JP3695690B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は弾球遊技機に関し、特に電源手段に設けた種々の指令信号出力部から主制御手段や払出し制御手段等の各制御手段への信号出力を、逆流防止回路を用いて一方向に規制して、信号の逆流を防止するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機等の弾球遊技機においては、発射ハンドル操作による遊技球の発射制御、遊技盤に設けた図柄始動手段や開閉式入賞手段(大入賞手段)等の遊技役物の制御、入賞手段への入賞を検知する検知制御、図柄表示用ディスプレイに設けられた図柄表示手段の複数の図柄表示部における図柄を変動させる図柄表示制御、入賞手段への入賞に伴う遊技球の払出し制御、図柄始動手段に入賞したときに抽選する為の抽選用数値の更新制御、入賞時や大当たり状態におけるサウンド制御やランプ制御等、弾球遊技の為の種々の制御を司る制御装置が設けられている。
【0003】
この制御装置において、遊技盤側の遊技制御を主として司る主制御部は、各図柄表示部に図柄変動表示させる図柄表示制御の為の一連の制御信号(制御データ)を図柄制御部に直接出力し図柄表示を制御している。また、主制御部は、普通入賞手段や開閉式入賞手段への遊技球の入賞に際して、払出しモータ駆動の為の払出し制御信号を払出し制御部に出力して賞球の払出しを制御している。更に、主制御部は、図柄表示部における図柄変動後の停止図柄が大当たり図柄のとき、開閉式入賞手段の開閉板駆動ソレノイドの為の開閉制御信号を特別遊技制御部に出力し、開閉板を開閉制御している。
【0004】
このように、主制御部は図柄制御部だけではなく、払出し制御部やランプ制御部等のその他の副制御部に対して、各動作毎の詳細な制御信号を逐一送信して、図柄変動等の遊技制御に連動する払出し制御、ランプ点灯制御、サウンド出力制御等の種々の制御を行なうため、制御負荷が非常に大きく、これら遊技動作の制御に制御遅れが生じ易い。
【0005】
そこで、図柄制御部やランプ制御部等の各副制御部を、主制御部とは独立のマイクロコンピュータを備えた別個の制御基板上に構成し、主制御部から各副制御部へ制御コマンドを一方向送信するコマンド送信方式が採用されつつある。これにより、例えば、主制御部は図柄変動に際して図柄制御部に、図柄変動開始コマンド(変動パターン指定番号等を含む)と、各図柄表示部の停止図柄を指定する図柄指定コマンドとを順次送信するだけでよく、図柄変動制御を簡単化でき、主制御部の負荷を格段に軽減することができ、ランプ制御や払出し制御、更にはサウンド制御を図柄変動に同期させて実行できる。
【0006】
この場合、主制御部の制御コマンド出力部と、払出し制御部や図柄制御部やランプ制御部等の複数の副制御部の信号受信部とに、インバータ素子等からなる逆流防止回路が夫々設けられ、主制御部から副制御部への一方向通信を実現して、主制御部への信号の逆流を防止している。それ故、主制御部における当たり外れに関する抽選に際して不正を確実に防止できるようにしてある。ところで、例えば、落雷等により停電になった場合、仮に大当たりゲームを実行中であっても、制御装置が作動しなくなり、大当たり状態であることを指示する情報及び入賞球数情報や払出すべき払出し球数情報等の遊技情報の全てが消去されてしまう。
【0007】
この場合、停電からの復帰時にゲームを再開する場合、大当たりゲームを停電直前の状態に続けて実行することができず、遊技者とホール側とでトラブルが発生することもある。そこで、外部から供給された給電の異常を検出して電源異常信号を出力する電源監視部、給電の異常が検出されたときに種々の制御部の制御動作を停止させるリセット信号を出力するリセット部等を電源基板に設け、停電発生時には、電源監視部から出力される電源異常信号を主制御部や払出し制御部等の副制御部に出力する。
【0008】
そして、この電源異常信号を受信した主制御部や払出し制御部においては、停電直前の遊技状態、つまり大当たり状態や払出し状態などの遊技再開に必要な最低限の遊技情報をバックアップ制御により所定のメモリに記憶し、バックアップ電源により停電後も記憶保持するとともに、リセット部から出力されるリセット信号により各制御部の制御動作を停止させることができる。その後、停電から復帰したときに、記憶保持していた遊技情報に基づいて、停電により中断した遊技制御の途中から支障なく再開することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、停電発生時には、停電直前の遊技状態に関する所定の遊技情報を記憶するとともに、バックアップ電源により停電後も記憶保持しておくことで、停電からの復帰時に遊技制御を支障なく再開できるが、電源基板に設けた電源監視部やリセット部から出力される種々の指令信号の出力方向が一方向となるように何ら規制されてはいない。そこで、様々な不正行為に対処するには、弾球遊技機に設けられた何れの基板同の信号出力についても一方向通信を実現すべきである。
【0010】
本発明の目的は、複数の基板間での一方向通信において信号の逆流を確実に防止できるようにすること、様々な不正行為に対処できるようにすること、簡単な素子を用いて信号の逆流防止回路を構成できるようにすること、等である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の弾球遊技機は、主に遊技盤側の制御を司り且つ遊技者に有利な状態か否かを判定する判定機能を有する主制御手段と、払出し装置を介して遊技者に遊技球を払出す払出し制御手段と、主制御手段において判定した結果に関連した図柄を表示制御する図柄制御手段と、遊技者が視認可能な種々のランプを制御するランプ制御手段と、サウンド発生器を制御するサウンド制御手段とを備え、前記主制御手段と払出し制御手段と図柄制御手段とランプ制御手段とサウンド制御手段とに夫々電力を供給する電源手段を備えた弾球遊技機において、電源手段は、外部から供給された給電の異常を検出可能な電源監視部と、その電源監視部にて外部電源の異常を検出したときに電源異常信号を発生する異常信号発生部と、その電源異常信号を出力する異常信号出力部とを備え、主制御手段と払出し制御手段には、電源手段からの電源異常信号を受信する異常信号受信部と、電源異常信号の受信を契機として遊技状態に関連する所定の情報を記憶するとともに、その情報を電力供給停止後も記憶保持する為のバックアップ記憶部とを設け、電源手段の異常信号出力部と、主制御手段の異常信号受信部と払出し制御手段の異常信号受信部の少なくとも一方に、信号が逆流するのを防止する逆流防止回路を夫々設け、電源手段は、電源監視部により電源異常を検出したときにリセット信号を発生するリセット信号発生部と、そのリセット信号を出力するリセット信号出力部とを備え、そのリセット信号出力部に逆流防止回路を設け、主制御手段と払出し制御手段と図柄制御手段とランプ制御手段とサウンド制御手段の各々に、リセット信号を受信するリセット信号受信部と、リセット信号の受信を契機として作動を停止する作動停止手段を設け、各リセット信号受信部に逆流防止回路を設け、電源手段は、給電再開時に前記バックアップ記憶部の記憶情報を消去可能な消去信号を発生する消去信号発生部と、その消去信号を主制御手段のバックアップ記憶部と払出し制御手段のバックアップ記憶部に一斉に出力する消去信号出力部とを備え、主制御手段及び払出し制御手段は、消去信号を受信する消去信号受信部と、給電再開時に消去信号を受信したときには主制御手段のバックアップ記憶部と払出し制御手段のバックアップ記憶部の記憶情報を一斉に消去して予め設定された初期遊技状態に初期化する初期化手段と、給電再開時に消去信号を受信しなかったときには前記バックアップ記憶部の記憶情報に基づいて遊技状態を復帰させる復帰手段とを備えたものである。
【0012】
電源手段が主制御手段と払出し制御手段と図柄制御手段とランプ制御手段とサウンド制御手段とに電力を供給中に、電源監視部により外部から供給された給電の異常が検出されたときには、異常信号発生部で発生した電源異常信号が異常信号出力部から逆流防止回路を経て出力され、主制御手段の異常信号受信部と払出し制御手段の異常信号受信部の少なくとも一方の逆流防止回路を経て受信される。このように、給電の異常が検出されたときに異常信号出力部から出力される電源異常信号は、異常信号出力部に設けた逆流防止回路と、主制御手段の異常信号受信部と払出し制御手段の異常信号受信部の少なくとも一方に設けた逆流防止回路を経て受信されるため、電源手段から主制御手段と払出し制御手段の少なくとも一方の異常信号受信部への信号出力を一方向に規制して、信号の逆流を確実に防止することができ、様々な不正行為に対処することができる。
また、前記電源手段が、電源監視部により電源異常を検出したときにリセット信号を発生するリセット信号発生部と、そのリセット信号を出力するリセット信号出力部とを備え、そのリセット信号出力部に逆流防止回路を設け、主制御手段と払出し制御手段と図柄制御手段とランプ制御手段とサウンド制御手段の各々に、リセット信号を受信するリセット信号受信部と、リセット信号の受信を契機として作動を停止する作動停止手段を設け、各リセット信号受信部に逆流防止回路を設けた場合には、電源監視部により外部から供給された給電の異常が検出されたとき、リセット信号がリセット信号出力部から逆流防止回路を経て主制御手段と払出し制御手段と図柄制御手段とランプ制御手段とサウンド制御手段のリセット信号受信部に夫々出力され、これらリセット信号受信部においては逆流防止回路を経て夫々受信される。その結果、主制御手段と払出し制御手段と図柄制御手段とランプ制御手段とサウンド制御手段とにおいては、作動停止手段により夫々の制御動作が停止する。
【0013】
また、前記主制御手段と払出し制御手段には、電源異常信号の受信を契機として遊技状態に関連する所定の情報を記憶するとともに、その情報を電力供給停止後も記憶保持する為のバックアップ記憶部が設けられている。例えば停電が発生する等して、電源異常信号を受信した主制御手段と払出し制御手段においては、遊技状態に関連する所定の情報がバックアップ記憶部に記憶されるとともに、このバックアップ記憶部の状態は電力供給停止後も記憶保持される。
【0015】
さらに、前記電源手段が、給電再開時にバックアップ記憶部の記憶情報を消去可能な消去信号を発生する消去信号発生部と、その消去信号を一斉に出力する消去信号出力部とを備え、主制御手段及び払出し制御手段が、消去信号を受信する消去信号受信部と、給電再開時に消去信号を受信したときにはバックアップ記憶部の記憶情報を一斉に消去して予め設定された初期遊技状態に初期化する初期化手段と、給電再開時に消去信号を受信しなかったときにはバックアップ記憶部の記憶情報に基づいて遊技状態を復帰させる復帰手段とを備えている。主制御手段及び払出し制御手段において、給電再開時に電源手段に設けた消去信号出力部から消去信号を夫々受信したときには、初期化手段によりバックアップ記憶部の記憶情報が消去され、予め設定された初期遊技状態に初期化される。
【0016】
しかし、給電再開時に消去信号出力部から消去信号を夫々受信しなかったときには、復帰手段によりバックアップ記憶部の記憶情報に基づいて遊技状態が復帰制御される。
また、前記逆流防止回路が、インバータ素子からなる場合(請求項)には、逆流防止回路としてインバータ素子を用いることで、逆流防止回路を安価に且つ小型化することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基いて説明する。
本実施形態は、パチンコホールの島構造体に設置される所謂カード式弾球遊技機と呼ばれる第1種パチンコ機に本発明を適用した場合の一例であり、パチンコホールに設けられた島構造体には、その長さ方向に複数のカード式球貸し機1と複数のパチンコ機2とが交互に配設され、カード式球貸し機1はパチンコ機2に電気的に接続されている。
【0018】
図1〜図4に示すように、カード式弾球遊技機であるパチンコ機2は、矩形枠状の外枠3と、この外枠3に開閉自在に枢着された前枠4とを有し、カード式球貸し機1をサンドイッチ状に挟持する状態で、外枠3が島構造体(図示略)に着脱自在に装着されている。前枠4には、遊技盤5が裏側から着脱自在に装着され、遊技盤5の前側に対応させて、窓部6aを有するガラス扉6と前面板7とが夫々開閉自在に枢着されている。前面板7には発射用の遊技球を貯留する上皿8が装着され、前枠4の下部には、上皿8から溢流し又は抜き取った遊技球を貯留する下皿9と、発射手段10の発射ハンドル11とが設けられている。
【0019】
