JP3781259B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機に関し、特に送信側制御手段から受信側制御手段へ制御コマンドの送信中に停電が発生した場合、受信側制御手段においてはその受信中の制御コマンド受信を完了させるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機等の弾球遊技機においては、発射ハンドル操作による遊技球の発射制御、遊技盤に設けた図柄始動手段や開閉式入賞手段(大入賞手段)等の遊技役物の制御、入賞手段への入賞を検知する検知制御、図柄表示用ディスプレイに設けられた変動図柄表示手段の複数の図柄表示部における図柄を変動させる図柄表示制御、入賞手段への入賞に伴う遊技球の払出し制御、入賞時や大当たり状態におけるサウンド制御やランプ制御等、弾球遊技の為の種々の制御を司る制御装置が設けられている。
【0003】
この制御装置において、遊技盤側の遊技制御を主として司る主制御部は、各図柄表示部に図柄変動表示させる図柄表示制御の為の一連の制御信号(制御データ)を図柄制御部に直接出力し図柄表示を制御している。また、主制御部は、普通入賞手段や開閉式入賞手段への遊技球の入賞に際して、払出しモータ駆動の為の払出し制御信号を払出し制御部に出力して賞球の払出しを制御している。更に、主制御部は、図柄表示部における変動後の停止図柄が大当たり図柄のとき、開閉式入賞手段の開閉板駆動ソレノイドの為の開閉制御信号を特別遊技制御部に出力し、開閉板を所定条件が成立するまで開放制御している。
【0004】
例えば、主制御部は図柄制御部に対して、各動作毎の詳細な制御信号を逐一送信して図柄を変動制御するため、例え1つの制御信号がノイズや静電気等により無効になっても、後続する制御信号に基づいて変動制御を続行できる。主制御部は、図柄表示制御だけでなく、これに連動する払出し制御、サウンド出力制御、ランプ点灯制御等の種々の制御を行なうため、制御負荷が非常に大きく、動作処理が遅くなり、これら遊技動作の制御に制御遅れが生じ易い。
【0005】
そこで、図柄制御部やサウンド制御部等の各副制御部を、主制御部とは独立のマイクロコンピュータを備えた別個の制御基板上に構成し、主制御部から各副制御部へ制御コマンドを一方向通信するコマンド通信方式が採用されつつある。これにより、例えば、主制御部は図柄変動に際して図柄制御部に、図柄変動開始コマンド(変動パターン指定番号等を含む)と、各図柄表示部の停止図柄を指定する図柄指定コマンドとを順次送信するだけでよく、図柄変動制御を簡単化でき、主制御部の負荷を格段に軽減することができ、サウンド制御やランプ制御、更には払出し制御を図柄変動に同期させて実行できる。
【0006】
ところで、例えば、落雷等により停電になった場合、仮に大当たりゲームを実行中であっても、制御装置が作動しなくなり、大当たり状態であることを指示する情報及び入賞球数情報や払出すべき払出し球数情報等の遊技情報の全てが消去されてしまう。そのため、電力供給の復旧後にゲームを再開する場合に、大当たりゲームを停電直前の状態に続けて実行することができず、遊技者とホール側とでトラブルが発生することもある。
【0007】
そこで、遊技中の遊技情報をバックアップ電源により常に記憶保持させるようにした場合には、停電が発生した場合でも、停電直前における遊技情報を記憶保持しているため、停電からの復帰時に停電により中断した遊技制御の途中から支障なく再開することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように、バックアップ電源により遊技中に発生した最新の遊技情報を常に記憶保持する場合であっても、例えば、主制御部から払出し制御部に遊技球の払出しを指令する払出し制御コマンドの送信中に停電が発生した場合、払出し制御部においては、停電と略同時にその払出し制御自体が停止するので、例え主制御部から払出し制御コマンドが不備なく正常に送信された場合であっても、この払出し制御コマンドの受信制御がその受信途中で強制的に中止されてしまい、払出し制御コマンドが無効化されて記憶保持することができない。
【0009】
その為、払出し制御部においては、停電からの復帰時に、停電により受信できずに記憶保持できなかった払出し制御コマンドによる遊技球の払出しを実行できず、遊技者に不利な状態が発生する。このような場合、遊技者とホール側とでトラブルが発生し、遊技者はゲームを中断せざるをえないだけでなく、ホール側にとっても収益性が悪化するという問題がある。
