段60は、主制御手段50から送信されてくる図柄制
御コマンドに基づいて、各図柄表示部24a,24bの
普通図柄を変動制御し、指示された普通図柄態様を表示
するように変動停止を制御する。図柄制御手段60は、
更に、受信した図柄制御コマンドに基づいて、各図柄表
示部23a〜23cの特別図柄を変動制御し、指示され
た特別図柄態様を表示するように変動停止を制御した
り、これら図柄表示部23a〜23cを含む液晶ディス
プレイ16の画面に演出表示させる演出表示制御を実行
する。
【0037】払出し制御基板46上に構成された払出し
制御手段70は、主制御手段50から払出し制御コマン
ドを受信し、払出し手段35による遊技球の払出し制御
を司る。ランプ制御基板42上に構成されたランプ制御
手段71は、主制御手段50からランプ制御コマンドを
受信し、遊技盤5や前枠4等に設けられた多数の装飾用
ランプや演出用ランプ等を含むランプ群72の点灯制御
を司る。
【0038】サウンド制御基板43上に構成されたサウ
ンド制御手段73は、主制御手段50からサウンド制御
コマンドを受信し、球受け皿8の裏側に設けられたスピ
ーカ74を駆動制御してサウンド出力制御を司る。発射
制御基板48上に構成された発射制御手段75は、発射
モータ13を駆動して遊技球の発射制御を司る。ここ
で、外部出力基板32は、特別図柄に関する変動回数や
停止図柄の情報等を、パチンコホールに設けられた図示
しない島コンピュータに送信出力する。
【0039】主制御手段50は、特別図柄用の乱数発生
手段51及び乱数抽出手段52と、乱数判定手段53
と、利益状態発生手段54と、図柄決定手段55と、コ
マンド送信手段56と、2msec信号発生手段57等を備
えている。ここで、乱数発生手段51と乱数抽出手段5
2等により特別図柄用の抽選手段が構成されている。こ
の主制御手段50には、左右のゲート手段18の何れか
を遊技球が通過することに基づいて普通図柄に関する抽
選を行う普通図柄用抽選手段が別途設けられているが、
ここでは、普通図柄抽選手段に関する説明を省略し、特
別図柄用抽選手段について説明する。
【0040】次に、特別図柄用抽選手段の乱数発生手段
51と乱数抽出手段52について説明する。この乱数発
生手段51は、微小な更新周期(例えば、約2msec)で、
例えば「0〜299」までの制御乱数を繰り返し発生す
る。この乱数発生手段51で発生する複数の制御乱数の
うち、1つの制御乱数(例えば、「17」)だけが、予
め定められた特定乱数である大当たり判定図柄として設
定されている。
【0041】乱数抽出手段52は、特別図柄に関して、
特別図柄始動手段20に遊技球が入賞したときの1つの
制御乱数を抽出する。乱数判定手段53は、特別図柄始
動手段20に遊技球が入賞したときに乱数抽出手段52
により1つの制御乱数が抽出されるので、特別図柄の変
動前の時点で、特別図柄に関して、特定乱数と一致した
「大当たり」であるのか、又は「外れ(外れリーチを含
む)」の何れであるかを判定する。
【0042】更に、乱数判定手段53は、確率変動型の
大当たりに関しても判定を行い、確率変動型であると判
定した場合には、当該利益状態である特別遊技が終了し
た後、次回或いは次々回の大当たり迄、或いは所定回数
(例えば、100回)だけ特別図柄が変動する迄、大当
たりとする特定乱数の数を通常のときよりも多くする。
つまり、大当たり確率が通常よりも高くなる。また、乱
数判定手段53は、このような確率変動の場合には、後
述する利益状態発生手段54に所定の利益を与えるよう
に指示する。これも遊技者に有利な利益状態である。
【0043】利益状態発生手段54は、乱数判定手段5
3から大当たりの判定結果を受ける、若しくは、特別図
柄表示手段23の変動後の停止図柄が大当たり図柄とな
ることを条件に、遊技制御に含まれる所定の利益状態発
生ルーチンにより可変入賞手段21の開閉板21aを前
述したように開閉作動させる。更に、利益状態発生手段
54は、乱数判定手段53から前述した確率変動指示を
受けると、普通図柄が「当たり」になることを条件とし
て、特別図柄始動手段20の開閉爪20aを通常時(例
えば、約0.5 秒)よりも長い時間(例えば、約3秒)、
開状態にする等して、遊技球が入り易くなるといった利
益状態を遊技者に与える。
【0044】図柄決定手段55は、乱数判定手段53か
らの判定結果に応じて、所定の抽選プログラムにより、
普通図柄に関して、「当たり」のときには当たり普通図
柄及び当たり普通図柄変動パターンを抽選により決定す
るとともに、「外れ」のときには外れ普通図柄及び外れ
普通図柄変動パターンを抽選により決定する。図柄決定
手段55は、更に、特別図柄に関して、「大当たり」の
ときには大当たりの特別図柄及び大当たり特別図柄変動
パターンを抽選により決定するとともに、「外れ」のと
きには外れ特別図柄及び外れ特別図柄変動パターンを決
定する。
【0045】コマンド送信手段56は、図柄決定手段5
5で決定された変動パターンに基づいて、図柄制御手段
60に対して、特別図柄の為の変動パターン番号を指定
する変動パターン指定コードと、停止図柄と、変動停止