この発射手段10は、回動操作可能な発射ハンドル11と、この発射ハンドル11の回動角度に応じた打撃力で打撃槌12により遊技球を発射させる発射モータ13(図5参照)などを備えている。上皿8の右部には、カード式球貸し機1に対する球貸し操作用の操作パネル14が設けられ、この操作パネル14には、カード残額を3桁の数字で表示するカード残額表示部14aと、所定金額分の遊技球の球貸しを指示する球貸しスイッチ14bと、遊技終了時にカードの返却を指令する返却スイッチ14cとが設けられている。
【0020】
図2に示すように、遊技盤5には、金属製の外レールと内レールとからなるガイドレール15がほぼ環状に設けられ、このガイドレール15の内側の遊技領域5aには、カラーの液晶ディスプレイ16、図柄始動手段(図柄始動兼入賞手段)17、開閉式入賞手段(大入賞手段)18、複数の普通入賞手段19(この場合、上段の普通入賞手段19以外に、開閉式入賞手段18の左右両側部に、例えば6つの普通入賞手段19)、2つのゲート20(通過口)等が夫々所定の位置に配設されている。
【0021】
液晶ディスプレイ16は、変動図柄を表示するとともに背景画像や各種のキャラクタの動画などを表示する図柄表示手段22として機能する。図柄表示手段22は、背景画やキャラクタをアニメーション的に表示するとともに、例えば左右方向に並ぶ3個(左、中、右)の図柄表示部22a〜22cを有し、図柄始動手段17に遊技球が入賞することを条件に、各図柄表示部22a〜22cの表示図柄が所定時間だけ変動表示(スクロール表示)され、図柄始動手段17への遊技球の入賞タイミングに応じた抽選結果に基づいて決定される停止図柄パターンで停止する。
【0022】
液晶ディスプレイ16の直ぐ上側に、普通入賞手段19と第2図柄表示手段23とが設けられている。第2図柄表示手段23は1個の普通図柄を表示する普通図柄表示部を有し、ゲート20を通過した遊技球が検出されたとき、普通図柄表示部の表示図柄が所定時間だけ変動し、遊技球のゲート20通過時点において抽選された抽選用数値により決定される停止図柄を表示して停止するようになっている。図柄始動手段17は、開閉自在な左右1対の開閉爪17aを備えた電動式チューリップであり、第2図柄表示手段23の変動後の停止図柄が当たり図柄を表示した場合に、開閉爪17aが所定時間だけ開放されて入賞し易くなる。
【0023】
開閉式入賞手段18は前方に開放可能な開閉板18aを備え、図柄表示手段22の変動後の停止図柄が「777」等の当たり図柄のとき、所謂「大当たり」と称する特別遊技が開始され、開閉板18aが前方に開放される。この開閉式入賞手段18の内部に特定領域18bがあり、この特定領域18bを入賞球が通過したとき、特別遊技が継続される。ここで、特別遊技状態が遊技者に有利な状態に相当し、特別遊技状態以外の普通状態が遊技者に不利な状態に相当する。
【0024】
開閉式入賞手段18の開閉板18aが開放された後、所定時間が経過し、又は所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞して開閉板18aが閉じるときに、遊技球が特定領域18bを通過していないときに特別遊技が終了するが、特定領域18bを通過していれば最大所定回数(例えば、16回)まで特別遊技が継続され、遊技者に有利な状態に制御される。
【0025】
図3、図4に示すように、前枠4の裏側には、遊技盤5を裏側から押さえる裏機構板30が着脱自在に装着され、この裏機構板30には開口部30aが形成され、その上側に賞球タンク33と、これから延びるタンクレール34とが設けられ、このタンクレール34に接続された払出し装置35が裏機構板30の側部に設けられ、裏機構板30の下側には払出し装置35に接続された払出し球誘導路36が設けられている。払出し装置35から払出された遊技球は払出し球誘導路36を経由して上皿排出口8aから上皿8に払出される。
【0026】
裏機構板30の開口部30aには、遊技盤5の裏側に装着された裏カバー37と、入賞手段17〜19に入賞した遊技球を排出する入賞球排出樋(図示略)とが夫々嵌合されている。この裏カバー37に装着されたケース38の内部に主制御基板39が配設され、その前側に図柄制御基板40が配設されている。主制御基板39の下側で、裏カバー37に装着されたケース41aの内部にランプ制御基板42が設けられ、このケース41aに隣接するケース41bの内部にサウンド制御基板43が設けられている。
【0027】
これらケース41a,41bの下側で裏機構板30に装着されたケース44の内部には、電源基板45と払出し制御基板46が夫々設けられている。この電源基板45には、図3に示すように、電源スイッチ80と消去指令スイッチ88とが配置されている。但し、ケース44のこれら両スイッチ80,88に対応する部位が切欠かれ、これら両スイッチ80,88の各々を指で同時操作可能になっている。
【0028】
更に、発射手段10の後側に装着されたケース47の内部には、発射制御基板48が設けられている。これら制御基板39〜40,42〜43,45〜46,48は夫々独立の制御基板で構成されており、電源基板45と発射制御基板48とを除く制御基板39,40,42,43,46には、CPUとROMやRAM等を有する1チップ集積回路からなるマイクロコンピュータ(以下、単にマイコンと言う)39a,40a,42a,43a,46aが夫々設けられている(図6参照)。
【0029】
主制御基板39とその他の制御基板40,42,43,46とは、複数本の信号線でコネクタを介して電気的に接続され、主制御基板39から各制御基板40,42,43,46に、所定の遊技動作を実行させる種々の制御コマンドを一方向通信にて送信可能になっている。制御コマンドの一方向通信を採用することで、図柄停止に関する不正を確実に防止できるとともに、主制御手段50の制御負荷を格段に軽減でき、送信制御を簡単化することができる。
【0030】
次に、パチンコ機2の制御装置に予め格納した複数の制御プログラムを介して達成される種々の機能について、図5の機能ブロック図により説明する。但し、これら種々の機能は前述したマイクロコンピュータ等で達成される。主制御基板39上に構成された主制御手段50は、遊技盤5に設けられた種々の遊技部品や遊技球検出スイッチ等に対する信号の入出力に関わる、所謂遊技盤5の遊技制御を主として司るとともに、後述する図柄制御手段60、払出し制御手段70、ランプ制御手段71、サウンド制御手段72等に必要に応じて制御コマンドを送信出力する。ここで、払出し制御手段70、図柄制御手段60、サウンド制御手段72、ランプ制御手段71の各々が副制御手段に相当する。
