JP2003144658A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2003144658A
JP2003144658A JP2001347519A JP2001347519A JP2003144658A JP 2003144658 A JP2003144658 A JP 2003144658A JP 2001347519 A JP2001347519 A JP 2001347519A JP 2001347519 A JP2001347519 A JP 2001347519A JP 2003144658 A JP2003144658 A JP 2003144658A
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Japan
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game
ball
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Application number
JP2001347519A
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English (en)
Inventor
Shiro Okuyama
史朗 奥山
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Fuji Shoji Co Ltd
Original Assignee
Fuji Shoji Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記憶手段に書換え可能に記憶する種々の情報
の情報量の将来的な変更に対しても、遊技制御プログラ
ムを変更することなく容易に対処できるようにするこ
と、汎用性を有する遊技制御プログラムを作成できるよ
うにすること。 【解決手段】 内蔵ROM83Aは、タイマ情報メモリ
領域や図柄情報メモリ領域等を有する複数機種に共通な
共通記憶部CMと、普通図柄用保留球数情報メモリや特
別図柄用保留球数情報メモリ等を有し、複数機種に共通
ではない状態にすることの可能な非共通記憶部NMとを
有し、内蔵ROM83Aにおいて、共通記憶部CMに後
続する後続側に非共通記憶部NMを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はパチンコ機、アレ
ンジボール機、雀球遊技機等の弾球遊技機に関し、特に
複数機種に共通な共通記憶部と、複数機種に共通でない
状態にすることが可能な非共通記憶部とを有する書換え
可能な記憶手段に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、第1種のパチンコ機等の弾球遊
技機においては、遊技盤にゲート手段(通過手段)や特
別図柄始動手段(電動式チューリップ)、1又は複数の
普通図柄を変動表示可能な普通図柄表示手段、複数の特
別図柄を変動表示可能な特別図柄表示手段、アタッカー
と呼ばれる可変入賞手段(開閉式入賞手段)等を備え、
遊技者が発射手段の発射ハンドルを操作することで、球
受け皿に貯留された遊技球が遊技盤の遊技領域に順々に
発射される。
【0003】そして、発射された遊技球が遊技釘や風車
で落下方向を変えながら落下し、ゲート手段を通過した
場合、普通図柄表示手段における普通図柄が所定変動時
間だけ変動し、遊技球のゲート手段への通過時点で抽選
された結果が当たりの場合、その変動後の停止図柄が特
定図柄態様となり、特別図柄始動手段の1対の開閉爪が
所定時間だけ開放されて入賞し易くなる。
【0004】また、発射された遊技球が特別図柄始動手
段に入賞した場合、特別図柄表示手段における複数の特
別図柄が所定変動時間だけ変動し、遊技球の特別図柄始
動手段への入賞時点で抽選された結果が大当たりの場
合、その変動後の停止図柄が特定図柄態様(所謂、「7
77」等の大当たり図柄態様)となり、可変入賞手段が
所定条件に基づいて、設定回数(例えば、16ラウン
ド)まで開閉動作を繰り返し、遊技者に有利な利益状態
である特別遊技が発生する。
【0005】ところで、普通図柄の変動中にゲート手段
を通過した複数の遊技球を順次検出した場合、或いは、
特別図柄の変動中に特別図柄始動手段に入賞した複数の
遊技球を順次検出した場合には、予め設定された上限保
留個数(例えば、4個)を限度に保留球を夫々記憶し、
図柄変動が終了する毎に、保留球数を1つずつ減らして
消化するようにし、最終的に、保留球が無くなるまで図
柄変動が繰り返して実行される。
【0006】但し、大当たり発生後の特別遊技実行中に
遊技球が特別図柄始動手段に入賞した場合には、図柄変
動は行われず、その入賞した遊技球は保留球として同様
に記憶されている。そして、その特別遊技が終了してか
ら、その保留球数を順次消化するように図柄変動が行わ
れる。この場合、制御装置に設けられた記憶手段である
内蔵RAMに、遊技動作や遊技制御に関連する種々の情
報を記憶する複数種類の記憶領域を設ける場合、これら
記憶領域の略中央部に、保留球情報を記憶する記憶領域
を設けたものが知られている。
【0007】例えば、図9に示すように、内蔵RAM1
83Aには、その先頭アドレス(OOOOH) から、普通図柄
や特別図柄の確定時間を指定するタイマ等の種々のタイ
マ設定用時間を記憶するタイマ情報メモリ領域、普通図
柄の保留球情報を最大4個分まで一時的に記憶可能な普
通図柄用保留球情報メモリ領域、特別図柄に関連する指
定図柄を記憶する図柄情報メモリ領域、特別図柄の保留
球情報を最大4個分まで一時的に記憶可能な特別図柄用
保留球情報メモリ領域、各種の制御コマンドを一時的に
記憶するコマンドバッファ領域、図柄変動回数等の種々