本発明の目的は、停電発生時に送信側制御手段から受信側制御手段に送信中の制御コマンドを受信側制御手段で確実に受信して記憶できること、停電からの復帰時に停電により中断した遊技制御の途中から支障なく再開できること、これにより遊技者の不利益を防止できること、等である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の遊技機は、夫々独立の制御基板上に構成された遊技制御を司る複数の制御手段を備え、少なくとも1つの送信側制御手段からそれ以外の受信側制御手段へ制御コマンドを送信するように構成した遊技機において、受信側制御手段が送信側制御手段から制御コマンドを受信中に停電が発生した場合に該受信中の制御コマンドの受信を完了させる為に、電源基板上の直流電圧生成回路に、停電発生後少なくともコマンド受信が完了するまで前記受信側制御手段の駆動電圧を所定値以上に維持する電圧低下遅延手段をバックアップ電源とは別個に設け、受信側制御手段は、少なくとも停電時の遊技状態に関連する遊技情報を記憶保持し且つ停電状態でもその記憶情報を保持可能な遊技情報記憶手段を有し、停電発生時に受信した制御コマンドを遊技情報記憶手段に記憶し、受信側制御手段は、停電からの復帰時に遊技情報記憶手段に記憶していた遊技情報に基づいて遊技制御を再開させる遊技復帰手段を有するものである。
【0011】
受信側制御手段が送信側制御手段から制御コマンドを必要に応じて順々に受信している受信中に停電が発生したときには、停電が発生したときに送信中の制御コマンドを、送信側制御手段から不備なく正常に送信さえできれば、その受信中の制御コマンドの受信が完了される。その為、停電発生時に制御コマンドを受信中であっても、その受信中の制御コマンドを何ら欠落させることなく、確実に受信することができる。
【0012】
また、停電発生してからコマンド受信が完了するまでは、バックアップ電源とは別個に設けられた電圧低下遅延手段により受信側制御手段の駆動電圧が作動可能な所定値以上に維持されるため、受信中の制御コマンドが複数バイトからなる場合でも、この制御コマンドの全てを確実に受信することができる。
さらに、受信側制御手段は、少なくとも停電時の遊技状態に関連する遊技情報を記憶保持し且つ停電状態でもその記憶情報を保持可能な遊技情報記憶手段を有し、停電発生時に受信した制御コマンドを遊技情報記憶手段に記憶するので、停電発生時にも拘わらず受信された制御コマンドは遊技情報記憶手段に記憶され、停電から復帰するまで確実に記憶保持されている。
受信側制御手段は、停電からの復帰時に遊技情報記憶手段に記憶していた遊技情報に基づいて遊技制御を再開させる遊技復帰手段を有するので、受信側制御手段においては、停電からの復帰時に遊技復帰手段により、遊技情報記憶手段に記憶していた遊技情報に基づいて、停電により中断した遊技制御の途中から支障なく再開することができる。これにより遊技者の不利益を防止できる。
【0013】
また、前記停電後コマンド受信が完了した後に送信側制御手段及び/又は受信側制御手段にシステムリセット信号を出力するリセット信号出力手段を設けた場合(請求項)には、受信側制御手段により停電発生時に受信中の制御コマンドが確実に受信されてから、送信側制御手段及び/又は受信側制御手段のCPUを、リセット信号出力手段から出力されるシステムリセット信号で停止状態にできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基いて説明する。
本実施形態は、パチンコホールの島構造体に設置される所謂カード式弾球遊技機と呼ばれるパチンコ機に本発明を適用した場合の一例であり、パチンコホールに設けられた島構造体には、その長さ方向に複数のカード式球貸し機1と複数のパチンコ機2とが交互に配設され、カード式球貸し機1はパチンコ機2に電気的に接続されている。
【0017】
図1に示すように、カード式弾球遊技機であるパチンコ機2は、矩形枠状の外枠3と、この外枠3に開閉自在に枢着された前枠4とを有し、カード式球貸し機1をサンドイッチ状に挟持する状態で、外枠3が島構造体(図示略)に着脱自在に装着されている。前枠4には、遊技盤5が裏側から着脱自在に装着され、遊技盤5の前側に対応させて、窓部6aを有するガラス扉6と前面板7とが夫々開閉自在に枢着されている。前面板7には発射用の遊技球を貯留する上皿8が装着され、前枠4の下部には、上皿8から溢流し又は抜き取った遊技球を貯留する下皿9と、発射手段10の発射ハンドル11とが設けられている。
【0018】
この発射手段10は、回動操作可能な発射ハンドル11と、この発射ハンドル11の回動角度に応じた打撃力で打撃槌12により遊技球を発射させる発射モータM(図5参照)などを備えている。上皿8の右部には、カード式球貸し機1に対する球貸し操作用の操作パネル13が設けられ、この操作パネル13には、カード残額を3桁の数字で表示するカード残額表示部13aと、所定金額分の遊技球の球貸しを指示する球貸しスイッチ13bと、ゲーム終了時にカードの返却を指令する返却スイッチ13cとが設けられている。
【0019】
図2に示すように、遊技盤5には、金属製の外レールと内レールとからなるガイドレール15がほぼ環状に設けられ、このガイドレール15の内側の遊技領域5aには、カラーの液晶ディスプレイ16、図柄始動手段(図柄始動兼入賞手段)17、開閉式入賞手段(大入賞手段)18、複数の普通入賞手段19(この場合、上段の普通入賞手段19以外に、開閉式入賞手段18の左右両側部に、例えば6つの普通入賞手段19)、2つのゲート20(通過口)等が夫々所定の位置に配設されている。
【0020】
液晶ディスプレイ16は、変動図柄を表示するとともに背景画像や各種のキャラクタの動画などを表示する変動図柄表示手段22として機能する。変動図柄表示手段22は、背景画やキャラクタをアニメーション的に表示するとともに、例えば左右方向に並ぶ3個(左、中、右)の図柄表示部22a〜22cを有し、図柄始動手段17に遊技球が入賞することを条件に、各図柄表示部22a〜22cの表示図柄が所定時間だけ変動表示(スクロール表示)され、図柄始動手段17への遊技球の入賞タイミングに応じた抽選結果に基づいて決定される停止図柄パターンで停止する。
【0021】
液晶ディスプレイ16の直ぐ上側に、普通入賞手段19と第2図柄表示手段23とが設けられている。第2図柄表示手段23は1個の普通図柄を表示する普通図柄表示部を有し、ゲート20を通過した遊技球が検出されたとき、その普通図柄表示部の表示図柄が所定時間だけ変動し、遊技球がゲート20を通過した時点において抽選された抽選用数値により決定される停止図柄を表示して停止するようになっている。図柄始動手段17は、開閉自在な左右1対の開閉爪17aを備えた電動式チューリップであり、第2図柄表示手段23の変動後の停止図柄が当たり図柄を表示した場合に、開閉爪17aが所定時間だけ開放されて入賞し易くなる。
【0022】
開閉式入賞手段18は前方に開放可能な開閉板18aを備え、変動図柄表示手段22の変動後の停止図柄が「777」等の当たり図柄のとき、所謂「大当たり」と称する特別遊技が開始され、開閉板18aが前方に開放される。この開閉式入賞手段18の内部に特定領域18bがあり、この特定領域18bを入賞球が通過したとき、特別遊技が継続される。開閉式入賞手段18の開閉板18aが開放された後、所定時間が経過し又は所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞して開閉板18aが閉じるときに、遊技球が特定領域18bを通過していないときに特別遊技が終了するが、特定領域18bを通過していれば最大所定回数(例えば、16回)まで特別遊技が継続され、遊技者に有利な状態に制御される。
【0023】
図3、図4に示すように、前枠4の裏側には、遊技盤5を裏側から押さえる裏機構板30が着脱自在に装着され、この裏機構板30には開口部30aが形成され、その上側に賞球タンク33と、これから延びるタンクレール34とが設けられ、このタンクレール34に接続された払出し手段35が裏機構板30の側部に設けられ、裏機構板30の下側には払出し手段35に接続された通路ユニット36が設けられている。払出し手段35から払出された遊技球は通路ユニット36を経由して上皿排出口8aから上皿8に払出される。
【0024】
裏機構板30の開口部30aには、遊技盤5の裏側に装着された裏カバー37と、入賞手段17〜19に入賞した遊技球を排出する入賞球排出樋(図示略)とが夫々嵌合されている。この裏カバー37に装着されたケース38の内部に主制御基板39が配設され、その前側に図柄制御基板40が配設されている。主制御基板39の下側で、裏カバー37に装着されたケース41aの内部にランプ制御基板42が設けられ、このケース41aに隣接するケース41bの内部にサウンド制御基板43が設けられている。
【0025】
これらケース41a,41bの下側で裏機構板30に装着されたケース44の内部には、電源基板45と払出し制御基板46が夫々設けられている。更に、発射手段10の後側に装着されたケース47の内部には、発射制御基板48が設けられている。即ち、これら制御基板39〜40,42〜43,45〜46,48は夫々独立の基板であり、電源基板45と発射制御基板48を除く制御基板39,40,42,43,46には、CPUとROMやRAM等を有する1チップ集積回路39a,40a,42a,43a,46aからなるマイクロコンピュータが夫々設けられている(図6参照)。
【0026】
主制御基板39とその他の制御基板40,42,43,46とは、複数本の信号線でコネクタを介して電気的に接続され、主制御基板39から各制御基板40,42,43,46に、所定の遊技動作を実行させる種々の制御コマンドを一方向通信にて送信可能になっている。この制御コマンドの一方向通信を採用することで、図柄停止に関する不正を確実に防止できるとともに、主制御手段50の制御負荷を格段に軽減でき、送信制御を簡単化することができる。次に、パチンコ機2の制御装置に予め格納した複数の制御プログラムを介して達成される種々の機能について、図5の機能ブロック図により説明する。但し、これら種々の機能は前述したマイクロコンピュータ等で達成される。
【0027】
主制御基板39上に構成された主制御手段50(これが送信側制御手段に相当する)は、遊技盤5に設けられた種々の遊技部品や遊技球検出スイッチ等に対する信号の入出力に関わる遊技制御を主として司るとともに、後述する図柄制御手段60、払出し制御手段70、ランプ制御手段71、サウンド制御手段72等の複数の副制御手段に必要に応じて制御コマンドを送信出力する。主制御基板39に設けられた1チップ集積回路39aのROMには、主に遊技盤5の遊技動作を制御する遊技制御プログラム(図8参照)が格納されている。また、1チップ集積回路39aのRAMに記憶した遊技情報は記憶保持可能に常にバックアップされている。
【0028】