【0031】
主制御基板39に設けられたマイコン39aのROMには、図7に示すように、遊技盤5の遊技動作をメイン処理として制御する遊技制御プログラム39b、停電発生時や閉店時に電力供給停止になったときに、大当たり状態であることを指示する情報等、最新の遊技状態に関連する所定の遊技情報を記憶させるバックアップ制御プログラム39c、停電からの復帰時に限って記憶しておいた遊技情報に基づいて遊技制御を再開可能に復帰させる遊技復帰制御プログラム39d、等が格納されている。
【0032】
マイコン39aのRAM39bには、種々の遊技情報を記憶させる情報メモリ等が設けられ、RAM39bは揮発性記憶媒体であるが、停電後においても遊技情報を記憶可能にバックアップされている。図柄制御基板40上に構成された図柄制御手段60は、主制御手段50から送信されてくる図柄制御コマンドに基づいて、液晶ディスプレイ16に種々の動画や背景画を表示させる表示制御を実行したり、各図柄表示部22a〜22cの図柄を変動制御し、指示された停止図柄で変動を停止制御する。
【0033】
払出し制御基板46上には払出し制御手段70が構成され、この払出し制御手段70は主制御手段50から払出し制御コマンドを受信し、払出し装置35による遊技球の払出し制御を司る。払出し制御基板46に設けられたマイコン46aのROMには、図8に示すように、主に遊技球の払出しをメイン処理として制御する払出し制御プログラム46b、停電発生時や閉店時に電力供給停止になったときに、遊技球の払出しを指示する情報等、最新の払出し状態に関連する所定の払出し情報を記憶させるバックアップ制御プログラム46c、停電からの復帰時に限って記憶しておいた払出し情報に基づいて払出し制御を再開可能に復帰させる払出し復帰制御プログラム46d等が格納されている。ここで、これら復帰制御プログラム39d,46dが夫々復帰手段に相当する。
【0034】
また、マイコン46aのRAM46bには、種々の払出し情報を記憶させる情報メモリ等が設けられ、RAM46bは揮発性記憶媒体であるが、停電後においても記憶可能にバックアップされている。ランプ制御基板42上に構成されたランプ制御手段71は、主制御手段50からランプ制御コマンドを受信し、遊技盤5等に設けられた多数の表示ランプを含むランプ群74の点灯制御を司る。サウンド制御基板43上に構成されたサウンド制御手段72は、主制御手段50からサウンド制御コマンドを受信し、スピーカSP(これがサウンド発生器に相当する)に対する各種の音響効果音の為のサウンド出力制御を司る。発射制御基板48上に構成された発射制御手段73は、発射モータ13を駆動して遊技球の発射制御を司る。
【0035】
主制御手段50は、抽選手段51と、判定手段52と、特別遊技発生手段53と、確率変動手段54と、コマンド送信手段55等を備えている。抽選手段51は、抽選用カウンタを用いて微小な更新周期(例えば、約2msec周期)で数値を所定の範囲(例えば、0〜299)で更新し、図柄始動手段17に遊技球が入賞したときの数値を抽出することにより、遊技者に有利な状態である当たりと、遊技者に不利な状態である外れとに関する抽選を行なう。判定手段52は、図柄始動手段17に遊技球が入賞したときに抽選手段51から供給される抽選された数値に基づいて、「大当り」、「外れ(外れリーチを含む)」の何れであるかを判定する。
【0036】
例えば、その抽選された数値が予め設定された特定数値「71」のときに「大当たり」と判定し、それ以外の多数の数値のときに「外れ」であると判定する。特別遊技発生手段53は、判定手段52から大当たり等の特別判定結果を受ける、若しくは、図柄表示手段22の変動後の停止図柄が大当たり図柄等の特定表示となった場合に、遊技制御に含まれる所定の特別遊技発生ルーチンにより開閉式入賞手段18の開閉板18aを前述したように作動させて、遊技者に有利な利益状態を与える特別遊技を実行する。
【0037】
確率変動手段54は、判定手段52から「大当たり」の特別判定結果を受けた場合に、その「大当たり」について「確率変動」と「非確率変動」の何れかを抽選により決定し、確率変動型大当たりのときには確率変動モードを設定し、次回或いは次々回の大当たり迄、或いは所定回数図柄が変動する迄、抽選手段51により大当たりを抽選する特定数値の数を通常のときよりも多くし、大当たり確率を高くする。
【0038】
コマンド送信手段55は、判定手段52から判定結果を受け、図柄変動に際しては図柄制御コマンド(当たり外れデータを含む2バイト構成)を図柄制御手段60に送信し、遊技球の払出しに際しては払出し制御コマンド(払出し個数データを含む2バイト構成)を払出し制御手段70に送信する。ここで、当たり外れデータは「確率変動型大当たり」、「非確率変動型大当たり」、「外れ」の何れかのデータからなり、変動時間データは図柄変動に要する時間(例えば、40秒、60秒等)を規定するデータである。また、払出し個数データは、5個、10個等の遊技球の払出し個数を指令するデータである。
【0039】
更に、コマンド送信手段55は、ランプ群74の点灯に際してはランプ制御コマンド(2バイト構成)をランプ制御手段71に送信し、スピーカSPによる効果音出力に際してサウンド制御コマンド(2バイト構成)をサウンド制御手段72に送信する。ここで、図5には図示を省略しているが、コマンド送信手段55のコマンド出力部と、これら制御手段60,70〜72のコマンド受信部とには、インバータ素子からなる逆流防止回路が夫々設けられており、コマンド送信手段55から出力した制御コマンド等の制御信号の送信方向を一方向に規制して、何れの信号の主制御手段50側への逆流を防止している。
【0040】
ここで、インバータ素子は、主に複数のトランジスタを組み合わせたゲート素子であり、その入力側に入力された「H」レベル又は「L」レベルの信号を「L」レベル又は「H」レベルの信号として出力側に出力できるが、出力側信号の変化が入力側に影響することはない。図柄制御手段60は、停止図柄決定手段61を有し、コマンド送信手段55から送信される図柄制御コマンドを受信し、受信した図柄制御コマンドを解析するとともに、解析により得られた制御コマンドに基づいて図柄表示手段22の各図柄表示部22a〜22cにおける図柄変動を制御する。
【0041】