コマンドとを図柄変動毎に制御コマンドとして送信出力
するだけでなく、普通図柄の変動パターンについても同
様に、図柄制御手段60に対して、変動パターン指定コ
ードを含む種々の制御コマンドを送信する。コマンド送
信手段56は、更に、払出し手段35とランプ制御手段
71とサウンド制御手段73等に対して、必要に応じて
その図柄変動に伴う種々の制御コマンドを送信する。
【0046】2msec信号発生手段57は、マイコン39
Aに有するCPU75に供給するクロック信号を分周し
て2msec毎に割込み用信号を発生させ、2msec毎の定期
的な割込み信号をCPU75の割込みポートに供給す
る。この2msec毎の定期的な割込みにより、メイン制御
ルーチンが定期的に実行されるようになっている。
【0047】図柄制御手段60は、特別図柄表示手段2
3を制御する特別図柄制御手段61と、普通図柄表示手
段24を制御する普通図柄制御手段62と、変動パター
ン記憶手段63等を有し、コマンド送信手段56から送
信される図柄制御コマンドを受信し、受信した図柄制御
コマンドを解析する。図柄制御手段60においては、特
別図柄制御手段61により各図柄表示部23a〜23c
における特別図柄変動が制御され、普通図柄制御手段6
2により各図柄表示部24a,24bにおける普通図柄
変動が制御される。変動パターン記憶手段63には、普
通図柄や特別図柄に関して、複数の変動パターン番号の
各々に変動内容(変動時間を含む)を対応づけた変動パ
ターン情報が記憶されている。
【0048】このように、複数の手段51〜56を有す
る主制御手段50は前述したマイコン39Aにより実現
されている。そこで、主制御基板39には前述したよう
に、マイコン39Aを有しており、このマイコン39A
は、CPU75とROM76及びRAM77等を備えて
いる。ここで、主制御手段50による主制御上のメモリ
マップについて説明しておく。
【0049】図6に示すように、先頭部に内蔵RAM7
7用にワーク領域 (アドレス0000H〜00FFH)が割り当て
られ、このワーク領域の後続側に、未使用領域 (アドレ
ス0100H 〜0FFFH)、内蔵レジスタ領域 (アドレス1000H
〜103FH)、未使用領域 (アドレス1040H 〜1FFFH)、CS
IOデコード領域 (アドレス2000H 〜20FFH)、未使用領
域 (アドレス2100H 〜DFFFH)と、更に、プログラム管理
領域 (アドレスE000H〜E0FFH)、内蔵ROM76用にプ
ログラム領域 (アドレスE100H 〜FFFFH)が順々に割り当
てられている。但し、記号Hは、16進数を示すもので
ある。
【0050】RAM77のワーク領域には、図7に示す
ように、遊技制御情報領域77aと、未使用領域77b
と、スタック領域77cと、バックアップ情報メモリ7
7dとがこの順に設けられている。遊技制御情報領域7
7aには、その先頭部に、乱数発生手段51により順次
発生する大当たり抽出用制御乱数と、乱数発生手段51
により発生する複数の抽出用乱数が一巡する毎に一巡を
開始する初期値(先頭値)を更新する初期値更新用乱数
と、前回用いた初期値用乱数と、大当たりに際して確率
変動図柄と非確率変動図柄を決定する大当たり図等決定
用乱数等が記憶されるとともに、これらに続けて、遊技
動作や遊技制御に必要な種々の遊技制御情報が記憶され
る。
【0051】スタック領域77cには、サブルーチンコ
ールする場合のアドレス等が記憶される。また、バック
アップ情報メモリ77dには、主電源が断たれる場合
に、電源復帰時に遊技制御の再開に必要な種々のバック
アップ情報が記憶される。ここで、このマイコン39A
のRAM77とマイコン46AのRAM81には、後述
するバックアップ電源93からのバックアップ用電力が
供給されており、これらRAM77,81の全ての記憶
情報が記憶保持されている。ROM76のプログラム領
域には、遊技動作制御プログラムが主として記憶されて
いる。
【0052】遊技動作制御プログラムについて説明する
と、図8に示すように、遊技制御準備用の第1制御ルー
チンと、遊技制御用の第2制御ルーチンとが予め記憶さ
れている。第1制御ルーチンには、初期設定用サブルー
チン76aと、リセットサブルーチン76bと、バック
アップ情報復帰サブルーチン76cと、異常状態報知サ
ブルーチン76dと、遊技動作停止サブルーチン76e
等が予め記憶されている。第2制御ルーチンには、メイ
ン制御である遊技制御サブルーチン76fと、その遊技
制御サブルーチン76fを定期的に実行するための時間
調節サブルーチン76gと、バックアップ処理サブルー
チン76h等が予め記憶されている。
【0053】払出し制御基板46には前述したように、
払出し制御手段70による払出し制御を司る為のマイコ
ン46Aを有しており、このマイコン46Aは、CPU
79とROM80及びRAM81等を備えている。RA
M81には、主制御用のRAM77と同様にワーク領域
等が設けられ、そのワーク領域には、払出し制御情報領
域やスタック領域、バックアップ情報メモリ等が設けら