のカウンタ値等を記憶するカウンタ・スイッチ情報メモ
リ領域、等が設けられている。
【0008】ここで、普通図柄の各保留球情報は、ゲー
ト手段を通過したときに抽出された制御乱数と、保留順
番とからなり、数バイト分のメモリ容量を必要とし、ま
た、特別図柄の各保留球情報は、特別図柄始動手段に入
賞したときに抽出された制御乱数と、保留順番とからな
り、同様に数バイト分のメモリ容量を必要とする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】 このように、従来の
弾球遊技機においては、その制御装置に有する内蔵RA
Mに、遊技動作や遊技制御に関連する種々の情報を記憶
する複数種類の記憶領域を設ける場合に、保留球情報を
記憶する記憶領域については、これら記憶領域の略中央
部に設けられているため、将来的に、保留球数が現在の
4個から、10個、15個、20個・・等に拡大され、
それに応じて記憶容量が拡張された場合、これら普通図
柄や特別図柄用の保留球情報メモリ領域に後続する各メ
モリ領域の記憶情報の全てを後続側に順次移行させるプ
ログラム変更作業が必要となるという問題がある。
【0010】更に、このように、機種毎に記憶メモリの
記憶容量が異なる場合には、制御上のメモリマップが異
なるため、遊技制御制御プログラムを共通化できず、保
留可能球数が異なる機種毎に、遊技制御プログラムを個
別に作成する必要があること、等の問題がある。本発明
の目的は、記憶手段に書換え可能に記憶する種々の情報
の情報量の将来的な変更に対しても、遊技制御プログラ
ムを変更することなく容易に対処できるようにするこ
と、汎用性を有する遊技制御プログラムを作成できるよ
うにすること、等である。
【0011】
【課題を解決するための手段】 本願の弾球遊技機は、
遊技動作と遊技制御に関連する種々の情報を書換え可能
に記憶する記憶手段と、予め定められた条件を充足した
場合に遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発
生手段とを備えた弾球遊技機において、記憶手段は、複
数機種に共通な共通記憶部と、その複数機種に共通では
ない状態にすることの可能な非共通記憶部とを有し、記
憶手段において共通記憶部に後続する後続側に非共通記
憶部を設けたものである。
【0012】記憶手段に有する共通記憶部には、遊技者
により弾球遊技が行われる際の遊技動作と遊技制御に関
連する種々の情報であって、情報量が変更された場合で
も、記憶容量が拡張されるようなことがない、複数機種
に共通な情報が記憶される。一方、記憶手段に有する非
共通記憶部には、遊技者により弾球遊技が行われる際の
遊技動作と遊技制御に関連する種々の情報であって、将
来的に記憶容量が拡張され、複数機種に共通ではない状
態に発展する可能性のある種々の情報が記憶される。
【0013】そこで、将来的な仕様変更等により、非共
通記憶部に記憶する記憶容量を拡張させる必要性が実際
に生じた場合でも、非共通記憶部は共通記憶部の後続側
に設けられているため、共通記憶部に何ら影響を及ぼす
ようなことない。即ち、遊技制御を実行する制御上のメ
モリマップに何ら変更が生じるようなことがない。それ
故、遊技制御のための遊技制御プログラムを機種毎に変
更することなく、非共通記憶部の記憶容量を拡張可能で
あり、汎用性を有する遊技制御プログラムを作成するこ
とができる。
【0014】ここで、所定の球検知手段で遊技球が検知
されることを条件に遊技図柄を変動表示する図柄表示手
段を設け、利益状態発生手段は停止時の遊技図柄が特定
図柄となることに関連して利益状態を発生させるように
構成され、非共通記憶部は球検知手段で検知された遊技
球のうち、未だ遊技図柄の変動表示に供していない保留
球に関する保留球情報を記憶するように構成してもよ
い。この場合、将来的な仕様変更等により、保留球数
が、現在の「4個」から「10個」、「20」個と増大
されるのに応じて、保留球情報の情報量が増加し、非共
通記憶部の記憶容量を拡張させる必要が生じた場合、或
いはその逆に非共通記憶部の記憶容量を減縮させる必要
が生じた場合でも、遊技制御プログラムを変更すること
なく、容易に対処することができる。
【0015】また、所定の第1球検知手段で遊技球が検
知されることを条件に普通図柄を変動表示する普通図柄
表示手段と、所定の第2球検知手段で遊技球が検知され
ることを条件に特別図柄を変動表示する特別図柄表示手
段とを有し、非共通記憶部は、第1球検知手段で検知さ
れた遊技球のうち未だ普通図柄の変動表示に供していな
い第1保留球に関する第1保留球情報と、第2球検知手
段で検知された遊技球のうち未だ特別図柄の変動表示に
供していない第2保留球に関する第2保留球情報とを記
憶する記憶部であってもよい。
【0016】この場合、普通図柄のための保留球数と特
別図柄のための保留球数の何れが増大されるのに伴っ
て、第1保留球情報や第2保留球情報の情報量が増大
し、結果的に、非共通記憶部の記憶容量を拡張するよう
な場合でも、遊技制御プログラムを変更することなく、
容易に対処することができる。また、前記記憶手段に、
非共通記憶部に後続する後続側に未使用領域を設けるよ
うに構成してもよい。この場合には、非共通記憶部の記
憶容量を拡張させた場合でも、その拡張分を、非共通記
憶部に後続する未使用領域で容易に吸収させることがで
き、遊技制御プログラムを変更することなく、容易に対
処することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基いて説明する。本実施形態は、パチンコホー
ルの島構造体に設置される所謂カード式弾球遊技機と呼
ばれる第1種パチンコ機に本発明を適用した場合の一例
であり、パチンコホールに設けられた島構造体には、そ