ここで、遊技制御プログラムについて、簡単に説明しておくと、図8に示すように、実際の遊技制御を実行する為に所定時間(例えば、約2msec)毎に繰り返される遊技制御サブルーチン39cと、この遊技制御が制御開始から所定時間以内に終了したとき、所定時間になるまで処理時間を調節する処理時間調節用サブルーチン39dと、主電源の電源遮断時に遊技情報を記憶保持する為のバックアップ処理サブルーチン39eと、主電源から電力が供給されたたときに記憶保持されている遊技情報に基づいて遊技制御を再開させる遊技復帰サブルーチン39f等が設けられている。
【0029】
この遊技復帰サブルーチン39fは、電源投入時に用いるものである。図柄制御基板40上に構成された図柄制御手段60は、主制御手段50から送信されてくる図柄制御コマンドに基づいて、液晶ディスプレイ16に種々の動画や背景画を表示させる表示制御を実行したり、各図柄表示部22a〜22cの図柄を変動制御し、指示された停止図柄で変動を停止制御する。払出し制御基板46上には払出し制御手段70(これが受信側制御手段に相当する)が構成されている。
【0030】
この払出し制御基板46に設けられた1チップ集積回路46aのROMには遊技球の払出しを制御する払出し制御プログラムが格納され、この払出し制御プログラムには、図9に示すように、主制御手段50から受信した払出し制御コマンドに基づいて払出し手段35を介して遊技球を払出す払出し制御サブルーチン46cと、主電源の電源遮断時に払出し情報をRAMに記憶保持する為のバックアップ処理サブルーチン46dと、主電源から電力が供給されたたときに記憶保持されている払出し情報に基づいて払出し制御を再開させる遊技復帰サブルーチン46e(これが遊技復帰手段に相当する)等が設けられている。
【0031】
この遊技復帰サブルーチン46eは、電源投入時に用いるものである。ランプ制御基板42上に構成されたランプ制御手段71は、主制御手段50からランプ制御コマンドを受信し、遊技盤5等に設けられた多数の表示ランプを含むランプ群LPの点灯制御を司る。サウンド制御基板43上に構成されたサウンド制御手段72は、主制御手段50からサウンド制御コマンドを受信し、スピーカSPに対する各種の音響効果音の為のサウンド出力制御を司る。発射制御基板48上に構成された発射制御手段73は、発射モータMを駆動して遊技球の発射制御を司る。
【0032】
主制御手段50は、抽選手段51と、判定手段52と、特別遊技発生手段53と、確率変動手段54と、コマンド出力手段55等を備えている。抽選手段51は、抽選用カウンタを用いて微小な更新周期(例えば、約2msec周期)で数値を所定の範囲(例えば、0〜299)で更新し、図柄始動手段17に遊技球が入賞したときの数値を抽出することにより、当たり外れに関する抽選を行なう。判定手段52は、図柄始動手段17に遊技球が入賞したときに抽選手段51から供給される抽選された数値に基づいて、「大当り」、「外れ(外れリーチを含む)」の何れであるかを判定する。
【0033】
例えば、その抽選された数値が予め設定された特定数値「71」のときに「大当たり」と判定し、それ以外の多数の数値のときに「外れ」であると判定する。特別遊技発生手段53は、判定手段52から大当たり等の特別判定結果を受ける、若しくは、変動図柄表示手段22の変動後の停止図柄が大当たり図柄等の特定表示となった場合に、遊技制御サブルーチンに含まれる所定の特別遊技発生ルーチンにより開閉式入賞手段18の開閉板18aを前述したように作動させて、遊技者に利益状態を与える特別遊技を実行する。
【0034】
確率変動手段54は、判定手段52から「大当たり」の特別判定結果を受けた場合に、その「大当たり」が予め設定された確率変動図柄(例えば、奇数の大当たり図柄)のときに確率変動モードを設定し、次回或いは次々回の大当たり迄、或いは所定回数図柄が変動する迄、抽選手段51により大当たりとする特定数値の数を通常のときよりも多くし、大当たり確率を高くする。コマンド出力手段55は、判定手段52から判定結果を受け、図柄変動に際しては当たり外れデータを有する図柄制御コマンドを図柄制御手段60に送信し、遊技球の払出しに際しては払出しを指令する払出し制御コマンドを払出し制御手段70に送信する。
【0035】
ここで、図柄制御コマンドに有する当たり外れデータは、「確率変動型大当たり」、「非確率変動型大当たり」、「外れ」の何れかのデータである。更に、コマンド出力手段55は、図示しないが、ランプ群LPの点灯に際してはランプ制御コマンドをランプ制御手段71に送信し、スピーカSPによる効果音出力に際してサウンド制御コマンドをサウンド制御手段72に送信する。
【0036】
図柄制御手段60は、停止図柄決定手段61を有し、コマンド出力手段55から送信される図柄制御コマンドを受信し、受信した図柄制御コマンドを解析するとともに、解析により得られた制御コマンドに基づいて変動図柄表示手段22の各図柄表示部22a〜22cにおける図柄変動を制御する。この停止図柄決定手段61について簡単に説明すると、変動パターンテーブルに、「確率変動型大当たり」、「非確率変動型大当たり」、「外れリーチ」、「外れノーマル」の各々について複数のパターンデータが記憶されており、図柄制御コマンドに含まれる「当たり外れデータ」に基づいて、夫々該当する大当たりパターン又は外れパターンのうちから何れかを抽選により決定する。
【0037】
次に、電源基板45について、図6に基づいて説明する。