れている。また、ROM80には、主制御用のROM7
6と同様にメイン制御である払出し制御用サブルーチ
ン、バックアップデータ復帰サブルーチン、バックアッ
プ処理サブルーチン等が予め記憶されているが、ここで
は、その詳しい説明を省略する。
【0054】次に、電源基板45は、複数の制御基板3
9,40,43〜46の各々に電力を供給するものであ
り、その電源基板45上に構成された電源手段45Aに
ついて説明する。図9に示すように、パチンコホールに
設置された各島構造体毎に複数の変圧トランス94が設
けられ、各変圧トランス94から低圧の交流電圧(AC
24V)が複数台(例えば、5台)のパチンコ機2に同
時供給されている。
【0055】この電源手段45Aには、トグルスイッチ
からなり主電源を手動操作によりオンとオフに切換え可
能な電源スイッチ85と、電源供給手段90と、マイク
ロコンピュータからなる電源監視手段91及びリセット
信号発生手段92と、バックアップ電源93と、プッシ
ュ式のリセットスイッチ86等が設けられている。電源
供給手段90は、AC24VからDC32Vを生成する
とともに、音声出力やランプ点灯に用いるDC12V、
マイコン39A,46A等の制御部に供給するDC5V
を生成し、これらの直流を配線コードを介して制御基板
39〜40,42〜43,46等に個別に電力供給す
る。
【0056】電源監視手段91は、電源スイッチ85を
介して供給されたAC24Vを直接読み込んで供給電圧
を常時監視し、停電が発生したり、電源スイッチ85の
オフ操作により主電源が断たれたとき、或いは主電源に
何らかの電圧異常が検出された場合に、電圧異常を示す
「L」レベルの電圧異常信号VSをマイコン39A,4
6Aの最優先割込みポート「NMI(ノン・マスカブル
・インタラプタ)ポート」に夫々出力する。それ故、マ
イコン39Aにより、遊技制御が実質的に中断され、C
PU75のレジスタやスタックポインタの値、遊技球の
入賞や払出し途中の情報等、記憶保持する必要を有する
種々の情報が最優先でバックアップされる。
【0057】また、払出し制御用のマンコン46Aによ
っても、主制御と同様に、払出し制御が実質的に中断さ
れ、記憶保持する必要を有する種々の情報が最優先でバ
ックアップされる。リセット信号発生手段92は、電源
監視手段91から「L」レベルの電圧異常信号VSを受
けたときから、バックアップ処理に要する所定微小時間
(例えば、約120msec)だけ遅延させて、「L」レベルに
切換えたシステムリセット信号SR(L) を、遅延手段7
8と各CPU79,82〜84に出力する一方、電源投
入時又は停電解消時の電源供給に際しては、「H」レベ
ルのシステムリセット信号SR(H) を出力する。
【0058】ここで、主制御基板39には遅延回路78
が設けられており、図11に示すように、T1の時点に
おいて、「L」レベルに切換わるシステムリセット信号
SR(L) を受けた場合には、何ら遅延することはなく、
T1の時点で同時にシステムリセット信号SR(L) がマ
イコン39Aに供給されるが、T2の時点で「H」レベ
ルに切換わるシステムリセット信号SR(H) を受けた場
合には、T2の時点よりも所定微小時間tだけ遅れたT
3の時点で、マイコン39Aにシステムリセット信号S
R(H) が供給される。
【0059】それ故、システムリセット信号SR(L) が
CPU75,79,82〜84の各々のリセット端子に
同時に供給された場合、CPU75,79,82〜84
の初期化に伴って各制御動作が夫々停止する。しかし、
主電源の復帰に際して、リセット信号発生手段92がシ
ステムリセット信号SR(H) を出力したとき、CPU7
5だけが、その他のCPU79,82〜84よりも所定
微小時間tだけ遅れて遊技制御が開始される。
【0060】バックアップ電源93(これがバックアッ
プ電源手段に相当する)は、充電用コンデンサ等からな
り、このコンデンサから出力されるDC5Vを、両RA
M77,81にバックアップ用として、夫々常に供給し
ている。それ故、主電源が断たれた場合でも、バックア
ップ情報メモリ77dを含むRAM77,81の全ての
記憶情報が継続して記憶保持される。但し、このバック
アップ電源93による両RAM77,81のバックアッ
プ動作は、長時間継続可能である。
【0061】電源基板45には、電源スイッチ85に接
近させてリセットスイッチ86が設けられており、電源
スイッチ85による主電源の投入と同時にこのリセット
スイッチ86を指で押圧操作したとき、リセットスイッ
チ86から「L」レベルのリセット信号(消去信号)C
LがCPU75,79の各リセット端子に同時に出力さ
れる。その結果、各マイコン39A,40A,42A,
43A,46AのRAMの全てを同時にリセットしてデ
ータ消去することができる。
【0062】ところで、図示しないが、DC32Vを生
成する生成回路の平滑回路には、大容量の平滑コンデン
サが設けられており、図10に示すように、電源スイッ
チ85がオフに切換えられたり、停電発生により、主電
源が断たれて電源供給手段90にAC24Vが供給され
なくなり、電圧異常が検出された時点から、DC5V生