の長さ方向に複数のカード式球貸し機1と複数のパチン
コ機2とが交互に配設され、カード式球貸し機1はパチ
ンコ機2に電気的に接続されている。
【0018】図1〜図4に示すように、カード式弾球遊
技機であるパチンコ機2は、矩形枠状の外枠3と、この
外枠3に開閉自在に枢着された前枠4とを有し、カード
式球貸し機1をサンドイッチ状に挟持する状態で、外枠
3が島構造体(図示略)に着脱自在に装着されている。
前枠4には、遊技盤5が裏側から着脱自在に装着され、
遊技盤5の前側に対応させて、窓部6aを有するガラス
扉6と発射用の遊技球を貯留する球受け皿8の前面板
(図示略)とが夫々開閉自在に枢着されている。前枠4
の下部には、球受け皿8から溢流し又は抜き取った遊技
球を貯留する下皿9と、発射手段10の発射ハンドル1
1とが設けられている。
【0019】この発射手段10は、回動操作可能な発射
ハンドル11と、この発射ハンドル11を回動操作した
回動角度に応じた打撃力で打撃槌12により遊技球を発
射させる発射モータ13(図3、図4参照)などを備え
ている。球受け皿8の右部には、カード式球貸し機1に
対する球貸し操作用の操作パネル14が設けられ、この
操作パネル14には、カード残額を3桁の数字で表示す
るカード残額表示部14aと、所定金額分の遊技球の球
貸しを指示する球貸しスイッチ14bと、遊技終了時に
カードの返却を指令する返却スイッチ14cとが設けら
れている。
【0020】図2に示すように、遊技盤5には、金属製
の外レールと内レールとからなるガイドレール15がほ
ぼ環状に設けられ、このガイドレール15の内側の遊技
領域5aには、センターケース25と、そのセンターケ
ース25内に設けられたカラーの液晶ディスプレイ16
と、左右のゲート手段(通過手段又は作動口であり、こ
れが第1球検知手段に相当する)18と、複数の普通入
賞手段19(この場合、例えば6つ)と、特別図柄始動
手段(図柄始動兼入賞手段であり、これが第2球検知手
段に相当する)20と、可変入賞手段(開閉式入賞手
段)21等が夫々所定の位置に配設されている。
【0021】尚、遊技領域5aには複数の遊技釘や風車
が設けられているが、図示を省略する。液晶ディスプレ
イ16は、3つの特別図柄を変動表示する特別図柄表示
手段23として機能するとともに、2つの普通図柄を変
動表示する普通図柄表示手段24として機能する図柄表
示手段22である。また、図柄表示手段22には、各種
のキャラクタの動画、吹き出し等の動作を、特別図柄表
示手段23を含む液晶ディスプレイ16の表示画面に背
景画像として演出表示する機能も有する。
【0022】特別図柄表示手段23は、例えば左右方向
に並ぶ3個(左、中、右)の図柄表示部23a〜23c
を有し、特別図柄始動手段20に遊技球が入賞すること
を条件に、図柄表示部23a〜23cに特別図柄が所定
時間だけ変動表示(スクロール表示)する。即ち、特別
図柄始動手段20に遊技球が入賞した場合、その入賞タ
イミングで制御乱数が抽出され、特別図柄の変動前に大
当たりに関して判定され、各図柄表示部23a〜23c
においては、所定時間の変動の後、判定結果に基づいて
決定された図柄態様で停止する。
【0023】普通図柄表示手段24は、例えば図柄表示
手段22の右下部に、左右方向に並ぶ2個(左、右)の
図柄表示部24a,24bを有し、左右のゲート手段1
8の何れかを通過した遊技球が検出されたとき、各図柄
表示部24a,24bに普通図柄を所定時間だけ変動表
示する。即ち、遊技球が左右何れかのゲート手段18を
通過した場合、その通過タイミングで制御乱数が抽出さ
れ、普通図柄の変動前に当たりに関して判定され、各図
柄表示部24a,24bにおいては、所定時間の変動表
示の後、判定結果に基づいて決定された図柄態様で停止
する。
【0024】普通図柄表示手段24の変動後に停止した
普通図柄が当たりとなった当たり発生時には、特別図柄
始動手段20に有する1対の開閉爪20aが所定時間だ
け開放されて入賞し易くなる。これも遊技者に有利な利
益状態である。特別図柄始動手段20は、開閉自在な左
右1対の開閉爪20aを備え、図示外のソレノイドを駆
動源とする電動式チューリップと一体的に構成され、遊
技球検知手段として機能するものである。可変入賞手段
21は前方に開放可能な開閉板21aを備え、通常、開
閉板21aは閉じ状態である。
【0025】しかし、特別図柄表示手段23の変動後に
停止した確定図柄が「777」、「444」等の特定図
柄態様のとき、所謂「大当たり」と称する特別遊技が開
始され、開閉板21aが前方に開放されて遊技者に有利
な状態が発生する。この可変入賞手段21の内部に特定
入賞領域21b(所謂、Vゾーン)と普通入賞領域21
cとが設けられ、特定入賞領域21bを遊技球が通過し
たとき、特別遊技が継続される。
【0026】可変入賞手段21の開閉板21aが前方に
開放された後、所定時間(例えば、約30秒間)が経過
した場合、又は所定数(例えば10個)の遊技球が入賞
した場合に特別遊技が終了する。しかし、開閉板21a
が閉じるに際して遊技球が特定入賞領域21bを通過し
ていれば、最大所定ラウンド(例えば16ラウンド)ま
で特別遊技を継続でき、遊技者に有利な利益状態が付与
される。
【0027】図3、図4に示すように、前枠4の裏側に
は、遊技盤5を裏側から押さえる裏機構板30が着脱自
在に装着され、この裏機構板30の上側に、基板カバー
31で保護された外部出力基板32と、球タンク33
と、これから延びるタンクレール34とが設けられ、こ
のタンクレール34に接続された払出し手段35が裏機
構板30の側部に設けられ、裏機構板30の下側には払
出し手段35に接続された払出し球誘導路36が設けら
れている。
【0028】払出し手段35から払出された遊技球は払
出し球誘導路36を経由して球受け皿8に払出される。