この停止図柄決定手段61について簡単に説明すると、変動パターンテーブルに、「確率変動型大当たり」、「非確率変動型大当たり」、「外れリーチ」、「外れノーマル」の各々について複数のパターンデータが記憶されており、図柄制御コマンドに含まれる「当たり外れデータ」に基づいて、夫々該当する大当たりパターン又は外れパターンのうちから何れかを抽選により決定する。
【0042】
電源手段79は電源基板45上に構成され、複数の制御基板39,40,42〜43,46の各々に電力(直流電圧)を供給するものであり、電源手段79としての電源基板45について、図6に基づいて説明する。
パチンコホールに設置された各島構造体毎に複数の変圧トランス89が設けられ、各変圧トランス89から低圧の交流電圧(例えば、AC24V)が複数(例えば、5台)のパチンコ機2に夫々供給されている。
【0043】
この電源基板45には、トグルスイッチ等からなり主電源をオンオフする手動操作可能な電源スイッチ80と、電源供給部81と、電源監視部82と、異常信号発生部83及び異常信号出力部84と、リセット信号発生部85及びリセット信号出力部86等が設けられている。電源供給部81は、電源スイッチ80を介して変圧トランス89から供給されるAC24VからDC32Vを生成するとともに、サウンド出力やランプ点灯に用いるDC12V、制御手段50,60,70〜72等のマイクロコンピュータに供給するDC5V等を生成し、これらの直流を制御基板39〜40,42〜43,46等に供給する。
【0044】
電源監視部82は、供給されたAC24Vを直接読み込んで、外部から供給された供給電圧を常時監視する。異常信号発生部83は、電源監視部82にて外部電源の異常を検出したときに電源異常を示す「L」レベルの電源異常信号VSを発生するので、異常信号出力部84はその電源異常信号VSをインバータ素子84aを介して出力する。ここで、主制御手段50の信号受信部(これが異常信号受信部に相当する)にはインバータ素子39fが設けられ、また払出し制御手段70の信号受信部(これが異常信号受信部に相当する)にもインバータ素子46fが設けられている。
【0045】
そして、異常信号出力部84から出力された電源異常信号VSがインバータ素子39fを介してマイコン39aの最優先割込みポートに受信されるとともに、その電源異常信号VSがインバータ素子46fを介してマイコン46aの最優先割込みポートに供給される。その結果、マイコン39aにおいては、停電発生時における最新の弾球遊技に関連する所定の遊技情報をRAM39eに設けた記憶保持専用のメモリに記憶保持させるバックアップ制御が実行される。これと同時に、マイコン46aにおいても同様に、停電発生時における未払いの遊技球数等の遊技球払出しに関連する最新の払出し情報をRAM46eに設けた記憶保持専用のメモリに記憶保持させるバックアップ制御が実行される。
【0046】
リセット信号発生部85は、異常信号出力部84から「L」レベルの電源異常信号VSを受けた時から、バックアップ処理に要する所定微小時間(例えば、約120msec )だけ遅延させて「L」レベルに切換えたシステムリセット信号SRを発生するので、リセット信号出力部86はそのシステムリセット信号SRをインバータ素子86aを介して出力する。ここで、各制御手段50,60,70〜72の信号受信部には、インバータ素子39g,40g,46g,42g,43gが夫々設けられている。
【0047】
そして、リセット信号出力部86から出力されたシステムリセット信号SRがインバータ素子39g,40g,46g,42g,43gを介して各マイコン39a,40a,46a,42a,43aのリセット端子に夫々供給される。その結果、各マイコン39a,40a,42a,43a,46aのCPUは初期化に伴って制御動作を同時に停止する。ここで、各マイコン39a,40a,42a,43a,46aに有するリセット端子やリセットルーチン等が作動停止手段に相当する。
【0048】
電源基板45にはバックアップ電源87が設けられている。このバックアップ電源87は、充電用コンデンサ等からなり、このコンデンサから出力されるDC5Vをマイコン39a,46aの各RAM39e,46eにバックアップ用として夫々供給する。このように、RAM39e,46eに5Vが常に供給されているため、主電源が断たれて電源供給部81からのDC5V供給が停止された場合でも、各RAM39e,46eのバックアップ記憶メモリ(バックアップ記憶部に相当する)に記憶している遊技情報や払出し情報やランプ情報は、バックアップ用5Vにより確実に記憶保持される。但し、バックアップ電源87によるバックアップ動作は長時間継続可能である。
【0049】
電源基板45には、更に、消去指令スイッチ88を有し消去信号ESを発生する消去信号発生部88Aと、その消去信号ESを出力する消去信号出力部88Bとが設けられている。その消去指令スイッチ88を押圧操作したとき、消去信号出力部88Bから「L」レベルの消去信号ESが出力される。ここで、主制御手段50の消去信号受信部にはインバータ素子39hが設けられ、また払出し制御手段70の消去信号受信部にもインバータ素子46hが設けられている。そして、消去信号出力部88Bから出力された消去信号ESがインバータ素子39h,46hを介して各マイコン39a,46aの入力ポートに夫々供給される。
【0050】
その結果、各RAM39e,46eのバックアップ記憶メモリに記憶保持していた遊技情報や払出し情報の全てが一斉に消去されるとともに、予め設定された初期遊技状態に初期化することができる。但し、各マイコン39a,46aにおいては、停電からの復帰ではなく、電源スイッチ80のオン操作による給電再開時に限って、その消去信号ESが有効化される。ここで、各インバータ素子84a,86a,39f〜39h,46f〜46h,40g,42g,43gの各々が逆流防止回路に相当する。
【0051】
次に、このように構成されたパチンコ機2の作動及び効果について説明する。営業開始に際して、パチンコ機2の前枠4を前方に開いた状態で、消去指令スイッチ88を例えば人指し指で押圧操作しながら、電源スイッチ80を例えば親指でオン側に切換えたとき、変圧トランス89からの交流電圧(AC24V)が電源スイッチ80を介して電源基板45に供給され、電源供給部81から直流電源が制御基板39〜40,42〜43,46に供給される。
【0052】