成を維持できる最低限の設定電圧である下限設定電圧V
L (例えば、約6〜7V)に低下するまで、約120ms
ecを確保できるようになっている。つまり、この約12
0msecの間に、主制御手段50と払出し制御手段70に
おいては、前述したバックアップ処理を確実に実行可能
になっている。
【0063】ここで、バックアップ電源93から供給さ
れるバックアップ用電力の電圧低下異常を検出する簡単
な電源異常検出回路95(これが異常状態検出手段に相
当する)について、図12に基づいて説明する。Dフリ
ップフロップ(D−F/F)96の入力端子Dには制御
電圧(5V)Vcが印加され、クロック端子CKにはO
Rゲート97の出力信号が供給され、ORゲート97に
はバックアップ電圧VbとクロックパルスCLKが供給
されている。D−F/F96の出力端子Qからの出力信
号SbはCPU75の入力ポートに供給されるようにな
っている。また、D−F/F96のリセット端子RST
にはシステムリセット信号SRが供給されている。
【0064】それ故、図13に示すように、主電源が断
たれた状態であっても、バックアップ電圧Vbだけが常
に「H」レベルであるため、主電源を投入した場合、制
御電圧(5V)Vcが「H」レベルに上昇し、クロック
パルスCLKも供給されるが、出力端子Qからの出力信
号Sbは、依然として「L」レベルのままである。しか
し、バックアップ電圧Vbが一瞬でも遮断されたような
場合には、クロックパルスCLKの立ち上がりのタイミ
ングで、出力端子Qが「H」レベルになり、CPU75
の入力ポートに供給される電源異常信号Sbが「H」レ
ベルであるため、バックアップ電圧Vbの異常を検出す
ることができる。
【0065】次に、主制御手段50により実行される遊
技動作制御について、図14のフローチャートに基づい
て説明する。但し、図中の符号Si(i=11、12、
13・・・)は各ステップである。営業開始に際して、
パチンコ機2の前枠2を前方に開いた状態で、リセット
スイッチ86を押しながら電源スイッチ85がオン側に
切換えられると、パチンコ機2に主電源が投入される。
この場合、前述したように、遅延回路78の作動によ
り、この遊技動作制御が、その他の制御手段60,7
0,71,73による制御開始時期よりも、所定微小時
間tだけ遅れて開始される。
【0066】即ち、変圧トランス94からの交流電圧
(AC24V)が電源スイッチ85を介して電源基板4
5に供給され、電源供給手段90からの直流が制御基板
39〜40,42〜43,46に夫々供給されるのと同
時に、リセット信号発生手段92からシステムリセット
信号SR(H) が遅延回路78とマイコン40A,42
A,43A,46Aに同時に供給され、これらマイコン
40A,42A,43A,46Aによる制御動作が開始
された後、所定微小時間tだけ遅れてマイコン39Aに
より遊技動作制御が開始される。
【0067】この制御が開始されたときに、前述したよ
うに、リセットスイッチ86が操作されている場合には
(S11:Yes )、先ずマイコン39AのCPU75の各
メモリやレジスタを初期化する初期設定が実行される
(S12)。次に、遊技制御情報領域77aのうち、大当
たり関連情報以外の遊技制御情報がリセット(消去)さ
れる(S13)。即ち、S13の消去ステップでは、図7に
おいて、遊技制御情報領域77aのうち、アドレス「00
00H 」〜「0009H 」に記憶されている「大当たり抽出用
乱数」と、「初期値更新用乱数」と、「前回の初期値用
乱数」と、「大当たり図柄決定用乱数」以外の、アドレ
ス「000AH 」〜「00FFH 」に記憶されたその他の遊技制
御情報だけが消去される。
【0068】次に、図柄表示手段22に表示する初期図
柄を設定したり、S23〜S32のメインの遊技制御サブル
ーチンを割込みにより繰り返し実行する制御周期を「2
msec」に設定する等の種々の初期値が設定される(S1
4)。次に、所定の制御周期「2msec」に達するまでの
残余時間において、初期値乱数作成処理(S15)と、メ
インループ内乱数作成処理(S16)とを繰り返して実行
するループ処理状態になる。
【0069】ここで、初期値乱数作成処理においては、
乱数発生手段51により発生する制御乱数(1〜29
9)が一巡する毎に、例えば、「0〜299」のうちか
ら乱数的に更新して、次の一巡を開始する先頭値(所
謂、一巡初期値)を決定する処理である。また、メイン
ループ内乱数作成処理においては、例えば、数値「0〜
19」のうちから乱数的に更新して、次回の外れ時に停
止させる、左図柄と中図柄と右図柄を選択して決定する
処理である。このように、制御開始から約2msecが経過
するまでの余り時間を、S15とS16を繰り返し実行する
ことで、処理時間が調節される。
【0070】ところで、S15〜S16を実行中に、制御開
始から約2msecが経過し、2msec信号発生手段57から
2msec割込み信号がCPU75に内部割込みとして供給
される。その結果、S15〜S16の処理時間調節ルーチン
が途中で強制的に停止され、図15に示すメインの遊技