裏機構板30の略中央部に形成された矩形状開口部30
aには、遊技盤5の裏側に装着された裏カバー37が嵌
合している。この裏カバー37の後面に装着された基板
ケース38の内部には、主制御基板39が配設され、そ
の前側には図柄制御基板40が配設されている。そし
て、液晶ディスプレイ16はこの図柄制御基板40に電
気的に接続されている。主制御基板39の下側で、裏カ
バー37に装着された基板ケース41aの内部にランプ
制御基板42が設けられ、この基板ケース41aに隣接
する基板ケース41bの内部にサウンド制御基板43が
設けられている。
【0029】これら基板ケース41a,41bの下側で
裏機構板30に装着された基板ケース44の内部には、
電源基板45と払出し制御基板46が夫々設けられてい
る。更に、発射手段10の後側に装着された基板ケース
47の内部には、発射制御基板48が設けられている。
これら制御基板39〜40,42〜43,45〜46,
48は夫々独立のプリント基板で構成され、電源基板4
5と発射制御基板48を除くその他の制御基板39,4
0,42,43,46には、CPUとROMやRAM等
を有する1チップ集積回路からなるマイクロコンピュー
タ(図示略)が夫々設けられている。
【0030】主制御基板39とその他の制御基板40,
42,43,46とは、複数本の信号線でコネクタを介
して電気的に接続され、主制御基板39から各制御基板
40,42,43,46に、所定の遊技動作を実行させ
る種々の制御コマンドを一方向通信にて送信可能になっ
ている。制御コマンドの一方向通信を採用することで、
普通図柄や特別図柄の図柄停止に関する不正を確実に防
止できるとともに、後述する主制御手段50の制御負荷
を軽減でき、制御コマンドの送信制御を簡単化すること
ができる。
【0031】次に、パチンコ機2の制御装置に予め格納
した複数の制御プログラムを介して達成される種々の機
能について、図5の機能ブロック図により説明する。但
し、これら種々の機能は、前述したマイクロコンピュー
タ及びROMに格納した種々の制御プログラム等によ
り、これらの手段50〜56、61〜63、70、7
1、73、75で達成される。
【0032】主制御基板39上に構成された主制御手段
50は、遊技態様や遊技球の挙動に応じた遊技動作の制
御、つまり遊技盤5に設けられた種々の遊技部品20,
21や各種の遊技球検知手段18〜21等に設けられた
遊技球検出スイッチ等に対する信号の入出力に関わる遊
技盤5の遊技制御を主として司るとともに、後述する図
柄制御手段60、払出し制御手段70、ランプ制御手段
71、サウンド制御手段73等に必要に応じて制御コマ
ンドを送信出力する。
【0033】図柄制御基板40上に構成された図柄制御
手段60は、主制御手段50から送信されてくる図柄制
御コマンドに基づいて、各図柄表示部24a,24bの
普通図柄を変動制御し、指示された普通図柄態様を表示
するように変動停止を制御する。図柄制御手段60は、
更に、受信した図柄制御コマンドに基づいて、各図柄表
示部23a〜23cの特別図柄を変動制御し、指示され
た特別図柄態様を表示するように変動停止を制御した
り、これら図柄表示部23a〜23cを含む液晶ディス
プレイ16の画面に演出表示させる演出表示制御を実行
する。
【0034】払出し制御基板46上に構成された払出し
制御手段70は、主制御手段50から払出し制御コマン
ドを受信し、払出し手段35による遊技球の払出し制御
を司る。ランプ制御基板42上に構成されたランプ制御
手段71は、主制御手段50からランプ制御コマンドを
受信し、遊技盤5や前枠4等に設けられた多数の装飾用
ランプや演出用ランプ等を含むランプ群72の点灯制御
を司る。
【0035】サウンド制御基板43上に構成されたサウ
ンド制御手段73は、主制御手段50からサウンド制御
コマンドを受信し、球受け皿8の裏側に設けられたスピ
ーカ74を駆動制御してサウンド出力制御を司る。発射
制御基板48上に構成された発射制御手段75は、発射
モータ13を駆動して遊技球の発射制御を司る。ここ
で、外部出力基板32は、特別図柄に関する変動回数や
停止図柄の情報・・等を、パチンコホールに設けられた
図示しない島コンピュータに送信出力する。
【0036】主制御手段50は、特別図柄用の乱数発生
手段51及び乱数抽出手段52と、乱数判定手段53
と、利益状態発生手段54と、図柄決定手段55と、コ
マンド送信手段56等を備えている。ここで、乱数発生
手段51と乱数抽出手段52等により特別図柄用の抽選
手段が構成されている。この主制御手段50には、左右
のゲート手段18の何れかを遊技球が通過することに基
づいて普通図柄に関する抽選を行う普通図柄用抽選手段
が別途設けられているが、ここでは、普通図柄抽選手段
に関する説明を省略し、特別図柄用抽選手段について説
明する。
【0037】次に、特別図柄用抽選手段の乱数発生手段
51と乱数抽出手段52について説明する。この乱数発
生手段51は、微小な更新周期(例えば、約2msec)で、
例えば「0〜299」までの制御乱数を繰り返し発生す
る。この乱数発生手段51で発生する複数の制御乱数の
うち、1つの制御乱数(例えば、「17」)だけが、予
め定められた特定乱数である大当たり用乱数として設定
されている。
【0038】乱数抽出手段52は、特別図柄に関して、
特別図柄始動手段20に遊技球が入賞したときの1つの
制御乱数を抽出する。乱数判定手段53は、特別図柄始
動手段20に遊技球が入賞したときに乱数抽出手段52
により1つの制御乱数が抽出されるので、特別図柄の変
動前の時点で、特別図柄に関して、特定乱数と一致した
「大当たり」であるのか、又は「外れ(外れリーチを含
む)」の何れであるかを判定する。
【0039】更に、乱数判定手段53は、確率変動型の
大当たりに関しても判定を行い、確率変動型であると判