このとき、リセット信号出力部86から出力された「H」レベルのシステムリセット信号SRが、インバータ素子86aと、各信号受信部のインバータ素子39g,40g,42g,43g,46gとを介してマイコン39a,40a,42a,43a,46aのリセット端子に夫々供給される。その結果、主制御手段50による遊技制御が開始されるとともに、各副制御手段60,70〜72においても夫々制御動作を開始する。
【0053】
そこで、遊技制御プログラム39bに基づいて主制御手段50により実行される遊技制御について、図9のフローチャートに基づいて説明する。但し、図中の符号Si(i=1,2,3・・・)は各ステップである。
この遊技制御が実行されたときに、消去指令スイッチ88がON状態のときには(S1:Yes )、先ずCPUの各メモリやレジスタを初期化する初期設定処理が実行される(S2)。次に、RAM39eのバックアップ記憶メモリにバックアップ電源87により記憶保持されている遊技情報の全てが消去処理される(S3)。
【0054】
次に、図柄表示手段22に表示する初期図柄を設定したり、この遊技制御のメイン処理を繰り返し実行する制御周期を2msecに設定する等の種々の初期値設定処理が実行される(S4)。ここで、S2〜S4等が初期化手段に相当する。その結果、前日の閉店時に確率変動モードが設定状態のままで主電源が断たれて、RAM39eのバックアップ記憶メモリに確率変動モードの設定状態を指示する情報等が記憶保持されている場合でも、これら全ての遊技情報が確実に消去されて初期化されるため、給電が再開されてから実行されるゲームを、公正な遊技条件で開始することができる。
【0055】
その後、制御周期(約2msec)に達するまで、次の図柄を更新により決定する図柄データ変更処理(S5)と、遊技に関係しないダミー的な数値を更新する数値更新処理(S6)とが繰り返して実行される。つまり、2msecが経過するまでの残余時間が、S5とS6とを繰り返すことで費やされ、遊技制御のメイン処理(S8〜S17)が2msec毎に確実に実行される。約2msecが経過して、図示外の2msec信号発生手段から2msec割込み用信号がマイコン39aのCPUに内部割込みとして入力されたとき、例えば内部割込みによるリスタート命令(RST命令)が実行され、制御時間調節用のS5又はS6が強制的に中止されて、この遊技制御の途中の処理ステップであるS8からメイン処理が実行される。
【0056】
但し、メイン処理が繰り返し実行されているゲーム中に消去指令スイッチ88が誤操作されても、S3とS4の処理が実行されることはない。次に、遊技制御のメイン処理(S8〜S17)について説明すると、先ず図柄始動手段17の開閉爪17aを駆動するソレノイドや開閉式入賞手段18の開閉板18aを駆動するソレノイドに駆動信号を出力する駆動信号出力処理が実行される(S8)。次に、入賞検出センサを含む各種のスイッチからのスイッチ信号を読み込むスイッチ信号入力処理が実行される(S9)。次に、抽選用数値を1つインクリメントする抽選用数値更新処理が実行される(S10)。
【0057】
次に、払出し制御手段70に払出し制御コマンドを出力する出力処理が実行される(S11)。次に、サウンド制御手段72にサウンド制御コマンドを出力する出力処理が実行される(S12)。更に、ランプ制御手段71にランプ制御コマンドを出力する出力処理が実行される(S13)。次に、第2図柄表示手段23の普通図柄表示部に普通図柄を変動表示させる普通図柄に関する処理が実行される(S14)。次に、図柄表示手段22に特別図柄を変動表示させる為の図柄制御コマンドを出力する等の特別図柄に関する処理が実行される(S15)。
【0058】
次に、図柄始動手段17の開閉爪17aを駆動する場合には、その為の作動を指令するコマンドを出力する作動コマンド出力処理が実行され(S16)、開閉式入賞手段18の開閉板18aを駆動する場合には、その為の作動を指令するコマンドを出力する作動コマンド出力処理が実行される(S17)。このとき、この遊技制御を開始してから約2msecが経過していないときには、前述したようにS5とS6を繰り返して実行することで制御時間が調節される。これらS5とS6を実行中に2msecが経過する毎に、2msec割込み用信号でCPUに内部割込みされて、遊技制御はその都度リスタートされ、S8から繰り返して実行される。
【0059】
ところで、電源スイッチ80がオフされたとき、或いはゲーム途中で停電が発生したとき、異常信号出力部84から出力された「L」レベルの電圧異常信号VSが、インバータ素子84aと、主制御手段50と払出し制御手段70のインバータ素子39f,46fとを介してマイコン39a,46aの最優先割込みポートに夫々供給され、主制御手段50と払出し制御手段70とにおいてバックアップ制御が夫々実行される。
【0060】
主制御手段50のバックアップ制御について、図10に基づいて説明すると、開閉式入賞手段18の開閉板18aが開放状態のときには直ちに閉鎖されるが、この開閉式入賞手段18内に残存している残存球数を検出してバックアップ記憶メモリに記憶保持され(S20)、入賞による賞球の払出し中のときには払出しモータは直ちに停止するが、検出スイッチを通過していない残存球数を検出してバックアップ記憶メモリに記憶保持され(S21)、更に払出し制御手段70への払出し制御コマンド送信中のときには、その払出し制御コマンドの送信制御を完了する(S22)。
【0061】
次に、払出し制御手段70のバックアップ制御について、図11に基づいて説明すると、入賞による賞球の払出しのときには払出しモータは直ちに停止するが、検出スイッチを通過していない残存球数を検出してバックアップ記憶メモリに記憶され(S30)、カード式球貸し機1からの球貸し指令による遊技球の払出しのときには払出しモータは直ちに停止するが、検出スイッチを通過していない残存球数を検出してバックアップ記憶メモリに記憶され(S31)、更に主制御手段50から払出し制御コマンドを受信中のときには、その払出し制御コマンドの受信制御が完了される(S32)。
【0062】
このとき、前述したように、リセット信号出力部86は、異常信号出力部84から「L」レベルの電源異常信号VSを受けてから微小所定時間だけ遅れてインバータ素子86aを介して「L」レベルに切換えたシステムリセット信号SRを出力する。インバータ素子39g,40g,42g,43g,46g介してシステムリセット信号SRを受信したマイコン39a,40a,42a,43a,46aは、CPUの初期化に伴って夫々の制御動作を同時に停止する。