パチンコホールに設置された各島構造体毎に複数の変圧トランス79が設けられ、各変圧トランス79から低圧の交流電圧(例えば、AC24V)が複数(例えば、5台)のパチンコ機2に夫々供給されている。この電源基板45においては、DC32V生成回路80(これが電圧低下遅延手段に相当する)によりAC24VからDC32Vが生成され、このDC32Vから、音声出力やランプ点灯に用いるDC12VをDCインバータにより生成するDC12V生成回路81と、制御手段50,60,70,71〜72等の遊技制御を司るマイクロコンピュータの+5Vラインに供給するDC5VをDCインバータにより生成するDC5V生成回路82等が設けられている。
【0038】
ところで、DC32V生成回路80の平滑回路には、図示しないが、大容量の平滑コンデンサが設けられており、図7に示すように、主電源の遮断時や停電によりAC24V供給が遮断されて電圧異常が検出された時点から、DC5V生成回路82によるDC5V(駆動電圧に相当する)の生成を維持できる最低限の設定電圧である下限設定電圧V0(例えば、約6〜7V)に低下するまで、約120msecを確保できるようになっている。
【0039】
つまり、この約120msecの間にバックアップ処理を完了できるため、例えば停電発生時に主制御手段50から払出し制御手段70に払出し制御コマンドを送信中であっても、主制御手段50による送信中の制御コマンドの送信が完了するまで送信制御を確実に続行できるとともに、払出し制御手段70による受信中の制御コマンドの受信が完了するまで受信制御を確実に続行できる。
【0040】
電源基板45には、これら生成された直流電圧(DC12V、DC5V等) を制御基板39,40,42,43,46に夫々供給する電圧供給回路83と、マイクロコンピュータを含む電源監視手段84と、遊技停止手段85と、制御リセット手段86等が設けられている。ここで、これらDC32V生成回路80と制御リセット手段86等によりコマンド受信完了手段が構成されている。電源監視手段84は供給されたAC24Vを直接読み込んで供給電圧を常時監視し、主電源の遮断時や停電によりこの供給電圧が所定値(例えば、AC20V)まで低下したときに、電圧異常信号VSを遊技停止手段85に供給する。
【0041】
遊技停止手段85は、電源監視手段84から電圧異常信号VSを受けたとき、主制御手段50と払出し制御手段70の遊技制御を停止させるために、「HALT命令」HS1,HS2を主制御基板39と払出し制御基板46の1チップ集積回路39a,46aに出力し、最優先割込み(NMI)として割込み処理させる。その結果、これら1チップ集積回路39a,46aは、停電からの復帰に際して遊技制御の再開に必要な記憶保持すべき遊技状態に関連する遊技情報をRAMの遊技情報記憶メモリ(これが遊技情報記憶手段に相当する)に記憶させるバックアップ処理を実行する。
【0042】
制御リセット手段86(これがリセット信号出力手段に相当する)は、遊技停止手段85から電圧異常信号VSを受けたときからバックアップ処理に要する約120msecだけ遅延させてから、システムリセット信号SRを「H」レベルから「L」レベルに切換えて出力する。この「L」レベルのシステムリセット信号SRが、制御基板39,40,42〜43,46に設けた遅延回路39b,46b,40b,43b,42bに供給される。これら遅延回路39b,46b,40b,43b,42bはディレイタイマー等を用いて同様に構成され、これらの遅延時間39t,46t,40t,43t,42tは、39t(=0)<46t<40t<43t<42t、に設定されている。
【0043】
遅延時間が最も短い(略0秒)遅延回路39bを設けた主制御手段50の遊技制御が最も優先的にリセットされ、次に遅延回路46bを設けた払出し制御手段の払出し制御がリセットされ、以下、図柄制御手段60の図柄変動制御、サウンド制御手段76のサウンド出力制御、ランプ制御手段75の表示ランプの点灯制御がこの順序で順々にリセットされる。即ち、主制御手段50、払出し制御手段70、図柄制御手段60、サウンド制御手段72、ランプ制御手段71の順にそのCPUが停止状態(待機状態)になる。
【0044】
電源基板45には、更に、コンデンサなどからなりバックアップ用のDC5Vを出力するバックアップ電源87が設けられ、このバックアップ用5Vが主制御基板39の1チップ集積回路39aのRAMと払出し制御基板46の1チップ集積回路46aのRAMに夫々供給されている。即ち、これらのRAMにバックアップ用5Vが常に供給されているため、停電状態になり、電圧供給回路83からの+5Vが低下した場合でも、このバックアップ用5VによりRAMに記憶している遊技情報が確実に記憶保持される。
【0045】
但し、このバックアップ電源87によるバックアップ動作は長時間継続可能である。電源基板45には、更にクリアスイッチ88が設けられており、このクリアスイッチ88を操作したとき、このクリアスイッチ88から出力されるクリア信号CLで、主制御基板39のRAMや払出し制御基板49のRAMに記憶している不要なデータを一斉に消去できるようになっている。
【0046】
次に、以上のように構成されたパチンコ機2の作動について説明する。