定した場合には、当該利益状態である特別遊技が終了し
た後、次回或いは次々回の大当たり迄、或いは所定回数
(例えば、100回)だけ特別図柄が変動する迄、大当
たりとする特定乱数の数を通常のときよりも多くする。
また、乱数判定手段53は、このような確率変動の場合
には、後述する利益状態発生手段54に所定の利益を与
えるように指示する。これも遊技者に有利な利益状態で
ある。
【0040】利益状態発生手段54は、乱数判定手段5
3から大当たりの判定結果を受ける、若しくは、特別図
柄表示手段23の変動後の停止図柄が大当たり図柄とな
ることを条件に、遊技制御に含まれる所定の利益状態発
生ルーチンにより可変入賞手段21の開閉板21aを前
述したように開閉作動させる。更に、利益状態発生手段
54は、乱数判定手段53から前述した確率変動指示を
受けると、普通図柄が「当たり」になることを条件とし
て、特別図柄始動手段20の開閉爪20aを通常時(例
えば、約0.5 秒)よりも長い時間(例えば、約3秒)、
開状態にする等して、遊技球が入り易くなるといった利
益状態を遊技者に与える。
【0041】図柄決定手段55は、乱数判定手段53か
らの判定結果に応じて、所定の抽選プログラムにより、
普通図柄に関して、「当たり」のときには当たり普通図
柄及び当たり普通図柄変動パターンを抽選により決定す
るとともに、「外れ」のときには外れ普通図柄及び外れ
普通図柄変動パターンを抽選により決定する。図柄決定
手段55は、更に、特別図柄に関して、「大当たり」の
ときには大当たりの特別図柄及び大当たり特別図柄変動
パターンを抽選により決定するとともに、「外れ」のと
きには外れ特別図柄及び外れ特別図柄変動パターンを決
定する。
【0042】コマンド送信手段56は、図柄決定手段5
5で決定された変動パターンに基づいて、図柄制御手段
60に対して、特別図柄の為の変動パターン番号を指定
する変動パターン指定コードと、停止図柄と、変動停止
コマンドとを図柄変動毎に制御コマンドとして送信出力
するだけでなく、普通図柄の変動パターンについても同
様に、図柄制御手段60に対して、変動パターン指定コ
ードを含む種々の制御コマンドを送信する。コマンド送
信手段56は、更に、払出し手段35とランプ制御手段
71とサウンド制御手段73等に対して、必要に応じて
その図柄変動に伴う種々の制御コマンドを送信する。
【0043】図柄制御手段60は、普通図柄表示手段2
4を制御する普通図柄制御手段61と、特別図柄表示手
段23を制御する特別図柄制御手段62と、変動パター
ン記憶手段63等を有し、コマンド送信手段56から送
信される図柄制御コマンドを受信し、受信した図柄制御
コマンドを解析する。図柄制御手段60においては、普
通図柄制御手段61により各図柄表示部24a,24b
における普通図柄変動が制御され、特別図柄制御手段6
2により各図柄表示部23a〜23cにおける特別図柄
変動が制御される。変動パターン記憶手段63には、普
通図柄や特別図柄に関して、複数の変動パターン番号の
各々に変動内容(変動時間を含む)を対応づけた変動パ
ターン情報が記憶されている。
【0044】このように、複数の手段51〜56を有す
る主制御手段50は前述したマイクロコンピュータ80
により実行され、このマイクロコンピュータ80は、図
6に示すように、CPU81とROM82及びRAM8
3、I/Oポート84等で構成されている。CPU81
は、全体的な遊技制御をROM82に記憶した遊技制御
プログラムに基づいて実行するものであり、プログラム
カウンタ、アドレスカウンタ、命令レジスタ等を備えて
いる。ROM(内蔵ROM)82は、CPU81で遊技
制御を実行可能な各種の遊技制御プログラムを記憶して
いる。
【0045】RAM(内蔵RAM)83は、後述するよ
うに、遊技動作や遊技制御に関連する種々の情報を書換
え可能に記憶するワーク領域として使用するものであ
る。即ち、この記憶手段として機能するRAM83に
は、複数機種に共通の共通記憶部CMと、その複数機種
に共通ではない状態にすることの可能な非共通記憶部N
Mとを有している。I/Oポート84には、前述した普
通入賞手段19、ゲート手段18、特別図柄始動手段2
0、可変入賞手段21に加えて、図柄制御手段60と払
出し制御手段70とランプ制御手段71とサウンド制御
手段73のマイクロコンピュータ等が夫々接続されてい
る。
【0046】次に、パチンコ機2の制御上のメモリマッ
プについて説明する。図7に示すように、先頭部に内蔵
RAM83用にワーク領域 (アドレス0000H〜00FFH)が
割り当てられ、このワーク領域の後続側に、未使用領域
(アドレス0100H 〜0FFFH)、内蔵レジスタ領域 (アドレ
ス1000H 〜103FH)、未使用領域 (アドレス1040H 〜1FFF
H)、CSIOデコード領域 (アドレス2000H 〜20FFH)、
未使用領域 (アドレス2100H 〜DFFFH)と、更に、プログ
ラム管理領域 (アドレスE000H〜E0FFH)、内蔵ROM8
2用にプログラム領域 (アドレスE100H 〜FFFFH)が順々
に割り当てられている。但し、記号Hは、16進数を示
すものである。
【0047】ワーク領域には、遊技制御情報領域83A
(アドレス0000H 〜00A0H)と、未使用領域83B (アド
レス00A1H 〜00EAH)と、スタック領域83C (アドレス
00EBH 〜00FFH)とがこの順に設けられている。遊技制御
情報領域83Aには、図8に示すように、先頭側の共通
記憶部CMと、これに後続させた後続側に非共通記憶部
NMがこの順に設けられている。共通記憶部CMには、
タイマ情報メモリ領域83aと、図柄情報メモリ領域8
3bと、コマンドバッファ領域83cと、カウンタ・ス
イッチ情報メモリ領域83d等の複数の記憶部がこの順