【0063】
ところで、図9の遊技制御において、電源スイッチ80や消去指令スイッチ88の操作なしにパチンコ機2に電力供給されたとき、つまり停電からの復帰のときには(S1:No)、バックアップ復帰処理が実行される(S7)。主制御手段50によるバックアップ復帰処理においては、遊技復帰制御プログラム39dにより、バックアップ記憶メモリに記憶保持されていた遊技情報に基づいて、図柄表示手段22に停電復帰画面が表示され、停電直前の確率変動状態が表示され、普通図柄及び特別図柄による保留球数が表示される。
【0064】
このとき、払出し制御手段70においては払出し復帰制御プログラム46dによりバックアップ復帰処理が実行され、未払いの遊技球が払出される。その後、S8以降のメイン処理が繰り返して実行される。これにより、停電が発生した場合でも、停電からの復帰時に停電により中断した遊技制御の途中から支障なく再開することができ、遊技者の不利益を確実に防止できる。
【0065】
このように、信号VS,SRが出力される出力部84,86にインバータ素子84a,86aを夫々設け、主制御手段50及び副制御手段60,70〜72の信号受信部にインバータ素子39f〜39h,46f〜46h,40g,42g,43gを夫々設けたので、電源手段79から主制御手段50や払出し制御手段70等の副制御手段60,70〜72の信号受信部への信号出力を一方向に規制して、何れの信号の逆流を確実に防止することができ、様々な不正行為に対処することができる。
【0066】
前記実施形態の変更形態について説明する。
1〕各インバータ素子84a,86a,39f〜39h,46f〜46h,40g,42g,43gに代えて、バッファゲート等の種々のゲート素子を用いて逆流防止回路を構成してもよい。
2〕主制御手段50の信号受信部と払出し制御手段70の信号受信部の少なくとも一方にインバータ素子を設けるようにしてもよい。
【0067】
3〕払出し制御手段70にカード式球貸し機1が接続されていないときに、遊技球の発射動作を禁止させる発射禁止信号を出力する払出し制御手段70の信号出力部と、その発射禁止信号を受信する発射制御手段73の信号受信部とにインバータ素子を夫々設け、発射禁止信号の信号出力を一方向に規制するようにしてもよい。
4〕主制御手段50に遅延回路を設け、電源が断たれるときには、主制御手段50及びその他の副制御手段60,70〜72の制御動作をシステムリセット信号SRにより同時に停止させるが、給電再開時には副制御手段60,70〜72を先に立ち上げた後、遅延回路により微小所定時間だけ遅延させてから主制御手段50を立ち上げるようにしてもよい。
【0068】
5〕図柄制御手段60やランプ制御手段71やサウンド制御手段72のRAMをバックアップ電源87のバックアップ用5Vによりバックアップするようにしてもよい。
6〕バックアップ電源87は、充電可能な二次電池であってもよく、電源基板45以外の主制御基板39や払出し制御基板46、更にはランプ制御基板42等の制御基板に個別に設けるようにしてもよい。
【0069】
7〕マイコン39a,46aのRAM39e,46eを、フラッシュメモリ等の電気的に消去及び書込み可能な種々の不揮発性メモリで構成し、バックアップ電源を省略してもよい。
8〕本発明は、以上説明した実施形態や変更形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を付加し、更に、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球機等の種々の弾球遊技機に本発明を適用することが可能である。
【0070】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、主制御手段と、払出し制御手段と、図柄制御手段と、ランプ制御手段と、サウンド制御手段と、電源手段を備え、電源手段は電源監視部と異常信号発生部と異常信号出力部とを備え、主制御手段と払出し制御手段の少なくとも一方に異常信号受信部を設け、電源手段の異常信号出力部と、主制御手段の異常信号受信部と払出し制御手段の異常信号受信部との少なくとも一方に逆流防止回路を夫々設けたので、給電の異常が検出されたときに異常信号出力部から出力される電源異常信号は、異常信号出力部に設けた逆流防止回路と、主制御手段の異常信号受信部と払出し制御手段の異常信号受信部の少なくとも一方に設けた逆流防止回路を経て受信されるため、電源手段から主制御手段や払出し制御手段の異常信号受信部への信号出力を一方向に規制して、信号の逆流を確実に防止することができ、様々な不正行為に対処することができる。
また、電源手段は、電源監視部により電源異常を検出したときにリセット信号を発生するリセット信号発生部と、そのリセット信号を出力するリセット信号出力部とを備え、そのリセット信号出力部に逆流防止回路を設け、主制御手段と払出し制御手段と図柄制御手段とランプ制御手段とサウンド制御手段の各々に、リセット信号を受信するリセット信号受信部と、リセット信号の受信を契機として作動を停止する作動停止手段を設け、各リセット信号受信部に逆流防止回路を設けたので、給電の異常検出によりリセット信号出力部から出力されるリセット信号は、リセット信号出力部に設けた逆流防止回路と、主制御手段と払出し制御手段と図柄制御手段とランプ制御手段とサウンド制御手段のリセット信号受信部に設けた逆流防止回路を経て夫々受信され、主制御手段と払出し制御手段と図柄制御手段とランプ制御手段とサウンド制御手段においては、作動停止手段により夫々の制御動作を停止することができる。
【0071】
また、前記主制御手段と払出し制御手段は、電源異常信号の受信を契機として遊技状態に関連する所定の情報を記憶するとともに、その情報を電力供給停止後も記憶保持する為のバックアップ記憶部を備えたので、例えば停電が発生するなどして、電源異常信号を受信した主制御手段と払出し制御手段においては、遊技状態に関連する所定の情報がバックアップ記憶部に記憶されるとともに、このバックアップ記憶部の情報は電力供給停止後も記憶保持される。
【0073】