発射ハンドル11の回動操作により上皿8の遊技球が打撃槌12で打撃されて、ガイドレール15に沿って遊技盤5の遊技領域5aに発射され、遊技釘や風車で落下方向を変えながら、普通入賞手段19や開閉式入賞手段18等に入賞したり、ゲート20を通過して落下する。遊技球がゲート20を通過し、第2図柄表示手段23の表示図柄の変動後の停止図柄が当たり図柄のときには、図柄始動手段17の開閉爪17aが所定時間開放される。
【0047】
遊技球がこの図柄始動手段17に入賞したとき抽選手段51で抽選され、その抽選数値が判定手段52により「大当り」又は「外れ」の何れかを判定する。判定結果が「大当たり」のときには、「確率変動型大当たり」又は「非確率変動型大当たり」を有する図制御コマンドが図柄制御手段60に送信される。図柄制御手段60においては、大当たりパターンのうちの1つを抽選で決定し、所定時間の図柄変動後、この大当たりパターンに基づいた大当たり図柄で停止制御される。その結果、特別遊技発生手段53により開閉式入賞手段18の開閉板18aが開放され、遊技者に利益状態を与える特別遊技が実行される。
【0048】
開閉式入賞手段18を含む何れかの入賞手段に遊技球が入賞したとき、払出し制御手段70は主制御手段50から送信される払出し制御コマンドを受信し、この払出し制御コマンドで指示される賞球数を払出す駆動信号を払出し手段35に出力する。これにより、払出し手段35の払出しモータが駆動されて賞球が順次払出される。この場合、主制御基板39のRAMには、開閉式入賞手段18の開閉駆動ソレノイドを駆動させる特別遊技制御コマンド、払出し手段35の払出しモータを駆動させる払出し制御コマンド等の種々の制御コマンド、払出し手段35で払出された賞球数が記憶されている。
【0049】
払出し制御手段70のRAMには、主制御手段50から送信されてくる払出し制御コマンドが払出し完了するまで順々に記憶される。この場合、主制御手段50のRAMに記憶した特別遊技制御コマンドは特別遊技の終了に伴って消去され、払出し制御コマンドも払出しが終了する毎に順次消去されるとともに、払い出し制御手段70のRAMに記憶した払出しコマンドは、払出しが完了する毎に順次消去される。
【0050】
ところで、停電により主電源からの電力供給が遮断され、これに伴って供給電圧(AC24V)が所定値よりも低下したとき、図7に示すように、電源監視手段84から「L」レベルに切換えた電圧異常信号VSが出力されるので、遊技停止手段85は、先ず主制御基板39の1チップ集積回路(CPU)39aにHALT命令HS1 を出力し、次に払出し制御基板46の1チップ集積回路(CPU)46aにHALT命令HS2 を出力する。その結果、主制御手段50においては、最優先割込みにより図10に示すバックアップ処理制御(バックアップ処理サブルーチン39e)が実行される。
【0051】
この制御について説明すると、開閉式入賞手段18の開閉板18aが開放状態のときには直ちに閉鎖されるが、この開閉式入賞手段18内に残存している残存球数を検出して記憶され(S20)、入賞による賞球の払出しのときには払出しモータは直ちに停止されるが、検出スイッチを通過していない残存球数を検出して記憶され(S21)、更に払出し制御手段70に対して払出し制御コマンドを送信中のときには、その払出し制御コマンドの送信制御が完了され(S22)、この割込み処理制御を終了する。勿論、このバックアップ処理制御は、制御リセット手段86によりシステムリセット信号SRが出力される約120msecよりも短い短時間で終了する。
【0052】
これと同時に、払出し制御手段70においては、最優先割込みにより図11に示すバックアップ処理制御(バックアップ処理サブルーチン46d)が実行される。この制御について説明すると、入賞による賞球の払出しのときには払出しモータは直ちに停止されるが、検出スイッチを通過していない残存球数を検出して記憶され(S30)、カード式球貸し機1からの球貸し指令による遊技球の払出しのときには払出しモータは直ちに停止されるが、検出スイッチを通過していない残存球数を検出して記憶される(S32)。
【0053】
次に、主制御手段50から払出し制御コマンドを受信中のときには、その払出し制御コマンドの受信制御が完了され(S22)、この払出し制御コマンドがRAMに記憶され(S33)、この割込み処理制御を終了する。勿論、このバックアップ処理制御は、制御リセット手段86によりシステムリセット信号SRが出力される約120msecよりも短い短時間で終了する。
【0054】
ところで、遊技停止手段85から電圧異常信号VSを受けた制御リセット手段86は、約120msecだけ遅延させてバックアップ処理により送信及び受信が完了してから、「L」レベルに切換えたシステムリセット信号SRを出力する。この時点では、バックアップ処理は確実に終了している。その結果、遅延時間39t,46t,40t,43t,42tに基づいて、先ず主制御手段50の遊技制御がリセットされてから、払出し制御手段70、図柄制御手段60、サウンド制御手段76、ランプ制御手段75の各遊技制御が順次にリセットされる。
【0055】