制御サブルーチンが割込み処理として実行される。
【0071】次に、そのメイン制御である遊技制御用サ
ブルーチンについて、図15に基づいて説明する。この
制御が開始されると、先ず、特別図柄始動手段20や可
変入賞手段21等の電動役物を駆動するソレノイドに駆
動信号を出力する駆動信号出力処理が実行される(S2
3)。次に、各入賞手段18〜21に設けた入賞検出セ
ンサ、遊技球の補給切れ検出センサや満杯検出スイッチ
等の各種のスイッチからのスイッチ信号を読み込むスイ
ッチ信号入力処理が実行される(S24)。次に、抽選用
カウンタを作動させて、300個の制御乱数を、0〜2
99の範囲内で順々に更新しながら発生させる抽選用数
値更新処理が実行される(S25)。
【0072】但し、S25においては、300個の制御乱
数発生が一巡した場合、S15において更新された一巡周
期の先頭値が抽出され、その先頭値が次回の一巡におけ
る初期値として更新して設定される。この場合、一巡周
期の初期値更新に伴って、「17」等の大当たり判定図
柄も同時に更新される。次に、払出し制御手段70に払
出し制御コマンドを出力する処理が実行され(S26)、
サウンド制御手段73にサウンド制御コマンドを出力す
る処理が実行され(S27)、更に、ランプ制御手段71
にランプ制御コマンドを出力する処理が実行される(S
28)。
【0073】次に、普通図柄表示手段24の図柄表示部
24a,24bに普通図柄を変動表示させる等の普通図
柄に関する処理が実行される(S29)。次に、特別図柄
表示手段23の図柄表示部23a〜23cに特別図柄を
変動表示させる等の特別図柄に関する処理が実行される
(S30)。次に、特別図柄始動手段20の開閉爪20a
を駆動する場合には、その為の作動を指令するコマンド
を出力する作動コマンド出力処理が実行される(S3
1)。また、可変入賞手段21の開閉板21aを駆動す
る場合には、その為の作動を指令するコマンドを出力す
る作動コマンド出力処理が実行され(S32)、リターン
する。
【0074】このリターンの時点で、メインの遊技制御
サブルーチンを実行開始してから約2msecが経過してい
ないときには、前述したように、S15〜S16を繰り返し
実行することで、制御時間が調節される。そして、2ms
ec割込みが発生した場合、メインの遊技制御サブルーチ
ンが繰り返して実行される。ところで、遊技途中におい
て停電が発生して不意に主電源が断たれ、電源供給手段
90にAC24Vが供給されなくなり、電源監視手段9
1から出力される「L」レベルの電圧異常信号VSがC
PU75,79の最優先割込みポートに供給される。
【0075】その結果、主制御手段50においては遊技
制御が実質的に中断され、払出し制御手段70において
も払出し制御が実質的に中断され、バックアップ処理サ
ブルーチンにより、夫々バックアップ処理が実行され
る。ここでは、主制御手段50におけるバックアップサ
ブルーチンについて、図16に基づいて説明する。この
制御が開始されると、先ず、CPU75に有するレジス
タやスタックポインタの設定情報(種々の設定値を含
む)がバックアップ情報メモリ77dに記憶される(S
40)。
【0076】次に、普通入賞手段19だけでなく、特別
図柄始動手段20や可変入賞手段21に入賞したが検出
されずに残存している入賞残存球を検出してバックアッ
プ情報メモリ77dに記憶され(S41)、更に、球貸し
を含めて払出し手段35により払出されたが、検出され
ずに残存している払出し球を検出してバックアップ情報
メモリ77dに記憶される(S42)。更に、特別遊技に
関する大当たり情報、遊技球の保留球数、遊技球の払出
し指令コマンド等、遊技者の利益状態に関する情報もバ
ックアップ情報メモリ77dに記憶される(S43)。
【0077】そして、最終的に、チェックサムデータを
作成し、そのチェックサムデータが遊技制御情報領域7
7aの末尾アドレスに記憶され(S44)、このバックア
ップの割込み処理制御を終了する。このチェックサムデ
ータについて簡単に説明しておくと、図7に示す遊技制
御情報領域77aに記憶した記憶情報の各々は2バイト
構成であり、これら記憶情報の全てを、各桁上がりなし
の2進数で足し算した2バイト(上位1バイトと下位1
バイト)からなる加算結果のデータを求め、下位1バイ
トのデータをチェックサムデータとして求めたものであ
る。
【0078】このように、バックアップ処理が実行され
た後、電圧異常信号VSを受けたリセット信号発生手段
92は、電圧異常信号VSを受けてから約120msec後
に制御動作停止用のシステムリセット信号SR(L) が、
CPU75,79,82〜84の各リセット端子と、遅
延回路78を介してCPU75のリセット端子に同時に
供給される。それ故、各マイコン39A,40A,42
A,43A,46AのCPU75,79,82〜84や
RAMは夫々リセットされ、各CPU75,79,82
〜84の制御動作が完全に停止する。
【0079】その後、停電から復帰した場合には、電源
供給手段90により、各マイコン39A,40A,42