さらに、前記電源手段は、給電再開時にバックアップ記憶部の記憶情報を消去可能な消去信号を発生する消去信号発生部と、その消去信号を一斉に出力する消去信号出力部とを備え、主制御手段及び払出し制御手段は、消去信号を受信する消去信号受信部と、給電再開時に消去信号を受信したときにはバックアップ記憶部の記憶情報を一斉に消去して予め設定された初期遊技状態に初期化する初期化手段と、給電再開時に消去信号を受信しなかったときにはバックアップ記憶部の記憶情報に基づいて遊技状態を復帰させる復帰手段とを備えたので、給電再開時に消去信号を受信するか否かで、バックアップ記憶部に記憶した情報を消去して初期化するのか、又はバックアップ記憶部の記憶情報に基づいて遊技状態を復帰制御するのかを択一的に行うことができる。
【0074】
請求項の発明によれば、前記逆流防止回路は、インバータ素子からなるので、逆流防止回路を安価に且つ小型化することができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機(弾球遊技機)の斜視図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図3】パチンコ機の背面図である。
【図4】パチンコ機の側面図である。
【図5】パチンコ機の制御系の機能ブロック図である。
【図6】電力供給回路図及び種々の制御信号回路図である。
【図7】主制御手段のROMに記憶しているプログラムを示す図表である。
【図8】払出し制御手段のROMに記憶しているプログラムを示す図表である。
【図9】遊技制御プログラムの概略フローチャートである。
【図10】主制御手段のバックアップ制御のフローチャートである。
【図11】払出し制御手段のバックアップ制御のフローチャートである。
【符号の説明】
2 パチンコ機(弾球遊技機)
5 遊技盤
35 払出し装置
39 主制御基板
39d 遊技復帰制御プログラム
39f〜39h インバータ素子
42e RAM
40 図柄制御基板
40g インバータ素子
42 ランプ制御基板
42g インバータ素子
43 サウンド制御基板
43g インバータ素子
45 電源基板
46 払出し制御基板
46d 払出し復帰制御プログラム
46e RAM
46f〜46h インバータ素子
50 主制御手段
60 図柄制御手段
70 払出し制御手段
71 ランプ制御手段
72 サウンド制御手段
82 電源監視部
83 異常信号発生部
84 異常信号出力部
84a インバータ素子
85 リセット信号発生部
86 リセット信号出力部
86a インバータ素子
88 消去指令スイッチ
88A 消去信号発生部
88B 消去信号出力部
ES 消去信号
SP スピーカ
SR システムリセット信号
VS 電源異常信号

Claims (2)

  1. 主に遊技盤(5) 側の制御を司り且つ遊技者に有利な状態か否かを判定する判定機能を有する主制御手段(50)と、払出し装置(35)を介して遊技者に遊技球を払出す払出し制御手段(70)と、主制御手段(50)において判定した結果に関連した図柄を表示制御する図柄制御手段(60)と、遊技者が視認可能な種々のランプ(LP)を制御するランプ制御手段(71)と、サウンド発生器(SP)を制御するサウンド制御手段(72)とを備え、前記主制御手段(50)と払出し制御手段(70)と図柄制御手段(60)とランプ制御手段(71)とサウンド制御手段(72)とに夫々電力を供給する電源手段(79)を備えた弾球遊技機において、
    前記電源手段(79)は、外部から供給された給電の異常を検出可能な電源監視部(82)と、その電源監視部(82)にて外部電源の異常を検出したときに電源異常信号(VS)を発生する異常信号発生部(83)と、その電源異常信号(VS)を出力する異常信号出力部(84)とを備え、
    前記主制御手段(50)と払出し制御手段(70)には、電源手段(79)からの電源異常信号(VS)を受信する異常信号受信部と、電源異常信号(VS)の受信を契機として遊技状態に関連する所定の情報を記憶するとともに、その情報を電力供給停止後も記憶保持する為のバックアップ記憶部(39e,46e) とを設け、
    前記電源手段(79)の異常信号出力部(84)と、前記主制御手段(50)の異常信号受信部と払出し制御手段(70)の異常信号受信部の少なくとも一方に、信号が逆流するのを防止する逆流防止回路(84a,39f,46f) を夫々設け、
    前記電源手段(79)は、電源監視部(82)により電源異常を検出したときにリセット信号(SR)を発生するリセット信号発生部(85)と、そのリセット信号(SR)を出力するリセット信号出力部(86)とを備え、そのリセット信号出力部(86)に逆流防止回路(86a) を設け、
    前記主制御手段(50)と払出し制御手段(70)と図柄制御手段(60)とランプ制御手段(71)とサウンド制御手段(72)の各々に、リセット信号(SR)を受信するリセット信号受信部と、リセット信号(SR)の受信を契機として作動を停止する作動停止手段を設け、各リセット信号受信部に逆流防止回路(39g,46g,40g,42g,43g) を設け、
    前記電源手段(79)は、給電再開時に前記バックアップ記憶部(39e,46e) の記憶情報を消去可能な消去信号(ES)を発生する消去信号発生部(88A) と、その消去信号(ES)を主制御手段 (50) のバックアップ記憶部 (39e) と払出し制御手段 (70) のバックアップ記憶部 (46e) に一斉に出力する消去信号出力部(88B) とを備え、
    前記主制御手段(50)及び払出し制御手段(70)は、消去信号(ES)を受信する消去信号受信部と、給電再開時に消去信号(ES)を受信したときには主制御手段 (50) バックアップ記憶部(39e) と払出し制御手段 (70) のバックアップ記憶部 (46e) の記憶情報を一斉に消去して予め設定された初期遊技状態に初期化する初期化手段(S2 〜S4) と、給電再開時に消去信号(ES)を受信しなかったときには前記バックアップ記憶部(39e,46e) の記憶情報に基づいて遊技状態を復帰させる復帰手段(S7)とを備えた、
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記逆流防止回路(84a,86a,39f,39g,46f,46g,40g,42g,43g) は、インバータ素子からなることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
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