ところで、停電からの復帰時に、遊技制御の再開に際して、制御リセット手段86は「H」レベルのシステムリセット信号SRを各制御基板39,40,42,43,46に一斉に出力するが、各制御基板39,40,42,43,46に別途設けた再起動用の遅延回路(図示略)により、遊技制御の停止時とは逆の順序で、ランプ制御手段75、サウンド制御手段76、図柄制御手段60、払出し制御手段70、主制御手段50の順に遊技制御が再開される。
【0056】
主制御手段50が再起動されたときには、遊技復帰サブルーチン39fに基づいてバックアップデータ復帰処理が実行される。この遊技復帰処理について簡単に説明すると、1チップ集積回路39aのRAMに記憶保持されていた遊技情報に基づいて、変動図柄表示手段22に停電復帰画面が表示され、停電直前の確率変動状態が表示され、普通図柄及び特別図柄による保留球数が表示され、未払いの遊技球が払出される。払出し制御手段70が再起動されたときにも同様に、遊技復帰サブルーチン46eによりバックアップデータ復帰処理が実行される。
【0057】
このように、電源基板45のDC32V生成回路80に大容量の平滑用コンデンサを設け、DC32Vが下限設定電圧V0まで低下するまでの時間を長くしたので、払出し制御手段70による停電時における払出し制御コマンドの受信可能時間が長期化する。このため、主制御手段50から払出し制御手段70へ制御コマンドを送信中に停電が発生した時でも、DC32V生成回路80からの電源電圧が下限設定電圧V0まで低下する間にバックアップ処理を実行でき、受信中の払出し制御コマンドの受信が完了するまで、駆動電圧であるDC5Vが作動可能な約5Vに維持されるため、受信中の払出し制御コマンドを何ら欠落させることなく、確実に受信してそのRAM46aに記憶保持することができる。
【0058】
また、DC32V生成回路80に大容量の平滑用コンデンサを設けたので、払出し制御手段70における受信可能時間が約120msecに長期化するため、送信中の払出し制御コマンドが複数バイトからなる場合でも、この払出し制御コマンドの全てを確実に受信することができる。また、払出し制御基板46に1チップ集積回路46aを設け、このRAMをバックアップ電源87によりバックアップするとともに、遊技状態に関連する遊技情報を記憶保持し、停電発生時に受信した制御コマンドを遊技情報記憶手段に記憶するので、停電発生時にも拘わらず受信された制御コマンドはRAMに記憶され、停電から復帰するまで確実に記憶保持することができる。
【0059】
更に、1チップ集積回路46aのROMに遊技復帰サブルーチン46eを有するので、払出し制御手段70においては、停電からの復帰時に遊技復帰サブルーチン46eにより、1チップ集積回路46aのRAMに記憶していた遊技情報に基づいて、停電により中断した遊技球の払出しを支障なく再開することができる。これにより遊技者の不利益を防止できる。
【0060】
前記実施形態の変更形態について説明する。
【0061】
〕払出し制御コマンドが複数バイトのコマンドデータからなる場合、主制御手段50においては最初に送信する上位側のコマンドデータを送信完了し、払出し制御手段70においてはその上位側のコマンドデータを受信完了及び記憶保持させるようにしてもよい。
〕図柄制御基板40、ランプ制御基板42、サウンド制御基板43のRAMをバックアップ電源87によりバックアップする場合には、停電発生時に主制御手段50からこれら制御手段60,70〜72への制御コマンド送信を完了するように構成してもよく、またこれら制御手段60,70〜72においては主制御手段50からの制御コマンド受信を完了するように構成してもよい。
【0062】
〕図6の電源監視手段84と遊技停止手段85と制御リセット手段86に代えて、1チップ化された所謂ASIC(アプリケーション・スペシフィック・インテグレーテッド・サーキット)等のハードロジック回路、1チップマイクロコンピュータ等で構成してもよい。
〕電源基板45は、DC12V生成回路81、DC5V生成回路82以外に、DC24V等種々の直流電圧を生成する回路を備えたものであってもよい。
【0063】
〕電源基板45から供給される供給電圧低下に際して、主制御手段50の遊技制御を最も優先的に停止した後、払出し制御手段70、図柄制御手段60、サウンド制御手段72、ランプ制御手段71等の遊技制御を同時に停止させるようにしてもよい。
〕電源監視手段84により、供給される供給電流を常時監視するようにしてもよい。
〕本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を付加し、更に、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、回胴機等の種々の遊技機に本発明を適用することが可能である。
【0064】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、複数の制御手段を備え、少なくとも1つの送信側制御手段からそれ以外の受信側制御手段へ制御コマンドを送信するように構成し、受信側制御手段が送信側制御手段から制御コマンドを受信中に停電が発生した場合に該受信中の制御コマンドの受信を完了させる為に、電源基板上の直流電圧生成回路に、停電発生後少なくともコマンド受信が完了するまで受信側制御手段の駆動電圧を所定値以上に維持する電圧低下遅延手段をバックアップ電源とは別個に設けたので、受信側制御手段が送信側制御手段から制御コマンドを受信中に停電が発生したときには、停電が発生したときに送信中の制御コマンドを送信側制御手段から不備なく正常に送信さえできれば、その受信中の制御コマンドを何ら欠落させることなく、確実に受信することができる。