A,43A,46A、電源監視手段91やリセット信号
発生手段92に直流が供給されるため、リセット信号発
生手段92から各CPU75,79,82〜84のリセ
ット端子にシステムリセット信号SR(H) が供給され、
CPU75による図14に示す遊技動作制御が他のCP
U75,79,82〜84による制御よりも所定微小時
間tだけ遅れて開始される。所定微小時間tだけ遅れて
図14の遊技動作制御が開始されると、この場合、リセ
ットスイッチ86が操作されていない(S11:No)。
【0080】そこで、CPU75の入力ポートに供給さ
れている信号レベルが読み込まれ、電源異常検出回路9
5から「L」レベルの電源異常信号Sbが入力されて正
常な場合には(S17:No)、遊技制御情報領域77aに
記憶した記憶情報について、前述したように、チェック
サム処理により2バイトからなる加算結果データの下位
側1バイトのチェックサムデータが演算により作成され
る(S20)。次に、S20で求めたチェックサムデータ
と、遊技制御情報領域77aの末尾アドレスに記憶され
ているチェックサムデータとが比較され、一致した場合
には(S21:Yes)、バックアップ情報復帰サブルーチ
ンによるバックアップ情報復帰処理が実行される(S2
2)。
【0081】このバックアップ情報復帰処理において
は、バックアップ情報メモリ77dに記憶保持されてい
た記憶情報に基づいて、レジスタやスタックポインタの
値がCPU75の所定のアドレスに設定されるととも
に、停電復帰画面を表示させる表示コマンドを図柄制御
手段60に送信したり、普通図柄や特別図柄に関する保
留球数を表示させる表示コマンドをランプ制御手段71
に送信したり、未払いの遊技球を払出すように払出しコ
マンドを払出し制御手段70に送信する等、遊技制御を
再開可能な状態に復帰される。
【0082】その後、前述したように、S15〜S16が繰
り返して実行される。ところで、ゴト師等により、所謂
ぶら下げ手法等により細工が施されて、主制御用CPU
75に対してシステムリセット信号SRが不正に供給さ
れた場合、制御上の異常が発生することになり、CPU
75のプログラムカウンタの値がリセットされる。その
結果、遊技動作制御は、その制御途中において強制的に
リセット状態となり、遊技動作制御はその先頭ステップ
(S11)から新規に実行される。
【0083】この遊技動作制御を開始したときに、電源
異常信号Sbが「L」レベルで正常な場合には(S17:
No)、前述したようにチェックサムデータが作成される
(S20)。この場合には、前回のバックアップ処理時に
おける遊技制御情報領域77aの記憶内容と、現時点に
おける記憶内容とが異なるため、これら2つのチェック
サムデータが一致しなくなり(S21:No)、遊技制御情
報領域77aのうち、大当たり関連情報以外の遊技制御
情報がリセット(消去)される(S13)。
【0084】このように、主電源が断たれていない状
態、つまり電源投入後の状態において、システムリセッ
ト信号SRが不正に発生するような制御上の異常時に
は、システムリセット信号SRにより遊技動作制御がそ
の最初のステップから新規に実行開始される場合でも、
大当たり抽出用乱数や初期値更新用乱数等の大当たり関
連情報については消去されることがないため、乱数発生
手段51により発生する制御乱数や、一巡する毎の初期
値については継続させることができ、ゴト師等による不
正な大当たり抽選の狙い打ちを確実に防止することがで
きる。
【0085】ところで、バックアップ電源93からRA
M77,81に供給されているバックアップ電力が、ゴ
ト師等により一時的にでも断たれるような事態が発生し
た場合には、RAM77,81に記憶していた全ての記
憶情報が一瞬に「00H 」のデータに変化する。しか
も、この場合には、電源異常検出回路95におけるD−
F/F96の出力端子QからCPU75の入力ポート
に、「H」レベルの電源異常信号Sbが供給されてい
る。そこで、CPU75がRAM77にアクセスし、遊
技制御情報領域77aから読み込まれたデータが、「0
0H 」であって有り得ないデータであるため、アブノー
マルステートエラーが発生する等して、システムリセッ
ト信号SRが発生する。
【0086】その結果、遊技動作制御は、その制御途中
において強制的にリセット状態となり、遊技動作制御は
その先頭ステップ(S11)から新規に実行される。この
遊技動作制御を開始したときに、「H」レベルの電源異
常信号Sbが入力されているため(S17:Yes )、図柄
制御手段60やランプ制御手段71に異常状態に伴うエ
ラー表示を行うように、異常状態報知処理(図17参
照)が実行される(S18)。
【0087】この制御が開始されると先ず、ランプ制御
手段71に対して、不正によるエラー状態表示コマンド
が送信される(S50)。それ故、ランプ群72のうちの
遊技盤5や前枠4に設けられたエラー表示用ランプが高
速で点滅表示される。このエラー表示用ランプの点滅に
より、遊技者だけでなく、パチンコホールの従業員にも
不正が行われたことを報知することができる。
【0088】また、図柄制御手段60に対して、不正に