に設けられている。
【0048】非共通記憶部NMには、普通図柄の保留球
(これが第1保留球に相当する)に関する普通図柄用保
留球情報メモリ領域83eと、特別図柄の保留球(これ
が第2保留球に相当する)に関する特別図柄用保留球情
報メモリ領域83f等の記憶部がこの順に設けられてい
る。
【0049】ここで、共通記憶部CMには、複数機種に
共通に用いられる記憶領域83a〜83d等が設けら
れ、記憶する記憶内容が変更された場合であっても、そ
の記憶容量が拡張されるようなことはなく、共通化が可
能である。しかし、非共通記憶部NMには、普通図柄や
特別図柄の保留球に関する保留球情報が記憶されるた
め、将来的に、保留球数が現在の4個から、10個、1
5個、20個・・等に拡大され、これに伴って記憶容量
が拡張されて、これら保留球情報が複数機種に共通でな
い状態になった場合であっても、その記憶容量の拡張が
可能なように、非共通記憶部NMは共通記憶部CMに後
続する後続側に設けられている。
【0050】タイマ情報メモリ領域83aには、普通図
柄や特別図柄の確定時間を指定するタイマ、特別図柄始
動手段20の動作時間を指定するタイマ等の種々のタイ
マ設定用時間が記憶されている。図柄情報メモリ領域8
3bには、特別図柄の左図柄と中図柄と右図柄の各々に
関する外れ図柄や停止図柄等の指定図柄等が記憶され
る。コマンドバッファ領域83cには、音声を指定する
コマンド、各種の表示ランプの点灯を指定するコマン
ド、エラー音を指定するコマンド等の各種のコマンドが
一時的に記憶される。
【0051】カウンタ・スイッチ情報メモリ領域83d
には、普通図柄や特別図柄の変動回数カウンタの値、ゲ
ート通過回数カウンタの値、特別図柄始動手段20のへ
の入賞回数カウンタの値等、外部出力基板32aを介し
て外部に出力する種々のカウンタ値等が記憶されるとと
もに、遊技球の普通入賞手段19への入賞やゲート手段
18への通過に際しての入賞スイッチデータ等が記憶さ
れる。普通図柄用保留球情報メモリ領域83eには、遊
技球が左右何れかのゲート手段18を通過した場合に、
普通図柄用の乱数抽出手段により抽出された制御乱数
と、保留順番とを対応づけた保留球情報が、最大5個分
(実際の保留に供するのは4個分)まで一時的に記憶さ
れる。
【0052】但し、保留球情報を記憶したときに、普通
図柄が変動していない場合には、その記憶した保留球情
報の制御乱数に基づいて、普通図柄の変動開始前に当た
りか否かの判定が直ぐに行われる。この場合、その保留
球情報は直ぐに消去される。しかし、保留球情報を記憶
したときに、普通図柄が変動している場合には、その保
留球について変動を開始する順番が来るまで記憶され、
変動に供した場合には、その変動に供した保留球情報は
消去され、しかも、その他の後続して記憶している全て
の保留球情報の各々は、その保留順番が1つずつ繰り上
げられる。
【0053】特別図柄用保留球情報メモリ領域83fに
は、遊技球が特別図柄始動手段20に入賞した場合に、
特別図柄用の乱数抽出手段52により抽出された制御乱
数と、保留順番とを対応づけた保留球情報が、最大5個
分(実際の保留に供するのは4個分)まで一時的に記憶
される。但し、保留球情報を記憶したときに、特別図柄
が変動していない場合には、その記憶した保留球情報の
制御乱数に基づいて、特別図柄の変動開始前に大当たり
か否かの判定が行われる。この場合、その保留球情報は
直ぐに消去される。
【0054】しかし、保留球情報を記憶したときに、特
別図柄が変動している場合には、普通図柄の場合と同様
に、その保留球について変動を開始する順番が来るまで
記憶され、変動に供した場合には、その変動に供した保
留球情報は消去され、しかも、その他の後続して記憶し
ている全ての保留球情報の各々は、その保留順番が1つ
ずつ繰り上げられる。
【0055】上記のように構成されたパチンコ機2で
は、球受け皿8に遊技球が貯留されている場合に、遊技
者により発射手段10の発射ハンドル11が回動操作さ
れた場合、球受け皿8の遊技球は、発射手段10の発射
動作に連動して、打撃槌12により打撃されてガイドレ
ール15に沿って遊技領域5aに発射される。遊技領域
5aの上部に発射された遊技球は、遊技釘や風車等によ
りその落下方向が変えられ、ゲート手段18を通過した
り、特別図柄始動手段20に入賞したり、普通入賞手段
19に入賞するか、入賞しない場合には、下部のアウト
口から遊技盤5外に排出される。
【0056】遊技球がゲート手段18を通過した場合、
普通図柄制御手段61により普通図柄表示手段24の図
柄表示部24a,24bにおいて普通図柄が変動表示さ
れる。このとき、ゲート手段18を通過したタイミング
で抽出された制御乱数と、保留順番とを対応づけた保留
球情報は、普通図柄用保留球情報メモリ領域83eに一
旦記憶される。この場合、普通図柄が変動していない場
合には、その保留球情報に基づいて、直ぐに当たり判定
され、図柄変動に応じてその保留球情報は消去される。
【0057】しかし、普通図柄が変動している場合に
は、遊技球がゲート手段18を通過する毎に、最大で4
個までの保留球情報が普通図柄用保留球情報メモリ領域
83eに順々に記憶され、普通図柄が変動開始する毎に
当たり判定され、その変動に供した保留球情報が消去さ
れるととともに、記憶されている保留球情報の各々は、
保留順番が1つずつ繰り上げられる。そして、普通図柄
用保留球情報メモリ領域83eに記憶した全ての保留球
情報が消化されるまで、当たり判定と普通図柄変動が繰
り返して実行される。
【0058】一方、遊技球が特別図柄始動手段20に入
賞した場合、特別図柄制御手段62により特別図柄表示
手段23の図柄表示部23a〜23cにおいて特別図柄
が変動表示される。このとき、遊技球が特別図柄始動手
段20に入賞したタイミングで抽出された制御乱数と、