【0065】
また、停電発生してからコマンド受信が完了するまでは、バックアップ電源とは別個に設けた電圧低下遅延手段により受信側制御手段の駆動電圧が作動可能な所定値以上に維持されるため、受信中の制御コマンドが複数バイトからなる場合でも、この制御コマンドの全てを確実に受信することができる。
さらに、前記受信側制御手段は、少なくとも停電時の遊技状態に関連する遊技情報を記憶保持し且つ停電状態でもその記憶情報を保持可能な遊技情報記憶手段を有し、停電発生時に受信した制御コマンドを遊技情報記憶手段に記憶するので、停電発生時にも拘わらず受信された制御コマンドは遊技情報記憶手段に記憶され、停電から復帰するまで確実に記憶保持されている。
前記受信側制御手段は、停電からの復帰時に遊技情報記憶手段に記憶していた遊技情報に基づいて遊技制御を再開させる遊技復帰手段を有するので、受信側制御手段においては、停電からの復帰時に遊技復帰手段により、遊技情報記憶手段に記憶していた遊技情報に基づいて、停電により中断した遊技制御の途中から支障なく再開することができる。これにより遊技者の不利益を防止できる。
【0066】
請求項の発明によれば、前記停電後コマンド受信が完了した後に送信側制御手段及び/又は受信側制御手段にシステムリセット信号を出力するリセット信号出力手段を設けたので、受信側制御手段により停電発生時に受信中の制御コマンドが確実に受信されてから、送信側制御手段及び/又は受信側制御手段のCPUを、リセット信号出力手段から出力されるシステムリセット信号で停止状態にできる。その他請求項と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機(弾球遊技機)の斜視図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図3】パチンコ機の背面図である。
【図4】パチンコ機の側面図である。
【図5】パチンコ機の制御系の機能ブロック図である。
【図6】電力供給回路図及び制御信号回路図である。
【図7】停電発生時の供給電圧及び制御信号のタイムチャートである。
【図8】遊技制御プログラムに含まれるサブルーチンを示す図表である。
【図9】払出し制御プログラムに含まれるサブルーチンを示す図表である。
【図10】主制御手段のバックアップ処理制御のフローチャートである。
【図11】払出し制御手段のバックアップ処理制御のフローチャートである。
【符号の説明】
2 パチンコ機(弾球遊技機)
39 主制御基板
39e バックアップ処理サブルーチン
38f 遊技復帰サブルーチン
40 図柄制御基板
42 ランプ制御基板
43 サウンド制御基板
46 払出し制御基板
46d バックアップ処理サブルーチン
46e 遊技復帰サブルーチン
45 電源基板
50 主制御手段
60 図柄制御手段
70 払出し制御手段
71 ランプ制御手段
72 サウンド制御手段
80 DC32V生成回路
84 電源監視手段
86 制御リセット手段
RS システムリセット信号

Claims (2)

  1. 夫々独立の制御基板上に構成された遊技制御を司る複数の制御手段(50,60,70,71〜72) を備え、少なくとも1つの送信側制御手段(50)からそれ以外の受信側制御手段(60,70,71 〜72) へ制御コマンドを送信するように構成した遊技機において、
    前記受信側制御手段(70)が送信側制御手段(50)から制御コマンドを受信中に停電が発生した場合に該受信中の制御コマンドの受信を完了させる為に、
    電源基板上の直流電圧生成回路(80)に、停電発生後少なくともコマンド受信が完了するまで前記受信側制御手段(70)の駆動電圧を所定値以上に維持する電圧低下遅延手段(80)をバックアップ電源(87)とは別個に設け
    前記受信側制御手段 (70) は、少なくとも停電時の遊技状態に関連する遊技情報を記憶保持し且つ停電状態でもその記憶情報を保持可能な遊技情報記憶手段 (46a) を有し、停電発生時に受信した制御コマンドを遊技情報記憶手段 (46a) に記憶し、
    前記受信側制御手段 (70) は、停電からの復帰時に前記遊技情報記憶手段 (46a) に記憶していた遊技情報に基づいて遊技制御を再開させる遊技復帰手段 (46e) を有する、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記停電後コマンド受信が完了した後に送信側制御手段(50)及び/又は受信側制御手段(70)にシステムリセット信号(SR)を出力するリセット信号出力手段(86)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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