よるエラー状態表示コマンドが送信される(S51)。そ
れ故、図柄制御手段60においては、特別図柄が変動中
であっても、図柄表示手段22の表示が、図柄変動から
エラー表示画面に切り換わるため、不正が行われたこと
を報知することができる。更に、サウンド制御手段73
に対しても、不正によるエラー状態発生コマンドが送信
される(S52)。それ故、サウンド制御手段73におい
ては、スピーカ74により、サイレンのような異常事態
が発生したサウンドが出力されるため、サウンドによっ
ても、不正が行われたことを報知することができる。
【0089】次に、外部出力基板32に対しても不正に
よるエラー情報が出力され(S53)、この報知処理制御
を終了して、遊技動作制御のS19にリターンする。それ
故、外部出力基板32に出力されたエラー情報が島コン
ピュータに送信出力されるため、パチンコホール側で
も、何れのパチンコ機2で不正が発生したのかを、確実
且つ正確に管理することができる。この場合には、図1
4の遊技動作制御において、ホールド要求によりホール
ドモードが設定され、CPU75に対するホールド状態
が設定される(S19)。
【0090】その結果、発射ハンドル11操作により発
射手段10を介して遊技球を遊技領域5aに発射させる
ことができるが、遊技球が何れの入賞手段18〜21に
入賞した場合でも、遊技球の入賞を検出することができ
ないだけでなく、入賞に対する遊技球の払出しも行われ
なくなる。即ち、不正行為を行った結果として、遊技球
を消費するだけでなく、不利な状態が継続するようにな
る。勿論、この場合にも、ゴト師等による不正な大当た
り抽選の狙い打ちを確実に防止することができる。
【0091】ここで、乱数発生手段51及び乱数抽出手
段52等で抽選手段が構成されている。また、主制御手
段50が遊技制御手段に相当し、演算処理部がCPU7
5に相当し、プログラム記憶部がROM77に相当し、
情報記憶部がRAM77に相当する。更に、異常状態報
知サブルーチン76dが異常状態報知手段に相当し、遊
技動作停止サブルーチン76eが遊技動作停止手段に相
当する。
【0092】次に、実施形態の変更形態について説明す
る。 1〕電源異常検出回路95は、図12に示すものに限ら
れるものではなく、複数のトランジスタやゲート素子等
の電子素子を適宜組合せた各種の検出回路であってもよ
い。 2〕異常状態報知処理制御により、主制御手段50から
エラーコマンドを受信した場合、図柄制御手段60やサ
ウンド制御手段73等においては、このエラー発生報知
を行ってから、夫々ホールド状態になり、少なくとも3
0秒〜1分間は、そのホールド状態を解除できなないよ
うに構成してもよい。
【0093】3〕異常状態報知処理制御により、発射手
段10による遊技球の発射制御を停止させるように構成
してもよい。 4〕リセット信号発生手段92からのシステムリセット
信号SRは、主制御基板39と払出し制御基板46だけ
に供給されるように構成し、システムリセット信号SR
で主制御手段50と払出し制御手段70だけをリセット
するようにしてもよい。 5〕リセット信号発生手段92を省略するようにしても
よい。この場合、電源手段45を簡単化することができ
る。
【0094】6〕図柄制御基板40とサウンド制御基板
43とランプ制御基板42のうちの何れ2つ、例えば、
図柄制御基板40とサウンド制御基板43とを1つのプ
リント基板で構成してもよく、図柄制御基板40とラン
プ制御基板42とを1つのプリント基板で構成してもよ
く、サウンド制御基板43とランプ制御基板42とを1
つのプリント基板で構成してもよい。この場合、これら
制御基板の配置の自由度を高めることができる。
【0095】7〕電源監視手段91は、AC24Vを整
流した直流電圧を監視するように構成してもよい。この
場合、電源監視手段91の構成を簡単化することができ
る。 8〕本発明は、以上説明した実施形態や変更形態に限定
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々変更を付加し、更に、パチンコ機に限らず、遊技球
やコイン等の各種の遊技媒体を用いるアレンジボール
機、雀球遊技機、回胴遊技機等の種々の遊技機に本発明
を適用することが可能である。
【0096】
【発明の効果】 本願の発明によれば、ぶら下げ等の不
正行為により、記憶保持用のバックアップ用電力供給が
一瞬でも遮断された場合、電源手段のバックアップ用電
力が所定電圧以下に低下し、その電圧以下が電源異常検
出手段により検出されとともに、情報記憶部に記憶保持
していた記憶情報の全てが「00H]」のデータに変化す
る。この場合、主制御用CPUが情報記憶部にアクセス
し、読み込んだデータが「00H]」であって、有り得な
いデータであるため、アブノーマルステートエラーが発
生する等して、システムリセット信号が不正に発生す
る。その結果、主制御用CPUに有するプログラムカウ
ンタの値がリセットされ、遊技制御による大当たり乱数
発生が電源投入時と同様の条件で実行され、大当たり抽
選を狙いやすくなる。