保留順番とを対応づけた保留球情報は、特別図柄用保留
球情報メモリ領域83fに一旦記憶される。この場合、
特別図柄が変動していない場合には、その保留球情報に
基づいて、直ぐに当たり判定され、図柄変動に応じてそ
の保留球情報は消去される。
【0059】しかし、特別図柄が変動している場合に
は、遊技球が特別図柄始動手段20に入賞する毎に、最
大で4個までの保留球情報が特別図柄用保留球情報メモ
リ領域83fに順々に記憶され、特別図柄が変動開始す
る毎に大当たり判定され、その変動に供した保留球情報
が消去されるととともに、記憶されている保留球情報の
各々は、保留順番が1つずつ繰り上げられる。そして、
特別図柄用保留球情報メモリ領域83fに記憶した全て
の保留球情報が消化されるまで、大当たり判定と特別図
柄変動が繰り返して実行される。
【0060】ところで、普通図柄に関する最大保留球数
が現状の4個から、例えば、9個、15個、20個・・
・等と拡大された場合、保留球に関する保留球情報が保
留球数の増加に伴って増大し、共通でない状態になり、
普通図柄用保留球情報メモリ領域83eを拡張させる必
要がある場合でも、普通図柄用保留球情報メモリ領域8
3eと特別図柄用保留球情報メモリ領域83fとを有す
る非共通記憶部NMが、複数機種に共通な共通記憶部C
Mに後続する後続側に設けられているため、特別図柄用
保留球情報メモリ領域83fのアドレスだけを、必要ア
ドレス分に相当して後続側に移行させるだけの簡単な作
業でよく、遊技制御プログラム変更が容易になる。
【0061】また、特別図柄に関する最大保留球数が現
状の4個から、例えば、9個、15個、20個・・・等
と拡大された場合、保留球に関する保留球情報が保留球
数の増加に伴って増大し、共通でない状態になり、特別
図柄用保留球情報メモリ領域83fを拡張させる必要が
ある場合でも、普通図柄用保留球情報メモリ領域83e
と特別図柄用保留球情報メモリ領域83fとを有する非
共通記憶部NMが、複数機種に共通な共通記憶部CMに
後続する後続側に設けられ、しかも特別図柄用保留球情
報メモリ領域83fは非共通記憶部NMの最後部に設け
られているため、特別図柄用保留球情報メモリ領域83
fを拡張するだけでよく、遊技制御を実行する制御上の
メモリマップに何ら変更が生じるようなことがない。
【0062】この場合、共通記憶部CMと非共通記憶部
NMを有する遊技制御情報領域83Aに後続する後続
側、つまり非共通記憶部NMの後続側に、約90バイト
分の未使用領域83Bを設けてあるため、普通図柄用保
留球情報メモリ領域83eを拡張する場合でも、後続す
る未使用領域83Bを有効利用して拡張することがで
き、それ故、遊技制御のための遊技制御プログラムを機
種毎に変更することなく、非共通記憶部の記憶容量を拡
張可能であり、汎用性を有する遊技制御プログラムを作
成することができる。
【0063】更に、普通図柄や特別図柄に関する保留球
数が、15個や20個分に相当して設けられていた場合
に、保留球数を10個或いは8個等に減少させるような
場合に、これら普通図柄用保留球情報メモリ領域83e
や特別図柄用保留球情報メモリ領域83fを減縮させる
必要がある場合でも、普通図柄用保留球情報メモリ領域
83eと特別図柄用保留球情報メモリ領域83fとを有
する非共通記憶部NMが、複数機種に共通な共通記憶部
CMに後続する後続側に設けられているため、普通図柄
用保留球情報メモリ領域83eや特別図柄用保留球情報
メモリ領域83fを減縮するだけでよく、遊技制御を実
行する制御上のメモリマップに何ら変更が生じるような
ことがない。
【0064】この場合にも、特別図柄用保留球情報メモ
リ領域83fを減縮した分、非共通記憶部NMに後続す
る未使用領域83Bに有効的に吸収させることができ、
それ故、遊技制御のための遊技制御プログラムを機種毎
に変更することなく、非共通記憶部の記憶容量を減縮可
能であり、汎用性を有する遊技制御プログラムを作成す
ることができる。
【0065】次に、実施形態の変更形態について説明す
る。 1〕非共通記憶部NMに普通図柄用保留球情報メモリ領
域83eや特別図柄用保留球情報メモリ領域83f以外
のメモリ領域を設けてもよく、例えば、共通記憶部CM
に設けたタイマ情報メモリ領域83a、図柄情報メモリ
領域83b、コマンドバッファ領域83c等の種々の記
憶領域の記憶容量が拡張されるに伴って、共通ではなく
なる可能性がある場合、その共通ではなくなる可能性の
あるこれら記憶領域83a〜83dを、非共通記憶部N
Mに移行して設けるようにしてもよい。
【0066】2〕非共通記憶部NMにおいて、普通図柄
用保留球情報メモリ領域83eの後続側と、特別図柄用
保留球情報メモリ領域83fの後続側とに、数十バイト
分の未使用領域を夫々予め設けておくようにしてもよ
い。 3〕非共通記憶部NMにおける普通図柄用保留球情報メ
モリ領域83eと、特別図柄用保留球情報メモリ領域8
3fとは、何れを先頭側に配置する配置順番であっても
よい。但し、変更の可能性の高いメモリ領域を優先的に
後側に配置するのが望ましい。
【0067】4〕本発明は、以上説明した実施形態や変
更形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で種々変更を付加し、更に、パチンコ機に限
らず、遊技球やコイン等の各種の遊技媒体を用いるアレ
ンジボール機、雀球遊技機等の種々の弾球遊技機に本発
明を適用することが可能である。
【0068】
【発明の効果】 本願の発明によれば、将来的な仕様変
更等により、記憶手段に有する非共通記憶部に記憶する
記憶容量を拡張させる必要が生じた場合でも、非共通記
憶部は共通記憶部に後続する後続側に設けられているた
め、共通記憶部に何ら影響を及ぼすようなことがない。
即ち、遊技制御を実行する制御上のメモリマップに何ら
変更が生じるようなことがない。それ故、遊技制御のた
めの遊技制御プログラムを機種毎に変更することなく、
非共通記憶部の記憶容量を拡張可能であり、汎用性を有
する制御プログラムを作成することができる。
【0069】所定の球検知手段で遊技球が検知されるこ
とを条件に遊技図柄を変動表示する図柄表示手段を設
け、利益状態発生手段は停止時の遊技図柄が特定図柄と
なることに関連して利益状態を発生させるように構成さ
れ、非共通記憶部は球検知手段で検知された遊技球のう
ち、未だ遊技図柄の変動表示に供していない保留球に関
する保留球情報を記憶するように構成する場合、将来的
な仕様変更等により、保留球数が増大されるのに応じて
保留球情報の情報量が増加し、非共通記憶部の記憶容量
を拡張させる必要が生じた場合、或いはその逆に非共通
記憶部の記憶容量を減縮させる必要が生じた場合でも、
遊技制御プログラムを変更することなく、容易に対処す
ることができる。
【0070】また、所定の第1球検知手段で遊技球が検
知されることを条件に普通図柄を変動表示する普通図柄
表示手段と、所定の第2球検知手段で遊技球が検知され
ることを条件に特別図柄を変動表示する特別図柄表示手
段とを有し、非共通記憶部は、第1球検知手段で検知さ
れた遊技球のうち未だ普通図柄の変動表示に供していな
い第1保留球に関する第1保留球情報と、第2球検知手
段で検知された遊技球のうち未だ特別図柄の変動表示に
供していない第2保留球に関する第2保留球情報とを記
憶する記憶部の場合には、普通図柄のための保留球数と
特別図柄のための保留球数の何れが増大されるのに伴っ
て、第1保留球情報や第2保留球情報の情報量が増大
し、結果的に、非共通記憶部の記憶容量を拡張するよう
な場合でも、遊技制御プログラムを変更することなく、
容易に対処することができる。
【0071】また、前記記憶手段に、非共通記憶部に後
続する後続側に未使用領域を設けるように構成する場合
には、非共通記憶部の記憶容量を拡張させた場合でも、
その拡張分を、非共通記憶部に後続する未使用領域で容
易に吸収させることができ、遊技制御プログラムを変更
することなく、容易に対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機(弾球遊技
機)の斜視図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図3】パチンコ機の背面図である。
【図4】パチンコ機の側面図である。
【図5】パチンコ機の制御系の機能ブロック図である。
【図6】主制御手段を機能させるマイクロコンピュータ
のブロック図である。
【図7】制御系のメモリマップの図表である。
【図8】遊技制御情報領域に有するメモリ領域の図表で
ある。
【図9】従来技術に係る図8相当図である。
【符号の説明】
2 パチンコ機(弾球遊技機) 18 ゲート手段(第1球検知手段) 20 特別図柄始動手段(第2球検知手段) 22 図柄表示手段 23 特別図柄表示手段 24 普通図柄表示手段 54 利益状態発生手段 83 RAM 83B 未使用領域 CM 共通記憶部 NM 非共通記憶部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技動作と遊技制御に関連する種々の情
    報を書換え可能に記憶する記憶手段(83)と、予め定めら
    れた条件を充足した場合に遊技者に有利な利益状態を発
    生させる利益状態発生手段(54)とを備えた弾球遊技機に
    おいて、 前記記憶手段(83)は、複数機種に共通な共通記憶部(CM)
    と、その複数機種に共通ではない状態にすることの可能
    な非共通記憶部(NM)とを有し、 前記記憶手段(83)において共通記憶部(CM)に後続する後
    続側に非共通記憶部(NM)を設けたことを特徴とする弾球
    遊技機。
  2. 【請求項2】 所定の球検知手段(18,20) で遊技球が検
    知されることを条件に遊技図柄を変動表示する図柄表示
    手段(22)を設け、利益状態発生手段(54)は停止時の遊技
    図柄が特定図柄となることに関連して利益状態を発生さ
    せるように構成され、 前記非共通記憶部(NM)は前記球検知手段(18,20) で検知
    された遊技球のうち、未だ遊技図柄の変動表示に供して
    いない保留球に関する保留球情報を記憶することを特徴
    とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 所定の第1球検知手段(18)で遊技球が検
    知されることを条件に普通図柄を変動表示する普通図柄
    表示手段(24)と、所定の第2球検知手段(20)で遊技球が
    検知されることを条件に特別図柄を変動表示する特別図
    柄表示手段(23)とを有し、 前記非共通記憶部(NM)は、前記第1球検知手段(18)で検
    知された遊技球のうち未だ普通図柄の変動表示に供して
    いない第1保留球に関する第1保留球情報と、前記第2
    球検知手段(20)で検知された遊技球のうち未だ特別図柄
    の変動表示に供していない第2保留球に関する第2保留
    球情報とを記憶する記憶部を含むことを特徴とする請求
    項1に記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段(83)に、前記非共通記憶部
    (NM)に後続する後続側に未使用領域(83B) を設けたこと
    を特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の弾球遊技
    機。
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