【0097】しかし、このように、バックアップ電圧低
下が電源異常検出手段により異常であると検出された場
合に、その異常を遊技機において報知したり、遊技機の
外部にも異常を報知するようにすれば、不正を行った遊
技者やその周辺の遊技者だけでなく、ホール側にも不正
が通報されるようになり、不正行為を迅速に且つ正確に
発見することができる。それ故、ゴト師等による不正な
大当たり抽選の狙い打ちを確実に防止することができ
る。
【0098】更に、前記電源異常検出手段を、複数の電
子素子を組合せた電源異常検出回路で構成するような場
合には、バックアップ電力の電圧低下を、簡単な電源異
常検出回路で検出することができる。また、前記電源異
常検出手段が異常を検出した場合、遊技制御手段に遊技
動作の少なくとも一部を停止させる遊技動作停止手段を
備えるような場合には、遊技動作の少なくとも一部とし
て、遊技者に有利な第1状態の発生を阻止ことができ、
不正な利益状態の発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機(弾球遊技
機)の斜視図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図3】パチンコ機の背面図である。
【図4】パチンコ機の側面図である。
【図5】パチンコ機の制御系の機能ブロック図である。
【図6】パチンコ機の制御上のメモリマップの図表であ
る。
【図7】RAMのワーク領域に記憶する記憶情報の図表
である。
【図8】遊技動作制御プログラムに含まれるサブルーチ
ンを示す図表である。
【図9】電力供給回路図及び制御信号回路図である。
【図10】主電源が断たれるとき及びその復帰時におけ
る供給電圧及び制御信号のタイムチャートである。
【図11】各制御基板に供給されるシステムリセット信
号のタイムチャートである。
【図12】電源異常検出回路を示す回路図である。
【図13】バックアップ電源異常時の各種信号のタイム
チャートである。
【図14】遊技動作制御のフローチャートである。
【図15】メインの遊技制御のフローチャートである。
【図16】主制御手段によるバックアップ処理制御のフ
ローチャートである。
【図17】異常状態報知処理制御のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
2 パチンコ機(弾球遊技機) 39A マイクロコンピュータ 51 乱数発生手段 52 乱数抽出手段 75 CPU 76 ROM 76d 異常状態報知サブルーチン 76e 遊技動作停止サブルーチン 76f 遊技制御サブルーチン 77 RAM 77a 遊技制御情報領域 93 バックアップ電源 95 電源異常検出手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技動作に関連して遊技者に有利な第1
    状態と遊技者に不利な第2状態とを択一的に決定するた
    めの抽選を行う抽選手段(51,52) を有し、この抽選手段
    による抽選結果に基づいて遊技動作を制御可能な遊技制
    御手段(76f)を備えた遊技機において、 前記遊技制御手段(50)は、遊技制御プログラムを記憶す
    るプログラム記憶部(76)と、遊技動作と遊技制御に関連
    する遊技制御情報を書換え可能に記憶する情報記憶部(7
    7)と、演算処理部(75)とを含む制御手段(39A) を有し、 主電源が断たれた状態でも情報記憶部(77)の記憶情報を
    記憶保持できるように情報記憶部にバックアップ用電力
    を供給するバックアップ電源手段(93)と、 前記バックアップ電源手段(93)のバックアップ用電力が
    所定電圧以下に低下した場合に異常と判定する電源異常
    検出手段(95)と、 を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記電源異常検出手段(95)は、複数の電
    子素子を組合せた電源異常検出回路で構成されたことを
    特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記電源異常検出手段(95)が異常を検出
    した場合、その異常を報知する異常状態報知手段(76d)
    を備えたことを特徴とする請求項1又2に記載の遊技
    機。
  4. 【請求項4】 前記電源異常検出手段(95)が異常を検出
    した場合、遊技機の外部に異常を報知する異常信号を出
    力する異常状態報知手段(76d) を備えたことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記電源異常検出手段(95)が異常を検出
    した場合、遊技制御手段(76f) に遊技動作の少なくとも
    一部を停止させる遊技動作停止手段(76e) を備えたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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